JP3107679U - 女性用下着 - Google Patents

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Abstract

【課題】上腕や脇下等のたるみ部分のシルエット線を整えることができ、それにより身体を締め付ける苦痛を伴わない女性用下着を提供する。
【解決手段】先端部分を切り落としたパンティーストッキングの脚挿入部3及びこれに連設する腹部2からなり、当該腹部2に対して縦方向の切れ目を入れて腹部を展開状態とした第1の部分片12と、パンティーストッキングの腹部2を展開状態とした第2の部分片12と、展開状態となっている第1の部分片11の腹部2及び第2の部分片11とを連結する連結片13とを備え、第1の部分片11が上腕、肩、アンダーバストを覆い、第2の部分片12がウエストを覆うように形作られている。
【選択図】図7

Description

本考案は、パンティーストッキングを素材として利用した女性用下着に関する。
太り気味の女性の身体や、たるんだ筋肉に対しては、ボディスーツを下着として着用することにより体のシルエット線を整えることが行われている。このようなボディスーツとしては、特許文献1や特許文献2に開示されている。
しかしながら、ボディスーツは体を締め付けることにより体のシルエット線を整えるものであり、着用の際には、苦痛を伴うものとなっている。また、ボディスーツは、締め付けを行うために、伸びない布地や伸びの少ない布地を用いる必要があり、結果として厚い布地が採用されている。このため、風通しが悪く、夏季には苦痛がさらに大きくなるばかりでなく、薄着には適合しない問題がある。
さらに、締め付けられた部分における周囲の筋肉や皮膚がボディスーツからはみ出して盛り上がるため、締め付け部分以外のシルエット線が崩れる問題も有している。
このようなボディスーツは、バスト、ウエストや下腹を締め付けてこれらの部分のシルエット線を整え、下着としてのブラジャーはバストのシルエット線を整えるものであるが、これら以外の身体部分、例えば、上腕やその付け根、脇下を整えるものではなく、このため、これらの部分の盛り上がりを抑制できない問題を有している。
特開2003−82503号公報
本考案の課題は、パンティーストッキングを素材として用いることにより、上腕や脇下等のたるみ部分のシルエット線を整えることができ、これにより、身体を締め付ける苦痛を伴うことなく着用することが可能な女性用下着を提供することである。
請求項1記載の考案の女性用下着は、パンティストッキングを裁断・縫製して製造される下着であって、前記下着は、前記パンティーストッキングの先端部分を切り落とした脚挿入部及びこれに連設する腹部からなり、当該腹部に対して縦方向の切れ目を入れて腹部を展開状態とした第1の部分布と、パンティーストッキングの腹部を展開状態とした第2の部分布と、展開状態となっている前記第1及び第2の部分布を連結する連結布とを備え、前記第1及び第2の部分布における腹部の前側の縫合部を切り除くと共に、この切り除き部分にファスナーを設けて形作られていることを特徴とする。
請求項2記載の考案は、前記第1及び第2の部分布の自由端側にゴムレース布からなる飾り布が縫合されていることを特徴とする。
本考案によれば、上腕、肩、アンダーバストを覆う第1の部分片及びウエストを覆う第2の部分片がいずれもパンティーストッキングを素材とするものであり、伸縮自在の素材のため、弾力を有した状態で上述した身体部分を覆う。このため、上腕、肩、アンダーバストやウエストの筋肉や皮膚が盛り上がったり、はみ出すことなく、確実にカバーリングすることができる。また、カバーリングに際しては、パンティーストッキングからなる第1の部分片及び第2の部分片が身体部位に密着する。このため、身体のシルエット線を美しくすることができる。また、全体が軽量で且つ身体部分を締め付けることがないため、着用時における苦痛が伴うことがないばかりでなく、薄い生地のため、薄着に対しても好適に着用することが可能となる。
以下、本考案を図示する一実施の形態により、具体的に説明する。図1はパンティーストッキングを示し、図2〜図6は作成手順を示し、図7は作成された実施の形態の女性用下着の前身頃、図8はその後身頃を示し、図9及び図10は着用状態を示す。
この実施の形態に用いるパンティーストッキング1は、図1に示すように、腹部2と脚挿入部3とが連設されることにより構成されている。脚挿入部3は、上部から下部に向かって大腿部3a、膝部3b、ふくらはぎ部3c、足首部3d及び足先部3eが順に連設されている。また、腹部2の上端部には、身体への装着を行うためのゴムバンド部4が設けられている。このパンティーストッキング1の素材としては、ポリウレタン弾性糸、ナイロン(商品名)等からなるポリアミド糸等を編成した伸縮自在な布材が使用されるものである。
次に、このパンティーストッキング1を用いて女性用下着10を作成する手順を説明すると、図2の(a)はその第1工程であって、脚挿入部3の先端部分の切り落としを行う。切り落としは、両脚の脚挿入部3に対して行うものであり、切り落とされる先端部分としては、ふくらはぎ部3c、足首部3d、足先部3eの連設部分が良好である。従って、切り落としにより残された脚挿入部3は、大腿部3a及び膝部3bによって構成され、以下、この実施の形態において残された脚挿入部の全体を脚挿入部3として記載する。かかる脚挿入部3には、腹部2が連設している。図2の(b)は、他のパンティーストッキング1から、切り取られる腹部2aを示したものである。
脚挿入部3は、着用者の腕が挿入されることにより、着用者の上腕を覆うものである(図9参照)。従って、脚挿入部3は着用者の好みあるいは体の大きさに合わせて適宜その長さを選定することができ、このため切り落とし部分を足首部3d、足先部3eとしたり、膝部3bの中途部分で切り落としを行っても良い。
図3は第2工程を示し、腹部2の前側の縫合部(図中Aで示す)にハサミを入れて切断することにより切断部を広げて、腹部2を展開状態とした第1の部分片11を作成する。図3の(a)は、図2の(a)で示した脚挿入部3を逆さにして示した切断前の状態であり、図3の(b)は、切断後を示したものである。図4は、上述した第1の部分片11に対して、ゴムバンド部4の切り落としを行う工程を示したものである。因みに、図3の(b)と図4とは、同一状態のものであり、図4の方がより実際的なパンティーストッキングの状態を示した記載となっている。
図5は第1の部分片11の作成に加えて、第2の部分片12を作成する第3工程を示す。第2の部分片12はパンティーストッキング1の腹部2によって構成されるものである。この第2の部分片12は、第1の部分片11を作成したパンティーストッキング1と別個のパンティーストッキング1を用い、この別個のパンティーストッキング1から脚挿入部3の全体を切り落として第2の部分片12とする。この第2の部分片12は、図2の(b)で示した腹部2aである。このような第2の部分片12は、第1の部分片11を作成するパンティーストッキング1から腹部2を2分割することにより第2の部分片12として形成することもできる。
図6は、以上の第1の部分片11及び第2の部分片12を並べた状態を示す。この場合、第2の部分片12がゴムバンド部4を有している場合には、第1の部分片11と同様にゴムバンド部4を腹部2から切り落とす。また、第1の部分片11及び第2の部分片12が腹部2を丸めるための縫合部が残っている場合には、この縫合部を切り落として除去する。そして、この縫合部切り落とし部分(図中における左右端)に対しては、図7に示すようにファスナー14を取り付けることにより前開きの下着とすることができる。
図6に示すように、第1の部分片11及び第2の部分片12においては、腹部2に縦方向の溶着線7(背中が当接する部分)が形成されており、この溶着線7を目安として第1の部分片11及び第2の部分片12の腹部2を並べる。これに加えて、第1の部分片11及び第2の部分片12の間に連結片13(図7及び図8参照)を差し込み、連結片13の両端部を第1の部分片11及び第2の部分片12に縫合してこれらの部分片11、12を連結する。連結片13としては、ゴムレース布を用いることにより、装飾性を付与することができる。
図7及び図8は、以上の工程を経て作成されたこの実施の形態の女性用下着10を示す。この女性用下着10では、第1の部分片11及び第2の部分片12が連結片13によって連結し、且つ、ファスナー14を取り付けることにより前開きの下着となっており、胸部及び腹部を含めた身体部位を覆うようになっている。また、この形態の女性用下着10においては、第1の部分片11の自由端側に小幅の飾り片15が縫合されると共に、第2の部分片12の自由端側にも小幅の飾り片16が縫合されている。さらに、第1の部分片11における脚挿入部3の自由端側にも小幅の飾り片17が縫合されている。これらの飾り片15、16、17としては、連結片13と同様なゴムレース布を用いることができる。このように連結片13及び飾り片15、16、17としてゴムレース布を用いることにより、これらの部分が弾力を有して身体部位に密着するため、身体との一体感を得ることができ、着用感を向上させることができる。
図9は女性用下着10を着用した状態を前側から示し、図9は後側から示している。女性用下着10の着用により、第1の部分片11における脚挿入部3は肩及び上腕を覆い、腹部2がアンダーバストを覆っている。また、連結片13及び第2の部分片12はウエストを覆っている。この場合、第2の部分片12としては、ウエストから下腹部にかけた部分を覆っても良い。また、第1の部分片11の腹部2がアンダーバストを覆っていることから、この上からブラジャーを着用してバストを覆うことができる。
このような実施の形態では、第1の部分片11及び第2の部分片12の素材として、伸縮自在なパンティーストッキングを用いるため、これらが弾力を有した状態で身体に密着して身体部分を覆うことができ、身体を締め付けることがない。このため、上腕、肩、アンダーバストやウエストの筋肉や皮膚が盛り上がったり、はみ出すことなく、確実にカバーリングすることができる。これにより、この下着10の上からブラジャーを着用しても、上腕部分や脇下部分が盛り上がることなく、すっきりした美しいシルエット線とすることができる。
これに加えて、下着10の全体が軽量で且つ身体部分を締め付けることがないため、着用時における苦痛が伴うことがないばかりでなく、薄い生地のため、薄着に対しても好適に着用することが可能となる。
本考案は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、連結片13として、ゴムレース布以外の布材を用いても良く、飾り片15、16、17を省いても良い。
本考案の一実施の形態に用いるパンティーストッキングの斜視図である。 下着を作成する第1工程の斜視図であり、(a)は脚部の切断を示し(b)は腹部の切断を示す。 下着を作成する第2工程の斜視図であり、(a)は使用される部位を示し、(b)はその展開状態を示す。 腹部からゴムバンド部を切り落とす状態を示す正面図である。 第1の部分片及び第2の部分片を並べた状態を示す正面図である。 図5の状態に対しゴムバンド部を切り落とした状態を示す正面図である。 本考案の一実施の形態の女性用下着の正面図である。 女性用下着の背面図である。 着用した状態を示す前側からの斜視図である。 着用した状態を示す後側からの斜視図である。
符号の説明
1 パンティーストッキング
2 腹部
3 脚挿入部
10 女性用下着
11 第1の部分片
12 第2の部分片
13 連結片
14 ファスナー
15、16、17 飾り片

Claims (2)

  1. パンティストッキングを裁断・縫製して製造される下着であって、
    前記下着は、前記パンティーストッキングの先端部分を切り落とした脚挿入部及びこれに連設する腹部からなり、
    当該腹部に対して縦方向の切れ目を入れて腹部を展開状態とした第1の部分布と、
    パンティーストッキングの腹部を展開状態とした第2の部分布と、
    展開状態となっている前記第1及び第2の部分布を連結する連結布とを備え、
    前記第1及び第2の部分布における腹部の前側の縫合部を切り除くと共に、この切り除き部分にファスナーを設けて形作られていることを特徴とする女性用下着。
  2. 前記第1及び第2の部分布の自由端側にゴムレース布からなる飾り布が縫合されていることを特徴とする請求項1に記載の女性用下着。
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