JP3099301B2 - 抗菌クロス - Google Patents
抗菌クロスInfo
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- JP3099301B2 JP3099301B2 JP05115200A JP11520093A JP3099301B2 JP 3099301 B2 JP3099301 B2 JP 3099301B2 JP 05115200 A JP05115200 A JP 05115200A JP 11520093 A JP11520093 A JP 11520093A JP 3099301 B2 JP3099301 B2 JP 3099301B2
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- Japan
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- antibacterial
- cloth
- yarn
- antibacterial agent
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- Woven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌クロスに関し、さら
に詳しくは適度の柔らかさ及び含水性を有する内層体と
銅繊維を絡ませた外層体とで構成される抗菌クロスに関
する。
に詳しくは適度の柔らかさ及び含水性を有する内層体と
銅繊維を絡ませた外層体とで構成される抗菌クロスに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来布製クロスに、液状抗菌剤を含ませ
てなる抗菌クロスは知られている。
てなる抗菌クロスは知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、従来の
抗菌剤を含ませてなる抗菌クロスは、一定時間の経過と
共に抗菌剤がクロス外に流出してしまうため、クロスの
抗菌力が低下し易いという問題点があった。本発明は、
抗菌力の持続時間を半永久的に伸ばすことができ、かつ
全体が柔らかな弾力性を持って含水性に優れる抗菌クロ
スを提供しようとするものである。
抗菌剤を含ませてなる抗菌クロスは、一定時間の経過と
共に抗菌剤がクロス外に流出してしまうため、クロスの
抗菌力が低下し易いという問題点があった。本発明は、
抗菌力の持続時間を半永久的に伸ばすことができ、かつ
全体が柔らかな弾力性を持って含水性に優れる抗菌クロ
スを提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、イオ
ン交換可能な金属が、銀、銅及び亜鉛からなる群から選
ばれた、少なくとも一種類の金属で一部分又は実質上、
全量置換されてなる微粒状の多孔質性のゼオライトから
なる無機質抗菌剤をウレタン発泡樹脂に混入してなる内
層体と、綿糸及びレーヨン糸を撚糸状態にして織り上げ
た布体に、直径１５〜８０ミクロンの超極細銅繊維を絡
ませてなる外層体とで構成されたことを特徴とする抗菌
クロスをもって課題解決のための手段とするものであ
る。
ン交換可能な金属が、銀、銅及び亜鉛からなる群から選
ばれた、少なくとも一種類の金属で一部分又は実質上、
全量置換されてなる微粒状の多孔質性のゼオライトから
なる無機質抗菌剤をウレタン発泡樹脂に混入してなる内
層体と、綿糸及びレーヨン糸を撚糸状態にして織り上げ
た布体に、直径１５〜８０ミクロンの超極細銅繊維を絡
ませてなる外層体とで構成されたことを特徴とする抗菌
クロスをもって課題解決のための手段とするものであ
る。
【０００５】
【作用】上記した本発明に係る抗菌クロスによれば、内
層体の抗菌剤と、外層体の超極細銅繊維の双方の抗菌力
機能が発揮されるため、クロス全体の抗菌効果がダブル
効果で絶大のものとなる。
層体の抗菌剤と、外層体の超極細銅繊維の双方の抗菌力
機能が発揮されるため、クロス全体の抗菌効果がダブル
効果で絶大のものとなる。
【０００６】またクロスの内層体はウレタン発泡樹脂で
あるため、含水性と弾力性に優れ、使い心地と使用感が
向上する。
あるため、含水性と弾力性に優れ、使い心地と使用感が
向上する。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を図面の実施例に基づいて説明
する。本発明の抗菌クロスは、外層体１と内層体５とで
構成される。
する。本発明の抗菌クロスは、外層体１と内層体５とで
構成される。
【０００８】先ず外層体１は、１０〜２０番単糸の綿糸
２とレーヨン糸３を撚糸状態に織り上げ布体を形成す
る。図３では、縦糸にレーヨン糸３を使用し、横糸に綿
糸２を使用して撚糸状態を形成し、この綿糸２に超極細
銅繊維４を絡ませたものである。
２とレーヨン糸３を撚糸状態に織り上げ布体を形成す
る。図３では、縦糸にレーヨン糸３を使用し、横糸に綿
糸２を使用して撚糸状態を形成し、この綿糸２に超極細
銅繊維４を絡ませたものである。
【０００９】この超極細銅繊維４は、直径１５〜８０ミ
クロンのものが好適であるが、特に３０ミクロン程度の
ものが最も使い易い。この超極細銅繊維４は適当な長さ
（１０〜６０ｍｍ程度）にカットされたものを、複数本
束ねるような状態で綿糸２に絡み付けて外層体１が形成
される。
クロンのものが好適であるが、特に３０ミクロン程度の
ものが最も使い易い。この超極細銅繊維４は適当な長さ
（１０〜６０ｍｍ程度）にカットされたものを、複数本
束ねるような状態で綿糸２に絡み付けて外層体１が形成
される。
【００１０】超極細銅繊維４は、そこから発せられる銅
イオン及び銅の持つ電位差により抗菌効果を発揮する。
特に超極細銅繊維４は、細線に成形するという伸線加工
をすることにより、外表面面積が著しく拡大して一般の
銅線と比較して１０〜２０倍程度の殺菌力を瞬発的に発
揮するという性質が生まれる。
イオン及び銅の持つ電位差により抗菌効果を発揮する。
特に超極細銅繊維４は、細線に成形するという伸線加工
をすることにより、外表面面積が著しく拡大して一般の
銅線と比較して１０〜２０倍程度の殺菌力を瞬発的に発
揮するという性質が生まれる。
【００１１】つぎに、内層体５は高分子ポリマーを発泡
させて製造するウレタン発泡樹脂６に抗菌剤７を混入さ
せて成形したものである。なお図中の符号８は提げ手、
同９はキルティング等の縫い目である。
させて製造するウレタン発泡樹脂６に抗菌剤７を混入さ
せて成形したものである。なお図中の符号８は提げ手、
同９はキルティング等の縫い目である。
【００１２】この抗菌剤は、イオン交換可能な金属が、
銀、銅及び亜鉛からなる群から選ばれた、少なくとも一
種類の金属で一部分又は実質状、全量置換されてなる微
粒状の多孔質性ゼオライト（アルミナ桂シリカ等）から
なる無機質抗菌剤が好適であり、一例としては、バクテ
キラー（鐘紡株式会社製）を使用する。
銀、銅及び亜鉛からなる群から選ばれた、少なくとも一
種類の金属で一部分又は実質状、全量置換されてなる微
粒状の多孔質性ゼオライト（アルミナ桂シリカ等）から
なる無機質抗菌剤が好適であり、一例としては、バクテ
キラー（鐘紡株式会社製）を使用する。
【００１３】このバクテキラーは、多孔質性のゼオライ
ト（アルミナ桂シリカ等）に金属イオンを蒸着した無機
質抗菌剤７を混入してなるものである。
ト（アルミナ桂シリカ等）に金属イオンを蒸着した無機
質抗菌剤７を混入してなるものである。
【００１４】この無機質抗菌剤７は微粒状であり、その
単体の一片の寸法は、おおよそ１〜３０ミクロン程度で
あり、その表面には多数の表面穴（細孔や空洞を含む）
が形成されている。この表面穴の存在により、無機質抗
菌剤７は、例えば１５０〜９００平方ｍ／ｇという非常
に大きな比表面積が得られ、その結果無機質抗菌剤の抗
菌金属イオンは活性度の高い状態で、かつ接触面積の大
きい状態で細菌、カビ類や酵母に対して抗菌や殺菌作用
を発揮する利点がある。
単体の一片の寸法は、おおよそ１〜３０ミクロン程度で
あり、その表面には多数の表面穴（細孔や空洞を含む）
が形成されている。この表面穴の存在により、無機質抗
菌剤７は、例えば１５０〜９００平方ｍ／ｇという非常
に大きな比表面積が得られ、その結果無機質抗菌剤の抗
菌金属イオンは活性度の高い状態で、かつ接触面積の大
きい状態で細菌、カビ類や酵母に対して抗菌や殺菌作用
を発揮する利点がある。
【００１５】本発明の無機質抗菌剤７の抗菌スペクトル
は広範であり、それの抗菌・防カビ（防臭）効果は長時
間に亙って安定に保持される。また比表面積の発達した
多孔質性ゼオライトにイオン結合している抗菌性金属
は、ゼオライトの活性点付近に分布しているが、これは
容易に解離して抗菌性金属イオンを放出する。さらに前
記ゼオライト中の酸素は、ゼオライトに結合している抗
菌金属の触媒作用に基づいて、部分的に活性酸素に転換
される。
は広範であり、それの抗菌・防カビ（防臭）効果は長時
間に亙って安定に保持される。また比表面積の発達した
多孔質性ゼオライトにイオン結合している抗菌性金属
は、ゼオライトの活性点付近に分布しているが、これは
容易に解離して抗菌性金属イオンを放出する。さらに前
記ゼオライト中の酸素は、ゼオライトに結合している抗
菌金属の触媒作用に基づいて、部分的に活性酸素に転換
される。
【００１６】この様な抗菌性金属イオン並びに活性酸素
が、本発明抗菌剤の抗菌や殺菌作用を発揮するメカニズ
ムとなる。
が、本発明抗菌剤の抗菌や殺菌作用を発揮するメカニズ
ムとなる。
【００１７】この抗菌剤７の混入は、ウレタン発泡樹脂
の発泡前に混入することになり、結果的にウレタン発泡
樹脂の隅々に至るまで万遍なく混入されることになる。
抗菌剤７の混入比率は、重量比でウレタン発泡樹脂対抗
菌剤は、１０００対１〜３程度が好ましい。
の発泡前に混入することになり、結果的にウレタン発泡
樹脂の隅々に至るまで万遍なく混入されることになる。
抗菌剤７の混入比率は、重量比でウレタン発泡樹脂対抗
菌剤は、１０００対１〜３程度が好ましい。
【００１８】本発明では、綿糸（２０番単糸）とレーヨ
ン糸（１０番単糸）とを撚糸状態に織り上げ、その綿糸
部分に直径３０ミクロンの超極細銅繊維４を絡ませて外
層体１の布体を作成した。
ン糸（１０番単糸）とを撚糸状態に織り上げ、その綿糸
部分に直径３０ミクロンの超極細銅繊維４を絡ませて外
層体１の布体を作成した。
【００１９】この外層体１にて厚さ２ｍｍの内層体５を
包被し、縦寸２５ｃｍ、横寸２４ｃｍ、厚さ寸法４ｍｍ
の抗菌クロス（小型）と、さらに別のものとして外層体
１にて厚さ５ｍｍの内層体５を包被し、縦寸２９ｃｍ、
横寸２４ｃｍ、厚さ寸法７ｍｍの抗菌クロス（大型）を
作成した。
包被し、縦寸２５ｃｍ、横寸２４ｃｍ、厚さ寸法４ｍｍ
の抗菌クロス（小型）と、さらに別のものとして外層体
１にて厚さ５ｍｍの内層体５を包被し、縦寸２９ｃｍ、
横寸２４ｃｍ、厚さ寸法７ｍｍの抗菌クロス（大型）を
作成した。
【００２０】実施例 本発明抗菌クロス（大型）を２０回洗濯した後、汚染実
験液（２４，０００個／ｍｌの大腸菌を含む生理食塩
水）を含浸させた実施例１と、本発明抗菌クロス（小
型）を２０回洗濯した後、汚染実験液（２４，０００個
／ｍｌの大腸菌を含む生理食塩水）を含浸させた実施例
２と、本発明の大型クロスと同形の綿糸製クロスに、エ
タノール濃度６７重量％の液状殺菌剤を２０ｍｌ含浸さ
せて乾燥させたものを２０回洗濯した後、汚染実験液
（２４，０００個／ｍｌの大腸菌を含む生理食塩水）を
含浸させた比較例１との３例を用意し、それぞれのクロ
スからの絞り液中の大腸菌の数を測定した。
験液（２４，０００個／ｍｌの大腸菌を含む生理食塩
水）を含浸させた実施例１と、本発明抗菌クロス（小
型）を２０回洗濯した後、汚染実験液（２４，０００個
／ｍｌの大腸菌を含む生理食塩水）を含浸させた実施例
２と、本発明の大型クロスと同形の綿糸製クロスに、エ
タノール濃度６７重量％の液状殺菌剤を２０ｍｌ含浸さ
せて乾燥させたものを２０回洗濯した後、汚染実験液
（２４，０００個／ｍｌの大腸菌を含む生理食塩水）を
含浸させた比較例１との３例を用意し、それぞれのクロ
スからの絞り液中の大腸菌の数を測定した。
【００２１】経過時間ごとに測定した結果を表１に示
す。
す。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【発明の効果】よって本発明によれば、抗菌クロスの外
層体及び内層体の双方から抗菌効果が発揮されるため、
洗濯を繰り返す等して長時間経過したものであっても、
極めて強い抗菌力を保持できるという優れた効果があ
る。
層体及び内層体の双方から抗菌効果が発揮されるため、
洗濯を繰り返す等して長時間経過したものであっても、
極めて強い抗菌力を保持できるという優れた効果があ
る。
【００２４】さらに本発明は、内層体を発泡ウレタン樹
脂で製造し、これを外層体で包被してなるから、手触り
が良く、全体の弾性にも富み含水性にも優れた極めて使
い易いクロスであるという特徴もある。
脂で製造し、これを外層体で包被してなるから、手触り
が良く、全体の弾性にも富み含水性にも優れた極めて使
い易いクロスであるという特徴もある。
【図１】本発明に係る抗菌クロスの斜視図である。
【図２】前図のＩＩ−ＩＩ線拡大断面図である。
【図３】綿糸とレーヨン糸と、超極細導線糸の関係を示
す拡大図である。
す拡大図である。
１ 外層体 ２ 綿糸 ３ レーヨン糸 ４ 超極細銅繊維 ５ 内層体 ６ ウレタン発泡樹脂 ７ 抗菌剤 ８ 提げ手 ９ 縫い目
Claims (1)
- 【請求項１】 イオン交換可能な金属が、銀、銅及び亜
鉛からなる群から選ばれた、少なくとも一種類の金属で
一部分又は実質上、全量置換されてなる微粒状の多孔質
性のゼオライトからなる無機質抗菌剤をウレタン発泡樹
脂に混入してなる内層体と、綿糸及びレーヨン糸を撚糸
状態にして織り上げた布体に、直径１５〜８０ミクロン
の超極細銅繊維を絡ませてなる外層体とで構成されたこ
とを特徴とする抗菌クロス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05115200A JP3099301B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 抗菌クロス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05115200A JP3099301B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 抗菌クロス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06297626A JPH06297626A (ja) | 1994-10-25 |
| JP3099301B2 true JP3099301B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=14656838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05115200A Expired - Lifetime JP3099301B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 抗菌クロス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3099301B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3159948B2 (ja) * | 1997-08-21 | 2001-04-23 | トリテック有限会社 | 食品ラップ布 |
| CA2407600C (en) * | 2000-05-17 | 2007-08-07 | Milliken & Company | Antimicrobial transfer substrates and methods of use therewith |
| GB0723611D0 (en) * | 2007-12-03 | 2008-01-09 | Dunlop Louisa J | Abrading material |
| CN103538511B (zh) * | 2013-09-25 | 2017-04-12 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 抗菌汽车地毯及其制备方法 |
| US11634860B2 (en) | 2016-05-12 | 2023-04-25 | Applied Silver, Inc. | Articles and methods for dispensing metal ions into laundry systems |
| EP3565412A4 (en) | 2016-10-31 | 2020-12-30 | Applied Silver Inc. | DISTRIBUTION OF METAL IONS IN DISCONTINUOUS WASHING MACHINES AND DRYERS |
| CL2018003823A1 (es) * | 2018-12-27 | 2019-03-29 | Univ De Santiago De Chile 50% | Material que incorpora vitamina d para su posterior liberación y método para obtener dicho material |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP05115200A patent/JP3099301B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06297626A (ja) | 1994-10-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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