JP3100558U - 門型移動式クレーン - Google Patents

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佐藤 四朗
三浦 裕二
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Abstract

【課題】 エンジンによって駆動される発電機の電力を外部へ供給することができる門型移動式クレーンを提供する。
【解決手段】 門型移動式クレーン1に、エンジンによって駆動される発電機51の電力を配線52a、52bを介して外部に取り出す分電装置と、分電装置に対して発電機の電力を供給するためにクレーン側電源と分電装置側電源への電力の供給を切り換えるスイッチ手段とを設ける。商用電源の停電時には、スイッチ手段を分電装置側に切り換えて、門型移動式クレーン1の分電装置から外部の例えば冷凍コンテナ19に電力を供給する。
【選択図】 図1

Description

 本考案は、コンテナを吊り上げて移動する門型移動式クレーンに係わり、特に、エンジンによって駆動される発電機の電力を外部に供給する分電装置(分電盤)を設けるようにした門型移動式クレーンに関する。
 従来、港湾等ではコンテナの移動に門型移動式クレーンが用いられている。このような門型移動式クレーンにおいては、エンジンを備え、このエンジンによって発電機を駆動し、必要な電力を発電機によって発電する。そして、門型移動式クレーンの発電機から得られる電力を利用してクレーン(モーターを備えている)を駆動し、ヤード(コンテナを貯蔵・保管する場所)内のコンテナを移動させるようになっている。
 このような門型移動式クレーンは、ヤード内におけるコンテナの移動やシャーシーレーン(トレーラーの台車にコンテナを積載する場所)との積み下ろしに際してコンテナターミナル内を走行し、平面方向機動性とコンテナ多段積みの機能を兼ね備えたものになっている。
 また、門型移動式クレーンはエンジン室内の発電機を駆動することによって、各種の負荷(油圧ポンプ、照明装置など)に電力を給電するようになっている。
 一方、門型移動式クレーンによって運ばれるコンテナの移動の1つとして冷凍コンテナがあり、冷凍コンテナは特に電力を供給する必要がある。
 ここで、冷凍コンテナとは肉類・魚類・卵のような冷凍貨物やチーズのような冷蔵物あるいはフィルム・薬品など一定温度を保つ必要のあるものを収納する貨物であり、庫内貨物の種類に応じ、庫内温度あるいは庫内湿度等が予め決められた最適値に設定しなければならない。
 そのため、コンテナ船から門型移動式クレーンを介して冷凍コンテナが降ろされ、その後、ヤード内(指定蔵置場所)に一時的に置かれる。また、ヤード内に置かれた冷凍コンテナには電力の供給が必要であり、冷凍コンテナにおける電力はコンテナターミナル内に設置された陸上電源ボックスから電力(東京電力などから供給される商用電力)を供給している。
 従来のこの種の門型移動式クレーンとしては、例えば以下の特許文献に記載されているものがある。
 特許文献1は、橋形クレーンに関するもので、運転者の運転室への乗降性を向上させると共に、運転者に依る走行操作や荷役作業を行ない易くする様にした橋形クレーンであることを開示している。
特開2003−002580
 しかしながら、このような従来の門型移動式クレーンにあっては、エンジンによって発電機を駆動し、発電機の電力を利用してクレーンの動力源とする構成となっていたため、外部へ何ら電力を供給することができなかった。そのため、コンテナターミナル内で停電(例えば、商用電力の断)が発生した場合には冷凍コンテナに電力が供給されなくなり、冷凍コンテナの庫内に保管されたものが腐ってしまうという問題点があった。
 かかる問題点を解消するため、例えば、コンテナターミナルで停電に備え、予め非常用発電機をレンタルしてコンテナターミナル内に設置することが考えられている。
 ところが、このようにすると非常用発電機をレンタルするためにコストがかかったり、その置場スペースを確保する必要があるという問題点があった。
 また、非常用発電機を冷凍コンテナ付近まで移動させて電力を確保しなければ庫内を最適に維持することができなくなるため、非常用発電機の移動に手間がかかったり、配線接続が煩雑になるという問題点があった。つまり、電源切り換え作業の手間がかかったり、そのためにかなりの人員が必要であった。例えば、非常用発電機の移動についても、フォークリフトの運転を必要としていた。
 さらに、各ターミナルではコンテナに電源を供給する陸上の電源供給ボックスの供給電源数が決まっており、扱う冷凍コンテナの数が供給電源数を超えた場合には、超えた分の冷凍コンテナの運転が不可能になっていた。その場合には、例えばレンタルした非常用発電機から電力を供給するような対策があるが、同様にレンタルコストがかかっていた。
 そこで本考案は、エンジンによって駆動される発電機の電力を外部へ供給することができる門型移動式クレーンを提供することを目的としている。
 上記目的達成のため、請求項1記載の考案は、エンジンと、
 前記エンジンによって駆動される発電機と、
 前記発電機の電力を利用して駆動されるクレーン機構と、を備え、
 前記クレーン機構によってコンテナを吊り上げて移動し、かつ、自走する門型移動式クレーンにおいて、
 前記発電機の電力を配線を介して外部に取り出す分電装置と、
 前記分電装置に対して発電機の電力を供給するスイッチ手段と、を設けたことを特徴とする。
 スイッチ手段とは、クレーン側電源と分電装置側電源への電力の供給を切り換える切換手段であってもよいし、あるいはクレーン側に一部の電源を供給しながら、分電装置側電源への電力の供給も行うスイッチであってもよく、何れも含む概念である。
 請求項2記載の考案は、前記スイッチ手段は、クレーン側電源と分電装置側電源への電力の供給を切り換えるものであって、クレーン側又は分電装置側に択一的な切り換えを行うインターロック機構があるブレーカーであることを特徴とする。
 請求項3記載の考案は、前記分電装置は、コンセントを有する複数の分電盤を備えており、これら複数の分電盤におけるコンセントを介して外部の冷凍コンテナに電力を供給するものであることを特徴とする。
 請求項4記載の考案は、前記分電装置は、少なくともクレーン本体の一方側および他方側にそれぞれ分けて複数配置されることを特徴とする。
 本考案によれば、門型移動式クレーンにおいて、発電機の電力を配線を介して外部に取り出す分電装置と、分電装置に対して発電機の電力を供給するスイッチ手段とを設けたので、わざわざ非常用発電機を予めレンタルなどして備えておく必要がなくなり、商用電力の停電時にも分電装置から外部のコンテナなどに容易に電力を供給することができるとともに、電力供給のためのコストを従来に比べて低減することができる。また、非常用発電機の配置スペースを無くすことができる。
 門型移動式クレーンは自走式であるから、商用電源の停電時は直ちに、冷凍コンテナのところでまで自走していくだけでよく、かつ配線接続作業も従来に比べて作業性が良く、手間がかからないという効果がある。
 さらに、停電時ではないが、港のターミナルにおいては陸上の商用電源供給ボックスの設置位置が決まっているために、商用電源供給ボックスが設置されていないエリアが存在するが、そのエリアに冷凍コンテナが積まれていたような場合であっても、門型移動式クレーンを自走させて、商用電源供給ボックスが設置されていない当該エリアの冷凍コンテナにも容易に電力を供給することができる。
 また、スイッチ手段をクレーン側又は分電装置側に択一的な切り換えを行うインターロック機構があるブレーカーにすることにより、クレーン側又は分電装置側のどちらか一方に安全性良く電力を送ることができ、作業上のミスをなくすことができる。
 また、分電装置は複数のコンセントを有する分電盤を備えており、それらのコンセントを介して外部の冷凍コンテナに電力を供給することにより、多数の冷凍コンテナであっても、かつその他の照明などにも個別にスムーズに電力を供給することができ、電力が必要な場所に臨機応変に電力を供給することができる。
 また、分電装置は少なくともクレーン本体の一方側および他方側にそれぞれ分けて複数配置することにより、ヤードの各部署(例えば、あちこちに配置の冷凍コンテナ)に対してそれぞれ分けて電力を効率的に供給することができる。
 以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
 まず、門型移動式クレーンの構成を説明する。
 図1は、本考案の門型移動式クレーンの全体図である。図1において、門型移動式クレーン1は全体的に門型の形状に形成されていて、門型の本体2、脚部3a,3bを有している。脚部3a,3bは、それぞれにタイヤ群4、5を備えている。また、門型の本体2は、ガーター6、コラム7、ステー8、階段部9、クレーン機構10を備えている。
 クレーン機構10は、クラブ11、補助盤12、巻上モーター13、ローラー14、巻き上げワイヤー15、スプレッダー16、シーブ17を備えて構成され、本体2を図中左右方向に移動可能であるとともに、スプレッダー16の四隅にあるツイストロックピン18をコンテナ(例えば、冷凍コンテナ)の上部に引っ掛けることにより、コンテナを吊り下げて上下移動させることができるようになっている。
 例えば、冷凍コンテナ19を運ぶ場合にはクラブ11を左右に移動させ、上述したスプレッダー16を下方に動かし、スプレッダー16と冷凍コンテナ19の高さを合わせる。スプレッダー16の四隅にあるツイストロックピン18を冷凍コンテナ19に引っ掛けることにより、冷凍コンテナ19とスプレッダー16が装着される。装着された冷凍コンテナ19は再び上述したスプレッダー16を他の冷凍コンテナ19とぶつからないよう注意して上方に動かし、クラブ11をトレーラー(海上用コンテナトレーラー)などがあるシャーシーレーンの場所まで移動する。シャーシーレーンまで移動されたクラブ11は再び上述したスプレッダー16を下方に動かし、トレーラーに冷凍コンテナ19を載せる高さに合わせる。トレーラーに冷凍コンテナ19が接続されたら、四隅にあるツイストロックピン18を冷凍コンテナ19から外し、冷凍コンテナ19をトレーラーに載せかえる作業は終了する。
 図2に示すように、タイヤ群4、5はそれぞれ4つずつのタイヤを有し、各4つのタイヤのうちのそれぞれの1つが駆動輪で、残りの3つが従動輪となっている。駆動輪は近傍に配置されたモータ(図示略)からチェーンによって動力が伝達されて駆動される。タイヤ群4、5の向き(つまり、門型移動式クレーン1の移動方向)は、運転者がレバーを操作して油圧によって方向を換えられるようになっている。
 再び図1に戻り、脚部3a,3bの左右に分かれているタイヤ群4の一方側にエンジンルーム20及びマフラー21があり、他方側に電気室22が配置されている(図2参照)。シルビーム31、32の上端に取り付けられているのは、電気室22で抵抗器室33を有している構成になっている。また、電気室22の上端部には階段9が配置されている。この階段を昇って運転者が運転室24に入るようになっている。
 エンジンルーム20にはディーゼルエンジン(図1には示していない)が備えられている。ディーゼルエンジンは発電機51(図3を参照)と接続されており、ディーゼルエンジンによって発電機51が駆動されて電力が発生する。
 発電機51によって発電された電力は、門型移動式クレーン1の全体に供給される他、切り換えよって外部(例えば、冷凍コンテナ19)にも供給できるようになっている。この場合、発電した電気はクレーン側電源としてクレーン装置、タイヤ群4、5の駆動源(モータ)、油圧ポンプなどに供給され、外部電源として後述の分電装置を介して外部に供給され。したがって、門型移動式クレーン1はいわゆる電気自動車である。
 一方、門型移動式クレーン1にはレバーが備えられ、そのレバーを操作することによりタイヤ群4、5の方向が変えられ、門型移動式クレーン1は2次元的に平面を移動することが可能となる。
 クレーン本体2における各脚部3a,3bの近傍にはシルビーム31、32(ただし図1では煩雑になるので図示略:図2参照)があり、各シルビーム31、32のほぼ中央付近には電源ボックス支柱34、35がそれぞれ設けられている(図2参照)。また、電源ボックス支柱34、35の両側にはそれぞれ2つずつコンセントボックス36、37、38、39(つまり計4つ)が設けられている。
 図3に示すように、前述したエンジンルーム20には、発電機51及びブレーカ(MCB)52a、52bが備えられおり、発電機51としては例えばKW、460V、60Hzのものが設置されている。発電機51は配線53を介してブレーカ52a、52bに接続され、ブレーカ52a、52bは600Aと400Aの容量を有するもので、何れかの側に択一的に切り換え可能で、インターロック付きのものが使用される。600A側はクレーン側電源(つまりクレーン装置自らが使用する内部電源)、400A側は分電装置側電源(つまりクレーンの外部に供給するための外部電源)に対応しており、クレーン側又は分電装置側に択一的な切り換えを行うものである。分電装置側は、例えば商用電力が停電した場合などに外部に電力を供給するために切り換えられるものであり、切り換えは作業員が行う。
 インターロック機構があるブレーカー52a、52bであるから、切り換えのミスがなく、安全性が高い。ブレーカー52a、52bのうち、600A側は配線54を介してクレーン側電源として供給される。
 一方、ブレーカー52a、52bのうち、400A側は配線55を介して4つのコンセントボックス36〜39(分電盤)に電力を供給するようになっている。例えば、1つのコンセントボックス36は3つのブレーカ41、42、43があるとともに、2つのコンセント44、45及び表示灯46を1つのグループとして、それが3群配置されている。例えば、2つのコンセント44、45及び表示灯46が1つのグループとなる。
 各ブレーカ41〜43は何れも50Aの容量を有するもので、表示灯46及び2つのコンセント44、45に電力を供給するようになっている。これらのコンセントボックス38、39はエンジン室の下部右側に配置されるものである。他のコンセントボックス36、37も機能的には同様であり、エンジンルーム20の下部左側、電気室22下部右側、電気室22下部左側にそれぞれ配置されている。なお、他のコンセントボックス36、37、39については、内部機構の符号は省略している。
 上記コンセントとしては、例えば防水型レセプタクルが用いられ、定格電圧は400V/440V、50Hz/60Hz、定格電流は10A/15A(15A×24=360A)というものである。
 コンセントボックス36〜39は人間背丈と同じくらいの高さで設置され、地上にいてもコンセントボックス36〜39に図1により示したパワーケーブル23(図1では1つのパワーケーブルのみに符号を付けているが、他のパワーケーブルについても同様であり、煩雑になるので、1つのパワーケーブルのみに符号を付けている)を差し替えができるようになっている。
 上記ブレーカ(MCB)52a、52bはスイッチ手段を構成する。また、上記4つのコンセントボックス36〜39(分電盤)、配線55は全体として分電装置を構成する。コンセントボックス36〜39はブレーカ52a、52b、表示灯46及びコンセント44、45を含む概念である。
 図1では、冷凍コンテナ19を積み上げた状態を示している。
 図1の中央には冷凍コンテナ19が6列4段により積み上げられていて、冷凍コンテナ19がパワーケーブル23を介して左右のコンセントボックス36〜39にそれぞれ接続されている様子を示している。
 なお、図1には示していないが、コンテナターミナル内には冷凍コンテナ19に電力を供給することができる商用電源ボックス(東京電力から供給される電力を配電するもの)が設けられており、通常はこの商用電源ボックスから冷凍コンテナ19に電力を供給するようになっている。
 また、停電時には作業員(運転者でもよいし、他の作業員でもよい)がブレーカ(MCB)52a、52bを切換え、クレーン側への電力供給を停止し、分電装置側(すなわち、外部)に電力を供給するようになっている。分電装置側に切り換えられた場合、コンセントボックス36〜39側に電力が送られる。その場合のブレーカ(MCB)52bの容量は400Aであるが、余力をみて90%を最大とした場合の360Aで、本考案の実施の形態の供給容量としている。
 この場合、コンセントボックス36〜39の計4つにそれぞれ電流が分散し、外部供給側のブレーカ(MCB)52bは90%最大で360Aであることから、それぞれコンセントボックス36〜39のブレーカを通り30Aの電流が流れる。コンセントボックス36〜39は電流が流れると点灯する表示灯46を備えているので、電力がきているか否かを判別できる。パワーケーブル23と接続可能なコンセントがコンセントボックス36〜39の1つに対して、6個ずつセットになっていて、合計24個のコンセントを設けられる。コンセントボックス36〜39にコンセント44、45が24個設けられていることから、冷凍コンテナ19を24個だけ接続可能となり、冷凍コンテナ19の24個まで対応することができる。一方、冷凍コンテナ19は定格電圧400V/440Vで50Hz/60Hzであり、定格電流10A/15Aになっているため、24個の冷凍コンテナ19の消費電力を充分対応できる。
 次に、図4は、門型移動式クレーンの平面図である。
 図4において、点線は門型移動式クレーン1の中心の位置を示し、門型移動式クレーン1と冷凍コンテナ19との位置関係を示すものである。
 門型移動式クレーン1はシャーシーレーンの幅である4,300mmの間を通ることになっている。また、シャーシーレーンと電気室22側の冷凍コンテナ19との幅は、17,100mmであり、門型移動式クレーン1と冷凍コンテナ19の幅が540mmとなっている。上述したようにコンセントボックス36〜39は両側に2つずつ備えられているようになっている。
 図5は、門型移動式クレーンの正面図である。
 まず、高さの位置関係を説明する。
 門型移動式クレーン1は、上述したようにシャーシーレーンの幅は4,300mmになっており、エンジンルーム20と電気室22の真下にコンセントボックス36〜39が備えられている。門型移動式クレーン1の設計上のエンジンルーム20に発電機51が備えられているから、コンセントボックス36〜39はエンジンルーム20及び電気室22の真下に備えられ、1,000mmの高さにコンセントが配置される高さを保つようになっている。
 また、コンセントボックス38、39のコンセントから3段目の冷凍コンテナ19まで高さが4,990mmになり、4段目の冷凍コンテナ19まで高さが7,940mmになっている。
 次に、幅の位置関係を説明する。
 シャーシーレーンから冷凍コンテナ19を含む2列目までの幅は5,700mmになり、冷凍コンテナ19を含む3列目までの幅は、8,550mmになっている。また、冷凍コンテナ19を含む4列目までの幅は、11,400mmになっている。
 また、電気室22側のコンセント36、37から冷凍コンテナ19を含む5列目までの幅は、14,400mmになり、エンジン側のコンセントから冷凍コンテナ19を含む4列目までの幅は、15,900mmになっている。
 一方、冷凍コンテナ19が積まれた床は大きな圧力がかかることからステルコン(コンテナの重量に耐えるコンクリート製補強版)が敷き詰められていて、冷凍コンテナ19の重量に耐えられるようになっている。
 次に、斜辺の長さについて説明する。
 コンセントボックス38、39から冷凍コンテナ19を含む3列目までの斜辺距離は、15,300mmになり、コンセントボックス36、37から冷凍コンテナ19を含む5列目の冷凍コンテナ19までの距離は、16,000mmになっている。
 ここで、既に使っているパワーケーブルの長さは、16,000mmであるので、上述した高さ、幅、斜辺の関係から充分にパワーケーブル23が届くようになっている。
 上述した説明及び斜辺距離の長さの関係に対して、冷凍コンテナがISO40フィートのタイプであるとすると、コンセントボックス36〜39を左右に分割することで、パワーケーブル23に余裕ができ、冷凍コンテナ19に対しても十分に接続できるようになっている。
 ここで、コンテナの積み方の単位である1ブロックは6列3段積みの最大18コンテナとされているが、本考案の実施の形態では1段多く6列4段の最大24コンテナが積み上げられている。また、ISO(国際標準化機構)により定められた規格があり、図6に示すISO(国際標準化機構)定められた20フィートと40フィートのコンテナの比較図がある。図6において、それぞれコンテナの20フィート及び40フィートの(長さ、幅、高さ、扉開口幅、扉開口高、内容積「メートルで表したもの」、内容積「フィートで表したもの」、最大積載量「キログラムで表したもの」、最大積載量「バールで表したもの」)の実際の大きさであるので参照してもらいたい。本考案の実施の形態はISO40フィートの冷凍コンテナ19を用いた例で説明した。
 B、本考案の動作
 次に、本考案の実施の形態の動作を説明する。
 (通常時)
 コンテナ船からコンテナターミナル内に冷凍コンテナ19を降ろしたら、門型移動式クレーン1や冷凍コンテナ19専用トレーラーなどを使って、冷凍コンテナ19が置いてあるヤード内に冷凍コンテナ19を移動する。ヤード内に移動された冷凍コンテナ19はコンテナターミナル内にある商用電源ポックス(東京電力から供給される電力)にケーブルが接続されて電力が供給される。そして、冷凍コンテナ19は商用電力によって庫内が最適温度に維持される。
 (停電時)
 コンテナターミナル内が停電時においては、冷凍コンテナ19に商用電力が供給されないため、そのままでは冷凍コンテナ19の庫内が最適温度が維持されなくなる。
 そこで、冷凍コンテナ19に電力を供給するために新たに設計された本願考案になる門型移動式クレーン1を直ちに冷凍コンテナが段積みされた現場に急行させる。その現場は、例えば図1に示すような状態である。
 次いで、作業員がブレーカ(MCB)52a、52bを切り換えてクレーン側への電力供給を停止し、分電装置側(すなわち、外部)に電力を供給するようにする。分電装置側に切り換えた場合、コンセントボックス36〜39側に電力が送られる。コンセントボックス36〜39は電力が送られると、表示灯46が点灯するので、電力がきていることを確認できる。
 次いで、各冷凍コンテナ19のパワーケーブル23をコンセントボックス36〜39のコンセント44、45に差し替えて接続することになる。すなわち、停電前には冷凍コンテナ19のパワーケーブル23が既に商用電源ボックスのコンセントに接続された状態であるから、作業員は直ちに、それを抜いてコンセントボックス36〜39のコンセントに差し替える作業を行う。このような状態は図1に示され、図1では複数の全ての冷凍コンテナ19にパワーケーブル23が接続された様子を示している。つまり、左右のコンセントボックス36〜39にそれぞれ適切にパワーケーブル23が分けて接続されている。これにより、各冷凍コンテナ19に門型移動式クレーン1の発電機から電力を供給することができ、庫内を最適温度に維持できる。
 したがって、停電時においても門型移動式クレーン1の電力を利用し、冷凍コンテナ19への電力が確保される。従来のように非常用発電機をレンタルする必要がなく、そのための費用を低減できる。
 また、停電時でも作業員は最低2名ほどで対応できるので、作業コストの削減も充分に期待でき、冷凍コンテナ19の所有者あるいは運送会社のどちらにとっても、メリットの門型移動式クレーン1とすることができる。
 なお、冷凍コンテナ19以外に電力を必要するものがある場合(例えば、照明器具などの電力が必要な場合)でも、門型移動式クレーン1のコンセントボックス36〜39から簡単に電力を供給することができる。
 また、停電時ではないが、従来の問題点で指摘してように、各ターミナルにおけるコンテナに電源を供給する陸上の電源供給ボックスでは、その供給電源数が決まっているため、扱う冷凍コンテナ19の数が供給電源数を超えた場合には、超えた分の冷凍コンテナ19の運転が不可能になっていたが、これに対して本実施の形態では、そのような場合であっても、門型移動式クレーン1のコンセントボックス36〜39から容易に電力を確保することができる。したがって、非常用発電機をレンタルする必要もなく、コスト低減が図れる。
 冷凍コンテナ19のサイズであるが、冷凍コンテナ19にはISO(国際標準化機構)に定められた大きさのISO20フィート及びISO40フィートの冷凍コンテナ19があるが、パワーケーブル23が届く範囲で各型の何れであっても冷凍コンテナ19に電力を供給できる。
 容量的な面について説明すると、停電時に門型移動式クレーン1の発電する電力を外部側に切り換え分電装置を介して冷凍コンテナ19に供給した場合、冷凍コンテナ19は大量の電力を消費するので、冷凍コンテナ19の容量不足にも適用できる。
 なお、上記実施の形態は分電盤を4つ設けた例であるが、本考案はこのような例に限るものでなく、分電盤はいくつ設けてもよい。典型的な例として、図7は分電盤を2つ設けた例である。
 図7において、61、62は分電盤であり、これらの分電盤61、62には配線63、64をそれぞれ介して電源室20からの電力が供給されるようになっている。例えば、1つの分電盤61には6つのブレーカ71〜76があるとともに、上述したように2つのコンセント65、66及び表示灯67を1つのグループとして、それが6群配置されている。分電盤62も分電盤61と同様なので符号については略してある。また、重複符号の発電機51、ブレーカ52a,52b、配線53、54は、上述したのと同様である。
 分電盤61、62の2つを設けたことにより、分電盤4つに比べて分電盤の設置スペースが少ない場所でも設置することができ、分電盤2つであるからコストを下げることができる。
本考案の実施の形態による門型移動式クレーンの全体図である。 門型移動式クレーン及びコンセントボックスの側面図である。 コンセントボックスの配線系統図である。 門型移動式クレーンとコンテナの配置を説明する図である。 コンテナの配置を説明する図である。 コンテナの比較図である。 コンセントボックスの配線系統図である。
符号の説明
 1 門型移動式クレーン
 10 クレーン機構
 36〜39 コンセントボックス(分電装置)
 44、45 コンセント
 51 発電機
 52a、52b ブレーカ(スイッチ手段)
 55 配線(分電装置)
 61、62 コンセントボックス(分電装置)
 65、66 コンセント
 63、64 配線(分電装置)
 

Claims (4)

  1. エンジンと、
     前記エンジンによって駆動される発電機と、
     前記発電機の電力を利用して駆動されるクレーン機構と、を備え、
     前記クレーン機構によってコンテナを吊り上げて移動し、かつ、自走する門型移動式クレーンにおいて、
     前記発電機の電力を配線を介して外部に取り出す分電装置と、
     前記分電装置に対して発電機の電力を供給するスイッチ手段と、
     を設けたことを特徴とする門型移動式クレーン。
  2. 前記スイッチ手段は、クレーン側電源と分電装置側電源への電力の供給を切り換えるものであって、クレーン側又は分電装置側に択一的な切り換えを行うインターロック機構があるブレーカーであることを特徴とする請求項1記載の門型移動式クレーン。
  3. 前記分電装置は、コンセントを有する複数の分電盤を備えており、これら複数の分電盤におけるコンセントを介して外部の冷凍コンテナに電力を供給するものであることを特徴とする請求項1記載の門型移動式クレーン。
  4. 前記分電装置は、少なくともクレーン本体の一方側および他方側にそれぞれ分けて複数配置されることを特徴とする請求項1及至3の何れかに記載の門型移動式クレーン。
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