JP3107298B2 - マウス型情報入力装置 - Google Patents

マウス型情報入力装置

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JP3107298B2 JP10055911A JP5591198A JP3107298B2 JP 3107298 B2 JP3107298 B2 JP 3107298B2 JP 10055911 A JP10055911 A JP 10055911A JP 5591198 A JP5591198 A JP 5591198A JP 3107298 B2 JP3107298 B2 JP 3107298B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マウス型情報入力
装置に関し、特にマウスを操作する人の利き腕等の身体
的特性に適合して操作性を良好にしたマウス型情報入力
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ(パソコ
ン),ワークステーション,日本語ワードプロセッサ
(ワープロ)等の情報処理装置ではグラフィカルユーザ
ーインタフェースを特徴とするOS(オペレーティング
システム)が普及してきた。この種のOSおいては、パ
ソコン等を操作する上でポインティングデバイス(位置
情報入力装置)が不可欠であり、該デバイスの代表的な
ものがマウス型情報入力装置(以下、マウスと記す)で
ある。
【0003】図4は従来のマウスM0 の一例の斜視図で
ある。図4に示すように、マウスM0 は、オペレータが
例えば右手で握って操作するマウス本体部100と、図
示しないパソコン本体等に接続する出力コード部110
とからなる。
【0004】前記マウス本体部100は略楕円形の平面
形状をなし、上面の先端側には2個のクリックスイッチ
101a,101bを並べて配置してある。そして、図
示しない表示画面上の項目をマウスカーソルで指定して
クリックスイッチでオンして使用する。この場合、クリ
ックスイッチ101aをオンすると前記指定した項目の
「選択」を意味し、クリックスイッチ101bのオンは
「メニュー等の表示」を意味する。
【0005】前記出力コード部110は、一端がマウス
本体100に接続されたコード111を備え、コード1
11の他端はパソコン本体等(図示せず)に接続する出
力コネクタ112を備えている。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、従来の
マウスM0 は大人が使用する場合には、右手または左手
の何方の手の使用も可能であるものの、マウスの操作性
の面から見ると操作性が犠牲にされている面があった。
また、最近では幼稚園児等もパソコン等を使用するよう
になってきており、この場合は小さな手でマウスを握る
ので、成人用の大きなマウスは幼児等にとっては操作性
が良いとは言えなかった。
【0007】更に、パソコンをコンピュータ製造会社
(例えば、ABC社)が製造する場合を考えると、パソ
コン本体は該ABC社で製造するが、マウスは別の部品
会社(マウス製造会社)で製造したものを、ABC社で
パソコン本体に添付して出荷するのが一般的である。こ
の場合、そのマウス製造会社はABC社以外に、他のコ
ンピュータ製造会社(例えば、DEF社)等の複数の会
社の各社別ブランド名を表示したマウスを製造すること
が多いが、各納入先毎に図4の状態のマウス本体を製造
し、マウス本体のまま在庫として保有する必要があり、
納入先毎のマウス本体を保有するのは経費面で莫大なも
のとなっていた。なお、右利き専用または左利き専用の
マウスも考えられるが、この場合も図4の状態のマウス
本体を多数在庫として準備しておく必要があり、経費面
で問題がある。
【0008】そこで本発明の課題は、人の利き腕,手の
大小に応じて操作性の良いものを選択でき、また製品在
庫のコストダウンを図ったマウス型情報入力装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、マウスカーソルで指示した事項に対する処
理を特定入力するクリックスイッチを有するマウス本体
部と、該マウス本体に脱着可能なオペレータが握るグリ
ップ部とを備えたことを特徴とする。
【0010】このようにすれば、例えば右手専用,左手
専用,幼児専用のグリップ部を予め用意しておき、ユー
ザー(オペレータ)の選択に応じて操作性の良いグリッ
プ部をマウス本体部に接続して使用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態例
に基づいて説明する。なお、既に説明済の部分には同一
符号を付し、重複記載を省略する。
【0012】(1)第1実施形態例 本実施形態例は右手用のグリップを備えたマウスの場合
である。図1は本実施形態例の分解斜視図、図2(A)
は本実施形態例の挿入状態の概念を示す平面図、図2
(B)は分解状態の平面図である。図1,図2に示すよ
うに、平面形状が略長方形のベース部11の先端側(コ
ード110を接続した側)の左右角部には丸みを持た
せ、該先端部側にはオンにより「選択」を意味する主ス
イッチ13と、オンにより「メニュー等の表示」を意味
する副スイッチ14をそれぞれ配置する。本実施形態例
では右手用マウスであるので、人指し指側を使用頻度の
高い主スイッチ13とし、中指側を使用頻度のやや低い
副スイッチ14としている。
【0013】ベース部11の後端側には直方体状の突起
部12を形成し、次に説明するグリップ部20への挿入
手段とする。突起部12の内部には机等の平坦面上を回
転してマウスの位置情報を発生する回転球体(ボール)
15を配置する。ベース部11の中央部には次に説明す
るグリップ部20を衝止する衝止部16を設け、該衝止
部16にオン・オフスイッチ17を設ける。該オン・オ
フスイッチ17は前記主スイッチと副スイッチの機能を
逆転するロックタイプの逆転スイッチである。例えばオ
ン状態では符号13が主スイッチ,符号14が副スイッ
チであり、オフ状態では符号13が副スイッチとなり,
符号14が主スイッチとなる。逆転に必要な電気回路は
スイッチ13,14の内面側に配置しておく。
【0014】前記グリップ部20の全体の平面形状は略
長方形であり、直線部21と曲がり部22を有してい
る。直線部21と曲がり部22との関係は、直線部21
に対して曲がり部22がやや左方に曲げられており〔図
2(A)参照〕、この形状は、右手で握り易いように右
手の掌の親指の付け根の丸みに適応させた形状である。
該直線部21の先端側(図中、左端側)に前記突起部1
2に嵌入するU字状の開口部23を形成する。
【0015】次に作用を説明する。グリップ部20の開
口部23をマウス本体部10の突起部12に嵌入する。
該開口部23を前記突起部12に嵌入後、グリップ部2
0の手前側面と突起部12の手前側面とを図示しないネ
ジによりネジ止めする。このネジ止めした状態の図が図
2(A)であり、この状態でコード110をパソコン等
(図示せず)に接続して右手でグリップ部20を握って
マウスM1 を使用する。この場合、右手でグリップ部2
0を握ったときの掌の凹凸形状と、グリップ部20の形
状とがフィット(適合)するので操作性が良好となる。
【0016】(2)第2実施形態例 本実施形態例は左手用のグリップを備えたマウスの場合
である。図3に示すように、左手用のグリップ部30
は、前記右手用のグリップ部20と同様に左手の掌の凹
凸形状に適合させた直線部と曲がり部とを備えている。
このような形状をしていれば、前記第1実施形態例に示
した右手用のマウスと同様に、グリップ部30は左利き
のユーザーにとって操作性が良好となる。また、グリッ
プ部30の左上に表示した文字(DEF)は、納入先の
パソコン完成品の製造会社名である。同様にグリップ部
20の文字(ABC)は別のパソコン完成品の製造会社
名である。このようにしておけば、マウスの製造会社は
マウス本体部20は納入先の各社に共通なので、納入先
毎にグリップ部だけを準備すればよく、マウス製造のコ
ストダウンを図ることができる。
【0017】また、左手用のグリップ部30をマウス本
体部10に嵌入して左利きのユーザーがマウスを使用す
る場合には、オン・オフスイッチ17で「選択」,「メ
ニュー等の表示」のスイッチを逆転して設定すれば(オ
ン・オフスイッチ17をオフにする)、左手の人指し指
で使用頻度の高い「主スイッチ」(この場合は図1の符
号14のスイッチが副スイッチとなる)を使用できるの
で、左利きのユーザーにとっては操作性が更に向上す
る。
【0018】(3)第3実施形態例 本実施形態例は幼児用のグリップを備えたマウスの場合
である。図3に示すように、幼児用のグリップ部40は
一般向け(成人用)のグリップ部20,30に比較し、
縦方向長さが半分強である。このようにすれば、幼児等
の手の小さなユーザーであってもマウスの操作性が良く
なる。しかも、幼児が成長して手が大きくなった場合に
は、グリップ部40をその子の利き腕に合わせて例えば
右手用のグリップ部20を追加購入すればよいので、ユ
ーザーへの金銭面の負担を少なくすることができる。な
お、本実施形態例ではクリックスイッチを2個の場合に
ついて説明したが、3個以上であっても良いのは勿論で
ある。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
ウス型情報入力装置(マウス)を着脱可能なマウス本体
部とグリップ部とで構成したので、人の利き腕,手の大
小に応じて操作性の良いものを選択でき、また製品在庫
のコストダウンを図ったマウス型情報入力装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例の分解斜視図である。
【図2】同実施形態例を示す概念図であって、(A)は
マウス本体部とグリップ部を外した場合の図、(B)は
マウス本体部にグリップ部を挿入した場合の図である。
【図3】同実施形態例に右手用,左手用,幼児用の様々
なグリップ部を挿入する場合の概念図である。
【図4】従来のマウスの一例の斜視図である。
【符号の説明】
M1 マウス(マウス型情報入力装置) 10 マウス本体部 11 ベース部 12 突起部 13 主スイッチ(クリックスイッチ) 14 副スイッチ(クリックスイッチ) 15 ボール(回転球体) 17 オン・オフスイッチ(機能逆転スイッチ) 20 右手用のグリップ部 21 直線部 22 曲がり部 23 開口部 30 左手用のグリップ部 40 幼児用のグリップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−103616(JP,A) 特開 平2−37416(JP,A) 特開 平4−309115(JP,A) 特開 平2−234212(JP,A) 特開 平7−334304(JP,A) 特開 平7−121296(JP,A) 特開 平6−119106(JP,A) 実開 平6−56831(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータが手に握って使用し、情報処
    理装置の表示画面上のマウスカーソルが指示した位置で
    入力するクリックスイッチを備えてなるマウス型情報入
    力装置において、 該マウス型情報入力装置は、前記クリックスイッチを有
    するマウス本体部と、 該マウス本体部に脱着可能なオペレータが手に握るグリ
    ップ部とを備えてなることを特徴とするマウス型情報入
    力装置。
  2. 【請求項2】 前記グリップ部は、右手または左手で握
    り易いように右手または左手の掌形状に適合させた形状
    であることを特徴とする請求項1記載のマウス型情報入
    力装置。
  3. 【請求項3】 前記クリックスイッチは、マウスカーソ
    ルで指示した位置を特定する主スイッチと、該主スイッ
    チで特定した位置における処理事項を入力する副スイッ
    チとからなり、 前記マウス本体部は、前記主スイッチおよび副スイッチ
    の機能を逆転設定する機能逆転スイッチを備えたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のマウス型情報
    入力装置。
  4. 【請求項4】 前記グリップ部は、一般的な大きさのも
    のより小さく構成したことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3の何れか1つに記載のマウス型情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記クリックスイッチを3個以上備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに
    記載のマウス型情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記マウス本体部は、机上等で回転させ
    る回転球体を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5の何れか1つに記載のマウス型情報入力装置。
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