JP3109989B2 - 情報配送装置 - Google Patents

情報配送装置

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JP3109989B2
JP3109989B2 JP08169975A JP16997596A JP3109989B2 JP 3109989 B2 JP3109989 B2 JP 3109989B2 JP 08169975 A JP08169975 A JP 08169975A JP 16997596 A JP16997596 A JP 16997596A JP 3109989 B2 JP3109989 B2 JP 3109989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送衛星や地上波
放送を利用したテレビ放送を通じてデータ配送を行う情
報配送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞や雑誌等のニュースや生活情報等を
テレビ放送を通じて各家庭に配信し、それを各家庭内の
受信端末で記憶し、必要な時にテレビ画面上に再生して
利用する情報配信装置が知られている。このようなテレ
ビ放送によるデータ配送システムは、多くの配信先に一
度に効率よく情報を伝達するのに適しているが、情報の
種類または内容によっては、更新データを頻繁に送信す
る必要がある。また、配送されるデータは、動画、テキ
スト、静止画、制御情報等であり、データ量としてはか
なりの大きさになるので、その全てを受信端末で蓄積す
ることはできず、蓄積データの廃棄や更新が頻繁に必要
になってくる。
【0003】データの更新は、例えばネットワーク対応
のUNIX環境では、プログラムソースコードで新旧の
ソースファイルの差分をとってパッチとし、これ送信す
ることにより送信データ量を減らすことが行われてい
る。通常は、1つのパッチに対して1つのバージョンを
割り当て、バージョン管理している。そして、diff-arc
S1 S2で取得したパッチをpatch コマンドで挿入す
ることによりバージョンアップされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネットワーク上のパッチ技術では、全てのパッチが決め
られた順番通りに送られ、これを受信側ではその決めら
れた順番通りに受信する必要があるので、これをテレビ
放送のような必ずしも順番通りに受信できないシステム
に適用することはできない。テレビ放送によるデータ配
信では、雨や雷等の天候による不確定要素によって受信
状態が大きく変化し、全てのデータが完全に受信できる
訳ではないので、送信側ではデータを適当な回数再放送
して、これを受信側で再構成することで正しいデータを
復元している。このため、パッチを決められた順番通り
に送信しても、受信側では決められた順番通りに受信で
きないので、古いパッチにより新しいパッチが更新され
てしまう事態が発生することがある。
【0005】また、従来のテレビ放送を利用したデータ
配送においては、天候状態等によりエラーの発生がある
ことを前提として複数回再放送しているが、単に同じ方
式で再放送しているだけなので、同じエラーが何回も続
いて受信側で正しいデータを得ることができないという
問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、テレビ放送を利用したデータ配送におい
て、受信側で正しいデータを得ることのできる情報配送
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、送信するパッチに更新位置およびパッチ
相互の依存関係を記述したヘッダを付けて送信するよう
にしたものである。パッチ相互の依存関係とは、送信す
るパッチと既に送信した パッチとの重なり具合と順序
関係を示すものであり、これをヘッダに付けることによ
り、パッチが時間的にずれて受信された場合でも、受信
側においてデータを正しく再構成することができ、新し
いパッチが古いパッチによって更新されるのを防ぐこと
ができる。
【0008】本発明はまた、データを配送する際に、天
候等の通信状態に基づいて再送の回数や誤り訂正方式を
変えるようにしたものである。これにより、その時の通
信状態に応じた最適な通信方式を選択することができ、
データの信頼性を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、放送を利用してデータの配送を行う情報配送装置に
おいて、既送データを更新しようとする場合に、更新部
分のデータをパッチとして作成する手段と、作成したパ
ッチに更新位置とパッチ相互の依存関係を記述したヘッ
ダを付けて送信する手段とを備えた情報配送装置であ
り、パッチを送信する際に受信側でパッチを当てる手順
をヘッダに付けて送信するので、送られてくる全てのパ
ッチを時系列的に正しく受信できなかった場合でも、受
信できたパッチを最大限利用することで、少ないデータ
送信量で効率よく最新のデータに更新することができ
る。また、このような更新動作を各受信端末が自律的に
行うので、その受信端末が置かれた状況に応じて迅速な
データ更新が可能である。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、放送を
利用してデータの配送を行う情報配送装置において、既
送データを更新しようとする場合に、更新部分のデータ
をパッチとして作成する手段と、作成したパッチに更新
位置とパッチ相互の依存関係を記述したヘッダを付けて
送信する手段と、受信したパッチを一時的に記憶する手
段とを備えた情報配送装置であり、請求項1記載の発明
の効果に加え、受信したパッチを当てる対象のデータが
エラー等によりまだ受信されていない場合でも、そのパ
ッチを一時的に記憶しておき、対象となるデータが受信
されてから当てることで、効率よくデータを更新するこ
とができる。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、放送を
利用してデータの配送を行う情報配送装置において、既
送データを更新しようとする場合に、更新部分のデータ
をパッチとして作成する手段と、作成したパッチが既送
パッチと部分的に重なる場合に、その重なる部分を除い
た既送パッチのデータ部分を新規に作成したパッチに取
り込む手段と、作成したパッチに更新位置とパッチ相互
の依存関係を記述したヘッダを付けて送信する手段とを
備えた情報配送装置であり、依存関係にある以前のパッ
チを取り込んでパッチを作成することにより、請求項1
または2記載の発明よりはデータ量が多くなるものの、
受信したパッチには、以前のパッチの内容が含まれてい
るので、そのパッチの受信を待つことなく、データを効
率よく更新することができる。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、送信す
るパッチを情報の種別毎に分類したブロック毎に作成す
る請求項1から3のいずれかに記載の情報配送装置であ
り、送信するパッチを情報の種別毎に管理することがで
きる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実
施の形態における情報配送装置の構成を示すものであ
る。図1において、10は送信装置、20は無線伝送
路、30は受信装置であり、送信装置10は、衛星や地
上波を利用したテレビ放送のための無線伝送路20を通
じてデータを受信装置30へ送信する。送信装置10に
おいて、11は更新データ入力部、12は更新差分作成
部、13は更新前データ記憶部、14は更新ヘッダ作成
部、15は更新情報記憶部、16は送信部である。受信
装置30において、31は受信部、32は更新制御部、
33は更新履歴記憶部、34は更新部、34はデータ記
憶部である。
【0017】次に本実施の形態における動作について説
明する。図1において、更新データ入力部11から更新
データを入力すると、更新差分作成部12は、更新前デ
ータ記憶部13から更新前のデータを読み出して、更新
データとの差分を取ることでパッチを作成する。このパ
ッチは、更新する部分の始めと終わりの位置を示すアド
レスと更新内容を示すデータとからなる。アドレスは単
に何ビット目から何ビット目までのようにサイズを表す
ビット番号で表示してもよく、図2に示すように、デー
タを種別毎に分類したブロック番号でもよい。図2で
は、ブロック番号1から2までを書誌データとし、2か
ら3までを文字データとし、3から5までを映像データ
とし、5から6までを音声データとしている。または、
同じデータの種類であっても、その内容(コンテンツ)
毎にさらに細かく分割してもよい。
【0018】更新差分作成部12で作成されたパッチの
うち、更新データは送信部16へ送られ、アドレスは更
新ヘッダ作成部14へ送られる。更新ヘッダ作成部14
では、送られてきたパッチのアドレスを更新情報記憶部
15に蓄えられているこれまでの全てのパッチのアドレ
スと比較して、それら相互の依存関係を記述したヘッダ
を作成して送信部16へ送る。送信部16では、更新差
分作成部12からの更新データにヘッダを付けて無線伝
送路20へ送信する。
【0019】図3(a)は更新差分作成部12における
パッチを作成する手順を図解したものである。A0は更
新前のデータであり、A1はデータA0の100番目か
ら200番目のデータを更新するデータである。A2は
データA0の120番目から150番目のデータを更新
するデータである。A3はデータA0の300番目から
400番目のデータを更新するデータである。A4はデ
ータA0の80番目から170番目のデータを更新する
データである。これに対し、パッチP1はデータA1に
対するパッチであり、パッチP2はデータA2に対する
パッチであり、パッチP3はデータA3に対するパッチ
であり、パッチP4はデータA4に対するパッチであ
り、それぞれ更新部分の始めと終わりの位置を示すアド
レスと更新データとからなる。
【0020】図4は更新ヘッダ作成部14における処理
手順を示している。まず新規に送ろうとするパッチをP
nとする(ステップS1)。次に、更新情報記憶部15
にパッチが蓄積されているか否かを判断し(ステップS
2)、蓄積されていれば、そのパッチを順番に取り出し
(ステップS3)、取り出したパッチをP’とする。次
に、送信パッチPnが既存パッチP’を包含する(同一
を含む。)か否かを判断し(ステップS4)、包含して
いればP’を包含パッチとし(ステップS5)、包含し
ていなければPnがP’と重なるか否かを判断し(ステ
ップS6)、重なればP’を必須パッチとし、重なって
いなければP’を独立パッチとする(ステップS8)。
これらの処理を更新情報記憶部15に蓄積されている全
てのパッチに対して行う。
【0021】以上の処理を図3を例にして説明する。い
ま送信しようとするパッチがP4であるとする。パッチ
P4はパッチP2を包含しているので、パッチP2はパ
ッチP4の包含パッチとなる。また、パッチP4はパッ
チP1と一部が重なっているので、パッチP1はパッチ
P4の必須パッチとなる。パッチP3は包含も重なりも
ないので独立パッチとなる。必須パッチは、送信パッチ
に一部が重なるだけで送信パッチに含まれていないデー
タがあるので、送信パッチの前に必ず当てなければなら
ないパッチである。包含パッチは、送信パッチに全て含
まれるので、送信パッチで元データを更新したときは不
要になるパッチであり、送信パッチの前に必ず当てる必
要はないが、当てる場合には、必ず送信パッチの前で行
わなければならない。したがって、このような必須パッ
チと包含パッチというパッチ同士の依存関係を示す情報
を、図3(b)に示すようにヘッダに割付けることによ
り、送信パッチを受信した側ではパッチ処理の手順が分
かることになる。
【0022】図3(b)はパッチ4を送信しようとする
場合の送信部16から送信されるパッチのデータ構造を
示している。送信パッチは、ヘッダ部101とデータ本
体部102とからなり、ヘッダ部101は送信パッチ1
01a、必須パッチ101b、包含パッチ101cから
なる。このようなパッチを受信した受信装置30の受信
部31は、まずヘッダ部101とデータ本体部102と
を分解してデータ本体部102を更新部34に渡し、ヘ
ッダ部101を更新制御部32へ渡す。
【0023】図5は更新制御部32における処理手順を
示している。まず受信したパッチをPnとする(ステッ
プS11)。次に、いままでにどのパッチをどこのパッ
チに当てたかを逐次記憶している更新履歴記憶部33か
らの情報を基に、パッチPnが既に当てられたか否かを
調べ(ステップ12)、まだ当てられていなければ、次
に必須パッチが既に当てられているか否かを調べる(ス
テップS13)。既に当てられていればPnをそこに当
てる命令を更新部34に出力する(ステップS14)。
次に、Pnよりも前に作成された時系列的に古い包含パ
ッチがきたときにはこれを当てないように更新部34に
命令を出す(ステップS15)。これら命令を受け取っ
た更新部34は、受信部31から受け取ったデータ本体
部に対しその命令を実行して更新を完了する。
【0024】以上の処理を図3の例で説明すると、受信
部31で受信したパッチP4のデータのうちヘッダ部1
01が更新制御部32へ送られ、更新制御部32では、
更新履歴記憶部33を覗いてパッチP4が既に当てられ
たかどうかを調べる。これは、データ放送では再送する
ことが前提となっているからである。パッチP4がまだ
当てられていないならば、必須パッチP1が当てられて
いるかどうかを同様に更新履歴記憶部33を覗いて調べ
る。必須パッチP1が既に当てられていれば、パッチP
4を当てることができるので、更新部34へその命令を
出す。またパッチP4を当てればそれよりも古い包含パ
ッチP2は当てる必要がないので、その命令を更新部3
4に出す。更新部34はその命令を実行し、データ記憶
部35に記憶されているデータA0の該当部分を更新し
て再びデータ記憶部35に記憶させる。
【0025】このように、本実施の形態1によれば、パ
ッチを送信する際に、受信側でパッチを当てる手順を記
述したヘッダを付けて送信するので、送られてきた全て
のパッチを時系列的に正しく受信できない場合でも、受
信できた一部のパッチだけでデータを更新することがで
き、少ないデータ送信量で効率よくデータを更新するこ
とができる。
【0026】(実施の形態2)図6は本発明の第2の実
施の形態における情報配送装置の構成を示している。図
1に示した第1の実施の形態とは、受信装置30Aの構
成が若干異なるのみであり、図1の受信装置30に更新
差分記憶部36を追加した構成になっている。この更新
差分記憶部36は、更新制御部32で送信パッチを必須
パッチに当てられなかった場合、図1の構成では送信パ
ッチはそのまま捨てられてしまい、次の送信パッチを受
信したときに再び同様なステップを踏むが、本実施の形
態では、送信パッチを必須パッチに当てられなかった場
合は、送信パッチを捨てることなく更新差分記憶部36
に記憶しておき、送信パッチを必須パッチに当てられる
ようになったときに、更新差分記憶部36から送信パッ
チを取り出して当てるようにしたものである。
【0027】このように、本実施の形態2によれば、上
記実施の形態1の効果に加え、受信したパッチを当てる
対象のデータがエラー等によりまだ受信されていない場
合でも、そのパッチを一時的に記憶しておき、対象とな
るデータが受信されてから当てることで効率よくデータ
を更新することができる。
【0028】(実施の形態3)図7は本発明の第3の実
施の形態における情報配送装置の構成を示している。図
1に示した第1の実施の形態とは、送信装置40の構成
が若干異なるのみである。送信装置40において、41
は更新データ入力部、42は更新差分作成部、43は更
新前データ記憶部、44は更新ヘッダ作成部、45は更
新差分合成部、46は更新情報記憶部、47は送信部で
あり、図1の送信装置10に更新差分合成部45を追加
した構成になっている。受信装置50は、図1の受信装
置30と同じであり、51は受信部、52は更新制御
部、53は更新履歴記憶部、54は更新部、54はデー
タ記憶部である。送信装置40の更新差分合成部45
は、更新差分作成部42で作成した送信パッチが既に送
信したパッチと重なる部分がある場合に、既送パッチの
部分を含めてパッチを作成するものである。第1の実施
の形態と異なるのは、必須パッチがある場合に、その必
須パッチを送信パッチに含めて、すなわち合成して送信
するようにしたものであり、受信側では送信パッチを必
須パッチに当てる処理が必要なくなる利点がある。
【0029】図8(a)はパッチを作成する手順を図解
したものである。A0は更新前のデータであり、A1は
データA0の100番目から200番目のデータを更新
するデータである。A2はデータA0の120番目から
150番目のデータを更新するデータである。A3はデ
ータA0の300番目から400番目のデータを更新す
るデータである。A4は本来はデータA0の80番目か
ら170番目のデータを更新するデータであるが、デー
タA1との差分を付加したデータであり、更新差分合成
部55で合成されたものである。これに対し、パッチP
1はデータA1に対するパッチであり、パッチP2はデ
ータA2に対するパッチであり、パッチP3はデータA
3に対するパッチであり、パッチP4はデータA4に対
するパッチであり、それぞれ更新部分の始めと終わりの
位置を示すアドレスと更新データとからなる。
【0030】図9は更新ヘッダ作成部44および更新差
分合成部55における処理手順を示している。まず新規
に送ろうとするパッチをPnとする(ステップS2
1)。次に、更新情報記憶部46にパッチが蓄積されて
いるか否かを判断し(ステップS22)、蓄積されてい
れば、そのパッチを順番に取り出し(ステップS2
3)、取り出したパッチをP’とする。次に、送信パッ
チPnが既存パッチP’を包含するか否かを判断し(ス
テップS24)、包含していればP’を包含パッチとし
(ステップS25)、包含していなければPnがP’と
重なるか否かを判断し(ステップS26)、重なれば
P’との差分、すなわちPnと重ならないP’のデータ
部分をPnに加えて包含パッチとし(ステップS2
7)、重なっていなければP’を独立パッチとする(ス
テップS28)。これらの処理を更新情報記憶部15に
蓄積されている全てのパッチに対して行う。
【0031】図8(b)はパッチP4を送信しようとす
る場合の送信部47から送信されるデータ構造を示して
いる。すなわち、送信パッチデータは、ヘッダ部201
とデータ本体部202とからなり、ヘッダ部201は送
信パッチ201a、包含パッチ201bからなる。この
ようなデータを受信した受信装置50の受信部51は、
まずヘッダ部201とデータ本体部202とを分解して
データ本体部202を更新部54に渡し、ヘッダ部20
1を更新制御部52へ渡す。本実施の形態では、パッチ
P4を作成した時点でパッチP1は包含パッチに加えら
れているので、本来の包含パッチP2とともにヘッダ部
201の包含パッチ201bに記載される。
【0032】図10は更新制御部52における処理手順
を示している。まず受信したパッチをPnとする(ステ
ップS31)。次に、いままでにどのパッチをどこのパ
ッチに当てたかを逐次記憶している更新履歴記憶部53
からの情報を基に、パッチPnが既に当てられたか否か
を調べ(ステップ32)、まだ当てられていなければ、
パッチPnをそこに当てる命令を更新部54に出力する
(ステップS33)。次に、Pnより前に作成された時
系列的に古い包含パッチがきたときには、これを当てな
いように更新部54に命令を出す(ステップS34)。
これら命令を受け取った更新部54は、受信部51から
受け取ったデータ本体部に対しその命令を実行して更新
を完了する。
【0033】このように、本実施の形態3によれば、パ
ッチを送信する際に、既送パッチと一部が重なる場合に
その重ならない部分を新規パッチに取り込んでパッチを
作成するので、送信データ量は少し多くなるものの、受
信側で必須パッチが受信できるまで新規パッチを当てら
れないということがなく、効率よくデータを更新するこ
とができる。
【0034】(実施の形態4)図11は本発明の第4の
実施の形態における情報配送装置の構成を示している。
図11において、60は送信装置、70は受信装置であ
り、無線伝送路20を介して接続されている。送信装置
60において、61は通信状態入力部、62は送信方式
制御部、63は送信方式記憶部、64は送信部、65は
送信データ記憶部である。受信装置70において、71
は受信部、72はデータ記憶部である。図示していない
他の部分は図1、図6または図7と同じものとする。
【0035】本実施の形態では、送信方式記憶部63に
図12に示すようなデータが記憶されている。すなわ
ち、天候状態が雨天の時は、通信方式としてファイア符
号方式を採用し、再送方式として再送回数を増やすかま
たは再送の間の時間を延ばし、配送計画として予め設定
された配送計画2を使用することがセットとして定めら
れている。また通信状態として電波ノイズがある場合
は、通信方式としてランダム誤り訂正符号を採用し、再
送方式として連続的に行い、配送計画として配送計画1
を使用することがセットとして定められている。配送計
画1は、図13(a)に示すように配送ブロック数を時
間的に連続させ、一気に送ることにより電波ノイズに対
するエラー訂正機能を強化し、配送計画2は、図13
(b)に示すように配送ブロック数を時間的に分散さ
せ、小分けにして送信することによりバルク的なノイズ
に対するエラー訂正機能を強化する方式である。したが
って、通信状態入力部61から通信状態として雨天を入
力すると、通信方式制御部62が、送信方式記憶部63
から雨天の場合のデータ取り出して送信部64に伝え、
送信部64は送信データ記憶部65から送信データを読
み出して無線伝送路20へ送信する。受信装置70は、
受信部71で受信したデータをデータ記憶部72に格納
する。
【0036】このように、本実施の形態によれば、通信
状態の情報を送信装置61の通信状態入力部61から操
作者が直接入力することにより、送信方式制御部62
が、送信方式記憶部63からそれに応じた送信方式を選
択するので、通信状況が最適化され、エラー訂正機能が
強化されて配信の信頼性が向上する。
【0037】(実施の形態5)図14は本発明の第5の
実施の形態における情報配送装置の構成を示しており、
図示していない他の部分は図1、図6または図7と同じ
ものとする。図14において、70は図11と同じ受信
装置、80は状態監視部81を備えた状態監視装置、9
0は受信装置70および状態監視装置80に無線伝送路
20により接続された送信装置である。送信装置90に
おいて、91は通信状態入力部、92は送信方式制御
部、93は送信方式記憶部、94は送信部、95は送信
データ記憶部であり、図11の送信装置60とほぼ同じ
であるが、通信状態入力部91が状態監視装置80の状
態監視部81に無線伝送路20を介して接続されている
ことだけが異なる。状態監視装置80は、受信状態監視
モニタ、アメダス等の天気観測器、雷雲レーダー、不要
電磁波輻射測定装置等であり、主要なまたは各地域毎に
設置されている。状態監視部81は、その場所の天気情
報を出力するとともに、配信情報を受信して受信時の各
種エラー発生頻度の統計情報を出力する。
【0038】本実施の形態では、通信状態を送信装置9
0から直接入力するのではなく、状態監視装置80から
自動的に送られてくる情報を利用して、送信方式制御部
92が、送信方式記憶部93からそれに応じた送信方式
を選択するので、通信状況が自動的に最適化され、エラ
ー訂正機能が強化されて配信の信頼性が向上する。
【0039】(実施の形態6)図15は本発明の第6の
実施の形態における情報配送装置の構成を示しており、
図示していない他の部分は図1、図6または図7と同じ
ものとする。図15において、90は図14と同じ送信
装置、100は送信装置90に無線伝送路20を介して
接続された受信装置である。受信装置100は、電話線
や専用線等の有線伝送路110を通じて送信装置90の
通信状態入力部91に接続された受信部101と、デー
タ記憶部102を有する。受信部101は、受信結果の
誤り統計情報を集計して、有線伝送路110を介して送
信装置90の通信状態入力部91に入力する。
【0040】本実施の形態では、受信装置100の受信
部101が受信データから通信状態を検出してその情報
を有線伝送路110を介して送信装置90の通信状態入
力部91に入力し、送信方式制御部92が、送信方式記
憶部93からそれに応じた送信方式を選択するので、通
信状況が自動的に最適化されてエラー訂正機能が強化さ
れ、簡易なシステムで配信の信頼性を向上することがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、送信す
るパッチに更新位置およびパッチ相互の依存関係を記述
したヘッダを付けるようにしたので、送られてくる全て
のパッチを時系列的に正しく受信できなかった場合で
も、受信できたパッチを最大限利用することで、少ない
データ送信量で効率よく最新のデータに更新することが
できる。また、このような更新動作を各受信端末が自律
的に行うので、その受信端末が置かれた状況に応じて迅
速なデータ更新が可能になる。
【0042】また本発明によれば、データを配送する際
に、天候等の通信状態に基づいて再送の回数や誤り訂正
方式を変えるようにしたので、その時の通信状態に応じ
た最適な通信方式を選択することができ、データの信頼
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における情報配送装置の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の各実施の形態におけるデータ分割の一
例を示す模式図
【図3】(a)本発明の実施の形態1における更新デー
タとパッチの関係を示す模式図 (b)本発明の実施の形態1におけるパッチのデータ構
造図
【図4】本発明の実施の形態1における更新ヘッダ作成
部の動作を示すフロー図
【図5】本発明の実施の形態1における更新制御部の動
作を示すフロー図
【図6】本発明の実施の形態2における情報配送装置の
構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3における情報配送装置の
構成を示すブロック図
【図8】(a)本発明の実施の形態3における更新デー
タとパッチの関係を示す模式図 (b)本発明の実施の形態3におけるパッチのデータ構
造図
【図9】本発明の実施の形態3における更新ヘッダ作成
部および更新差分合成部の動作を示すフロー図
【図10】本発明の実施の形態3における更新制御部の
動作を示すフロー図
【図11】本発明の実施の形態4における情報配送装置
の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態4、5、6における送信
方式記憶部における内容例を示す一覧図
【図13】(a)(b)本発明の実施の形態4、5、6
における配送計画例を示す模式図
【図14】本発明の実施の形態5における情報配送装置
の構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態6における情報配送装置
の構成を示すブロック図
【符号の説明】
10、40、60、90 送信装置 20 無線伝送路 30、30A、50、70、100 受信装置 80 状態監視装置 110 有線伝送路 11、41 更新データ入力部 12、42 更新差分作成部 13、43 更新前データ記憶部 14、44 更新ヘッダ作成部 15、46 更新情報記憶部 16、47 送信部 45 更新差分合成部 21、51 受信部 22、52 更新制御部 23、53 更新履歴記憶部 24、54 更新部 25、55 データ記憶部 61、91 通信状態入力部 62、92 送信方式制御部 63、93 送信方式記憶部 64、94 送信部 65、95 送信データ記憶部 71、101 受信部 72、102 データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹 内 良 康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 槻 舘 良 太 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤 田 健 一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−336316(JP,A) 特開 平8−162977(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04H 1/00 - 7/00 H04N 7/00 - 7/173

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送を利用してデータの配送を行う情報
    配送装置において、既送データを更新しようとする場合
    に、更新部分のデータをパッチとして作成する手段と、
    作成したパッチに更新位置とパッチ相互の依存関係を記
    述したヘッダを付けて送信する手段とを備えた情報配送
    装置。
  2. 【請求項2】 放送を利用してデータの配送を行う情報
    配送装置において、既送データを更新しようとする場合
    に、更新部分のデータをパッチとして作成する手段と、
    作成したパッチに更新位置とパッチ相互の依存関係を記
    述したヘッダを付けて送信する手段と、受信したパッチ
    を一時的に記憶する手段とを備えた情報配送装置。
  3. 【請求項3】 放送を利用してデータの配送を行う情報
    配送装置において、既送データを更新しようとする場合
    に、更新部分のデータをパッチとして作成する手段と、
    作成したパッチが既送パッチと部分的に重なる場合に、
    その重なる部分を除いた既送パッチのデータ部分を新規
    に作成したパッチに取り込む手段と、作成したパッチに
    更新位置とパッチ相互の依存関係を記述したヘッダを付
    けて送信する手段とを備えた情報配送装置。
  4. 【請求項4】 送信するパッチを情報の種別毎に分類し
    たブロック毎に作成する請求項1から3のいずれかに記
    載の情報配送装置。
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JP3361997B2 (ja) * 1998-05-07 2003-01-07 松下電器産業株式会社 放送送信装置及び放送送信方法
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