JP3109001U - 靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸排気可能な靴を低コストに製造できるようにする。
【解決手段】靴底のヒール段の上面に第一収容室、その底部のうら段の上面に第二収容室を凹むようにそれぞれ設け、これら収容室の側壁には、外界と通じる通気孔を設け、第一エア案内パッドは、前記第一収容室を埋めるように、また、第二エア案内パッドは、前記第二収容室を埋めるようにそれぞれ設けられ、これら案内パッドの上方には、順に、防水性の通気フィルム及び通気パッドが敷かれている。
【選択図】 図1

Description

本考案は靴に係り、特に、靴の底部を前後両段に分け、それら前後段に第一,第二エア案内パッドをそれぞれ収容し、外の気流を靴に導き、又は靴内の熱気を外へ排出することができるようにしたものに関する。
先に、認可された台湾の実用新案第83202775号(立体マルチ功能の通気靴)に示された靴は、次の要素から形成されている。すなわち、その通気靴は、靴底部は靴の底部に接続され、その靴底部の中には、窪む(凹む)ように多数の相互に連通するエアチェンバー及びメーン吸気の入口チェンバーが設けられる。そして、その靴底部には、凹むように設けられた四周の壁にエアチェンバーが各エアチェンバーを案内する多数の案内溝をカットして設けられている。そして、二つのエアチェンバーの気流が連通するように構成されている。また、上記靴底部の中底層は、靴底部の上方に敷かれ、靴底部の各エアチェンバーの上方に配置される。
靴のパッドは、多数の通気孔が貫通して設けられ、中底層の上方に敷かれる。この靴のパッドの上面には、多数の突出ビーズが設けられている。靴のパッドの底部は、下へ向かって多数の凸体が伸びるように設けられていて、各突出ビーズは各凸体の中央に配置されるように設けられている。そして、各凸体のつっかいを経由して、各突出ビーズの下方には、多数のポンプ圧縮ポイントが形成される。このため、靴を履いた利用者が歩くときに、各突出ビーズを踏むので、ポンプ作用により気体を靴の気孔、エアチェンバー、案内溝に押し入れる。これにより、上下方向の通気ができるばかりでなく、靴の中の熱気も靴の外へ排出されるので、靴の立体的(全体的)な通気効果を遂げることができ、靴の内部を快適にさっぱりさせる外に、足底の按摩も行うことができる。
特になし。
しかしながら、上記従来の靴は、靴の通気の目的を達成するためには、製造の段階で靴の底部にエアチャンバー及び各エアチャンバーを通す案内溝を金型で製造しなければならず、このため、靴の底部の金型設計、製造費用が極めて高くなり、製造コストがアップするとという欠点があった。特に、靴の底部の形状が変更すれば、エアチャンバーの設計も変更しなければならないという欠点があった。
そこで、本考案は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、安価に製造することのできる靴を提供することにある。
本考案に係る靴は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の考案は、靴底の平面形状に対応した平面形状を有する底部の足のかかと部分に当るヒール段の上面に第一収容室を凹むように設け、その底部の足の甲の裏側のうら部分に当るうら段の上面に第二収容室を凹むように設け、これら第一収容室及び第二収容室の側壁には、少なくとも外界と通じる一つの通気孔が貫通してそれぞれ設けられ、第一エア案内パッドは、前記第一収容室を埋めるように構成された本体を含み、その本体の上面側には、靴底の長手方向と直交する方向の横方向に沿って多数のエア案内通路が凹むように設けられるとともに、それらエア案内通路は前記底部の側壁に設けられている通気孔と連通するように設けられ、その本体の上方には、順に、防水性の通気フィルム及び通気パッドが敷かれ、第二エア案内パッドは、前記第二収容室を埋めるように構成された本体を含み、その本体の上面側には、靴底の長手方向と直交する方向の横方向に沿って多数のエア案内通路が凹むように設けられるとともに、それらエア案内通路は前記底部の側壁に設けられている通気孔と連通するように設けられ、その本体の上方には、順に、防水性の通気フィルム及び通気パッドが敷かれている、ことを特徴としている。
本考案の請求項2に記載の靴は、第一エア案内パッドは、各エア案内通路を連通させ、少なくとも、一つのエア案内通路が底部の側壁に設けられている通気孔に対向して連通していることを特徴としている。
本考案の請求項3に記載の靴は、第二エア案内パッドは、各エア案内通路を連通させ、少なくとも、一つのエア案内通路が底部の側壁に設けられている通気孔に対向して連通していることを特徴としている。
本考案の請求項1に記載の靴は、靴底の平面形状に対応した平面形状を有する底部の足のかかと部分に当るヒール段の上面に第一収容室を凹むように設け、その底部の足の甲の裏側のうら部分に当るうら段の上面に第二収容室を凹むように設け、これら第一収容室及び第二収容室の側壁には、少なくとも外界と通じる一つの通気孔が貫通してそれぞれ設けられ、第一エア案内パッドは、前記第一収容室を埋めるように構成された本体を含み、その本体の上面側には、靴底の長手方向と直交する方向の横方向に沿って多数のエア案内通路が凹むように設けられるとともに、それらエア案内通路は前記底部の側壁に設けられている通気孔と連通するように設けられ、その本体の上方には、順に、防水性の通気フィルム及び通気パッドが敷かれ、第二エア案内パッドは、前記第二収容室を埋めるように構成された本体を含み、その本体の上面側には、靴底の長手方向と直交する方向の横方向に沿って多数のエア案内通路が凹むように設けられるとともに、それらエア案内通路は前記底部の側壁に設けられている通気孔と連通するように設けられ、その本体の上方には、順に、防水性の通気フィルム及び通気パッドが敷かれているので、通気性に優れた靴を低コストに製造することができる。特に、金型に係る費用を低減することができる。
本考案の請求項2に記載の靴において、第一エア案内パッドは、各エア案内通路を連通させ、少なくとも、一つのエア案内通路が底部の側壁に設けられている通気孔に対向して連通しているので、第一エア案内パッドを容易に製造することができる。
本考案の請求項3に記載の靴において、第二エア案内パッドは、各エア案内通路を連通させ、少なくとも、一つのエア案内通路が底部の側壁に設けられている通気孔に対向して連通しているので、第二エア案内パッドを容易に製造することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本考案の一実施の形態に係る靴の底部分の分解斜視図、図2はその靴の底部分の組立図、図3は図2の3−3線断面図である。本考案に係る靴は、主に靴底の全体に対応した底部1と、第一エア案内パッド2と、第二エア案内パッド3とから構成されている。
底部1は、靴のかかとに当る部分のヒール段11の上面に第一収容室111が窪む(凹む)ように設けられ、足の甲の裏側に当る部分のうら段12の上面に、第二収容室121が窪む(凹む)ように設けられている。そして、第一、第二収容室111,121の側壁には、少なくとも一つの通気孔13が貫通されていて、その通気孔13を介して外界(外気)と連通されている。
第一エア案内パッド2は、第一収容室111に収納される本体21を有し、その本体21には、表面側の横方向に沿って(靴底の長手方向と直交する方向に沿って)多数のエア案内通路22が溝条(凹条)に設けられている。これらエア案内通路22は、底部1の側壁に設けられている通気孔13と連通状態に保たれている。そして、この本体21の上方には、順に、防水性の通気フィルム23及び通気パッド24が敷かれている。
第二エア案内パッド3は、第二収容室121に収納される本体31を有し、その本体31には、表面側の横方向に沿って(靴底の長手方向と直交する方向に沿って)多数のエア案内通路32が溝条(凹条)に設けられている。これらエア案内通路32は、底部1の側壁に設けられている通気孔13と連通状態に保たれている。そして、この本体31の上方には、順に、防水性の通気フィルム33及び通気パッド34が敷かれている。
本考案に係る靴の底部1は、一体成形され、運動靴、革靴など異なる型式の靴の底部となることができ、多種類の靴に応用される。
上述のように、本考案に係る第一エア案内パッド2は、一つの本体21を含み、その本体21は、底部1の第一収容室111の形状に合致して収納され、その本体21の表面側の横方向に沿って多数のエア案内通路22が溝条(凹条)に設けられ、各エア案内通路22の底端220は相互に連通するように構成されている。しかも、エア案内通路22の少なくとも一つのエア案内通路22は、底部1の側壁の通気孔13に対向して連通されるように構成されている。このため、外の冷たい空気A1 が通気孔13、エア案内通路22を経由し、靴の中に入り、また、靴の中の熱気A2 が通気孔13を経由し、外へ排出することができる。
上述のように、本考案に係る第一、第二エア案内パッド2,3にそれぞれ敷かれる防水性の通気フィルム23,33は、水分子より小さい隙間(孔)を有するフィルムから作られている。したがって、外界から底部1に入る水は防水性の通気フィルム23,33の下方で阻止され、上へは侵入しないので、靴を乾燥させ、さっぱりとさせることができる。この防水性の通気フィルム23,33は、従来から既知のものであるから、詳しい説明は省略する。
本考案に係る第一、第二エア案内パッド2,3にそれぞれ敷かれる防水性の通気フィルム23,33の上方にそれぞれ設けられる通気パッド24,34は、発泡材料、織布、非織布、ゴム薄片などから作られるが、いずれであってもよく、これら通気パッド24,34には、多数の孔穴241,341が設けられているので、外界の気流が靴内を通過することができる。
上述のように、本考案に係る第二エア案内パッド3は、一つの本体31を含み、その本体31は、底部1の第二収容室121の形状に合致して収納され、その本体31の表面側の横方向に沿って多数のエア案内通路32が溝条(凹条)に設けられ、各エア案内通路32の底端320は相互に連通するように構成されている。しかも、エア案内通路32の少なくとも一つのエア案内通路32は、底部1の側壁の通気孔13に対向して連通されるように構成されている。このため、外の冷たい空気A1 が通気孔13、エア案内通路32を経由し、靴の中に入り、また、靴の中の熱気A2 が通気孔13を経由し、外へ排出することができる。
上述の本考案に係る靴は、台湾の実用新案第83202775号「立体マルチ功能の通気靴」を改善したものである。すなわち、本考案に係る靴底部1の前後に、第一、第二収容室111,121をそれぞれ形成するとともに、これに第一、第二エア案内パッド2,3をそれぞれ充填するので、本考案に係る第一、第二エア案内パッド2,3は、それぞれ独立した単一ユニットとなる。そして、底部1の製造は、上記実用新案の案内溝の制作問題を考える必要がないので、金型の構造を簡易化でき、底部の金型の製造コストを低減することができる。
また、本考案に係る第一、第二エア案内パッド2,3を取り出した後に、他の靴(例えば、上述した従来のエアポンプが損壊したら、そのエアポンプを外して、本考案に係る第一、第二エア案内パッド2,3に変えてもよいし、又は本考案の第一、第二エア案内パッド2,3を底部から取り出し、エアポンプなど既知の換気ユニットと変えてもよい。)とすることもできる。つまり、本考案に係る靴は、必要に応じて多種類の靴に経済的に対処することができる。
さらに、本考案に係る靴の構造は、靴の前後両段にそれぞれ通気効果を有しているので、靴の内部の通気効率を向上させることができ、したがって、この靴を履く利用者に対して快適な靴を提供することができる。
図2は、第一、第二エア案内パッド2,3の上方に、さらに靴のパッド4を敷いた状態を示している。この靴のパッド4は、認可された台湾の実用新案第82202277号、第83202775号に示されるエアポンプ機能を持つ靴のパッドを採用することができる。本考案は、このパッド40を用いることを制限しない。
本考案に係る靴の分解斜視図である。 本考案に係る靴の組立後の斜視図である。 図2の3−3線断面説明図である。
符号の説明
1 底部
2 第一エア案内パッド
3 第二エア案内パッド
4 パッド
11 ヒール
12 足のうら
13 通気孔
21,31 本体
22,32 エア案内通路
23,33 防水性の通気フィルム
24,34 通気パッド
111 第一収容室
121 第二収容室
A1 冷たい空気
A2 熱気

Claims (3)

  1. 靴底の平面形状に対応した平面形状を有する底部の足のかかと部分に当るヒール段の上面に第一収容室を凹むように設け、その底部の足の甲の裏側のうら部分に当るうら段の上面に第二収容室を凹むように設け、これら第一収容室及び第二収容室の側壁には、少なくとも外界と通じる一つの通気孔が貫通してそれぞれ設けられ、
    第一エア案内パッドは、前記第一収容室を埋めるように構成された本体を含み、その本体の上面側には、靴底の長手方向と直交する方向の横方向に沿って多数のエア案内通路が凹むように設けられるとともに、それらエア案内通路は前記底部の側壁に設けられている通気孔と連通するように設けられ、その本体の上方には、順に、防水性の通気フィルム及び通気パッドが敷かれ、
    第二エア案内パッドは、前記第二収容室を埋めるように構成された本体を含み、その本体の上面側には、靴底の長手方向と直交する方向の横方向に沿って多数のエア案内通路が凹むように設けられるとともに、それらエア案内通路は前記底部の側壁に設けられている通気孔と連通するように設けられ、その本体の上方には、順に、防水性の通気フィルム及び通気パッドが敷かれている、
    ことを特徴とする靴。
  2. 請求項1に記載の靴において、第一エア案内パッドは、各エア案内通路を連通させ、少なくとも、一つのエア案内通路が底部の側壁に設けられている通気孔に対向して連通していることを特徴とする靴。
  3. 請求項1又は2に記載の靴において、第二エア案内パッドは、各エア案内通路を連通させ、少なくとも、一つのエア案内通路が底部の側壁に設けられている通気孔に対向して連通していることを特徴とする靴。
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