JP3101527B2 - 移動メッセージ受信機に送られた符号化送信を解析する復号器および復号方法 - Google Patents

移動メッセージ受信機に送られた符号化送信を解析する復号器および復号方法

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JP3101527B2 JP07081601A JP8160195A JP3101527B2 JP 3101527 B2 JP3101527 B2 JP 3101527B2 JP 07081601 A JP07081601 A JP 07081601A JP 8160195 A JP8160195 A JP 8160195A JP 3101527 B2 JP3101527 B2 JP 3101527B2
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動メッセージ受信機
(バッテリ駆動型であり、アドレスと、1つ以上のペー
ジャユニットに対して向けられたメッセージ情報とが符
号化されたページャ送信をモニタする、一般にページャ
とよばれるもの)に関している。より詳細には、最小の
バッテリ電力消費でページャがメッセージを取り出せる
ように、ページャに送られる符号化された送信を解析す
る復号器および復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動メッセージ受信機(ここではページ
ャとよぶことにする)は、特定のページャユニットに対
してアラームを鳴らしたり、情報を送ったりするため
に、ページングネットワーク用の定められたブロードキ
ャストチャネルをモニタする個人向けメッセージ受信装
置である。ページャは、メッセージを探すために割り当
てられている、ネットワークによって使用される1つま
たは複数のチャネルを定期的にモニタする。入メッセー
ジが識別(identify)されると、ページャは、ユーザに
注意を喚起したり、メッセージを表示したり、あるいは
メッセージの情報およびページャの機能にしたがって応
答したりする。ページャユニットは、小さく、軽量で、
バッテリ駆動される装置であり、電力を消費する要素が
組み込まれている。バッテリの電力を主に消費するの
は、RF受信回路である。ページャバッテリのサイズを
小さくするために、またはバッテリの使用寿命を延ばす
ために、様々なページャアドレスおよびメッセージ符号
化技術が開発され、電力を消費する無線受信機がオンに
なっている時間が最小になるようにしてきた。広く使わ
れているあるディジタルブロードキャスト規格は、POCS
AGという頭字語で知られており、これは、バッテリセー
ビングを促進し、入メッセージの識別を信頼性よく行う
ように設計されている。イギリスのブリティッシュテレ
コムによって開発されたPOCSAG(「郵便局符号規格化ア
ドバイザリグループ」の頭字語)は、ページャおよび他
の移動メッセージ受信機に信号を出すブロードキャスト
規格である。POCSAG符号化規格は、一定期間(規格では
576ビット)のプリアンブル符号と、それに続く1つ以
上の符号のバッチ(batch)とを有する送信フォーマッ
トを用いており、各バッチは、同期符号と、それに続く
所定の8個のタイムスロット、すなわち8個のフレーム
中にある16個の符号語とを有する。ページングネットワ
ークのすべてのページャは、8個のグループのうちの1
つに割り当てられており、これはバッチの中のタイムス
ロットのうちの1つに対応している。ページャのアドレ
ス符号は、指定されたタイムスロットでしか送信されな
い。そのためページャの無線回路は、ほとんどの時間、
オフにしておくことができ、その結果、ページャのバッ
テリの寿命を延ばすことが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術においては、次に示す問題があった。すなわ
ち、送信されたメッセージを受信するためには、そのペ
ージャに割り当てられているタイムスロットの間、常に
無線回路をオンにしておかなければならないという問題
があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、無線回路の
ための「オン」時間を低減させ、かつ同期符号を受信す
るために無線回路のパワーを立ち上げて安定させる必要
をなくすことによって、バッテリセービングが促進され
た復号器および復号方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の復号器は、プリ
アンブル符号と、その他の符号からなるバッチとを選択
的に含んでいる符号化送信を受信し、かつ処理する移動
メッセージ受信機用の復号器において、該各バッチは同
期符号と、それに続く所定のタイムスロット中の複数の
符号語と、を備えており、該1つ以上の指定されたタイ
ムスロットは、情報が送られる時に該受信機の1つ以上
のアドレスが送信されるタイムスロットであり、該受信
機は、同期符号が受信される時に符号化送信と同期がと
られる内部クロックを備えており、該符号化送信は、さ
まざまに選択されるボーレートにより該受信機に送ら
れ、該さまざまに選択されるボーレートの内の1つ以上
が該受信機にとって正しいボーレートであって、該受信
機は、選択的にオンされて符号化送信を受信し、かつ符
号化された信号を該送信から作る無線回路を備えてお
り、該復号器は、該符号化された信号をモニタすること
によって、該符号化送信のボーレートが該復号器にとっ
て正しいボーレートに対応しているかを判別するボーレ
ート検出器と、該符号化された信号をモニタすることに
よってプリアンブル符号を検出するプリアンブル検出器
と、該符号化された信号をモニタし、かつ該受信機のア
ドレスとの間に少なくとも所定の相関が存在するかを判
別するアドレス検出器と、該ボーレート検出器、該プリ
アンブル検出器、および該アドレス検出器に応答するこ
とによって、該無線回路を選択的にオンし、またはオフ
するオン制御器であって、該受信機が、該受信機の該内
部クロックが符号化送信と同期がとられている同期動作
モードにある時には、該受信機の該指定されたタイムス
ロットにおける各符号語の始まりにおいては該無線回路
をオンし、かつ(a)該ボーレートが正しく、(b)該符号化
された信号がプリアンブル符号ではなく、かつ(c)該受
信されている符号化信号と該受信機のアドレスとの間に
所定の相関よりも小さい相関しか存在しない場合には、
符号語全体が受信される以前に該無線回路をオフするオ
ン制御器と、を備えており、そのことにより上記目的が
達成される。
【0006】ある実施例では、前記受信機の前記内部ク
ロックが前記符号化送信と同期がとられ、かつ前記オン
制御器が、該受信機の前記指定されたタイムスロットに
おける各符号語の始まりにおいて前記無線回路をオンす
る時に、(a)前記バッチの前記ボーレートが正しくない
と前記ボーレート検出器が判別する場合、または、(b)
前記符号化された信号がプリアンブル符号である場合に
は、該オン制御器が実質的に一符号語全体を受信できる
ほどの間該無線回路をオンし続けてもよい。
【0007】ある実施例では、前記符号化された信号を
モニタし、かつ前記受信されている信号が有効な符号語
を含んでいるかを判別する符号語検査器を備えた復号器
であって、前記オン制御器が、前記受信機の前記指定さ
れたタイムスロットにおける各符号語の始まりにおいて
前記無線回路をオンし、該符号語の前記ボーレートが正
しくなく、しかも前記符号化された信号がプリアンブル
符号でない場合には、該オン制御器が少なくとも一符号
語全体の間該無線回路をオンし続け、かつ、該符号化さ
れた信号が有効な符号語を含んでいると該符号語検査器
が判別する限り、該受信機の該指定されたタイムスロッ
トにおける各符号語の始まりにおいて該オン制御器が該
無線回路をオンし続けてもよい。
【0008】ある実施例では、前記符号語検査器が、前
記指定されたタイムスロットにおける各符号語の始まり
において前記無線回路をオンする動作を中断し、かつ符
号化送信をサーチするために該無線回路が周期的にオン
される動作モードを開始することによって、無効である
と判別する所定の数の連続する符号語に対して前記オン
制御器が応答してもよい。
【0009】本発明の復号方法は、移動メッセージ受信
機によってエネルギー消費を最小化する復号方法におい
て、該移動メッセージ受信機は、無線回路および内部ク
ロックを備えており、かつプリアンブル符号と、それに
続くその他の符号からなるバッチとを選択的に含んでい
るディジタル符号化送信を受信し、かつ復号化し、各バ
ッチは、同期符号と、それに続く選択されたタイムスロ
ット中の複数の符号語と、を備えており、該タイムスロ
ットの内の少なくとも1つが、メッセージ情報が送られ
る時に、個別の受信機の1つ以上のアドレスが送信され
る、指定されたスロットであり、該符号化送信は、さま
ざまに選択されるボーレートにより該受信機に送られ、
かつ、該さまざまに選択されるボーレートの内の1つ以
上が該受信機にとって正しいボーレートであって、該復
号方法は、該受信機のクロックが選択された符号化送信
と同期している時に実行され、かつ、該受信機の該指定
されたタイムスロットにおける各符号語の始まりにおい
て該無線回路をオンするステップと、該符号化送信の該
ボーレートが該受信機にとって正しいボーレートに対応
しているかを判別するステップと、該符号化送信がプリ
アンブル符号であるかを判別するステップと、該符号化
送信の入ビットと、該受信機のアドレスとの間の相関を
判別するステップと、(a)該ボーレートが正しく、(b)該
符号化送信がプリアンブル符号ではなく、かつ(c)該送
信と該受信機のアドレスとの間に所定の相関よりも小さ
い相関しか存在しない場合には、符号語全体が受信され
る以前に該無線回路をオフするステップと、を備えてお
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0010】ある実施例では、前記受信機のアドレスが
所定のビットパターンであり、かつ符号語全体が受信さ
れる以前に前記無線回路をオフする動作を含んでいる前
記ステップのパート(c)が、(1)前記符号化送信の各ビッ
トの、受信されたままの状態での識別と、(2)各ビット
と、該受信機のアドレスの該ビットパターンとの比較
と、(3)該受信されたビットのパターンが、該受信機の
アドレスとの該所定の相関の欠如を保証できるほど、該
受信機のアドレスの該ビットパターンとは充分に異なっ
ているかどうかの判別とを備えてもよい。
【0011】ある実施例では、(a)プリアンブル符号が
検出されているか、あるいは(b)前記ボーレートが正し
くない場合、符号語全体が受信される以前に前記無線回
路をオフするステップの代わりに、少なくとも符号語全
体の継続期間のあいだ該無線回路をオンし続けるステッ
プを備えてもよい。
【0012】ある実施例では、少なくとも符号語全体の
継続期間のあいだ前記無線回路をオンし続けるステップ
に引き続いて、受信された該符号語が有効な符号語であ
るか、あるいは無効な符号語であるかを判別するステッ
プが行われ、かつ前記受信機の前記指定されたタイムス
ロットにおいて受信された所定の数の連続する符号語が
無効な符号語である場合、各符号語の始まりにおいて該
無線回路をオンするステップが中断され、その代わり
に、該無線回路を周期的にオンし符号化送信をサーチす
るステップが開始されてもよい。
【0013】本発明の復号器は、さまざまに選択される
ボーレートによって受信機に送られる符号化送信を受信
し、かつ処理する移動メッセージ受信機用の復号器にお
いて、該さまざまに選択されるボーレートの1つ以上が
該復号器にとって正しいボーレートであり、該符号化送
信はプリアンブル符号と、その他の符号からなるバッチ
とを一般に含んでおり、該各バッチは、同期符号と、そ
れに続く所定のタイムスロット中の複数の符号語とを備
えており、該1つ以上の指定されたタイムスロットは、
メッセージ情報が送られる時に該受信機の1つ以上のア
ドレスが送信されるタイムスロットであり、かつ、該受
信機は、選択的にオンされて符号化送信を受信し、かつ
該受信した符号化送信から符号化された信号を作る無線
回路を備えており、該復号器は、該符号化された信号を
モニタすることによって、該符号化された信号のボーレ
ートが該受信機にとって正しいボーレートに対応してい
るかを判別するボーレート検出器と、該符号化された信
号をモニタすることによってプリアンブル符号を検出す
るプリアンブル検出器と、該符号化された信号をモニタ
することによって、該符号化された信号が有効な符号語
であるかを判別し、かつ該符号語が該受信機のアドレス
と少なくとも所定の相関を有するかを判別する符号語読
み出し器と、動作のタイミングをとるクロックを備えた
オン制御器であって、該ボーレート検出器、該プリアン
ブル検出器、および該符号語読出器に応答することによ
って、(a)該受信機が符号化送信をサーチしているサー
チモードにおいて、該制御器は該無線回路を周期的にオ
ンし、かつ該無線回路がオンされることによって、受信
されている符号化送信が該復号器と適合するかを判別
し、かつ該クロックが該符号化された信号と同期がとら
れるまで該無線回路を選択的にオンし続けるたびに、該
制御器が該ボーレート検出器および該プリアンブル検出
器に応答する時と、および(b)該(a)による該サーチモー
ドの動作に引き続き行われる、該クロックが該符号化さ
れた信号と同期がとられている同期モードにおいて、該
制御器が該受信機の指定されたタイムスロットにおける
各符号語の始まりにおいて該無線回路をオンし、かつ、
該ボーレート検出器、該プリアンブル検出器、および該
符号語読出器に応答することによって、該制御器が(b)
による該同期モードで動作し続けるべきか、あるいは該
(a)による該サーチモードの動作に戻るべきかを判別す
る時と、に該無線回路をオンし、かつオフするオン制御
器と、を備えており、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0014】ある実施例では、前記オン制御器は前記同
期モードにおいて動作しており、かつ前記(b)により前
記無線回路をオンしまたはオフし、該制御器は前記ボー
レート検出器、前記プリアンブル検出器、および前記符
号語読出器に応答することによって、(1)前記バッチの
ボーレートが正しいと判別され、(2)プリアンブル符号
が検出されず、かつ(3)受信されている前記符号語と前
記受信機のアドレスとの間に所定の相関よりも小さい相
関しか存在しないと該符号語読出器が判別する場合に、
一符号語の継続期間よりも短い間に該無線回路をオフし
てもよい。
【0015】ある実施例では、前記オン制御器が前記同
期モードで動作しており、かつ前記(b)により前記無線
回路をオンしまたはオフする時に、(1)前記ボーレート
検出器が前記バッチの前記ボーレートが正しくないと示
す場合、あるいは、(2)プリアンブル符号が検出される
場合に、該オン制御器が、少なくとも符号語全体の継続
期間のあいだ該無線回路をオンし続ける、請求項9に記
載の復号器。
【0016】ある実施例では、前記オン制御器が前記同
期モードで動作しており、かつ前記(b)により前記無線
回路をオンしまたはオフする時に、前記ボーレート検出
器が前記符号語の前記ボーレートが正しくないと示し、
かつ、前記プリアンブル符号検出器がプリアンブル符号
を検出しない場合に、該オン制御器は、符号語全体が受
信されるまで該無線回路をオンし続け、かつ、受信され
ている該符号語が有効であると前記符号語読出器が判別
する場合には、前記バッチのボーレートは正しいと結論
づけることによって該符号語読出器に応答してもよい。
【0017】ある実施例では、前記オン制御器が前記
(b)により前記同期モードで動作することを中止し、前
記サーチモードで動作し始め、かつ、前記符号語読出器
が所定の数の連続する無効な符号語を検出する場合に
は、前記(a)により前記無線回路をオンする、またはオ
フしてもよい。
【0018】ある実施例では、前記所定の数の連続する
無効な符号語が、2つの連続する無効な符号語以上であ
ってもよい。
【0019】ある実施例では、前記オン制御器が前記同
期モードで動作しており、かつ前記(b)により前記無線
回路をオンしまたはオフする時に、前記プリアンブル検
出器がプリアンブル符号を検出する場合には、該制御器
は、少なくとも符号語全体の継続期間のあいだ該無線回
路をオンし続け、その後前記サーチモードで動作し始め
て、前記(a)により該無線回路をオンする、またはオフ
してもよい。
【0020】ある実施例では、前記オン制御器が前記サ
ーチモードで動作しており、かつ前記(a)により前記無
線回路をオンしまたはオフする時に、(1)前記ボーレー
トが正しい場合、あるいはプリアンブル符号が検出され
た場合に、前記クロックが前記符号化された信号と同期
がとられるまで、該オン制御器が該無線回路をオンし続
けるか、または、(2)該ボーレートが正しくなく、かつ
プリアンブル符号が検出されない場合に、該ボーレート
およびプリアンブル符号情報をベリファイするのに充分
な継続期間であるように選択された間隔をおいて、該オ
ン制御器が該無線回路をオフするように、該オン制御器
が前記ボーレート検出器および前記プリアンブル検出器
に応答してもよい。
【0021】ある実施例では、移動メッセージ受信機用
の復号器において、前記オン制御器が前記(b)により前
記同期モードで動作している時に、(1)プリアンブル符
号が検出された場合には、該制御器が少なくとも符号語
の継続期間のあいだ前記無線回路をオンし続け、その後
前記(a)により前記サーチモードに戻って該制御器が動
作するようにするか、(2)プリアンブル符号が検出され
ず、かつ前記ボーレートが正しい場合には、該制御器
が、前記所定のタイムスロットにおける各符号語の始ま
りにおいて該無線回路をオンにし、かつ、該符号語と該
受信機の1つ以上のアドレスとの間に少なくとも所定の
相関が存在するかぎり、該無線回路をオンし続け、ま
た、前記符号語読出器が該所定の相関が除外されたと判
別し、前記ボーレート検出器が該ボーレートが正しいと
判別し、かつ前記プリアンブル検出器が前記符号化され
た信号はプリアンブル符号ではないと判別する時には、
該受信機の該所定のタイムスロットにおける次の符号語
の始まりまで、該制御器が該無線回路をオフするように
するか、または、(3)プリアンブル符号が検出されず、
かつ該ボーレートが該受信機にとって正しいボーレート
ではない場合には、符号語の始まりにおいて該無線回路
をオンし、符号語の前記継続期間のあいだ該無線回路を
オンし続け、かつ、所定の数の連続する符号語が有効な
符号語ではない場合には、前記(a)により該サーチモー
ドに戻って動作することにより、該符号語読出器に応答
するようにすることによって該制御器が前記ボーレート
検出器、前記プリアンブル検出器、および該符号語読出
器に応答してもよい。
【0022】本発明の復号方法は、移動メッセージ受信
機に用いられる符号化送信を受信しかつ処理する復号方
法において、該符号化送信は選択された複数の位置にビ
ットを有し、かつさまざまに選択されたボーレートで送
信される送信であって、該送信はプリアンブル符号と、
その他の符号からなる複数のバッチとを一般に含んでお
り、該各バッチは同期符号と、それに続く所定のタイム
スロット中に複数の符号語とを備えており、該1つ以上
の指定されたタイムスロットは、メッセージ情報が該受
信機に送られる時に特定の受信機の1つ以上のアドレス
が送信されるタイムスロットであり、該受信機は、選択
的にオンされて符号化送信を受信する無線回路と、送信
と同期がとられている時には選択されたビットの位置を
識別するクロックとを備えており、該符号化送信を受信
しかつ処理する復号方法は、(a)該受信機のクロックが
符号化送信と同期がとられていない時には、該無線回路
を周期的にオンすることによって、該受信機にとって正
しいボーレートに対応するボーレートを有する互換性の
ある(compatible)符号化送信をサーチし、かつ該オンす
るステップ(enabling step)が行われるたびに、(1)該符
号化送信の該ボーレートが該受信機にとって該正しいボ
ーレートであるかどうかを判別し、(2)該符号化送信が
プリアンブル符号であるかどうかを判別し、かつ(3)該
ボーレートおよびプリアンブル符号情報に応答して、該
無線回路を選択的にオンすることによって、該受信機の
クロックを該符号化送信と同期させるステップか、また
は(b)該受信機が、該受信機のクロックが符号化送信と
同期している同期モードで動作している時には、該受信
機の該指定されたタイムスロットにおける各符号語の始
まりにおいて該無線回路をオンし、かつ該無線回路がオ
ンされるたびに、(1)該符号化送信の該ボーレートが該
受信機にとって該正しいボーレートであるかを、各バッ
チにおいて少なくとも1回判別し、(2)該符号化送信が
プリアンブル符号であるかどうかを判別し、かつ(3)該
ボーレートと該プリアンブル符号情報とを用いることに
よって、該クロックが依然として該符号化送信と同期し
ているかを判別するステップかを包含しており、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0023】ある実施例では、前記受信機が前記(b)に
より同期モードで動作している時に、前記ボーレートと
前記プリアンブル符号情報とを用いることにより、前記
クロックが依然として前記符号化送信と同期がとられて
いるかを判別する前記ステップ(b)(3)が、(i)該符号化
送信がプリアンブル符号である場合には、少なくとも符
号語の継続期間のあいだ前記無線回路をオンし続け、そ
の後該受信機の動作を前記サーチモードに戻すステップ
をさらに備えているか、(ii)該符号化送信がプリアンブ
ル符号ではなく、かつ該ボーレートが該受信機にとって
正しいレートである場合には、前記所定のタイムスロッ
トにおける各符号語の始まりにおいて前記オンするステ
ップ(enabling step)を行い、該符号語と、該受信機の
アドレスとの間の相関の欠如が確認されるまでは該無線
回路をオン(energize)し続け、その後、該無線回路をオ
フし、かつ該受信機を該同期モードで動作させ続けるス
テップをさらに備えているか、または、(iii)該符号化
送信がプリアンブル符号ではなく、かつ該ボーレートが
該受信機にとって正しいボーレートではない場合には、
該所定のタイムスロットにおいて、少なくとも第1の符
号語の始まりにおいては前記オンするステップ(enablin
g step)を行い、各符号語の継続期間のあいだ該無線回
路をオン(energize)し続け、該符号語の有効性(validit
y)をチェックし、かつ、所定の数の連続する符号語が有
効な符号語でない場合には、該受信機を前記サーチモー
ドに戻して動作させるステップをさらに備えていてもよ
い。
【0024】ある実施例では、前記(a)により前記無線
回路が周期的にオン(energized)されて互換性を有する
送信をサーチする前記サーチモードで前記受信機が動作
している場合に、前記ステップ(a)(3)が、(i)前記符号
化送信の前記ボーレートが該受信機にとって正しいボー
レートである場合、あるいは該符号化送信がプリアンブ
ル符号である場合に、前記オンする(energizing)ステッ
プの後の少なくとも所定の間隔のあいだ、あるいは前記
クロックが該符号化送信と同期がとられるまでは、該無
線回路をオン(energize)し続けるステップをさらに備え
ているか、または、(ii)該符号化送信の該ボーレートが
該受信機にとって正しいボーレートに対応しておらず、
かつ該符号化送信がプリアンブル符号でない場合に、該
無線回路をオフするステップをさらに備えてもよい。
【0025】本発明の復号器は、符号化送信を受信しか
つ処理する移動メッセージ受信機に用いられる復号器に
おいて、該符号化送信は、複数の選択された位置に情報
のビットを有し、それによって選択された個別の受信機
に向けられている選択されたアドレスおよび情報メッセ
ージを符号化し、該符号化送信は、プリアンブル符号
と、メッセージ情報が該受信機に向けられる時には、該
受信機の1つ以上の所定のアドレスに対応する符号語を
含むその他の符号のバッチを備えており、該受信機は、
バッテリ駆動型であって、選択的にオンされて符号化送
信を受信し、かつ該送信から符号化された信号を生成す
る無線回路と、符号化送信と同期している時には選択さ
れた複数のビット位置を識別するために用いる内部クロ
ックと、を含む複数の電力消費動作要素を備えており、
該符号化送信はさまざまに選択されたボーレートで送信
され、該選択されたボーレートの1つ以上が該復号器に
とって正しいボーレートであり、該復号器は、該符号化
された信号をモニタすることによって、該符号化送信の
該ボーレートが該復号器にとって正しいボーレートに対
応しているかを判別するボーレート検出器と、該符号化
された信号をモニタすることによってプリアンブル符号
を検出するプリアンブル検出器と、該符号化された信号
をモニタし、かつ該無線回路により受信されている符号
語が該受信機のアドレスの1つに対応するかを判別する
アドレス検出器と、該ボーレート検出器、該プリアンブ
ル検出器、および該アドレス検出器に応答して、該無線
回路を含む選択された電力消費要素を選択的にオンしま
たはオフする受信機制御器であって、該制御器の内部ク
ロックが該符号化送信と同期して動作している時には、
選択された符号語の始まりを受信するために該無線回路
をオンし、該ボーレート検出器および該プリアンブル検
出器の出力によって、該受信機の内部クロックが該符号
化送信と同期したままであることが確認された場合、か
つ該アドレス検出器が、受信されている該ビットパター
ンが該受信機の所定のアドレスのいずれかと所定の相関
よりも小さな相関しかもたないと判別した場合、には該
符号語全体が受信される以前に該無線回路をオフする受
信機制御器と、をさらに備えており、そのことにより上
記目的が達成される。
【0026】ある実施例では、前記受信機の内部クロッ
クが前記符号化送信と同期がとられ、前記ボーレート検
出器が、符号化された信号が前記復号器にとって正しい
ボーレートに対応することを示す信号を出力し、かつ、
前記プリアンブル検出器がプリアンブル符号の欠如を示
す信号を出力する時に、受信されている前記ビットパタ
ーンが、該受信機の所定のアドレスのいずれかと所定の
相関よりも小さな相関しか有さないことを前記アドレス
検出器が判別するとすぐに、前記制御器が前記無線回路
をオフにしてもよい。
【0027】ある実施例では、前記ボーレート検出器、
前記プリアンブル検出器、および前記アドレス検出器
が、前記符号化された信号に応答して同時に動作し、該
ボーレート検出器および該プリアンブル検出器がとも
に、前記受信機の内部クロックが前記符号化送信と同期
がとられたままであるかどうかを示す情報を提供しても
よい。
【0028】本発明の復号方法は、移動メッセージ受信
機により消費されるエネルギーを低減する復号方法にお
いて、該受信機は無線回路および内部クロックを備えて
おり、かつ情報が該受信機に向けられている時に、プリ
アンブル符号と、該受信機の1つ以上のアドレスに対応
する符号語を含むその他の符号のバッチとを選択的に備
えているディジタル符号化送信を受信しかつ復号し、該
受信機は、選択的にオンされて符号化送信を受信し、か
つ該送信から符号化された信号を作る無線回路と、該送
信が受信されかつ復号されている時に符号化送信と同期
がとられる内部クロックと、を備えており、該符号化送
信はさまざまに選択されたボーレートで送信され、該選
択されたボーレートの1つ以上が該復号器にとって正し
いボーレートであり、該受信機の内部クロックが符号化
送信と同期している時に実行される復号方法であって、
該無線回路を選択された時刻でオンし、該符号化送信に
含まれる選択された符号語の始まりを受信するステップ
と、該無線回路がオンされるたびに、該符号化送信がプ
リアンブル符号であるかを判別するステップと、該符号
化送信の該ボーレートが該受信機にとって正しいボーレ
ートに対応しているかを、所定の間隔で判別するステッ
プと、該符号化送信が該受信機のアドレスの1つと少な
くとも所定の相関を有するかを、該無線回路がオンされ
るたびに判別するステップと、該ボーレートおよび該プ
リアンブル符号情報が、該受信機の内部クロックが該符
号化送信と同期したままである場合、および該符号化送
信と該受信機のアドレスの1つとの間に所定の相関より
も小さな相関しか存在しない場合、に符号語全体が受信
される以前に該無線回路をオフするステップと、を備え
ており、そのことにより上記目的が達成される。
【0029】ある実施例では、前記符号化送信の前記ボ
ーレートが、前記受信機にとって正しいボーレートに対
応しているかを判別する前記ステップにおける前記所定
の間隔が、少なくとも1回ごとに544ビットであって
もよい。
【0030】ある実施例では、前記符号化送信がプリア
ンブル符号であるかを判別する前記ステップ、および該
符号化送信の前記ボーレートが前記受信機にとって正し
いボーレートに対応しているかを判別する前記ステップ
において、該符号化送信がプリアンブル符号ではなく、
かつ該ボーレートが該受信機にとって正しいボーレート
である場合には、該受信機の内部クロックが該符号化送
信と同期がとられたままであることが明確に示されても
よい。
【0031】ある実施例では、前記無線回路をオフする
ステップにおいて、前記符号化送信の前記ボーレートが
前記受信機にとって正しいボーレートに対応しており、
かつ、該送信がプリアンブル符号でない時に、該受信機
の内部クロックが該符号化送信と同期がとられたままで
あることが示されてもよい。
【0032】ある実施例では、前記符号化送信がプリア
ンブル符号であるかを判別する前記ステップと、該符号
化送信の前記ボーレートが前記受信機にとって正しいボ
ーレートに対応しているかを判別する前記ステップと、
該符号化送信の前記入ビットと該受信機のアドレスとの
間の相関を判別する前記ステップとが、該符号化送信の
少なくとも1回544ビットで実質的に同時に行われて
もよい。
【0033】
【作用】POCSAG規格は多くのページャシステムで用いら
れているため、数多くの復号化およびバッテリセービン
グプロトコルがPOCSAG用に開発されてきている。概し
て、従来技術のバッテリセービング技術はどれも、無線
受信回路がオンになっている時間を最小に短くし、いっ
ぽうでページャに向けられたメッセージの取りこぼしを
防ぐことを追求してきた。もしPOCSAG符号化送信が、改
良された方法で効率的に分析されて、さらに電力消費を
低減できるなら有利だろう。
【0034】ページャが同期モードで動作して、その内
部クロックがページャ送信に同期しているときには、ペ
ージャのアドレスが送られているかを判別するために、
復号器が、そのページャに指定されたタイムスロット中
の各符号語を1ビット1ビット分析することができるペ
ージャに対して、POCSAG復号化システムを適用すること
も有利である。このようにすれば、ページャの無線回路
は、符号語全体を受信する前にオフすることができるか
らである。
【0035】POCSAG送信において定期的な間隔で埋め込
まれた同期符号を受信するために、ページャの無線受信
機をオンにしないままで、ページャの内部クロックが符
号化された送信と同期しているか判別できるページャ復
号化方法論が提供できれば、これもまた有利だろう。
【0036】したがって本発明は、プリアンブル符号お
よび他の符号のバッチを選択的に含み、各バッチは同期
符号と、それに続く所定のタイムスロット中の複数の符
号語とを有する、符号化された送信を受信し、処理す
る、移動メッセージ受信機(例えばページャ)に使用す
る復号器を提供する。1つ以上のタイムスロットは、情
報が送られるときに1つ以上の受信機のアドレスが送信
されるために指定されたタイムスロットである。受信機
は、同期符号が受信されているときに、符号化された送
信と同期がとれる内部クロックも有している。同期して
いるとき、ページャは、送信中の選択されたビット位置
を、クロックによって識別できる。符号化された送信を
受信し、それから符号化された信号を生成するために、
選択的にオンされる無線回路が提供される。そのような
符号化された送信は、様々に選択されたボーレートで送
信されており、1つ以上のボーレートが、ページャ復号
器の正しいボーレートである。復号器は、無線回路から
の符号化された信号をモニタするためのボーレート検出
器を有しており、それによって符号化された送信のボー
レートが復号器にとって正しいボーレートに対応するか
を判別できる。プリアンブル検出器は、符号化された信
号をモニタして、プリアンブル符号を検出するために設
けられている。アドレス検出器は、符号化された信号を
モニタして、符号化された信号と受信機のアドレスとの
間に少なくとも所定の相関が存在するかどうかを判別す
るために設けられている。オン制御器は、受信機の無線
回路、ボーレート検出器、プリアンブル検出器およびア
ドレス検出器に応答することによって、受信機の内部ク
ロックが符号化された送信と同期がとれている同期動作
モードに受信機があるときに、無線回路を選択的にオン
にしたり、オフにしたりするために設けられている。オ
ン制御器は、受信機の指定されたタイムスロット中の各
符号語の始まりにおいて無線回路をオンにし、もし、
(a)バッチのボーレートが正しいと判別され、(b)符号化
された信号がプリアンブル符号ではなく、(c)受信され
た符号化信号と受信機のアドレスとに所定の相関がない
ときには、符号語全体が受信される前に無線回路をオフ
にする。
【0037】本発明の特徴は、ボーレート情報と、プリ
アンブル符号の存在および欠如とのために受信された送
信を頻繁に標本化することである。受信機の指定された
タイムスロットにおいて、受信機が受信し、復号器が符
号語を復号化しているときはいつでも、本発明は、ボー
レートおよびプリアンブル符号情報を用いて、受信機の
内部クロックが送信と同期している状態であるかを確認
する。持続する同期は、正しいボーレートおよび受信さ
れている信号中のプリアンブル符号の欠如によって、高
い信頼性で推測(infer)されうる。本発明によれば、
ページャと送信とが同期していれば、無線受信機回路を
オフする前に、そのページャに指定されたタイムスロッ
トの符号語の部分だけを高い信頼性で受信し、分析でき
る。ページャが実際のアドレスの始まりを読み続ける状
態を確立するためには、同期を繰り返しチェックするこ
とが必要である。本発明は同期をモニタするのに、同期
符号が送信されるたびに繰り返し無線機回路をオンにす
る必要がない。そのかわり、本発明においては、ボーレ
ートをサンプリングすることと、プリアンブル符号の有
無を判別することによって、同期情報を引き出す。これ
らは、無線回路がページャ送信を受信するためにオンに
されているときになされる。
【0038】好ましい形態では、ページャのオン制御器
は、いわゆるサーチモード、つまり信号検査モード(si
gnal validation mode)に動作を開始する。このモード
においては、ページャの無線回路は、その復号器に対し
て正しいボーレートをもつ符号化された送信を探すこと
ができる。無線回路は、周期的にオンされ、無線回路が
オンされるたびにボーレート検出器およびプリアンブル
検出器に対して応答して、受信された符号化された送信
が復号器に合うかどうかを判別する。ボーレート検出器
およびプリアンブル検出器の出力に基づいて、制御器
は、(1)送信のボーレートが正しいか、プリアンブル符
号が検出された場合には、受信機のクロックが符号化さ
れた送信と同期するまで無線回路をオンにし続け、(2)
もしボーレートが正しくなく、かつプリアンブル符号が
検出されなかった場合には、無線回路をオフにする。よ
り具体的には、オン制御器は、ボーレート検出器および
プリアンブル検出器に以下のように応答する。(1)もし
ボーレートが正しいか、またはプリアンブル符号が検出
される場合には、受信機のクロックが符号化された信号
と同期するまで、オン制御器は無線回路をオンにし続
け、(2)もしボーレートが正しくなく、かつプリアンブ
ル符号が検出されない場合には、前述のボーレートおよ
びプリアンブル符号情報をベリファイするのに充分な間
隔をおいて、オン制御器は無線回路をオフする。
【0039】その他の好ましい動作モードは、同期モー
ドとよばれる。ページャが同期モードで動作していると
きには、(a)バッチのボーレートが正しいと判別され、
(b)符号化された信号がプリアンブル符号ではなく、(c)
受信された符号化された信号と受信機のアドレスとの間
に所定の相関以上のものがある場合には、ページャのク
ロックはページャ送信と同期しており、無線回路はその
ページャに指定された1つまたは複数のタイムスロット
における各符号語の始まりを受信するためにオンされ、
符号語の全体を受信する前にオフされる。制御器は、以
下の(1)または(2)が起こる場合は、実質的に符号語の全
体を受信するのに充分長い間、無線回路をオンし続け
る。すなわち、(1)ボーレートが正しくないと判別され
たとき、または(2)プリアンブル符号が検出されたと
き。もしボーレートが正しくないか、またはプリアンブ
ル符号が検出されたときは、クロックが符号化された送
信と同期していない可能性が高い。符号語全体を読んだ
後でもボーレートが正しくない場合は、符号語の数学的
分析が行われて、有効な符号語かどうかが判別される。
有効な符号語は、受信機のクロックが同期していない限
り現れない。その結果、有効な符号語を受信したという
ことは、ページャのクロックがまだ同期していることを
意味する。符号語検査器(code word validator)は、
受信された送信が有効な符号語を含むかどうかを判別す
るために設けられる。検査器が、受信機は有効な符号語
を受信していると判別するときはいつでも、オン制御器
は同期モードで動作し続け、そのページャに指定された
タイムスロットの各符号語の始まりにおいて無線回路を
オンする。逆に、符号語検査器が、受信された連続する
符号語のうち所定の数が有効な符号語ではないと判別し
たときは、オン制御器は、同期がはずれたと結論づけ
て、同期モードでの動作を中止し、信号検査モードへと
動作を戻す。
【0040】本発明は、移動メッセージ受信機、つまり
無線回路および内部クロックをもつページャによって消
費されるエネルギーを最小にする方法も含む。そのよう
なページャは、プリアンブル符号およびそれに続く他の
符号のバッチを選択的に含むタイプのディジタル的に符
号化された送信を受信し、復号化する。送信バッチのそ
れぞれは、選ばれたタイムスロットに−−情報が送られ
るときに個別のページャの1つ以上のアドレスが送信さ
れる、指定されたタイムスロットのうちの少なくとも1
つのタイムスロットに−−同期符号およびそれに続く複
数の符号語を含む。そのような符号化された送信は、様
々に選択されたボーレートで受信機に送られる。1つま
たはそれ以上の符号化された送信は、そのページャの復
号器にとって正しいボーレートである。この方法の第1
の実施例は、受信機のクロックが選択された符号化送信
と同期しているときに実施され、第1ステップとして、
受信機の指定された1つ以上のタイムスロットにおける
各符号語の始まりにおいて無線回路をオンにする。もう
1つのステップは、符号化された送信ボーレートがその
受信機の正しいボーレートに対応するかどうかを周期的
に判別するステップである。この最後に述べたステップ
は、好ましくは各バッチに1回おこなわれる。他のステ
ップは、符号化された送信がプリアンブル符号かどうか
を判別するステップである。後半2つのステップ、すな
わちボーレートが正しいかどうかを判別するステップ
と、送信がプリアンブル符号かどうかを判別するステッ
プとは、ともに受信機の内部クロックが符号化された送
信と同期がとれたままであるかどうかについての情報を
与える。もう1つのステップは、符号化された送信の入
ビットと受信機アドレスとの相関の量(amount of corr
elation)を判別する。後半3つのステップは、好まし
くは、実質的に同時におこなわれる。入ビットとページ
ャアドレスとの相関を判別するステップの目的は、ペー
ジャアドレス符号の存在を除外できるくらいに、受信さ
れているビットとページャアドレスとの差が充分大きい
かを判別することである。送信がアドレス符号でなけれ
ば、無線回路は、符号語の全体が受信される前でもオフ
されうる。したがって、この方法のもう一つのステップ
は、もし、(a)バッチのボーレートが正しいと判別さ
れ、(b)符号化された送信がプリアンブル符号ではな
く、(c)送信とページャアドレスとの相関が所定よりも
小さい場合は、無線回路をディセーブル(disable)に
すること、つまりオフすることである。(a)と(b)とに関
する情報によって、ページャのクロックがまだ送信と同
期しているかを判別できる。受信機のアドレスが所定の
ビットパターンであるとするなら、符号語全体が受信さ
れる前に無線回路をオフするステップにおける上述のス
テップ(c)は、好ましくは、以下の(1)〜(3)のステップ
を含む。(1)受信されるときの符号化された送信の各ビ
ットを識別し、(2)各ビットをページャアドレスのビッ
トパターンと比較し、(3)アドレスが受信されていない
ことを保証できるだけ、受信されたビットのパターン
が、ページャアドレスのビットパターンと充分に異なる
かを判別する。もし入ビットが記憶されたページャアド
レスと合わない場合、およびもしクロックが同期したま
まである場合には、無線回路は、符号語の全体が受信さ
れる前にオフされる。
【0041】本発明の方法は、互換性のある送信をペー
ジャがサーチする、信号検査モードを提供する。この方
法のステップは、周期的に無線回路をオンにし、(1)符
号化された送信のボーレートがその受信機にとって正し
いボーレートかを判別し、(2)符号化された送信がプリ
アンブル符号かを判別し、(3)ボーレートとプリアンブ
ル符号の情報を用いて、選択的に無線回路をオンにして
受信機のクロックを符号化された送信と同期させる。い
ったんページャクロックが符号化された送信と同期すれ
ば、ページャは、同期モードにおいて動作を続ける。同
期モードにおいては、無線回路は、ページャに指定され
たタイムスロットにおいて符号語を受信するためにオン
される。
【0042】
【実施例】図1は、無線ページングに適用される符号化
送信によく用いられるフォーマットの概略を示す。この
フォーマットは、1970年代にブリティッシュ・テレコム
によって開発されたもので、「イギリス郵便局符号標準
化アドバイザリグループ」を示すPOCSAGという頭字語で
知られている。POCSAGフォーマットにおいては、個別の
移動メッセージ受信機(以下、ページャという)に送ら
れたメッセージ送信は、グループ化され、アドレス符号
とメッセージ符号とのシーケンスとして送信される。PO
CSAG送信が始まるときはいつでも、図2に概略が示され
るように、送信ボーレートで「0」と「1」とが交互に
現れる、少なくとも576ビットの継続期間(duration)
をもつプリアンブルコードで始まる。ページャ送信は、
ネットワークのキャパシティ、ページャの性能および利
用者に提供された速度に依存して、様々に選択されたボ
ーレートでブロードキャスト(broadcast)される。公
衆ページングネットワークにおいて現在使用される典型
的なボーレートの例では、2400ビット/秒、1200ビット
/秒および512ビット/秒がある。ページングネットワ
ークは、符号化された信号を異なるボーレートで、異な
るページャグループに送信することもある。多くのペー
ジャは、単一の所定のボーレート−−ここでは、そのペ
ージャおよび復号器にとって正しいボーレートとよぶこ
とにする−−で送られた送信を受信し、復号化する。正
しいボーレートをもつ送信だけが特定のページャと互換
性を有する。もしページャが2つ以上のボーレートにお
いて受信し、復号化されるように装備されているなら、
ページャが復号化できるボーレートはそれぞれ、そのペ
ージャにとって正しいボーレートである。
【0043】図1に戻ると、POCSAG送信においてプリア
ンブル符号に続く符号は、バッチとよばれる一連の符号
グループである。各バッチは、同期符号およびそれに続
く複数の符号語を含む。図3は、1つのバッチのフォー
マットを示す。バッチの継続期間(duration)は、544
ビットであり、32ビットの同期符号1つと、それに続く
それぞれ32ビットのアドレス符号語(図では「CW」と
表記)16個とを含む。アドレス符号語は、8個の所定の
タイムスロットにグループ分けされており、このタイム
スロットは、フレームまたはタイムフレームとよばれ
る。タイムスロットは、継続期間がそれぞれ64ビットで
あり、2つの32ビット符号語を有する。同期符号の目的
は、ページャの内部クロックがPOCSAG送信と同期するよ
うにすることである。いったん同期がとれると、ページ
ャは、バッチのなかの個別の符号語を分離し、復号化す
ることができる。各バッチは、同期符号で始まってお
り、従来技術の多くのページャは、各同期符号のすべて
または一部を受信することによって、ページャの内部タ
イミング回路が、受信されている送信と同期のとれた状
態を維持するよう設計されている。
【0044】ネットワークの各ページャは、バッチ中の
8個のタイムスロットのうち、1つ以上に割り当てられ
ている。割り当てられたタイムスロットは、ここでは指
定タイムスロットまたはページャに指定されたタイムス
ロットとよぶ。POCSAGプロトコルでは、メッセージ情報
がページャに送られるとき、ページャの複数のアドレス
符号のうちの1つは、ページャの指定タイムスロットの
うちの1つにおいて送信される。そのページャのアドレ
スは、他のタイムスロットで送られることはない。その
結果、ページャの内部クロックは送信と同期し、ページ
ャの無線受信回路はほとんどの時間、オフされることが
可能であり、その1つまたは複数の指定タイムスロット
においてだけオンされればよく、結果としてバッテリ電
力の節約につながる。たいていのページャは、バッテリ
セービングを最大にするために、1つの指定タイムスロ
ットしかもたない。
【0045】バッチのなかの個別の符号語のフォーマッ
トは、図4に概略が示されている。32ビットの各符号語
は、1ビットのフラグビット(アドレスとメッセージ符
号語とを区別するために用いられる)と、それに続く18
ビットの情報またはアドレスビット(ここでページャの
アドレスは、メッセージがページャに送られるときに符
号化される)と、さらにその後に2ビットのファンクシ
ョンビット(ユーザに注意を喚起するために用いられる
信号装置の種類を特定するためにふつう用いられる)、
10ビットのチェックサムビット(数学的解析およびアド
レスビットの誤り訂正に用いられる)、1ビットのパリ
ティビット(これも数学的解析に用いられる)。上述の
詳細な説明は、従来技術であり、POCSAGページング標準
に詳しい者には周知である。
【0046】図5は、本発明のシステムおよび方法によ
ってPOCSAG送信を受信し、復号化するように設計された
ページャ16のブロックダイヤグラムである。ページャ16
に組み込まれた受信アンテナ20は、地域、国内、または
国際のページングネットワークからの符号化されたペー
ジャ送信を受信するように設計されている無線回路24
に、動作可能なように接続されている。無線回路24がオ
ンになると、ページング信号を搬送するために割り当て
られた複数の適当な周波数のうちの1つにおいて、ネッ
トワークからのページャ送信を受信する。無線回路24
は、バッテリの電源(不図示)から電力を受けとる。無
線回路24は、頻繁にオンされたり、オフされたりするの
で、好ましくは、繰り返しオン、オフされるように設計
されたタイプである。
【0047】無線回路24の出力は、28で示されるライン
を介して、ビット値検出器回路26に与えられる。ビット
値検出器26は、フェーズロックループ、または受信され
たビット(0または1)の値および遷移するビット(0
から1、または1から0)のエッジを識別するための同
様な装置である。検出器26は、ページング信号に理想的
に、つまり信号干渉なしに対応する符号化された(code
d)信号を出力する。このページング信号は、ブロード
キャストのために送信に先だちページングネットワーク
によって符号化されている。ライン30の符号化された
(coded)信号は、ページャ16に送られた情報を識別
し、復号化するために、本発明のシステムおよび方法に
おいて用いられるいくつかの装置に与えられる。
【0048】復号化およびバッテリセービング回路の心
臓部は、無線制御器36であり、これは接続線38を介し
て、無線回路24を選択的にオンにしたり、オフにしたり
する。無線制御器36は、無線回路24をオン、オフし、後
述する他の機能を本発明の方法によって実行するシーケ
ンス制御器またはステートマシンである。制御器36は、
その動作と、ページャ復号器全体の動作とを計時するク
ロック40を含む。クロック40は、ページャクロックまた
は受信機のクロック、または制御器のクロックなどとよ
ばれ、好ましくはここで用いられるように、ページャが
ライン30を介して同期符号を受信するときはいつでもリ
セットされるか、またはゼロにクリアされる、適当なタ
イマ、またはカウンタである。クロック40がいったん符
号化された(coded)送信に同期してしまえば、制御器3
6は、各バッチ、各指定タイムスロットおよび各符号語
がどこから始まるかを識別できる。クロック40はまた、
ビット位置カウンタ、符号語位置カウンタ、ビット位置
識別器、または同様の名称でよばれる。クロック40の機
能の一つは、バッチのなかの符号語が始まるビットを判
別することである。クロック40には、典型的には、水晶
発振器(不図示)からのタイミングパルスが与えられ、
タイミングパルスは、ビット値検出器26および制御器36
のような、ページャの他の動作要素にも同様に与えられ
る。発振器からのタイミングパルスは、1ビットの継続
期間の数分の1であり、当業者には周知であるように、
カウンタなどで適当なクロックパルスに変換される。こ
こで「クロック」という語を用いるときは、図5の長方
形40で示される要素は、ページャによって受信された各
ビットおよび各544ビットの継続期間を計時し、それに
よって無線制御器36がバッチおよびタイムスロットの始
まりを識別するようにする。クロック40が送信と同期し
ているとき、同期符号が受信された後には、クロックの
同期がはずれない限り、後続の同期符号を受信するため
に無線回路をオンする必要はない。
【0049】本発明のシステムおよび方法によれば、無
線制御器36は、無線回路24をイネーブルにしたり、ディ
セーブルにしたり、つまりオンしたり、オフしたりす
る。送信を受信し始めることができる前に、無線回路24
はパワーが立ち上がり、かつ安定しなければならないの
で、制御器36は、無線回路が実際に「イネーブル」され
る前に無線回路の全体または一部を実際にはオンしてお
く。ページャで用いるのに適した従来の無線回路の場
合、信号を受信する前に充分すべての内部要素が安定す
るためには約20msが必要である。効率を最大にするス
テージ(stage)の無線回路をオンするために設計され
た、改良型の無線回路および無線制御器が、ページャ16
に使われるのには好ましい。そのような改良型の無線回
路および無線制御器は、同時に係属している特許出願
(発明の名称:「ページャのための無線受信回路制御器
および方法」、発明者:Bryan Hallbergであり、本発明
と同一譲受人に譲渡されている)に記載されている。し
かしページャ16に用いるための無線受信機の選択は、設
計事項の選択であり、従来の方法でオン、オフされる従
来技術の無線受信回路も、本発明の目的のためには適切
に機能する。ただ、無線回路が実際にイネーブルされる
約20ms前に、無線回路の電源をオンにすることによっ
て、無線回路が安定し、「イネーブルされた」状態にな
ることが必要である。 無線回路24およびビット値検出
器26から得られた、ライン30の符号化された(coded)
信号は、ページャ16のなかのいくつかの他の装置に同時
に与えられる。そのような装置のうちの1つは、プリア
ンブル検出器44であり、これは、ビット値検出器26に動
作可能なように接続されて、信号中にプリアンブル符号
があるかないかを検出するために、ライン30の符号化さ
れた信号を受信し、モニタする。プリアンブル検出器44
は、符号化された入ビットをサンプルし、プリアンブル
符号の存在を示す、交互に現れる1と0とのシーケンス
(sequence)を探す。プリアンブル検出器回路は、周知
の従来技術による装置である。検出器44において、ライ
ン30の入ビットは読み込まれ、もしシーケンスが010101
01…、または101010101…でないなら、プリアンブル符
号が存在しないことを、ライン52の信号の状態を変える
ことによって確認する。本発明に用いられる好ましいプ
リアンブル検出器は、無線回路24がイネーブルされるた
びにライン30のビットを分析する。ライン52の初期の出
力は、「プリアンブル符号が存在すること」を示す。プ
リアンブル符号と異なるビットパターンが受信されたと
きだけ、検出器44の出力は「プリアンブル符号ではない
こと」を示すように変わる。
【0050】検出器44で用いられるプリアンブル検出ル
ーチンは、異なる2つのパターンを探す。1つのパター
ンは、010101010…であり、これをパターンXとよび、
もう1つのパターン、1010101010…をパターンYとよ
ぶ。検出器44においてビットが受信されるとき、ビット
は、パターンXおよびパターンYと比較される。入ビッ
トが1000000000…というパターンだとすると、検出器
は、ビットをパターンXおよびパターンYと同時に比較
して、分析する。第1のビットは1である。したがって
パターンXについてみれば、これは「エラー」ビットで
ある(つまりそのビット位置のビットと関係がない)。
検出器44で次に行われるルーチンは、次の4つのビット
をとばして、その後に続くビットが、32ビットの符号語
の継続期間内でその他がエラーであるかどうかをみる。
第6の入ビットは0であり、パターンXにおいて第6の
ビットは1である。その結果、第6ビットは、パターン
Xと比較するとやはりエラーである。検出器44の分析ル
ーチンにしたがえば、5ビット以上離れた2つのエラー
は、入ビットパターンがパターンXではないことを意味
する。このようにして検出器44は、入ビットがパターン
Xではないことを結論づける。分析はパターンYについ
てもおこなわれる。第1のビットは1である。パターン
Yにおける第1のビットは1であるので、このビットは
パターンYと関係がある。入ビットの第2のビットは0
である。パターンYの第2のビットは0である。このビ
ットも関係がある。次の入ビットは0である。パターン
Yの第3のビットは1である。したがって、第3の入ビ
ットは、「エラー」である。ルーチンは、次の4つの入
ビット、ビット4〜7をとばして、第8の入ビット0
を、パターンYの第8のビット−−これは0である−−
と比較する。このビットも関係がある。第9の入ビット
は0である。パターンYの第9のビットは1であり、こ
れは第2のエラーであり、第1および第2のエラーは、
5ビット以上離れている。したがって検出器44は、入ビ
ットがパターンYではないと結論づける。入ビットは、
とりうるプリアンブル符号パターンではないので、検出
器44はライン52の出力の状態を変えて、第9ビットが受
信されたときに「プリアンブルではない」ことを示す。
【0051】プリアンブル符号の存在を除外するため
に、プリアンブル検出器44に必要な入ビットの正確な数
は、ビットパターンに依存する。プリアンブル符号でな
いパターンは、ふつう7〜10ビットのうちに検出され
る。もし入ビットが実際にプリアンブル符号ならば、検
出器44の出力は、「プリアンブル符号」を示す状態を維
持して、制御器36は、プリアンブル符号の存在を確認す
るために無線回路24を符号語32ビット分、オンし続ける
だろう。
【0052】ボーレート検出器48もビット値検出器26に
接続され、符号化された信号のボーレートがページャ16
にとって正しいボーレートかを判別するために、ライン
30の符号化された信号を受信し、モニタする。ボーレー
ト検出器は、従来技術として周知であり、送信のボーレ
ートを判別するための様々な方法論をとることができ
る。一般に、ボーレート検出器は、受信されているビッ
トをサンプリングし、所定の期間内にディジタル遷移
(0から1または1から0)が所定数、発生すると応答
する。あるいは従来のボーレート検出器は、それよりも
低いボーレートデータの存在を除外できる周波数におけ
る、充分な数の隣接ビット遷移が発生するのを探す。本
発明を実施するために、ボーレート検出器48に要求され
る最小限の情報は、ボーレートが「正しい」か、つまり
ページャが復号化できる1つ以上のボーレートに対応す
るか、またはボーレートが「正しくない」か、つまりボ
ーレートがページャ復号器の動作と互換性がないか、を
示すことである。本発明の復号器方法論とともに用いる
のに好ましいボーレート検出器は、同時に係属している
特許出願(発明の名称:「メッセージ受信機のためのボ
ーレート分析器」、発明者:Bryan Hallbergであり、本
発明と同一譲受人に譲渡されている)に記載されてい
る。検出器48からのボーレート情報は、制御器36への略
線54の状態の変化として与えられる。
【0053】誤り訂正/符号語検査器回路50(符号語検
査器50とよぶ)もビット値検出器26に接続され、ページ
ャがページャ送信と同期しているときはいつでも、符号
化された信号の誤り訂正をおこなうために、ライン30の
符号化された信号を受信し、モニタする。ページャ復号
器は、悪い受信環境、弱い信号およびページャに共通の
他の原因から起こる固有の受信問題およびノイズを克服
するために、誤り訂正のある種の形を具体化する。もと
のPOCSAG規格においては、有限個のエラービットだけが
識別され訂正されるように構成された符号語を使うこと
が考えられた。従来技術のページャにおいて用いられる
誤り訂正の方法論は、BCH(「Bose-Chaudhuir-Hocqu
enghen」)訂正符号を含む。BCH符号だと、符号語中
のビットエラーの有限個の数または有限個のパターン
は、計算されたチェックビット(図4参照)のパターン
を分析することに基づき、訂正されうる。BCH誤り訂
正は、当業者には周知である。例えば、1989年刊行のRh
eeの『誤り訂正符号化理論』(McGraw-Hill)の第7章
を参照されたい。ページャ用の他の誤り訂正の方法論
は、同時に係属している特許出願(発明の名称:「バー
スト誤り訂正を用いるページャ符号語分析器およびその
方法」、発明者:Bryan Hallbergであり、本発明と同一
譲受人に譲渡されている)に詳細に記載されている。ペ
ージャ16においては、正確な誤り訂正方法が用いられる
にもかかわらず、符号語検査器50は、ライン30のビット
を受け取り、まず、符号語中に検出された誤り(もしあ
れば)が「訂正可能」であるかを判別する。誤りとは、
数学的に正しい符号語と互換性がないビットを意味す
る。ページャの誤り訂正の方法論は、もし訂正されなけ
ればその符号語が数学的に無効になる有限個のビットを
識別し、訂正するために受信された符号語に適用され
る。BCH符号を採用する典型的な従来技術の誤り訂正
の方法論は、2個のランダムビット誤りまたは5ビット
のバースト誤りまで訂正できる。このパラグラフにおい
て参照される同時係属中の特許出願に記載された誤り訂
正の方法論は、後者の技術を用いるが、従来技術のシス
テムよりもバッテリセービングを改善するための互換性
方法論を用いることによって、入符号語を分析すること
も含むいくつかの重要な点において、後者の技術よりも
改善されている。どちらの方法論を用いても、誤り訂正
は、有限個のビットしか識別して、訂正できない。もし
受信符号語のなかの誤りビットが訂正可能なら、検査器
50は、有効符号語であることを示す信号をライン58に出
力し、ライン61に符号語を出力する。得られた訂正済み
符号語は、ライン61によって検査器50と接続されたアド
レス比較器60によってページャのアドレスと比較され
る。比較器60は、検査器50中の訂正済み符号語とビット
ごとに比較するために、ページャの所定のアドレスが記
憶されている、記憶レジスタ(storage register)を有
するか、またはそれにアクセスできる。もし受信された
符号語がページャのアドレスだと確認されれば、信号
は、ライン62を介して制御器36に送られ、後で詳述され
るように、入メッセージの復号化を開始する。
【0054】入ビットとページャのアドレスとの相関が
所定よりも小さいかどうかを速く判別するために、アド
レス比較器回路63も、ビット値検出器26に接続されて、
ライン30の符号化された信号を受け取り、モニタする。
その動作はあとで詳細に述べる。アドレス検出器63の機
能は、もし入ビットとページャアドレスとの間の差が大
きすぎて、誤り訂正をおこなったあとでも入符号語がペ
ージャアドレスにならなかった場合に、ライン64を介し
て制御器36に信号を与えることである。符号語検査器50
およびアドレス比較器60とともに、アドレス検出器63
は、受信された符号語をリード(read)し、誤り訂正
し、ページャの内部に記憶されたアドレスと比較するた
めに必要なすべての分析をおこなうことができる符号語
読み出し器(code word reader)65として機能する。符
号語読み出し器回路65はライン30の符号化された信号を
モニタし、有効な符号語を含むかを判別し(この機能
は、検査器50によってもたらされる)、また入符号語の
最初に受信されたビットが、ページャのアドレスと所定
の関係があるかないかを判別する(この機能は、アドレ
ス検出器63によってもたらされる)。符号語読み出し器
65は、ページャによって受信された符号語に関する情報
を無線制御器36に与え、その符号語の全体が受信されな
ければならないかを、つまり無線回路がオフされるべき
かを制御器が判別できるようにする。また符号語読み出
し器65は、符号語に含まれた情報に基づいて、メッセー
ジ情報が続くかをも判別する。最後に、符号語読み出し
器65は、受信された符号語が数学的に有効であるかを選
択的に判別することによって、ページャクロック40が符
号化された送信と同期したままであるかを判別するのを
たすける。
【0055】動作中に、アドレス検出器63はライン30の
符号化された信号の入ビットを受信し、入ビットとペー
ジャ16内の適当なレジスタに記憶された1つ以上の所
定のアドレスシーケンスとをビット毎に比較する。多く
のページャは複数の異なるアドレス符号語によってアド
レスされ得る。通常、その個別のページャへの送信のた
めに1つのアドレスが保存され、他のアドレスがページ
ャの特定のグループに割り当てられて、ページングネッ
トワークが長い一連の同一のメッセージを送信すること
なく多数のページャにアクセスすることを可能にする。
ページャ16における記憶されたページャアドレスの数は
設計事項の選択であり、そのようなアドレスの数は典型
的には3〜4個である。送信された符号語が受信され、
クロック40が同期しているときはいつでも、アドレス検
出器63が、入ビットとページャの各記憶アドレスにおけ
る対応するビット位置のビットとを比較する。非相関ビ
ット、つまりあるアドレスにおける対応するビットとは
異なるビットが識別される。アドレス検出器63の機能
は、入ビットと全てのページャアドレスとを比較し、も
し入符号語に対して誤り訂正が行われた後でも入ビット
がページャアドレスに対応しなければ、信号を出力する
ことである。言い換えれば、アドレス検出器63は、送信
された符号語がページャアドレスのうちの1つになり得
ないほど、記憶されたページャアドレスと充分に異なる
入符号語を識別することである。
【0056】アドレス検出器63で使用される方法論は、
ページャの誤り訂正ルーチンを用いて、受信された符号
語をページャアドレスのいずれとも非相関にしてしま
う、非相関ビットのパターンを探すことである。例え
ば、BCH誤り訂正が検査器50において使用され、それ
が1つの符号語において2つまでのランダムビットエラ
ーを訂正可能である場合、アドレス検出器63は、入符号
語が1つ以上のページャアドレスと非相関であると判断
する前に、2つより多いビットエラーを探す。本発明の
好適な実施例では、同時に係属している特許出願(発明
の名称:「バースト誤り訂正を用いるページャ符号語分
析器およびその方法」、発明者:Bryan Hallberg)の開
示に従い、検査器50においてバースト誤り訂正を使用す
る。そのシステムは、1つの「バースト」につき5つま
での連続するビットエラーを訂正し得る。その誤り訂正
ルーチンに従い、好適な実施例によるアドレス検出器63
では、1つのエラービットで始まる5つの連続するビッ
トの最初のグループの外部に少なくとも1つの非相関ビ
ットを含む非相関ビットのパターンを識別するようシー
クする。下記の例に従ってその方法論を説明する。
【0057】
【表1】
【0058】表1はページャ16に記憶された3つの代表
的なページャアドレスを示す。ページャが符号化された
送信と同期して動作しているとき、すなわちクロック40
が同期しているとき、制御器36はページャの指定された
タイムスロットにおいて無線回路をオンし、符号語のビ
ットを受信し始める。表2は、ページャ16によって受信
された符号語の最初の10ビットを示す。
【0059】
【表2】
【0060】「入ビット」下部の枠内に示され、例#1
として記されたビットは、1 01100100 1…である。アド
レス検出器63は、表1に示されたアドレスの各々と表2
の例#1の入ビットとを比較する。表2における「アド
レス…エラー」の行は、アドレスA、BおよびCと比較
した非相関ビットの位置を示す。本実施例では、ビット
番号0、1、2および5において誤りが発生している。
好適なバースト誤り訂正方法論に従って、5個までの連
続するビットが符号語検査器50によって訂正され得る。
アドレス検出器63は、ビット位置番号5に誤りが検出さ
れたとき、例#1を「アドレスAについては訂正不可
能」として除外できる。その分析は、以下のようであ
る。符号語における最初の非相関ビットは、位置番号0
のフラグビットである。次にアドレス検出器63は、バー
スト誤り訂正を受ける連続するビットの個数に対応す
る、後続の連続する所定数のビットを無視する。検査器
50の好適な誤り訂正方法論では、5個までの連続するビ
ットのバースト誤り(つまり、連続するビットのグルー
プ)が訂正される。これは、5個以上離れた非相関ビッ
トは訂正され得ないことを意味する。従って、方法論に
従い、アドレス検出器63は入符号語の最初の非相関ビッ
トを識別し、さらに4つのビットを計数し、さらなるエ
ラービットを探し始める。最初の非相関ビットの後、4
ビットより離れたところで誤りビットに遭遇すると、す
ぐにアドレス検出器63は「アドレスAではない」と結論
づける。例1、表2において、最初の非相関ビットは、
位置0であり、「アドレスAエラー」行においては、ア
スタリスク(*)で示してある。次にアドレス検出器は
次の4つのビット、つまりビット位置1〜4を無視し、
次の非相関ビットを探し始める。位置番号5のビットは
誤りビットである。その結果、アドレス検出器63は、6
つのビットが受信された後に、例#1のビットは「アド
レスAではない」と判別する。
【0061】アドレス検出器63は、例#1のビットをア
ドレスBおよびC、並びにページャに記憶された他のア
ドレスと同時に比較する。表2の例では、アドレスBと
相関のない最初のビットはビット位置0にある。アドレ
ス検出器は、位置1〜4におけるビットを再び無視す
る。ビット位置4以降の最初の非相関ビットはビット番
号6である。従って、アドレス検出器63は7つのビット
が受信された後、アドレスBを考慮しない。
【0062】アドレスCを表2、例#1のビットと比較
すると、最初の非相関ビットは再びビット位置0にあ
る。アドレス検出器63はビット位置1〜4のどの非相関
ビットも無視し、ビット#5から始めて、非相関ビット
がどれであっても応答する。次の非相関ビットはビット
位置6にある。その結果、アドレス検出器63は7つのビ
ットの後にアドレスCを除外できる。このプロセスは、
ページャに記憶された他のどのようなページャアドレス
に対しても繰り返される。
【0063】表2の例では、アドレス検出器63は、7つ
のビットが受信された後、入ビットがページャのどのア
ドレスとも非相関であるのを示す信号をライン64に出力
する。これは、全アドレスを削除するのに必要な最大の
ビットの個数である。アドレス検出器63が、ページャの
アドレスが全く受信されていないと結論づけるのに必要
な正確なビットの個数は、入ビットがどれほど密接にペ
ージャの記憶アドレスに相関するかに依存する。
【0064】アドレス検出器63の動作の他の例である例
#2を表3に示す。表3では、受信された符号語の始ま
りは0 0010 1111 11…である。
【0065】
【表3】
【0066】上述の例のように、アドレス検出器63は、
表3、例#2の入ビットをアドレスA、BおよびCと比
較する。アドレスAから始めると、相関しない最初のビ
ットはビット位置番号1にある。アドレス検出器は位置
2〜5にあるビットを無視し、ビット位置番号6から始
めて、付加的な非相関ビットを探し始める。ビット番号
6が最初に遭遇する非相関ビットである。その結果、ア
ドレス検出器63は、7つのビットが受信された後に、例
#2のビットはアドレスAではないと判別する。アドレ
スBに関しては、最初の非相関ビットは位置番号3にあ
る。アドレス検出器63は位置4〜7にあるビットを無視
し、ビット番号8から始めて付加的な非相関ビットを探
し始める。ビット番号8が、最初に遭遇する非相関ビッ
トである。従って、アドレス検出器63は、9つのビット
を受信した後、例#2のビットはアドレスBではないと
判別する。同様に、アドレス検出器は、例#2の入ビッ
トとアドレスCを比較する。最初の非相関ビットは位置
番号2にある。アドレス検出器は、位置3〜6にあるビ
ットを無視し、ビット番号7から始めて、付加的な非相
関ビットを探し始める。ビット番号7が最初に遭遇する
非相関ビットである。従って、アドレス検出器63は、8
つのビットを受信した後、例#2の入ビットはアドレス
Cではないと結論する。要するに、アドレス検出器63
は、例#2、表3の入ビットは、最初の9つの受信ビッ
ト内のページャのアドレスの何れでもないと結論する。
【0067】さらに他の例を表4を参照して説明する。
入ビットを例#3と呼ぶ。アドレス検出器63は、例#3
のビットをアドレスA、BおよびCと比較する。
【0068】
【表4】
【0069】例#3において、アドレスAと相関しない
最初のビットは位置番号1にある。アドレス検出器は、
位置2〜5にあるビットを無視し、ビット番号6から始
めて付加的な非相関ビットを探し始める。位置番号5以
降に最初に遭遇する非相関ビットは位置番号11にある。
その結果、アドレス検出器63は、12ビットを受信した
後、例#3の入ビットはアドレスAではないと結論づけ
る。例#3のビットとアドレスBを比較すると、最初の
非相関ビットは位置番号2にある。アドレス検出器は、
位置3〜6にあるビットを無視し、ビット番号7から始
めて付加的な非相関ビットを探し始める。位置番号10の
ビットが最初に遭遇する非相関ビットである。その結
果、アドレス検出器63は、11ビットを受信した後、例#
3のビットはアドレスBではないと結論づける。最後
に、例#3のビットはアドレスCと比較される。最初に
遭遇する非相関ビットは位置番号3にある。アドレス検
出器63は、位置4〜7にあるビットを無視し、位置番号
8のビットから始めて付加的な非相関ビットを探し始め
る。ビット番号12が最初に遭遇する非相関ビットであ
る。その結果、アドレス検出器63は、13ビットを受信し
た後、実施例#3のビットは、ページャのアドレスの何
れでもないと結論する。
【0070】アドレス検出器63が入ビットが「ページャ
のアドレスではない」ことを示す信号をライン64に出力
できる前に受信されるビットの正確な個数は、送信され
た非相関ビットの個数およびパターンに応じて変化す
る。アドレス検出器63は、ページャに記憶された全アド
レスが除外されるまでに、上述のような方法で入ビット
を処理する。1つ以上のアドレスを除外するには、1つ
以上のページャのアドレスが除外されるまでに1つの符
号語における最初の19個のビット全部または実質的に全
部を受信する必要のある場合もある。アドレス検出器63
が1つの符号語における最初の19個のビットを受信する
場合、制御器36は、検査器50が符号語を誤り訂正できる
ように、符号語全体に渡って無線回路24を自動的にオン
状態に維持する。その後、符号語は、アドレス比較器60
の記憶されたページャアドレスと直接比較される。ペー
ジャがアドレスされていなければ、ほとんどの場合、ア
ドレス検出器63は19個のビットが受信される前に全ての
ページャアドレスを削除できる。ページャのクロック40
がページャ送信と同期したままであることも同時に確認
できる場合、ページャ16は、符号語全体を受信する前に
無線回路24をオフすることができ、それによってバッテ
リ電力を節約できる。アドレス検出器63は、入ビットと
ページャのアドレスの間に所定レベルの相関がないかを
早く判別するための手段を有し、それによって無線制御
器36は無線回路24をオフできる。ページャ16に、例えば
ランダムビット誤り訂正などの他の誤り訂正方法論を用
いることも可能であり、所定の有限個数までの非相関ビ
ットが訂正可能である。そのような方法論をページャに
使用する場合、アドレス検出器は非相関ビットの個数を
計数することによりその機能を果たし、その個数が所定
のレベルを越えた場合は、ビットは検査中のアドレスに
相関しないであろうと結論づける。全体として、アドレ
ス検出器63は、入ビットが比較されているページャアド
レスの存在を除外する非相関ビットのパターンを探す。
アドレス検出器は、非相関ビットの個数もしくはパター
ンが所定のレベルを越えた場合、入ビットがページャの
アドレスではないと結論づける。
【0071】ページャ16がページャのアドレスの1つに
対応する符号語を受信するとき、それは、メッセージ情
報が後続する可能性が高いことを意味する。そのメッセ
ージ情報は、メッセージ復号器回路66によって復号化さ
れる。メッセージ復号器回路66は、ライン67を経て制御
器36に動作可能に接続される。ページャのアドレスが受
信され、検査器50によって誤り訂正され、アドレス比較
器60によって正しいアドレスとしてベリファイされた
後、制御器36は、メッセージ受信を開始する。メッセー
ジ符号語は、符号語検査器50によって誤り訂正され、69
で模式的に示されるように、表示または可聴信号などの
開始のためにライン61を通じてメッセージ復号器66に転
送される。復号器66におけるメッセージ復号ルーチンは
常套であり、当業者には周知の設計事項の選択である。
【0072】制御器36の原則的機能は、ページャの電力
消費要素、特に無線回路24を、プリアンブル検出器44、
ボーレート検出器48、符号語検査器50およびアドレス検
出器63に応答して選択的にオンまたはオフにすることで
ある。制御器36は、ページャが、符号化されたページャ
送信の受信を「スタンバイ」で待っているか、それとも
有効なページャ送信の受信を開始してクロック40がその
送信と同期しているかに応じて、2つの主要モードのい
ずれかで動作する。以下では、ページャがスタンバイ状
態にあり、有効なページャ送信とまだ同期していないと
きの動作モードを信号検査モード90、またはサーチモー
ドと呼ぶ。また、ページャが有効なページャ送信を受信
しており、クロック40がその送信と同期しているときの
動作モードを同期モード92と呼ぶ。
【0073】アドレス検出器63は、プリアンブル検出器
44およびボーレート検出器48と共に、(1)クロック40が
符号化された送信と同期したままである場合、および、
(2)符号化された送信とページャのアドレスとに所定の
相関がない場合に、制御器が無線回路24をオフできる情
報を制御器36に与えるために機能する。プリアンブル検
出器44がライン52に受信された信号のなかにプリアンブ
ル符号がないことを示す信号を出力した場合、および、
ボーレート検出器48がライン54に受信された信号が正し
いボーレートを有することを示す信号を出力した場合
に、同期が確認される。アドレス検出器63は、送信とペ
ージャのアドレスとの間に所定の相関がないか判別す
る。
【0074】図6および図7は、本発明の方法に従って
ページャ16の動作を示すフローチャートを構成する。図
6は、信号検査モード90での動作を示す。図7は、同期
モード92での動作を示す。図6および図7の線X、Yお
よびZは、両図のあいだに延びている。まず図6に戻る
と、ページャ16はオンされると、信号検査モード90で動
作を開始する。ページャ16は、クロック40が有効なペー
ジャ送信に同期するまでの間、信号検査モード90で動作
する。動作方法の最初のステップは、制御器36が有効な
送信をサーチするために無線回路24を周期的にオンする
ステップ94である。有効な送信とは、復号器に対する正
しいボーレートに対応するボーレートを有するページャ
送信であり、従ってその動作と互換性がある。ステップ
94における周期間隔は、好ましくは、各POCSAG送信の開
始時に送信されるプリアンブル信号の576ビットの継続
期間よりも少し短くされ、ページャがプリアンブルを
「はずす(miss)」ことを避けるのを保証する。ステッ
プ94における典型的な周期間隔は、544ビットに1回の
割合で無線回路をオンすることで、これは1つのバッチ
の継続期間である。次のステップはステップ98および10
0で、それぞれ、プリアンブル検出器44およびボーレー
ト検出器48によって実質的に同時に行われる。ステップ
98で、プリアンブル検出器44がライン30の符号化信号が
プリアンブル符号であるかを判別する。図5を参照して
上述したように、プリアンブル検出器44はまず「yes、
プリアンブルである」ことを示す信号を出力し、受信さ
れた信号でのプリアンブル符号の欠如を確認して初めて
「no、プリアンブルではない」に切り替える。信号検査
モード90で動作しているとき、好ましくは、ボーレート
検出器48はまず「正しい」ボーレートを仮定し、次に
「正しくない」ボーレートと一致するビットパターンを
探す。ステップ98および100が行われると、制御器36
は、ステップ94を実行する一部として無線回路24をオン
する。検出器44の出力が変化せず、ステップ98の「ye
s、プリアンブルである」との結果が維持された場合、
あるいは、検出器48の出力が変化せず、ステップ100の
「正しいボーレート」との結果が維持された場合、制御
器36は無線回路を所定の間隔の間オンし続ける。その所
定の間隔は、好ましくは1つの符号語、つまり32ビット
であり、ステップ98またはステップ100の結果の有効性
を確認するために、その間隔の間、無線回路がオン状態
に保たれる。この方法は次にステップ104に進み、制御
器は同期符号に遭遇するまで無線回路をオンし続ける。
ステップ104が実行される一方で、検出器44および48の
少なくとも一方の出力が、検出器44の出力が「no」であ
り検出器48の出力が「正しくない」になるように変化す
る場合、ステップ115に応じて、制御器36は、検出器44
および48の出力を少なくとも所定の継続期間の間モニタ
して、有効な信号の損失を確認する。損失が確認された
場合、この方法はステップ117に進みステップ94に戻
る。信号の損失が確認されなければ、この方法はステッ
プ104に戻る。ステップ115で用いられる所定の継続期間
は、好ましくは2つの符号語の継続期間、つまり64ビッ
トである。検出器44および48が、それぞれ「プリアンブ
ルではない」と「正しくないボーレート」を、連続する
2つの符号語の継続期間に出力するとき、信号の損失が
確認される。ライン30の符号化信号がプリアンブル符号
のままであるか、またはボーレートが正しいままである
とすると、ステップ104は送信された同期符号をページ
ャが受信するまで必要なだけ長く持続する。
【0075】ステップ98および100の結果がANDゲー
ト110によって示されるように、それぞれ、「プリアン
ブルではない」と「正しくないボーレート」である場
合、この方法はステップ114に進む。ステップ114では、
制御器が無線回路24をオフし、この方法をステップ94に
戻す。プリアンブル検出器44およびボーレート検出器48
が各々の初期状態から「プリアンブルではない」と「正
しくないボーレート」とにそれぞれ切り替わり、AND
ゲート110をトリガするためにそれら出力を同時に保持
した場合のみ、ステップ114に到達する。検出器44およ
び48が、それぞれ「プリアンブルではない」と「正しく
ないボーレート」を1つの符号語の継続期間より短い期
間に信号を出せる場合、ステップ114は1つの符号語よ
り短い期間で到達され得る。
【0076】通常、ページャが信号検査モードで動作し
ているとき、ページャ送信の途中においてページャがオ
ンされるか、または送信機のカバーする範囲に入るかし
ない限り、プリアンブル符号に最初に遭遇する(ステッ
プ98)。そのような場合、正しいボーレートに遭遇する
可能性はあるが(ステップ100)、プリアンブル符号に
は出会わない。どちらの場合も、ステップ104でいった
んオンされれば、無線回路24は同期符号に遭遇するまで
オン状態のままである。同期符号に遭遇するとき、クロ
ック40は自動的に送信と同期する。即ち、そのビットカ
ウンタはゼロにクリアされる。
【0077】いったんクロック40が同期されると、ペー
ジャ16と制御器36は、図7に示されるように同期モード
92で動作し始める。以下に、クロックがページャ送信と
同期したときの動作方法を説明する。この方法は、符号
化送信が受信され復号化されるあいだの電力消費を最小
限に抑える。最初のステップ120は、ページャに割り当
てられた1つ以上の指定タイムスロットの各符号語の始
まりにおいて無線回路24をオンする。各タイムスロット
は2つの符号語を有し、ステップ120は2つの符号語の
各々の始まりにおいて無線回路をオンする。後述する
が、ある状況では、無線回路はあるタイムスロットの最
初の符号語を受信するためにオンされ、第2の符号語の
始まりの間、単純にオン状態のままであることがある。
ステップ120に続く、実質的に同時に実行される次のス
テップは、ボーレートの検出、プリアンブル符号の検出
および、図5のライン30の符号化された信号におけるペ
ージャのアドレスの検出である。ボーレートをチェック
するため、この方法はまず、ステップ123において、受
信されている符号語がタイムスロットの最初の符号語で
あるかどうかを質問する。好適な実施態様では、タイム
スロットの最初の符号語のみ、ボーレートがチェックさ
れる。もし最初の符号語であれば、この方法は、ボーレ
ートが正しいか正しくないかをステップ124で検出する
ために進む。ステップ124は、ボーレート検出器48によ
って実行される。ボーレートが復号器にとって正しけれ
ば、その結果がORゲート131を通じてANDゲート130
に与えられる。ORゲート131への他の入力は、後述す
るように、無線回路がタイムスロットにおける最初の符
号語以外の符号語を受信しているときに使用される。A
NDゲート130への他の入力は、ステップ126および128
からのものである。
【0078】無線回路24がオンされるたびに実行される
ステップ126では、検出器44が符号化された送信がプリ
アンブル符号であるかどうかを判別する。ステップ128
では、アドレス検出器63が、符号化された送信の入ビッ
トとページャのアドレスとの間に所定の相関がないかど
うかを判別する。ボーレートが正しいことがステップ12
4で判明し、ステップ126で信号がプリアンブル符号では
なく、また、受信された信号がページャのアドレスの1
つではないことをステップ128でアドレス検出器63が判
別した場合、この方法はANDゲート130を通じてステ
ップ134に進む。プリアンブル符号情報およびボーレー
ト情報がページャのクロックがまだ送信に同期している
のを示し、かつ、入ビットがページャのアドレスではな
いときはいつでも、この方法は、無線回路ををオフする
こと(ステップ134)を要求する。プリアンブル符号が
検出されず(ステップ126)、かつ、ボーレートが正し
い(ステップ124)とき、同期が確認される。
【0079】タイムスロットにおける最初の符号語のボ
ーレートが正しくないと検出器48がステップ124で判定
した場合、および、ANDゲート140によって示される
ようにプリアンブル符号がステップ126で全く発見され
ない場合、次のステップ142は、少なくとも符号語全体
に渡って無線回路24をオンし続ける。ボーレートが正し
くないこと(ステップ124)とプリアンブル符号がない
こと(ステップ126)との組み合わせは、そうでなけれ
ば有効な送信であるときに起こる。このとき、符号語に
おけるビットパターンの性質または他の原因によって、
ボーレート検出器48は、正しいボーレートを確認できな
い。この方法は、ステップ142で符号語全体を受信する
間に、ステップ144で特定されるように符号語の数学的
有効性をチェックする。符号語の有効性は検査器50によ
ってチェックされ、誤り訂正を含んでいる。ステップ12
3の結果が、受信中の符号語がバッチにおける第2の符
号語または後続の符号語であることを示す場合、およ
び、ステップ124が最初の符号語にとって正しくないボ
ーレートを示し、最初の符号語がステップ144で無効で
あった場合は、後述するように、符号語の有効性はステ
ップ144でもチェックされる。
【0080】符号語全体が受信され、誤り訂正され、数
学的正確さに関してステップ144でチェックされた後、
もしその符号語が有効な符号語であると判明すれば、こ
の方法はクロック40がまだ送信に同期していると仮定
し、検出器48の「正しくないボーレート」の出力は、バ
ッチの残りの部分の間無視される。符号語の検査によ
り、ページャのクロックが同期しているのが確認される
ばかりでなく、ステップ124の結果にもかかわらずボー
レートが実際は正しいことも確認される。有効な符号語
は、クロックが同期されない限り受信され得ない。図7
中でステップ144の「yes」との出力の次の「同期がベリ
ファイされる」という語句は、バッチの残りの部分の
間、この方法はクロックが同期していると仮定すること
を示している。また、符号語検査ステップ144が有効な
符号語が受信されたと判別したとき、この方法は同期モ
ードで持続しステップ120に戻る。
【0081】ページャのタイムスロットの第2の符号語
を受信するために無線回路がステップ120で再びイネー
ブルされると、ステップ123はステップ124をとばしてス
テップ145に進む。ステップ145では、ステップ124で判
別したように、タイムスロットの最初の符号語のボーレ
ートが正しかった場合、再びボーレートをチェックする
必要は全くなく、「正しい」信号と等価なものがORゲ
ート131を通じてANDゲート130に送られる。もしステ
ップ124が「正しくない」ボーレートを示した場合、こ
の方法はステップ147に進む。最初の符号語がステップ1
44で有効と判別された場合、ステップ147はステップ124
からの「正しい」出力の等価をORゲート131を通じて
ANDゲート130に与える。最初の符号語が無効だった
場合、ステップ147は、ORゲート148を通じてこの方法
を再びステップ144に向ける。
【0082】ステップ144に戻って、タイムスロットに
おける最初の符号語がステップ144で無効と判明すれ
ば、この方法はステップ149に進み、次の符号語を受信
するか信号検査モード90に戻るために進む前にカウンタ
をインクリメントする。カウンタ機能は制御器36内で実
行される。連続する無効な符号語「I」の数が所定の数
「n」を越えた場合、方法はステップ150に進む。ステ
ップ150では、無線回路24がオフされ、ページャの動作
が信号検査モード90に戻る。本発明の好適な実施態様で
は、n=1である。つまり、2つの連続する符号語がス
テップ144で符号語検査器50によって無効と判別された
場合、ページャクロック40が同期を外れたか、または、
ページャがもう有効な送信を受信しないものとして、動
作はサーチモード90に戻る。もしくは、ステップ144で
単一の符号語のみが無効と判明した場合は、ページャは
少なくとも1つの付加的な符号語の間は同期モードで動
作し続ける。それによって、ボーレート検出器48が誤っ
て正しくないボーレートでバッチを示し、かつ検査器50
が単一の受信符号語のみが無効であると判別した場合
に、メッセージは損失されないよう保護される。
【0083】プリアンブル符号がステップ126で検出さ
れたときはいつでも、この方法は図6のステップ104に
直接進み、無線回路は同期符号に遭遇するまでオンされ
る。プリアンブル検出器44がプリアンブル符号を検出す
る限り、無線回路はステップ126で少なくとも1つの符
号語全体に渡ってオンされたままになる。通常、プリア
ンブル符号の欠如は、最初の約10個の受信ビット中にス
テップ126で確認される。プリアンブル符号の存在は、
1つの符号語全体が受信された後に確認される。プリア
ンブル符号が検出されると、無線回路はオンのままにな
り、ページャの動作はステップ104に戻る。それによっ
て、無線回路は、同期符号に遭遇するまでオン状態に保
たれる。
【0084】ステップ128はアドレス検出器63によって
実行される。ページャのアドレスの1つに対応する符号
語が受信されたときはいつも、方法はステップ128から
ステップ160に進み、そこで無線回路は符号語全体を受
信するためにオンされる。ステップ160もまた、検査器5
0によって行われる誤り訂正を含む。ステップ160では、
符号語が受信され、誤り訂正され、ステップ161でその
有効性がチェックされ、アドレス比較器60によって、記
憶されたページャアドレスと比較される。受信された符
号語が有効なページャアドレスであれば、この方法はメ
ッセージが表示されるステップ163に進む。メッセージ
の受信中にページャが無効な符号語に出会えば、この方
法は、ステップ161で特定されたように、ステップ149で
使用されたようなカウンタをステップ162でインクリメ
ントするために進む。受信された無効な符号語「I」の
数が所定の数(図7の「pn」)以下の場合、この方法は
無線回路をオンし続け、同期が外れたかどうかを判別す
るため、ステップ160に進んで後続の符号語をリード
し、誤り訂正する。好適な実施態様では、ステップ161
で2つの連続する符号語に出会った(pn=1)場合、こ
の方法はステップ150に進む。このステップは、無線回
路をオフし、ページャ制御器の動作を非同期信号検査モ
ード90に戻す。
【0085】図6および図7に示された動作方法に応じ
た図5におけるページャ16の動作を、一連の水平な時間
ライン、A〜Fによるタイミング関係を示した図8を参
照して説明する。時間ラインAは、POCSAG送信における
符号化された送信を示す。この送信は576ビットのプリ
アンブル符号と、それに続く各バッチが544ビットを含
む複数のバッチで始まる。各バッチの始まりは、「SC」
で示される同期符号であり、その後に8個のフレーム、
すなわち「0」〜「7」で示されるタイムスロットが続
く。プリアンブル符号に続いて送信されるバッチの数
は、アドレスされる必要のあるページャの数と、送られ
るメッセージの長さとに依存する。POCSAG標準はどのよ
うな長さの送信とも互換性がある。
【0086】時間ラインAは、プリアンブルと、その後
に続く2つの完全なバッチおよび第3のバッチの始まり
とを示す。送信のボーレートが、時間ラインAと図8に
示された他の時間ラインとのスケールを決める。以下の
説明を行う上での目的のために、図8の全ての時間ライ
ンが同じ水平スケールを有するとする。ページャ16の動
作の説明では、ページャの指定タイムスロットはタイム
スロット#3であるとする。
【0087】時間ラインBは、ページャにアドレスされ
た情報を持たないページャ送信をモニタする際の、本発
明に応じた無線回路24の動作を示す。時間190と196の間
の時間間隔では、ページャは信号検査モード90で動作し
ている。ここでは、無線回路24は、互換性のあるページ
ャ送信をサーチするために周期的にオンされる。時間19
2で、ステップ94(図6参照)が起こり、無線回路24が
オンされる。時間ラインBでは、ボーレートはページャ
にとって正しいボーレートであると仮定され、時間192
で無線回路24がオンされると、プリアンブル符号に遭遇
する。その結果、時間196で最初の同期符号に遭遇する
まで、無線回路24はステップ104に応じてオンされ続け
る。この同期符号は、ページャの内部クロック40(図5
を参照)を送信に同期させる。そしてページャは同期モ
ード92(図7を参照)で動作を開始する。次に、無線回
路24は、タイムスロット#3の最初の符号語の始まりで
時間200においてオンされる。ボーレートは正しいまま
であり、プリアンブル符号に出会っていないため、アド
レス検出器63は、タイムスロット#3の最初の符号語の
ビットを分析し始める。時間ラインBの例では、符号語
はページャのアドレスのいずれでもなく、また、アドレ
ス検出器が、入ビットと受信機のアドレスとの間に所定
の相関がないと判別し、プリアンブル検出器44が「プリ
アンブル符号ではない」との信号を出し、ボーレート検
出器48が「正しいボーレート」との信号を出すとすぐ
に、制御器はステップ136に進み、次の符号語が始まる
まで、時間202で無線回路24をオフにする。タイムスロ
ット#3の第2の符号語の始まりである時間204では、
ステップ120に応じて無線回路がオンされ、再びプリア
ンブル符号には遭遇せず、アドレス検出器63は再び入ビ
ットと受信器のアドレスとの間に所定の相関がないと判
別し、バッチのボーレートは、バッチの最初の符号語中
の検出器48の以前の出力によって正しいボーレートであ
るとする。その結果、無線回路24は時間206でオフされ
る。そしてページャは、時間210、つまり次のバッチに
ある次のタイムスロット#3まで、同期モード92で動作
し続ける。次に、時間200、202、204および206で記述さ
れたステップがそれぞれ時間210、212、214および216で
繰り返される。
【0088】時間ラインAの送信が持続する限り、ペー
ジャ16の無線回路は、その送信はページャアドレスを持
たないとして、上述の説明に従った動作を続ける。
(a)バッチのボーレートが正しい場合(ステップ12
4)、(b)符号化された信号がプリアンブル符号ではな
い場合(ステップ126)、および(c)受信されている符
号語と受信器のアドレスとに所定の相関がない場合(ス
テップ128)に、制御器は、受信器の指定タイムスロッ
トの各符号語の始まり、つまり時間200、204、210およ
び214で無線回路をオンし、全符号語が受信される前
に、時間202、206、212および216で無線回路をオフす
る。
【0089】時間ラインCは、時間196と208の間での送
信の最初のバッチでボーレート検出器48が正しくないボ
ーレートを示す際のページャ16の動作を示す。時間196
と時間200の間で、ページャは時間ラインBと全く同じ
ように動作する。時間200で、ボーレート検出器はバッ
チにとって正しくないボーレートを示す。それは、間欠
的干渉に起因する誤伝送や、ボーレート検出器を瞬時に
混乱させる符号化された送信でのビットパターン等、種
々の理由から有効な送信中に起こり得る。ボーレート検
出器が正しくないボーレートを示し、かつ、プリアンブ
ル符号が存在しないため、この方法は次にステップ144
(図7参照)に進み、時間200から204にかけて、符号語
全体に渡って無線回路をオンする。符号語が有効だとし
て、この方法はステップ120に戻り、無線回路は、タイ
ムスロット#3の第2の符号語の始まりの間オンされた
ままになる。ボーレート検出器はバッチにとって正しく
ないボーレートを示しているが、ステップ144は最初の
符号語が有効だと判別し、また、数学的に正しい符号語
はページャのクロックが同期するときだけに受信される
ため、本発明の方法論はそのバッチの残りの部分の間
(ステップ123、145および147)はボーレート検出器を
無視し、同期モード92で進む。時間204において、無線
回路は、第2の符号語の始まりの間オンされたままにな
る。第2の符号語では、ステップ126が再びプリアンブ
ル符号無しを示し、ステップ123はステップ124をとば
す。ステップ144の結果によって最初の符号語に対して
同期(sync)がベリファイされているので、ステップ14
5は「正しい」信号の等価をANDゲート130に与える。
第2の符号語がページャのアドレスの1つではないと仮
定し、ANDゲート130がステップ128からの「アドレス
ではない」との結果、ステップ126からの「プリアンブ
ルではない」との結果およびステップ145の結果を受信
したとき、無線回路24は早くオフされる。ターンオフ
は、符号語全体が受信される前に時間206Cで起こる。一
般に、時間206CはラインBの時間206の少数個のビット
内で起こる。しかし、入ビットが「ページャのアドレス
ではない」ことをアドレス検出器63が確認するか、「プ
リアンブルではない」ことを検出器44が確認するのに必
要な間隔が入ビットのパターンにおける差異によって変
化し得るため、時間206Cが時間的に少し変化する可能性
もある。同様に、検出器48が信号が「正しい」ボーレー
トを有すると判別するのにかかる時間は、タイムスロッ
トの最初の符号語において変化する可能性がある。これ
は検出器48が使用される時間である。入ビットパターン
の中には他の入ビットパターンよりも決定に時間のかか
るものがあり、図8の各時間ラインでは、この方法がス
テップ124、126および128を完成するのにかかる時間に
おいて起こり得る少しの時間的差異を示すために、各ラ
インの文字が符号語ターンオフ時間202、206、212およ
び216に添えられている。ボーレート検出器が時間208で
始まるバッチにおける正しいボーレートをまだ確認でき
ないとすると、時間200で始まったステップは、時間210
で始まる時間ラインCで繰り返される。
【0090】図8に示す次の時間ラインは時間ラインD
である。ここでは、既にプリアンブル符号が送られた後
で、ページャがオンされるか、またはページャ送信の途
中の送信機の範囲に入れられる。ページャは、最初のバ
ッチの途中で、時間240で送信を受信し始める。ページ
ャがオンされたか(または、ページャ送信の途中におい
て送信範囲に入れられた)時点で、ページャは信号検査
モードでの動作を開始する。つまり、ページャのクロッ
クは、ページャ送信から同期が外れ、制御器36は、有効
な送信をサーチするために周期的に無線回路をオンす
る。時間240において、無線回路は有効な送信のサーチ
の一部としてオンされる。たとえプリアンブル符号が無
くても、ボーレートは正しく、ページャは時間208で同
期符号に遭遇するまでステップ98、100および104に応じ
てオンされたままである。同期符号はクロック40を送信
に同期させ、ページャは同期モード92で動作を開始す
る。そして、動作は時間ラインBと同様にして送信の第
2のバッチに関しても続く。ページャクロックが同期し
た状態で、無線回路は、タイムスロット#3の最初の符
号語の始まり、つまり時間210でオンされる。プリアン
ブル符号、ボーレートおよびアドレス相関は、それぞれ
ステップ126、124および128に応じてチェックされる。
プリアンブル符号が無く、ボーレートが正しく、そして
ページャのアドレスのうちの1つとビットが相関しない
とすると、無線回路は最初の符号語の終わりの前、時間
212Dでオフされる。無線回路は第2の符号語の始まり、
時間214で再びオンされ、そして、プリアンブル符号無
し、かつ、ビットがページャのアドレスの1つに相関し
ないと仮定すると、無線回路は第2の符号語全体が受信
されてしまう前に、時間216Dでオフされる。後続するバ
ッチはモニタされ、時間ラインBの第2のバッチの符号
語と同様にして復号化される。
【0091】時間ラインEは、送信が誤ったボーレート
を有する際のページャ16の動作を示す。無線回路がまず
時間250で周期的にオンされるとすると、ボーレート検
出器48がステップ100を実行し始め、正しくないボーレ
ートを認識する。その結果、検出器48と図6のステップ
100との出力が「正しい」から「正しくない」へと切り
替わる。この切り替えは通常6〜16ビット程度の継続期
間を要するが、最大で符号語1つを要する。同様に、正
しくないボーレートによって、プリアンブル検出器44と
ステップ98との出力が、プリアンブル符号の欠如を確認
するのに32ビットを要することもあり得るが、通常は7
〜10ビット程度の継続期間内で、「yes、プリアンブ
ル」から「no、プリアンブルではない」に切り替わる。
検出器44および48の出力が同時に「no、プリアンブルで
はない」と「正しくないボーレート」であるときは、こ
の方法はANDゲート110を通じてステップ114に進む。
ここで、無線回路はオフされ、有効な送信をサーチする
ためにステップ94に応じて周期的にオンされ続ける。好
ましくは244ビットの継続期間である所定の間隔の後、
無線回路は、時間260でステップ94に応じて再びオンさ
れる。ボーレートはまだ正しくなく、プリアンブル符号
は検出されない。従って、無線回路は、時間262でステ
ップ114に応じて再びオフされる。上述のステップは、
ページャが有効なデータを正しいボーレートで受信し始
めるまで、所定の間隔をおいて続けられる。
【0092】最後に、時間ラインFは、ページャが入メ
ッセージを受信しているのを示す。時間190と196の間
で、ページャは信号検査モード90にあり、時間ラインB
に関して上述したようにして無線回路がオンおよびオフ
される。同期符号が受信された後、時間196において、
ページャは同期モードに入り、無線回路はタイムスロッ
ト#3の最初の符号語の始まり、つまり時間200でオン
される。タイムスロットの最初の符号語はページャのア
ドレスではなく、ステップ124の「正しい」との出力お
よびステップ126の「no」との出力によって同期が確認
されているとすると、1つの符号語全体が受信される前
に、無線回路は時間202Fでオフされる。次に無線回路は
第2の符号語の始まり、つまり時間204でオンされる。
この時、アドレス検出器は、ページャのアドレスに適合
する符号語に遭遇する。その結果、アドレス検出器63は
ページャのアドレスの欠如を排除できず、符号語全体が
受信される。次にステップ137に進み、ここで符号語全
体が誤り訂正され、ページャに記憶されたアドレスに比
較される。ステップ137は、検査器50およびアドレス比
較器60によって実行される。受信された符号語と記憶さ
れたアドレス符号とを比較した結果、受信された信号が
ページャのアドレスの1つを有すると判明した場合、無
線制御器36は、メッセージ受信モードで動作を開始す
る。このモードでは、無線回路がオンされたままであ
り、到着する符号語の各々がメッセージ復号器66によっ
て誤り訂正および復号化される。時間ラインFでは、タ
イムスロット#3の第2の符号語が時間207で終了す
る。時間204と207との間にページャアドレスが受信さ
れ、誤り訂正され、ベリファイされる。無線回路は、メ
ッセージ情報を有する後続の符号語を受信するために、
時間207から始まってオンされたままになる。メッセー
ジ符号語を示す、フラグビット位置において「1」で始
まる符号語が受信され(図4参照)、かつ連続する2つ
の無効な符号語(ステップ161および162を参照)に出会
わない限り、無線制御器は無線回路24をオンする。メッ
セージの終わりに「0」で始まる符号語が入る。ページ
ャのクロックが同期されたままであるとすると、ページ
ャは同期モード92での動作に戻る。
【0093】本発明のシステムおよび方法は、ページャ
の動作を制御するための改良技術を提供する。本発明は
ページャの動作に追従するためにボーレートおよびプリ
アンブル符号情報を使用する。本発明では特に、ページ
ャが入符号化送信に同期したままであるかどうかを判別
するのを助けるために、ボーレートおよびプリアンブル
符号情報を使用する。本発明はまた、入符号語とページ
ャのアドレスとの間の相関または相関の欠如に関して、
バッテリセービング無線制御器に情報を提供する。入ビ
ットとページャの記憶されたアドレスとに所定の相関が
ないとすれば、無線回路の電源がオフされ得る前に、符
号語全体どころか、符号語の所定の数分の1さえ受信す
る必要はない。いったんページャが同期モードで動作す
ると、(a)バッチのボーレートは正しいかどうか、(b)信
号がプリアンブル符号ではないかどうか、(c)入ビット
とページャのアドレスとに所定の相関がないかどうか、
という3段階の検査が行われ、無線回路をオフにする。
ボーレートおよびプリアンブル符号情報はページャ動作
中に頻繁に選択的にサンプリングされる。その情報によ
り、信号検査モードおよび同期モードの両方でページャ
がバッテリセービングを促進することが可能になる。ク
ロックが同期された後、ページャは同期符号を受信する
必要がなくなるので、バッテリ電力を節約できる。さら
に、続いて送信される同期符号のたとえ一部について
も、無線回路をオンすることなく同期をチェックおよび
ベリファイできる。つまり本発明では、無線回路のため
の「オン」時間を低減させたのに加えて、同期符号を受
信するために無線回路のパワーを立ち上げ、かつ安定さ
せる必要をなくし、さらにバッテリセービングを促進し
ている。要するに、本発明のシステムおよび方法は、ペ
ージャに向けられたどのようなメッセージも信頼性よく
検出し復号化する一方でページャ受信機の能率をさらに
高めるような、ページャの設計における進展を記述して
いる。
【0094】符号化されたページャ送信を分析するため
の上述のシステムおよび方法は、本発明の範囲内で他の
態様が可能である。例えば、本発明はPOCSAGページング
標準を採用するページングネットワークに使用されるよ
う意図されているが、本発明と互換性のあるPOCSAG符号
化フォーマットの変形は、当業者にとって明らかであろ
う。まず単一の同期符号のみを送り、次にプリアンブル
を送る符号化標準は、本発明と互換性があるだろう。ま
た、1つのバッチ内のタイムスロット、つまりフレーム
の数は、本発明を具体化したページャの動作に影響を与
えることなく増減可能である。本発明は、特定のタイプ
のボーレート検出器、プリアンブル検出器、または誤り
訂正の構成に限定されない。好適な実施態様では、ペー
ジャの指定タイムスロットの最初の符号語のみでボーレ
ートをサンプリングするが、無線回路がオンされる度に
ボーレートをサンプリングしてもよい。ただし、好適な
実施例の方が使用するバッテリ電力が少ない。本発明の
その他の変形および改良は当業者には明らかであろう。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、ページャが入符号化送
信に同期したままであるかどうかを判別するのを助ける
ために、ボーレートおよびプリアンブル符号情報を使用
する。また、入符号語とページャのアドレスとの間の相
関に関する情報が、バッテリセービング用の無線制御器
に与えられる。このことにより、少なくとも次の効果が
得られる。
【0096】無線回路のための「オン」時間を低減さ
せ、かつ同期符号を受信するために無線回路のパワーを
立ち上げて安定させる必要をなくすことによって、バッ
テリの消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】POCSAG規格による符号化された送信のフォーマ
ットを模式的に示す図である(従来技術)。
【図2】図1の送信フォーマットで用いられるプリアン
ブル符号を模式的に示す図である(従来技術)。
【図3】同期符号および8つのタイムスロットに16の
符号語を含むPOCSAGフォーマットにおける符号語のバッ
チを模式的に示す図である(従来技術)。
【図4】図1の送信フォーマットで用いられる32ビッ
ト符号語を模式的に示す図である(従来技術)。
【図5】本発明による移動メッセージ受信ページャおよ
び信号復号器のブロック図である。
【図6】ページャが信号検査モードで動作しているとき
の図5のページャおよび復号器の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】ページャが同期モードで動作しているときの図
5のページャおよび復号器の動作を示す、図6の続きを
示すフローチャートである。
【図8】図6および図7のフローチャートによる図5の
回路の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
16 ページャ 20 受信アンテナ 24 無線回路 26 ビット値検出器 36 無線制御器 40 クロック 44 プリアンブル検出器 48 ボーレート検出器 50 符号語検査器 62 アドレス比較器 63 アドレス検出器 66 メッセージ復号器 69 信号/表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−322329(JP,A) 特表 平4−503288(JP,A) 特表 平5−502771(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリアンブル符号と、その他の符号から
    なるバッチとを選択的に含んでいる符号化送信を受信
    し、かつ処理する移動メッセージ受信機用の復号器にお
    いて、 該各バッチは同期符号と、それに続く所定のタイムスロ
    ット中の複数の符号語と、を備えており、 該1つ以上の指定されたタイムスロットは、情報が送ら
    れる時に該受信機の1つ以上のアドレスが送信されるタ
    イムスロットであり、 該受信機は、同期符号が受信される時に符号化送信と同
    期がとられる内部クロックを備えており、 該符号化送信は、さまざまに選択されるボーレートによ
    り該受信機に送られ、該さまざまに選択されるボーレー
    トの内の1つ以上が該受信機にとって正しいボーレート
    であって、 該受信機は、選択的にオンされて符号化送信を受信し、
    かつ符号化された信号を該送信から作る無線回路を備え
    ており、該復号器は、 該符号化された信号をモニタすることによって、該符号
    化送信のボーレートが該復号器にとって正しいボーレー
    トに対応しているかを判別するボーレート検出器と、 該符号化された信号をモニタすることによってプリアン
    ブル符号を検出するプリアンブル検出器と、 該符号化された信号をモニタし、かつ該受信機のアドレ
    スとの間に少なくとも所定の相関が存在するかを判別す
    るアドレス検出器と、 該ボーレート検出器、該プリアンブル検出器、および該
    アドレス検出器に応答することによって、該無線回路を
    選択的にオンし、またはオフするオン制御器であって、
    該受信機が、該受信機の該内部クロックが符号化送信と
    同期がとられている同期動作モードにある時には、該受
    信機の該指定されたタイムスロットにおける各符号語の
    始まりにおいては該無線回路をオンし、かつ (a)該ボーレートが正しく、 (b)該符号化された信号がプリアンブル符号ではなく、
    かつ (c)該受信されている符号化信号と該受信機のアドレス
    との間に所定の相関よりも小さい相関しか存在しない場
    合には、 符号語全体が受信される以前に該無線回路をオフするオ
    ン制御器と、を備えた復号器。
  2. 【請求項2】 前記受信機の前記内部クロックが前記符
    号化送信と同期がとられ、かつ前記オン制御器が、該受
    信機の前記指定されたタイムスロットにおける各符号語
    の始まりにおいて前記無線回路をオンする時に、 (a)前記バッチの前記ボーレートが正しくないと前記ボ
    ーレート検出器が判別する場合、または、 (b)前記符号化された信号がプリアンブル符号である場
    合には、 該オン制御器が実質的に一符号語全体を受信できるほど
    の間該無線回路をオンし続ける、請求項1に記載の復号
    器。
  3. 【請求項3】 前記符号化された信号をモニタし、かつ
    前記受信されている信号が有効な符号語を含んでいるか
    を判別する符号語検査器を備えた復号器であって、 前記オン制御器が、前記受信機の前記指定されたタイム
    スロットにおける各符号語の始まりにおいて前記無線回
    路をオンし、 該符号語の前記ボーレートが正しくなく、しかも前記符
    号化された信号がプリアンブル符号でない場合には、該
    オン制御器が少なくとも一符号語全体の間該無線回路を
    オンし続け、かつ、 該符号化された信号が有効な符号語を含んでいると該符
    号語検査器が判別する限り、該受信機の該指定されたタ
    イムスロットにおける各符号語の始まりにおいて該オン
    制御器が該無線回路をオンし続ける、請求項2に記載の
    復号器。
  4. 【請求項4】 前記符号語検査器が、前記指定されたタ
    イムスロットにおける各符号語の始まりにおいて前記無
    線回路をオンする動作を中断し、かつ符号化送信をサー
    チするために該無線回路が周期的にオンされる動作モー
    ドを開始することによって、無効であると判別する所定
    の数の連続する符号語に対して前記オン制御器が応答す
    る、請求項3に記載の復号器。
  5. 【請求項5】 移動メッセージ受信機によってエネルギ
    ー消費を最小化する復号方法において、 該移動メッセージ受信機は、無線回路および内部クロッ
    クを備えており、かつプリアンブル符号と、それに続く
    その他の符号からなるバッチとを選択的に含んでいるデ
    ィジタル符号化送信を受信し、かつ復号化し、 各バッチは、同期符号と、それに続く選択されたタイム
    スロット中の複数の符号語と、を備えており、 該タイムスロットの内の少なくとも1つが、メッセージ
    情報が送られる時に、個別の受信機の1つ以上のアドレ
    スが送信される、指定されたスロットであり、 該符号化送信は、さまざまに選択されるボーレートによ
    り該受信機に送られ、かつ、該さまざまに選択されるボ
    ーレートの内の1つ以上が該受信機にとって正しいボー
    レートであって、 該復号方法は、該受信機のクロックが選択された符号化
    送信と同期している時に実行され、かつ、 該受信機の該指定されたタイムスロットにおける各符号
    語の始まりにおいて該無線回路をオンするステップと、 該符号化送信の該ボーレートが該受信機にとって正しい
    ボーレートに対応しているかを判別するステップと、 該符号化送信がプリアンブル符号であるかを判別するス
    テップと、 該符号化送信の入ビットと、該受信機のアドレスとの間
    の相関を判別するステップと、 (a)該ボーレートが正しく、 (b)該符号化送信がプリアンブル符号ではなく、かつ (c)該送信と該受信機のアドレスとの間に所定の相関よ
    りも小さい相関しか存在しない場合には、 符号語全体が受信される以前に該無線回路をオフするス
    テップと、を備えた復号方法。
  6. 【請求項6】 前記受信機のアドレスが所定のビットパ
    ターンであり、かつ符号語全体が受信される以前に前記
    無線回路をオフする動作を含んでいる前記ステップのパ
    ート(c)が、 (1)前記符号化送信の各ビットの、受信されたままの状
    態での識別と、 (2)各ビットと、該受信機のアドレスの該ビットパター
    ンとの比較と、 (3)該受信されたビットのパターンが、該受信機のアド
    レスとの該所定の相関の欠如を保証できるほど、該受信
    機のアドレスの該ビットパターンとは充分に異なってい
    るかどうかの判別とを備えた、請求項5に記載の復号方
    法。
  7. 【請求項7】 (a)プリアンブル符号が検出されている
    か、あるいは(b)前記ボーレートが正しくない場合、 符号語全体が受信される以前に前記無線回路をオフする
    ステップの代わりに、少なくとも符号語全体の継続期間
    のあいだ該無線回路をオンし続けるステップを備えた、
    請求項5に記載の復号方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも符号語全体の継続期間のあい
    だ前記無線回路をオンし続けるステップに引き続いて、 受信された該符号語が有効な符号語であるか、あるいは
    無効な符号語であるかを判別するステップが行われ、か
    つ前記受信機の前記指定されたタイムスロットにおいて
    受信された所定の数の連続する符号語が無効な符号語で
    ある場合、 各符号語の始まりにおいて該無線回路をオンするステッ
    プが中断され、その代わりに、該無線回路を周期的にオ
    ンし符号化送信をサーチするステップが開始される、請
    求項7に記載の復号方法。
  9. 【請求項9】 さまざまに選択されるボーレートによっ
    て受信機に送られる符号化送信を受信し、かつ処理する
    移動メッセージ受信機用の復号器において、 該さまざまに選択されるボーレートの1つ以上が該復号
    器にとって正しいボーレートであり、 該符号化送信はプリアンブル符号と、その他の符号から
    なるバッチとを一般に含んでおり、 該各バッチは、同期符号と、それに続く所定のタイムス
    ロット中の複数の符号語とを備えており、 該1つ以上の指定されたタイムスロットは、メッセージ
    情報が送られる時に該受信機の1つ以上のアドレスが送
    信されるタイムスロットであり、かつ、 該受信機は、選択的にオンされて符号化送信を受信し、
    かつ該受信した符号化送信から符号化された信号を作る
    無線回路を備えており、該復号器は、 該符号化された信号をモニタすることによって、該符号
    化された信号のボーレートが該受信機にとって正しいボ
    ーレートに対応しているかを判別するボーレート検出器
    と、 該符号化された信号をモニタすることによってプリアン
    ブル符号を検出するプリアンブル検出器と、 該符号化された信号をモニタすることによって、該符号
    化された信号が有効な符号語であるかを判別し、かつ該
    符号語が該受信機のアドレスと少なくとも所定の相関を
    有するかを判別する符号語読み出し器と、 動作のタイミングをとるクロックを備えたオン制御器で
    あって、該ボーレート検出器、該プリアンブル検出器、
    および該符号語読出器に応答することによって、 (a)該受信機が符号化送信をサーチしているサーチモー
    ドにおいて、該制御器は該無線回路を周期的にオンし、
    かつ該無線回路がオンされることによって、受信されて
    いる符号化送信が該復号器と適合するかを判別し、かつ
    該クロックが該符号化された信号と同期がとられるまで
    該無線回路を選択的にオンし続けるたびに、該制御器が
    該ボーレート検出器および該プリアンブル検出器に応答
    する時と、および (b)該(a)による該サーチモードの動作に引き続き行われ
    る、該クロックが該符号化された信号と同期がとられて
    いる同期モードにおいて、該制御器が該受信機の指定さ
    れたタイムスロットにおける各符号語の始まりにおいて
    該無線回路をオンし、かつ、該ボーレート検出器、該プ
    リアンブル検出器、および該符号語読出器に応答するこ
    とによって、該制御器が(b)による該同期モードで動作
    し続けるべきか、あるいは該(a)による該サーチモード
    の動作に戻るべきかを判別する時と、に該無線回路をオ
    ンし、かつオフするオン制御器と、を備えた復号器。
  10. 【請求項10】 前記オン制御器は前記同期モードにお
    いて動作しており、かつ前記(b)により前記無線回路を
    オンしまたはオフし、該制御器は前記ボーレート検出
    器、前記プリアンブル検出器、および前記符号語読出器
    に応答することによって、 (1)前記バッチのボーレートが正しいと判別され、 (2)プリアンブル符号が検出されず、かつ (3)受信されている前記符号語と前記受信機のアドレス
    との間に所定の相関よりも小さい相関しか存在しないと
    該符号語読出器が判別する場合に、 一符号語の継続期間よりも短い間に該無線回路をオフす
    る、請求項9に記載の復号器。
  11. 【請求項11】 前記オン制御器が前記同期モードで動
    作しており、かつ前記(b)により前記無線回路をオンし
    またはオフする時に、 (1)前記ボーレート検出器が前記バッチの前記ボーレー
    トが正しくないと示す場合、あるいは、 (2)プリアンブル符号が検出される場合に、 該オン制御器が、少なくとも符号語全体の継続期間のあ
    いだ該無線回路をオンし続ける、請求項9に記載の復号
    器。
  12. 【請求項12】 前記オン制御器が前記同期モードで動
    作しており、かつ前記(b)により前記無線回路をオンし
    またはオフする時に、 前記ボーレート検出器が前記符号語の前記ボーレートが
    正しくないと示し、かつ、前記プリアンブル符号検出器
    がプリアンブル符号を検出しない場合に、該オン制御器
    は、符号語全体が受信されるまで該無線回路をオンし続
    け、かつ、 受信されている該符号語が有効であると前記符号語読出
    器が判別する場合には、前記バッチのボーレートは正し
    いと結論づけることによって該符号語読出器に応答す
    る、請求項11に記載の復号器。
  13. 【請求項13】 前記オン制御器が前記(b)により前記
    同期モードで動作することを中止し、前記サーチモード
    で動作し始め、かつ、前記符号語読出器が所定の数の連
    続する無効な符号語を検出する場合には、前記(a)によ
    り前記無線回路をオンする、またはオフする、請求項1
    2に記載の復号器。
  14. 【請求項14】 前記所定の数の連続する無効な符号語
    が、2つの連続する無効な符号語以上である、請求項1
    3に記載の復号器。
  15. 【請求項15】 前記オン制御器が前記同期モードで動
    作しており、かつ前記(b)により前記無線回路をオンし
    またはオフする時に、 前記プリアンブル検出器がプリアンブル符号を検出する
    場合には、該制御器は、少なくとも符号語全体の継続期
    間のあいだ該無線回路をオンし続け、その後前記サーチ
    モードで動作し始めて、前記(a)により該無線回路をオ
    ンする、またはオフする、請求項9に記載の復号器。
  16. 【請求項16】 前記オン制御器が前記サーチモードで
    動作しており、かつ前記(a)により前記無線回路をオン
    しまたはオフする時に、 (1)前記ボーレートが正しい場合、あるいはプリアンブ
    ル符号が検出された場合に、前記クロックが前記符号化
    された信号と同期がとられるまで、該オン制御器が該無
    線回路をオンし続けるか、または、 (2)該ボーレートが正しくなく、かつプリアンブル符号
    が検出されない場合に、該ボーレートおよびプリアンブ
    ル符号情報をベリファイするのに充分な継続期間である
    ように選択された間隔をおいて、該オン制御器が該無線
    回路をオフするように、 該オン制御器が前記ボーレート検出器および前記プリア
    ンブル検出器に応答する、請求項9に記載の復号器。
  17. 【請求項17】 移動メッセージ受信機用の復号器にお
    いて、前記オン制御器が前記(b)により前記同期モード
    で動作している時に、 (1)プリアンブル符号が検出された場合には、該制御器
    が少なくとも符号語の継続期間のあいだ前記無線回路を
    オンし続け、その後前記(a)により前記サーチモードに
    戻って該制御器が動作するようにするか、 (2)プリアンブル符号が検出されず、かつ前記ボーレー
    トが正しい場合には、該制御器が、前記所定のタイムス
    ロットにおける各符号語の始まりにおいて該無線回路を
    オンにし、かつ、該符号語と該受信機の1つ以上のアド
    レスとの間に少なくとも所定の相関が存在するかぎり、
    該無線回路をオンし続け、また、前記符号語読出器が該
    所定の相関が除外されたと判別し、前記ボーレート検出
    器が該ボーレートが正しいと判別し、かつ前記プリアン
    ブル検出器が前記符号化された信号はプリアンブル符号
    ではないと判別する時には、該受信機の該所定のタイム
    スロットにおける次の符号語の始まりまで、該制御器が
    該無線回路をオフするようにするか、または、 (3)プリアンブル符号が検出されず、かつ該ボーレート
    が該受信機にとって正しいボーレートではない場合に
    は、符号語の始まりにおいて該無線回路をオンし、符号
    語の前記継続期間のあいだ該無線回路をオンし続け、か
    つ、所定の数の連続する符号語が有効な符号語ではない
    場合には、前記(a)により該サーチモードに戻って動作
    することにより、該符号語読出器に応答するようにする
    ことによって 該制御器が前記ボーレート検出器、前記
    プリアンブル検出器、および該符号語読出器に応答す
    る、請求項9に記載の復号器。
  18. 【請求項18】 移動メッセージ受信機に用いられる符
    号化送信を受信しかつ処理する復号方法において、 該符号化送信は選択された複数の位置にビットを有し、
    かつさまざまに選択されたボーレートで送信される送信
    であって、該送信はプリアンブル符号と、その他の符号
    からなる複数のバッチとを一般に含んでおり、該各バッ
    チは同期符号と、それに続く所定のタイムスロット中に
    複数の符号語とを備えており、該1つ以上の指定された
    タイムスロットは、メッセージ情報が該受信機に送られ
    る時に特定の受信機の1つ以上のアドレスが送信される
    タイムスロットであり、該受信機は、選択的にオンされ
    て符号化送信を受信する無線回路と、送信と同期がとら
    れている時には選択されたビットの位置を識別するクロ
    ックとを備えており、 該符号化送信を受信しかつ処理する復号方法は、 (a)該受信機のクロックが符号化送信と同期がとられて
    いない時には、該無線回路を周期的にオンすることによ
    って、該受信機にとって正しいボーレートに対応するボ
    ーレートを有する互換性のある(compatible)符号化送信
    をサーチし、かつ該オンするステップ(enabling step)
    が行われるたびに、(1)該符号化送信の該ボーレートが
    該受信機にとって該正しいボーレートであるかどうかを
    判別し、(2)該符号化送信がプリアンブル符号であるか
    どうかを判別し、かつ(3)該ボーレートおよびプリアン
    ブル符号情報に応答して、該無線回路を選択的にオンす
    ることによって、該受信機のクロックを該符号化送信と
    同期させるステップか、または (b)該受信機が、該受信機のクロックが符号化送信と同
    期している同期モードで動作している時には、該受信機
    の該指定されたタイムスロットにおける各符号語の始ま
    りにおいて該無線回路をオンし、かつ該無線回路がオン
    されるたびに、(1)該符号化送信の該ボーレートが該受
    信機にとって該正しいボーレートであるかを、各バッチ
    において少なくとも1回判別し、(2)該符号化送信がプ
    リアンブル符号であるかどうかを判別し、かつ(3)該ボ
    ーレートと該プリアンブル符号情報とを用いることによ
    って、該クロックが依然として該符号化送信と同期して
    いるかを判別するステップかを包含する復号方法。
  19. 【請求項19】 前記受信機が前記(b)により同期モー
    ドで動作している時に、前記ボーレートと前記プリアン
    ブル符号情報とを用いることにより、前記クロックが依
    然として前記符号化送信と同期がとられているかを判別
    する前記ステップ(b)(3)が、 (i)該符号化送信がプリアンブル符号である場合には、
    少なくとも符号語の継続期間のあいだ前記無線回路をオ
    ンし続け、その後該受信機の動作を前記サーチモードに
    戻すステップをさらに備えているか、 (ii)該符号化送信がプリアンブル符号ではなく、かつ該
    ボーレートが該受信機にとって正しいレートである場合
    には、前記所定のタイムスロットにおける各符号語の始
    まりにおいて前記オンするステップ(enabling step)を
    行い、該符号語と、該受信機のアドレスとの間の相関の
    欠如が確認されるまでは該無線回路をオン(energize)し
    続け、その後、該無線回路をオフし、かつ該受信機を該
    同期モードで動作させ続けるステップをさらに備えてい
    るか、または、 (iii)該符号化送信がプリアンブル符号ではなく、かつ
    該ボーレートが該受信機にとって正しいボーレートでは
    ない場合には、該所定のタイムスロットにおいて、少な
    くとも第1の符号語の始まりにおいては前記オンするス
    テップ(enabling step)を行い、各符号語の継続期間の
    あいだ該無線回路をオン(energize)し続け、該符号語の
    有効性(validity)をチェックし、かつ、所定の数の連続
    する符号語が有効な符号語でない場合には、該受信機を
    前記サーチモードに戻して動作させるステップをさらに
    備えた、請求項18に記載の復号方法。
  20. 【請求項20】 前記(a)により前記無線回路が周期的
    にオン(energized)されて互換性を有する送信をサーチ
    する前記サーチモードで前記受信機が動作している場合
    に、前記ステップ(a)(3)が、 (i)前記符号化送信の前記ボーレートが該受信機にとっ
    て正しいボーレートである場合、あるいは該符号化送信
    がプリアンブル符号である場合に、前記オンする(energ
    izing)ステップの後の少なくとも所定の間隔のあいだ、
    あるいは前記クロックが該符号化送信と同期がとられる
    までは、該無線回路をオン(energize)し続けるステップ
    をさらに備えているか、または、 (ii)該符号化送信の該ボーレートが該受信機にとって正
    しいボーレートに対応しておらず、かつ該符号化送信が
    プリアンブル符号でない場合に、該無線回路をオフする
    ステップをさらに備えた、請求項18に記載の復号方
    法。
  21. 【請求項21】 符号化送信を受信しかつ処理する移動
    メッセージ受信機に用いられる復号器において、 該符号化送信は、複数の選択された位置に情報のビット
    を有し、それによって選択された個別の受信機に向けら
    れている選択されたアドレスおよび情報メッセージを符
    号化し、 該符号化送信は、プリアンブル符号と、メッセージ情報
    が該受信機に向けられる時には、該受信機の1つ以上の
    所定のアドレスに対応する符号語を含むその他の符号の
    バッチを備えており、 該受信機は、バッテリ駆動型であって、 選択的にオンされて符号化送信を受信し、かつ該送信か
    ら符号化された信号を生成する無線回路と、 符号化送信と同期している時には選択された複数のビッ
    ト位置を識別するために用いる内部クロックと、を含む
    複数の電力消費動作要素を備えており、 該符号化送信はさまざまに選択されたボーレートで送信
    され、該選択されたボーレートの1つ以上が該復号器に
    とって正しいボーレートであり、該復号器は、 該符号化された信号をモニタすることによって、該符号
    化送信の該ボーレートが該復号器にとって正しいボーレ
    ートに対応しているかを判別するボーレート検出器と、 該符号化された信号をモニタすることによってプリアン
    ブル符号を検出するプリアンブル検出器と、 該符号化された信号をモニタし、かつ該無線回路により
    受信されている符号語が該受信機のアドレスの1つに対
    応するかを判別するアドレス検出器と、 該ボーレート検出器、該プリアンブル検出器、および該
    アドレス検出器に応答して、該無線回路を含む選択され
    た電力消費要素を選択的にオンしまたはオフする受信機
    制御器であって、 該制御器の内部クロックが該符号化送信と同期して動作
    している時には、選択された符号語の始まりを受信する
    ために該無線回路をオンし、 該ボーレート検出器および該プリアンブル検出器の出力
    によって、該受信機の内部クロックが該符号化送信と同
    期したままであることが確認された場合、かつ該アドレ
    ス検出器が、受信されている該ビットパターンが該受信
    機の所定のアドレスのいずれかと所定の相関よりも小さ
    な相関しかもたないと判別した場合、には該符号語全体
    が受信される以前に該無線回路をオフする受信機制御器
    と、をさらに備えた復号器。
  22. 【請求項22】 前記受信機の内部クロックが前記符号
    化送信と同期がとられ、前記ボーレート検出器が、符号
    化された信号が前記復号器にとって正しいボーレートに
    対応することを示す信号を出力し、かつ、前記プリアン
    ブル検出器がプリアンブル符号の欠如を示す信号を出力
    する時に、 受信されている前記ビットパターンが、該受信機の所定
    のアドレスのいずれかと所定の相関よりも小さな相関し
    か有さないことを前記アドレス検出器が判別するとすぐ
    に、前記制御器が前記無線回路をオフにする、請求項2
    1に記載の復号器。
  23. 【請求項23】 前記ボーレート検出器、前記プリアン
    ブル検出器、および前記アドレス検出器が、前記符号化
    された信号に応答して同時に動作し、該ボーレート検出
    器および該プリアンブル検出器がともに、前記受信機の
    内部クロックが前記符号化送信と同期がとられたままで
    あるかどうかを示す情報を提供する、請求項21に記載
    の復号器。
  24. 【請求項24】 移動メッセージ受信機により消費され
    るエネルギーを低減する復号方法において、 該受信機は無線回路および内部クロックを備えており、
    かつ情報が該受信機に向けられている時に、プリアンブ
    ル符号と、該受信機の1つ以上のアドレスに対応する符
    号語を含むその他の符号のバッチとを選択的に備えてい
    るディジタル符号化送信を受信しかつ復号し、 該受信機は、選択的にオンされて符号化送信を受信し、
    かつ該送信から符号化された信号を作る無線回路と、該
    送信が受信されかつ復号されている時に符号化送信と同
    期がとられる内部クロックと、を備えており、 該符号化送信はさまざまに選択されたボーレートで送信
    され、該選択されたボーレートの1つ以上が該復号器に
    とって正しいボーレートであり、 該受信機の内部クロックが符号化送信と同期している時
    に実行される復号方法であって、 該無線回路を選択された時刻でオンし、該符号化送信に
    含まれる選択された符号語の始まりを受信するステップ
    と、 該無線回路がオンされるたびに、該符号化送信がプリア
    ンブル符号であるかを判別するステップと、 該符号化送信の該ボーレートが該受信機にとって正しい
    ボーレートに対応しているかを、所定の間隔で判別する
    ステップと、 該符号化送信が該受信機のアドレスの1つと少なくとも
    所定の相関を有するかを、該無線回路がオンされるたび
    に判別するステップと、 該ボーレートおよび該プリアンブル符号情報が、該受信
    機の内部クロックが該符号化送信と同期したままである
    場合、および該符号化送信と該受信機のアドレスの1つ
    との間に所定の相関よりも小さな相関しか存在しない場
    合、に符号語全体が受信される以前に該無線回路をオフ
    するステップと、を備えた復号方法。
  25. 【請求項25】 前記符号化送信の前記ボーレートが、
    前記受信機にとって正しいボーレートに対応しているか
    を判別する前記ステップにおける前記所定の間隔が、少
    なくとも1回ごとに544ビットである、請求項24に
    記載の復号方法。
  26. 【請求項26】 前記符号化送信がプリアンブル符号で
    あるかを判別する前記ステップ、および該符号化送信の
    前記ボーレートが前記受信機にとって正しいボーレート
    に対応しているかを判別する前記ステップにおいて、 該符号化送信がプリアンブル符号ではなく、かつ該ボー
    レートが該受信機にとって正しいボーレートである場合
    には、該受信機の内部クロックが該符号化送信と同期が
    とられたままであることが明確に示される、請求項24
    に記載の復号方法。
  27. 【請求項27】 前記無線回路をオフするステップにお
    いて、 前記符号化送信の前記ボーレートが前記受信機にとって
    正しいボーレートに対応しており、かつ、該送信がプリ
    アンブル符号でない時に、 該受信機の内部クロックが該符号化送信と同期がとられ
    たままであることが示される、請求項24に記載の復号
    方法。
  28. 【請求項28】 前記符号化送信がプリアンブル符号で
    あるかを判別する前記ステップと、該符号化送信の前記
    ボーレートが前記受信機にとって正しいボーレートに対
    応しているかを判別する前記ステップと、該符号化送信
    の前記入ビットと該受信機のアドレスとの間の相関を判
    別する前記ステップとが、該符号化送信の少なくとも1
    回544ビットで実質的に同時に行われる、請求項24
    に記載の復号方法。
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