JP3106770B2 - 自動二輪車の前後輪駆動装置 - Google Patents

自動二輪車の前後輪駆動装置

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JP3106770B2
JP3106770B2 JP10394193A JP10394193A JP3106770B2 JP 3106770 B2 JP3106770 B2 JP 3106770B2 JP 10394193 A JP10394193 A JP 10394193A JP 10394193 A JP10394193 A JP 10394193A JP 3106770 B2 JP3106770 B2 JP 3106770B2
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continuously variable
rear wheel
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variable belt
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幸作 山内
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車の前後輪駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動二輪車は、エンジンに手動
クラッチを介して多段歯車変速機を連結し、更にチエン
で後輪に連結して、エンジンで後輪を駆動して走行し、
前輪で操舵するようになっている。そして、走行速度に
応じて、適宜多段歯車変速機の変速歯車を選択切換えし
て走行するようになっている。又、差動クラッチなどを
介して、伝動軸の出力を分岐し、前輪も駆動するように
したものがある。例えば、特開昭58−206477号
公報参照。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジンで後輪だけを
駆動する自動二輪車は、後輪がスリップすると走行でき
なくなり、砂地や軟弱路面をスムースに走行できない。
又、前後輪を駆動するものでは、前輪の操舵による後輪
との回転差を吸収するために、差動クラッチ又は差動装
置を設ける必要があり、しかも差動装置は、片側の車輪
がスリップしたときに、他の側の車輪に駆動力が伝わっ
て走行できるノンスリップ装置を設ける必要があって、
装置が大がかりになり、製造コストが高くつく。又、砂
地や軟弱路面では、路面の抵抗が大きいので、多段歯車
変速機では、変速歯車の切換え操作をしている間に車速
が大きく低下し、スムースに走行できない不便がある。
【0004】この発明は、かかる点に鑑み、エンジンの
クランク軸に連結した二つの無段ベルト変速機で前輪と
後輪を各々駆動して、前後輪の回転差を吸収でき、砂地
や軟弱路面をスムースに走行できると共に、小型軽量で
安価に生産できる自動二輪車の前後輪駆動装置を得るこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、前輪を転向可能に車体フレームに軸支
し、後輪をスイングアームを介して車体フレームに対し
て上下揺動可能に備え、前後輪間における車体フレーム
にエンジンを搭載し、該エンジンによって前後輪を駆動
する自動二輪車において、前記エンジンからの動力をそ
れぞれ独立して無段階の速度比で伝達可能な一対の無段
ベルト変速機に伝達し、該一対の無段ベルト変速機のう
ちの一方の出力を前輪を駆動する動力伝達装置に接続
し、他方の出力を後輪を駆動する動力伝達装置に接続す
ると共に、前記一対の無段ベルト変速機を前記エンジン
と共に車体フレームに搭載し、前記前輪駆動用の無段ベ
ルト変速装置の前輪側被動用プーリーには、前輪の駆動
トルクが減少するとプーリー幅を広くする回転差吸収機
構を設けると共に、前記後輪駆動用の無段ベルト変速装
置の後輪側被動用プーリーには、後輪の駆動トルクが減
少するとプーリー幅を広くする回転差吸収機構を設けた
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、前輪と後輪は、二つの無段ベ
ルト変速機で各々駆動され、回転差吸収機構によって、
前後輪の回転差を吸収できると共に、無段変速変速の操
作を必要としないので、砂地や軟弱路面をスムースに走
行できると共に、差動装置等を必要としないため、小型
軽量で安価に生産できる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1に示すように、エンジン1のクランク軸2の一端部
に、二つの無段ベルト変速機3,4を連結する。二つの
無段ベルト変速機3,4は、クランク軸2の一端部に固
定され、両面を円錐面にした共用の固定駆動プーリー5
と、該固定駆動プーリー5の両側において、クランク軸
2に摺動可能に設けた二つの可動駆動プーリー6,7と
からなる。
【0008】可動駆動プーリー6,7は、図3に示すよ
うに、各々遠心ウエイト8,9を内蔵しており、回転が
上昇するにつれて内壁の斜面に沿い広がり移行する遠心
ウエイト8,9により、クランク軸2を摺動して固定駆
動プーリー5に近づき、巻掛けているベルトの径を大き
くして増速する。
【0009】図1、図2、図4、図5に示すように、一
方の無段ベルト変速機3の被動プーリー13は、クラン
ク軸2の後側に配置し、発進用の遠心クラッチ14を介
して歯車減速機15に連結し、更にチエン16を介して
後輪17に連結する。他方の無段ベルト変速機4の被動
プーリー18は、クランク軸2の前上側に配置し、発進
用の遠心クラッチ19を介して歯車減速機20に連結
し、更にチエン21を介して前輪22に連結する。図
4、図5に示すように、前輪22を取り付けた前ホーク
23は、ハンドル24で左右に回動させて操舵するよう
にしてあり、チエン21の中間軸25に等速ボールジョ
イント26が設けてある。
【0010】エンジン1を回転(アイドリング)させる
と、二つの無段ベルト変速機3,4が回転する。そし
て、少しエンジン1の回転を上昇させると、発進用の遠
心クラッチ14,19が接続し、前輪22及び後輪17
が駆動されて、走行が開始される。更にエンジン1の回
転を上昇させると、無段ベルト変速機3,4が増速し
て、走行速度が速くなる。そして図1及び図4に示すよ
うに、エンジン1は二つの無段ベルト変速機3,4と共
に車体フレーム31に搭載され、後輪17はスイングア
ーム32を介して車体フレーム31に対し上下揺動可能
に設けられている。なお、この実施例の如く、二つの無
段ベルト変速機の固定駆動プーリー5を一つとすれば、
クランク軸2が短くできてコンパクトにできる。
【0011】図6に示すように、前側の無段ベルト変速
機4の二枚の被動プーリー18は、バネ27で圧接する
ように付勢してあり、二枚の被動プーリー18は、重ね
合わせた筒部に斜めに穿設したトルクカム28とトルク
ピン29を設けて、嵌込んで結合してある。可動駆動プ
ーリー7がエンジン1の回転上昇で、ベルト径が大きく
なるのに伴って、二枚の被動プーリー18がバネ27に
抗して広がり、ベルト径が小さくなって増速する。又、
トルクカム28は車輪の駆動トルクが小さくなると、二
枚の被動プーリー18の間隔を広げ、ベルト径が小さく
なって増速する。後側の無段変速機3の二枚の被動プー
リー13も同様の構造にしてある。前輪22はハンドル
を切ると、内輪差で後輪17の軌道より長くなって、後
輪17より前輪22が多く回転する。そして、前輪22
は後輪17で押される形になって前輪22の抵抗が小さ
くなり前側の無段ベルト変速機4がトルクカム28とト
ルクピン29の作用で、後側の無段ベルト変速機3より
増速し、前後の無段ベルト変速機3,4で、前輪22と
後輪17の回転差を吸収してスムースに走行することが
できる。
【0012】
【発明の効果】この発明は、エンジンのクランク軸に連
結した二つの無段ベルト変速機で、前輪と後輪を各々駆
動し、前輪と後輪の回転差を吸収できると共に、無段変
速によって砂地や軟弱路面をスムースに走行できる。そ
して、差動装置が不要なため、小型軽量で、安価に製造
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦断展開平面図である。
【図2】サイドケースを外した側面図である。
【図3】クランク軸端部の拡大縦断面図である。
【図4】自動二輪車全体の側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】前側の被動プーリー部分の拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クランク軸 3,4 無段ベルト変速機 5 固定駆動プーリー 6,7 可動駆動プーリー 17 後輪 22 前輪
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 9/08 B62K 11/00 B62M 17/00 B62M 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を転向可能に車体フレームに軸支
    し、後輪をスイングアームを介して車体フレームに対し
    て上下揺動可能に備え、前後輪間における車体フレーム
    にエンジンを搭載し、該エンジンによって前後輪を駆動
    する自動二輪車において、 前記エンジンからの動力をそれぞれ独立して無段階の速
    度比で伝達可能な一対の無段ベルト変速機に伝達し、該
    一対の無段ベルト変速機のうちの一方の出力を前輪を駆
    動する動力伝達装置に接続し、他方の出力を後輪を駆動
    する動力伝達装置に接続すると共に、前記一対の無段ベ
    ルト変速機を前記エンジンと共に車体フレームに搭載
    し、 前記前輪駆動用の無段ベルト変速装置の前輪側被動用プ
    ーリーには、前輪の駆動トルクが減少するとプーリー幅
    を広くする回転差吸収機構を設けると共に、前記後輪駆
    動用の無段ベルト変速装置の後輪側被動用プーリーに
    は、後輪の駆動トルクが減少するとプーリー幅を広くす
    る回転差吸収機構を設けたことを特徴とする自動二輪車
    の前後輪駆動装置。
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