JP3099741U - 集魚灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的構造が簡単で、発光出力が大きく、既設の白色電球等の集魚灯に代えてそのまま使用できる使い勝手の良い低消費電力型の集魚灯を提供する。
【解決手段】電源部30と、複数のLED26が搭載された配線基板20と、循環ファン51,52及び冷却ファン60からなる冷却部とが、防水ケース10内に収納されている。外部からAC電力が電源部30に供給されると、この電源部30から所定レベルのDC電力が出力され、LED26が点灯すると共に、冷却部が動作する。LED26が点灯すると、このLED光が防水ケース10の透明のグローブ12を通して外部に出射され、所定の色相及び輝度で一定方向が照射される。冷却部が動作すると、防水ケース10内の空気が配線基板20の表面側及び裏面側に循環し、加熱した配線基板20及びLED26が冷却される。
【選択図】   図1

Description

 本考案は、いか釣り漁、さんま棒受け漁、巻き網漁等の漁船等に搭載され、発光ダイオード(以下「LED」という。)で構成された船上集魚灯等の集魚灯に関するものである。
 従来、集魚灯に関する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特開2002−124625号公報
 この特許文献1には、複数の青色LEDにより水中集魚灯又は船上集魚灯が構成され、この集魚灯から出射された青色光で水中を照らし、魚類を青色光の照射領域に誘致する技術が記載されている。
 LEDは、例えば、DC(直流)数Vの低電圧で発光し、DC電流は数10mAであり、輝度(明るさ)は1,000〜2,000cd/mと高いが、発光出力が小さく、耐熱温度も低い(例えば、50℃程度)。発光色(色相)は、半導体材料により異なり、赤色、青色、緑色等がある。このようなLEDで構成された集魚灯は、メタルハライド、ハロゲンランプ等の白色電球に比べて、発光出力が小さく、耐熱温度が低いという欠点があるものの、高信頼性・長寿命、機械的強度が大きい、小型である、低電圧で発光する、電力消費量が少ない、動作速度が速い、指向性がある等の利点がある。
 近年、例えば、いか釣り漁船等において、発光出力の大きな白色電球を用いた船上集魚灯は、低消費電力や光害(公害)等の見地から光出力規制(例えば、小型船や中型船で上限180KW)が行われ、LEDを用いた船上集魚灯が有望視されている。特に、特許文献1では、青色LEDとして、例えば、波長が450nm(ナノメートル)付近に発光強度をもつ青色の単色光を高輝度で発光するGaN(窒化ガリウム)を主成分とする半導体発光素子を集魚灯に使用すると、魚類を青色光の照射領域に誘き寄せる効果(誘致効果)が大きいことが記載されている。
 しかしながら、従来の集魚灯では、次のような課題があった。
 LEDを用いた集魚灯は、発光出力が小さいので、発光出力を大きくするためには、多数のLEDを搭載しなければならない。特に、水中や船上で使用する集魚灯は、海水や雨滴等による錆、波による振動等の悪影響を受けるため、多数のLEDを防水ケース内に収納して保護することが必要となる。ところが、多数のLEDを防水ケース内に収納すると、LED等から発生する熱により防水ケース内が高温になり、該LEDが熱的ダメージをうけて破損する虞がある。
 又、メタルハライド、ハロゲンランプ等の白色電球の定格電圧は、AC(交流)100V(製品によっては130V等があるが、説明を簡単にするために以下単に「100V」という。)、200V(製品によっては230V等があるが、説明を簡単にするために以下単に「200V」という。)等であるが、LEDの定格電圧は数VのDC電圧である。そのため、既設の白色電球の集魚灯に代えて、LEDの集魚灯を使用する場合には、AC電源装置から出力されるAC100V又はAC200Vを数VのDC電圧に変換するためのDC電源装置を必要とするので、不利不便である。
 本考案は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、比較的構造が簡単で、発光出力が大きく、既設の白色電球等の集魚灯に代えてそのまま使用できる使い勝手の良い低消費電力型の集魚灯を提供することを目的とする。
 前記課題を解決するために、本考案の内の請求項1に係る考案の集魚灯では、上部が光透過部で覆われた防水ケースと、前記防水ケース内に収納され、前記光透過部に対向して配置された配線基板と、前記防水ケース内に収納され、外部から供給されるAC電力を所定レベルのDC電力に変換する電源部と、前記配線基板上に配設され、前記DC電力により点灯して前記光透過部を透して所定の色相及び輝度で一定方向を照射する複数のLEDと、前記防水ケース内に収納され、前記DC電力により動作して前記防水ケース内の空気を前記配線基板の表面側及び裏面側に循環させて前記配線基板及び前記複数のLEDを冷却する冷却部とを備えている。
 請求項2に係る考案では、請求項1の集魚灯において、前記冷却部は、前記DC電力により回転して前記防水ケース内の空気を冷却する冷却ファンと、前記DC電力により回転して前記冷却ファンで冷却された空気を前記配線基板の表面側及び裏面側に循環させる循環ファンとで構成している。
 請求項3に係る考案では、請求項1の集魚灯において、前記冷却部は、前記防水ケースの外気と接する箇所に設けられ、前記防水ケース内の加熱された空気の熱量を外部に放熱して冷却する放熱板と、前記DC電力により回転して前記放熱板で冷却された空気を前記配線基板の表面側及び裏面側に循環させるファンとで構成している。
 請求項4に係る考案の集魚灯では、一端が閉塞されると共に他端に開口部を有し、且つ前記一端側に光透過部を有するほぼ筒状の防水ケースと、前記開口部に装着され、外部からのAC電力を入力する所定口径の口金と、前記防水ケース内の長手方向に配設された柱状又は筒状の支持部材と、前記防水ケース内に収納され、前記支持部材に対してほぼ直交する方向に所定間隔隔てて取り付けられた複数の配線基板と、前記防水ケースの内壁面と前記複数の配線基板の各周縁との間に形成された間隙部と、前記防水ケース内に収納され、外部から供給されるAC電力を所定レベルのDC電力に変換する電源部と、前記各配線基板の周縁に所定間隔隔てて取り付けられ、前記DC電力により点灯して前記光透過部を透して所定の色相及び輝度で一定方向を照射する複数のLEDと、前記防水ケース内に収納され、前記DC電力により動作して前記防水ケース内の空気を前記間隙部に循環させて前記複数の配線基板及び前記複数のLEDを冷却する冷却部とを備えている。
 請求項5に係る考案では、請求項4の集魚灯において、前記冷却部は、前記防水ケースの外気と接する箇所に設けられ、前記防水ケース内の加熱された空気の熱量を外部に放熱して冷却する放熱部と、前記DC電力により回転して前記放熱部で冷却された空気を前記間隙部に循環させるファンとで構成している。
 請求項6に係る考案では、請求項1〜5のいずれかの集魚灯において、前記光透過部の内壁又は外壁には、光拡散用の粗面又は凹凸面を形成している。
 請求項1〜3に係る考案によれば、次の(1)〜(4)のような効果がある。
(1) 例えば、集魚灯を船上に搭載し、該集魚灯から出射される指向性のあるLED光を、所定の仰角で斜め上から水面へ照射すれば、低消費電力で効率良く水中を照らすことができる。
(2) 集魚灯は、多数のLEDを用いて構成しているので、白色電球等を用いるよりも、小型、軽量化し易く、しかも防水構造が比較的簡単に実現できる。そのため、海水や雨滴等による内部の錆や、波の振動等による電気回路の故障を防止できる。
(3) 防水ケース内に設けた冷却部により、該防水ケース内の空気を配線基板の裏面側及び表面側に循環させて内部を冷却する構造にしたので、加熱されたLED及び配線基板を効率良く冷却することができる。そのため、熱的ダメージによるLEDの破損を防止できる。
(4) 集魚灯内部にAC/DC変換用の電源部を設けているので、通常のAC100V又はAC200V等の電源を使用できる。そのため、既設の白色電球等の集魚灯に代えて、簡単に使用できるので、使い勝手が良い。
 請求項4、5に係る考案によれば、請求項1〜3の効果(1)及び(2)とほぼ同様の効果がある。更に、次の(a)及び(b)のような効果がある。
(a) 防水ケース内に設けた冷却部により、該防水ケース内の空気を間隙部に循環させて内部を冷却する構造にしたので、加熱されたLED及び配線基板を効率良く冷却することができる。そのため、熱的ダメージによるLEDの破損を防止できる。
(b) 集魚灯内部にAC/DC変換用の電源部を設けているので、通常のAC100V又はAC200V等の電源を使用できる。そのため、既設の白色電球等の灯具に挿着するだけで、簡単に使用でき、使い勝手が良い。
 請求項6に係る考案によれば、光透過部の内壁又は外壁に、光拡散用の粗面又は凹凸面を形成したので、多数のLEDから出射される光をその粗面又は凹凸面で拡散でき、光束密度の均一化や照射範囲の拡大等が図れる。
 電源部と、複数のLEDが搭載された配線基板と、冷却部とが防水ケース内に収納されている。外部からAC電力が電源部に供給されると、この電源部から所定レベルのDC電力が出力され、LEDが点灯すると共に、冷却部が動作する。LEDが点灯すると、このLED光が防水ケースの光透過部を通して外部に出射され、所定の色相及び輝度で一定方向が照射される。冷却部が動作すると、防水ケース内の空気が配線基板の表面側及び裏面側に循環し、加熱した配線基板及びLEDが冷却される。
(構成)
 図1(A)〜(D)は本考案の実施例1を示すパネル型船上集魚灯の概略の構成図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は同図(B)に対応する断面図、及び同図(D)は左側面図である。
 このパネル型船上集魚灯は、集魚灯本体を収納する防水ケース10を有している。防水ケース10は、上部に開口部11aを有する金属製のケース本体11と、その開口部11aを開閉可能に閉塞する光透過部(例えば、透明樹脂製のグローブ)12とで構成されている。グローブ12は、凹状のグローブ本体12aを有し、このグローブ本体12aの開口部周縁にフランジ12bが形成されている。グローブ12のフランジ12bは、パッキン13を介してケース本体11の開口部11aに載置され、防水枠14によって該開口部11aに固定されるようになっている。防水枠14は、グローブ本体12aに嵌合してこのフランジ12bを係止するものであり、外周の複数箇所にフォーク状の突出部14aがそれぞれ形成されている。
 ケース本体11の外側面の複数箇所には、固定用ボルト15の一端がそれぞれ回転自在に固定され、これらのボルト15の他端にナット16がそれぞれ螺着されている。ボルト15を防水枠14の突出部14aに嵌入し、このボルト15に螺着したナット16で該突出部14aを押圧することにより、該防水枠14を介してグローブ12が防水状態で開口部11aに固定される。ケース本体11の側面には、防水構造のケーブル挿入孔17が設けられ、更に、ケース本体11の外側面から底面側にかけて複数のコ字状取付部材18が固着されている。これらの取付部材18には、それぞれ取付孔18aが形成され、これらの取付孔18aにボルト等を挿入して該集魚灯を船上等に固定するようになっている。
 ケース本体11の開口部11a側には、1枚又は複数枚からなる矩形の配線基板20が収納され、この配線基板20が支持部材等により支持されて固定されている。配線基板20は、裏面側の所定箇所に配線パターンが形成され、この両端付近に所定の口径の空気循環用の開口部21,22が形成されると共に、中央付近にも空気循環用の開口部23が形成されている。配線基板20の表面側において、一端側の開口部21と中央付近の開口部23との間、更に他端側の開口部22と中央付近の開口部23との間には、グローブ12の方向に多数(例えば、数百個或いは数千個)のLED26がマトリクス状に取り付けられている。配線基板20の裏面側の1箇所又は複数箇所には、電源部30が取り付けられている。電源部30は、ケーブル挿入孔17に挿入されたケーブル31を介して、外部から供給されるAC電力を所定レベルのDC電力に変換し、LED26等に供給する回路である。
 配線基板20の裏面側の開口部21,22付近には、循環ファン51,52が取り付けられている。更に、配線基板20の開口部23に対向するケース本体11の底面側には、防水型の冷却ファン60が取り付けられている。これらの循環ファン51,52及び冷却ファン60により、防水ケース10内を冷却する冷却部が構成されている。循環ファン51,52は、電源部30から供給されるDC電力により回転し、防水ケース10内の空気を配線基板20の表面側及び裏面側に循環させて該配線基板20及びLED26等を冷却する装置である。
 冷却ファン60は、例えば、ケース本体11の底面に形成された開口部を密閉する凹凸形状の放熱用の金属製隔壁61と、この隔壁61の外側に形成された放熱側風路62と、隔壁61の内側に形成された吸熱側風路63と、放熱側風路62に装着された放熱ファン64と、吸熱側風路63に装着された吸熱ファン65と、電源部30から供給されるDC電力により動作して放熱ファン64及び吸熱ファン65を回転する図示しないモータとで構成されている。この冷却ファン60では、図示しないモータにより放熱ファン64及び吸熱ファン65が回転すると、外部の冷たい空気が放熱側風路62に取り込まれて隔壁61が冷却されると共に、加熱された内部の空気が吸熱側風路63に取り込まれて隔壁61で冷却され、該吸熱側風路63から放出される。放出された冷たい空気は、循環ファン51,52により配線基板20の表面側及び裏面側に循環して該配線基板20及びLED26等を冷却する構造になっている。
 図2は、図1のLED26を示す概略の拡大構成図である。
 配線基板20には、多数(例えば、数百個或いは数千個)の対になったリード挿入孔24,25がマトリクス状に形成され、これらの各対のリード挿入孔24,25にLED26がそれぞれ取り付けられている。各LED26は、例えば、発光体であるpn接合からなる半導体チップ26aを有し、この半導体チップ26aがステム26b等に搭載され、該半導体チップ26aが光透過性の樹脂26cでレンズ状に被われ、ステム26b等から2本の外部リード26d,26eが突出している。2本の外部リード26d,26eは、配線基板20の表面側からリード挿入孔24,25に挿入され、半田27等で配線基板20の裏面の配線パターンに接続されている。LED26は、DC数Vの低電圧で発光するが、この発光色(即ち、色相)は半導体材料により異なり、赤色(GaAs)、緑色(GaP)、青色(GaN)、透明色、天然色等がある。
 図3は、図1の電源部30を示す概略の構成図である。
 この電源部30は、ケーブル31から供給されるAC100V又はAC200Vの電源電圧を入力する変圧回路32を有している。変圧回路32は、変圧器等で構成され、入力されるAC100V又はAC200Vを数VのAC電圧に降圧する回路であり、この出力側に整流回路33が接続されている。整流回路33は、ダイオード等で構成され、変圧回路32のAC出力電圧をDC電圧に変換する回路であり、この出力側に安定化回路34が接続されている。安定化回路34は、集積回路(以下「IC」という。)等で構成され、負荷側の消費電流の変動にかかわらず、この負荷側へ供給する出力電圧の変動を抑制して一定の電圧を出力する回路であり、この出力側にスイッチング回路35、循環ファン51,52を駆動するファン駆動回路38、及び冷却ファン60を駆動するファン駆動回路39が接続されている。
 スイッチング回路35は、例えば、トランジスタや、時定数調整用の可変抵抗36及びコンデンサ37等で構成され、安定化回路34の出力電流を間欠的に断続してパルス電流を生成し、このパルス電流のオン状態の幅(オンデューティ)を輝度調整スイッチ(例えば、可変抵抗36)で可変する調光制御機能を有している。遠隔制御によって輝度調整を行う場合は、例えば、輝度調整スイッチである可変抵抗36に代えて、オン抵抗値の可変可能なトランジスタを設けたり、或いは固定容量値のコンデンサ37に代えて、可変容量素子を設け、これらのトランジスタ或いは可変容量素子を、ケーブル挿入孔17に通した信号線により制御する構成にすれば良い。
 スイッチング回路35の出力側には、複数のLED駆動回路40−1,40−2,40−3,40−4,・・・が接続されている。各LED駆動回路40−1,・・・の出力側には、配線基板20に搭載されたLED26及び過電流防止用抵抗28からなる直列回路が、多数並列に接続されている。各LED駆動回路40−1,・・・は、スイッチング回路35から与えられるパルス電流に基づいて多数のLED26に駆動電流を供給する回路であり、IC等で構成されている。
(動作)
 例えば、いか釣り漁、さんま棒受け漁、巻き網漁等の漁船に、図1の船上集魚灯を搭載する場合の動作を説明する。
 漁船の甲板上において、図1の船上集魚灯を複数灯、グローブ12が水面に対して所定の仰角に位置するように取り付ける。外部からケーブル31を介してAC100V又はAC200Vの電圧を船上集魚灯へ供給すると、この入力電圧が図3の変圧回路32で数VのAC電圧に降圧される。このAC電圧は、整流回路33でDC電圧に変換され、安定化回路34で一定電圧に保持される。安定化回路34の出力電流は、スイッチング回路35により所望のオンデューティのパルス電流に変換され、LED駆動回路40−1,・・・へ供給される。このLED駆動回路40−1,・・・の出力電流により、全LED26が青色発光、緑色発光又は透明色発光し、この指向性を有するLED光が、グローブ12を透して出射される。出射光の輝度は、気象状況、水面の波や濁り等に応じて、スイッチング回路35に設けられた可変抵抗36により調節するか、或いは信号線を介して外部から遠隔調節すれば良い。
 甲板上に取り付けられた複数灯の集魚灯は、水面に対して所定の仰角に位置しているので、これらの集魚灯の出射光より、斜め上から漁船近傍に水面が照射される。例えば、水面に照射される青色又は緑色のLED光は、指向性があって鋭い直進性を有する他に、特に水中透過率が大きいので、斜め上方向から水中の深くまで照射される。これにより、漁船近傍に魚類を集めて効率良く捕獲できる。
 集魚灯が点灯すると、多数のLED26及び電源部30等が発熱し、防水ケース10内の温度が上昇する。これを冷却するために、集魚灯の点灯中は、安定化回路34の出力電流によりファン駆動回路38,39が動作し、循環ファン51,52が回転すると共に、冷却ファン60が駆動される。冷却ファン60が駆動されると、図示しないモータによって放熱ファン64及び吸熱ファン65が回転する。放熱ファン64の回転により、外気の冷たい空気が放熱側風路62に取り込まれて放熱用隔壁61が冷却された後、暖められた空気が放熱風路62から放出される。更に、吸熱ファン65の回転により、防水ケース10内の加熱された空気が吸熱側風路63に取り込まれて放熱用隔壁61で冷却された後、吸熱側風路63から放出される。
 吸熱側風路63から放出された冷たい空気は、配線基板20の裏面側を流れ、循環ファン51,52により配線基板20の開口部21,22を介して該配線基板20の表面側へ送られる。この表面側の空気は、配線基板20の中央付近の開口部23を通り、裏面側の放熱ファン65により吸熱側風路63に取り込まれる。このように、防水ケース10内の加熱された空気が冷却ファン60で冷却され、循環ファン51,52によって配線基板20の裏面側及び表面側を循環するので、加熱したLED26、配線基板20及び電源部30等が効率良く冷却される。これにより、熱的ダメージによるLED26の破損を防止できる。
 又、保守、点検等を行う場合、ナット16を緩めてボルト15を防水枠14の突出部14aから外せば、該防水枠14の固定が解除される。防水枠14をグローブ12から外し、このグローブ12をケース本体11から外し、配線基板20をケース本体11から取り出せば、集魚灯内部の保守、点検等が可能になる。
(効果)
 この実施例1では、次の(1)〜(4)のような効果がある。
(1) 船上集魚灯から出射される指向性のある青色、緑色又は透明色のLED光を、所定の仰角で斜め上から水面へ照射すれば、低消費電力で効率良く水中を照らすことができる。
(2) 集魚灯は、多数のLED26を用いて構成しているので、白色電球等を用いるよりも、小型、軽量化し易く、しかも防水構造が比較的簡単に実現できる。そのため、海水や雨滴等による内部の錆や、波の振動等による電気回路の故障を防止できる。
(3) 防水構造の冷却ファン60により防水ケース10内の加熱空気を冷やし、この空気を循環ファン51,52により配線基板20の裏面側及び表面側を循環させる構造にしたので、加熱されたLED26、配線基板20及び電源部30等を効率良く冷却することができる。そのため、熱的ダメージによるLED26の破損を防止できる。
(4) 集魚灯内部にAC/DC変換用の電源部30を設けているので、通常のAC100V又はAC200V等の電源を使用できる。そのため、既設の白色電球等の集魚灯に代えて、簡単に使用できるので、使い勝手が良い。
(構成)
 図4は、本考案の実施例2を示すパネル型船上集魚灯の概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
 このパネル型船上集魚灯では、図1の防水ケース10と異なる形状の防水ケース10Aを有し、この防水ケース10A内に、図1の循環ファン51,52及び冷却ファン60からなる冷却部とは異なる構成の冷却部が設けられている。
 防水ケース10Aは、上部の開口部11aを有する樹脂製等のケース本体11Aと、その開口部11aをパッキン13を介して閉塞する光透過部(例えば、板状の透明樹脂製グローブ)12Aとで構成されている。ケース本体11Aの底面は、凹凸等が形成された金属製の放熱板66により閉塞されている。ケース本体11Aの外側面には、ケーブル挿入孔17が設けられている。又、図1の防水枠14を取り付けるための固定用ボルト15及びナット16は、必要に応じてケース本体11Aの外側面に取り付けられる。
 ケース本体11Aの内壁面には支持部11bが突設され、この支持部11b上に、1枚又は複数枚からなる矩形の配線基板20Aが螺子等で固定されている。配線基板20Aは、裏面側の所定箇所に配線パターンが形成され、この両端付近に開口部21,22が形成されている。配線基板20Aの表面側における両端の開口部21,22間には、図1と同様に、多数のLED26がマトリクス状に取り付けられている。配線基板20Aの裏面側の1箇所又は複数箇所には、図1と同様に、電源部30が取り付けられている。更に、配線基板20Aの開口部21,22に、循環ファン51,52がそれぞれ取り付けられている。この循環ファン51,52及び放熱板66により、冷却部が構成されている。
(動作)
 この船上集魚灯では、図1と同様に、外部からケーブル31を介してAC100V又はAC200Vの電圧が電源部30に供給されると、この電源部30の出力により、全LED26が発光すると共に循環ファン51,52が回転する。循環ファン51,52が回転すると、放熱板66で冷却された空気が、配線基板20Aの裏面側及び表面側を循環し、加熱したLED26、配線基板20及び電源部30等が効率良く冷却される。
(効果)
 この実施例2では、実施例1とほぼ同様の効果がある。更に、実施例1に比べて、循環ファン51,52及び放熱板66からなる冷却部の構造が簡単であるので、より小型化及び軽量化が図れる。
(構成)
 図5は本考案の実施例3を示すランプ型船上集魚灯の概略の正面図、図6は図5の縦断面図、及び図7(A)〜(D)は図6の配線基板の平面図である。
 このランプ型船上集魚灯は、集魚灯本体を収納する防水ケース70を有している。防水ケース70は、円筒状の光透過部(例えば、透明樹脂製のバルブ)71と、このバルブ71に装着された放熱部(例えば、キャップ)72とで構成されている。円筒状のバルブ71の一端開口部は、透明樹脂製の蓋部材71aにより閉塞され、このバルブ71の他端開口部71bに、キャップ72の一端が固着されている。キャップ72は、例えば、放熱機能を持たせるために金属で形成され、このキャップ72の他端の口径が小さくなった開口部72aに、所定口径(例えば、E39)のねじ込み型口金73が装着されている。ねじ込み型口金73は、キャップ72の開口部72aに固着された−側電極(例えば、金属製の螺子部)73aを有し、この螺子部73a内の中心に、セメント73bによって+側電極73cが固定されている。
 バルブ71内の軸方向には、2本の柱状の支持部材81,82が並行に配置され、この支持部材81,82に対して直交する方向に上段から下段にかけて、大形円盤状の電気部品搭載用の配線基板83、及び小形円盤状の電気部品搭載用の配線基板84−1〜84−4が所定間隔隔てて取り付けられている。支持部材81,82の上端に螺子で固定された大形円盤状の配線基板83は、バルブ71の開口部71bの口径とほぼ同一の大きさであり、その開口部71bを閉塞するように固定されている。配線基板83の下段に取り付けられた小形円盤状の配線基板84−1〜84−4は、バルブ71の口径よりも小さく、該配線基板84−1〜84−4の周縁とバルブ71の内壁面との間に、風路用の間隙部87が形成されている。支持部材81,82の下端は、蓋部材71aに形成された凹部に嵌着されて固定されている。
 各配線基板83−1,84−1〜84−4の間には、バルブ71の口径よりも小さな中形円盤状のLED搭載用の配線基板85−1〜85−4が、螺子等で支持部材81,82にそれぞれ取り付けられ、更に、それらの各配線基板85−1〜85−4の下に、該配線基板85−1〜85−4よりも口径の小さな小形円盤状のLED搭載用の配線基板86−1〜86−4が、螺子等で支持部材81,82にそれぞれ取り付けられている。各配線基板85−1,86−1〜85−4,86−4の周縁とバルブ71の内壁面との間にも、風路用の間隙部87が形成されている。
 上段の配線基板83の対向する箇所には、一対の空気循環用の円形開口部83a,83bが形成され、この一方の開口部83aの表面側に空気循環用のファン88が取り付けられ、更に、このファン88を駆動するためのDC電圧を供給する電源部89が該配線基板83の表面に搭載されている。各配線基板84−1〜84−4の中央には、リード線引き回し用の円形開口部84aがそれぞれ形成され、更に、LED駆動用のDC電圧を供給するための各電源部90−1〜90−4が各配線基板84−1〜84−4の表面に搭載されている。各配線基板85−1〜85−4の中央には、リード線引き回し用の円形開口部85aが形成されている。更に、各配線基板85−1〜85−4の裏面周縁には、図1のLED26と同様のLED91が下方向に向けて所定間隔で多数(例えば、数十個)取り付けられている。同様に、各配線基板86−1〜86−4の中央には、リード線引き回し用の円形開口部86aが形成され、更に、各配線基板86−1〜86−4の裏面周縁に、図1のLED26と同様のLED91が下方向に向けて所定間隔で多数(例えば、数十個)取り付けられている。
 口金73の電極73c及び螺子部73aは、リード線92,93により各配線基板83,84−1〜84−4,85−1〜85−4,86−1〜86−4に接続されている。各配線基板84−1〜84−4,85−1〜85−4,86−1〜86−4間を接続するリード線92,93は、それらの各配線基板84−1〜84−4,85−1〜85−4,86−1〜86−4に形成された開口部84a,85a,86aを通して引き回されている。各段の配線基板84−1〜84−4の周りは、必要に応じて遮蔽筒94で覆われ、電源部90−1〜90−4が外部から見えないようになっている。
 図8は、図6の電源部89,90−1〜90−4の構成例を示す回路図である。
 口金73の+側電極73cと−側電極である螺子部73aとには、リード線92,93を介して、ファン駆動用の電源部89とLED駆動用の電源部90−1〜90−4とが並列に接続されている。
 ファン駆動用の電源部89は、外部から+側電極73c及び螺子部73aに供給されるAC100V又はAC200Vを変圧器101で降圧し、このAC低電圧をブリッジダイオードからなる整流器102でDC電圧に整流する。整流器102のDC出力電圧は、放電抵抗103を介して、電解コンデンサ104で平滑する。放電抵抗103は、ブリッジダイオードの蓄積電荷を放電するものである。電解コンデンサ104で平滑したDC電圧は、ファン88に印加して該ファン88を回転させる構成になっている。
 各LED駆動用の電源部90−1〜90−4は、+側電極73c及び螺子部73aに供給されるAC100V又はAC200Vを、並列接続された入力コンデンサ111及び放電抵抗112を介して、ブリッジダイオードからなる整流器112でDC電圧に整流する。入力コンデンサ111の容量値で、駆動するLED91の電流値を決める。放電抵抗112は、電源ノイズからブリッジダイオードを保護するものである。整流器113のDC出力電圧は、放電抵抗114を介して、抵抗115及びコンデンサ116により平滑する。放電抵抗114は、ブリッジダイオードの蓄積電荷を放電するものである。抵抗115及びコンデンサ116により平滑したDC電圧は、LED直流電流測定用の抵抗117を介して、多数個(例えば、数十個)直列に接続されたLED91に印可して発光させる構成になっている。平滑用の抵抗115及びコンデンサ116は、電源ノイズからLED91を保護するものである。
(動作)
 漁船上に吊り下げた灯具の螺子部に、本実施例3の集魚灯の口金73を螺着し、該集魚灯を水面に向けて吊り下げる。集魚灯にAC100V又はAC200Vを供給すると、ファン駆動用の電源部89及びLED駆動用の電源部90−1〜90−4が動作し、ファン88が回転すると共に、全LED91が青色発光、緑色発光又は透明色発光し、この光がバルブ71を透して下方向へ出射され、水面が照射される。例えば、水面に照射される青色又は緑色のLED光は、指向性があって鋭い直進性を有する他に、特に水中透過率が大きいので、水中の深くまで照射される。これにより、漁船近傍に魚類を集めて効率良く捕獲できる。
 集魚灯の点灯時に、ファン駆動用の電源部90−1〜90−4によりファン88が回転するので、図6において、キャップ72で冷却された空気が、ファン88→配線基板83の右側の開口部83a→バルブ71の内壁面と配線基板85−1,86−1〜85−4,86−4との間の右側の間隙部87→下段の配線基板86−4と蓋部材71aの内壁面との間の間隙部95→バルブ71の内壁面と配線基板85−1,86−1〜85−4,86−4との間の左側の間隙部87→配線基板83の左側の開口部83b→キャップ72、という風路で循環する。これにより、加熱した全LED91、配線基板83,84−1,85−1,86−1〜84−4,85−4,86−4、及び電源部89,90−1〜90−4が効率良く冷却され、熱的ダメージによるLED91の破壊を防止できる。
(効果)
 この実施例3では、次の(1)〜(4)のような効果がある。
(1) 船上の集魚灯から出射される指向性のある青色、緑色又は透明色のLED光を水面へ照射すれば、低消費電力で効率良く水中を照らすことができる。
(2) 集魚灯は、多数のLED91を用いて防水構造にしているので、海水や雨滴等による内部の錆や、波の振動等による電気回路の故障を防止できる。
(3) 防水ケース70内にファン88を設け、キャップ72で冷却した空気を防水ケース70内で循環させる構造にしたので、加熱された全LED91、配線基板83,84−1,85−1,86−1〜84−4,85−4,86−4、及び電源部89,90−1〜90−4を効率良く冷却することができる。そのため、熱的ダメージによるLED91の破損を防止できる。
(4) 集魚灯内部にAC/DC変換用の電源部89,90−1〜90−4を設けているので、通常のAC100V又はAC200V等の電源を使用できる。そのため、既設の白色電球等の灯具に挿着するだけで、簡単に使用でき、使い勝手が良い。
(構成)
 図9は、本考案の実施例4を示すランプ型船上集魚灯の概略の正面図であり、実施例3を示す図5及び図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
 このランプ型船上集魚灯では、多数のLED91を密に集合して単位面積当たりの発光出力を大きくするために、図5及び図6の中形円盤状の配線基板85−1〜85−4、及び小形円盤状の配線基板86−1〜86−4に代えて、数の異なる中形円盤状の配線基板85−1〜85−7及び小形円盤状の配線基板86−1が支持部材81,82の下部側に小間隔で取り付けられている。各配線基板85−1〜85−7,86−1の裏面側の周縁には、所定間隔でLED91が取り付けられ、これらのLED91を駆動するための電源部90−1〜90−4が、支持部材81,82の上部側に取り付けられている。
 各配線基板85−1〜85−7,86−1間の間隔は小さいので、図5及び図6の遮蔽筒94が取り除かれている。又、キャップ72の下部側の長さを長くし、支持部材81,82の上部側に取り付けられた電源部90−1〜90−4が、該キャップ72の下部側により外部から遮蔽されている。その他の構成は、図5及び図6とほぼ同様である。
(動作・効果)
 本実施例4の集魚灯では、実施例3とほぼ同様に動作する。特に、本実施例4では、多数のLED91を密に集合しているので、単位面積当たりの発光出力が大きくなる。しかも、キャップ72の下部側の長さを長くしているので、内部空気の放熱面積が大きくなり、防水ケース70内の冷却効率が向上する。
(構成)
 図10は、本考案の実施例5を示すランプ型船上集魚灯の概略の正面図であり、実施例3を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
 このランプ型船上集魚灯では、例えば、バルブ71の上端開口部71bが大形円盤状の配線基板83により閉塞されている。配線基板83の中央には、空気循環用開口部83cが形成される共に、この開口部83cの外側に、対向する一対の空気循環用開口部83a,83bが形成されている。開口部83cの上部にはファン88が取り付けられ、該開口部83cの下部に、バルブ71の中心軸に沿って風路用の筒状支持部材96が取り付けられている。
 支持部材96の周りには、上部から下部にかけて所定間隔で中形円盤状の配線基板85−1〜85−5及び小形円盤状の配線基板86−1が固定されている。各配線基板85−1〜85−5,86−1の裏面側の周縁には、所定間隔でLED91が取り付けられている。各配線基板85−1〜85−5の周縁とバルブ71の内壁面との間には、風路用の間隙部87が形成されると共に、下段の配線基板86−1とバルブ71の蓋部材71aとの間にも、風路用の間隙部95が形成されている。ファン88を駆動するための電源部89、及び各段のLED91を駆動するための電源部90−1〜90−4,・・・は、キャップ72内に設けられている。なお、電源部90−1〜90−4,・・・は、各配線基板83,85−1〜85−5,86−1間に取り付けても良い。その他の構成は、図6とほぼ同様である。
(動作・効果)
 本実施例5の集魚灯では、口金73にAC100V又はAC200Vを供給すると、全LED91が点灯すると共に、ファン88が回転する。ファン88が回転すると、キャップ72で冷却された空気が、ファン88→配線基板83の中央の開口部83c→筒状の支持部材96内→支持部材96の下方の間隙部95→支持部材96の外周の間隙部87→配線基板83の開口部83a,83b→キャップ72、という風路で循環する。これにより、加熱した全LED91、及び配線基板83,85−1〜85−5,86−1等が効率良く冷却され、熱的ダメージによるLED91の破壊を防止できる。
 本考案は、上記実施例1〜5に限定されず、それらを種々変更して実施することができる。他の実施例6としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
(a) 図1、図2、図4において、配線基板20,20Aに取り付けられるLED26の外部リード26d,26eは、自由に曲げることができるので、この外部リード26d,26eを曲げてLED26の頭部を基板20,20Aの外縁方向に傾けて取り付けても良い。このようにすれば、多数のLED26によって水面を放射状に照射でき、照射範囲を拡大できる。同様に、図5、図9、図10において、LED91の取り付け角度を変えることにより、照射範囲を任意に変更できる。
(b) 図1、図4の透明のグローブ12,12A、或いは図5、図9、図10の透明のバルブ71において、それらの内壁又は外壁に、光拡散用の粗面又は凹凸面を形成しても良い。これにより、多数のLED26,91から出射される光をその粗面又は凹凸面で拡散でき、光束密度の均一化や照射範囲の拡大等が図れる。
(c) 図1、図4において、集魚灯内に設けられる多数のLED26を、複数の発光色のLED(例えば、緑色LED、青色LED及び透明色LED)の組み合わせで構成し、これらの内の同一発光色のLEDをLED駆動回路40−1,・・・で選択的に点灯する構成にしても良い。これにより、水中温度、濁り、深さ等の漁場の環境、或いは魚類の種類等に応じて照射光の色を切り替えることにより、漁獲高の向上を図ることも可能である。その際、透明色LEDに代えて赤色LEDを用い、LED駆動回路40−1,・・・により、光線の三原色を構成する赤色LED、緑色LED及び青色LEDを異なる光出力で同時に発光させて任意の色の照射光を発生させることも可能である。又、光線の三原色を構成する赤色LED、緑色LED及び青色LEDに代えて、フルカラーLEDを使用すれば、比較的簡単な構成で任意の色の照射光を発生させることができる。
(d) 図1、図4、図6、図9、図10において、冷却部を構成する冷却ファン60、循環ファン51,52、ファン88の取り付け位置は、任意に変更できる。又、防水ケース10,10A,70やLED搭載用の配線基板20,20A,85−1〜85−5,86−1〜86−4,・・・等の構造、或いは電源部30,89,90−1〜90−4の回路構成は、図示以外の構造や回路構成に変更しても良い。例えば、図5、図9、図10のねじ込み型口金73は、差し込み型口金にしても良い。
(e) 実施例1〜5では、船上集魚灯について説明したが、水圧を考慮した防水構造を施すことにより、水中集魚灯にも適用できる。
 実施例1〜6では、船上集魚灯や水中集魚灯について説明したが、防水ケース10,10A,70等の構造を変えることにより、舶用船内照明灯(例えば、卓上灯、天井灯、通路灯、隔壁灯、寝台灯、非常灯、投光器等)や、或いは通常の照明灯等として使用することもできる。
本考案の実施例1を示すパネル型船上集魚灯の概略の構成図である。 図1のLEDを示す概略の拡大構成図である。 図1の電源部を示す概略の構成図である。 本考案の実施例2を示すパネル型船上集魚灯の概略の構成図である。 本考案の実施例3を示すランプ型船上集魚灯の概略の正面図である。 図5のランプ型船上集魚灯を示す縦断面図である。 図6の配線基板の平面図である。 図6の電源部の構成例を示す回路図である。 本考案の実施例4を示すランプ型船上集魚灯の概略の正面図である。 本考案の実施例5を示すランプ型船上集魚灯の概略の正面図である。
符号の説明
 10,10A,70        防水ケース
 11,11A           ケース本体
 12,12A           グローブ
 20,20A,83,84−1〜84−4,85−1〜85−7,86−1〜86−4                  配線基板
 26,91            LED
 30,89,90−1〜90−4  電源部
 51,52            循環ファン
 60               冷却ファン
 66               放熱板
 71               バルブ
 72               キャップ
 73               口金
 87,95            間隙部
 88               ファン

Claims (6)

  1.  上部が光透過部で覆われた防水ケースと、
     前記防水ケース内に収納され、前記光透過部に対向して配置された配線基板と、
     前記防水ケース内に収納され、外部から供給される交流電力を所定レベルの直流電力に変換する電源部と、
     前記配線基板上に配設され、前記直流電力により点灯して前記光透過部を透して所定の色相及び輝度で一定方向を照射する複数の発光ダイオードと、
     前記防水ケース内に収納され、前記直流電力により動作して前記防水ケース内の空気を前記配線基板の表面側及び裏面側に循環させて前記配線基板及び前記複数の発光ダイオードを冷却する冷却部と、
     を備えたことを特徴とする集魚灯。
  2.  前記冷却部は、前記直流電力により回転して前記防水ケース内の空気を冷却する冷却ファンと、前記直流電力により回転して前記冷却ファンで冷却された空気を前記配線基板の表面側及び裏面側に循環させる循環ファンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の集魚灯。
  3.  前記冷却部は、前記防水ケースの外気と接する箇所に設けられ、前記防水ケース内の加熱された空気の熱量を外部に放熱して冷却する放熱板と、前記直流電力により回転して前記放熱板で冷却された空気を前記配線基板の表面側及び裏面側に循環させるファンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の集魚灯。
  4.  一端が閉塞されると共に他端に開口部を有し、且つ前記一端側に光透過部を有するほぼ筒状の防水ケースと、
     前記開口部に装着され、外部からの交流電力を入力する所定口径の口金と、
     前記防水ケース内の長手方向に配設された柱状又は筒状の支持部材と、
     前記防水ケース内に収納され、前記支持部材に対してほぼ直交する方向に所定間隔隔てて取り付けられた複数の配線基板と、
     前記防水ケースの内壁面と前記複数の配線基板の各周縁との間に形成された間隙部と、
     前記防水ケース内に収納され、外部から供給される交流電力を所定レベルの直流電力に変換する電源部と、
     前記各配線基板の周縁に所定間隔隔てて取り付けられ、前記直流電力により点灯して前記光透過部を透して所定の色相及び輝度で一定方向を照射する複数の発光ダイオードと、
     前記防水ケース内に収納され、前記直流電力により動作して前記防水ケース内の空気を前記間隙部に循環させて前記複数の配線基板及び前記複数の発光ダイオードを冷却する冷却部と、
     を備えたことを特徴とする集魚灯。
  5.  前記冷却部は、前記防水ケースの外気と接する箇所に設けられ、前記防水ケース内の加熱された空気の熱量を外部に放熱して冷却する放熱部と、前記直流電力により回転して前記放熱部で冷却された空気を前記間隙部に循環させるファンとで構成したことを特徴とする請求項4記載の集魚灯。
  6.  前記光透過部の内壁又は外壁には、光拡散用の粗面又は凹凸面を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の集魚灯。
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