JP3103721U - 耐熱性安全帯の緩衝体付き命綱 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温になる環境下で使用するために、耐熱性のある高張力繊維(アラミド繊維)を用いて製造しても厚生労働省の「安全帯の規格」(強度)を満たすことは困難であった。なぜなら、高張力繊維(アラミド繊維)は伸びが極端に低いため、落下衝撃荷重の吸収ができないものであり、耐熱性安全帯を開発する上で衝撃を吸収緩和する緩衝体の開発が不可欠であった。
【解決手段】 複数のベルト挿通孔1が並列に配置された連結環2と、その連結環2のベルト挿通孔1に挿通されたアラミド繊維製細幅織りベルト3とからなり、上記細幅織りベルト3の基端部4に安全帯取付部材5を挿通して折り返し、該折り返した重合部を縫着し、一方のベルト端6を連結環2の一端のベルト挿通孔1から順に挿通し、他方のベルト端7を弛ませてバイパス部8を設けると共に、所定部を連結環2の他端に取付け、先端部に構造物係止部材9を設けた構造である。
【選択図】 図1

Description

本願は高所作業者が墜落防止の為に腰部に装着する安全帯に関するものであり、特に消防関係での耐熱性を要求される場所で使用される命綱と安全帯に係るものである。
現在、一般的な安全帯の緩衝体として、ベルトを折畳んで重合し、その重合部を千鳥状に縫製し、ベルト両端部を引っ張ることにより、その縫糸を切断して衝撃荷重を吸収緩和する方式と、ベルトの製織時に、上下のベルトを絡み経糸により連結部と分離部を交互に設けたベルト単体を用い、分離部の両端を引っ張ることにより、連結部の絡み経糸を切断して衝撃荷重を吸収緩和する方式の二種類があり、これらは、通常の作業環境での使用では十分な性能を発揮している。
しかしながら、消防向けでの商品を考えた場合には作業環境に適しているとは言えないものであった。
そこで、消防向けの商品として備えなければならない特長としては、耐熱性を有するものでなければならない。
よって、耐熱性の繊維として高張力繊維(アラミド繊維)があるが、高張力繊維(アラミド繊維)を用いて安全帯の胴ベルト及び命綱を製造することは可能であるが、高張力繊維(アラミド繊維)は伸びが低いために落下衝撃荷重の吸収緩和ができない。
よって、落下衝撃荷重が高くなり、厚生労働省の「安全帯の規格」に適合させることは困難であった。
本願が採用する緩衝体は、複数のベルト挿通孔を並列に配置された連結環にベルトを挿通し、そのベルトの扱きによる摩擦抵抗を利用するものである。
本願が採用する複数のベルト挿通孔を設け、その挿通孔にベルトを挿通したものとして、実開平2−68870号公報で開示されているものがある。
しかし、これはベルトの両端が同方向より出ており、両端のベルトが引かれることによりベルト挿通孔を設けた緩衝体が変形し、落下衝撃荷重を吸収緩和するものであるが、大きな吸収緩和作用は期待できないものである。
実開平2−68870号公報
以前より使用している安全帯および命綱は、主にナイロン繊維製であり、耐熱性を期待することはできない。
したがって、高温の使用環境下において使用するために、ただ材質を高張力繊維(アラミド繊維)に変更して製造しても厚生労働省の「安全帯の規格」(強度)を満たすことは困難であった。
なぜなら、高張力繊維(アラミド繊維)は伸びが極端に低いため、落下衝撃荷重の吸収緩和ができないものであり、耐熱性安全帯を開発するためには、衝撃を吸収緩和する緩衝体の開発が不可欠であった。
以上のような課題を解決するため、本願では、摩擦抵抗を利用した緩衝体を開示して解決するものである。
具体的には、複数のベルト挿通孔が並列に配置された連結環と、その連結環のベルト挿通孔に挿通された耐熱性を有するアラミド繊維製細幅織りベルトとからなり、上記細幅織りベルトの基端部に安全帯取付部材を挿通して折り返し、該折り返した重合部を縫着し、一方のベルト端を連結環の一端のベルト挿通孔から順に挿通し、他方のベルト端を弛ませてバイパス部を設けると共に、所定部を連結環の他端に取付け、先端部に構造物係止部材を設けた緩衝体付き命綱である。
以上のような緩衝体を設けることにより、落下衝撃荷重を吸収緩和し、「安全帯の規格」値(8KN以下)に適合することができ、耐熱性安全帯の商品化が可能となった。
また、従来品のような縫糸・絡み経糸が破断して衝撃荷重を吸収緩和するものでなく、連結環に挿通するだけなので、低コストで提供することが可能である。
本願の最大衝撃荷重は、3.5KN〜4.3KNと良好な結果を得ることができたことにより、一般品のナイロン繊維製安全帯にも組み込むことができ、消防向け以外への販売も可能である。
また、耐熱性はもちろんアラミド繊維の特長である耐薬品性も兼ね備えるため、化学薬品プラントでの使用も可能である。
本願の実施例を詳記する。
複数のベルト挿通孔1が並列に配置された連結環2と、その連結環2のベルト挿通孔1に挿通された耐熱性を有するアラミド繊維製細幅織りベルト3とからなり、該細幅織りベルト3の基端部4に安全帯取付部材5のリングあるいはフックを挿通し、折り返し重合部を縫着固定し、一方のベルト端6を連結環2の一端のベルト挿通孔1から順に挿通し、他方のベルト端7を弛ませてバイパス部8を設けると共に、所定部を連結環2の他端に補片ベルト31を介して縫着して取付け、先端部に構造物係止部材9のカラビナあるいはフックを設けた構造を有するものである。
本願の緩衝体部分のベルト端6とバイパス部8は折畳んで熱収縮チューブで被覆するものである。
本願の耐熱性安全帯の緩衝体付き命綱は、落下した際、細幅織りベルト3が引かれて連結環2に挿通した細幅織りベルト3を滑らせて衝撃荷重を緩和するものであるから、同時に細幅織りベルト3の表面に傷(摩擦による)を付けることになる。細幅織りベルト3の傷は強度に大きな影響を与える事になるが、細幅織りベルト3に大きな傷が付いて切断あるいは全て滑り出ても最終的には、バイパス部8によって落下荷重を受け持ち、作業者は墜落を免れるものである。(図8)
図3は、安全帯取付部材5としてリングではなくフックを設けたもので、リングに後付けができる。また、柱上安全帯の補助ロープとしても使用できる。
消防関係では図4,5,7に示すように、構造物係止部材9としてカラビナが使用されている。これは、レスキュー関係ではカラビナをよく使用されていることと、係止部の形状がどのようなものでも対応できることから使用されている。また、建設関係では、枠組足場や単管足場に直接係止できる大口径のフックを設けることも可能である。
図6は、本願緩衝体の第二実施例を示すものであり、ベルト端7を連結環2に挿通し、折り返し重合部を縫合して、補片ベルト31を削除したものであり、部品点数を削減すると共に、落下時の高衝撃荷重に対して、折り返し重合部が股裂き状態になり、縫合糸が切断し、わずかではあるが、衝撃を緩和する働きがある。
図7は、本願緩衝体付き命綱を備えた耐熱性安全帯のセット図であり、命綱と胴ベルトには耐熱性を有するアラミド繊維を用いたベルトであり、消火活動時に安心して使用できるものである。なお、基端部および緩衝体部分と、先端部縫着部は熱収縮チューブで被覆するものである。
本願緩衝体部分の正面図。 本願緩衝体部分の平面図。 本願緩衝体付き命綱基端部にフックを設けたところの平面図。 本願緩衝体付き命綱先端部の正面図。 本願緩衝体付き命綱先端部の平面図。 緩衝体部分の第二実施例の正面図。 本願の緩衝体付き命綱を備えた耐熱性安全帯正面図。 本願緩衝体部分の滑りきったところの正面図。
符号の説明
1 ベルト挿通孔
2 連結環
3 細幅織りベルト
4 基端部
5 安全帯取付部材
6 ベルト端
7 ベルト端
8 バイパス部
9 構造物係止部材
31 補片ベルト

Claims (1)

  1. 複数のベルト挿通孔1が並列に配置された連結環2と、その連結環2のベルト挿通孔1に挿通された耐熱性を有するアラミド繊維製細幅織りベルト3とからなり、該細幅織りベルト3の基端部4に安全帯取付部材5を挿通して設け、折り返し重合部を縫着し、一方のベルト端6を連結環2の一端のベルト挿通孔1から順に挿通し、他方のベルト端7を弛ませてバイパス部8を設けると共に、所定部を連結環2の他端に取付け、先端部に構造物係止部材9を設けたことを特徴とする耐熱性安全帯の緩衝体付き命綱。
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