JP3110766U - 毛髪染色見本ユニット - Google Patents

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英夫 今井
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株式会社イマイ・インセンティブ
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Abstract

【課題】特に茶系統の色彩において、多数の毛髪染色見本を用意し、顧客の期待に沿えるようにすると共に、色の混合の程度によりどのような色になるのか、正確に判断し得るようにした毛髪染色見本ユニットを提供する。
【解決手段】移動可能な台車に設けた毛髪染色見本搭載台枠に、複数の毛髪染色見本6を備える。毛髪染色見本6の毛髪染色見本本体8は人髪、人工毛髪、天然毛の少なくとも何れかから構成されて所定の色に染色されている。
【選択図】図3

Description

本考案は毛髪染色見本ユニットに関する。
近年、ファッションを楽しむために、毛髪を種々の色彩に染めることが行なわれているが、染色する際には、顧客は美容院や理容院のスタッフから、色見本帳等による色見本を提示してもらってカラーカウンセリングを受け、検討してどの色彩に染めるかを決定している。
しかしながら、同じ色彩でも明色、暗色、清色、濁色等の相違があるうえ、色相、明度、彩度等においても微妙な違いがあり、例えば、「茶色」といっても100種類を越えるものがある。しかし、色見本では、このような微妙な違いを明確に表示することができず、染毛後に顧客が期待した色彩にならない場合もあり、又、色見本に示されている色彩とは異なる染色を希望する場合、どの色とどの色をどの程度混ぜたら希望の色となるのか、判断するのが難しい。
本考案は、斯かる実情に鑑み、特に茶系統の色彩において、多数の毛髪染色見本を用意し、顧客の期待に沿えるようにすると共に、色の混合の程度によりどのような色になるのか、正確に判断し得るようにした毛髪染色見本ユニットを提供することを目的としてなしたものである。
本考案は、毛髪染色見本搭載台枠に、複数の毛髪染色見本を備えた毛髪染色見本ユニットであって、各毛髪染色見本は、人髪、人工毛髪、天然毛の少なくとも何れかから構成されて所定の色に染色されている毛髪染色見本本体を備えている。
又、本考案の毛髪染色見本ユニットにおいては、毛髪染色見本は、毛髪染色見本搭載台枠に取付けられた台板を備えると共に、毛髪染色見本本体は前記台板に取付けられている。
又、本考案の毛髪染色見本ユニットにおいては、毛髪染色見本は、毛髪染色見本搭載台枠に対し着脱可能に搭載されると共に、ロッドを備え、毛髪染色見本本体はロッドの先端に取付けられ、ロッドには毛髪染色見本本体側に移動した際に当該毛髪染色見本本体を覆い、ロッド側に移動した際に前記毛髪染色見本本体が露出し得るよう摺動可能にカバーが設けられている
又、本考案の毛髪染色見本ユニットにおいては、色は茶系統であり、毛髪染色見本搭載台枠は移動可能な台車に設けられて昇降可能に構成されている。
本考案においては、顧客が毛髪を染色する際には、毛髪染色見本本体を目視し、どの色にするか選定を行なう。
本考案の請求項1〜5記載の毛髪染色見本ユニットによれば、毛髪染色見本本体は、少なくとも、人髪或は人工毛髪若しくは天然毛を使用しているため、その色は実際に人の髪の毛に染色した場合の色を示しており、染毛後に顧客が期待した色を確実に得ることができ、従って、顧客のニーズに充分に沿うことができ、又、毛髪染色見本ユニットは移動可能であるため、美容院のスタッフが毛髪染色見本ユニットを顧客の座席まで搬送することができ、従って、顧客が移動することなく座席において見ることもできるためより一層便利であり、更に、請求項3の場合は、複数の毛髪染色見本の毛髪染色見本本体を組合せて、毛髪染色見本に示されている色以外の色を選定し、この選定した色により染色することもできるため、ファッション性がより一層向上する、等種々の優れた効果を奏し得る。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は本考案の毛髪染色見本ユニットを実施する形態の一例である。図1中、1は人力により移動することのできる台車、2は台車1に立設した中空案内体、3は中空案内体2の中空部に嵌入されると共に、昇降可能且つ所望の高さで位置固定し得るようにした昇降体、4は昇降体3の上端にピン5を介し枢支されて上下方向へ角度調整可能且つ所定の角度で位置固定し得るようにした毛髪染色見本搭載台枠(以下、単に見本搭載台枠と称する。)である。
見本搭載台枠4には、図2に示すように、複数(実際には、縦方向10段、横方向10列の合計100個)の毛髪染色見本6が搭載されており、毛髪染色見本6は、図4〜図6に示すように、台板7と、毛髪染色見本本体8(以下、単に見本本体8と称する。)と、見本本体押え具9とを備えている。
台板7は略正方形のアクリル製で、上辺の一側側には辺の長手方向へ所定の間隔で、所定高さの2本の溝10が形成されている。又、台板7の4隅に穿設した孔11には、円筒状の頭12a付きピン12の雄ねじ部12bが、台板7の裏面側から台板7の表側へ向かって突出するよう挿通され、表側へ突出した部分には、円筒状のナット13が螺嵌されている。更に、ピン12における頭12aの台板7から離反した側には、雌ねじ部12cが螺設されており、該雌ねじ部12cは、見本搭載台枠4の面4aから突出させたピン14に螺合されるようになっている。而して、ピン12の頭12aをピン14に螺合することにより、毛髪染色見本6は見本搭載台枠4に固定されるようになっている。
見本本体8は人髪或は人工毛髪若しくは天然毛を多数集め、上端部を接着材により固めるか或は熱融着させることにより、端面形状が矩形状になるよう固定されている。見本本体8に付される色彩は茶系統で、各見本本体8ごとに夫々個別のネーミングが付されている。ネーミングはシール20に表示されて、シール20を台板7に貼設することにより、台板7の表面に見本本体8と並んで表示されるようになっている。
見本本体8が人工毛髪の場合においては、平均的な人髪の毛の太さと同程度の約75デニール程度のナイロンやアクリル繊維製の長繊維の合成繊維が使用され、天然毛としては、山羊、羊、ヤク等が使用される。
見本本体押え具9は中空部が上下に貫通した直方体状で、その両短辺部は台板7の2本の溝10に嵌入し得るようになっていると共に、中空部9aには、台板7上辺部の両溝10間の部分が入り込むようになっている。又、見本本体押え具9における長辺部の見本搭載台枠4に近い側には、止めねじ15を螺合して台板7を押圧し得るようになっており、止めねじ15により押圧された台板7と見本本体押え具9とにより、中空部9aの見本搭載台枠4から離反した側の部分に上端が挿入された当該見本本体8の上端部を固定し得るようになっている(図4、図5参照)。
顧客が毛髪を染色する際には、座席において、或は、毛髪染色見本ユニット停止場所において、各毛髪染色見本6における見本本体8を目視し、美容院或は理容院のスタッフからアドバイスを受けたうえどの色にするか選定を行なう。色彩を付された見本本体8は、人髪或は人工毛髪若しくは天然毛を使用しているため、その色は実際に人の髪の毛に染色した場合の色を示しており、染毛後に顧客が期待した色を確実に得ることができ、従って、顧客のニーズに充分に沿うことができる。又、毛髪染色見本ユニットは移動可能であるため、美容院のスタッフが毛髪染色見本ユニットを顧客の座席まで搬送することができ、顧客が移動することなく、見ることもできるためより一層便利である。
図7、図8は本考案の毛髪染色見本ユニットの実施の形態の他の例を示し、台車から昇降体に取付けられた見本搭載台枠までの構成は図1に示すものと略同一である。而して、本図示例の見本搭載台枠4に搭載される毛髪染色見本6’は、前記図示例の毛髪染色見本6が、見本搭載台枠4に固定されているのに対し、見本搭載台枠4に対し容易に着脱し得るようになっている。又、100本の毛髪染色見本6’を1台の毛髪染色見本ユニットの見本搭載台枠4に搭載すると、毛髪染色見本ユニットが大型化するため、毛髪染色見本ユニットは2台に分けている。
すなわち、各毛髪染色見本ユニットにおける見本搭載台枠4には、図7に示すように、複数(実際には、縦方向2段、横方向25列の合計50本)の毛髪染色見本6’が搭載されており、毛髪染色見本6’は、図8に示すように、ロッド16と、毛髪染色見本本体17(以下、単に見本本体17と称する)と、カバー18を備えている。
ロッド16は細長円筒状で上端部にはフランジ16aが設けられ、下端部には、中空孔部19が穿設された大径部16bが形成されている。又、見本本体17は人髪或は人工毛髪若しくは天然毛を多数集め、上端部を接着材により固めるか或は熱融着させることにより、端面形状が円筒形状になるよう固定されており、ロッド16の大径部16bに形成した中空孔部19に嵌入され接着材等により固着されている。見本本体17に付される色彩は前述の実施の形態の場合と同様、茶系統で、各見本本体8ごとに夫々ネーミングが付されている。ネーミングはシールに表示されてロッド16の表面に表示されるようになっている。
カバー18は、見本本体17を外周から覆うことのできる内径を有する透明なビニール等の樹脂製のカバー本体18aと、カバー本体18aの上端に一体的に設けられて、ロッド16に対し摺動し得ると共に、大径部16bの肩部に係止し得るようにした案内部18bを備えている。
次に、上記した実施の形態の作動を説明する。
本図示例において、顧客が毛髪を染色する際には、座席において、或は、ユニット停止場所において、毛髪染色見本6’を手に取り、見本本体17を覆っているカバー18をロッド16に沿い摺動させて上方へ移動させ、見本本体17を露出させたうえ目視し、前述の実施の形態と同様にしてどの色にするか選定を行なう。色彩を付された見本本体17は、人髪或は人工毛髪若しくは天然毛を使用しているため、その色は実際に人の髪の毛に染色した場合の色を示しており、染毛後に顧客が期待した色を確実に得ることができ、従って、顧客のニーズに充分に沿うことができる。又、毛髪染色見本ユニットは移動可能であるため、美容院のスタッフが毛髪染色見本ユニットを顧客の座席まで搬送することができ、顧客が移動することなく、見ることもできるためより一層便利である。
更に、本図示例では、見本搭載台枠4から取外した複数の毛髪染色見本6’の見本本体17を組合せて、毛髪染色見本6’に示されている色以外の色を選定し、この選定した色により染色することもできるため、ファッション性がより一層向上する。
なお、本考案の毛髪染色見本ユニットにおいては、毛髪染色見本本体として、人髪或は人工毛髪若しくは天然毛の何れかを用いる場合について説明したが、これらを混ぜて毛髪染色見本本体を構成することも可能なこと、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本考案の毛髪染色見本ユニットの実施の形態の一例を示す側面図である。 図1に示す毛髪染色見本ユニットにおける毛髪染色見本搭載台枠に搭載されている毛髪染色見本の配置状態を示す正面図である。 図2に示す毛髪染色見本の拡大して示す正面図である。 図3のIV−IV方向矢視図である。 図3のV−V方向矢視図である。 図3のVI−VI方向拡大矢視図である。 本考案の毛髪染色見本ユニットの実施の形態の他の例を示し、毛髪染色見本ユニットにおける毛髪染色見本搭載台枠に搭載されている毛髪染色見本の配置状態を示す正面図である。 図7に示す毛髪染色見本の拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1 台車
4 毛髪染色見本搭載台枠(見本搭載台枠)
6 毛髪染色見本
6’ 毛髪染色見本
7 台板
8 毛髪染色見本本体(見本本体)
16 ロッド
17 毛髪染色見本本体(見本本体)
18 カバー

Claims (5)

  1. 毛髪染色見本搭載台枠に、複数の毛髪染色見本を備えた毛髪染色見本ユニットであって、各毛髪染色見本は、人髪、人工毛髪、天然毛の少なくとも何れかから構成されて所定の色に染色されている毛髪染色見本本体を備えていることを特徴とする毛髪染色見本ユニット。
  2. 毛髪染色見本は、毛髪染色見本搭載台枠に取付けられた台板を備えると共に、毛髪染色見本本体は前記台板に取付けられている請求項1記載の毛髪染色見本ユニット。
  3. 毛髪染色見本は、毛髪染色見本搭載台枠に対し着脱可能に搭載されると共に、ロッドを備え、毛髪染色見本本体はロッドの先端に取付けられ、ロッドには毛髪染色見本本体側に移動した際に当該毛髪染色見本本体を覆い、ロッド側に移動した際に前記毛髪染色見本本体が露出し得るよう摺動可能にカバーが設けられている請求項1記載の毛髪染色見本ユニット。
  4. 色は茶系統である請求項1乃至3の何れかに記載の毛髪染色見本ユニット。
  5. 毛髪染色見本搭載台枠は移動可能な台車に設けられて昇降可能に構成されている請求項1乃至4の何れかに記載の毛髪染色見本ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11096675B2 (en) * 2016-10-06 2021-08-24 Eberhard Karfs Universitaet Tuebingen Medizinische Fakultaet System for the asservation of hair samples

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