JP3109442U

JP3109442U - 林業用集材機

Info

Publication number: JP3109442U
Application number: JP2004007433U
Authority: JP
Inventors: 茂兵衛治尾崎
Original assignee: 茂兵衛治尾崎
Priority date: 2004-12-17
Filing date: 2004-12-17
Publication date: 2005-05-19
Anticipated expiration: 2010-12-17

Abstract

【課題】足場が悪く、高低差のある森林の伐採作業を安全で、しかも能率よく行うための作業機械を提供する。
【解決手段】パワーのある油圧ショベル１のアタッチメントとして、クランプルと云われている把持装置とウィンチを一体として構成し、ウィンチのワイヤーｗを伸ばして伐採した木材を結束して曳き寄せ、クランプルで把持し、油圧ショベルの行動範囲の内で集材し、運搬車への積載が容易となるため森林での作業が能率よく行える。
【選択図】図１

Description

本考案は、森林作業において、伐採した間伐材等を集材して結束し、運搬し易い安全な場所に曳き寄せる地曳きウインチを把持装置と一体とした林業用集材機に関する。

価格の安い外国産木材の輸入や、人手不足等により国内の山林は手入れがゆきとどかず荒れ放だいであり、このため間伐がすすめられている。これにより山を守るための機械化が行われ種々の山林用機械も考案されている。

仲でも足場の悪い山林で木寄せ、集材、枝払い、玉切り等の作業は困難であり、このためパワーある油圧ショベルが用いられ、これのアタッチメントとして作業に適した器具が種々開発されている。
特開２０００−３５０５２３号公報

上記のように油圧ショベルのアタッチメントとしては作業によって色々な器械が開発されているが、結束用のワイヤーウインチとしては、ブームの元に装着したもの、又はアームの先端から吊り下げられたもの等が現在現場で活躍している。しかし、このものはパワーのある油圧ショベルの力を十分利用しているとはいえない。これはワイヤーの取扱いや作業場所が限られるという欠点があった。

考案者はこの点に鑑み鋭意試作研究を重ねた結果本考案に到達したものであって、本考案は、油圧ショベルのアタッチメントの把持装置であるグラップルＡと一体としたウインチＢを開発したものである。

本考案はウインチＢをグラップルＡと一体とすることによって、油圧ショベルのアームの先端にウインチＢを設けることによって伐採木材の集材から地曳までが自在となり作業範囲が広く、取扱い易くなり、しかも油圧ショベルのアタッチメントを交換した際にもウインチＢの複雑な装置をショベル本体に残さないという利点を有する。

上述のように本考案の林業用集材機は、油圧ショベルのアタッチメントとしてのグラップルＡとウインチＢを一体としたためワイヤーによる結束・地曳等の作業が能率よく出来るばかりか、集材において高低差があり足場の悪い作業現場や、危険な場所での作業が安全であるとする画期的効果を奏する。

添付図面により本考案を説明する。図１は本考案の林業用集材機を使用して作業を行っている実施例図であって油圧ショベル（１）のアーム（３）にはアタッチメントとしての把持装置ＡとウインチＢが一体となって取付けられている。

このアタッチメントに関しては図２，図３に詳記する。図２は把持装置ＡとウインチＢの構成を示す側面図であり、図３は同じく正面図を示している。この把持装置Ａは、クラップルと呼ばれているもので油圧で作動する爪（１０）が設けてあって伐採された木材を１〜数本爪（１０）把持して油圧ショベルのアーム（３）の行動範囲によって集材場所に積置するか運搬車の荷台に搭載する。

この把持装置Ａに一体として取付けられているウインチＢは、ワイヤーＷの捲取ドラム（８）と油圧によって回転駆動する駆動体（７）とにより形成され、図１の作業図のように伐採した間伐材等をワイヤーＷを伸して結束し、駆動体（７）の捲取作用によって地曳されて把持装置Ａのアームの近くまで引き寄せる。

このように本考案の集材機は油圧ショベル（１）の強力なパワーを利用して伐採された木材を、ウインチのワイヤーの捲取りによって行えるため高度差のある現場での曳き上げや、危険な場所での作業においても安全が図れ、しかもクランプルとウインチＢが一体に形成されていることによって作業効率が一段と向上し、集材した木材の枝打ちや玉切等の処理もスムーズに行える。
なお、図中の符号（９）は、アタッチメントの取付けボルトを示し（４）および（５）は油圧シリンダーを示している。

本考案は上述のように森林作業特に間伐材等の伐採作業において、危険の伴う集材・地曳等を高能率で手ぎわよく行えるため利用価値は大きく、最近見直されてきている森林の手入れ等に貢献できる。また、本考案の作業機械は森林作業のみでなく、家屋の解体作業においても十分活用することができる。

作業の様子を示す実施例図グラップルＡとウインチＢを一体とした側面図グラップルＡとウインチＢを一体とした正面図

符号の説明

１油圧ショベル
２油圧ショベルのブーム
３アーム
４油圧シリンダー
５油圧シリンダー
７回転駆動装置
８ワイヤードラム
９取付ボルト
１０グランプルの爪
２０キャタピラー

Claims

油圧ショベルのアーム（３）先端にアタッチメントとして取付ける把持用のグラップルＡとこれと一体とした結束用のワイヤー捲取ドラム（８）と油圧によって駆動する回転駆動装置（７）を備えたウィンチＢを設けたことを特徴とした林業用集材機。