JP3104317U

JP3104317U - 衣類の胸部パッド

Info

Publication number: JP3104317U
Application number: JP2004001695U
Authority: JP
Inventors: 邦江小岩
Original assignee: Triumph International Japan Ltd
Current assignee: Triumph International Japan Ltd
Priority date: 2004-03-31
Filing date: 2004-03-31
Publication date: 2004-09-16
Anticipated expiration: 2010-03-31

Abstract

【課題】胸部を暑さや寒さから守ることができ、乳房形状の補整効果及び耐久性に優れたカップを有する衣類を提供すること。
【解決手段】ポリマーバインダーによって結合されたパット又はウェブを含み、マイクロカプセル内に封入され、一定温度で熱を吸収したり放出する熱調節材がポリマーバインダー内に分散して含有された不織布５と、軟質発泡ポリウレタンシート４とを積層して成る積層材を素材とするパッド３が、胸部に設けた一対のカップの内部にそれぞれ収納されている。
【選択図】図１

Description

本考案は、ブラジャー、ビスチェ、ボディスーツ、水着、ブラスリップ等の胸部カップを有する衣類に関する。

従来、カプセル化された熱調節材を含有し、一定温度に達したとき、熱調節材が熱を吸収したり、放出することにより、寒冷な又は熱い環境からの防御機能を発揮する熱調節性不織布が知られている（特許文献１参照）。
この不織布を衣類の胸部パッドとして使用すると、心臓部に近く、温度変化に敏感な胸部を暑さや寒さから守ることができる。
しかし、このような不織布シートは、薄くて保形性が低いため、胸部パッドの第１の目的である高度な補整効果を期待できないばかりか、洗濯に対する耐久性が低いので、長期間使用すると型崩れする虞があった。

国際公開第０２／１２６０７号パンフレット

本考案が解決しようとする課題は、胸部を暑さや寒さから守ることができ、乳房形状の補整効果及び耐久性に優れたカップを有する衣類を提供することにある。

本考案の胸部カップを有する衣類は、ポリマーバインダーによって結合されたパット又はウェブを含み、マイクロカプセル内に封入され、一定温度で熱を吸収したり放出する熱調節材が前記ポリマーバインダー内に分散して含有された不織布と、軟質発泡ポリウレタンシートとを積層して成る積層材を素材とするパッドが、胸部に設けた一対のカップの内部にそれぞれ収納されている。
前記不織布は、前記カップの肌側に配置すると良い。

請求項１に係る考案によれば、胸部に装着されたパッドの素材として、熱調節材を含有した不織布を用いてあるので、熱調節剤が熱を吸収したり放出することにより、胸部を暑さや寒さから守ることができ、寒冷時或いは熱暑時にも快適に過ごすことができる。
また、不織布に軟質ポリウレタンシートを積層してあるため、乳房形状を補整する効果が高く、洗濯を繰り返しても型くずれする心配がない。
請求項２に係る考案によれば、熱調節材が肌の近くに配置されるため、熱調節材が熱を吸収したり放出したときに涼しさや暖かさを感じやすく、いっそう快適である。

以下、カップを有する衣類がブラジャーである実施例について、図面に基づき詳細に説明する。図１は、パッドの断面図、図２は、ブラジャーの斜視図である。
図２に示すように、ブラジャー１の胸部には一対のカップ２が形成され、各カップ２にそれぞれパッド３が収納される。パッド３は、カップ２に出し入れ可能としても良いし、カップ２に縫い止めても良い。

パッド３は、図１に示すように、軟質発泡ポリウレタンシート４と不織布５とを積層し、その両面にさらにライニング材６を重ねて成る積層材を素材とする。
軟質発泡ポリウレタンシート４は、高反発発泡体であっても、低反発発泡体であっても良く、厚さ１mm〜１０mmとする。
ライニング材６は、トリコット、ハーフトリコット、天竺、ツーウェイトリコット等の布を用いる。

不織布５は、上記特許文献１に記載されたものであり、ポリマーバインダーによって結合されたパット又はウェブを含み、マイクロカプセル内に封入された熱調節材がポリマーバインダー内に分散して含有されている。
パット又はウェブは、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の繊維を密着させたものであり、軽度に予備結合したパット又はウェブを、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂等のポリマーバインダーと熱調節材との混合液中に浸し、その後乾燥することにより、熱調節材が分散して含有された不織布５を得る。

熱調節材は、固相−液相転移、或いは、固相−固相転移によって、一定温度で熱を吸収したり放出する相変化物質である。このような熱調節材としては、例えばパラフィン系炭化水素、パルミチン酸メチルのような脂肪エステル、２，２−ジメチル−１，３−プロパンジオールや２−ヒドロキシメチル−２−メチル−１，３−プロパンジオールのようなプラスチック結晶がある。
また、熱調節材は、大きさが約１０〜５０ミクロンの、熱伝達を阻害しにくい薄いマイクロカプセル内に封入されている。

軟質発泡ポリウレタンシート４、不織布５及びライニング材６は、感熱接着剤を介して積層され、モールド加工により椀形の乳房形状に成形される。
なお、パッド３は、不織布５が肌側に配置され、軟質発泡ポリウレタンシート４が外側に配置されるようカップ２内に取り付けられており、不織布５に含まれる熱調節材が熱を吸収したり放出した時に、暖かさや涼しさを感じやすくなっている。

パッドの断面図。ブラジャーの斜視図。

符号の説明

１ブラジャー
２カップ
３パッド
４軟質発泡ポリウレタンシート
５不織布
６ライニング材

Claims

ポリマーバインダーによって結合されたパット又はウェブを含み、マイクロカプセル内に封入され、一定温度で熱を吸収したり放出する熱調節材が前記ポリマーバインダー内に分散して含有された不織布と、軟質発泡ポリウレタンシートとを積層して成る積層材を素材とするパッドが、胸部に設けた一対のカップの内部にそれぞれ収納されていることを特徴としたカップを有する衣類。
前記不織布が、前記カップの肌側に配置されている請求項１に記載のカップを有する衣類。