JP3102056U - 偏光フィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】円偏光の偏光フィルタを使用したときの上記光学ファインダにおける着色を抑え、違和感のない被写体の像を光学ファインダで得られるようにする。
【解決手段】偏光膜の裏面に、偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Aと、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Bとが、可視光波長の範囲の少なくとも二波長で一致し、該二波長間で連続して近似している特性の1/4位相差板を重ね合わせた。
【選択図】 図2
【解決手段】偏光膜の裏面に、偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Aと、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Bとが、可視光波長の範囲の少なくとも二波長で一致し、該二波長間で連続して近似している特性の1/4位相差板を重ね合わせた。
【選択図】 図2
Description
本考案は、写真カメラのレンズに装着する円偏光の偏光フィルタに関するものである。
従来から偏光フィルタには通常の偏光フィルタ(直線偏光)と円偏光の偏光フィルタとがある。どちらの偏光フィルタも写真撮影時の反射光の入り込みを抑え、色彩が強調されためりはりのある写真を得たい場合に使用されるが、測光や測距のセンサーまでの光路にハーフミラーを使用している自動焦点(AF)カメラに対して通常の偏光フィルタ(直線偏光フィルタ)を使用すると測定誤差が生じて測光や測距が正確に行われないため、自動焦点カメラには円偏光の偏光フィルタが用いられていた。
ところで写真カメラのレンズに装着する通常の偏光フィルタは偏光膜を保護ガラスの間に配置したものであり、また円偏光フィルタは前記通常の偏光フィルタの偏光膜の裏面側に1/4位相差板を介在させたものである。そして、前記1/4位相差板では可視光域中の550nmを規定波長として、この一つの規定波長の下で円偏光回転効率が真円となるように設定されている。
しかしながら、この従来の1/4位相差板では、図3に示されているように偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Aと、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Bとが、可視光域の上記規定波長の550nmで一致するだけであって、400〜700nmの可視光域で楕円(縦長辺)→真円→楕円(横長辺)と連続的に円偏光の円形が変化していくものとなっており、そのため、使用に際して真円の規定波長から離れる波長の光(真円の円偏光としてはコントロールされない波長の光)によって一眼レフカメラにおける光学ファインダ内の像の着色が強調されて、光学ファインダでの被写体に違和感を生じさせるという不都合があった。
そこで本考案は上記事情に鑑み、円偏光の偏光フィルタを使用したときの上記光学ファインダにおける着色を抑えることを課題とし、違和感のない被写体の像を光学ファインダで得られるようにすることを目的とするものである。
しかしながら、この従来の1/4位相差板では、図3に示されているように偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Aと、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Bとが、可視光域の上記規定波長の550nmで一致するだけであって、400〜700nmの可視光域で楕円(縦長辺)→真円→楕円(横長辺)と連続的に円偏光の円形が変化していくものとなっており、そのため、使用に際して真円の規定波長から離れる波長の光(真円の円偏光としてはコントロールされない波長の光)によって一眼レフカメラにおける光学ファインダ内の像の着色が強調されて、光学ファインダでの被写体に違和感を生じさせるという不都合があった。
そこで本考案は上記事情に鑑み、円偏光の偏光フィルタを使用したときの上記光学ファインダにおける着色を抑えることを課題とし、違和感のない被写体の像を光学ファインダで得られるようにすることを目的とするものである。
本考案は上気した課題を考慮してなされたもので、偏光膜の裏面に1/4位相差板が重ね合わされてなり、前記1/4位相差板は、偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率と、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率とが、可視光波長の範囲の少なくとも二波長で一致し、該二波長間で連続して近似していることを特徴とする偏光フィルタを提供して、上記課題を解消するものである。
本考案の構成によれば、1/4位相差板が、400〜700nmの可視光域における少なくとも二波長で円偏光が真円の状態となるとともに、その二波長の連続する波長域で偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光の円偏光回転効率と、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光の円偏光回転効率とが連続して近似しているので、円偏光が真円状態である波長から離れる波長の光でも、その円偏光での円形がほぼ真円にコントロールされ。よって、光学ファインダ内の像の色付が抑えられるようになり、光学ファインダでの被写体に対する違和感を大きく軽減することができるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
つぎに本考案を実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本考案に係る偏光フィルタ1の構成を断面で示しているものであって、本偏光フィルタ1は偏光膜2の裏面に1/4位相差版3を重ね合わせ、この両者が間となるようにして保護ガラス4が重ね合わされているものである。そして、本考案において前記1/4位相差版3が図2に示す特性を有している。この図2には、偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Aと、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Bとが示されている。そして、図示されているように400〜700nmの可視光域において、前記円偏光回転効率Aと円偏光回転効率Bとが約450nmと約570nmの波長の光のときに一致して円偏光の円形がそれぞれ真円となり、さらに約450nmと約570nmの二波長間で円偏光回転効率Aと円偏光回転効率Bとの近似状態が連続している。
図1は本考案に係る偏光フィルタ1の構成を断面で示しているものであって、本偏光フィルタ1は偏光膜2の裏面に1/4位相差版3を重ね合わせ、この両者が間となるようにして保護ガラス4が重ね合わされているものである。そして、本考案において前記1/4位相差版3が図2に示す特性を有している。この図2には、偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Aと、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率Bとが示されている。そして、図示されているように400〜700nmの可視光域において、前記円偏光回転効率Aと円偏光回転効率Bとが約450nmと約570nmの波長の光のときに一致して円偏光の円形がそれぞれ真円となり、さらに約450nmと約570nmの二波長間で円偏光回転効率Aと円偏光回転効率Bとの近似状態が連続している。
上記特性の1/4位相差版3が可視光域における円偏光の円形を平均的に真円から僅かに楕円になった状態にとどめるようになっているものであることから、上記約450nmと約570nmの波長から離れる波長の光であってもほぼ円偏光が真円に近い状態で制御されるようになり、この1/4位相差版3を備える本偏光フィルタ1を装着した自動焦点カメラにおける光学ファインダで被写体を見た場合でも色付を抑え、違和感なく被写体をとらえることができるものとなる。
1…偏光フィルタ
2…偏光膜
3…1/4位相差版
4…保護ガラス
A…偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率
B…偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率
2…偏光膜
3…1/4位相差版
4…保護ガラス
A…偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率
B…偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率
Claims (1)
- 偏光膜の裏面に1/4位相差板が重ね合わされてなり、前記1/4位相差板は、偏光膜の偏光軸方向に交差する偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率と、偏光膜の偏光軸方向に平行な偏光方向の偏光光が1/4位相差板に入射するときの円偏光回転効率とが、可視光波長の範囲の少なくとも二波長で一致し、該二波長間で連続して近似していることを特徴とする偏光フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272874U JP3102056U (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 偏光フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272874U JP3102056U (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 偏光フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3102056U true JP3102056U (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=43255611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003272874U Expired - Lifetime JP3102056U (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 偏光フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3102056U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012014133A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Marumi Koki Kk | 多機能付偏光フィルター及び多機能付偏光フィルターの製造方法 |
JP2013117646A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Marumi Koki Kk | デジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルター |
-
2003
- 2003-12-03 JP JP2003272874U patent/JP3102056U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012014133A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Marumi Koki Kk | 多機能付偏光フィルター及び多機能付偏光フィルターの製造方法 |
JP2013117646A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Marumi Koki Kk | デジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルター |
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