JP3101628U - 羽毛布団用のマイヤー毛布 - Google Patents

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保之助 石谷
義哲 田中
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丸石毛布株式会社
株式会社田中ミシン縫製
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Abstract

【課題】マイヤー毛布としての長所を活かし乍ら、これを羽毛布団に用いても、羽毛布団或いはマイヤー毛布が不測にベッドからズレ落ちてしまうことがなく、優れた保温状態を得ることが出来るようにすること。
【解決手段】マイヤー毛布の少なくともパイル面側1Aが起毛処理及びポリッシュ仕上げされて表側に構成され、反対の裏面側1Bに滑り抵抗の大きな布2を逢着してある。
【選択図】 図1

Description

本考案は、マイヤー毛布、特に、羽毛布団と併用するのに好適なマイヤー毛布に関する。
技術背景
アクリル繊維等で織られたマイヤー毛布は、柄物、無地に関わらず、表裏共に起毛処理され、ポリッシュ仕上げされていて、その毛羽による柔らかな肌触りと高級感があることで、特に最近人気が出ている。この種の毛布は、通常、毛布を身体側に位置させ、布団をその上に載せる重ね敷きという状態で併用されるものである。そして、その布団として、羽毛布団も用いられる。
特開2002−129452及び特開2002−069808には、夫々マイヤー毛布の特性を改善する考えが提案されている。
本考案が解決しようとする課題は、上記マイヤー毛布を布団、特に軽い羽毛布団と併用するときに生じる滑りを解消することにある。
即ち、両面起毛処理及びポリッシュ加工されたマイヤー毛布は、その毛羽の表面が滑り易く、特に、通常毛布の長手方向に方向性を持った滑りを生じる。
畳み、或いはベッドにおいて、図4に示すように、このマイヤー毛布1の上に軽い羽毛布団3を掛けると(逆に身体側に羽毛布団を掛けて、その上にマイヤー毛布を掛ける場合もある)、寝返り等で毛布1或いは羽毛布団3が動かされると、マイヤー毛布1の表面の滑り作用によって、両者の間に相対滑りが起きて、羽毛布団3がベッドから落ちてしまうという問題がある(床の間では位置ズレする)。
本考案にかかる羽毛布団用のマイヤー毛布は、上記課題を解決するために、マイヤー毛布1の少なくともパイル面側1Aが起毛処理及びポリッシュ仕上げされて表側に構成され、反対の裏面側1Bに滑り抵抗の大きな布2を逢着してある、という手段を講じたものである。
本考案によれば、マイヤー毛布としての長所を活かし乍ら、これを羽毛布団に用いても、両者の間の滑りを未然に回避出来て、寝返りを打っても羽毛布団或いはマイヤー毛布がベッドからズレ落ちてしまうことがなく(床の間では位置ズレして外れることがない)、常に重ね掛け状態を良好に維持出来て、優れた保温状態を得ることが出来る利点がある。
本考案において、前記滑り抵抗の大きな布2がガーゼ地であるのが好ましいが、コンパス、シーティング、サイフ、ブロード、ニット地の何れか一つから選択してもよい。前記ガーゼ地としては、通常の綿織りものでよい。そして、本発明にいう適当な滑り抵抗を出すために、織りは、インチ当たり190本以下のものが好ましい。また、前記滑り抵抗の大きな布2として前記他の素材を用いる場合、合繊でも天然繊維或いは混紡でもよい。
以下、本考案にかかる羽毛布団用のマイヤー毛布の好適実施例を、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここに用いるマイヤー毛布1は、アクリル繊維を主体としたもので、絵柄がプリントされており、表裏両面、即ち、パイル面側1A及び裏面側共に起毛処理及びポリッシュ仕上げされ、一般に製造されているアクリル繊維主体のマイヤー毛布と同じ構成のものである。
そして、毛羽の長く、肌触りの良いパイル面側1Aとは反対の裏面側1Bの全面に滑り抵抗の大きな布2として、ガーゼ地を、その周辺でミシン逢着してある。この際、前記布2は、図1に示す如く、マイヤー毛布1の頭部側端部の折り返し部(首、顔が位置する)には位置しない程度に短く構成されている。また、図4に示す4は、前記布2を、所定の間隔でマイヤー毛布1に係止するための逢着糸であり、所定の間隔で留め付けを行なうことで、周辺のみの逢着に比べて、布2のマイヤー毛布1に対する相対ズレを少なくし、より摩擦抵抗を大きくする。
使用に際しては、図2に示す如く、滑り抵抗の大きな布2のガーゼ地が上側に位置された状態で身体側にマイヤー毛布1を掛け、その上に羽毛布団3を掛けて用いる。これによって、図4に示すごとく、滑り抵抗の大きな布2としてのガーゼ地と、羽毛布団3の生地(通常、ブロード)との摩擦抵抗によって、両者の間が非常に滑り難くなり、就寝中の寝返り等で両者の間に滑りを生じて羽毛布団3がベッドからズリ落ちてしまうということがない。
また、図3に示す如く、逆に、身体側に羽毛布団3を掛け、その上に、滑り抵抗の大きな布2のガーゼ地が下側に位置された状態でマイヤー毛布1を掛けて用いる場合がある。この場合も、やはりガーゼ地と、羽毛布団3の生地(通常、ブロード)との摩擦抵抗によって、両者の間が非常に滑り難くなり、従って、就寝中の寝返り等で両者の間に滑りを生じてマイヤー毛布1(羽毛布団3の場合もある)がベッドからズリ落ちてしまうということがない。
本考案のマイヤー毛布は、上記の如く羽毛布団に好適であるが、これを単独として用いても、その滑り抵抗の大きな布2をガーゼ地とした場合では、ガーゼ地の心地よい肌触りを、本来の毛羽による肌触りとを選択的に利用でき、通常のマイヤー毛布に新たな使用価値を付与したものとして利用できる。
実施例のマイヤー毛布の全体の斜視図である。 実施例のマイヤー毛布の一使用状態を示す側面図である。 実施例のマイヤー毛布の一使用状態を示す側面図である。 実施例のマイヤー毛布の一使用状態を示す要部の拡大縦断側面図である。 従来技術を示すマイヤー毛布の一使用状態を示す要部の拡大縦断側面図である。
符号の説明
1:マイヤー毛布
1A:パイル面側
1B:裏面側
2:布
3:羽毛布団
4:逢着糸

Claims (3)

  1. 羽毛布団用のマイヤー毛布であって、
    マイヤー毛布1の少なくともパイル面側1Aが起毛処理及びポリッシュ仕上げされて表側に構成され、
    反対の裏面側1Bに滑り抵抗の大きな布2を逢着してある、
    羽毛布団用のマイヤー毛布。
  2. 前記滑り抵抗の大きな布2が、ガーゼ、コンパス、シーティング、サイフ、ブロード地の何れか一つである請求項1の羽毛布団用のマイヤー毛布。
  3. 前記滑り抵抗の大きな布2の少なくとも周辺が前記マイヤー毛布1にミシン逢着されている請求項1又は請求項2の羽毛布団用のマイヤー毛布。
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