JP3101728U - ポンプ式容器 - Google Patents

Abstract

【課題】子供が積極的に使用したくなる遊興性に富んだポンプ式容器を提供する。
【解決手段】透明材料で構成された容器本体12と、該容器本体12の開口部に取り付けられる蓋部材14と、該蓋部材14の口頚部に取り付けられるポンプ部材18を備えており、上記ポンプ部材18の吸引チューブ36を容器本体12内に垂設すると共に、吸引チューブ36に玩具44を取り付けて、該玩具44を容器本体12内に収容したポンプ式容器10。玩具44には、上下に貫通する孔が形成されており、該孔に吸引チューブ36を圧接状態で挿通することにより、玩具44は、吸引チューブ36の上下方向に移動可能に取り付けられている。
【選択図】図１

Description

この考案は、石鹸、シャンプー、リンス等の液状の内容物をポンプを利用して吐出させるポンプ式容器に係り、特に、子供が積極的に使用したくなる遊興性に富んだポンプ式容器に関する。

従来より、例えば実開平５−３５６４８号に開示されているようなポンプ式容器が知られている。このポンプ式容器は、ポンプのノズルを上下動させることにより、チューブから内容物を吸引して外部へ吐出できる構造となっている。
実開平５−３５６４８号

上記ポンプ式容器は、小さな子供でも簡単に操作できる構造ではあるが、子供の興味を引くための遊興性に欠けていた。このため、石鹸、シャンプー、リンス等の内容物が収納された当該ポンプ式容器を、子供自身に積極的に使用させて、手洗いや洗髪等を行うことを習慣付けることが困難であった。

本考案は、上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、子供が積極的に使用したくなる遊興性に富んだポンプ式容器を提供することにある。

上記の目的を達成するため、本考案に係るポンプ式容器は、透明材料で構成された容器本体内に、ポンプ部材の吸引チューブを垂設し、該吸引チューブから内容物を吸引して外部へ吐出するポンプ式容器であって、上記吸引チューブに玩具を取り付けて、該玩具を容器本体内に収容したことを特徴とする。

上記玩具に形成された孔に、上記吸引チューブを圧接状態で挿通し、玩具を吸引チューブの上下方向に移動可能に取り付けるようにするのが望ましい。

本考案に係るポンプ式容器にあっては、子供の興味を引く玩具を、ポンプ部材の吸引チューブに取り付けて、透明材料で構成された容器本体内に収容したので、容器本体内に石鹸、シャンプー、リンス等の不透明な液状の内容物を充填して玩具が外部から見えない状態にしておけば、子供は玩具が見えるようにするため自ら積極的にポンプ式容器を使用するようになり、手洗いや洗髪等を行うことを容易に習慣付けることができる。

上記玩具に形成された孔に、上記吸引チューブを圧接状態で挿通し、玩具を吸引チューブの上下方向に移動可能に取り付けた場合には、例えば、玩具を吸引チューブの先端の真上近傍に取り付けることにより、内容物が減ってきて玩具の全体が見えた時点で、内容物の詰め替え時期が到来したことを知ることができる。

以下、図面に基づき、本考案に係るポンプ式容器10の実施形態を説明する。
図１は本考案に係るポンプ式容器10の正面図、図２は側面図、図３は分解斜視図である。本考案のポンプ式容器10は、容器本体12と、該容器本体12の開口部に取り付けられる蓋部材14と、該蓋部材14の口頚部16（図３）に取り付けられるポンプ部材18を備えている。

上記容器本体12は、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）樹脂等の透明材料で構成されており、略円筒状の胴部20と該胴部20の下端を閉塞する底部22を有すると共に、胴部20の上端外周面にはネジ部24（図３）が形成されている。
また、上記蓋部材14は、ＰＰ（ポリプロピレン）樹脂等で構成されており、略扁平円筒状の胴部26と、該胴部26の上端から内方に絞られた肩部28と、該肩部28から上方に突出し外周面にネジ部30が形成された略円筒状の口頚部16（図３）を有している。また、蓋部材14の胴部26の下端内周面には、上記容器本体12の胴部20のネジ部24と着脱自在に螺合するネジ部（図示省略）が形成されている。

上記ポンプ部材18は、蓋部材14の口頚部16のネジ部30と着脱自在に螺合する略円筒状のキャップ部32と、該キャップ部32に保持されると共に容器本体12内に向けて垂設されたシリンダ34と、該シリンダ34と連通接続されると共に容器本体12内の底部22近傍まで垂設された細長い吸引チューブ36と、上記シリンダ34と連通接続されると共にキャップ部32上方へ延設される作動管38と、該作動管38の上端と連通接続された押し釦40付きのノズル部42を有している。
而して、上記ポンプ部材18の押し釦40を操作してノズル部42を上下動すると、容器本体12の内容物が、吸引チューブ36の先端から吸引され、シリンダ34、作動管38を経由してノズル部42の先端42ａから外部へ吐出されるようになっている。

図１乃至図３において、44はポンプ部材18の吸引チューブ36に取り付けられて、容器本体12内に収容された玩具である。本実施の形態においては、該玩具44をＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）樹脂やエラストマー樹脂等の柔軟性材料より成る「あひる」を模した物品で構成している。
図３に示すように、玩具44には、上下に貫通する孔44ａが形成されている。この孔44ａは、上記吸引チューブ36の外径より若干小径と成されており、該孔44ａに吸引チューブ36を圧接状態で挿通することにより、玩具44は、吸引チューブ36の上下方向に移動可能に取り付けられている。
上記玩具44としては、動物・植物を模した物品、人気キャラクタ・有名人等を模した人形、自動車・飛行機等の輸送機器を模した物品等、子供の興味を引く任意の物品で構成することができる。

本考案のポンプ式容器10は、以下の手順で組立を行う。先ず、ポンプ部材18のシリンダ34及び吸引チューブ36を、蓋部材14の口頚部16内に挿通した後、ポンプ部材18のキャップ部32と蓋部材14の口頚部16とを螺合する。次に、玩具44の孔44ａに ポンプ部材18の吸引チューブ36を挿通することにより、吸引チューブ36に玩具44を取り付ける。最後に、蓋部材14と容器本体12とを螺合すれば、本考案のポンプ式容器10が完成する。
図１及び図２に示すように、ポンプ部材18の吸引チューブ36に取り付けられて透明材料で構成された容器本体12内に収容された玩具44は、外部から見えるようになっている。

本考案のポンプ式容器10を使用する際には、蓋部材14と容器本体12との螺合を解除して蓋部材14を取り外してから、容器本体12内に例えば、石鹸、シャンプー、リンス等、不透明な液状の内容物46を、玩具44が完全に隠れる量充填する。この結果、図４に示すように、容器本体12内に収容された玩具44は、外部から見えなくなる。
その後、ポンプ式容器10を使用して内容物46の量が減ってくると、図５に示すように、内容物46に隠れていて見えなかった玩具44が徐々に姿を現すのである。

而して、本考案のポンプ式容器10にあっては、子供の興味を引く玩具44を、ポンプ部材18の吸引チューブ36に取り付けて、透明材料で構成された容器本体12内に収容したので、容器本体12内に石鹸、シャンプー、リンス等の不透明な液状の内容物46を充填して玩具44が外部から見えない状態にしておけば、子供は玩具44が見えるようにするため自ら積極的にポンプ式容器10を使用するようになり、手洗いや洗髪等を行うことを習慣付けることができる。

また、上記の通り、玩具44が、吸引チューブ36の上下方向に移動可能に取り付けられているので、例えば、玩具44を吸引チューブ36の先端の真上近傍に取り付けた場合には、内容物46が減ってきて玩具44の全体が見えた時点で、内容物46の詰め替え時期が到来したことを知ることができる。

尚、ポンプ式容器10に充填される内容物46は、上記した石鹸、シャンプー、リンスに限定されるものではなく、ボディーシャンプー、洗剤等、上記ポンプ部材18で吸引可能な任意のものを用いることができる。
また、不透明な内容物46に限られず、透明な内容物を充填しても良い。透明な内容物を充填した場合には、最初から玩具44が外部から見える状態となるが、子供の興味を引く玩具44が容器本体12内に入っているため、子供は積極的に当該ポンプ式容器10を使用したくなるものである。

本考案に係るポンプ式容器を示す正面図である。 本考案に係るポンプ式容器を示す側面図である。 本考案に係るポンプ式容器を示す分解斜視図である。 本考案に係るポンプ式容器の使用状態を示す正面図である。 本考案に係るポンプ式容器の使用状態を示す正面図である。

符号の説明

10 ポンプ式容器
12 容器本体
14 蓋部材
18 ポンプ部材
32 キャップ部
34 シリンダ
36 吸引チューブ
38 作動管
40 押し釦
42 ノズル部
44 玩具
46 内容物

Claims (2)

1. 透明材料で構成された容器本体内に、ポンプ部材の吸引チューブを垂設し、該吸引チューブから内容物を吸引して外部へ吐出するポンプ式容器であって、上記吸引チューブに玩具を取り付けて、該玩具を容器本体内に収容したことを特徴とするポンプ式容器。
2. 上記玩具に形成された孔に、上記吸引チューブを圧接状態で挿通し、以て、玩具を吸引チューブの上下方向に移動可能に取り付けたことを特徴とする請求項１に記載のポンプ式容器。
   
   
   

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