JP3100742B2 - 電子体温計 - Google Patents
電子体温計Info
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Description
度の経時変化に基づいて予測演算式を選択して予測演算
を行い、この予測演算値を測定体温値として表示する電
子体温計に関するものである。
出温度が所定値以上、かつ温度上昇率が所定値以上にな
った時を予測演算の起点とし、予測演算値の変動が所定
値以内になった時を予測成立点とする。予測式は一般
に、予測値をY、検出温度をT、上乗量をUとすると、
Y=T+Uで与えられる。
法が知られており、例えばtを予測起点からの経過時間
とすると、 U=a1 ×dT/dt+b1 、あるいは U=(a2 ×t+b2 )×dT+(c2 ×t+d2 )な
どがある。
違いによらず一定に保つために、最適な計算式のパラメ
ータa1 ,b1 ,a2 ,b2 ,c2 ,d2 を選択する工
夫もなされている。また、被検者の特徴や検温素子の特
性に基づいて温度上昇予測を群分けし、計算式のパラメ
ータ群を割り当てることもなされている。さらに、表示
値の連続性を保つために、Uに重みをかけることも考え
られている。例えば表示値をHとし、重み関数M=(t
/50)2 とすると、H=T+U×Mとなる。この場
合、表示器に表示されるのは表示値Hであり、tが50
秒からは表示値Hは予測値Yに等しい。
予測式電子体温計では、一旦予測が開始されると予測計
算式等が不適切であっても予測温度が表示されたり、逆
に不適切と判断すると全てエラーとしてしまっていた。
この場合に、もし初期の予測計算式が不適切であった時
や予測温度,検出温度が不安定な時には、予測精度が著
しく低下するか予測不能になる。
計算式が不適切であった時や予測温度,検出温度が不安
定な時にも予測精度の高い電子体温計を提供する。
に、本発明の電子体温計は、被測定部位の温度を検出し
て経時変化に基づいて平衡温度を予測する電子体温計で
あつて、予測温度の経時変化に基づいて、予測演算終了
時に予測温度の補正を行う予測温度補正手段を備える。
が単調上昇または単調下降する場合に前記予測温度の補
正を行う。また、前記予測温度補正手段は、該検出温度
の経時変化に応じて、一定値あるいは該検出温度の経時
変化に応じた量の補正値を予測値に加える。また、前記
予測温度補正手段は、予測演算終了時に予測値または検
出温度が不安定な場合、過去の予測値を参照して予測値
の補正を行う。また、前記予測温度補正手段は、予測演
算終了時に予測値または検出温度が不安定な場合、過去
の検出温度を参照して検出温度の補正を行い、補正され
た検出温度から再び予測演算を行う。また、前記予測温
度補正手段は、前記予測温度の補正を予測演算以前ある
いは予測演算中に、一定周期毎あるいは不定期に、一回
または数回行う。
を説明する。尚、本実施例では温度予測の一例として群
分けに基づく予測式の選択を行う電子体温計を説明する
が、他の予測式体温計においても本発明の技術思想が適
用される。
図2は、群分けに基づく予測式の選択を行う電子体温計
の予測原理を説明する図である。
次予測する。予測演算は、検出温度が30℃以上、かつ
温度上昇率が0.25℃/4秒以上になった時を起点と
する。
の経過時間をtとして、以下の式で与えられる。
である。
で群分けを行う。30〜40秒間の温度上昇値(図1の
縦軸)と30秒における温度(図1の横軸)とを用い
て、計測データを1〜5群に分ける。尚、図1の6群は
予測不可、7群は人体でないとして予測はせず、実測値
の表示を行う。ここで、1群は最も熱応答の早い群であ
り、最初の温度は高いがすぐに上昇がおさまり、予測に
必要な上乗量は小さい。逆に、5群は最も熱応答の遅い
群で、最初の温度は低いが温度上昇が遅くまで続き、必
要な上乗量が大きい(図2参照)。これらの関係は多数
の計測標本から求められたものである。
dの係数を用いて予測演算を行う。一例として、40〜
60秒間の各群のa〜dを挙げる。
:d=0.78483 2群 a=0.03363 :b=-0.15209 :c=-0.00623 :
d=0.7967 3群 a=0.03363 :b=-0.15209 :c=-0.00389 :
d=0.7977 4群 a=0.03363 :b=-0.15209 :c=-0.00674 :
d=1.0937 5群 a=0.06137 :b=-0.85641 :c=-0.00701 :
d=0.95034 以下a〜dは40秒から120秒まで20秒おきに所定
の値に切り替える。
みをかける。表示値をHとすると、50秒までは、 H=T+U×M1 ,M1 =(t/50)2 …重み関数 LCDに表示されるのは表示値Hである。tが50秒か
らは表示値Hは予測値Yに等しくなる。
2 ,M2 =1であり、重みはない。50〜120秒間に
予測が成立するとブザーが鳴る。この予測成立の条件
は、 実測値の温度上昇が、群,係数区間によって決められ
た一定値以下になる 予測値が安定する(予測値の回帰直線の傾きが一定値
以下になる) の2点が成立することである。
て、40〜60秒間では、 1群 ≦0.19℃/20秒 2群 ≦0.23℃/20秒 3群 ≦0.20℃/20秒 4群 ≦0.15℃/20秒 5群 ≦0.17℃/20秒 である。
に於ける予測値をY(t)として SY = Y(t)+Y(t-2)+Y(t-4)+Y(t-6)+Y(t-8)+Y(t-10) STY = 2*Y(t-2)+4*Y(t-4)+6*Y(t-6)+8*Y(t-8)+10*Y(t-1
0) KA = 20*(SY/14+STY/70) で求める。KAが0.04℃/20秒以下になったら予
測値が安定したと判断する。
20秒で強制成立させる。
120 を用いて、 H=T+U120 ×M3 M3 =A×t+B とする。ここで、A,Bは定数で270秒で切り替わ
り、M3 は120秒で1,600秒で0の折れ線とす
る。こうして、600秒以降は検出温度Tがそのまま表
示温度Hとなる。
の概略を説明した。
始後40秒の群分け以降に予測値を観察し、群分けが不
適切であった場合や実測値に変動があった場合に、予測
成立時に予測値を補正する。
後の予測演算において予測値が単調増加または単調減少
の動きを示す。
に予測値を観察する。予測値の回帰直線の傾きが0.0
2℃/20秒以上だったら、フラグFKP=1とする。
逆に、前記傾きが−0.02℃/20秒以下だったら、
フラグFKM=1とする。フラグFKP,FKM共に、
1になったら120秒まで0に戻らない、予測開始後4
0秒から120秒まで予測値の回帰直線を求め、フラグ
FKP,FKMを更新する。
秒)で、(FKP,FKM)の組が(0,0)の時は、
予測値は十分に安定しているとして予測を成立させる。
(1,0)の時は予測値が単調増加しているものとし
て、強制成立時(120秒)でプラスの補正値を加え
る。(0,1)の時は予測値が単調減少していたとし
て、(1,0)と逆の処理を行う。
ち、(1,1)の時で、更に強制成立時(120秒)で
の予測値の回帰直線の傾きが一定値以上(±0.31℃
/20秒以上)の場合は、第4図のように実測値の不安
定として、10秒前の予測値との平均を計算してこれを
新たな予測値として表示する。
場合は、そのまま予測値を表示すると誤差が大きくなる
危険があるため、過去の予測値のを参照して再度予測値
を計算し直すことによって、より精度の高い表示値が得
られる。すなわち、過去の検出温度を参照して検出温度
の補正を行い、補正された検出温度から再び予測演算を
行う。
の電子体温計の構成を示すブロツク図である。
タル値として出力する温度計測部10と、計測された温
度から予測温度を演算すると共に本電子体温計を制御す
る演算制御部20と測定結果を表示する表示部30とか
ら構成される。
部に設置されたサーミスタ13及びコンデンサ14と、
このサーミスタ13とコンデンサ14との時定数に従つ
て、ワンシヨツトをたたくワンシヨツトマルチ15と、
基準クロツクを発生するクロツク発生器11と、基準ク
ロツクを分周する分周器12と、ワンシヨツトマルチ1
5の出力がHighの間のクロツク発生器11からのクロツ
ク数をカウントするカウンタ16とから成り、サーミス
タ13の温度に対応してカウンタ16のカウント量が変
化することにより、温度をデジタル量として出力する。
尚、本温度計測部10の構成は一例であつて、これに限
る必要はない。
1と、制御プログラムを格納し、且つ本電子体温計で使
用される予測式を記憶する予測式記憶部22aと、パラ
メータa,b,c,dを記憶するパラメータ記憶部22
bと、強制成立時での補正値を記憶する補正値記憶部2
2cとを有するROM22と、フラグFKP,FKMと
補助記憶用及び計測温度を時系列で記憶するためのRA
M23とから成り、プログラムに従つて、初期判断と群
分けと予測演算及び成立条件の判断等の本電子体温計の
動作制御を行う。
す。本体は表示部30に当る液晶表示器(LCD)1,
ケース2,体温を第5図のサーミスタ13に伝導する先
端金属キヤツプ3から構成される。
体のフローチヤートを示す。ここで、ブザーは充分な予
測精度が得られる条件を満たした場合等に成る。
ードスイッチ等により電源が入ると、ステツプS1で初
期値化が行なわれる。ステツプS2で温度計測部10か
らのデータを時間経過に対応して記憶する。ステツプS
3では群分け後予測式を基に予測演算が行なわれる。ス
テツプS4で強制成立時か否かを判断し、強制成立時な
らステツプS5で上記各条件に従って予測値の補正を行
う。
たすかどうかをチエツクする。予測成立条件を満たさな
い場合は、ステツプS8に進んで、予測温度をLCDに
表示し、ステツプS9からステツプS2に戻つて計測を
続ける。予測が成立した場合は、ステツプS6からS7
に進んで成立を告げるブザーを鳴らし、ステツプS8に
進んでLCD表示をしてステツプS9からS2に戻る。
れ、条件成立例えば体温計が測定部位からはずされた場
合等に計測を終了する。
分けに基づく予測式の選択を行う電子体温計を説明した
が、他の予測式体温計においても本発明の技術思想が適
用されることは自明である。
った時や予測温度,検出温度が不安定な時にも予測精度
の高い電子体温計を提供できる。
ある。
図である。
例を説明する図である。
例を説明する図である。
図である。
ヤートである。
Claims (4)
- 【請求項1】被測定部位の温度を検出して経時変化に基
づいて平衡温度を予測する電子体温計であつて、 予測温度の経時変化に基づいて、予測演算終了時に予測
温度の補正を行う予測温度補正手段を備えることを特徴
とする電子体温計。 - 【請求項2】前記予測温度補正手段は、予測値が単調上
昇または単調下降する場合に、前記予測温度の補正を行
う請求項1に記載の電子体温計。 - 【請求項3】前記予測温度補正手段は、該検出温度の経
時変化に応じて、一定値あるいは該検出温度の経時変化
に応じた量の補正値を予測値に加える請求項1または請
求項2に記載の電子体温計。 - 【請求項4】前記予測温度補正手段は、予測演算終了時
に予測値または検出温度が不安定な場合、過去の予測値
を参照して予測値の補正を行う請求項1に記載の電子体
温計。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04060288A JP3100742B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 電子体温計 |
US08/030,726 US5392031A (en) | 1992-03-17 | 1993-03-12 | Electronic clinical thermometer |
EP93104272A EP0561348A1 (en) | 1992-03-17 | 1993-03-16 | Electronic clinical thermometer |
CA002091853A CA2091853A1 (en) | 1992-03-17 | 1993-03-17 | Electronic clinical thermometer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04060288A JP3100742B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 電子体温計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05264364A JPH05264364A (ja) | 1993-10-12 |
JP3100742B2 true JP3100742B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=13137821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04060288A Expired - Lifetime JP3100742B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 電子体温計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100742B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP04060288A patent/JP3100742B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05264364A (ja) | 1993-10-12 |
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