JP3099610U - バッグ - Google Patents

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Abstract

【目的】 通常は、バッグ本体にコンパクトに収めておくことができ、必要なときに拡げて、バッグ本体の外部側に新たな収納部を構成することができ、しかもカメラの三脚や傘等を容易に収納することができるバッグに関する。
【構成】 バッグ本体5と、包持片1aが略2つ折り状態に折畳み自在とした包持部1と、該包持部1の包持片1aに装着された収納支持部2とからなること。前記包持部1の包持片1aの略上半分は前記バッグ本体5の側面部5aに装着されること。前記収納支持部2は拡げた状態で筒形状とし上下に開口部2b1 ,2b2 が設けられること。
【選択図】   図1

Description

 本考案は、通常は、バッグ本体にコンパクトに収めておくことができ、必要なときに拡げて、バッグ本体の外部側に新たな収納部を構成することができ、しかもカメラの三脚や傘等を容易に収納することができるバッグに関する。
 従来より、かばんにサイドポケット等の第2の収納部が具備された種々のタイプのバッグが存在している。その多くのものは、比較的小物を収容することに適したものである。たとえば、特許文献1(実開平7−3347号)等に開示されているように、バッグ本体の外側にポケット状の第2の収納部が形成され、わざわざ、バッグを開かなくても、小物であれば、その第2の収納部に入れておくことができる。
実開平7−3347号
 しかし、上記のようにバッグ本体にサイドポケット等の第2の収納部は、通常小物入れとして使用するものであり、大きな物を入れるには、まったく適していない。たとえば、最近では、バッグに多用途性が求められるものであり、サイドポケット等の第2の収納部であっても、比較的大きな物が収納される必要がある。たとえば、バッグにカメラ等を収納するときには、必要に応じて三脚も収納しておくことが必要であるが、この三脚がバッグ本体側に収納できないことが十分にありうる。さらに、傘等は、使用した後は、通常濡れているものであるために、バッグ本体内に収納することができないことが多い。本考案が解決しようとする課題(技術的課題又は目的)は、バッグ本体側に収納することができないような比較的大きな物或いは長尺な物、例えば前記カメラの三脚や、傘等を簡単且つ迅速で効率的に収納自在となる補助収納部を設け、且つ補助収納部の未使用時にはコンパクトな状態にすることにある。
 そこで、考案者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を行った結果、本考案を、バッグ本体と、包持片が略2つ折り状態に折畳み自在とした包持部と、該包持部の包持片に装着された収納支持部とからなり、前記包持部の包持片の略上半分は前記バッグ本体の側面部に装着され、前記収納支持部は拡げた状態で筒形状とし上下に開口部が設けられてなるバッグとしたことにより、バッグ本体に具備された補助収納部によって、簡単且つ迅速で効率的に収納自在とし、しかも比較的大きな物或いは長尺なる物品を収納することができ、上記課題を解決した。
 また、バッグ本体と、包持片が略2つ折り状態に折畳み自在とした包持部と、該包持部の包持片に装着された収納支持部とからなり、前記包持部の包持片の略上半分は前記バッグ本体の側面部に装着され、前記収納支持部は拡げた状態で筒形状とし上下に開口部が設けられ、該開口部の少なくとも一方側には締付部が設けられてなるバッグとしたことにより、同様に上記課題を解決することができる。
 バッグ本体と、包持片が略2つ折り状態に折畳み自在とした包持部と、該包持部の包持片に装着された収納支持部とからなり、前記包持部の包持片の略上半分は前記バッグ本体の側面部に装着され、前記収納支持部には底部が形成され、収納支持部の開口部には締付部が設けられてなるバッグとしたことにより、同様に上記課題を解決することができる。   
 バッグ本体と、該バッグ本体の側面部にその一端が装着される包持片からなる包持部と、収納支持部とからなり、該収納支持部は前記包持片とバッグ本体の側面部に亘って接合され、且つ前記収納支持部は拡げた状態で筒形状とし上下に開口部が設けられ、且つ該開口部の少なくとも一方側には締付部が設けられてなるバッグとしたことにより同様に上記課題を解決することができる。
 請求項1の考案によれば、収納支持部は、比較的大きな物品或いは長尺な物品を収納する許容量を確保できる。請求項2の考案によれば、開口部の少なくとも一方側には締付部が設けられているので収納した物品を収納支持部内に固定することができる。請求項3の考案によれば、収納支持部には底部が形成されているのでペットボトル等を収納するのに好適である。請求項4の考案によれば、収納支持部は前記包持片とバッグ本体の側面部に亘って接合されており、補助収納部は、バッグ本体と略一体的に構成することができ、ひいては構造を簡単にすることができる。
 以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。本考案は、図1(A),(B)に示すように、主にバッグ本体5及び補助収納部Aを構成する包持部1及び収納支持部2から構成され、さらに前記補助収納部Aの収納支持部2には、必要に応じて締付部4が設けられる。その包持部1は、シート状の包持片1aから構成される。その包持片1aは、図1(A)及び図3(A),(B)等に示すように、上下方向に沿って略2つ折りの構造となっている。
 そして、その包持片1aは、折畳みによりその一方は接合面部1a1 となっており、前記バッグ本体5の側面部5aに接合されるものである。該側面部5aは、具体的には、図1(A)に示すように、前記バッグ本体5の幅方向両側に位置する側面である。しかし、その側面部5aは、必ずしも前述した位置に限定されるものではなく、バッグ本体5の正面又は背面のいずれであってもかまわない。また、他方側は、カバー面部1a2 となっており、後述する収納支持部2を収納する役目をなす。
 その包持部1を構成する包持片1aは、バッグ本体5の生地と同等の生地が使用されることが好適である。すなわち、包持部1を構成する生地は厚手のものが好適である。まず前記接合面部1a1 が前記バッグ本体5の側面部5aに接合される。具体的には、接合面部1a1 がバッグ本体5の側面部5aに縫い付けられるものである。そして、カバー面部1a2 は、前記接合面部1a1 に対して2つ折りの状態で、折畳みができるようになっている。そのカバー面部1a2 は、バッグ本体5の側面部5aに対してその2つ折りとして折り返すことにより、その接合面部1a1 とカバー面部1a2 との間で収納支持部2を収容することができるようになっている〔図1(A),図3(A)参照〕。
 その包持部1において、カバー面部1a2 の2つ折りとした折り返し状態を維持するために、連結部3がバッグ本体5とカバー面部1a2 にそれぞれ設けられている。その連結部3は、複数のタイプが存在しており、具体的には、図1(A),(B)に示すように、帯状に形成された帯状連結片3aと連結ボタン3bとから構成される。その帯状連結片3aは、カバー面部1a2 に装着され、また連結ボタン3bは、バッグ本体5の側面部5aに装着されている。
 前記帯状連結片3aには、前記連結ボタン3bが嵌合するための切込み3a1 が形成されており、該切込み3a1 に連結ボタン3bを挿入且つ嵌合するのみで固定することができるようになっている。さらに、その連結部3において、特に図示しないが、接合面部1a1 とカバー面部1a2 とがファスナー構造により着脱自在とする構造としたものが存在する。ファスナー構造としては、布ファスナーが使用されることもある。その包持部1の包持片1aの周囲には、縁縫い部1cが設けられ、補強が行われている。
 次に、収納支持部2は、物品を収納する部位であり、図3(A),(B)に示すように、前記包持部1の包持片1aに装着され、その接合面部1a1 とカバー面部1a2 との折畳みによって、前記接合面部1a1 とカバー面部1a2 によって挟み込まれるようにして、適宜に畳まれて収容されるものである。その収納支持部2は、比較的柔軟な生地により形成されており、適宜に畳みやすいものとなっているが、丈夫な生地で耐久性のある構造にすることが好ましい。
 その収納支持部2は、主に収納本体部2aから構成される。そして、該収納本体部2aは、使用状態において、図1(B),図2(A),図4(A)等に示すように、略筒形状になる。その筒形状となる収納本体部2aの開口は、上方側の開口部2b1 と下方側の開口部2b2 とからなり、両開口部2b1 ,2b2 により、上下方向に貫通したものである。その上方側の開口部2b1 と下方側の開口部2b2 の少なくとも一方側の開口周囲には、締付部4が設けられている。この締付部4によって、図4(B)に示すように、前記開口部2b1 ,2b2 の開口面積を狭めることができ、その収納支持部2に収納された物品を固定することができるようになっている。
 その締付部4は、実際には上下両開口部2b1 ,2b2 に装着されることが好ましい。また、締付部4の構造としては、図1(B),図2(A)等に示すように、締付紐4aと固定具4bとから構成されている。また前記収納支持部2の開口部2b1 ,2b2 には、紐通路2cが形成されており、該紐通路2cに前記締付紐4aが挿通されている。また、収納支持部2の開口部2b1 ,2b2 の外方に面した部分には、締付調整孔2c1 が形成されている。そして、前記紐通路2c内の締付紐4aが収納支持部2の幅方向の中央箇所から前記締付調整孔2c1 を介して収納支持部2の外部に突出している。
 また、前記締付調整孔2c1 の形成箇所にはの周囲には補強材2c2 が設けられている。該補強材2c2 は、締付調整孔2c1 の周囲を補強するもので、適宜の厚さを有する略長方形状の材料であり、厚い布,革材,ビニル等の合成樹脂材等が好適である。この締付部4を収納支持部2に設けることで、上部の開口部2b1 又は下部の開口部2b2 の面積を適宜調整することができ、種々のサイズの物品の収納及び取り出し作業又はその収納された物品の固定等が極めて容易にできるものである。
 補助収納部Aの収納支持部2は、使用状態において前述したように略筒形状に形成されているが、その筒形状の一部は前記包持部1の包持片1aにより構成されることもある。実際には、収納支持部2を構成する生地が前記包持片1aの折畳み内面側に層状態に設けられており、前記包持片1aとともに収納支持部2の筒状部が形成されている。これによって前記収納支持部2の一部が包持部1の包持片1aにより補強状態にて支持されるので、収納支持部2自体も強固で耐久性のあるものにできる。その収納支持部2には、図6に示すように、底部2dが形成されることもある。この底部2dを具備したことにより、収納支持部2は、ペットボトル等の容器を収納するのに好適なものとなる。
 次に、補助収納部Aの構成する包持部1の別のタイプとして、図7(A)に示すように、前記包持片1aがカバー面部1a2 のみからなり、該カバー面部1a2 の一端部分がバッグ本体5の側面部5aに固着され、前記カバー面部1a2 がバッグ本体5の側面部5aに対して開閉自在となる構造としたものである。その包持片1aには、前述の連結部3が具備されている。前記収納支持部2は、図7(B),(C)に示すように、前記包持片1aとバッグ本体5の側面部5aに亘って接合され、且つ前述したように、前記収納支持部2は、拡げた状態で筒形状となる。また同様に、その筒形状とした前記収納支持部2の上下端には、開口部2b1 ,2b2 が設けられており、且つ該開口部2b1 ,2b2 の少なくとも一方側には締付部4が設けられる。
 本考案は、図3乃至図4に示すように、まず補助収納部Aにおける包持部1のカバー面部1a2 を連結部3を外すことにより、バッグ本体5の側面部5aから開いてゆく。これによって、収納支持部2がカバー面部1a2 の開きとともに略筒状に形成される。この筒状とした収納支持部2に物品が収納され、前記締付部4を介して開口部2b1 ,2b2 を締め付けることにより、収納された物品をしっかりと固定することができる。また、補助収納部Aには、図5(A)のようにカメラの三脚を収納したり、或いは図5(B)に示すように、傘を収納することができる。
 その収納支持部2は、使用時には略筒状となるので、カメラの三脚又は傘等の長尺な物を収納するのに極めて迅速且つ容易に行うことができる。また、上下両開口部2b1 ,2b2 は、締付部4により締め付けることで、収納された物品を収納支持部2内に固定することができる。特に、収納支持部2が上下に貫通する筒状とすることで、物品の収納時には、上方の開口部2b1 を開いておくことで収納動作を極めて簡単且つ迅速にできる。
 また、取り出すときには、下方の開口部2b2 を開くことで物品の重量とともに下方に向かって取り出すことができる。これは傘等の取出及び収納が繰り返されるとき等に極めて好適である。すなわち収納支持部2が筒状に構成され、且つその上下両開口部2b1 ,2b2 を締付部4,4を介して締付自在とすることにより、収納支持部2の上下両開口部2b1 ,2b2 の何れからでも物品の収納が自在となり、しかも上下両開口部2b1 ,2b2 の何れからでも物品の取出しが自在となり、極めて迅速且つ簡単で、効率的な収納動作にすることができる。
(A)は本考案の斜視図、(B)は本考案の収納支持部を開いた状態の要部斜視図である。 (A)は本考案の要部の縦断側面図、(B)は(A)のX−X矢視断面図である。 (A)は本考案の要部正面図、(B)は収納支持部を開いている途中状態の要部正面図である。 (A)は収納支持部を開いて筒状とした状態の要部正面図、(B)は収納支持部の上下両開口部の締付部を締め付けた状態の要部正面図である。 (A)は収納支持部に三脚を収納した状態の要部正面図、(B)は収納支持部に傘を収納した状態の要部正面図である。 底部が具備された収納支持部にペットボトルが収納された状態の要部断面図である。 (A)は本考案の別のタイプの斜視図、(B)は(A)の収納支持部を開いた状態の要部斜視図、(C)は(A)の収納支持部を開いた要部縦断側面図である。
符号の説明
1…包持部
1a…包持片
2…収納支持部
2b1 …開口部
2b2 …開口部
4…締付部
5…バッグ本体

Claims (4)

  1. バッグ本体と、包持片が略2つ折り状態に折畳み自在とした包持部と、該包持部の包持片に装着された収納支持部とからなり、前記包持部の包持片の略上半分は前記バッグ本体の側面部に装着され、前記収納支持部は拡げた状態で筒形状とし上下に開口部が設けられてなることを特徴とするバッグ。
  2. バッグ本体と、包持片が略2つ折り状態に折畳み自在とした包持部と、該包持部の包持片に装着された収納支持部とからなり、前記包持部の包持片の略上半分は前記バッグ本体の側面部に装着され、前記収納支持部は拡げた状態で筒形状とし上下に開口部が設けられ、該開口部の少なくとも一方側には締付部が設けられてなることを特徴とするバッグ。
  3. バッグ本体と、包持片が略2つ折り状態に折畳み自在とした包持部と、該包持部の包持片に装着された収納支持部とからなり、前記包持部の包持片の略上半分は前記バッグ本体の側面部に装着され、前記収納支持部には底部が形成され、収納支持部の開口部には締付部が設けられてなることを特徴とするバッグ。
  4. バッグ本体と、該バッグ本体の側面部にその一端が装着される包持片からなる包持部と、収納支持部とからなり、該収納支持部は前記包持片とバッグ本体の側面部に亘って接合され、且つ前記収納支持部は拡げた状態で筒形状とし上下に開口部が設けられ、且つ該開口部の少なくとも一方側には締付部が設けられてなることを特徴とするバッグ。
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