JP3102186U - ヘアアイロン - Google Patents

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寛久 清水
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Abstract

【課題】施術中でも温度表示部を容易に確認でき、施術者が煩わしさを感じることのないヘアアイロンを提供することを課題とする。
【解決手段】2本の細長い板状である開閉部材1を有し、上記の両開閉部材1の基端部分にはヒンジ2が設けられ、このヒンジ2を中心とした所定範囲内において、両開閉部材1が回動可能となるように接続されたものであり、両開閉部材1の基端部分においては、施術者が手で握るためのグリップ部3を備え、両開閉部材1の先端部分においては、他方の開閉部材1に対向する側の面に、電気ヒータを内蔵する加熱部4を備えたものであり、両開閉部材1の加熱部4は、上記のヒンジ2により接近離反が可能とされており、一方側の開閉部材1のグリップ部3における、他方側の開閉部材1のグリップ部3に対向する側の面には、加熱部4の温度を示す温度表示部5が設けられたことを特徴とするヘアアイロンを提供する。
【選択図】 図3

Description

本願考案は、美容室などで用いるヘアアイロンに関するものである。
特開2001−137038号公報
従来から、特許文献1に記載の「V字型ヘアアイロン」のような形態の、被施術者の頭髪を挟みつけて加熱施術するための、鋏形のヘアアイロンが存在している。
このような鋏形のヘアアイロンは、電気ヒータを内蔵した加熱部を、先端部分に対向するように配位した2つの開閉部材を備えたものであり、この開閉部材の基端側がヒンジにより回動可能とされたものである。施術者は、この開閉部材の基端部分であるグリップ部を握ることにより、開閉部材の先端部分に存在する加熱部を、被施術者の頭髪に当てて施術することができる。
このヘアアイロンの加熱部に給電するための電源コードは、開閉部材の基端部分に設けられており、加熱部の温度調整スイッチやパイロットランプなどの操作・表示手段は、電源コードの途中に設けられていた。
また、上記以外のものとして、操作・表示手段を開閉部材の外側表面に設けたものも存在している。
ここで、適切な施術を行うために、加熱部の温度がどのくらいであるかを施術者が把握し、スイッチを切り替えるなどして制御する必要がある。よって、ヘアアイロンに、例えばデジタル表示などで温度を表示する温度表示部を設けることが望ましい。
ここで、この温度表示部を、従来から存在している操作・表示手段と一緒に設けることがまず考えられる。しかし、特許文献1に記載のヘアアイロンのように、電源コードの途中に設けた場合においては、施術者が温度確認のためにいちいち視線を移動させなければならないという問題がある。
また、温度表示部を開閉部材の外側表面に設けることが考えられる。まず、グリップ部の位置に設けた場合においては、グリップ部を握る施術者の手が温度表示部を隠してしまうため、温度確認のために、施術者がいちいちグリップ部を握り替えなければならない。このような握り替えの作業はなんでもないように一見思えるが、施術者の施術のリズムを狂わせ、良好で迅速の施術作業に悪影響を与えてしまう。また、開閉部材の加熱部に相当する部分の外側表面側に設けた場合においては、被施術者の頭髪に温度表示部が隠されてしまうことや、加熱部の熱の影響を受けて温度表示部が誤作動する可能性があるという問題がある。
本願考案は上記の問題に鑑み、施術中でも温度表示部を容易に確認でき、施術者が煩わしさを感じることのないヘアアイロンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願第1の考案は、2本の細長い板状である開閉部材1を有し、上記の両開閉部材1の基端部分にはヒンジ2が設けられ、このヒンジ2を中心とした所定範囲内において、両開閉部材1が回動可能となるように接続されたものであり、両開閉部材1の基端部分においては、施術者が手で握るためのグリップ部3を備え、両開閉部材1の先端部分においては、他方の開閉部材1に対向する側の面に、電気ヒータを内蔵する加熱部4を備えたものであり、両開閉部材1の加熱部4は、上記のヒンジ2により接近離反が可能とされており、一方側の開閉部材1のグリップ部3における、他方側の開閉部材1のグリップ部3に対向する側の面には、加熱部4の温度を示す温度表示部5が設けられたことを特徴とするヘアアイロンを提供する。
また、本願第2の考案は、上記の温度表示部5が、グリップ部3において、長手方向の中央よりも先端側に設けられたことを特徴とする、請求項1に記載のヘアアイロンを提供する。言い換えれば、温度表示部5は、グリップ部3において、ヒンジ2と加熱部4との間の中央位置よりも、加熱部4寄りの位置に設けられたものである。
本願の請求項1に係る考案の実施にあっては、グリップ部3の内面側の部分に温度表示部5が設けられたことにより、施術中でも温度表示部5を容易に確認でき、施術者が煩わしさを感じることがなく、また、加熱部4の熱の影響を受けて温度表示部5が誤作動する可能性の少ないヘアアイロンを提供できたものである。
また、本願の請求項2に係る考案の実施にあっては、上記の効果に加え、温度表示部5が、グリップ部3において、長手方向の中央よりも先端側に設けられたことにより、施術者がグリップ部3を握る手をわずかに緩めるだけで、温度表示部5を視認可能とできる。
以下、図面に基づき本願考案の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は、本例に係るヘアアイロンを示す斜視図であり、図2は、同ヘアアイロンの分解斜視図であり、図3は同ヘアアイロンの使用状態を示す斜視図である。
本例に係るヘアアイロンは、細長い板状である開閉部材1を有するものである。
この開閉部材1は、2本を1組として用いられるものであって、各々の開閉部材1の基端部分の一部がヒンジ2とされており、このヒンジ2を中心とした所定範囲内において、両開閉部材1が図示の上下方向に回動可能となるように接続され、ヒンジ2を中心としたV形の外観となっている。また、このヒンジ2にはばねが内蔵されており、両開閉部材1を開放する方向に常時付勢している。よって、施術者が、後述するグリップ部3を握った際には、両開閉部材1が閉じられ、被施術者が手を離した際には、両開閉部材1が開く。
そして、開閉部材1の基端部分からは電源コード6が伸ばされている。この電源コード6は、後述する加熱部4のセラミックヒータ42に給電するためのものである。
また、両開閉部材1の基端部分、具体的には、後述する加熱部4の存在する範囲よりも基端寄りの範囲である部分は、施術者が手で握るためのグリップ部3である。このグリップ部3の表面側(図示上面側)には通電スイッチ11aが、側面側(図示手前側)には温度設定スイッチ11bと運転モード切替スイッチ11cとが設けられている。
両開閉部材1の先端部分であり、V形形状の内側部分、つまり他方側の開閉部材1に対向する側の面には、発熱する部分である加熱部4を備えている。この加熱部4は、図2に示すように、表面側からヒータプレート41、セラミックヒータ42、板ばね43の順に配位されたものである。セラミックヒータ42は、上記の電源コード6からの給電により発熱するものであり、セラミックヒータ42から発生した熱は、板ばね43の付勢により常時当接するように配位されたヒータプレート41に伝達され、ヒータプレート41に接した頭髪に作用する。
上記のように、両開閉部材1にはヒンジ2が設けられているため、両開閉部材1の開閉に伴って、加熱部4が接近離反可能である。
なお、本例におけるヒータプレート41は、図2の上側に示したものは凸形、下側に示したものは凹形に形成されており、被施術者の頭髪を挟みこんだ際に、湾曲する形態である。なお、このヒータプレート41の表面の形状については、本例のような湾曲したものに限られるものではなく、平面形状や、表面に細かい溝を多数形成し、波打つようなものとしても良い。
そして、図1に示すように、一方側の開閉部材1のグリップ部3における内面側、つまり、他方側の開閉部材1のグリップ部3に対向する側の面には、加熱部4の温度を示すための温度表示部5が設けられている。本例では、加熱部4から離れた位置、具体的には、加熱部4の基端側の端部から約4cmの位置に設けられている。
この温度表示部5は、加熱部4に内蔵された温度センサー(図示しない)で感知した温度を表示するものであり、図示のように具体的な温度を数字で表示するものとしても良いし、温度が高い目か低い目かだけを、LEDにて色分けにより表示したり、点灯数により区別して表示しても良い。
このように温度表示部5を設けることにより、施術者がいちいちグリップ部3を握り替えることなく、グリップ部3を握っていた手を緩めるだけで、施術者が温度表示部5を視認可能とできる(図3参照)。グリップ部3を握っていた手aを緩めるという動作は、頭髪bを挟み替える動作と全く同じであり、施術者のリズムを狂わせることがない。しかも、頭髪bを挟み替えるたびに温度表示部5を見ることによって、常に適温で新たな頭髪の加熱処理を行うことを確認できる。このように、施術中でも温度表示部5に表示された温度を容易に確認でき、施術者が煩わしさを感じることがなく、快適に施術でき、かつ常に適切な温度で加熱処理を行うことができる。
なお、この温度表示部5は、グリップ部3における、長手方向の中央よりも先端側の位置に設けられている。よって、温度表示部5をグリップ部3の基端部分に設けた場合に比べ、施術者がわずかに手を緩めるだけで温度表示部5を視認可能とできる。
また、温度表示部5が、開閉部材1の加熱部4に相当する部分の外側表面側には設けられないため、加熱部4の熱の影響を受けて温度表示部5が誤作動する可能性も少ない。
本願考案の実施の形態の一例に係るヘアアイロンを示す斜視図である。 同ヘアアイロンの分解斜視図である。 同アアイロンの使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 開閉部材
2 ヒンジ
3 グリップ部
4 加熱部
5 温度表示部

Claims (2)

  1. 2本の細長い板状である開閉部材(1)を有し、
    上記の両開閉部材(1)の基端部分にはヒンジ(2)が設けられ、このヒンジ(2)を中心とした所定範囲内において、両開閉部材(1)が回動可能となるように接続されたものであり、
    両開閉部材(1)の基端部分においては、施術者が手で握るためのグリップ部(3)を備え、
    両開閉部材(1)の先端部分においては、他方の開閉部材(1)に対向する側の面に、電気ヒータを内蔵する加熱部(4)を備えたものであり、
    両開閉部材(1)の加熱部(4)は、上記のヒンジ(2)により接近離反が可能とされており、
    一方側の開閉部材(1)のグリップ部(3)における、他方側の開閉部材(1)のグリップ部(3)に対向する側の面には、加熱部(4)の温度を示す温度表示部(5)が設けられたことを特徴とするヘアアイロン。
  2. 上記の温度表示部(5)が、グリップ部(3)において、長手方向の中央よりも先端側に設けられたことを特徴とする、請求項1に記載のヘアアイロン。
JP2003273015U 2003-12-10 2003-12-10 ヘアアイロン Expired - Lifetime JP3102186U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026775A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Phild Co., Ltd. アイロンパーマ方法

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