JP3108333B2 - チューナの調整方法 - Google Patents
チューナの調整方法Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波信号を中間周
波信号に変換するチューナの調整方法に関するものであ
る。
波信号に変換するチューナの調整方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】テレビジョン受像機は、アンテナで受信
した高周波信号を中間周波信号に変換するチューナを備
えている。このようなチューナの製造工程では、チュー
ナの周波数特性のバラツキを少なくするために高周波信
号の周波数特性が表示された波形を見ながら高周波回路
に設けている周波数特性調整用コイルの導体の間隙を調
整することにより調整している。
した高周波信号を中間周波信号に変換するチューナを備
えている。このようなチューナの製造工程では、チュー
ナの周波数特性のバラツキを少なくするために高周波信
号の周波数特性が表示された波形を見ながら高周波回路
に設けている周波数特性調整用コイルの導体の間隙を調
整することにより調整している。
【０００３】図２は従来のチューナの調整方法によりチ
ューナの調整をする状態の模式的ブロック図である。掃
引信号発生器（スイープジェネレータ）SWG が出力する
高周波信号はアンテナ端子１へ入力される。アンテナ端
子１へ入力された高周波信号は、VHF 周波数帯用の高周
波回路２及びUHF 周波数帯用の高周波回路３へ入力され
る。高周波回路２から出力される高周波信号はテストポ
イントTP1 を介して、周波数混合回路MX及び中間周波回
路IFを内蔵するワンチップIC４の高周波信号入力端子4a
へ、高周波回路３から出力される高周波信号はテストポ
イントTP2 を介して高周波信号入力端子4bへ入力され
る。ワンチップIC４にはVHF 周波数帯用の局部発振回路
５V 及びUHF 周波数帯用の局部発振回路５U が接続され
る。
ューナの調整をする状態の模式的ブロック図である。掃
引信号発生器（スイープジェネレータ）SWG が出力する
高周波信号はアンテナ端子１へ入力される。アンテナ端
子１へ入力された高周波信号は、VHF 周波数帯用の高周
波回路２及びUHF 周波数帯用の高周波回路３へ入力され
る。高周波回路２から出力される高周波信号はテストポ
イントTP1 を介して、周波数混合回路MX及び中間周波回
路IFを内蔵するワンチップIC４の高周波信号入力端子4a
へ、高周波回路３から出力される高周波信号はテストポ
イントTP2 を介して高周波信号入力端子4bへ入力され
る。ワンチップIC４にはVHF 周波数帯用の局部発振回路
５V 及びUHF 周波数帯用の局部発振回路５U が接続され
る。
【０００４】また、ワンチップIC４には変換された中間
周波信号の所定周波数の中間周波信号を選択する中間周
波同調回路６が接続される同調回路接続端子4c,4d が設
けられ、その同調回路接続端子4c,4d には中間周波同調
回路６が接続される。ワンチップIC４には、高周波信号
及び局部発振回路５V 又は５U の局部発振周波数信号を
周波数混合回路MXにより混合して変換された中間周波信
号を増幅した後の中間周波信号を出力する中間周波信号
出力端子4eが設けられる。テストポイントTP1に入力さ
れた高周波信号は検波器７を介してオシロスコープ OSP
1 の垂直入力端子へ入力され、テストポイントTP2 に入
力された高周波信号は検波器８を介してオシロスコープ
OSP2 の垂直入力端子へ入力される。
周波信号の所定周波数の中間周波信号を選択する中間周
波同調回路６が接続される同調回路接続端子4c,4d が設
けられ、その同調回路接続端子4c,4d には中間周波同調
回路６が接続される。ワンチップIC４には、高周波信号
及び局部発振回路５V 又は５U の局部発振周波数信号を
周波数混合回路MXにより混合して変換された中間周波信
号を増幅した後の中間周波信号を出力する中間周波信号
出力端子4eが設けられる。テストポイントTP1に入力さ
れた高周波信号は検波器７を介してオシロスコープ OSP
1 の垂直入力端子へ入力され、テストポイントTP2 に入
力された高周波信号は検波器８を介してオシロスコープ
OSP2 の垂直入力端子へ入力される。
【０００５】また中間周波出力端子4eから出力される中
間周波信号は検波器９を介してオシロスコープ OSP3 の
垂直入力端子へ入力される。なお、検波器７, ８, ９の
各入力端子は各別に、図示しない測定用アームの先端に
取付けた接触子10,10,10と接続されており、チューナの
調整をする場合は、夫々の測定用アームが駆動されて、
その先端が所定方向へ移動し、１つの測定用アームに設
けている接触子10がテストポイントTP1 にもう一つの測
定用アームに設けている接触子10がテストポイントTP2
に、更にもう１つの測定用アームに設けている接触子10
が中間周波信号出力端子4eに、夫々一斉又は単独に接触
し、調整を終了するとテストポイントTP 1 , TP2 及び中
間周波信号出力端子4eから一斉に離反するように構成さ
れている。
間周波信号は検波器９を介してオシロスコープ OSP3 の
垂直入力端子へ入力される。なお、検波器７, ８, ９の
各入力端子は各別に、図示しない測定用アームの先端に
取付けた接触子10,10,10と接続されており、チューナの
調整をする場合は、夫々の測定用アームが駆動されて、
その先端が所定方向へ移動し、１つの測定用アームに設
けている接触子10がテストポイントTP1 にもう一つの測
定用アームに設けている接触子10がテストポイントTP2
に、更にもう１つの測定用アームに設けている接触子10
が中間周波信号出力端子4eに、夫々一斉又は単独に接触
し、調整を終了するとテストポイントTP 1 , TP2 及び中
間周波信号出力端子4eから一斉に離反するように構成さ
れている。
【０００６】次にチューナの調整方法を説明する。掃引
信号発生器SWG から高周波信号が出力されると、その高
周波信号はアンテナ端子１を介して高周波回路２, ３へ
入力され、高周波回路２, ３で増幅された高周波信号は
高周波信号入力端子4a,4b へ入力される。それにより高
周波信号の周波数の周波数帯に応じた局部発振回路を動
作させてワンチップIC４内の周波数混合回路MXにより局
部発振回路５V 又は５ U の局部発振周波数信号と、高周
波信号とが混合され、高周波信号が中間周波信号に変換
されるとともに、中間周波同調回路６によって選択され
た所定周波数の中間周波信号が中間周波信号出力端子4e
から出力される。
信号発生器SWG から高周波信号が出力されると、その高
周波信号はアンテナ端子１を介して高周波回路２, ３へ
入力され、高周波回路２, ３で増幅された高周波信号は
高周波信号入力端子4a,4b へ入力される。それにより高
周波信号の周波数の周波数帯に応じた局部発振回路を動
作させてワンチップIC４内の周波数混合回路MXにより局
部発振回路５V 又は５ U の局部発振周波数信号と、高周
波信号とが混合され、高周波信号が中間周波信号に変換
されるとともに、中間周波同調回路６によって選択され
た所定周波数の中間周波信号が中間周波信号出力端子4e
から出力される。
【０００７】一方、前述した図示しない測定用アームが
駆動されて、検波器７に接続されている接触子10がテス
トポイントTP1 に、検波器８に接続されている接触子10
がテストポイントTP2 に、検波器９に接続されている接
触子10が中間周波信号出力端子4eに夫々一斉又は単独に
接触させる。それにより、テストポイントTP1 へ入力さ
れた高周波信号が検波器７で検波されて、オシロスコー
プ OSP1 にはVHF 周波数帯における高周波信号の周波数
特性が表示される。
駆動されて、検波器７に接続されている接触子10がテス
トポイントTP1 に、検波器８に接続されている接触子10
がテストポイントTP2 に、検波器９に接続されている接
触子10が中間周波信号出力端子4eに夫々一斉又は単独に
接触させる。それにより、テストポイントTP1 へ入力さ
れた高周波信号が検波器７で検波されて、オシロスコー
プ OSP1 にはVHF 周波数帯における高周波信号の周波数
特性が表示される。
【０００８】また、テストポイントTP2 へ入力された高
周波信号が検波器８で検波されて、オシロスコープ OSP
2 には、UHF 周波数帯における高周波信号の周波数特性
が表示される。更に中間周波信号が検波器９により検波
されて、オシロスコープ OSP 3 には、中間周波信号の周
波数特性が表示される。その状態で、テレビジョン受像
機の製造工程における作業者が、それらの周波数特性を
見ながら、周波数特性と対応している高周波回路２, ３
に設けている図示しない周波数特性調整用コイルの導体
の間隙を調整して、表示されている夫々の周波数特性を
所定の周波数特性になすべく調整している。
周波信号が検波器８で検波されて、オシロスコープ OSP
2 には、UHF 周波数帯における高周波信号の周波数特性
が表示される。更に中間周波信号が検波器９により検波
されて、オシロスコープ OSP 3 には、中間周波信号の周
波数特性が表示される。その状態で、テレビジョン受像
機の製造工程における作業者が、それらの周波数特性を
見ながら、周波数特性と対応している高周波回路２, ３
に設けている図示しない周波数特性調整用コイルの導体
の間隙を調整して、表示されている夫々の周波数特性を
所定の周波数特性になすべく調整している。
【０００９】なお、周波数特性を表示している図中のＰ
は、映像信号周波数、Ｓは音声信号周波数、Ｃは色信号
周波数を示している。そして、１個のチューナの調整を
終了すると、測定用アームが駆動されて、接触子10,10,
10は一斉にテストポイントTP 1 ，TP2 及び中間周波信号
出力端子4eから離反させて、次の新たなチューナの調整
のための待機状態になり、これにより１個のチューナの
調整動作を終了する。
は、映像信号周波数、Ｓは音声信号周波数、Ｃは色信号
周波数を示している。そして、１個のチューナの調整を
終了すると、測定用アームが駆動されて、接触子10,10,
10は一斉にテストポイントTP 1 ，TP2 及び中間周波信号
出力端子4eから離反させて、次の新たなチューナの調整
のための待機状態になり、これにより１個のチューナの
調整動作を終了する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、従来のチ
ューナの調整方法は、テストポイントに入力された高周
波信号を検波器で検波して得られる高周波信号の周波数
特性に基づいて高周波回路内のコイルの導体の間隙を調
整するので、検波器の入力側の容量が負荷となって、ワ
ンチップICの高周波信号入力端子の前段の同調回路に影
響を与え、高い周波数帯では高周波信号の周波数特性を
正確に調整し得ず見込み調整になるという問題がある。
また、チューナの調整をする場合は、測定用アームを駆
動して各検波器の入力側と接続している接触子を、２つ
のテストポイント及び中間周波信号出力端子と各別に接
触させる必要があって、複数の測定用アームを高精度
に、しかも複雑な運動をさせなければならず、複雑な構
造の測定アーム駆動機構を必要とし、更には測定用アー
ムが複雑であるため夫々を保守、点検する作業に長い時
間を要する等の問題がある。
ューナの調整方法は、テストポイントに入力された高周
波信号を検波器で検波して得られる高周波信号の周波数
特性に基づいて高周波回路内のコイルの導体の間隙を調
整するので、検波器の入力側の容量が負荷となって、ワ
ンチップICの高周波信号入力端子の前段の同調回路に影
響を与え、高い周波数帯では高周波信号の周波数特性を
正確に調整し得ず見込み調整になるという問題がある。
また、チューナの調整をする場合は、測定用アームを駆
動して各検波器の入力側と接続している接触子を、２つ
のテストポイント及び中間周波信号出力端子と各別に接
触させる必要があって、複数の測定用アームを高精度
に、しかも複雑な運動をさせなければならず、複雑な構
造の測定アーム駆動機構を必要とし、更には測定用アー
ムが複雑であるため夫々を保守、点検する作業に長い時
間を要する等の問題がある。
【００１１】本発明は斯かる問題に鑑み、高周波信号の
周波数特性を高精度に調整でき、しかも調整のために複
雑な測定アーム駆動機構を必要とせず、測定用アームの
保守、点検に長い時間を要しないチューナの調整方法を
提供することを目的とする。
周波数特性を高精度に調整でき、しかも調整のために複
雑な測定アーム駆動機構を必要とせず、測定用アームの
保守、点検に長い時間を要しないチューナの調整方法を
提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】第１発明に係るチューナ
の調整方法は、高周波信号を中間周波信号に変換するチ
ューナにおける、前記高周波信号の周波数特性を調整す
る方法において、前記中間周波信号の所定周波数の中間
周波信号を選択する中間周波同調回路を接続すべき回路
接続端子に、前記中間周波同調回路を接続せずに高周波
信号の周波数特性を調整することを特徴とする。
の調整方法は、高周波信号を中間周波信号に変換するチ
ューナにおける、前記高周波信号の周波数特性を調整す
る方法において、前記中間周波信号の所定周波数の中間
周波信号を選択する中間周波同調回路を接続すべき回路
接続端子に、前記中間周波同調回路を接続せずに高周波
信号の周波数特性を調整することを特徴とする。
【００１３】第２発明に係るチューナの調整方法は、前
記高周波信号の周波数特性を調整した後に、前記回路接
続端子に中間周波同調回路を接続することを特徴とす
る。
記高周波信号の周波数特性を調整した後に、前記回路接
続端子に中間周波同調回路を接続することを特徴とす
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面により詳述する。図１は本発明に係るチューナの
調整方法を実施する状態の模式的ブロック図である。掃
引信号発生器SWG が出力する高周波信号はアンテナ端子
１へ入力される。アンテナ端子１へ入力された高周波信
号は、VHF 周波数帯用の高周波回路２及びUHF 周波数帯
用の高周波回路３へ入力される。高周波回路２から出力
される高周波信号は、周波数混合回路MX及び中間周波回
路IFを内蔵するワンチップIC４の高周波信号入力端子4a
へ、高周波回路３から出力される高周波信号は、高周波
信号入力端子4bへ入力される。ワンチップIC４にはVHF
周波数帯用の局部発振回路５V及びUHF 周波数帯用の局
部発振回路５U が接続される。またワンチップIC４に
は、変換された中間周波信号の所定周波数の中間周波信
号を選択する中間周波同調回路６が接続される同調回路
接続端子4c,4d が設けられる。同調回路接続端子4c,4d
に接続される中間周波同調回路６が未接続状態で備えら
れる。あるいは同調回路接続端子4c,4d に中間周波同調
回路６を接続してコイルとコンデンサとからなる中間周
波同調回路６内のコンデンサを切離して同調回路を形成
しないようにされる。
す図面により詳述する。図１は本発明に係るチューナの
調整方法を実施する状態の模式的ブロック図である。掃
引信号発生器SWG が出力する高周波信号はアンテナ端子
１へ入力される。アンテナ端子１へ入力された高周波信
号は、VHF 周波数帯用の高周波回路２及びUHF 周波数帯
用の高周波回路３へ入力される。高周波回路２から出力
される高周波信号は、周波数混合回路MX及び中間周波回
路IFを内蔵するワンチップIC４の高周波信号入力端子4a
へ、高周波回路３から出力される高周波信号は、高周波
信号入力端子4bへ入力される。ワンチップIC４にはVHF
周波数帯用の局部発振回路５V及びUHF 周波数帯用の局
部発振回路５U が接続される。またワンチップIC４に
は、変換された中間周波信号の所定周波数の中間周波信
号を選択する中間周波同調回路６が接続される同調回路
接続端子4c,4d が設けられる。同調回路接続端子4c,4d
に接続される中間周波同調回路６が未接続状態で備えら
れる。あるいは同調回路接続端子4c,4d に中間周波同調
回路６を接続してコイルとコンデンサとからなる中間周
波同調回路６内のコンデンサを切離して同調回路を形成
しないようにされる。
【００１５】更に、ワンチップIC４には、高周波信号及
び局部発振回路５V 又は５U からの局部発振周波数信号
を周波数混合回路MXにより混合して変換された中間周波
信号を増幅した後の中間周波信号を出力する中間周波信
号出力端子4eが設けられる。中間周波信号出力端子4eに
出力された中間周波信号は検波器９を介してオシロスコ
ープ OSPの垂直入力端子へ入力される。なお、検波器９
の入力端子は図示しない測定用アームの先端に取付けた
接触子10と接続されており、その測定用アームが駆動さ
れて接触子10が中間周波信号出力端子4eに接触し、また
離反するように構成されている。
び局部発振回路５V 又は５U からの局部発振周波数信号
を周波数混合回路MXにより混合して変換された中間周波
信号を増幅した後の中間周波信号を出力する中間周波信
号出力端子4eが設けられる。中間周波信号出力端子4eに
出力された中間周波信号は検波器９を介してオシロスコ
ープ OSPの垂直入力端子へ入力される。なお、検波器９
の入力端子は図示しない測定用アームの先端に取付けた
接触子10と接続されており、その測定用アームが駆動さ
れて接触子10が中間周波信号出力端子4eに接触し、また
離反するように構成されている。
【００１６】次に本発明によるチューナの調整方法を説
明する。掃引信号発生器SWG から高周波信号が出力され
ると、その高周波信号はアンテナ端子１を介して高周波
回路２, ３へ入力され、高周波回路２, ３で増幅された
高周波信号はワンチップIC４の高周波信号入力端子4a,4
b へ入力されて、ワンチップIC４内の周波数混合回路MX
に入力される。また掃引信号発生器SWG が出力する高周
波信号の周波数に対応する局部発振回路５V 又は５U が
駆動されて、その局部発振周波数信号が周波数混合回路
MXへ入力されて高周波信号が中間周波信号に変換され、
その中間周波信号を中間周波回路IFで増幅された後の中
間周波信号が中間周波信号出力端子4eから出力される。
明する。掃引信号発生器SWG から高周波信号が出力され
ると、その高周波信号はアンテナ端子１を介して高周波
回路２, ３へ入力され、高周波回路２, ３で増幅された
高周波信号はワンチップIC４の高周波信号入力端子4a,4
b へ入力されて、ワンチップIC４内の周波数混合回路MX
に入力される。また掃引信号発生器SWG が出力する高周
波信号の周波数に対応する局部発振回路５V 又は５U が
駆動されて、その局部発振周波数信号が周波数混合回路
MXへ入力されて高周波信号が中間周波信号に変換され、
その中間周波信号を中間周波回路IFで増幅された後の中
間周波信号が中間周波信号出力端子4eから出力される。
【００１７】一方、前述した図示しない測定用アームが
駆動されて、検波器９と接続された接触子10が中間周波
信号出力端子4eに接触する。それにより、中間周波信号
出力端子4eに出力された中間周波信号が検波器９で検波
されて、オシロスコープ OSPには、中間周波信号の周波
数特性が表示される。このような調整時には、中間周波
同調回路６を同調回路接続端子4c,4d に接続しないた
め、所定周波数の中間周波信号が選択されず、高周波信
号入力端子4a又は4bに入力された高周波信号の周波数特
性をオシロスコープ OSPに表示できることになる。
駆動されて、検波器９と接続された接触子10が中間周波
信号出力端子4eに接触する。それにより、中間周波信号
出力端子4eに出力された中間周波信号が検波器９で検波
されて、オシロスコープ OSPには、中間周波信号の周波
数特性が表示される。このような調整時には、中間周波
同調回路６を同調回路接続端子4c,4d に接続しないた
め、所定周波数の中間周波信号が選択されず、高周波信
号入力端子4a又は4bに入力された高周波信号の周波数特
性をオシロスコープ OSPに表示できることになる。
【００１８】この場合、検波器９の入力側の容量が負荷
となって中間周波信号出力端子4eに作用するが、中間周
波信号出力端子4eには高周波信号の周波数に比べて極め
て低い周波数の中間周波信号が出力されるため、中間周
波信号は検波器９の入力側の容量による影響をうけ難く
なり、オシロスコープ OSPには、そのような容量が影響
していない高周波信号の周波数特性を表示する。
となって中間周波信号出力端子4eに作用するが、中間周
波信号出力端子4eには高周波信号の周波数に比べて極め
て低い周波数の中間周波信号が出力されるため、中間周
波信号は検波器９の入力側の容量による影響をうけ難く
なり、オシロスコープ OSPには、そのような容量が影響
していない高周波信号の周波数特性を表示する。
【００１９】その状態で、チューナを調整する作業者が
オシロスコープ OSPに表示されている周波数特性を見な
がら、VHF 周波数帯を調整する場合は高周波回路２内
の、UHF 周波数帯を調整する場合は高周波回路３内の周
波数特性調整用コイルの導体の間隙を調整して、表示さ
れている周波数特性を所定の周波数特性に調整して、高
周波信号を所定の周波数特性に調整する。そして、高周
波回路２, ３内のいずれのコイルについてもその導体の
間隙の調整が終了すると測定用アームを駆動して接触子
10を中間周波信号出力端子4eから離反させ、また掃引信
号発生器SWG をアンテナ端子１から切り離して、次に調
整すべきチューナの調整のための待機状態にする。続い
て中間周波同調回路６を同調回路接続端子4c,4d に半田
付により接続して１個のチューナの調整を終了する。
オシロスコープ OSPに表示されている周波数特性を見な
がら、VHF 周波数帯を調整する場合は高周波回路２内
の、UHF 周波数帯を調整する場合は高周波回路３内の周
波数特性調整用コイルの導体の間隙を調整して、表示さ
れている周波数特性を所定の周波数特性に調整して、高
周波信号を所定の周波数特性に調整する。そして、高周
波回路２, ３内のいずれのコイルについてもその導体の
間隙の調整が終了すると測定用アームを駆動して接触子
10を中間周波信号出力端子4eから離反させ、また掃引信
号発生器SWG をアンテナ端子１から切り離して、次に調
整すべきチューナの調整のための待機状態にする。続い
て中間周波同調回路６を同調回路接続端子4c,4d に半田
付により接続して１個のチューナの調整を終了する。
【００２０】このようなチューナの調整方法によれば、
高周波信号の周波数特性を、中間周波信号を用いて表示
できるので、検波器の入力側の容量の影響をうけず、高
精度に高周波信号の周波数特性を調整でき、その見込み
調整を回避できる。また、検波器に接続した接触子は１
個であり、接触子を中間周波信号出力端子に接離するた
めの測定用アームも１個であるから、測定用アームを駆
動する駆動機構の構造を簡素化するとともに、その保
守、点検を短時間に行うことができる。
高周波信号の周波数特性を、中間周波信号を用いて表示
できるので、検波器の入力側の容量の影響をうけず、高
精度に高周波信号の周波数特性を調整でき、その見込み
調整を回避できる。また、検波器に接続した接触子は１
個であり、接触子を中間周波信号出力端子に接離するた
めの測定用アームも１個であるから、測定用アームを駆
動する駆動機構の構造を簡素化するとともに、その保
守、点検を短時間に行うことができる。
【００２１】なお、同調回路接続端子4c,4d に中間周波
同調回路６を接続した後において、高周波信号の周波数
特性が平坦な特定のチャンネルを受信できる状態にし
て、アンテナ端子１に高周波信号を入力し、中間周波出
力端子4eに接触子10を接触させて、中間周波信号の周波
数特性の波形をオシロスコープ OSPに表示させ、表示し
た波形を見ながら中間周波同調回路の周波数特性を調整
することによって、所望の中間周波信号の周波数特性に
することができる。
同調回路６を接続した後において、高周波信号の周波数
特性が平坦な特定のチャンネルを受信できる状態にし
て、アンテナ端子１に高周波信号を入力し、中間周波出
力端子4eに接触子10を接触させて、中間周波信号の周波
数特性の波形をオシロスコープ OSPに表示させ、表示し
た波形を見ながら中間周波同調回路の周波数特性を調整
することによって、所望の中間周波信号の周波数特性に
することができる。
【００２２】本実施例ではチューナには、VHF 周波数帯
用の高周波回路及びUHF 周波数帯用の高周波回路を備え
たが、それは例示であって、VHF, UHFの周波数帯用の高
周波回路を備えるものに限定されるものではない。ま
た、テレビジョン受像機のチューナについて説明した
が、テレビジョン受像機のチューナに限定されるもので
はない。
用の高周波回路及びUHF 周波数帯用の高周波回路を備え
たが、それは例示であって、VHF, UHFの周波数帯用の高
周波回路を備えるものに限定されるものではない。ま
た、テレビジョン受像機のチューナについて説明した
が、テレビジョン受像機のチューナに限定されるもので
はない。
【００２３】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るチュー
ナの調整方法によれば、高周波信号の周波数特性を検波
器の入力側の容量の影響をうけずに高精度に調整でき、
高い周波数帯での見込み調整を回避できる。また検波器
に接続する接触子は１個でよいから接触子を所定端子に
接離させる測定用アームの測定用アーム駆動機構を簡素
化でき、そしてその保守、点検を短時間に行えるように
できる等の優れた効果を奏する。
ナの調整方法によれば、高周波信号の周波数特性を検波
器の入力側の容量の影響をうけずに高精度に調整でき、
高い周波数帯での見込み調整を回避できる。また検波器
に接続する接触子は１個でよいから接触子を所定端子に
接離させる測定用アームの測定用アーム駆動機構を簡素
化でき、そしてその保守、点検を短時間に行えるように
できる等の優れた効果を奏する。
【図１】本発明に係るチューナの調整方法を実施する状
態のブロック図である。
態のブロック図である。
【図２】従来のチューナの調整方法により調整する状態
のブロック図である。
のブロック図である。
１ アンテナ端子 ２，３ 高周波回路 ４ ワンチップIC 4c,4d 同調回路接続端子 4e 中間周波信号出力端子 ９ 検波器 OSP オシロスコープ
Claims (2)
- 【請求項１】 高周波信号を中間周波信号に変換するチ
ューナにおける、前記高周波信号の周波数特性を調整す
る方法において、 前記中間周波信号の所定周波数の中間周波信号を選択す
る中間周波同調回路を接続すべき回路接続端子に、前記
中間周波同調回路を接続せずに高周波信号の周波数特性
を調整することを特徴とするチューナの調整方法。 - 【請求項２】 前記高周波信号の周波数特性を調整した
後に、前記回路接続端子に中間周波同調回路を接続する
請求項１に記載のチューナの調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07189521A JP3108333B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | チューナの調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07189521A JP3108333B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | チューナの調整方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0946180A JPH0946180A (ja) | 1997-02-14 |
| JP3108333B2 true JP3108333B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=16242686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07189521A Expired - Fee Related JP3108333B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | チューナの調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3108333B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006352683A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Toshiba Corp | チューナ回路 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP07189521A patent/JP3108333B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0946180A (ja) | 1997-02-14 |
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Legal Events
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