JP3103559U - 荷重緩徐材及び法面構造物 - Google Patents

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富晴 山本
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Abstract

【課題】新規な道路や造成地に形成された法面を対象として、植生基盤材を吹き付けて緑化する際に、植生基盤材が法面の傾斜が急勾配であるため流亡する場合がある。これらの流亡を防ぐための基材及びそれを利用した法面構造物を開発する。
【解決手段】二等辺三角形の頂角を挟む二辺に部材を設け、この部材を法面11に沿って固定した荷重緩徐材18及びこの荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、該荷重緩徐材を覆って植生基盤材を吹き付けた法面構造物を提供するに至った。
【選択図】図7

Description

本考案は、新規な道路や造成地に形成された法面や斜面またはダム湖やため池などの湛水法面を緑化するために、植生基盤材を吹き付けるに際して該植生基盤材の流亡を防ぐための荷重緩徐部材を設けた荷重緩徐材並びに該荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けた法面構造物に関するものである。
新規な道路や造成地においては工事の施工により法面や斜面が形成される場合があり、またダム湖を代表とする湖や池、あるいは河川においては、その周囲に断面が図1に示すような、湛水法面が存在する。このような法面および斜面を緑化するために植生基盤材を吹き付けるが、その斜面または法面の傾斜が急勾配であったり、施工後に大量の降雨があった場合には、植生基盤材が雨水とともに流亡してしまう場合がある。また、湛水法面では、満水時においても水面の上位に位置する陸上領域、水面の上下によって水面下になったり、水面の上位になったりする変動水位領域があり、陸上領域および変動水位領域ともに緑化領域の対象としているので、特に変動水位領域では、波浪あるいは洗掘などの物理的障害によって、その表土は不安定であり裸地となっているために、植生基盤材を吹き付けても常に崩壊の危険に曝されている。そのため、網籠内に不織布の袋を収納し、その袋の内部に植生基盤材を充填したボックスを湛水法面に連続的に設置する方法が提案され(例えば、特許文献1を参照。)、道路脇壁面や法面等の斜面に形成したコンクリート擁壁面等の硬質斜面に法面用アンカーを使用した植生を行うための植生工法が提案された(例えば、特許文献2を参照。)。また、図2および図3に示したように、法面上にアンカー軸の上方部にこれと直交する方向に延びる羽根板を有し、且つその下方部には翼部を有した法面用アンカーを千鳥掛け状に配列するよう多数打ち込んで、これら法面用アンカーの羽根板による多数の堰を法面上に分散した状態で形成させた後に、羽根板の上端部が隠れるような状態で植生基盤材を吹き付ける方法が提案され(例えば、特許文献3を参照。)、湛水池等の急勾配法面地山全面に不織布を敷き、この上からアンカーを打設して不織布のずれ止めを施し、不織布上に連続長繊維と礫とを混合した覆工を施し、この覆工上に緑化部を施すことを提案した(例えば、特許文献4を参照。)。さらには、主として耐水性を有する草本類の植生基盤を法面に造成し、この植生基盤を不織布および多孔隙マットで覆い、更にその上を防蝕性を有する網体により被覆固定する緑化方法が提案され(例えば、特許文献5を参照。)、アンカー挿入用の穴をあけた多数の竹筒を穴に挿通したアンカーによって湛水法面に適宜間隔で固定した後、これらの竹筒間及び上に、植生基盤材等の吹き付け材を被覆する湛水法面の緑化方法が提案された(例えば、特許文献6を参照。)。しかしながら、上記の提案はそれぞれ欠点を有し、新規な道路や造成地に形成された法面またはダム湖やため池などの湛水法面を緑化する適切な方法が見出されていないのが現状である。
特開平6−322731号公報 特許第3300934号公報 特許第3300935号公報 特開平8−120640号公報 特開平8−333735号公報 特許第2912938号公報
本考案は、新規な道路や造成地に形成された法面や斜面またはダム湖やため池などの湛水法面を対象として、植生基盤材を吹き付けて緑化する際に、吹き付けられた植生基盤材が斜面や法面の傾斜が急勾配であるため、或いは湛水法面では波浪や洗掘などのため、さらには多量の降雨により、植生基盤材が流亡する場合があるので、これらの流亡を防ぐための基材およびそれを利用した法面構造物を開発することが課題であった。
本考案者らは、これらの課題を解決するために種々の検討を行った結果、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に部材を設け、該部材を法面に沿って固定する荷重緩徐材および該荷重緩徐材を覆って植生基盤材を吹き付けた法面構造物を提供するに至った。
すなわち、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において連結し、該板状の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第二は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に幅aが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において蝶番19により連結し、該板状の部材をアンカー35により法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第三は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第四は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に幅aが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において蝶番19により連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第五は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結し、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第六は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において蝶番19により連結し、該断面がL型の部材をアンカー35により法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第七は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結し、該断面がL型の部材をアンカー35により法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第八は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第九は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面の法面に対して垂直な一辺を頂点において蝶番19により連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第十は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第十一は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半円筒状の部材を設け、該半円筒状の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円筒状の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第十二は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に直径eが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである半円筒状の部材を設け、該半円筒状の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円筒状の部材をアンカー35により法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第十三は、二等辺三角形の直角を挟む二辺に半円筒状の部材を設け、該半円筒状の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第十四は、二等辺三角形の直角を挟む二辺に直径eが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである半円筒状の部材を設け、該半円筒状の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第十五は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半円柱形の部材を設け、該半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円柱形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第十六は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に直径eが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mである半円柱形の部材を設け、該半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円柱形の部材をアンカー35により法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第十七は、二等辺三角形の直角を挟む二辺に半円柱形の部材を設け、半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第十八は、二等辺三角形の直角を挟む二辺に直径eが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mである半円柱形の部材を設け、該半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第十九は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面がL型の部材を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第二十は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである断面がL型の部材を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面がL型の部材をアンカー35により法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第二十一は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材をアンカー35により法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第二十二は、二等辺三角形の直角を挟む二辺に断面がL型の構造体を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第二十三は、二等辺三角形の直角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmである断面がL型の部材を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第二十四は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、法面に対して山型に設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第二十五は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面が扇形の部材を設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面が扇形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第二十六は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半径iが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mである断面が扇形の部材を縦断面の一面が法面に対して垂直に設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面が扇形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材である。
本考案の第二十七は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面が扇形の部材を設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
本考案の第二十八は、二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半径iが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mである断面が扇形の部材を縦断面の一面が法面に対して垂直に設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカー35により法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物である。
従来、植生基盤材吹付工を新規な道路や造成地に形成された法面や斜面に施工した場合には、法面や斜面が急勾配であると多量の降雨により植生基盤材が流亡することがある。また、ダム湖やため池などの湛水法面に植生基盤材吹付工を施工した場合には、波浪や洗掘のために植生基盤材が流亡することがある。これらの植生基盤材の流亡を防ぐために、図2に示したような羽根板を図3に示したように千鳥掛けに敷設することが提案されたが、これらの効果は充分なものではなく、往々にして植生基盤材の流亡がみられた。
しかしながら、本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に部材を設けた荷重緩徐材は、法面に千鳥掛け状に複数配置することにより、図15および図16に示したように植生基盤材の荷重Pが矢印の方向に働き、荷重緩徐材により固定されるので、植生基盤材を吹き付けた法面構造物は、その断面が図17に示したように急勾配の法面や斜面においても、また湛水法面においても流亡することが防止された。
本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に部材を設けた荷重緩徐材における、二等辺三角形の頂角は、特に限定されるものではないが、60度乃至120度の範囲が望ましく、直角であることが作業性の上からも最も望ましい角度である。
本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に設けた板状の部材は、図4に示したように幅aが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmであることが好ましく、頂点において板状の部材を蝶番19により連結することが作業性の上から好ましい。また、アンカー35によって法面に沿って固定する場合には、特にその方法は限定されないが、通常は図5に示した方法によるのが一般的である。
上記板状の部材は、その材質について特に限定されないが、木材、合板、鉄材などいずれも使用することができる。特に、建築廃材である木材、合板、鉄材などは、十分にその役割を果たすことができるので、本考案を実施する上からも好ましい。
本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に設けたL型の部材は、L型の一辺dが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmであることが好ましく、その材質については特に限定されない。通常は、上記に合う規格のL型鋼が入手のし易さ、作業性の面からも本考案を実施する上で好ましい。また、その利用方法の第一は、図8に示したようにL型の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して使用する方法であって、法面への固定は図9に示したようにアンカー35によって法面に固定する。その利用方法の第二は、図11に示したように法面に対して山型に置く方法であって、法面への固定はアンカー35によって行う。
本考案におけるL型の部材としては、クリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を使用することができ、金網としては線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであることが好ましい。
本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に設けた半円筒状の部材は、図10に示したように、直径eが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5m、厚さcが2mm〜10mmであることが好ましく、材質は特に限定されないが、上記寸法の竹材が得られれば重量も軽く作業性の上からも本考案を実施する上で好ましい。また、法面への固定は図10に示したようにアンカー35によって行われる。
本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に設けた半円柱形の部材及び断面が扇形の部材の材質は、特に限定されないが、資源の有効利用の面から間伐材を利用することが望ましい。例えば、図13に示したように、間伐材の直径eが適当であれば、半円柱形の部材を作製し、利用することができる。また、間伐材の直径eが太ければ、半円柱形の部材を作製した後、断面が扇形の部材を作製することができる。従って、断面が扇形の部材の頂角は90度であることが、資源の有効利用の面からも好ましい。
本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に設けた半円柱形の部材は、図12(a)に示したように、直径eが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mである半円柱形の部材であることが好ましく、上記寸法の間伐材が得られれば資源の有効利用の面からも本考案を実施する上で好ましい。また、法面への固定は図12(a)に示したようにアンカー35によって行ってもよいし、平面を法面に接触させて図10の半円筒形の部材に準じてアンカー35によって固定してもよい。
本考案の二等辺三角形の頂角を挟む二辺に設けた断面が扇形の部材は、図12(b)に示したように、半径iが5cm〜15cm、長さbが1m〜1.5mである断面が扇形の部材を縦断面の一面を法面に対して垂直に設け、断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、アンカー35により法面に沿って固定することが好ましい。
本考案において植生基盤材を吹き付けるためには、図7または図14に示したように荷重緩徐材を千鳥掛け状に複数配置し、アンカーによって法面に沿って固定し、その上に植生基盤材を吹き付けることによって法面構造物を敷設する。このとき、植生基盤材の荷重Pは、図15または図16の矢印で示したように働き、荷重緩徐材により滞留し、たとえ法面の勾配が急であっても流亡することなく、目的とする場所に法面構造物を敷設することができる。
本考案における法面構造物は、図17にその断面図を示したように、荷重緩徐材の上から植生基盤材を吹き付けることによって、植生基盤材の流亡が起こることなく、所期の緑化を達成することができる。
(実施例1)
緑化を目的として、株式会社マキノグリーンの実験ヤード(山口県北部:42.6m×20.9m)において、直角二等辺三角形の頂角を挟む二辺に幅aが10cm、長さbが1m、厚さcが5mmの板状の部材からなる荷重緩徐材18を、図7に示すように、fを200cm、gを60cm、hを100cmの間隔で、横に10個、縦に25列の計250個を千鳥掛け状に配置し、アンカーによって法面に固定した。この上に表1に示した植生基盤材の配合設計に基づき、セメント20kg、砂・砂質土1,500kg、繊維補強材としてココナッツ繊維200L、pH緩衝剤として過燐酸石灰1.5kg、コーティング肥料1.5kg、増粘材として石炭灰25kg、水160kg並びにミズアカネの種子372gおよびペレニアルライグラスの種子28gを、実験ヤードにおいて空気率が10%になるように吹き付けた。植生基盤施工後14カ月後にその植生結果を調査した。その結果、幼木の密度は表2に示したとおりであって、所期の目的を達成した。
Figure 0003103559
Figure 0003103559
(実施例2)
緑化を目的として、株式会社マキノグリーンの実験ヤード(熊本県中部:62.5m×40.0m)において、直角二等辺三角形の頂角を挟む二辺に直径eが10cm、長さbが1m、厚さcが5mmの半円筒状の竹筒の部材からなる荷重緩徐材28を、図12に示すように、fを200cm、gを60cm、h’を80cmの間隔で、横に20個、縦に41列の計820個を千鳥掛け状に配置し、アンカーによって法面に固定した。この上に根茎固定層および耐食層からなる植生基盤材を表3に示した配合設計に基づき、セメント20kg、砂・砂質土1,500kg、繊維補強材としてココナッツ繊維200L、pH緩衝剤として過燐酸石灰1.5kg、コーティング肥料1.5kg、増粘材として石炭灰25kgおよび水160kgを実験ヤードにおいて空気率が10%になるように吹き付けた。根茎固定層を施工後、ココナッツ繊維からなる25mm×20mmの網目の植物性ネットにより根茎固定層を被い、その上層に耐食層を表3に示した配合設計に基づき、繊維補強材としてココナッツ繊維830L、コーティング肥料4kg、増粘材として石炭灰25kg、侵食防止剤としてポリ酢酸ビニル5kg、水160kg並びにヤマハギの種子105.8g、メドハギの種子47.6g、ペレニアルライグラスの種子13.6gおよびミズアカネの種子を適当量を吹き付けた。植生基盤施工後14カ月後にその植生結果を調査した。その結果、幼木が得られ、各樹種別の密度は表4に示したとおりであって、所期の目的を達成した。
Figure 0003103559
Figure 0003103559
本考案は、新規な道路や造成地に形成された法面や斜面またはダム湖やため池などの湛水法面を緑化するために、たとえ法面や斜面の勾配が大であっても植生基盤材を吹き付けるに際して植生基盤材の流亡を防ぎ、短期間に効率よく緑化することができる。
湛水法面の断面図 アンカー軸の上方部に、これと直交する方向に延びる羽根板を有し、且つその下方部には翼部を有した法面用アンカーの1例 法面用アンカーを千鳥掛け状に配置した1例 (a)板状の部材を有する荷重緩徐材の上面図の1例 (b)板状の部材を有する荷重緩徐材の正面図の1例 板状の部材を有する荷重緩徐材をアンカーにより固定した1例 板状の部材を有する荷重緩徐材の断面図の1例 板状の部材を有する荷重緩徐材を千鳥掛け状に複数配置した1例 (a)断面がL型の部材を有する荷重緩徐材の1例 (b)断面がL型であって網状の部材を有する荷重緩徐材の1例 (a)断面がL型の部材を有する荷重緩徐材をアンカーにより固定した1例 (b)断面がL型の部材を有する荷重緩徐材をアンカーにより固定した他の1例 半円筒状の部材を有する荷重緩徐材をアンカーにより固定した1例 断面がL型の部材を有する荷重緩徐材をアンカーにより固定した他の1例 (a)半円柱形の部材を有する荷重緩徐材をアンカーにより固定した1例 (b)断面が扇形の部材を有する荷重緩徐材をアンカーにより固定した1例 円柱の材料より半円柱形の部材及び断面が扇形の部材を作製する工程図 半円筒状の部材を有する荷重緩徐材を千鳥掛け状に複数配置した1例 板状の部材を有する荷重緩徐材と植生基盤材との作用関係を示す図 半円筒状の部材を有する荷重緩徐材と植生基盤材との作用関係を示す図 荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けた法面構造物の断面図の1例
符号の説明
10:湛水法面
11:法面
12:変動水位領域の植生の1例
13:陸上領域の植生の1例
14:法面用アンカー
15:法面用アンカー軸
16:法面用アンカー羽根板
17:法面用アンカー翼部
18:板状の部材を有する荷重緩徐材
19:蝶番
20:丸棒
21:板状の部材
22:板状の部材の支持具
23:板状の部材の止め具
24:断面がL型の部材を有する荷重緩徐材
25:断面がL型の部材
26:網状の部材を有する荷重緩徐材
27:網状の部材
28:半円筒状の部材を有する荷重緩徐材
29:半円筒状の部材
30:円柱の材料
31:半円柱形の部材を有する荷重緩徐材
32:半円柱形の部材
33:断面が扇形の部材を有する荷重緩徐材
34:断面が扇形の部材
35:荷重緩徐材用アンカー
36:法面構造物
a:部材の幅
b:部材の長さ
c:部材の厚さ
d:L型部材の一辺の長さ
e:半円筒状部材及び半円柱形部材の直径
f:隣接する荷重緩徐材の頂点の間隔
g:隣接する荷重緩徐材の端末の間隔
h、h’: 上下に接する荷重緩徐材の端末と頂点との間隔
i:断面が扇形の部材の半径
P:植生基盤材の荷重

Claims (28)

  1. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において連結し、該板状の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  2. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に幅が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において蝶番により連結し、該板状の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  3. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  4. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に幅が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである板状の部材を法面に対して垂直に設け、該板状の部材を頂点において蝶番により連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  5. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結し、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  6. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において蝶番により連結し、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  7. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結し、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  8. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  9. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面の法面に対して垂直な一辺を頂点において蝶番により連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  10. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、断面がL型の部材の一辺を法面に対して垂直に、他の一辺を法面に接して設け、該断面がL型の部材の法面に対して垂直な一辺を頂点において連結した荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  11. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半円筒形の部材を設け、該半円筒形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円筒形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  12. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に直径が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである半円筒形の部材を設け、該半円筒形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円筒形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  13. 二等辺三角形の直角を挟む二辺に半円筒形の部材を設け、該半円筒形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  14. 二等辺三角形の直角を挟む二辺に直径が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである半円筒形の部材を設け、該半円筒形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  15. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半円柱形の部材を設け、該半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円柱形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  16. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に直径が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mである半円柱形の部材を設け、該半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該半円柱形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  17. 二等辺三角形の直角を挟む二辺に半円柱形の部材を設け、半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  18. 二等辺三角形の直角を挟む二辺に直径が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mである半円柱形の部材を設け、該半円柱形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  19. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面がL型の部材を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  20. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである断面がL型の部材を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  21. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  22. 二等辺三角形の直角を挟む二辺に断面がL型の部材を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  23. 二等辺三角形の直角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5m、厚さが2mm〜10mmである断面がL型の部材を法面に対して山型に設け、該断面がL型の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  24. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺にL型の一辺が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mであって、線径が5mm〜10mm、網の目が10mm〜30mmであるクリンプ金網、織金網またはエキスパンドメタルであるメッシュ状の金網を、法面に対して山型に設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  25. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面が扇形の部材を設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面が扇形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  26. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半径が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mである断面が扇形の部材を縦断面の一面が法面に対して垂直に設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設け、該断面が扇形の部材をアンカーにより法面に沿って固定することを特徴とする荷重緩徐材。
  27. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に断面が扇形の部材を設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
  28. 二等辺三角形の頂角を挟む二辺に半径が5cm〜15cm、長さが1m〜1.5mである断面が扇形の部材を縦断面の一面が法面に対して垂直に設け、該断面が扇形の部材の少なくとも2箇所にアンカー用の穴を設けた荷重緩徐材を備え、この荷重緩徐材を法面に千鳥掛け状に複数配置し、アンカーにより法面に沿って固定した荷重緩徐材の上に植生基盤材を吹き付けたことを特徴とする法面構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008248573A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Kumagai Gumi Co Ltd 法面上に形成される植物生育用基盤を保持する保持装置

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