JP3099274U6 - 採血用注射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 採血をした後、簡易で、且つ安全な操作で採血針を注射器のシリンダ内に収納できる安全で、使いやすい採血用注射器を提供する。
【解決手段】 上面にニードル貫通部を一体に形成した中空のシリンダと、該シリンダのニードル貫通部に対応する位置に凸状固定座を一体に形成するとともに、下端を開口面とし、該シリンダ内に摺動自在に設ける内スリーブと、上ニードル、下ニードル及び該上下ニードルを連結するジョイントとによってなり、該下ニードルが該シリンダ内に位置するように該内スリーブの凸状固定座に設けられるニードルユニットとによって構成する採血用注射器において、該シリンダの側壁には円弧状のガイド溝を形成し、かつ該ガイド溝の上端と下端にそれぞれ位置決め溝を形成するとともに、該内スリーブの側壁に該内スリーブに固定するスライド手段を設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、採血をするための、採血用注射器に関するものである。
医学の発達にともない、治療の過程において、患者から採血して血液分析を行うことがますます必要になってきた。血液分析の結果、患者の感染した病気の病原菌が何であるか、患者の身体の生理機能、もしくはそれぞれの器官の機能は正常であるかなどを理解することができる。但し、採血を行う場合、医療関係者が不注意によって採血針を自己の身体に刺してしまうことがある。かかる医療事故によって、医療関係者が病気に感染する恐れがあり、甚だしくはAIDS、もしくは肝炎などの致死の可能性のある病気に感染することもあり、医療関係者の安全に大きな影響を与えるとともに、仕事に対する向上心を低下させることにもなり、ひいては医療サービス全体の品質を低下させることにもなる。
従来の採血用注射器は採血を行った後、採血針が注射器の外部に露出するため、医療関係者が容易に針を刺してしまう。経験のある医療関係者であっても、不注意で針を刺すことがある。このため、数年来、如何にして針を刺す医療事故を防ぐか、専門家などから様々な対策が提供されている。但し、これらはいずれも採血器を取り扱う動作に関するものであって、如何にして採血後にキャップを被せて、採血器が不安全な状態になる確率を減少させるかといったものである。即ち、外部に露出した針にキャップを被せるという不安全な動作を行い、針が刺さるという医療事故の発生を減少させようというものであるため、その効果にも限りがあり、医療関係者の安全を完全に保障することはできない。
この考案が解決しようとする課題は、採血をした後、簡易で、且つ安全な操作で採血針を注射器のシリンダ内に収納できる安全で、使いやすい採血用注射器を提供することにある。
請求項1に記載する採血用注射器は、上面にニードル貫通部を一体に形成してなる中空のシリンダと、
中空に形成され、上面の該シリンダのニードル貫通部に対応する位置に凸状固定座を一体に形成するとともに、下端を開口面とし、該シリンダ内に摺動自在に設ける内スリーブと、
上ニードルと、下ニードルと、及び該上ニードルと下ニードルとを連結するジョイントとによってなり、該下ニードルが該シリンダ内に位置するように該内スリーブの凸状固定座に設けられるニードルユニットとによって構成する採血用注射器において、
該シリンダの側壁には、円弧状のガイド溝を形成し、かつ該ガイド溝の上端と下端にそれぞれ位置決め溝を形成するとともに、該内スリーブの側壁にスライド手段を形成し、該スライド手段が該シリンダのガイド溝を貫通して該内スリーブに固定するように構成する。
請求項2に記載する採血用注射器は、請求項1におけるシリンダ上面に形成されるニードル貫通部が、該シリンダ上面の中央の位置に形成されるスリーブであって、該上ニードルと下ニードルとが該ジョイントを介して直線状に連結する。
請求項3に記載する採血用注射器は、請求項2におけるシリンダ上面のスリーブ内壁と、該ジョイントの内壁にそれぞれ螺刻し、該ニードルユニットを螺合させる。
請求項4に記載する採血用注射器は、請求項1におけるニードル貫通部が、シリンダ上面の円周の一部を切り欠いてなる開口であって、該内スリーブ上面の凸状固定座が該開口の位置に対応するように円周よりに形成し、かつ該凸状固定座にZ字状ニードルを設ける。
請求項5に記載する採血用注射器は、請求項1における上ニードルが該ジョイントに対して着脱自在に設けられる。
請求項6に記載する採血用注射器は、請求項1における内スリーブの下端縁部に複数の切り欠き溝を形成する。
請求項7に記載する採血用注射器は、請求項1における内スリーブは、下端縁部を下方に延伸させて長い筒状の内スリーブとする。
請求項8に記載する採血用注射器は、請求項7における内スリーブ底端にカバーを着脱自在に設ける。
請求項9に記載する採血用注射器は、請求項7における採血用注射器は、使用時に真空採血カップを該内スリーブ内に挿入して採血に供し、該真空採血カップは、上部開口面に弾性を有する栓を設けて遮蔽する。
請求項10に記載する採血用注射器は、請求項7におけるシリンダの壁面に長手方向にスライド溝を形成し、該スライド溝に真空採血カップを取り出すための取り出し手段を設ける。
請求項11に記載する採血用注射器は、請求項10における取り出し手段は、押し板と、スライドブロックとを含んでなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凸状の前位置決めリブと、後位置決めリブとを形成し、該位置決めリブと後位置決めリブとの間に形成される領域をスライド領域とする。
請求項12に記載する採血用注射器は、請求項10における取り出し手段は、押し板と、スライドブロックとを含んでなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凹溝を形成する。
請求項13に記載する採血用注射器は、請求項1における採血用注射器は、使用時に真空採血カップを該シリンダ内に挿入して採血に供し、該真空採血カップは、上部開口面に弾性を有する栓を設けて遮蔽する。
請求項14に記載する採血用注射器は、請求項1におけるシリンダの側壁に形成するガイド溝は、上端が水平方向の両方向に延伸して位置決め溝を形成し、該ガイド溝と位置決め溝とがT字状をなすように形成する。
請求項15に記載する採血用注射器は、請求項1におけるシリンダの側壁に形成するガイド溝は、上端が水平方向の一方に延伸して位置決め溝を形成する。
請求項16に記載する採血用注射器は、請求項1におけるガイド溝の上下端に形成する位置決め溝の幅が、該ガイド溝の幅より広い。
請求項17に記載する採血用注射器は、請求項1におけるガイド溝は、適宜な位置に側壁を鋸刃状に形成したスライド制限部を形成する。
請求項18に記載する採血用注射器は、請求項1におけるガイド溝の下方に係合部を形成する。
請求項19に記載する採血用注射器は、請求項1におけるシリンダの底端にカバーを着脱自在に設ける。
請求項20に記載する採血用注射器は、請求項1におけるスライド手段が、押し圧板と摺動桿とを含んでなる。
請求項21に記載する採血用注射器は、請求項20における摺動桿の前端両側面には、それぞれ少なくとも1以上の固定リブを一体に形成する。
請求項22に記載する採血用注射器は、請求項1におけるスライド手段の摺動桿が該内スリーブに対して着脱自在に設けられる。
請求項23に記載する採血用注射器は、請求項1におけるスライド手段は該内スリーブと一体に形成され、該スライド溝の下方に、該スリーブをシリンダ内に設けるための係合部を形成する。
請求項24に記載する採血用注射器は、請求項1におけるスライド溝の下端に形成される位置決め溝が傾斜して形成される傾斜位置決め溝である。
請求項25に記載する採血用注射器は、請求項1におけるシリンダの外壁にスライド溝を形成するとともに、該内スリーブの該スライド溝に対応する位置に位置決め溝を形成して該取り出し手段を設ける。
請求項26に記載する採血用注射器は、請求項25における取り出し手段はスライドブロックと押し圧板とによってなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凸状の位置決めリブを前後に形成し、該前後位置決めリブとの間に形成される領域をスライド領域とする。
請求項27に記載する採血用注射器は、請求項25における取り出し手段はスライドブロックと押し圧板とによってなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凹溝を形成する。
本考案の採血用注射器は、簡易な操作で使用後のニードルをシリンダ内に収納し、安全を確保するという利点がある。
また、本考案の採血用注射器は、真空採血カップを交換して採血を継続させる場合、真空採血カップの取り出しが容易になるという利点がある。
本考案の採血用注射器は、上面にニードル貫通部を一体に形成してなる中空のシリンダと、中空に形成され、上面の該シリンダのニードル貫通部に対応する位置に凸状固定座を一体に形成するとともに、下端を開口面とし、該シリンダ内に摺動自在に設ける内スリーブと、上ニードル、下ニードル及び該上ニードルと下ニードルとを連結するジョイントとによってなり、該下ニードルが該シリンダ内に位置するように該内スリーブの凸状固定座に設けられるニードルユニットとによって構成する採血用注射器において、該シリンダの側壁には、円弧状のガイド溝を形成し、かつ該ガイド溝の上端と下端にそれぞれ位置決め溝を形成するとともに、該内スリーブの側壁にスライド手段を形成し、該スライド手段が該シリンダのガイド溝を貫通して該内スリーブに固定するように構成し、採血用注射器の使用後において簡易な操作でニードルをシリンダ内に収納して安全を確保するという目的を、実現した。
図1、図2、図3は、本考案による採血用注射器の1実施例の図である。図面によれば、本考案による採血用注射器は、中空のシリンダ(10)を具え、該シリンダ(10)上面の中央の位置にはニードル貫通部である中空のスリーブ(12)を一体に形成する。また、シリンダ(10)の側壁には、円弧状のガイド溝(14)を形成する。ガイド溝(14)は上下端にそれぞれ位置決め溝を形成する。即ち、ガイド溝(14)は、上端が水平方向の一方に延伸して上部位置決め溝(16)を形成し、かつ下端には傾斜位置決め溝(18)を形成する。上部位置決め溝(16)は、ガイド溝(14)の上端が水平方向の両方向に延伸して、ガイド溝(14)とT字状をなすように形成してもよい。上部位置決め溝(16)と傾斜位置決め溝(18)の溝の幅は、ガイド溝(14)より広くする。さらに、ガイド溝(14)は、傾斜位置決め溝(18)に近接した適宜な位置において、側壁を鋸刃状に形成したスライド制限部(20)を形成する。
シリンダ(10)の底端には、埃などの進入を防ぐためにカバー(22)を着脱自在に設けるとともに、内部に内スリーブ(30)を設ける。内スリーブ(30)は、下端を開口面(32)とし、かつ下端縁部に複数の切り欠き溝(34)を形成することによって、下端縁部に弾性を具えさせる。よって、内スリーブ(30)をシリンダ(10)内に容易に設けることができる。内スリーブ(30)の上面で、シリンダ(10)上面のスリーブ(12)に対応する位置に、該スリーブ(12)内に進入する中空の凸状固定座(36)を一体に形成する。
凸状固定座(36)には、直線状のニードルユニット(38)を設ける。ニードルユニット(38)は、ジョイント(40)と、上ニードル(42)と、下ニードル(44)とを一体に組み立ててなり、凸状固定座(36)の内壁と、該ジョイント(40)の外壁にそれぞれ螺刻して、ニードルユニット(38)を凸状固定座(36)に螺合させて固定する。但し、上ニードル(42)は、図3に開示するように着脱自在に構成してもよい。
内スリーブ(30)の外壁には、押し圧板(47)と摺動桿(48)とによってなるスライド手段(46)を設ける。摺動桿(48)の前端両側面には、それぞれ2本の固定リブ(45)を一体に形成する。また、内スリーブ(30)の壁面の適宜な位置に位置決め溝(49)を形成し、摺動桿(48)はシリンダ(10)の外部からガイド溝(14)を貫通して該位置決め溝(49)に嵌着する。即ち、スライド手段(46)は内スリーブ(30)に対して着脱自在に設ける。
図4、図5に開示するように、この考案による採血用注射器を使用する場合、予めスライド手段(46)をスリーブ(12)の上部位置決め溝(16)に移動させて、内スリーブ(30)をスリーブ(12)の上端に移動させ、上ニードル(42)をスリーブ(12)外に露出させる。上ニードル(42)の傾斜面の方向は、スライド手段(46)の上部位置決め溝(16)内における位置によって調整する。即ち、スライド手段(46)を上部位置決め溝(16)内において移動させることによって内スリーブ(30)を回転させて上ニードル(42)の傾斜面の方向を調整し、採血のための操作の便宜を図る。
シリンダ(10)は、未使用の状態においては、カバー(22)を着脱自在に設けて埃などの異物の微粒子が内部に侵入して汚染することのないようにする。
この考案による採血用注射器は、図6、図7に開示するように、真空採血カップ(50)をシリンダ(10)内に挿入して用いる。すなわち、上ニードル(42)を被採血者の静脈血管に挿入し、シリンダ(10)内に挿入した真空採血カップ(50)を内スリーブ(30)の方向に押すと、下ニードル(44)が弾性を有する真空採血カップ(50)の栓(52)に突き刺さり、貫通する。真空採血カップ(50)の内部は、真空状態であるので人体の血圧によって血液が上ニードル(42)と下ニードル(44)を通過して、真空採血カップ(50)内に流れ、採血が完了する。
図8、図9、図10に開示するように、採血が完了した後、真空採血カップ(50)を取り出し、シリンダ(10)の底端にカバー(22)を着脱自在に設けて遮蔽し、埃などの異物の微粒子がシリンダ(10)内に進入しないようにする。更に、スライド手段(46)を摺動させて傾斜位置決め溝(18)内に位置決めする。よって、内スリーブ(30)がシリンダ(10)内の底端縁部に近接した位置に位置決めされる。この場合、シリンダ(10)の底端はカバー(22)で遮蔽してあるため、スライド手段(46)を摺動させる動作中に不注意から指先をシリンダ(10)内に入れて下ニードル(44)が刺さることを防ぐことができる。また、傾斜位置決め溝(18)は傾斜して形成されるため、スライド手段(46)を傾斜位置決め溝(18)に位置決めすると、内スリーブ(30)が傾斜した状態になり、上ニードル(42)も傾斜してスリーブ(12)を通過する垂直の移動方向からシリンダ(10)の壁面寄りに偏る。このため、上ニードル(42)、もしくはニードルユニット(38)が何らかの原因で外れて前方に移動してスリーブ(12)の内部に露出することを防ぐことができる。
ガイド溝(14)は、平滑な円弧状に形成されるため、スライド手段(46)を移動させて上部位置決め溝(16)、もしくは傾斜位置決め溝(18)に移動させる操作が円滑、且つ容易に行うことができる。すなわち、簡易な手の動作で位置決めさせることができ、実用的である。
図11は、本考案の第2の実施例を表わす図である。図面によれば、第2の実施例による採血用注射器は、第1の実施例と略同様の構造であるが、次に掲げる点において異なる。すなわち、シリンダ(10)の上面には円周の一部を切り欠いて開口(64)を形成する。内スリーブ(30)の上面に形成する凸状固定座(36)は、開口(64)の位置に対応するように円周よりに形成する。ニードルはZ字状ニードル(60)を設ける。
ガイド溝(14)は、底端部に至り水平方向に延伸し、更に上方に延伸して下部位置決め溝(66)を形成する。よって、スライド手段(46)がガイド溝(14)に沿って下方に移動し、更に水平に移動し、上方の下部位置決め溝(66)内に至り位置決めされると、上ニードル(42)は、シリンダ(10)の開口(64)を通過する垂直の移動経路から外れる。このため、何らかの原因で、内スリーブ(30)がシリンダ(10)の上面に向かって移動し、上ニードル(42)が開口(64)から外部に露出して使用者に刺さることを防ぐことができる。スライド手段(46)は、内スリーブ(30)と一体に形成し、ガイド溝(14)の下方に係合部(62)を形成し内スリーブ(30)をシリンダ(10)内に設ける場合、該係合部(62)からスライド手段(46)をガイド溝(14)内に進入させる。
図12、図13は、本考案の第3の実施例を表わす図である。図面によれば、第3の実施例による採血用注射器は、上述する実施例における内スリーブ(30)の下端縁部を下方に延伸させて長い筒状の内スリーブ(70)とする。内スリーブ(70)の底端は、埃などの侵入を防ぐカバー(72)を着脱自在に設けて遮蔽する。使用する場合は、真空採血カップ(50)を内スリーブ(70)内に挿入して用い、真空採血カップ(50)を内スリーブ(70)の上面の方向に押すと、下ニードル(44)が真空採血カップ(50)の栓(52)を貫通して採血血液を抽出する。
図14、図15は、本考案の第4の実施例を表わす図である。図面によれば、第4の実施例による採血用注射器は、上述する実施例と略同様であるが、シリンダ(10)の壁面に長手方向にスライド溝(88)を形成し、該スライド溝(88)に取り出し手段(80)を設けた点において異なる。取り出し手段(80)は、押し板(82)と、略L字状に形成されるスライドブロック(84)とを含んでなり、スライドブロック(84)の両側面にはそれぞれ凸状の前位置決めリブ(85)と、後位置決めリブ(86)とを形成する。前位置決めリブ(85)と後位置決めリブ(86)との間に形成される領域をスライド領域(87)とし、スライド溝(88)の壁面が該スライド領域(87)に当接して、取り出し手段(80)がシリンダ(10)に摺動自在に設けられる。また、内スリーブ(90)の該スライド溝(88)に対応する位置には、位置決め溝(92)を形成し、取り出し手段(80)のL字状に形成したスライドブロック(84)の一端が内スリーブ(90)の該位置決め溝(92)から内スリーブ(90)内に至る。当然の事ながら、スライドブロック(84)は、L字状以外のその他形状に形成してもよい。
図16、図17に開示するように、採血が完了して、真空採血カップ(50)を取り出す場合、取り出し手段(80)を下方に摺動させるとスライドブロック(84)の一端が真空採血カップ(50)の栓(52)を下方に押し圧し、真空採血カップ(50)の底端がシリンダ(10)の底端から適宜な長さだけ露出する。このため、真空採血カップ(50)が取り出し易くなり、真空採血カップ(50)を交換することによって継続して採血することができる。よって、1回の採血で5cc以下の真空採血カップ(50)を複数本採血する場合の手間を省くことができる。一般の採血用注射器のシリンダの長さは比較的長く、5cc以下の容量の真空採血カップの長さは比較的短い。このため、採血するために真空採血カップ(50)をシリンダ(10)内に挿入すると、真空採血カップ(50)は略完全にシリンダ(10)内に収納され、採血が完了して取り出す操作が難しくなる(図11A参照)。これは、医療関係者である使用者が被採血者に対して針を刺して抜く動作を繰り返さなければならない原因となり、被採血者の痛みを増すのみならず、医療関係者にとっても使用上不便である。
図18、図19に取り出し手段の他の実施形態を開示する。図面によれば、取り出し手段(95)はL字状のスライドブロック(97)の両側面にそれぞれ凹溝(99)を形成し、該凹溝(99)と、スライド溝(88)とによって取り出し手段(95)をシリンダに摺動自在に設ける。その他部材、もしくは使用方法などは、上述の実施例と同様である。
以上をまとめると、この考案による採血用注射器はシリンダ(10)に形成するガイド溝(14)と、スライド手段(46)とによって内スリーブ(30)、もしくは長い筒状の内スリーブ(70)を摺動させ、該スライド手段(46)を上部位置決め溝(16)、傾斜位置決め溝(18)、もしくは下部位置決め溝(66)に位置決めし、内スリーブ(30)、もしくは(70)をシリンダ(10)の前端、もしくは後端に至らす。また、上ニードル(42)の傾斜面の方向は、スライド手段(46)を上部位置決め溝(16)内で移動させることによって調整することができ、採血の動作の便宜を図ることができる。採血が終了した後は、スライド手段(46)を傾斜位置決め溝(18)、もしくは下部位置決め溝(66)に位置決めすることによって、内スリーブ(30)、もしくは(70)をシリンダ(10)の下方に位置決めし、且つニードルユニット(38)、もしくはZ字状ニードル(60)をシリンダ(10)内に収納することができる。更に、カバー(22)、もしくは(72)によってシリンダ(10)の底端を遮蔽して埃などが進入することを防ぐとともに、下ニードル(44)がシリンダ(10)の底端から露出することを防ぐことができる。
また、ガイド溝(14)に傾斜位置決め溝(18)を形成するか、もしくはガイド溝(14)の底端が延伸して下部位置決め溝(66)を形成することによってスライド手段(46)を該傾斜位置決め溝(18)か、もしくは下部位置決め溝(66)に位置決めすると、上ニードル(42)がスリーブ(12)、もしくは開口(64)を通過する垂直の経路から外れ一方に偏るため、シリンダ(10)の上端から上ニードル(42)が露出することを防ぐことができる。更に、スライド溝(14)の下方側壁を鋸刃状に形成したスライド制限部(20)を形成することによって、スライド手段(46)が傾斜位置決め溝(18)、もしくは下部位置決め溝(66)に位置決めした場合、スライド手段(46)が傾斜位置決め溝(18)、もしくは下部位置決め溝(66)から上方に移動して上ニードル(42)がシリンダ(10)の上面から露出することを防ぐことができる。
更に、この考案においては、シリンダ(10)の外壁に別途スライド溝(88)を形成し、取り出し手段(80)、もしくは(95)を摺動自在に設ける。このため、1回の採血で5cc以下の真空採血カップ(50)を複数本用いる場合、1本採血する毎に取り出し手段(80)、もしくは(95)を下方に移動させるだけで真空採血カップ(50)の底部をシリンダ(10)の底端から適宜な長さだけ露出させることができ、取り出し易くなる。次いで、真空採血カップ(50)を交換するだけで継続して採血することができるため、被採血者の痛みを減少させるとともに、採血を行う医療関係者にとって採血用注射器の操作性が高められ、実用的である。
第1の実施例による採血用注射器を示した分解図である。 図1に開示する採血用注射器を示した断面図である。 図1に開示する採血用注射器における内スリーブとニードルユニットを示した分解図である。 図1に開示する採血用注射器とニードル先端部の傾斜面を示した説明図である。 図1に開示する採血用注射器と方向を調整したニードル先端部の傾斜面を示した説明図である。 図1に開示する採血用注射器に真空採血カップを挿入した状態を示した断面図である。 図6に開示する採血用注射器の使用態様を示した断面図である。 図1に開示する採血用注射器における傾斜位置決め溝を示した説明図である。 図8における傾斜位置決め溝と内スリーブとの関係をを示した説明図である。 図8における傾斜位置決め溝に内スリーブを位置決めした状態を示した説明図である。 第2の実施例による採血用注射器を示した分解図である。 第3の実施例による採血用注射器を示した分解図である。 図8に開示する採血用注射器の使用態様を表わす断面図である。 第4の実施例による採血用注射器を示した分解図である。 図14の局部拡大図である。 図14に開示する採血用注射器の使用態様を表わす説明図である。 図16に開示する採血用注射器の使用態様において真空採血カップを取り外す動作の説明図である。 第4の実施例による採血用注射器の他の形態を表わす説明図である。 図18の局部拡大図である。
符号の説明
10 シリンダ
12 スリーブ
14 ガイド溝
16 上部位置決め溝
18 傾斜位置決め溝
20 スライド制限部
22 カバー
30 内スリーブ
32 開口面
34 切り欠き溝
36 凸状固定座
38 ニードルユニット
40 ジョイント
42 上ニードル
44 下ニードル
45 固定リブ
46 スライド手段
47 押し圧板
48 摺動桿
49 位置決め溝
50 真空採血カップ
52 栓
60 Z字状ニードル
62 係合部
64 開口
66 下部位置決め溝
70 内スリーブ
72 カバー
80 取り出し手段
82 押し板
84 スライドブロック
85 前位置決めリブ
86 後位置決めリブ
87 スライド領域
88 スライド溝
90 内スリーブ
92 位置決め溝
95 取り出し手段
97 スライドブロック
99 凹溝

Claims (27)

  1. 上面にニードル貫通部を一体に形成してなる中空のシリンダと、
    中空に形成され、上面の該シリンダのニードル貫通部に対応する位置に凸状固定座を一体に形成するとともに、下端を開口面とし、該シリンダ内に摺動自在に設ける内スリーブと、
    上ニードルと、下ニードルと、及び該上ニードルと下ニードルとを連結するジョイントとによってなり、該下ニードルが該シリンダ内に位置するように該内スリーブの凸状固定座に設けられるニードルユニットとによって構成する採血用注射器において、
    該シリンダの側壁には、円弧状のガイド溝を形成し、かつ該ガイド溝の上端と下端にそれぞれ位置決め溝を形成するとともに、該内スリーブの側壁にスライド手段を形成し、該スライド手段が該シリンダのガイド溝を貫通して該内スリーブに固定するように構成することを特徴とする採血用注射器。
  2. 前記シリンダ上面に形成されるニードル貫通部が、該シリンダ上面の中央の位置に形成されるスリーブであって、該上ニードルと下ニードルとが該ジョイントを介して直線状に連結することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  3. 前記シリンダ上面のスリーブ内壁と、該ジョイントの内壁にそれぞれ螺刻し、該ニードルユニットを螺合させることを特徴とする請求項2に記載の採血用注射器。
  4. 前記ニードル貫通部が、シリンダ上面の円周の一部を切り欠いてなる開口であって、該内スリーブ上面の凸状固定座が該開口の位置に対応するように円周よりに形成し、かつ該凸状固定座にZ字状ニードルを設けることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  5. 前記上ニードルが該ジョイントに対して着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  6. 前記内スリーブの下端縁部に複数の切り欠き溝を形成することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  7. 前記内スリーブは、下端縁部を下方に延伸させて長い筒状の内スリーブとすることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  8. 前記内スリーブ底端にカバーを着脱自在に設けることを特徴とする請求項7に記載の採血用注射器。
  9. 前記採血用注射器は、使用時に真空採血カップを該内スリーブ内に挿入して採血に供し、該真空採血カップは、上部開口面に弾性を有する栓を設けて遮蔽することを特徴とする請求項7に記載の採血用注射器。
  10. 前記シリンダの壁面に長手方向にスライド溝を形成し、該スライド溝に真空採血カップを取り出すための取り出し手段を設けることを特徴とする請求項7に記載の採血用注射器。
  11. 前記取り出し手段は、押し板と、スライドブロックとを含んでなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凸状の前位置決めリブと、後位置決めリブとを形成し、該位置決めリブと後位置決めリブとの間に形成される領域をスライド領域とすることを特徴とする請求項10に記載の採血用注射器。
  12. 前記取り出し手段は、押し板と、スライドブロックとを含んでなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凹溝を形成することを特徴とする請求項10に記載の採血用注射器。
  13. 前記採血用注射器は、使用時に真空採血カップを該シリンダ内に挿入して採血に供し、該真空採血カップは、上部開口面に弾性を有する栓を設けて遮蔽することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  14. 前記シリンダの側壁に形成するガイド溝は、上端が水平方向の両方向に延伸して位置決め溝を形成し、該ガイド溝と位置決め溝とがT字状をなすように形成することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  15. 前記シリンダの側壁に形成するガイド溝は、上端が水平方向の一方に延伸して位置決め溝を形成することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  16. 前記ガイド溝の上下端に形成する位置決め溝の幅が、該ガイド溝の幅より広いことを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  17. 前記ガイド溝は、適宜な位置に側壁を鋸刃状に形成したスライド制限部を形成することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  18. 前記ガイド溝の下方に係合部を形成することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  19. 前記シリンダの底端にカバーを着脱自在に設けることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  20. 前記スライド手段が、押し圧板と摺動桿とを含んでなることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  21. 前記摺動桿の前端両側面には、それぞれ少なくとも1以上の固定リブを一体に形成することを特徴とする請求項20に記載の採血用注射器。
  22. 前記スライド手段の摺動桿が該内スリーブに対して着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  23. 前記スライド手段は該内スリーブと一体に形成され、該スライド溝の下方に、該スリーブをシリンダ内に設けるための係合部を形成することを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  24. 前記スライド溝の下端に形成される位置決め溝が傾斜して形成される傾斜位置決め溝であることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  25. 前記シリンダの外壁にスライド溝を形成するとともに、該内スリーブの該スライド溝に対応する位置に位置決め溝を形成して該取り出し手段を設けることを特徴とする請求項1に記載の採血用注射器。
  26. 前記取り出し手段はスライドブロックと押し圧板とによってなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凸状の位置決めリブを前後に形成し、該前後位置決めリブとの間に形成される領域をスライド領域とすることを特徴とする請求項25に記載の採血用注射器。
  27. 前記取り出し手段はスライドブロックと押し圧板とによってなり、該スライドブロックの両側面にはそれぞれ凹溝を形成することを特徴とする請求項25に記載の採血用注射器。
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