JP3103398U - 単打モードと連続打モードを持つ釘打ち機の引き金装置 - Google Patents

単打モードと連続打モードを持つ釘打ち機の引き金装置 Download PDF

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李雲仲
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Abstract

【課題】自動的に動作し、部品の数が簡素化でき、釘の打ち込み深さを制御できるように、連結する構造物の長さが調整できる単打モードと連続打モードを持つ釘打ち機の引き金装置を提供する。
【解決手段】釘打ち機の引き金装置は単打モードと連続モードをもつ。引き金装置は安全バーと釘打ち機本体の引き金との間に設けられる。安全バーは釘打ち機本体の釘を打つ開口の外側にのびた圧着スリーブをもっていて、トリガーバルブが引き金の内側の釘打ち機本体についていて、トリガーバルブはバルブロッドを持っている。引き金が引かれると、バルブロッドが駆動され、トリガーバルブが開いて釘を打つ。引き金装置は反ったフックの形をした1つの揺動する弾性体が軸回転するように引き金の中に組み込まれるように構成されている。その弾性体の揺動する端部には少なくとも1つの留め金がある。弾性体が揺動する通路の片側にフックがある。そのフックは、ねじりバネに組み付けられ、弾性体が揺動する通路の他の側に可動ロッドがある。
【選択図】図1

Description

この考案は釘打ち機に関し、特に、単打モードと連続打モードを持つ釘打ち機の引き金装置に関する。この釘打ち機には、反った弾性体が備わり、その両端がフックと可動ロッドに軸回転するように取り付けられている。さらに、この考案は可動ロッドと安全バーの長さを調整することに関する。
従来の圧搾空気式釘打ち機では、単打モードと連続打モードの打ち方がある。単打モードでは、毎回引き金を引き、釘は1回の引き金で1回打つようになっている。連続打モードでは、釘は連続的に打たれて、ワークピースの指定された位置まで打ち込まれる。
上記の2つの方法は、単打モードと連続打モードとを切り替えるスイッチ構造を使うことで、1つの釘打ち機に装備することが出来る。しかし、これらの技術は、モード切替をマニュアル操作で行うことを基本としている。そのため、ユーザーは不便を感じている。
他方、単打モードと連続打モードとを自動的に切り替える方式の釘打ち機が使用されているが、安全バーを押す部分が釘打ち機本体の出力部分まで伸びていて、釘を打つ前に操作面を押し、安全バーが可動ブロックに触れて可動ロッドをスライドするようになっている。そこで、バルブロッドを押すタイミングが制御されるか、または可動ブロックがもう1つの作動するフックに止められて単打モードまたは連続打モードを起動する。この従来技術によれば、マニュアルで切り替える操作回避でき、ユーザーの操作過程や癖による打ち込みのミスを防止できる。しかし、この従来技術では、多くの部品を必要とし、その構造が非常に複雑である。打ち込み時の強い振動のため、釘打ち機の寿命を短くしている。さらに、安全バーはその長さを調整するのではなく、2つの部品引っかけるようになっているので、不完全であり、さらに改善が必要である。
この考案の主たる目的は、単打モードと連続打モードを持つ釘打ち機の引き金装置を提供することである。それは自動的に動作し、部品の数が簡素化できるものである。さらに、釘の打ち込み深さを制御できるように、連結する構造物の長さが調整できるものである。
上記の目的に鑑み、この考案では、従来の弾力がある留め金構造に代えて、反った弾性体を引き金に組み込んでいる。
この考案では、1本の可動ロッドが該弾性体の揺動する経路に設置されていて、安全バーがワークピースの表面に接触した時に、その弾性体が押されるようになっている。それにより引き金が引かれることになる。
さらに、この考案では、もう1つの弾力がある留め金が該弾性体の揺動する経路に設置されている。その弾性体は、単打の後と引き金が緩められる前には元に戻らない。このようにして、釘打ちのミスが回避される。
この考案では、その弾性体は柔軟で揺動自在であるので、引き金が連続的に引かれると釘を連続的に打つことが出来る。それにより、釘打ちの動作は円滑に行われる。
この考案では、1つのボタンが安全バーと可動ロッドに連結されて使用される。そのボタンは、安全バーと可動ロッドの連結の長さを調節するように作用する。これにより、釘がワークピースに打ち込まれる深さを調節できるようになっている。
請求項1では、単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置であって、該引き金装置は釘打ち機本体の引き金と安全バーとの間に取り付けられている。該安全バーは釘打ち機本体の釘を打つ開口の外側にのびた圧着スリーブをもっていて、トリガーバルブが引き金の内側の釘打ち機本体についている。該トリガーバルブはバルブロッドを持ち、引き金が引かれたときに、バルブロッドが作動し、トリガーバルブを開いて釘を打つようになっている。
該引き金装置の構成は、反ったフックの形をした1つの揺動する弾性体が軸回転するように引き金の中に組み込まれ、その弾性体の揺動する端部には少なくとも1つの留め金がある。弾性体が揺動する通路の片側にフックがあり、そのフックは、ねじりバネに組み付けられ、弾性体が揺動する通路の他の側に可動ロッドがあり、伸縮バネが可動ロッドに組み付けられている。可動ロッドは安全バーに組み付けられている。
請求項2では、上記留め金は穴であることを特徴としている。
請求項3では、上記留め金は突起であることを特徴としている。
請求項4では、上記可動ロッドが安全バーを押すように一体的に形成されていることを特徴としている。
請求項5では、上記可動ロッドの一端にはボタンに留めるためのねじ溝があり、そのボタンには、安全バーにねじで連結されるためのねじ溝があるロッドがあることを特徴としている。
請求項6では、上記ボタンを回すことにより、安全バーから可動ロッドまでの長さが調整できるようにしたことを特徴としている。
請求項7では、L字型をしたガイドシートが、可動ロッドとボタンとを結合している面で留められていて、そのガイドシートは釘打ち機本体に設置されており、可動ロッドと引き金との間にあって、ローラーがガイドシートを支えるようにシートに留められていることを特徴としている。
請求項8では、可動ロッドの一端が安全バーにねじで留められるようにねじ溝を設けていることを特徴としている。
この考案による単打モードと連続打モードを持つ釘打ち機の引き金装置は、自動的に動作し、部品の数が簡素化できる効果がある。さらに、釘の打ち込み深さを制御できるように、連結する構造物の長さを調整できる効果がある。
この考案に係わる技術的内容をより理解できるように、以下詳細に説明する。しかし、これらの記述や添付した図面は、この考案の目的、特徴、特性などを理解するためのもので、実用新案登録請求の範囲を制限するものではない。
図1と図2において、この考案の引き金装置は、釘打ち機本体1の安全バー2と引き金3に設置されている。引き金装置は、揺動できる反った弾性体4を含む。安全バー2には、釘打ち機本体1の釘を打つ開口の外側にのびた圧着端がある。その圧着端は、複数の歯をもつ圧着スリーブ20のようになっており、ワークピースを押さえて、釘を打つ前または打っているときに、安全バーを開放するための作動部になっている。一方、引き金3は、釘打ち機本体1に支持用ピン31で、軸回転するように取り付けられている。釘打ち機本体1には、引き金3の内部にトリガーバルブ5がある。トリガーバルブロッド51がトリガーバルブ5の中にある。これにより、引き金3が引かれると、トリガーバルブロッド51が起動して釘を打つ。
弾性体4の回転軸となる一方の端には、両側に2つのリング41がある。弾性体4の揺動可能な方の一端には、少なくとも1つの留め金43がある。弾性体4には反った部分44がある。ピン42が弾性体4の2つのリング41を通して、弾性体4が引き金3の中で回転するように取り付けられている。
弾性体4が揺動する通路の片側にフック6がある。そのフックは、ねじりバネ61に組み付けられている。ピン62が、ねじりバネ61をシート9に組み付けている。フック6とねじりバネ61は、釘打ち機本体1に取り付けてもよいが、弾性体4が揺動する通路の片側に設置されている。
この考案では、弾性体4の留め金43は、フック6を留めるための穴または突起を形作っている。
弾性体4が揺動する通路のもう一方の側には、可動ロッド7がある。リング71が可動ロッド7の本体に形成されている。つるまきバネ72の中に可動ロッド7が入り、リング71で支持されている。さらに、可動ロッド7の、つるまきバネ72から遠い側は、溶接またはねじ込みなどで安全バー2に取り付けられ、全体として可動ロッド7が安全バー2を押すようになっている。例えば、この考案の一実施例では、バネで覆われていない可動ロッド7の壁には、ねじ溝が作られて安全バー2に連結されている。
ねじ溝73のついた可動ロッドは、ボタン8の穴81に固定されている。ボタン8の一端からねじ溝をもつロッド82が突き出て安全バー2の一端にある穴21にねじ込まれて固定されている。ロッド82の末端は、ストップリング83が嵌められている。このようにして、安全バー2は、可動ロッド7にボタン8によって連結されている。安全バー2と可動ロッド7とを連結する長さは、ボタン8によって調整できる。このようにして、安全バー2の釘打ち開口と押しつけ端とのギャップを調節できる。このように、釘の打ち込み深さがボタン8で調整できる。
ローラー84と伸縮するバネ85がボタン8の中にある。L字型をしたガイドシート91が、可動ロッド7とボタン8とを結合している面で留められている。ガイドシート91が留められている部分には、複数の丸穴93がある。こうして、ガイドシート91は、ボタン8にあるローラー84が伸縮するバネ85を押して丸穴93の1つに弾力的に留められている。このように、ボタン8により、釘の打ち込み深さを調節できる。さらに、シート9が、釘打ち機本体1の中で、可動ロッド7と引き金3との間に組み込まれている。ピン92がシート9の中にあり、ガイドシート91がシート9の中に収まるようになっている。ピン92はガイドシート91を支持し、ガイドシート91は可動ロッド7と安全バー2により駆動され、シート9の中で安定して動作し(図2と図7を参照)、長時間にわたり安定する。
上記のような部分により、1本毎にまたは連続で釘を打つことができる。次に、その動作について述べる。
単打モードの動作では、安全バー2の圧着スリーブ20がワークピースの釘を打つ位置に押しつけられると、安全バー2が押されて、可動ロッド7を作動させ、弾性体4が押される。それにより、弾性体4の留め金43が押され、フック6の端が作動し、ピン31に弾性体の反った部分が当たる。このようにして、可動ロッド7に当たった弾性体4をもって単打モードが形成される。(図4を参照)この状態で、可動ロッド7は柔軟であり、引き金3により押され、弾性体4の中間部分がトリガーバルブ5のトリガーバルブロッド51を引き、釘を一打する。(図4を参照)一方、弾性体4の留め金43の端部は引き金3を引くとともに、フックの停止位置まで動く。フック6が留め金43の中に入り、弾性体4が停止し、弾性体4は可動ロッド7の部分までは動かない。
図4に示されるように、単打動作の後で、安全バー2を緩めないで、引き金を緩めると、バルブロッド51は弾性体4によって引かれていない状態にもどる。(図3を参照)この単打モードでは、ユーザーが再度引き金3を引くと、バルブロッド51が再度駆動され、(図4に示す状態を繰り返す)2回目の釘打ちが安全にできる。このようにして、単打モードの動作では、1回毎に安全に釘を打つことが出来る。
図4に示されるように、単打動作の後で、引き金3とバルブロッド51を緩めないで、安全バー2を緩めると、(図5を参照)引き金3の中の弾性体4はフック6に留められているので、安全バー2を緩めることによって戻る可動ロッド7の方には、弾性体4は動かない。このとき、ユーザーが不注意で、安全バー2と可動ロッド7を引かなくても、バルブを開くためのバルブロッド51を引き金3が押す状態が完了していないので、再度釘打ちの動作が行われることはない。このように、引き金を1回引くと、釘が1回打たれることになる。このようにして、誤って釘を打つことが出来なくなる。
連続打では、ユーザーは安全バーを押しつける前に、引き金3を引き、弾性体4が可動ロッド7のほうまで動いて、バルブロッドが引かれない状態になり、釘は打てない状態になっている。(図6を参照)続いて、ユーザーが安全バーの圧着スリーブ20複数の目標に揃えて連続的に釘を打つことができる。それぞれの釘を打つ毎に、安全バー2が動いて、可動ロッド7が弾性体4を押す。(図7を参照)このとき、弾性体4の一端が引き金3に支えられ、その他端は可動ロッド7に押され、弾性体4の中間部分がバルブロッド51を駆動して、バルブを開き釘が打たれる。連続打では、引き金3を引き、安全バー2をワークピースの面から放したとき(図6に示す状態に戻る)、弾性体4とバルブロッド51は、可動ロッド7がもとに戻るのにしたがって元に戻るので、ユーザーは再度釘を打つときには、安全バー2を作動させねばならない。このように、安全バー2の繰り返し作動で、釘を連続的に打つことができる。
図7に示すような連続打の後で、ユーザーが安全バー2をワークピースの面に押しつけたままで、引き金3を緩めたら、バルブロッド51が弾性体4により引かれていない元の状態に戻り、弾性体4の留め金43は可動ロッド7に押されて、フック6の作動域に動く。(図3を参照)このようにして、連続打の作動は停止し、単打の動作状態に戻る。
上述したように、多くの変形があることは明らかである。この考案の精神のもとになされた変更や、当業者が明らかになし得る修正は、実用新案登録請求の範囲に属するものである。
この考案による好ましい実施例の分解組み立て図で、引き金の動作するような構造に部品を並べた状況が表されている。 この考案による好ましい実施例の断面図で、釘打ち機が組み立てられたものである。 この考案による好ましい実施例の断面図で、引き金は引かれないか緩められた状態にあり、安全バーが押され、可動ロッドを作動させて弾性体を押し出すようになっている図である。 この考案による好ましい実施例の断面図で、図3の状態のとき引き金が引かれて弾性体がバルブロッドを作動させるように働き、単打の動作を行う状態の図である。 この考案による好ましい実施例の断面図で、引き金とバルブロッドが押された状態の下、安全バーを緩めることにより可動バーがもとに戻る状態の図である。 この考案による好ましい実施例の断面図で、安全バーと可動ロッドは動作していないが、引き金が引かれているときの動作を示す図である。 この考案による好ましい実施例の断面図であり、図6に示す引き金が引かれているときの状態で、安全バーと可動ロッドが押されて、弾性体がバルブロッドを押して釘を打つように動作させる状態の図である
符号の説明
1 釘打ち機本体
2 安全バー
3 引き金
4 弾性体
5 トリガーバルブ
6 フック
7 可動ロッド
8 ボタン
9 シート

Claims (8)

  1. 単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置であって、該引き金装置は釘打ち機本体の引き金と安全バーとの間に取り付けられ、該安全バーは釘打ち機本体の釘を打つ開口の外側にのびた圧着スリーブをもっていて、トリガーバルブが引き金の内側の釘打ち機本体についていて、該トリガーバルブはバルブロッドを持ち、引き金が引かれたときに、バルブロッドが作動し、トリガーバルブを開いて釘を打つようになっており、該引き金装置の構成は、
    反ったフックの形をした1つの揺動する弾性体が軸回転するように引き金の中に組み込まれ、その弾性体の揺動する端部には少なくとも1つの留め金があり、
    弾性体が揺動する通路の片側にフックがあり、そのフックは、ねじりバネに組み付けられ、
    弾性体が揺動する通路の他の側に可動ロッドがあり、伸縮バネが可動ロッドに組み付けられ、可動ロッドは安全バーに組み付けられていることを特徴とする単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
  2. 上記留め金は穴であることを特徴とする請求項1記載の単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
  3. 上記留め金は突起であることを特徴とする請求項1記載の単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
  4. 上記可動ロッドが安全バーを押すように一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
  5. 上記可動ロッドの一端にはボタンに留めるためのねじ溝があり、そのボタンには、安全バーにねじで連結されるためのねじ溝があるロッドがあることを特徴とする請求項1記載の単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
  6. 上記ボタンを回すことにより、安全バーから可動ロッドまでの長さが調整できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
  7. L字型をしたガイドシートが、可動ロッドとボタンとを結合している面で留められていて、そのガイドシートは釘打ち機本体に設置されており、可動ロッドと引き金との間にあって、ローラーがガイドシートを支えるようにシートに留められていることを特徴とする請求項5記載の単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
  8. 可動ロッドの一端が安全バーにねじで留められるようにねじ溝を設けていることを特徴とする請求項1記載の単打モードと連続モードをもつ釘打ち機の引き金装置。
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