JP3105471U - クリーンカプセル - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構造でローコストに、清浄区画内の温度、湿度の制御が可能なクリーンカプセルを提供する。
【解決手段】 気密室11の後背部に取り付けられる空調ユニット30は、給気ファン31、加湿器32、熱交換コイル(冷却コイル)33、ヒータ34、水滴除去器35および排水管38とから構成されている。熱交換コイル33は、例えば蛇行する金属製のパイプなどで構成され、内部に冷水が流されれば良い。こうした冷水で冷やされた熱交換コイル33の外面に空気が触れることで、空気と冷水との間で熱交換が行われ、熱交換コイル33を通過する空気が冷却される。
【選択図】 図2
【解決手段】 気密室11の後背部に取り付けられる空調ユニット30は、給気ファン31、加湿器32、熱交換コイル(冷却コイル)33、ヒータ34、水滴除去器35および排水管38とから構成されている。熱交換コイル33は、例えば蛇行する金属製のパイプなどで構成され、内部に冷水が流されれば良い。こうした冷水で冷やされた熱交換コイル33の外面に空気が触れることで、空気と冷水との間で熱交換が行われ、熱交換コイル33を通過する空気が冷却される。
【選択図】 図2
Description
本考案は、内部が除塵環境に保つとともに、空調機能を備えたクリーンカプセルに関する。
例えば、半導体等を製造するクリーンルームでは、HEPAフィルター等を備えた空気浄化装置を通して清浄化された、極めて塵の少ない空気を通気口から送り出すことで、クリーンルーム内を高度な清浄環境に保っている。こうしたクリーンルームの設置は、建築物全体や仕切られたフロアに除塵装置やダクトを設計、設置していく大規模な工事を伴う。一方、室内の机上などに設置して、一定の区画された小エリアを清浄環境下に保つ、クリーンカプセルなどと称される簡易的なクリーンルームが知られている。
こうしたクリーンカプセルの清浄環境区画で、例えば各種実験や測定を行う場合、クリーンカプセル内の温度や湿度を所望の範囲に制御できることが必要になる。例えば特許文献1には、空気の流通過程にヒータを設置して、クリーンカプセル内の温度を高温に保つことが可能なクリーンオーブンが記載されている。
実開平6−40845号公報
しかしながら、上述したようなクリーンオーブンにおいては、空気の流通過程にヒータが設置されているだけなので空気を加熱することしかできず、クリーンカプセル内の清浄環境を室温以下の冷涼な状態にすることはできなかった。また、こうした温度と密接に関係のある湿度は外部環境と同じであり、各種実験や測定にあたって一定に保つことが重要な湿度を制御できる小型のクリーンカプセルが望まれていた。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構造でローコストに、清浄区画内の温度、湿度の制御が可能なクリーンカプセルを提供する。
上記の目的を達成するために、本考案によれば、給気ファン、給水タンクを有する加湿器、熱交換コイル、ヒータ、水滴除去器とからなる空調ユニットと、前記空調ユニットから送り出される空気を除塵する除塵ユニットと、前記空調ユニットに隣接して設けられ、前記除塵ユニットから送り出される除塵された空気が流入するクリーンボックスとを備えたことを特徴とするクリーンカプセルが提供される。
前記熱交換コイルは、冷水による熱交換のための冷水供給装置に接続され、熱交換されればよい。前記熱交換コイルの外面に付着する水滴を受け止め、前記空調ユニットの外部に流下させる排水管を更に備えていてもよい。前記空調ユニットは、前記除塵ユニットに取り付け部材により接続されればよい。
本考案のクリーンカプセルによれば、によれば、給気ファン、加湿器、熱交換コイル、ヒータ、水滴除去器および排水管などを備えた一体化したコンパクトな空調ユニットを除塵ユニットに接続することで、気密室(クリーンボックス)内の清浄な空気の温度、湿度を制御可能で、かつ軽量でローコストなクリーンカプセルを実現することが可能になる。
以下、本考案の実施の形態として、可搬性のある小型クリーンルームであるクリーンカプセルを例示する。図1は、本考案のクリーンカプセルの概要を示す斜視図である。また、図2はその側面断面図である。可搬性のある小型クリーンルームであるクリーンカプセル10は、例えば清浄な環境下に置く必要のある装置や部品等に被せて使用する0.5〜1.0m四方の小型のボックス(立方体)であり、気密室(クリーンボックス)11、除塵ユニット12および空調ユニット30とから構成されている。
気密室11の前面には気密室11内の各種操作を行うための横長の細長い開口18が形成され、この開口18を開閉自在にするダンパー板19が設けられていればよい。なお、こうした開口18やダンパー板19は必要に応じて形成されれば良く、特に設けなくとも良い。
除塵ユニット12は、気密室11および空調ユニットの上部に設置されており、ファン36およびフィルタユニット37とを備えいる。ファン36は、回転によってフィルタユニット37側を加圧にする。フィルタユニット37は、グラスウールを主材としたペーパー状のフィルタ、例えばHEPA(High Efficiency Particulate Air )フィルタが内蔵されている。HEPAフィルタは集塵効果を高めるために、例えば、広い表面積のものが屈曲されて収められていればよく、慣性、拡散、衝突のフィルタ3作用により1μm以下の非常に微細な塵も捕捉することができる。
このようなフィルタユニット37の下面からは、例えば1立方フィート中に微細な塵が10個以下の清浄な空気が供給される。なお、フィルタユニット37に用いられるフィルタ材は、前述したHEPAフィルタ以外にも、例えば、ULPA(Ultra Low Particulate Air)フィルタなど、更なる高性能のフィルタを用いても良い。
気密室(クリーンボックス)11の後背部に取り付けられる空調ユニット30は、給気ファン31、加湿器32、熱交換コイル(冷却コイル)33、ヒータ34、水滴除去器35および排水管38とから構成されている。また空調ユニット30の下部には、気密室11との間に開けられた開口40が形成され、気密室11内の空気を空調ユニット30の下部から導入する。
給気ファン31は、外気を一定量だけ空調ユニット30内に吹き込んで空調ユニット30内を加圧環境に保つ。熱交換コイル33(冷却コイル)は、例えば蛇行する金属製のパイプなどで構成され、内部に冷水が流されれば良い。こうした冷水で冷やされた熱交換コイル33の外面に空気が触れることで、空気と冷水との間で熱交換が行われ、熱交換コイル33を通過する空気が冷却される。
このような熱交換コイル33(冷却コイル)は、例えば冷水供給装置61に接続されれば良い。冷水供給装置61は、冷水タンク65と、冷媒循環パイプ64を備えた冷凍機62が備えられている。この冷水供給装置61は、冷凍機62から冷媒循環パイプ64を介して冷水タンク65内の水が冷却される。この冷水タンク65で冷やされた水が熱交換コイル(冷却コイル)33内を循環して、熱交換コイル33を一定温度まで冷却する。なお、緊急時には冷水タンク65に氷を投入するなどして、冷水タンク65内の水を冷却することもできる。
排水管38は、冷水によって冷却されることで熱交換コイル33の外面に生じる結露による水滴を受け止め、空調ユニット30外に排出する。熱交換コイル33の上部に形成されるヒータ34は、例えば電熱ヒータから構成されればよく、熱交換コイル33を通過して冷やされた空気を設定した温度まで加熱する。あるいは、ヒータ34は、温水を流す熱交換コイルから構成されていても良い。
ヒータ34の上部には、加湿器32が形成される。加湿器32は、ヒータ34で加熱された空気を設定した湿度まで加湿する。加湿器32には、空気に与える水分を供給するための給水タンク32aに接続されていればよい。こうした給水タンク32a内に貯留された水32bによって加湿器32に水が供給され、加湿器32を通過する空気を加湿する。
加湿器32の上部には、水滴除去器(エリミネータ)35が形成されている。水滴除去器35は、例えば屈曲した金属板などから構成され、加湿器32を通過した空気に含まれる余分な水滴を凝集して取り除く。
空調ユニット30の一端には、除塵ユニット12と空調ユニット30とを着脱自在に結合する取り付け部材39が設けられている。こうした取り付け部材39によって空調ユニット30は除塵ユニット12から取り外すことが可能であり、空調ユニット30のメンテナンスや交換を容易にする。
以上のような構成のクリーンカプセル10では、給気ファン31や開口40から空調ユニット30に流入した空気は、まず、熱交換コイル33を通過する。冷水供給装置61から供給される冷水で冷やされた熱交換コイル33を通過する空気は所定の温度まで冷却される。冷却された空気は続いてヒータ34で所望の温度まで加熱され、設定温度の空気が得られる。
設定温度まで加熱された空気は加湿器32に流入する。ここで予め設定された量の水分が空気に与えられ、設定湿度の空気が得られる。こうして設定した所望の温度、湿度の空気は水滴除去器35で余分な水滴が除去された後、除塵ユニット12に流入する。除塵ユニット12に入った空気はファン36によってフィルタユニット37に送られ、フィルタユニット37を構成するHEPAフィルタなどによって所定のクリーンレベルまで除塵される。
こうして、空調ユニット30およびフィルタユニット37で所望の温度、湿度に調節され、所定のクリーンレベルまで除塵された清浄な空気は気密室(クリーンボックス)11に流入する。気密室11は、所望の温度、湿度に調節され、所定のクリーンレベルまで除塵された清浄な空気で満たされ、空調されたクリーン環境に保たれる。
このように、本考案のクリーンカプセル10によれば、給気ファン31、加湿器32、熱交換コイル33、ヒータ34、水滴除去器35および排水管38などを備えた一体化したコンパクトな空調ユニット30を除塵ユニット12に接続することで、気密室(クリーンボックス)11内の清浄な空気の温度、湿度を制御可能で、かつ軽量でローコストなクリーンカプセル10を実現することが可能になる。
クリーンボックス10の一方の側面には開口51が形成されてもよい。そして、この開口51を覆うように、パスボックス41が取り付けられているのが好ましい。こうしたパスボックス41は、気密室11内の清浄な環境を汚染することなくクリーンボックス10の外部から気密室11内に物品を出し入れするためのものである。
パスボックス41は、例えばHEPAフィルタなどを収容した除塵ユニットを備えていればよく、外気に面した側面にはシャッタなどで開閉可能な開口44が形成されていれば良い。こうしたパスボックス41の開口44から気密室11内を汚染せずに物品を気密室11に出し入れすることができる。
10 クリーンカプセル
12 除塵ユニット
30 空調ユニット
31 給気ファン
32 加湿器
32a 給水タンク
33 熱交換コイル
34 ヒータ
35 水滴除去器
36 ファン
37 フィルタユニット
38 排水管
39 取り付け部材
61 冷水供給装置
62 冷凍機
64 冷媒循環パイプ
65 冷水タンク
12 除塵ユニット
30 空調ユニット
31 給気ファン
32 加湿器
32a 給水タンク
33 熱交換コイル
34 ヒータ
35 水滴除去器
36 ファン
37 フィルタユニット
38 排水管
39 取り付け部材
61 冷水供給装置
62 冷凍機
64 冷媒循環パイプ
65 冷水タンク
Claims (4)
- 給気ファン、給水タンクを有する加湿器、熱交換コイル、ヒータ、水滴除去器とからなる空調ユニットと、前記空調ユニットから送り出される空気を除塵する除塵ユニットと、前記空調ユニットに隣接して設けられ、前記除塵ユニットから送り出される除塵された空気が流入するクリーンボックスとを備えたことを特徴とするクリーンカプセル。
- 前記熱交換コイルは、冷水による熱交換のための冷水供給装置に接続され、熱交換されることを特徴とする請求項1に記載のクリーンカプセル。
- 前記熱交換コイルの外面に付着する水滴を受け止め、前記空調ユニットの外部に流下させる排水管を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のクリーンカプセル。
- 前記空調ユニットは、前記除塵ユニットに取り付け部材により接続されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクリーンカプセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004002947U JP3105471U (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | クリーンカプセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004002947U JP3105471U (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | クリーンカプセル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3105471U true JP3105471U (ja) | 2004-10-28 |
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Family Applications (1)
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JP2004002947U Expired - Fee Related JP3105471U (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | クリーンカプセル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021092353A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | ヤマト科学株式会社 | 封じ込め装置 |
-
2004
- 2004-05-26 JP JP2004002947U patent/JP3105471U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021092353A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | ヤマト科学株式会社 | 封じ込め装置 |
JP7389466B2 (ja) | 2019-12-11 | 2023-11-30 | ヤマト科学株式会社 | 封じ込め装置 |
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