JP3108498U - 連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の収納ケース同士を簡単に連結することができる簡易構造の連結具を提供すること。
【解決手段】 枠部材1内に引出ケース2を引出入自在に収納して成る収納ケースAを複数並設状態に連結するための連結具であって、帯状の連結具本体3の両端部に、この連結具本体3の両端部を着脱自在に連結して連結具本体3を環状に保持せしめる連結部4を設け、この連結具本体3の長さ寸法を、前記収納ケースAを隣接状態に並設した際に当接若しくは近接状態とした各収納ケースAの前記枠部材1の柱部1A同士を束ねるように巻回装着して前記連結部4を連結し得る長さ寸法に設定する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば衣類収納用の樹脂製収納ケースを複数連結可能とする連結具に関するものである。
従来から、例えば、樹脂製の枠部材内に樹脂製の引出ケースを引出入自在に収納した構成の収納ケースが実施されているが、このような収納ケースは、複数横並びにして多数の引出ケースを有する整理タンスのようにして使用できると便利であると考えられる。
本考案は、この点に注目し、複数の収納ケース同士を簡単に連結することができる簡易構造の連結具を提案するものである。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
枠部材1内に引出ケース2を引出入自在に収納して成る収納ケースAを複数並設状態に連結するための連結具であって、帯状の連結具本体3の両端部に、この連結具本体3の両端部を着脱自在に連結して連結具本体3を環状に保持せしめる連結部4を設け、この連結具本体3の長さ寸法を、前記収納ケースAを隣接状態に並設した際に当接若しくは近接状態とした各収納ケースAの前記枠部材1の柱部1A同士を束ねるように巻回装着して前記連結部4を連結し得る長さ寸法に設定したことを特徴とする連結具に係るものである。
また、前記連結具本体3は樹脂製とし、前記連結部4は、この樹脂製の連結具本体3の両端部を重合せしめて着脱自在に連結し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の連結具に係るものである。
また、前記連結具本体3は樹脂製とし、この樹脂製の連結具本体3の複数箇所にヒンジ部3Aを形成して、この複数箇所のヒンジ部3Aで屈曲することにより連結具本体3を前記枠部材1の柱部1Aの外周面の形状に略合致した環形状に変形し得るように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の連結具に係るものである。
また、少なくとも前記連結具本体3の複数箇所の前記ヒンジ部3A間に存する部位を、略平坦面形状の位置決め面部3Bに形成し、この位置決め面部3Bに前記収納ケースAの枠部材1の柱部1Aの外周面が当接することでこの柱部1Aの位置ずれを阻止する構成としたことを特徴とする請求項3記載の連結具に係るものである。
また、前記連結部4は、帯状の前記連結具本体3の一端部に連結突起4Aを形成し、この連結突起4Aの径幅と略同幅の孔径幅寸法若しくは連結突起4Aの径幅よりもやや径小となる孔径幅寸法を有する連結孔4Bを連結具本体3の他端部に形成して、連結具本体3の両端部を重合すると共に前記連結孔4Bに前記連結突起4Aを圧入することで連結具本体3の両端部を連結する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の連結具に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、簡単な操作で複数の収納ケースを連結することができると共に、連結部の連結を解除することで、連結した収納ケースを元通り分離することもでき、しかも、本考案は、所要長さの帯状の連結具本体の両端部に連結部を設けるだけで構成できるため、この構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価に提供可能となるなど、極めて実用性に秀れた連結具となる。
また、請求項2記載の考案においては、帯状の連結具本体を簡易に設計実現可能となり、しかも、連結具本体の両端部を重合して連結するから、当接若しくは近接状態とした各収納ケースの柱部同士の外側周面の全周にわたってこの連結具本体を巻回して連結することができるので、複数の収納ケースの連結強度が一層向上することになる商品価値の高い連結具となる。
また、請求項3,4記載の考案においては、当接若しくは近接状態で束ねた(連結した)収納ケースの柱部が連結具本体によって位置ずれしにくいと共に、柱部に巻回装着した本連結具がガタつきにくくなるなど、一層実用性に秀れた構成の連結具となる。
また、請求項5記載の考案においては、前記作用・効果を確実に発揮する連結部を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の連結具となる。
好適と考える本考案の実施形態(考案をどのように実施するか)を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
二体の収納ケースAを隣接状態に並設し、この際当接若しくは近接状態となる各収納ケースAの枠部材1の柱部1A同士を束ねるように連結具本体3を巻回装着して、この連結具本体3の両端部の連結部4を連結すると、連結具本体3は環状に保持されて前記当接若しくは近接状態の柱部1A同士が束ねられ、これによって二体の収納ケースAが並設状態(横並び状態)で連結されることになる。
同様にして収納ケースAを二体以上横並びに連結可能である。
従って、複数の収納ケースAを並設した上、当接若しくは近接状態となる各収納ケースAの枠部材1の柱部1A同士に連結具本体3を巻回して連結部4を連結するだけの簡単な操作で複数の収納ケースAを連結することができる。
また、連結部4の連結を解除することで、連結した収納ケースAを元通りに分離することができる。
また、本考案の連結具は、所要長さの帯状の連結具本体3の両端部に連結部4を設けるだけで構成できるため、この構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価に提供可能となる。
また、例えば、前記連結具本体3は樹脂製とし、前記連結部4は、この樹脂製の連結具本体3の両端部を重合せしめて着脱自在に連結し得るように構成すれば、帯状の樹脂製連結具本体3は、簡易に設計実現可能な構成であるため、量産性に秀れ、しかも、連結具本体3の両端部を重合して連結するから、当接若しくは近接状態とした各収納ケースAの枠部材1の柱部1A同士の外周面の全周にこの連結具本体3を巻回して連結することができるので、複数の収納ケースAの連結強度が高くなり、一層実用的となる。
また、例えば、前記連結具本体3は樹脂製とし、この樹脂製の連結具本体3の複数箇所にヒンジ部3Aを形成して、この複数箇所のヒンジ部3Aで屈曲することにより連結具本体3を前記枠部材1の柱部1Aの外周面の形状に略合致した環形状に変形し得るように構成すれば、当接若しくは近接状態で束ねた(連結した)柱部1Aが連結具本体3によって位置ずれしにくく、且つ柱部1Aに巻回装着した本連結具がガタつきにくいなど、一層実用的となる。
また、例えば、少なくとも前記連結具本体3の複数箇所の前記ヒンジ部3A間に存する部位を、略平坦面形状の位置決め面部3Bに形成し、この位置決め面部3Bに前記収納ケースAの枠部材1の柱部1Aの外周面が当接することでこの柱部1Aの位置ずれを阻止する構成とすれば、当接若しくは近接状態で束ねた(連結した)柱部1Aが連結具本体3によって極めて位置ずれしにくく、且つ柱部1Aに巻回装着した本連結具が極めてガタつきにくくなる。
また、例えば、前記連結部4は、帯状の前記連結具本体3の一端部に連結突起4Aを形成し、この連結突起4Aの径幅と略同幅の孔径幅寸法若しくは連結突起4Aの径幅よりもやや径小となる孔径幅寸法を有する連結孔4Bを連結具本体3の他端部に形成して、連結具本体3の両端部を重合すると共に前記連結孔4Bに前記連結突起4Aを圧入することで連結具本体3の両端部を連結する構成とすれば、前記作用・効果を確実に発揮する連結部4を簡易に設計実現可能となり、一層実用的となる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図6に示すような樹脂製の枠部材1内に引出ケース2を引出入自在に収納して成る収納ケースAを複数並設状態に連結するための連結具であって、帯状の連結具本体3の両端部に、この連結具本体3の両端部を着脱自在に連結して連結具本体3を環状に保持せしめる連結部4を設け、この連結具本体3の長さ寸法を、前記収納ケースAを隣接状態に並設した際に当接若しくは近接状態とした各収納ケースAの前記枠部材1の柱部1A同士を束ねるように巻回装着して前記連結部4を連結し得る長さ寸法に設定したものである。
以下、具体的に説明すると、連結部本体3は樹脂製とし、細帯薄板状に形成している。
また、この連結具本体3の間隔を置いた四箇所には、連結具本体3の長さ方向と直交する方向に長さを有する肉薄部3Aを形成し、この肉薄部3Aをヒンジ部3Aとして、このヒンジ部3Aで連結具本体3は一方向にのみ屈曲自在に構成し、この四箇所のヒンジ部3Aを夫々一方向へ90度屈曲することで連結具本体3は、略方形環状を呈するように設けている(図1〜図3及び図5参照。)。
また、四箇所のヒンジ部3A以外の略平坦面形状部位を位置決め面部3Bとし、この位置決め面部3Bに前記収納ケースAの枠部材1の柱部1Aの外周面が当接することでこの柱部1Aの位置ずれを阻止する構成としている。
更に詳しくは、図4に示すように、ヒンジ部3Aを屈曲することによって略方形環状をなす連結具本体3は、二体の収納ケースAを隣接状態に並設させることによって当接させた二本の横断面角形状の前記柱部1Aの横断面形状(方形状)と略合致する形状となるように、位置決め面部3Bの幅寸法(ヒンジ部3Aの形成位置)を設定構成している。
また、本実施例の連結部4は、連結具本体3の両端部を重合せしめて着脱自在に連結し得るように構成している。
更に詳しくは、連結具本体3の他端部を、この他端部が環状(方形状)をなした連結具本体3の外側に向けて突出する段差形状に形成し、連結具本体3を方形環状に屈曲させた際に、この段差端部3Cが連結具本体3の一端部の外側面に重合当接するように構成している(図1,図5参照。)。
また、連結具本体3の一端部に、環状(方形状)をなしたこの連結具本体3の外側に向けて丸形の連結突起4Aを突出形成し、この連結突起4Aの径幅と略同幅の孔径幅寸法若しくは連結突起4Aの径幅よりもやや径小となる孔径幅寸法を有する連結孔4B(丸孔)を連結具本体3の他端部に形成している。
また、連結突起4Aは、突出先端部が最大径を有し基端側途中部までにその基端側程徐々に径小となる形状に形成し、一方、連結孔4Bも、連結具本体3の外側が最大径を有し内側程徐々に径小となる形状に形成して、連結具本体3の両端部を重合すると共に連結孔4Bに連結突起4Aを圧入止めすることで連結具本体3の両端部を連結する連結部4を構成している。
次に、本実施例の連結具を用いた収納ケースAの連結方法を説明する。
二体の収納ケースAを隣接状態に並設し、この際当接若しくは近接状態となる各収納ケースAの枠部材1の柱部1A同士を束ねるように連結具本体3の各ヒンジ部3Aを屈曲させて巻回装着し(図4参照。)、次いで、この連結具本体3の両端部を、連結突起4Aを連結孔4Bに圧入することで連結すると、連結具本体3は環状に保持されて前記当接若しくは近接状態の柱部1A同士が束ねられ、これによって二体の収納ケースAが並設状態(横並び状態)で連結されることになる(図6参照)。
同様にして収納ケースAを二体以上横並びに連結可能である。
また、圧入した連結突起4Aを連結孔4Bから抜脱することで、連結部4の連結を解除して連結具本体3を柱部1Aから取り去ることができ、連結した収納ケースAを元通りに分離することができる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例を環状に保持した状態を示す斜視図である。 本実施例の展開平面図である。 本実施例の展開側面図である。 本実施例を二体の収納ケースの当接させた柱部に合わせて屈曲させた途中の状態を示す説明平面図である。 本実施例を環状に保持した状態を示す平断面図である。 本実施例の使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 枠部材
1A 柱部
2 引出ケース
3 連結具本体
3A ヒンジ部
3B 位置決め面部
4 連結部
4A 連結突起
4B 連結孔
A 収納ケース

Claims (5)

  1. 枠部材内に引出ケースを引出入自在に収納して成る収納ケースを複数並設状態に連結するための連結具であって、帯状の連結具本体の両端部に、この連結具本体の両端部を着脱自在に連結して連結具本体を環状に保持せしめる連結部を設け、この連結具本体の長さ寸法を、前記収納ケースを隣接状態に並設した際に当接若しくは近接状態とした各収納ケースの前記枠部材の柱部同士を束ねるように巻回装着して前記連結部を連結し得る長さ寸法に設定したことを特徴とする連結具。
  2. 前記連結具本体は樹脂製とし、前記連結部は、この樹脂製の連結具本体の両端部を重合せしめて着脱自在に連結し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の連結具。
  3. 前記連結具本体は樹脂製とし、この樹脂製の連結具本体の複数箇所にヒンジ部を形成して、この複数箇所のヒンジ部で屈曲することにより連結具本体を前記枠部材の柱部の外周面の形状に略合致した環形状に変形し得るように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の連結具。
  4. 少なくとも前記連結具本体の複数箇所の前記ヒンジ部間に存する部位を、略平坦面形状の位置決め面部に形成し、この位置決め面部に前記収納ケースの枠部材の柱部の外周面が当接することでこの柱部の位置ずれを阻止する構成としたことを特徴とする請求項3記載の連結具。
  5. 前記連結部は、帯状の前記連結具本体の一端部に連結突起を形成し、この連結突起の径幅と略同幅の孔径幅寸法若しくは連結突起の径幅よりもやや径小となる孔径幅寸法を有する連結孔を連結具本体の他端部に形成して、連結具本体の両端部を重合すると共に前記連結孔に前記連結突起を圧入することで連結具本体の両端部を連結する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の連結具。
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