JP3108886B2 - 表面材料の裏面処理方法 - Google Patents

表面材料の裏面処理方法

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JP3108886B2 JP03177807A JP17780791A JP3108886B2 JP 3108886 B2 JP3108886 B2 JP 3108886B2 JP 03177807 A JP03177807 A JP 03177807A JP 17780791 A JP17780791 A JP 17780791A JP 3108886 B2 JP3108886 B2 JP 3108886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面材料の裏面処理方
法に関するものである。
【0002】更に詳しくは、自動車関連、家具関連、住
宅関連等の表面材料付の成型品を製造するに際し、表面
材料の裏面処理剤として、有機ポリイソシアネート化合
物及び/又はそのイソシアネート基末端プレポリマーと
ポリオキシアルキレン付加高級脂肪族アミン誘導体の1
種又は2種以上との反応から得られる水発泡性ポリイソ
シアネート樹脂を使用する表面材料の裏面処理方法に関
するものである。
【0003】
【従来の技術】従来から、自動車関連、家具関連、住宅
関連等の表面材料付の成型品を製造するに際し、ポリウ
レタン樹脂の自己接着特性の優れた面を利用し、表面材
料と樹脂との一体成形方法が採用されてきた。
【0004】しかしながら、ポリウレタン樹脂を金属
類、合成樹脂類、皮革等と一体成形した際に、たとえ圧
縮成形方法を採用しても樹脂が含浸しない表面材料の場
合は問題なく自己接着特性を発揮して成形出来るが、着
色織布の如き表面材料の場合は、裏面処理方法を施さな
いと、樹脂が含浸し、感触の低下はもとより、基材表面
まで樹脂が浸透してくる恐れがある。
【0005】そのため、一般的には、含浸性のある基材
を表面材料として圧縮成形方法に使用する場合には、樹
脂の表面材料への含浸又は基材表面への浸出を防止する
目的で、基材の裏面に直接ポリエチレンコーティング等
を施すか、又更に感触を高めるために軟質スラブフォー
ムから切り出したシート状のものをコーティングした
後、ポリエチレンコーティング等を施す方法がとられて
いる。この様にして一体成形することによって要求され
る感触の成形品を得るのが一般的である。
【0006】しかしながら、この様な方法は、フィルム
分のコストアップは避けられないし、特にクッション材
として使用した場合は、通気、発汗吸収の面で大きな弊
害となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の表面材料の裏面処理技術の持つ欠点を解消し、製造コ
ストが安価であり、プロセス上の作業性に優れ、且つ短
縮されたサイクルタイムを有する表面材料の裏面処理方
法を提供することにある。
【0008】本発明者等は、鋭意、研究検討を重ねた結
果、含浸性のある表面材料の裏面処理をするに際し、有
機ポリイソシアネート化合物及び/又はそのイソシアネ
ート基末端プレポリマーをポリオキシアルキレン付加高
級脂肪族アミン誘導体で変性することによって得られる
水発泡性ポリイソシアネート樹脂を裏面処理剤として使
用することにより、作業性、水に対する分散性に優れ、
且つ任意に発泡樹脂化速度を調節出来る裏面処理剤が得
られること、及び発泡樹脂が弾性を有するものから剛性
を有する硬質のものまで任意に制御出来るという特徴を
有するため、表面材料と水発泡性ポリイソシアネート樹
脂との各種組み合わせによって、種々の感触を有する裏
面処理された表面材料が得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、含浸性
のある表面材料の裏面を処理するに際し、裏面処理剤と
して、水発泡性ポリイソシアネート樹脂を使用すること
を特徴とする含浸性のある表面材料の裏面処理方法であ
る。更に詳しくは、本発明は、含浸性のある表面材料と
ポリウレタン発泡体を、閉鎖型で一体成型する際に該表
面材料の裏面を、水発泡性ポリイソシアネート樹脂およ
び水で処理することを特徴とする、含浸性のある表面材
料の裏面処理方法である。
【0010】本発明の裏面処理方法は、特に含浸性を有
する表面材料に応用した場合に優れた効果を示す。使用
される表面材料としては、ガラス繊維、綿、羊毛、化学
繊維等より成る着色織布などが代表的なものである。
【0011】本発明に使用されうる水発泡性ポリイソシ
アネート樹脂としては、分子中に2個以上のイソシアネ
ート基を有する有機ポリイソシアネート化合物及び/又
はそのイソシアネート基末端プレポリマーと、ジアルコ
キシレートモノアルキルアミン、トリアルコキシレート
モノアルキルジアミン、ジアルコキシレートモノアルキ
ルアミド、及びトリアルコキシレートモノアルキルアミ
ドアミンに代表されるポリオキシアルキレン付加高級脂
肪族アミン誘導体の1種又は2種以上との反応から得ら
れる。
【0012】該樹脂用の有機ポリイソシアネート化合物
としては、官能基数が2以上のトリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフ
ェニルメタンポリイソシアネート、ビフェニレンジイソ
シアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、ト
リジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等、これらのイソシ
アネート誘導体及びこれらの類似化合物の単独又は2種
以上の混合物が挙げられる。
【0013】イソシアネート基末端プレポリマーは、有
機ポリイソシアネート化合物と活性水素を有するポリオ
ールとの反応によって得られる。
【0014】活性水素を有するポリオールの代表的なも
のとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、エポキシポリオール等であり、又これらのポ
リオールの2種以上を組み合わせて使用することも出来
る。
【0015】ポリエステルポリオールは、例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、トリメチ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカ
メチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の少なく
とも2個以上のヒドロキシル基を有する化合物の1種又
は2種以上とマロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピ
ン酸、酒石酸、セバシン酸、シュウ酸、フタール酸、テ
レフタール酸、アゼライン酸、トリメリット酸等の少な
くとも2個以上のカルボキシル基を有する化合物の1種
又は2種以上とを使用し、公知の方法によって製造する
ことが出来る。又ε−カプロラクトン、δ−バレロラク
トン等で代表されるラクトン環を有するモノマーを開環
重合させたラクトン系ポリエステルも包含される。
【0016】ポリエーテルポリオールは、例えばエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,2−プロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、グリセリン、ソルビトール、シュー
クローズ、ビスフェノールA、ペンタエリスリトール等
の活性水素を少なくとも2個有する化合物の1種又は2
種以上をポリオール出発化合物として、炭素数2以上の
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等のアルキレンオキサイド、エピクロルヒド
リン等のモノマーの1種又は2種以上を公知の方法によ
り付加重合することによって製造される。
【0017】又、これら活性水素を有するポリオールに
は、一般式:
【0018】
【化1】
【0019】(式中R3 はアルキル基であり、R4 はア
ルキレン基である)で示される分子量250〜4000
のアルコキシポリアルキレングリコールも包含される。
【0020】本発明に使用されるポリオキシアルキレン
付加高級脂肪族アミン誘導体は、一般式(1),
(2),(3)及び(4)で示される。
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】式中、
【0026】R:平均炭素数8〜40の直鎖又は分岐の
アルキル基又はヒドロキシアルキル基(但し、アルケニ
ル基、ヒドロキシアルケニル基、フェニル基、ベンジル
基及び炭素鎖中にエーテル結合を有するものも含まれ
る)
【0027】R1 :水素又はメチル基(但し、水素とメ
チル基がランダムあるいはブロック状に組み合わせた形
で導入されてもよい)
【0028】R2 :平均炭素数7〜39の直鎖又は分岐
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基(但し、アルケ
ニル基、ヒドロキシアルケニル基、ベンジル基及び炭素
鎖中にエーテル結合を有するものも含まれる)
【0029】x1 ,x2 ,y1 ,y2 ,z1 ,z2 :1
〜100の整数 n:2又は3の整数である。
【0030】一般式(1)〜(4)のR及びR2 −CO
−の脂肪酸残基としては、植物性及び動物性の天然脂肪
酸残基であってもよいが、化学合成等の合成脂肪酸残基
であってもよい。
【0031】植物性の天然脂肪酸残基としては、たとえ
ばとうもろこし油、綿実油、落花生油、ナタネ油、ゴマ
油、大豆油、サフラワー油、ヤシ油、パーム油、パーム
核油等から得られるものがある。
【0032】動物性のものとしては、豚油、牛脂油、鰯
油、ニシン油、イカ油、鰯鯨油、鯨油等から得られるも
のがあり、又含酸素脂肪酸残基としては、コルク樫の樹
皮油等から得られるものがある。
【0033】石油を原料とした脂肪酸の工業的合成法と
しては、現在パラフィンの液相空気酸化、オレフィンの
ヒドロホルミル化(オキソ法)あるいはカルボニル化
(Koch法)等があり、大規模に製造が行われてい
る。
【0034】これらの動植物油からのあるいは合成脂肪
酸等からの脂肪酸の残基を単独であるいは2種以上を混
合して用いてもよい。
【0035】このようなポリオキシアルキレン付加高級
脂肪族アミン誘導体としては、一般式(1)で示される
ものとして、ジアルコキシレートモノアルキルアミン、
一般式(2)で示されるものとして、トリアルコキシモ
ノアルキルジアミン、一般式(3)で示されるものとし
てジアルコキシレートモノアルキルアミド及び一般式
(4)で示されるものとしてトリアルコキシレートモノ
アルキルアミドアミン等がある。
【0036】本発明の表面材料を裏面処理する際、無機
充填剤、難燃剤等を水発泡性ポリイソシアネート樹脂に
加えてもよい。
【0037】無機充填剤としては、例えばマイカ粉、粉
末クレー、シリカゲル、石コウ、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニュウム、水酸化カルシュウム、水酸化マグネ
シュウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ砂、パーライト、シ
ラスバルーン、ガラスバルーン等が挙げられる。このよ
うな無機充填剤は強化剤、増量剤などとしても有効であ
る。
【0038】難燃剤としては、トリス(クロロエチル)
フォスフェート、トリス(クロロプロピル)フォスフェ
ート、トリス(ジクロロプロピル)フォスフェート、ト
リス(ジブロモプロピル)フォスフェート等のハロゲン
有機リン酸エステル化合物、デカブロモジフェニルオキ
サイド等のハロゲン系難燃剤等がある。これらの無機
系、もしくは有機系の添加剤は単独で又は2種以上組み
合わせて使用してもよい。
【0039】本発明に使用される水発泡性ポリイソシア
ネート樹脂は、比較的低粘度の親水性のポリイソシアネ
ート樹脂組成物である。このために、本発明の樹脂組成
物においては粘度調整剤を特に必要としないが、場合に
よっては添加、配合してもよい。しかしながら、酢酸エ
ステル類やケトン類等の低沸点の有機溶剤は作業環境の
問題、引火の危険性の問題等から好ましくない。アルキ
レンカーボネート類やフタル酸エステル類等は沸点、引
火点が高く、粘度調整剤として好ましい。
【0040】本発明に使用される水発泡性ポリイソシア
ネート樹脂から、種々の特性を有する発泡体が得られ
る。すなわち、有機ポリイソシアネート化合物の種類を
変えたり、本発明中の化合物であるポリオキシアルキレ
ン付加高級脂肪族アミン誘導体の構造やその分子量を変
えたり、汎用のポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール等のプレポリマー製造用の変性剤の種類等を
変えたりすることにより、弾性を有する軟質の発泡体か
ら剛性を有する硬質の発泡体まで、その発泡体倍率を数
倍から数十倍まで任意に調整出来るため、表面材料の用
途に見合った特性をもたせることが可能になった。
【0041】本発明の水発泡性ポリイソシアネート樹脂
は、極めて水との反応性が大きいが、水分を遮断した系
では、貯蔵安定性に優れており、経日による粘度、及び
NCO含量の変化もほとんどなく、長期保存後の使用も
充分可能である。
【0042】本発明の表面材料の裏面処理は、一般的に
は次の様な方法で達成出来る。
【0043】予め、表面材料となる液含浸性の基材の裏
面に水をスプレーしておき、次いで水発泡性ポリイソシ
アネート樹脂をスプレー、刷毛塗り、ドクターナイフ、
ローラー等を使用して均一に塗布する。また、樹脂と水
を混合し、エマルジョンとして塗布する方法も可能であ
る。この場合は、塗布直前に混合する方式をとるのが好
ましく、ポリウレタンフォームのスプレー発泡に使用す
る衝突混合型のスプレー発泡機等を使用することで樹脂
が硬化する前に基材に塗布することが可能になる。
【0044】塗布量は所望する発泡体厚さによって決定
される。樹脂を塗布した後、硬化を早める目的で熱オー
ブンを通過させることも出来るが、本発明の水発泡性ポ
リイソシアネート樹脂は水との反応性が極めて大きいた
め、特別な理由のない限り、室温硬化で充分である。
【0045】本発明の水発泡性ポリイソシアネート樹脂
を裏面処理剤として使用して製造される表面材料は該樹
脂の種類、基材の種類、樹脂の塗布量すなわち発泡体厚
み等の調整によって、表面材料の硬さ、弾性、感触等を
種々変えることが可能なため、極めて広い分野への応用
が可能である。例えば、自動車関連では、シートクッシ
ョン、ヘッドレスト、アームレスト、ダッシュボード
等、住宅関連では壁材、床材等、その他家具材料などへ
の応用が出来る。
【0046】特に、本発明の裏面処理された表面材料
は、ウレタン発泡体と表面材料とを閉鎖型で一体成型す
る際に最も有効である。つまりウレタン発泡体と表面材
料との間に極めて薄いスキン層を有する発泡体が介在す
るため、注入されたウレタン樹脂の表面材料への含浸が
防止出来るし、ポリエチレンコーティング等に比較する
と極めて通気性に富むことから、特にクッション材とし
て使用した場合の発汗吸収の問題が解決出来る。
【0047】
【発明の効果】本発明の表面材料の処理に於いて、裏面
処理剤として有機ポリイソシアネート化合物及び/又は
そのイソシアネート基末端プレポリマーをポリオキシア
ルキレン付加高級脂肪族アミン誘導体で変性することに
よって得られる水発泡性ポリイソシアネート樹脂を採用
することにより、現在までの含浸性基材の裏面処理方法
によって生じやすい問題点、すなわちフィルム分のコス
トアップ、通気、発汗吸収での弊害等を解決することが
可能になった。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
るが、本発明は、これらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0049】なお、実施例中で使用されるポリオキシア
ルキレン付加高級脂肪族アミン誘導体をアミン誘導体ポ
リオールと略して記載する。特にことわりのない限り、
実施例及び比較例中の部及び%はそれぞれ「重量部」及
び「重量%」を示す。
【0050】製造例1 次の要領で水発泡性ポリイソシアネート樹脂(A)を調
製した。
【0051】ポリフェニルメタンポリイソシアネート
(日本ポリウレタン工業製、コロネート−1104、N
CO含量31.0%)970部と平均分子量700のメ
トキシポリエチレングリコール30部とを80℃で3時
間反応させ、自己乳化型ポリイソシアネート樹脂を得
た。この樹脂を40℃以下に冷却した後、これにアミン
誘導体ポリオール(一般式(1)に相当)として鰯油ア
ミンE15(アルキル分布:炭素数20〜22が約90
%、エチレンオキサイド付加モル数が15、水酸基価1
43)235部を温度上昇を確認しながら加え、最終的
には80℃で3時間保持することで水発泡性ポリイソシ
アネート樹脂(A)を得た。この樹脂のNCO含量は2
1.8%であった。
【0052】製造例2 次の要領で水発泡性ポリイソシアネート樹脂(B)を調
製した。
【0053】液状ジフェニルメタンジイソシアネート
(日本ポリウレタン工業製、ミリオネートMTL、NC
O含量29.0%)1000部と平均分子量4700、
平均官能基数2、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドのモル付加重合比率が80/20であるランダム
付加ポリアルキレンジオール336部とを80℃で3時
間反応させ水発泡性ポリイソシアネート樹脂を得た。こ
の樹脂の1000部を40℃以下に冷却した後、これに
アミン誘導体ポリオール(一般式(2)に相当)とし
て、牛脂ジアミンE3(アルキル分布:炭素数18が2
4%、不飽和結合を1個持つ炭素数18が37%及び炭
素数16が30%、エチレンオキサイド付加モル数が
3、水酸基価390)60部を製造例1と同様の操作で
反応させ、水発泡性ポリイソシアネート樹脂を得た。こ
の樹脂のNCO含量は19.2%であった。
【0054】製造例3 次の要領で水発泡性ポリイソシアネート樹脂(C)を調
製した。
【0055】液状ジフェニルメタンジイソシアネート
(日本ポリウレタン工業製、ミリオネートMTL、NC
O含量29.0%)1000部と平均分子量3000、
平均官能基数2、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドのモル付加重合比率が90/10であるランダム
付加ポリアルキレントリオール1049部とを80℃で
3時間反応させ、イソシアネート基末端プレポリマーを
得た。この樹脂の1000部を40℃以下に冷却した
後、これにアミン誘導体ポリオール(一般式(3)に相
当)として、硬化牛脂アミドE50(アルキル分布:炭
素数18が63%、炭素数16が30%、エチレンオキ
サイド付加モル数が50、水酸基価48)134部を製
造例1と同様の操作で反応させ、水発泡性ポリイソシア
ネート樹脂(C)を得た。この樹脂のNCO含量は10
%であった。粘稠な液体であったため、この樹脂750
部にエチレンカーボネートとプロピレンカーボネート1
対1の混合物250部を加え、低粘度化し、実施例3に
供した。
【0056】製造例4 次の要領で水発泡性ポリイソシアネート樹脂(D)を調
製した。
【0057】自己乳化型ポリフェニルメタンポリイソシ
アネート(日本ポリウレタン工業製、コロネート305
3、NCO含量29.3%)1000部にアミン誘導体
ポリオール(一般式(4)に相当)として、牛脂アミド
アミンE15(アルキル分布:炭素数18が24%、不
飽和結合を1個持つ炭素数18が37%及び炭素数16
が30%、エチレンオキサイド付加モル数が15、水酸
基価190)180部を製造例1と同様の操作で反応さ
せ、水発泡性ポリイソシアネート樹脂を得た。この樹脂
のNCO含量は22.0%であった。
【0058】製造例5 次の要領で水発泡性ポリイソシアネート樹脂(E)を調
製した。
【0059】トリレンジイソシアネート(日本ポリウレ
タン工業製、コロネートT−80)1000部と平均分
子量2900、平均官能基数2、エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドのモル付加重合比率が40/60
であるランダム付加ポリアルキレンジオール553部と
を80℃で3時間反応させイソシアネート基末端プレポ
リマーを得た。この樹脂500部にポリフェニルメタン
ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業製、ミリオ
ネートMR−200、NCO含量31.2%)500部
を混合した後、実施例1で使用しアミン誘導体ポリオー
ル230部を実施例1と同様の操作で反応させ、水発泡
性ポリイソシアネート樹脂を得た。この樹脂のNCO含
量は20.9%であった。
【0060】製造例6 次の要領で比較例に供するイソシアネート基末端プレポ
リマー(F)を調製した。
【0061】ポリフェニルメタンポリイソシアネート
(日本ポリウレタン工業製、ミリオネートMR−10
0、NCO含量30.9%)1000部とPEG−40
0(三洋化成工業製、水酸基価280)131部とを8
0℃で3時間反応させ、イソシアネート基末端プレポリ
マーを得た。この樹脂のNCO含量は25.0%であっ
た。
【0062】製造例1〜6で調製した樹脂を用いて、表
面材料の裏面処理を行ない、成型品の基材として使用し
た。
【0063】実施例1 表面材料として裏面無処理の着色織布を使用した。製造
例1で調製した水発泡性ポリイソシアネート樹脂(A)
を使用して裏面処理を行なった。表面材料裏面に水を5
0g/m2 スプレー塗布したのち、ローラーを使用して
均一に樹脂を塗布した。樹脂塗布量は210g/m2
あった。塗布終了と同時に発泡が始まり、1分後に発泡
は終了した。発泡体層の平均厚みは2.3mmであり、
極めて薄いスキン層を有していた。
【0064】この裏面処理した着色織布を表面材料とし
て使用して、モールド成型発泡体を作成した。発泡に供
された処方は表1のとおりであり、フロントシートクッ
ションに使用される一般的なもので、フリーライズフォ
ーム密度は42kg/m3 で、ライズタイムは87秒で
あった。得られた表面材料との一体成型モールド発泡体
は、きわめて感触にすぐれ、フロントシートクッション
に供するに充分な物性を有していた。
【0065】
【表1】
【0066】実施例2 製造例2で調製した水発泡性ポリイソシアネート樹脂
(B)を使用して実施例1と同様の条件で、裏面処理を
行なった着色織布を表面材料として、モールド成型発泡
体を作成した。結果は実施例1と同様で感触、物性共フ
ロントシートクッションに供するに充分なものであっ
た。
【0067】実施例3 製造例3で調製した水発泡性ポリイソシアネート樹脂
(C)を使用して、実施例1と同様の条件で裏面処理を
行なった着色織布を表面材料として、モールド成型発泡
体を作成した。結果は実施例1で得られた一体成型モー
ルド発泡体より幾分硬めの感触であったが、反発弾性に
優れたもので、フロントシートクッションに供するのに
充分な物性を有していた。
【0068】実施例4 表面材料として裏面無処理の着色織布を使用した。製造
例4で調製した水発泡製ポリイソシアネート樹脂(D)
を使用して裏面処理を行った。水200gと水発泡製ポ
リイソシアネート樹脂300gとをあらかじめ混合して
エマルジョンとした後、エアースプレーによって基材裏
面に樹脂塗布量250g/m2 となる様に塗布した。塗
布終了と同時に発泡が始まり1分後に発泡は終了した。
発泡体層の平均厚みは2.5mmであり、極めて薄いス
キン層を有していた。
【0069】この裏面処理を行った着色織布を表面材料
としてモールド成型発泡体を作成した。発泡に供された
処方は表2のとおりであり、ヘッドレストに使用される
一般的なもので、フリーライズフォーム密度は50kg
/m3 で、ライズタイムは97秒であった。得られた表
面材料との一体成型モールド発泡体は、きわめて腰のあ
る感触を有しており、ヘッドレストに供するに充分な物
性を有していた。
【0070】
【表2】
【0071】実施例5 製造例5で調製した水発泡製ポリイソシアネート樹脂
(E)を使用して実施例1と同様の条件で裏面処理を行
った着色織布を表面材料として、モールド成形発泡体を
作成した。得られた一体成形品はやや軟らかめの感触で
反発弾性、伸び物性、引裂物性に優れたフロントシート
クッションに供するのに充分なものであった。
【0072】比較例1 製造例6で調製したイソシアネート基末端プレポリマー
(F)を使用して、実施例1と同様の条件で裏面無処理
の着色織布の裏面処理を行なったが、発泡体の立ち上が
りが遅く、着色織布に樹脂が含浸し、表面材料に供する
ことの出来る感触のものを得ることが出来なかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 65/02 - 65/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含浸性のある表面材料とポリウレタン発
    泡体を、閉鎖型で一体成型する際に該表面材料の裏面
    を、有機ポリイソシアネート化合物及び/又はそのイソ
    シアネート基末端プレポリマーとジアルコキシレートモ
    ノアルキルアミン、トリアルコキシレートモノアルキル
    ジアミン、ジアルコキシレートモノアルキルアミド及び
    トリアルコキシレートモノアルキルアミドアミンより成
    る群から選択されるポリオキシアルキレン付加高級脂肪
    族アミン誘導体の1種又は2種以上とを反応せしめて得
    た水発泡性ポリイソシアネート樹脂および水で処理する
    ことを特徴とする、含浸性のある表面材料の裏面処理方
    法。
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