JP3109771U - 取り出し容易な包装容器入り爪楊枝 - Google Patents

Abstract

【課題】蓋の取り外しをすることなく容易に中身の爪楊枝を取り出すことができると同時に、ほこりの侵入がきわめて少ない包装容器入り爪楊枝を提供する。
【解決手段】多数の爪楊枝１を束ねるように集合させてこれを包装兼収納容器で覆った包装容器２入り爪楊枝Ａにおいて、包装容器２の側壁上端部から天井縁部にかけて指先大の貫通孔３とこれを覆う解放可能なカバー４を設けて、本考案の取り出し容易な包装容器入り爪楊枝Ａとする。その際、貫通孔３を始めから刳り貫いて形成するのでなく、その輪郭に相当する切れ込み５を形成して、ユーザーの手作業により容易に貫通孔３が形成されるようにしてもよい。
【選択図】 図１

Description

この考案は、爪楊枝を使用する際に取出し易い包装容器付き爪楊枝に関する。

爪楊枝は食事毎の消耗品として頻繁に消費されるものであるから、その商品形態も、購入した消費者が直ちにこれを食卓に置いて使用できるように、３００本程の爪楊枝を爪先を下にして束ねるように集め、これを直径及び高さが数ｃｍ程度の円筒状の薄いプラスチック製蓋付き包装容器内に満員状態にして詰め、購入者は開封後に詰め替えを行なうことなくこの包装を兼ねた容器の薄い回し蓋を外してそのまま使えるようにしてある。

こののような現状において、食卓に置かれた上記の包装容器入り爪楊枝は、蓋を取り外しっぱなしにしておけば中身の爪楊枝を取り出し易いものの、ほこりが入りやすいという問題点があり、一方、蓋を爪楊枝の使用の都度に外して中身を取り出すという操作は甚だ面倒であるという問題点があった。

本考案はかかる問題点を解決して、蓋の取り外しをすることなく容易に中身の爪楊枝を取り出すことができると同時に、ほこりの侵入がきわめて少ない包装容器入り爪楊枝を提供することを課題とする。

多数の爪楊枝１を束ねるように集合させてこれを包装兼収納容器で覆った包装容器２入り爪楊枝Ａにおいて、包装容器２の側壁上端部から天井縁部にかけて指先大の貫通孔３とこれを覆う解放可能なカバー４を設けて、本考案の取り出し容易な包装容器入り爪楊枝Ａとする。

その際、貫通孔３を始めから刳り貫いて形成するのでなく、その輪郭に相当する切れ込み５を形成して、ユーザーの手作業により容易に貫通孔３が形成されるようにしてもよい。

いずれの場合も、貫通孔３を形成する位置は包装容器２の上側面と天井面との境の稜線にまたがる箇所であり、その箇所にあってのみ密集した爪楊枝のうちの１本を指先で摘み出すことが可能であることが判明した。

本考案はこのような構成であるから、これを購入したユーザーはカバー４を外すか或いは切れ込み５で囲まれた部分をちぎり離して貫通孔３を顕現させ、その箇所で露出した爪楊枝１の端を摘み出すか、或いは包装容器２の底を指先で弾いて爪楊枝を一部飛び出させることにより、容易に爪楊枝１を取り出して使用することができる。従って包装容器２の蓋を取り外す必要が無く、そのまま卓上に放置してもほとんどほこりが入らず、容器を転倒しても爪楊枝をあまり散逸させないで済むという効果がある。

直径約５５ｍｍ、高さ約６０ｍｍで肉厚約０．３ｍｍのポリエチレンからなるねじ込み蓋付き円筒容器の蓋に相当する天井から側上部にかけての稜線をまたぐように、直径約１５ｍｍの貫通孔を刳り貫き、その上を粘着ラベルで覆ってシールする。内部には爪楊枝約３００本を尖部を下にし隙間無く詰めて、該容器をそのまま包装材とし製品化する。なお本考案はかかる形態に限るものでないことは言うまでもない。

このように本考案の包装容器入り爪楊枝は、在来の低コストな包装と詰め替えを兼ねた形態のものを基本的に踏襲して製造することができ、ユーザーのメリットも大きいから、産業上の利用可能性は十分であるといえる。

本考案一例の見取図 本考案別例の見取図

符号の説明

１……爪楊枝
２……包装容器
３……貫通孔
４……カバー
５……切れ込み
Ａ……包装容器入り爪楊枝

Claims (2)

1. 多数の爪楊枝を束ねるように集合させてこれを包装兼収納容器で覆った包装容器入り爪楊枝において、該包装容器の側壁上端部から天井縁部にかけて指先大の貫通孔とこれを覆う解放可能なカバーを設けたことを特徴とする取り出し容易な包装容器入り爪楊枝。
2. 多数の爪楊枝を束ねるように集合させてこれを包装兼収納容器で覆った包装容器入り爪楊枝において、該包装容器の側壁上端部から天井縁部にかけて指先大の貫通孔を容易に作り得る切れ込みを設けたことを特徴とする取り出し容易な包装容器入り爪楊枝。

Images