JP3110259U - 再生機能付テレビジョン受像機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 EMI対策を講じつつ部品点数の増加を抑制することが可能な再生機能付テレビジョン受像機を提供する。
【解決手段】 ロ−ダ基板17に実装されており、DVD再生装置15の動作を制御するロ−ダ回路のうち、アナログ回路としてのロ−ダ回路のみを、メイン基板14に実装させるようにすることにより、ブラウン管12から離間させることができ、電磁波の影響を受け難くすることが可能となる。そのため、EMI性能を維持させつつ、ロ−ダ基板17を被覆するシ−ルドボックスが不要となり、部品点数を削減することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本考案は、テレビジョン放送電波に基づくテレビ映像を表示させるテレビ機能を具備するとともに、DVD(Digital Versatile Disk)やCD−ROM等の光ディスクに記憶された映像デ−タを再生する映像再生機能を具備する再生機能付テレビジョン受像機に関するものである。
従来、電磁波による誤動作を防止する性能(EMI性能)を向上させるために、電磁波に悪影響を受け易い回路等を金属製のシ−ルドで保護したり、回路の配置を工夫したりすることが行われている(例えば、特許文献1〜3参照)。
図4は、DVD再生装置を一体化させたテレビジョン受像機(DVD一体型テレビジョン受像機)におけるEMI対策を説明するための分解斜視図である。同図において、DVD一体型テレビジョン受像機は、前面シャ−シ1の開口部にブラウン管2が配設されたCRTテレビジョン受像機である。また、前面シャ−シ1の下部には、メイン基板4が配設された下面シャ−シ3が取り付けられる。このメイン基板4には、受信したテレビジョン放送電波に基づくテレビ映像を表示させるための各種の処理を行うテレビ回路が実装される。また、メイン基板4の上側であって、前面シャ−シ1におけるディスク挿入部の背面側には、DVD再生装置5が取り付けられる。すなわち、メイン基板4とDVD再生装置5とは二階建て構造になっている。
メイン基板4の前面シャ−シ1側の右端部には、DVD再生装置5の動作を制御し、DVDに記憶されている映像デ−タに対して各種の処理を行うロ−ダ回路が実装されたロ−ダ基板7が、メイン基板4に対して立設するように取り付けられる。すなわち、ロ−ダ基板7は、立ち基板として取り付けられるのである。このロ−ダ基板7は、ブラウン管2の背面側近傍に位置しており、ブラウン管2から電磁波の影響を受け易いので、金属製のシ−ルドボックス8により被覆し、電磁波を遮断するようにしている。
特開2004−134017号公報 特開平10−50043号公報 特開平09−116834号公報
しかしながら、図4を用いて示した従来のDVD一体型テレビジョン受像機では、シ−ルドボックス、このシ−ルドボックスをメイン基板上に固定するためのビス等が必要となるため、部品点数の増大し、コスト高となってしまう問題があった。
本考案は、かかる実情に鑑み、EMI対策を講じつつ部品点数の増加を抑制することが可能な再生機能付テレビジョン受像機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため、請求項2にかかる考案は、受信したテレビジョン放送電波に基づくテレビ映像をCRT表示装置に表示させるテレビ機能と、挿入された光ディスクに記憶されている映像デ−タを再生する映像再生機能とを有し、上記テレビ機能を実現させるテレビ回路が実装されるメイン基板と、上記映像再生機能を実現させるロ−ダ回路が実装されるロ−ダ基板と、上記ロ−ダ基板を電磁波から保護するシ−ルドボックスとを具備し、上記ロ−ダ基板が上記メイン基板上に立設する立ち基板である再生機能付テレビジョン受像機において、
上記ロ−ダ基板に実装されているロ−ダ回路の一部を、上記メイン基板に実装させ、
上記シ−ルドボックスを省略した構成としてある。
上記のように構成した請求項2において、再生機能付テレビジョン受像機は、受信したテレビジョン放送電波に基づく映像を表示するテレビ機能と、挿入された光ディスクに記憶されている映像デ−タを再生する映像再生機能とを有するものであり、テレビ機能を実現させるテレビ回路が実装されるメイン基板と、映像再生機能を実現させるロ−ダ回路が実装されるロ−ダ基板とを具備している。
また、ロ−ダ基板を電磁波から保護するシ−ルドボックスを具備し、メイン基板が、本体下部に水平方向に配置されるとともに、ロ−ダ基板が、メイン基板上に立設する立ち基板である構成となっている。すなわち、ロ−ダ基板は、シ−ルドボックスにより電磁波から遮蔽される。ロ−ダ基板はメイン基板上に立設した配置となっているため、ロ−ダ基板は、前面側のブラウン管から放射される電磁波による影響を受け易い状態となっている。
しかし、請求項2にかかる考案の再生機能付テレビジョン受像機では、ロ−ダ基板に実装されているロ−ダ回路の一部をメイン基板に実装させ、上記シ−ルドボックスを省略した構成となっている。メイン基板は、立設したロ−ダ基板の下側に位置し、また、水平方向に配置されているため、メイン基板上にロ−ダ回路の一部を移動させることにより、移動されたロ−ダ回路は、ブラウン管から離れた位置となり、結果、ブラウン管からの電磁波の影響を低減させることが可能となる。このように、ロ−ダ回路の一部をメイン基板側に移動させ、電磁波の影響を低減させた状態でシ−ルドボックスを省略することにより、EMI対策を講じつつ部品点数を削減することが可能となる。
また、請求項3にかかる考案は、上記メイン基板に実装させる上記ロ−ダ回路が、アナログ回路である構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる考案において、アナログ回路は、電磁波による悪影響を受け易いため、このアナログ回路をメイン基板に移動させる構成とすることにより、よりEMI性能を向上させることが可能となる。
また、請求項4にかかる考案は、上記メイン基板に実装される上記ロ−ダ回路が、同メイン基板におけるブラウン管および電源回路からの距離が等しい位置に配置される構成としてある。
ロ−ダ回路が実装されるメイン基板上の位置としては、極力、ブラウン管から遠ざかる位置に設けることが望ましいが、電源回路の近傍にしてしまうと、その電源回路からの電磁波による影響を受けてしまう。そのため、請求項4の構成のように、ブラウン管と電源回路とからの距離が等しくなる位置に配置させることにより、メイン基板に実装されたロ−ダ回路が受ける影響を最小限にすることが可能となる。
また、請求項5にかかる考案は、再生機能付テレビジョン受像機が、DVDを再生するDVD一体型テレビジョン受像機である構成となっている。
上記のように構成した請求項5にかかる考案において、EMI対策を講じつつ部品点数を削減することが可能なDVD一体型テレビジョン受像機とすることが可能となる。
本考案の請求項2にかかる考案では、EMI対策を講じつつ部品点数を削減することが可能となる。
請求項3にかかる考案では、よりEMI性能を向上させることが可能となる。
請求項4にかかる考案では、メイン基板に実装されたロ−ダ回路が受ける影響を最小限にすることが可能となる。
請求項5にかかる考案では、EMI対策を講じつつ部品点数を削減することが可能なDVD一体型テレビジョン受像機とすることが可能となる。
以下、下記の順序に従って本考案の実施形態を説明する。
(1)DVD一体型テレビジョン受像機の構成:
(2)メイン基板に実装されるロ−ダ回路:
(3)各種変形例:
(4)まとめ:
(1)DVD一体型テレビジョン受像機の構成:
以下、本考案の実施形態について説明する。なお、以下においては、DVD再生装置が内蔵されたDVD一体型テレビジョン受像機に本考案を適用する場合について説明するが、本考案は、光ディスクを再生することができるものであれば、これに限定されるもではなく、例えば、CD−ROMを再生することができるものであってもよい。
図1は、本考案にかかるDVD一体型テレビジョン受像機の構成を示す分解斜視図である。同図において、DVD一体型テレビジョン受像機10は、前面シャ−シ11を備えている。この前面シャ−シ11の下端部には、テレビジョン放送の選局、DVDの再生および録画、並びに、音量および画質の調整等の各種の操作を行うための操作スイッチ部11bが設けられており、操作スイッチ部11bの上側には、DVDの挿入口11aが形成されている。また、前面シャ−シ11には、ブラウン管12を取り付けるための開口部11cが形成されている。ブラウン管12は、その駆動時に電磁波を放出する。
また、前面シャ−シ11の下部には、下面シャ−シ13が取り付けられ、この下面シャ−シ13上には、メイン基板14が取り付けられる。さらに、メイン基板14上であって、前面シャ−シ11におけるDVDの挿入口11aの背面側には、DVD再生装置15が取り付けられる。
DVD再生装置15には、ネジの取付部15bが4個形成されており、メイン基板14には、4つのネジ15aがそれぞれ挿通される透孔14cが形成されている。さらに、下面シャ−シ13aには、ネジ穴を具備する突起部13aが4つ形成されている。DVD再生装置15は、メイン基板14上に配置された後に、取付部15bに4つのネジ15aがそれぞれ取り付けられるとともに、メイン基板14の透孔14cを挿通し、下面シャ−シ13aの突起部13aに螺号されて取り付けられる。すなわち、ネジ15aにより、DVD再生装置15、メイン基板14および下面シャ−シ13が共締めされるのである。これにより、メイン基板14の上側にDVD再生装置15が配置される2階建て構造となる。
上述したメイン基板14には、受信したテレビジョン放送信号に基づくテレビ映像をブラウン管12に表示させるための各種の処理を行うテレビ回路が実装される。このテレビ回路は、受信チャンネルの選択を行うチュ−ナ、RFコンバ−タ、クロマ回路、水平偏向ドライバ、垂直偏向ドライバ等を含む。また、図1に示した電源回路14aもテレビ回路に含まれる。この電源回路14aは、作動中に高電圧になるため、電磁波を発生しやすい。
また、上述したDVD再生装置15には、ロ−ディングモ−タ、アッセンブリ、キャリッジ、DVDに対して記録再生を行う光ヘッド、DVDを回転駆動するスピンドルモ−タ等の装置が、外部のケ−シング内に配設されている。
また、メイン基板14における前面シャ−シ11側の右端部には、DVD再生装置15の動作を制御するロ−ダ回路が実装されたロ−ダ基板17が、メイン基板14に対して立設する立ち基板として取り付けられている。実施形態にかかるDVD一体型テレビジョン受像機10においては、先に図4を用いて示した従来のDVD一体型テレビジョン受像機とは異なり、ロ−ダ基板17は、電磁波から遮断するためのシ−ルドボックスにより被覆されていない。
DVD再生装置15の動作を制御するロ−ダ回路は、ロ−ド/イジェクトの制御、記録/再生した映像信号処理を行う等、各種の電子回路を含むものであるが、本実施形態においては、これらのロ−ダ回路のうち、アナログ回路のみを、メイン基板14上に移動させるのである。すなわち、立ち基板としてのロ−ダ基板17に実装されるロ−ダ回路をデジタル回路(例えば、DSP(デジタルシグナルプロセッサ;デジタル信号処理回路)等)のみとし、アナログ回路をメイン基板に実装させるのである。このメイン基板14に移動させるアナログ回路としては、例えば、DVD再生装置15における駆動系(ロ−ディングモ−タ、キャリッジモ−タ、スピンドルモ−タ等)の駆動制御を行うドライバ系回路や、D/A変換回路等を挙げることができる。
本実施形態においては、電磁波により影響を受け易いアナログ回路を、立ち基板としてのロ−ダ基板17からメイン基板14に移動させることにより、ブラウン管12から遠ざけることが可能となるため、ロ−ダ基板17を被覆するシ−ルドボックスを省略しつつ、EMI対策を講じることが可能となる。
(2)メイン基板に実装されるロ−ダ回路:
図2は、上述したアナログ回路としてのロ−ダ回路がメイン基板上に実装される位置を説明するための説明図である。なお、図2においては、メイン基板14上に配置されるDVD再生装置15を省略している。同図において、DVD一体型テレビジョン受像機10が組み立てられた状態で、ブラウン管12は、メイン基板14の前側(図2においては左側)に位置している。また、電源回路14aは、メイン基板14の後方右側(図2においては右下側)に設置されている。
上述したブラウン管12および電源回路14aは、共に高出力装置であり、ロ−ダ回路を実装する位置がこれらに近い場合には、電磁波の影響を受け易くなってしまう。そのため、実施形態においては、ブラウン管12および電源回路14aからの距離が等しい位置であって、且つ、ブラウン管12および電源回路14aから最も離間した位置(図中Aにて示した位置)に、ロ−ダ回路を実装させるようにしている。このようにすることにより、ロ−ダ回路が受ける電磁波の影響を最小限にすることが可能となる。なお、ロ−ダ基板17に実装されているデジタル回路としてのロ−ダ回路から余り離間させないようにするため、図中、BまたはCの位置にアナログ回路としてのロ−ダ回路を実装させるようにしてもよい。図中、BおよびCは、共にブラウン管12および電源回路14aから等距離にある。
(3)各種変形例:
図3は、変形例にかかるDVD一体型テレビジョン受像機において、アナログ回路としてのロ−ダ回路がメイン基板上に実装される位置を説明するための説明図である。DVD再生装置15を構成する各種装置、回路のうち、DVDの記録および再生を行うための光ピックアップ(図示せず)は、特に電磁波の影響を受け易い装置であるため、同図に示すように、ピック保護シ−ト20を設けて、電磁波を遮蔽するようにしている。この変形例では、ピック保護シ−ト20の略真下の位置(図中、Dにて示す位置)にアナログ回路としてのロ−ダ回路を実装させることにより、図中、同ロ−ダ回路が破線にして示す電磁波に曝され難くなる。そのため、EMI性能により優れたDVD一体型テレビジョン受像機とすることが可能となる。
上述した実施形態においては、ロ−ダ基板に実装されるロ−ダ回路のうち、アナログ回路のみをメイン基板に移動させるようにした場合について説明したが、メイン基板上のスペ−スに余裕があれば、ロ−ダ基板に実装されるロ−ダ回路の全てをメイン基板に移動させ、更に、ロ−ダ基板を省略するようにしてもよい。
(4)まとめ:
以上説明したように、実施形態にかかるDVD一体型テレビジョン受像機10によれば、ロ−ダ基板17に実装されており、DVD再生装置15の動作を制御するロ−ダ回路のうち、アナログ回路としてのロ−ダ回路のみを、メイン基板14に実装させるようにすることにより、ブラウン管12から離間させることができ、電磁波の影響を受け難くすることが可能となる。そのため、EMI性能を維持させつつ、ロ−ダ基板17を被覆するシ−ルドボックスが不要となり、部品点数を削減することが可能となる。
DVD一体型テレビジョン受像機の構成を示す分解斜視図である。 アナログ回路としてのロ−ダ回路がメイン基板上に実装される位置を説明するための説明図である。 変形例にかかるDVD一体型テレビジョン受像機において、アナログ回路としてのロ−ダ回路がメイン基板上に実装される位置を説明するための説明図である。 従来例にかかるDVD一体型テレビジョン受像機におけるEMI対策を説明するための分解斜視図である。
符号の説明
1、11…前面シャ−シ
2、12…ブラウン管
3、13…下面シャ−シ
4、14…メイン基板
5、15…DVD再生装置
7、15…ロ−ダ基板
8…シ−ルドボックス
10…DVD一体型テレビジョン受像機
11a…挿入口
11b…操作スイッチ部
13a…突起部
14a…電源回路
14b…プラグ
14c…透孔
15a…ネジ
15b…ネジ取付部

Claims (5)

  1. 受信したテレビジョン放送電波に基づくテレビ映像をCRT表示装置に表示させるテレビ機能と、挿入されたDVDに記憶されている映像デ−タを再生する映像再生機能とを有し、上記テレビ機能を実現させるテレビ回路が実装されるメイン基板と、上記映像再生機能を実現させるロ−ダ回路が実装されるロ−ダ基板と、上記ロ−ダ基板を電磁波から保護するシ−ルドボックスとを具備し、上記ロ−ダ基板が上記メイン基板上に立設する立ち基板であるDVD一体型テレビジョン受像機において、
    上記ロ−ダ基板に実装されているロ−ダ回路のうち、アナログ回路を、上記メイン基板におけるブラウン管と電源回路との中間位置に実装させ、
    上記シ−ルドボックスを省略したことを特徴とするDVD一体型テレビジョン受像機。
  2. 受信したテレビジョン放送電波に基づくテレビ映像をCRT表示装置に表示させるテレビ機能と、挿入された光ディスクに記憶されている映像デ−タを再生する映像再生機能とを有し、上記テレビ機能を実現させるテレビ回路が実装されるメイン基板と、上記映像再生機能を実現させるロ−ダ回路が実装されるロ−ダ基板と、上記ロ−ダ基板を電磁波から保護するシ−ルドボックスとを具備し、上記メイン基板が、本体下部に水平方向に配置されるとともに、上記ロ−ダ基板が上記メイン基板上に立設する立ち基板である再生機能付テレビジョン受像機において、
    上記ロ−ダ基板に実装されているロ−ダ回路の一部を、上記メイン基板に実装させ、
    上記シ−ルドボックスを省略したことを特徴とする再生機能付テレビジョン受像機。
  3. 上記メイン基板に実装させる上記ロ−ダ回路は、アナログ回路であることを特徴とする請求項2に記載の再生機能付テレビジョン受像機。
  4. 上記メイン基板に実装される上記ロ−ダ回路は、同メイン基板におけるブラウン管および電源回路からの距離が等しい位置に配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の再生機能付テレビジョン受像機。
  5. DVDを再生するDVD一体型テレビジョン受像機であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の再生機能付テレビジョン受像機。
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