JP3107820U - 発光ダイオードを用いた発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ランプが切れにくく、消費電力が小さく、また、車両使用者が求めるランプの機能およびコストを満たすことができる。
【解決手段】本考案は、電球8が設けられているランプ本体6に、着脱自在に装着される発光装置1であって、複数の発光ダイオード27と、該複数の発光ダイオード27を保持し、前記ランプ本体6に装着された際に、前記電球8の周囲に、前記複数の発光ダイオード27を配置する基材5と、を備えたことを特徴とする発光装置1である。
【選択図】 図5

Description

本考案は、複数の発光ダイオードを有し、ランプ本体に装着されてランプを形成する発光装置に関する。
従来から、車両の側部にサイドランプを設け、車両の側方からでも、車両の存在を容易に認識できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−085462号公報
しかしながら、上記従来技術では、サイドランプの光源として、電球(例えば、白熱灯)を用いているため、電球が切れ易く、消費電力も大きく、明るさ(光度)の調整も困難であるという問題があった。
また、例えば、夜間に車両の側部を明るくしたいとする車両使用者、左折や右折を知らせたいとする車両使用者等、車両使用者により、望まれるサイドランプの機能は異なるものであったが、上記従来技術では、何れの車両使用者に対しても、例えば、サイドランプの機能を車両の側部を明るくするものとする等、同一のサイドランプの機能を提示することしかできなかった。
このため、ある車両使用者にとっては、例えば、サイドランプにより左折や右折を知らせて、高速道路走行中や大型車が後続している場合にも車両の左折や右折を把握しやすくする等の機能を望むが、その望まれる機能がなく、不満であり、また反対に、他の車両使用者にとっては、はじめからサイドランプに過剰な機能が備えられており、そのため、コスト高となってしまって、不満であった。
本考案は、このような問題点を解決するものであり、ランプが切れにくく、消費電力が小さく、また、車両使用者が求めるランプの機能およびコストを満たすことができるランプを提供することを目的とする。
以上の目的のため、本考案は、電球が設けられているランプ本体に、着脱自在に装着される発光装置であって、
複数の発光ダイオードと、
該複数の発光ダイオードを保持し、前記ランプ本体に装着された際に、前記電球の周囲に、前記複数の発光ダイオードを配置する基材と、
を備えたことを特徴とする発光装置である。
この考案によれば、電球が設けられているランプ本体に対し、発光装置を着脱自在に装着することができるので、ランプ使用者が、ランプに求める機能とコストに対応することができる。即ち、ランプとして電球のみで良いとするランプ使用者に対しては電球のみを提供し、ランプとして、複数の発光ダイオードも用いたいとするランプ使用者に対しては複数の発光ダイオードをも提供して、ランプ使用者の要求に対応することができる。
また、複数の発光ダイオードを有する発光装置をランプ本体に装着すれば、切れ難いランプを提供でき、また、消費電力を小さくでき、更に、場合によっては、複数の発光ダイオードを用いているため、明るさ(光度)を容易に調整することができる。
そのため、例えば、ランプを車両のサイドランプとして用い、発光装置をウインカーの点滅と同時に点滅するようにすれば、車両の側部からでも、車両の左折や右折を確認でき、車両が高速道路走行時や大型車が後続している場合であっても、車両の回りから、車両の左折や右折の確認を容易に行うことができる。
本考案において、前記基材には、前記ランプ本体のランプ本体基部に設けられた電球ソケットが挿入されるソケット挿入孔が形成されており、
前記基材の前記ソケット挿入孔に、前記電球ソケットが挿入されている状態で、前記電球ソケットで前記電球を保持することにより、前記基材を固定するようになっていても良い。
この考案によれば、容易に、発光装置をランプ本体へ固定することができ、発光装置がランプ本体から脱落する事を防止できる。
本考案において、前記基材と、前記ランプ本体基部とを連結した状態で固定する連結固定部材を備えていても良い。
この考案によれば、ランプ本体に対する発光装置の固定状態を確実にし、例えば、ランプが車両等のような振動する装置に装着された場合でも、発光装置の脱落を防止することができる。
この考案によれば、電球が設けられているランプ本体に対し、発光装置を着脱自在に装着することができるので、ランプ使用者が、ランプに求める機能とコストに対応することができる。即ち、ランプとして電球のみで良いとするランプ使用者に対しては電球のみを提供し、ランプとして、複数の発光ダイオードも用いたいとするランプ使用者に対しては複数の発光ダイオードをも提供して、ランプ使用者の要求に対応することができる。
また、複数の発光ダイオードを有する発光装置をランプ本体に装着すれば、切れ難いランプを提供でき、また、消費電力を小さくでき、更に、場合によっては、複数の発光ダイオードを用いているため、明るさ(光度)を容易に調整することができる。
以下、本考案の実施の形態につき、図面を参照として説明する。
図1は、本考案の実施の形態による発光装置1が備えられたランプ2を装備した車両3としてのトラックである。
図1におけるように、本考案の実施の形態による発光装置1が備えられたランプ2は、車両3の側部に装備される。ランプ2の電源は、DC12V〜24Vである。図1では、ランプ2は、片側につき車両3の荷台部4の前中後の3箇所に装備されている。ランプ2は、車両3の両側に各々装備されるため、1車両につき、合計6箇所に装備される。
尚、本考案の実施の形態による発光装置1が備えられたランプ2は、車両3、即ち、軽車両、一般車両、商業車両、トラックに装備される他、看板を照らすために使用されても良く、更に、外灯として使用しても良く、様々な用途として使用可能である。
図2は、本考案の実施の形態による発光装置1が備えられたランプ2の断面側面図であり、図3は、本考案の実施の形態による発光装置1の要部平面図であり、図4は、本考案の実施の形態による発光装置1の要部側面図であり、図5は、本考案の実施の形態による発光装置1を備えるランプ2の分解斜視図であり、図6は、本考案の実施の形態による発光装置1における基材5の変形例である。
本考案の実施の形態による発光装置1が備えられたランプ2は、ランプ本体6と、本考案の実施の形態による発光装置1とを備えている。
ランプ本体6は、ランプ本体基部7と、電球(白熱灯)8と、ランプカバー部9と、止め具10とを備えている。
図5におけるように、ランプ本体基部7は、金属製の薄板状であり、円形を有する基部底面部11と、基部底面部11の縁部全体から起立する基部起立部12と、基部底面部11の中心部から起立し円筒状の電球ソケット13と、を備えている。基部底面部11には、後述する連結固定部材14としてのボルト15が嵌り込む基部連結固定部材用孔部17が2箇所に形成されている。また、基部底面部11には、後述する発光ダイオード電源コード18が挿入される基部電源コード挿入孔部19が1箇所に形成されている。電球ソケット13には、後述する電球8の電球係合突起20が嵌り込む電球ソケット嵌込孔21が逆L字状に形成されている。基部底面部11および基部起立部12の内側に、発光装置1を収容している。
電球8は、市販の電球(白熱灯)が使用される。電球8の下部には、電球係合突起20が一体に設けられ、電球係合突起20が、電球ソケット13の電球ソケット嵌込孔21に嵌り込んだ状態に維持されることで、電球8がランプ本体基部7に固定されるようになっている。
電球8に接続された接続コード(図示せず)は、ヘッドライト用電源に接続されるようになっており、ヘッドライト22の点灯と同じタイミングで点灯するようになっている。尚、この接続コードは、ヘッドライト用電源に接続されるのではなく、特別に設けられた電源に接続されるようにしても良い。
ランプカバー部9は、底部が開口した中空状であり、山形状であって、透明なプラスチック製であり、必要に応じて、オレンジ色等に着色されている。電球8や発光装置1を内部に収容した状態で、基部起立部12に内側から係合する。
止め具10は、ランプカバー部9とランプ本体基部7が係合した状態で、ランプカバー部9およびランプ本体基部7を締め付けて、一体に固定する。止め具10は、輪状であり、切り欠きが形成され、内側で、ランプカバー部9およびランプ本体基部7を締め付ける止め具本体23と、止め具本体23の両端部同士を連結した状態で固定し、止め具本体23の輪の大きさを縮める止め具固定部材24としての止め具ボルト25及び止め具ナット26と、を備えている。
図5におけるように、本考案の実施の形態による発光装置1は、基材5と、複数の発光ダイオード(LEDランプ)27と、保護ボード28と、シール部材29と、連結固定部材14と、を備えている。
基材5は、所定の厚さを有する円盤状であり、絶縁体で構成されている。基材5は、中央に、電球ソケット13が挿入される基材電球ソケット挿入孔30が形成されており、また、基材5の縁部近傍には、夫々、複数(ここでは10個)の発光ダイオード27が挿入され固定される複数(10個)の発行ダイオード固定用孔31が形成されている。また、基材5には、連結固定部材14としてのボルト15が挿入される基材連結固定部材挿入孔32が2箇所に貫通して形成されている。基材5の上面部は、鏡部33となっており、発光ダイオード27からの光を有効に前方(上方)へ導くようになっている。この鏡部33は、プラスチック製の鏡である。尚、この鏡部33は、基材5の上面に、金属などをコーティング(メッキ)しても良く、また、基材5とは別部材として、反射性を有し、鏡として機能する金属部材を、基材5に固着しても良い。基材5の底面には、複数の発光ダイオード27に電圧を印加するための配線(図示せず)が設けられている。また、この配線を介して複数の発光ダイオード27へ電圧を印加するための発光ダイオード電源コード18が、基材5の底面から延びている。
この発光ダイオード電源コード18は、ウインカー(フラッシャー)用電源に接続され、ウインカー34の点滅と同じタイミングで、複数の発光ダイオード27が点滅するようになっている。尚、発光ダイオード電源コード18は、上記のように、ウインカー用電源に接続されるのではなく、例えば、ヘッドライト用電源に接続され、ヘッドライト22の点灯と同じタイミングで点灯するようにしても良い。また、この発光ダイオード電源コード18は、複数の発光ダイオード27を駆動するため、特に、設けられた電源に接続されるようにしても良い。
基材5の形成としては、複数の発光ダイオード27を固定できれば良く、図3、4における円状(円柱状)の他、図6におけるように、一部が切り欠かれたC字状、また、長方形状、く状等、様々な形状が適用され得る。
複数の発光ダイオード27としては、市販の発光ダイオードが使用される。各々の発光ダイオード27は、基材5における複数の発行ダイオード固定用孔31に挿入され固定される。複数の発光ダイオード27は、各々が等間隔で輪を形成するように配置される。複数の発光ダイオード27は、配線により接続されており、複数の発光ダイオード27が同時に点灯や点滅するようになっている。
尚、発光ダイオード27の一般的機能として、明るさ(光度)の調整が容易である。
保護ボード28は、薄板の円盤状であり、防水ゴム製である。保護ボード28は、基材5の底部に密着し、基材5の底部の設けられた配線を水分や湿気から保護する。保護ボード28は、基材5より、やや大きく形成されており、底面は、ランプ本体基部7、または、ランプ本体基部7に設けらたシール部材29上に配置される。保護ボード28には、その中心部に、電球ソケット13が挿入される保護ボード電球ソケット挿入孔35が形成され、また、縁部近傍には、連結固定部材14としてのボルト15が挿入される保護ボード連結固定部材挿入孔36が、2つ形成されている。
尚、基材5の防水性に問題を生じない場合、例えば、基材5の配線が基材5内部に設けられている場合等は、保護ボード28を用いずに、発光装置1を構成しても良い。
シール部材29は、ゴム製またはプラスチック製の輪状である。シール部材29は、ランプ本体基部7における基部底面部11と基部起立部12との境界における基部起立部12の内側に配置される。シール部材29上に、保護ボード28が乗せられることにより、ランプ本体6のランプ本体基部7と発光装置1における基材5との間に密封状態が維持されるようになっている。
連結固定部材14は、2組のボルト15およびナット16からなる。ボルト15は、基材連結固定部材挿入孔32、保護ボード連結固定部材挿入孔36、基部固定部材用孔部17を通って、ランプ本体基部7の基部底面部11側に配置されているナット16と連結することで、基材5、保護ボード28、ランプ本体基部7を一体化して固定する。
尚、連結固定部材14としては、ボルト15およびナット16ではなく、接着テープを用いる等、様々な部材が用いられ得る。
次に、本発明の実施の形態による発光装置1を装備したランプ2を組み立てる工程、および、この発光装置1を取り外して、電球8のみを備えたランプ2を組み立てる工程につき、特に図5を参照として説明する。
まず始めに、ランプ本体基部7の内側にシール部材29を載置した状態で、シール部材29上に保護ボード28を載せ、保護ボード28上に、複数の発光ダイオード27を保持している基材5を載置する。この際、ランプ本体基部7の電球ソケット13が、保護ボード28の保護ボード電球ソケット挿入孔35および基材5の基材電球ソケット挿入孔30に嵌り込むようにする。また、発光ダイオード電源コード18が、保護ボード28の電源コード18を挿入する孔、基部電源コード挿入孔部19に挿入されるようにする。また、ランプ本体基部7の基部連結固定部材用孔部17、保護ボード28の保護ボード連結固定部材挿入孔36、基材5の基材連結固定部材挿入孔32の位置が合致するように位置合わせを行う。
この状態で、連結固定部材14としての2つのボルト15の各々を、基材連結固定部材挿入孔32、保護ボード連結固定部材挿入孔36、および、基部連結固定部材用孔部17に挿入して、ランプ本体基部7の基部底面部11の下方にある2つナット16の各々と、連結する。その後、電球8を電球ソケット13に固定する。これにより、基材5、保護ボード28、および、ランプ本体基部7が、一体として固定される。
尚、この場合、連結固定部材14により、基材5、保護ボード28、および、ランプ本体基部7を固定せずに、電球8を電球ソケット13に固定することによってのみ、基材5、保護ボード28、および、ランプ本体基部7を固定しても良い。
また、電球8を電球ソケット13に固定することによって、基材5、保護ボード28、および、ランプ本体基部7を固定した後で、連結固定部材14により、基材5、保護ボード28、および、ランプ本体基部7を更に固定して、固定状態を確実なものとしても良い。
この状態で、ランプ本体基部7の基部底面部11および基部起立部12の内側に、ランプカバー部9を嵌め込んで、基材5および保護ボード28をカバーした状態で、ランプカバー部9がランプ本体基部7に連結される。
その後、止め具10の止め具本体23の内側で、ランプ本体基部7およびランプカバー部9を嵌合した状態で、止め具固定部材24としての止め具ボルト25および止め具ナット26で、止め具本体23の端部同士を連結して締め付け、止め具10を縮めて、ランプ2を一体化する。このようにして、ランプ2を組み立てる。
次に、ランプ2からの発光装置1を取り外して、電球8のみが取り付けられたランプ2とする工程につき、説明する。
ランプ2が組み立てられた状態において、止め具10を外し、その後、ランプカバー部9を取り外す。
電球8を電球ソケット13から取り外し、連結固定部材14としてのボルト15とナット16の連結を解除して、ボルト15とナット16を取り外す。
基材5および保護ボード28を、ランプ本体基部7から取り外す。
この状態で、ランプ本体基部7の電球ソケット13に、電球8を固定して保持させる。
その後、ランプ本体基部7に、ランプカバー部9を取り付け、止め具10により、ランプ本体基部7およびランプカバー部9を一体として連結させる。
これにより、発光装置1を備えていないランプ2が組み立てられる。
本考案の実施の形態による発光装置が備えられたランプを装備した車両である。 本考案の実施の形態による発光装置が備えられたランプの断面側面図である。 本考案の実施の形態による発光装置の要部平面図である。 本考案の実施の形態による発光装置の要部側面図である。 本考案の実施の形態による発光装置を備えるランプの分解斜視図である。 本考案の実施の形態による発光装置における基材の変形例である。
符号の説明
1‥‥発光装置、2‥‥ランプ、5‥‥基材、6‥‥ランプ本体、7‥‥ランプ本体基部、8‥‥電球、13‥‥電球ソケット、14‥‥連結固定部材、27‥‥発光ダイオード、30‥‥基材電球ソケット挿入孔(ソケット挿入孔)


Claims (3)

  1. 電球が設けられているランプ本体に、着脱自在に装着される発光装置であって、
    複数の発光ダイオードと、
    該複数の発光ダイオードを保持し、前記ランプ本体に装着された際に、前記電球の周囲に、前記複数の発光ダイオードを配置する基材と、
    を備えたことを特徴とする発光装置。
  2. 前記基材には、前記ランプ本体のランプ本体基部に設けられた電球ソケットが挿入されるソケット挿入孔が形成されており、
    前記基材の前記ソケット挿入孔に、前記電球ソケットが挿入されている状態で、前記電球ソケットで前記電球を保持することにより、前記基材を固定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載された発光装置。
  3. 前記基材と、前記ランプ本体基部とを連結した状態で固定する連結固定部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載された発光装置。
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