JP3105175B2 - 小型内燃機関用マフラ - Google Patents

小型内燃機関用マフラ

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JP3105175B2
JP3105175B2 JP08333816A JP33381696A JP3105175B2 JP 3105175 B2 JP3105175 B2 JP 3105175B2 JP 08333816 A JP08333816 A JP 08333816A JP 33381696 A JP33381696 A JP 33381696A JP 3105175 B2 JP3105175 B2 JP 3105175B2
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弘 広岡
淳一 増田
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富士ロビン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の小型内燃機関用マフ
ラは、例えば刈払機を構成する小型内燃機関に付設さ
れ、この小型内燃機関から排出される排気の音響エネル
ギを低減するための小型内燃機関用マフラの改良に関
し、特に、容易に製造できるにも拘らず、価格の低減と
軽量化とを達成できる小型内燃機関用マフラを提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、草刈り等に使用する刈払機には
小型内燃機関(小型エンジン)を設け、この小型エンジ
ンによって刈刃を回転させて草刈り等を行う。このよう
な刈払機に設けられる小型エンジンには、一般にマフラ
(消音器)を付設することにより、上記小型エンジンが
排出する排気の音響エネルギを低減させて(消音して)
いる。この種のマフラとしては、図10(A)(B)に
示すようなものが従来から知られている。
【0003】このマフラ1aは、特公昭55−4721
5号公報に記載されているもので、排気流入口2aと、
排気排出口であるテールパイプ3aとを有するケーシン
グ4aを備えている。更に、このケーシング4aの内部
には装着部5aを設け、この装着部5aを介して金属製
の網状部材より成るスパークアレスタ6aを装着してい
る。このスパークアレスタ6aを装着することにより、
上記ケーシング4aの内部は、上記排気流入口2a側
(図10の上側)の室とテールパイプ3a側(図10の
下側)の室とに分割された状態となる。
【0004】上記スパークアレスタ6aを設ける理由
は、次の通りである。すなわち、この種のマフラ1aが
用いられる小型エンジン(図示せず)においては、上記
マフラ1aが上記小型エンジンの排気ポートに直結され
るため、排気系が短かい。この結果、排気とともに小型
エンジンの燃焼により発生したの火の粉が上記マフラ1
a内を通つて大気に放出される虞がある。従って、上記
火の粉が大気に放出されることを防止すべく上記スパー
クアレスタ6aを設ける。
【0005】図示の従来構造の場合、上記ケーシング4
aは1対のケース片7a、8aより成る二つ割り構造と
している。これら1対のケース片7a、8aには、互い
に整合する位置に透孔9、10を形成している。又、一
方のケース片7aの内側で上記透孔9に整合する位置に
1対のボルト挿通用パイプ11の一端を溶接固定してい
る。そして1対のケース片7a、8aを図10(A)に
示すように組み合わせた状態で、これら各透孔9、10
及びボルト挿通用パイプ11には図示しないボルトを挿
通し、小型エンジンを構成するシリンダ筒に螺合するこ
とにより、ケーシング4aをこの小型エンジンに取り付
けている。尚、上記1対のケース片7a、8aは、一体
的に組み合わせた状態で、互いに当接部分をシーム溶接
等により接合する。
【0006】更に、この図示の従来構造においては、上
記スパークアレスタ6aを着脱自在に設けている。この
ために、上記ケーシング4aの内部に、互いに対向する
1対の係合溝12を形成した装着部5aをねじ止めによ
り固設するとともに、上記一方のケース片7aに挿入口
14を設けている。そして、この挿入口14を介してス
パークアレスタ6aをケーシング4a内に挿入する。こ
の際、スパークアレスタ6aの幅方向両端部を上記装着
部5aの1対の係合溝12に摺接させつつ挿入する。こ
のようにスパークアレスタ6aを挿入したならば、上記
挿入口14を覆板15により塞ぐ。この覆板15は上記
ケース片7aにねじ止め固定される。上記スパークアレ
スタ6aは、その幅方向両端部を係合溝12に摺接させ
つつ着脱するため、金属製の枠体16に金属製の網状部
材13を張設することにより構成する。
【0007】上述したように構成されるマフラ1aは、
排気流入口2aを小型エンジンの排気ポートに整合させ
た状態で、1対のボルトによりこの小型エンジンに付設
する。小型エンジンを作動させることにより生じた排気
は、上記排気ポート、排気流入口2aを介してマフラ1
a内に入り込み、更に上記スパークアレスタ6aを経て
テールパイプ3aより排出される。この過程で、上記排
気はその音響エネルギを低減(消音)される。又、火の
粉が生じた場合でも、上記スパークアレスタ6aの存在
によりこの火の粉がテールパイプ3aから排出されるこ
とが防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の小型内燃機関用マフラにおいては、以下のような不
都合が存在する。すなわち、上記従来構造の場合、1対
のケース片7a、8aを組み合わせ、互いの当接部を溶
接することによりケーシング4aを構成している。又、
このケーシング4aを小型エンジンに取り付けるため
に、ケース片7aに1対のボルト挿通用パイプ11を溶
接固定する。このように、複数の溶接工程を要するた
め、製造が面倒で製造コストが嵩むものであった。
【0009】更に、スパークアレスタ6aを装着部5a
に設けた係合溝12を摺接しつつ着脱自在とすべく、こ
のスパークアレスタ6aを枠体16に網状部材13を張
設することにより構成している。又、スパークアレスタ
6aを装着した後は、上記覆板15をケース片7aにね
じ止めして挿入口14を塞ぐようにしている。このよう
に枠体16及び覆板15を必要とするため、部品点数が
増大し、部品管理及び製造作業が面倒になるとともに製
造コストが増大してしまう。更には、部品点数の増大に
伴ってマフラ1a全体としての重量が増大するため好ま
しくない。又、上記装着部5aは、図示のように各種折
り曲げ部分、ねじ挿通用の孔、係合溝12を有するた
め、この装着部5aを構成するために多くの工程を要
し、薄板状の金属材を単にプレス加工や折り曲げ加工の
みによって製造することができない。しかも、装着部材
5aをケーシング4a内に取り付ける場合、ねじ止め作
業を要する。これらの点からも、製造作業の面倒及び製
造コストの増大をもたらす。
【0010】本発明の小型内燃機関用マフラは、上述の
ような不都合をいずれも解消すべく考えたもので、安価
且つ容易に製造できるとともに、マフラ全体としての軽
量化を達成し得る小型内燃機関用マフラを提供するもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の小型内燃機関用
マフラは、上述した従来の小型内燃機関用マフラと同
様、排気流入口及び排気排出口を有するケーシングと、
このケーシング内部の装着部に、ケーシングの内部を上
記排気流入口側の室と排気排出口側の室とに分割する状
態で装着された、金属製の網状部材より成るスパークア
レスタとを備えている。
【0012】特に、本発明の小型内燃機関用マフラにお
いては、請求項1に記載したように、上記ケーシング
を、金属製の1対のケース片の端縁同士を当接させると
ともに、この当接部分をかしめることにより気密に接合
することで構成している。更に、上記装着部は、それぞ
れが金属製の筒体とガイド板とを組み合わせることによ
り構成している。これら筒体とガイド板とのうちの上記
筒体は、その側面に上記スパークアレスタによって覆わ
れる通孔部を有しており、この筒体の一端側開口を上記
1対のケース片のうちのいずれか一方のケース片に形成
した排気流入口に整合させた状態で上記1対のケース片
の間に挟持固定される。又、上記ガイド板は、上記筒体
の上記通孔部形成部分よりも他端側を塞ぐ塞板部と、上
記通孔部の縁部に係止する係止部とを有しており、この
係止部により上記筒体と一体的に組み合わされている。
【0013】更に、請求項2に記載したように、上記ガ
イド板に、互いに対向する1対の係合溝を少なくとも上
記排気流入口側に形成し、上記スパークアレスタを、そ
の幅方向両端部が上記1対の係合溝に嵌合された状態で
装着するように構成することができる。この場合におい
て、上記スパークアレスタは、請求項3に記載したよう
に、その長さ方向一端をガイド板の塞板部に、その長さ
方向他端を上記小型内燃機関のシリンダ筒に、それぞれ
当接させ、これら塞板部とシリンダ筒との間に挟持され
た状態で固定することができる。
【0014】
【作用】上述したように構成される本発明の小型内燃機
関用マフラにより、小型内燃機関の作動に伴って生じる
排気の音響エネルギを低減させるとともに、火の粉が大
気中に放出されることを防止する際の作用自体は、前述
した従来構造と同様である。特に、本発明の小型内燃機
関用マフラにおいては、ケーシングを、1対のケース片
の端縁同士の当接部分をかしめることにより気密に接合
することで構成している。このため、面倒な溶接作業を
要せず、容易にケーシングを構成できる。
【0015】更に、スパークアレスタを装着するための
装着部は、それぞれが金属製の筒体とガイド板とを組み
合わせることにより構成している。これら筒体及びガイ
ド板は、薄板状の金属材を加工することにより製造する
が、この加工は容易であり、しかも、ガイド板に形成し
た係止部を筒体に係合させるのみで組み合わせることが
できるため、装着部を容易に組み立てられる。又、この
装着部をケーシング内に取り付ける場合、上記筒体を、
その一端開口を上記1対のケース片のうちのいずれか一
方のケース片に形成した排気流入口に整合させた状態で
上記1対のケース片の間に挟持固定することにより行
う。従って、装着部の取り付けも、ねじ止め等の作業を
行うことなく容易に行える。
【0016】更に、本発明の小型内燃機関用マフラの場
合、前述した従来構造における挿入口を設ける必要がな
いため、覆板を要しない。又、スパークアレスタは、金
属製の網状部材をそのまま使用し、従来構造における枠
体を設けない。従って、部品点数が低減されるととも
に、覆板をねじ止めしたり上記網状部材を枠体に固定す
る等の作業を省略できるため、製造の容易化とコスト削
減とを達成できるとともに、マフラ全体としての軽量化
を図れる。
【0017】更に、上記ガイド板に、互いに対向する1
対の係合溝を少なくとも上記排気流入口側に形成し、上
記スパークアレスタを、この1対の係合溝に嵌合された
状態で装着するように構成すれば、上記スパークアレス
タを上記1対の係合溝に沿ってスライドさせることで、
容易に着脱可能になる。このように構成する場合、上記
スパークアレスタを完全に装着した状態で、スパークア
レスタの一端をガイド板の塞板部に、他端を上記小型内
燃機関のシリンダ筒に、それぞれ当接させ、これら塞板
部とシリンダ筒との間に挟持された状態で固定すれば、
スパークアレスタを容易且つ確実に固定することがで
き、製造作業の容易化に寄与できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の1例
について、図1〜9を参照しつつ説明する。本例におけ
る小型内燃機関用マフラ1は、前述した従来構造と同
様、排気流入口2と、排気排出口であるテールパイプ3
とを有するケーシング4を備えている。このケーシング
4は1対のケース片7、8より成る二つ割り構造として
いる。更に、このケーシング4の内部には装着部5を設
け、この装着部5を介して金属製の網状部材より成るス
パークアレスタ6を装着している。このスパークアレス
タ6を装着することにより、上記ケーシング4の内部
は、上記排気流入口2側(装着部5の内側)の室とテー
ルパイプ3側(装着部5の外側)の室とに分割された状
態となる。そして、小型内燃機関である小型エンジン1
7に付設されてこの小型エンジン17から排出される排
気の音響エネルギを低減させるとともに、火の粉が大気
中に放出されることを防止する。尚、上記小型エンジン
17の構成並びに作用については、本発明の要旨ではな
いため、詳細な説明は省略する。
【0019】特に、本例の小型内燃機関用マフラ1にお
いては、上記ケーシング4を、図1、4、6に示すよう
に、金属製の1対のケース片7、8の端縁18、19同
士を当接させるとともに、この当接部分をかしめること
により気密に接合することで構成している。尚、本例に
おけるケーシング4の横断面形状は、図5に示すよう
に、略クランク状の形状としている。又、1対のケース
片7、8の互いに整合する位置には、それぞれ透孔20
を形成し、この透孔20を介してボルト21(図1)を
挿通自在としている。このボルト21は、マフラ1を小
型エンジン17に取り付けるために利用する。尚、上記
テールパイプ3を接続するためにケース片8の下端部に
は通孔22を形成するが、この通孔22をバーリング加
工によって上記ケース片8の下端部を上記テールパイプ
3と同形状に加工することにより、上記テールパイプ3
を省略することができる。上記テールパイプ3は、通孔
22にろう付け固定されるが、上述のようにテールパイ
プ3を省略すれば、面倒な溶接作業を全く行うことなく
マフラ1を製造できる。
【0020】スパークアレスタ6を装着するための装着
部5は、それぞれが金属製の筒体24とガイド板25と
を組み合わせることにより構成している。上記筒体24
は、図8に示すように、長さ方向両端(図8(C)の左
右両端)が開口しており、幅方向両側面(図8(B)の
左右両側面)の中間部を内側に向けて凹出させた断面形
状を有する。このような断面形状とするのは、上記ボル
ト21との干渉を避けるためである。更に、この筒体2
4の下側面(図8(B)(C)の下側面)に上記スパー
クアレスタ6によって覆われる1対の通孔部26を形成
している。
【0021】又、上記ガイド板25は、図9に示すよう
に、底板27と、この底板27の長さ方向一端部(図9
(A)の上端部、同図(C)の左端部面)に連続して立
ち上がる塞板部28とを有する。この塞板部28の幅方
向寸法(図9(A)(B)の左右方向寸法)及び形状
は、図8(B)に示す筒体24の断面の幅方向寸法及び
形状と等しくする。更に、上記底板27の中間部で上記
筒体24に形成した1対の通孔部26に整合する位置に
は、これら通孔部26と同大の透孔部29を形成してい
る。尚、各透孔部29を形成する際、これら各透孔部2
9のうち、このガイド板25の長さ方向一端側(図9
(A)の下端側)の透孔部29の一端縁部(図9(A)
の下端縁部)及びガイド板の長さ方向他端側(図9
(A)の上端側)の透孔部29の他端縁部(図9(A)
の上端縁部)の各部分は切り落とすことなく残してお
き、これら各部分を下方(図9(B)(C)の下方)に
向けて折り曲げることにより、係止部30としている。
更に、底板27の幅方向両端部は、上方に向けて略U字
形に折り曲げ形成することにより、1対の係合溝31と
している。本例の場合、この係合溝31を底板27の長
さ方向に亙って設けているが、少なくとも底板27の一
端側(ケーシング4の排気流入口2側となる部分)に設
ければ良い。
【0022】それぞれ上述したように構成される筒体2
4とガイド板25とは、図1、6、7に示すように組み
合わせ、上記係止部30を略U字形に折り曲げて筒体2
4に形成した通孔部26の端縁に、図1、6に示すよう
に係合させることにより、一体的に結合させ、装着部5
とする。このように構成される装着部5をケーシング4
内に取り付ける場合、上記筒体24の一端側開口を一方
のケース片7に形成した排気流入口2に整合させた状態
で上記1対のケース片7、8の間に挟持固定する。そし
て、上記1対の係合溝31にスパークアレスタ6の幅方
向両端部(図7の左右両端部)を嵌合させた状態で、こ
のスパークアレスタ6をこれら係合溝31に沿ってスラ
イドさせることにより装着する。この装着作業は、その
内部に装着部5を取り付けた状態で1対のケース片7、
8を接合した後に行える。
【0023】上述のようにしてマフラ1を完成させたな
らば、このマフラ1を小型エンジン17のシリンダ筒1
7aに固定する。すなわち、上記排気流入口2を排気ポ
ートに当接させた状態で、マフラ1を上記シリンダ筒1
7aに固定する。この固定作業は、図1、2に示すよう
に、ケース片7、8にそれぞれ形成した透孔20にボル
ト21を挿通し、上記シリンダ筒17aに形成したねじ
孔(図示せず)に螺合し緊締することにより行う。この
ようにしてマフラ1を小型エンジン17に取り付けた場
合、上記スパークアレスタ6は、図1、6に示すよう
に、その一端(図1の右端、図6の左端)がガイド板2
5の塞板部28に、その他端(図1の左端、図6の右
端)が上記シリンダ筒17aに、それぞれ当接する。そ
して、これら塞板部28とシリンダ筒17aとの間に挟
持された状態で固定される。従って、スパークアレスタ
6は、長さ方向(図1、6の左右方向、図7の上下方
向)両端が上述のように挟持固定され、幅方向(図3、
7の左右方向)両端が係合溝31に嵌合されているた
め、脱落し難く、確実に装着される。
【0024】尚、本例の構造の場合、1対のケース片
7、8の中間部で、上記装着部5を設ける部分を少し膨
出させている。そして、ケース片7に形成した膨出部分
に、図1、6に示すような補強板32を配設している。
これは、マフラ1を小型エンジン17に取り付ける際に
強度が不足するのを防止し、マフラ1の取り付けを確実
に行えるようにするためである。但し、ケーシング4の
強度が十分なものであれば、補強板32を省略すること
ができる。
【0025】上述したように構成される本例の小型内燃
機関用マフラ1により、小型エンジン17の作動に伴っ
て生じる排気の音響エネルギを低減させるとともに、火
の粉が大気中に放出されることを防止する際の作用自体
は、前述した従来構造と同様である。すなわち、小型エ
ンジン17が作動することにより生じた排気は、上記排
気ポート、排気流入口2を介してマフラ1内に入り込
み、更に上記スパークアレスタ6を経てテールパイプ3
より排出される。この過程で、上記排気はその音響エネ
ルギを低減(消音)される。又、火の粉が生じた場合で
も、上記スパークアレスタ6によりこの火の粉がテール
パイプ3から排出されることが防止される。
【0026】特に、本例の小型内燃機関用マフラ1にお
いては、ケーシング4を、1対のケース片7、8の端縁
18、19同士の当接部分をかしめることにより気密に
接合することで構成している。このため、従来必要であ
った面倒な溶接作業を要せず、容易にケーシング4を構
成できる。本例の構造の場合、ケース片7、8の端縁1
8、19同士のかしめ部分は、図1、5、6、7に示す
ように、各端縁18、19同士を凹凸係合させた状態に
かしめるとともに、更に、一の端縁18(19)の先端
部分を他の端縁19(18)に向け折り曲げた状態でか
しめている。このように二重にかしめるため、小型エン
ジン17の振動等によってかしめが解け、ケーシング4
が分離する等の事故が生じることはない。又、このよう
な二重のかしめ作業は、加工機により連続して行えるた
め、かしめ作業に要する手間が著しく増大することはな
い。
【0027】更に、スパークアレスタ6を装着するため
の装着部5は、それぞれが金属製の筒体24とガイド板
25とを組み合わせることにより構成している。これら
筒体24及びガイド板25は、薄板状の金属材を加工す
ることにより製造するが、この加工は容易であり、しか
も、ガイド板25に形成した係止部30を筒体24に係
合させるのみで組み合わせることができるため、装着部
5を容易に組み立てられる。又、この装着部5をケーシ
ング4内に取り付ける場合、上記筒体24を、その一端
開口を上記排気流入口2に整合させた状態で上記1対の
ケース片7、8の間に挟持固定することにより行う。従
って、装着部5の取り付けも、ねじ止め等の作業を行う
ことなく容易に行える。
【0028】更に、本例の小型内燃機用マフラ1の場
合、前述した従来構造における挿入口14(図10
(B)参照)を設ける必要がないため、覆板15(図1
0参照)を要しない。又、スパークアレスタ6は、金属
製の網状部材をそのまま使用し、従来構造における枠体
16(図10(B)参照)を設けない。従って、部品点
数が低減されるとともに、覆板15をねじ止めしたり上
記網状部材を枠体16に固定する等の作業を省略できる
ため、製造の容易化とコスト削減とを達成できるととも
に、マフラ1全体としての軽量化を図れる。
【0029】更に、上記ガイド板25に、互いに対向す
る1対の係合溝31を形成し、上記スパークアレスタ6
を、この1対の係合溝31に案内されて装着するように
構成している。このため、上記スパークアレスタ6を上
記1対の係合溝31に沿ってスライドさせることで、容
易に着脱可能になる。しかも、上記スパークアレスタ6
を完全に装着した状態で、このスパークアレスタ6は、
その長さ方向両端をガイド板25の塞板部28と上記小
型エンジン17のシリンダ筒17aとに挟持されるとと
もに、その幅方向両端を1対の係合溝31に嵌合され
る。このため、スパークアレスタ6の固定を、マフラ1
の小型エンジン17への取り付けに伴って容易且つ確実
に行え、製造作業の容易化に寄与できる。
【0030】尚、本発明に係るマフラを付設する小型内
燃機関の構造は、図1に示すものに限定されるものでは
ない。マフラを付設する形式の小型内燃機関であれば、
本発明を適用することができる。又、特許請求の範囲の
項には、図面との対応を容易にするために符号を付した
が、これによって特許請求の範囲の記載が限定されるも
のではない。
【0031】
【発明の効果】本発明の小型内燃機関用マフラは、上述
のように構成され作用するため、安価且つ容易に製造で
きるとともに、マフラ全体としての軽量化を達成するこ
とができ、実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を、小型内燃機関に
取り付けた状態で示す縦断側面図。
【図2】マフラのみを示す略斜視図。
【図3】一方のケース片を示す正面図。
【図4】他方のケース片を示す正面図。
【図5】ケーシングを示す横断面図。
【図6】マフラを図1の裏面側から見た、拡大縦断側面
図。
【図7】マフラの横断面図。
【図8】筒体を示しており、(A)は底面図、(B)は
正面図、(C)は縦断側面図である。
【図9】ガイド板を示しており、(A)は底面図、
(B)は正面図、(C)は縦断側面図である。
【図10】従来構造の1例を示しており、(A)は斜視
図、(B)は分解斜視図である。
【符号の説明】
2 排気流入口 3 テールパイプ 4 ケーシング 5 装着部 6 スパークアレスタ 7、8 ケース片 17 小型エンジン 17a シリンダ筒 18、19 端縁 24 筒体 25 ガイド板 26 通孔部 28 塞板部 30 係止部 31 係合溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−76738(JP,A) 実開 平2−99214(JP,U) 実開 平5−89824(JP,U) 実開 平6−76619(JP,U) 実開 昭59−91415(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気流入口(2)及び排気排出口(3)
    を有するケーシング(4)と、このケーシング(4)内
    部の装着部(5)に、ケーシング(4)の内部を上記排
    気流入口(2)側の室と排気排出口(3)側の室とに分
    割する状態で装着された、金属製の網状部材より成るス
    パークアレスタ(6)とを備えた小型内燃機関用マフラ
    において、 上記ケーシング(4)は、金属製の1対のケース片
    (7)(8)の端縁(18)(19)同士を当接させる
    とともに、この当接部分をかしめることにより気密に接
    合して成り、 上記装着部(5)は、それぞれが金属製の筒体(24)
    とガイド板(25)とを組み合わせて成り、 上記筒体(24)は、その側面に上記スパークアレスタ
    (6)によって覆われる通孔部(26)を有しており、
    この筒体(24)の一端側開口を上記排気流入口(2)
    に整合させた状態で上記1対のケース片(7)(8)の
    間に挟持固定されるものであり、 上記ガイド板(25)は、上記筒体(24)の上記通孔
    部(26)形成部分よりも他端側を塞ぐ塞板部(28)
    と、上記通孔部(26)の縁部に係止する係止部(3
    0)とを有しており、この係止部(30)により上記筒
    体(24)と一体的に組み合わされるものであることを
    特徴とする、 小型内燃機関用マフラ。
  2. 【請求項2】 上記ガイド板(25)は、互いに対向す
    る1対の係合溝(31)を少なくとも上記排気流入口
    (2)側に形成しており、上記スパークアレスタ(6)
    は、その幅方向両端部を上記1対の係合溝(31)に嵌
    合された状態で装着される、請求項1に記載の小型内燃
    機関用マフラ。
  3. 【請求項3】 上記スパークアレスタ(6)は、その長
    さ方向一端がガイド板(25)の塞板部(28)に、そ
    の長さ方向他端が上記小型内燃機関(17)のシリンダ
    筒(17a)に、それぞれ当接し、これら塞板部(2
    8)とシリンダ筒(17a)との間に挟持された状態で
    固定されるものである、請求項2に記載の小型内燃機関
    用マフラ。
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