JP3110754U

JP3110754U - 夜光性織ネームおよびプリントネーム

Info

Publication number: JP3110754U
Application number: JP2005001714U
Authority: JP
Inventors: 裕人藤野
Original assignee: 日本織マーク株式会社
Priority date: 2005-04-01
Filing date: 2005-04-01
Publication date: 2005-06-30
Anticipated expiration: 2015-04-01

Abstract

【課題】
被服の出所を標示するのに加え、夜間等の暗闇において被服を視認するのにも役立つ、商品価値の高い織ネームおよびプリントネームを提供する。
【解決手段】
マークやブランド名を標示する織ネーム１およびプリントネームにおいて、蓄光部４をその縁部に形成する。
【選択図】図１

Description

本考案は、マークやブランド名を標示するために衣服の衿裏等に縫着される織ネーム（ＷＯＶＥＮＬＡＢＥＬ）およびプリントネーム（ＰＲＩＮＴＥＤＬＡＢＥＬ）に関する。

従来、シャツや上着等の被服の一部には、マークやブランド名等が織り込まれた織ネームまたはプリントされたプリントネームが縫着されており、これらは需要者が製品購入時にその出所を確認するのに役立っている。

しかしながら、その購入後、これらの織ネームまたはプリントネームが、そのデザインや色彩による審美性以外の部分で、一般消費者の役に立つということはほとんどなかった。一方、被服特に衣服は、夜間等の暗闇において視認できると、災害時等の緊急時に即座に発見し、着用することができ、非常に有用である。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被服の出所を標示するのに加え、夜間等の暗闇において被服を視認するのにも役立つ、商品価値の高い織ネームおよびプリントネームを提供することにある。

上記課題を解決するために本考案は、マークやブランド名を標示する織ネームおよびプリントネームにおいて、蓄光部をその縁部に形成したことを特徴とする。

また、上記構成において、前記蓄光部が蓄光顔料の印刷層または蓄光性の糸からなるのが好ましい。ここで、蓄光性の糸は、蓄光性のフィルムを糸条に細く裁断したものを含むものとする。

また、上記構成において、前記蓄光部の発光前の色が、前記縁部の地色と略同一であるのが好ましい。

上記のように構成された本考案の織ネームおよびプリントネームによれば、マークやブランド名を示す箇所にかからない縁部に蓄光性を有する部分を設けているため、そのブランド等特有のデザインおよび色彩を維持しつつ出所標示をすることができ、かつ、夜間等の暗闇において被服等を視認し易くすることができる。
なお、蓄光性を有する部分の発光前の色が、上記縁部の地色に近い色となるように構成した場合は、上記視認性の向上に伴う出所標示機能への影響を、更に少なくすることができる。

以下、図面を参照して本考案の好ましい一実施形態につき説明する。
図１は、本考案の実施形態にかかる織ネーム１の平面図である。

図１に示すように、織ネーム１は、ポリエステル繊維等からなる基布２の表面に、マーク３ａやブランド名等のネーム３ｂからなる有色の図柄模様３が織成され、かつ、蓄光顔料からなる蓄光部４が基布２の左右縁部に設けられている。
基布２および図柄模様３は、周知の細幅織機等によって、織ネーム使用者が指定するデザインおよび色彩の通りに織成される。その後、スクリーン印刷によって、硫化亜鉛・銅系等の蓄光顔料がその左右縁部に塗布され、帯状の蓄光部４が形成される。ここで、蓄光顔料は、発光前は淡い緑色であるため、基布２が白色であればほとんど目立たない。
そして、織ネーム１は、例えばシャツや上着等の衣服（不図示）の衿裏に縫着して使用される。

上記のように形成、縫着された織ネーム１は、マークやネーム以外の箇所に蓄光部分を設けているため、そのマークやネーム特有のデザインおよび色彩を忠実に標示すると共に、夜間等の暗闇において被服等を視認し易くすることができる。従って、夜間に生じた災害等の緊急時に、当該被服を即座に発見し、着用することができる。また、特別な装置を必要とせず、従来の装置および方法によって安価に製造することができる。

なお、上記実施形態は織ネームに蓄光顔料を印刷したものであるが、マークやネームをスクリーン印刷等によってプリントする周知のプリントネームに対し、同様に印刷によって蓄光部を設けてもよい。この場合、マークやネームの印刷と蓄光部分の印刷とを同じ装置で行うことができ、より安価に製造することができる。
また、基布は、ナイロン、レーヨン、シルク、コットン等からなる織物が適宜用いられる。また、蓄光部が形成される位置は、マークやネームの標示にかからない位置であればよく、基布における上下左右縁部のいずれかでよい。更に、蓄光部の数やその平面形状も、適宜選択できる。

また、上記実施形態においては蓄光部をスクリーン印刷によって形成したが、シーリング印刷によっても形成できる。更に、織ネームの場合は、周知の蓄光性の糸または糸条の蓄光性フィルムを、マークやネームの標示にかからない位置に織成し、蓄光部を設けてもよい。

本考案にかかる織ネームを示す平面図である。

符号の説明

１織ネーム
２基布
３ａマーク
３ｂネーム
３図柄模様
４蓄光部

Claims

マークやブランド名を標示する織ネームおよびプリントネームにおいて、蓄光部がその縁部に形成されていることを特徴とする夜光性織ネームおよびプリントネーム。
前記蓄光部が、蓄光顔料の印刷層または蓄光性の糸からなることを特徴とする請求項１に記載のネーム。
前記蓄光部の発光前の色が、前記縁部の地色と略同一であることを特徴とする請求項１または２に記載のネーム。