JP3101605U - 深層水の海水から塩を作る装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 草木等の連続炭化製造機において、チップを炭化する時に気化し発生した排ガスを燃焼させて、その熱エネルギーを利用して第1工程濃縮製塩器を加熱して深層水の海水を濃縮する。
次に、草木等の連続炭化製造機で製造された炭化チップを利用して、燃焼炉で燃焼させて第2工程濃縮製塩器を加熱して第1工程濃縮製塩器で濃縮した濃縮液を、さらに濃縮して塩を作る深層水の海水から塩を作る装置を提供する。
【解決手段】 草木等の連続炭化製造機において、二次燃焼室から冷却塔を設けて上部に第1工程濃縮製塩器を設け、深層水の海水を給水するノズルを設ける。
次に、周部に冷却部を設けた燃焼炉を設け、その上に一方を緩やかな傾斜とした第2工程濃縮製塩器を設けたことを特徴とする深層水の海水から塩を作る装置。
【選択図】 図1

Description

本考案は、草木等のチップの連続炭化製造機の熱エネルギーと製造された炭化チップを利用して深層水の海水から塩を作る装置に関するものである。
従来、一般に市販されている食塩は、次のようにして製造され、それらの成分は次のようになっている。
(イ)一般に市販されている塩は、工業的に合成されて作られ、大量生産が可能である。
Mg(マグネシゥム):0,003%
K (カリゥ厶) :0,040%
Ca(カルシゥム) :0,011%
Fe(鉄) :2PPm
(ロ)通常の海水を濃縮し精製して作られた塩で、産地が伯方で、次のような成分が含まれている。
Mg(マグネシゥム):0,045%
K (カリゥム) :0,040%
Ca(カルシゥム) :0,065%
Fe(鉄) :2PPm
(ハ)通常の海水を濃縮し精製して作られた塩で、産地が奥能登で、次のような成分が含まれている。
Mg(マグネシゥム):0,72%
K (カリゥム) :0,28%
Ca(カルシゥム) :0,21%
Fe(鉄) :25PPm
(ニ)従来、草木等の連続炭化製造機はあった。
そのため次のような問題点があった。
背景技術の項目において、(イ)(ロ)(ハ)のいずれの成分もMg(マグネシゥム)、K(カリゥム)、Ca(カルシゥム)等の有効成分が少なく、従来の塩を食していると、生活習慣病(肥満、便泌、高血圧、花粉症、アトピー等)の原因の一つであると言われている。
(イ)の場合は、塩を合成して作るために特に有効成分が少ない欠点がある。
又、(ロ)(ハ)については、人手による作業で作られており効率がよくなかった。
(ニ)の場合は、チップを熱で蒸して炭化する際に発生する排ガスはそのまま燃焼させて、排気は外へ放出している。又、炭化したチップは他の方面に利用しているが、袋詰や運搬などに手間を要した。
本考案は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
(イ)草木等の連続炭化製造機において、二次燃焼室から冷却塔を設けて上部に第1工程濃縮製塩器を設け深層水の海水を給水するノズルをも設ける。
(ロ)周部に冷却部を設けた燃焼炉を設け、その上部に一方を緩やかな傾斜部とした第2工程濃縮製塩器を設ける。
以上を特徴とする深層水の海水から塩を作る装置。
(イ)第1工程濃縮製塩器と第2工程濃縮製塩器の二つの工程を組合わせて海水を濃縮精製することができるので大巾に時間が短縮できる。
(ロ)草木等のチップの連続炭化製造機の熱エネルギーと炭化チップが効率よく有効に利用できるのでコストが節減できる。
(ハ)深層水の海水から塩を作ると次のような有効成分が多く含んでいる。
Mg(マグネシゥム):1,30%
K (カリゥム) :0,58%
Ca(カルシゥム) :0,29%
Fe(鉄) :2PPm
以上のように、従来の塩と本装置で精製して作った塩を比較すると、マグネシゥム、カリゥム、カルシゥムなど非常に多く含んでおり、生活習慣病が改善される効果がある。
又、深層水100%を原料とした、にがり液として濃縮して利用も可能であり、粗製海水塩化マグネシゥムをはじめ、海水中のミネラルが多量に含まれた、天然ミネラル濃縮液となり、その効用は、アトピー、水虫などの皮膚疾患、高血圧、頭髪への改善効果も望まれる。
本考案は以上のような数々の効果がある。
以下、本考案の実施の形態を説明をする。
図1において説明すると、ホイールローダ(1)によりチップ投入の各工程より最終工程のスクリーン式分級機(17)及び排気筒に至るまでの草木等の連続炭化製造機プラント(26)において、本考案の実施の形態の第1工程濃縮製塩器部分について説明すると、図1、図2において、
(イ)二次燃焼室(21)より冷却塔(27)を設け、内周部に耐火キャスター(28)を張る。そして、冷却塔(27)の内部に空気を送風する冷却ブロア(29)とダンパー(30)を設け配管(31)で接続する。
(ロ)冷却塔(27)の上部に第1工程濃縮製塩器(32)を設け、その上にノズル(33)を数個設けて配管で接続し、途中にバルブ(34)とポンプ(35)を設け深層水タンク(36)に接続する。
(ハ)冷却塔(27)よりサイクロン(23)、排風機(24)、排気筒(25)を設けそれぞれ排気管(59)で接続する。
本考案の第1工程濃縮製塩器(32)の部分は以上のような構成よりなっている。
次に、本考案の実施の形態の第2工程濃縮製塩器部分について説明する。図3、図4において、
(イ)炭化チップ投入ホッパー(37)を設け、次に、上方に炭化チップを搬送する搬送ベルトコンベア(38)を設け、その下に投入口(39)を設け、さらにその下に炭化チップを送り出すシュート部(40)を設ける。そして、そのシュート部(40)において出入する押出し蓋(41)を設ける。
(ロ)周部全体に冷却水が循環するように冷却部(42)を設け、下方には給水口(43)、上方には排水口(44)を設けた燃焼炉(45)を設ける。
(ハ)燃焼炉(45)の底(46)には通気孔(47)を数個設け、その下には空気室(48)と側方より送風口(49)を設ける。
(ニ)燃焼炉(45)の上側方に排気口(50)と下側方には取出し口(51)を設ける。
(ホ)燃焼炉(45)の上に一方を緩やかな傾斜部(52)とした第2工程濃縮製塩器(53)を設ける。
本考案の第2工程濃縮製塩器(53)の部分は以上のような構成よりなっている。
本考案を使用するときは、図1、図2の第1工程濃縮製塩は、ガス化された排気は二次燃焼室(21)で約800℃〜1000℃高温で燃焼し冷却塔(27)に設た第1工程濃縮製塩器(32)を熱っし、冷却塔(27)の内部には空気(59)を送風し排気ガスの燃焼と温度調整を行い、排気はサイクロン(23)へ放出する。そして、第1工程濃縮製塩器(32)に深層水の海水(55)は一定量を入れて加熱して水分を蒸発させて深層水の海水(55)を濃縮する。水分が蒸発した分はノズル(33)より自動的に補給される。したがって、第1工程濃縮製塩器(32)はチップを炭化する時に発生するガスが燃焼する熱エネルギーを利用して深層水の海水を濃縮する。
次に、図3、図4の第2工程濃縮製塩は、炭化チップ(56)を炭化チップ投入ホッパー(37)に投入し、図4に示すように、押出し蓋(41)が引いている状で搬送ベルトコンベア(38)を作動しシュート部(40)に投入させて、図3のように、燃焼炉(45)内に押出し炭化チップ(56)を着火させて第2工程濃縮製塩器(53)を加熱する。その第2工程濃縮製塩器(53)内には第1工程濃縮製塩器(32)で濃縮された深層水の海水を(55)を入れて加熱すると、水分だけが蒸発して底に塩が精製されていくので、引掛棒(58)により傾斜部(52)に掻上げて塩を取出す。第2工程濃縮製塩器(53)は炭化されたチップを利用して濃縮された深層水の海水をさらに濃縮して精製し塩を作る。
第1工程濃縮製塩器、及び、第2工程濃縮製塩器の各工程において、深層水の海水を100%原料とし濃縮して、にがり液をつくることもできる。
尚、明細書中には深層水とあるが、これは海洋深層水ともいう。
従来の草木等の連続炭化製造機の各工程図を示したもので、その図において、一部に本考案の工程図を示す 本考案の第1工程濃縮製塩器部分を示す断面図 本考案の第2工程濃縮製塩器部分を示す断面図で、押出し蓋が炭化チップを燃焼炉へ押出した状態を示し、一部において使用例を示す 本考案の第2工程濃縮製塩器部分の一部分の断面図で、押出し蓋が引いて炭化チップがシュート部に落下し供給した状態を示す
符号の説明
1 ホイールローダ
2 チップ投入
3 チップホッパ
4 パンコンベア
5 磁選機
6 定量センサ
7 開閉シャッター
8 ガス化炉
9 着火バーナ
10 冷却水給水口イ
11 冷却水排水口
12 水冷式スクリュウコンベア
13 ロータリフイダー
14 磁選機
15 ベルトコンベア
16 散水弁
17 スクリーン式分級機
18 炭化チップ容器
19 ガス化送風ブロア
20 ダンパー
21 二次燃焼室
22 燃焼バーナ
23 サイクロン
24 排風機
25 排気筒
26 草木等のチップ連続炭化製造機プラント
27 ;冷却塔
28 耐火キャスター
29 冷却ブロア
30 ダンパー
31 配管
32 第1工程濃縮製塩器
33 ノズル
34 バルブ
35 ポンプ
36 深層水タンク
37 炭化チップ投入ホッパ
38 搬送ベルトコンベア
39 投入口
40 シュート部
41 押出し蓋
42 冷却部
43 給水口
44 排水口
45 燃焼炉
46 底
47 通気孔
48 空気室
49 送風口
50 排気口
51 取出口
52 傾斜部
53 第2工程濃縮製塩器
54 空気
55 深層水の海水
56 炭化チップ
57 塩
58 引掛棒
59 排気管

Claims (1)

  1. (イ)草木等の連続炭化製造機において、ニ次燃焼室から冷却塔を設けて上部に第1工程濃縮製塩器を設け、その上に深層水の海水をを給水するノズルを設ける。
    (ロ)次に、周部に冷却部を設けた燃焼炉を設け、その上に一方を緩やかな傾斜部とした第2工程濃縮製塩器を設ける。
    以上のように構成したことを特徴とした深層水の海水から塩を作る装置。
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