JP3098980U - 紙片ディスペンサー - Google Patents
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Abstract
【課題】接着剤が塗布された付箋紙を使うことなく、通常の紙片によって紙片を取り出す毎に次の紙片の取出し準備がなされる紙片ディスペンサーを提供する。
【解決手段】収納箱2の表面に開口した取出し口22から紙片Aを1枚づつ取り出す紙片ディスペンサー1であって、紙片Aは、本片部32と、ヒンジ部31で折返しされた折返し片部33を有する紙片であり、一の該紙片Aの本片部32と折返し片部33との間に他の前記紙片Bの本片部32を挟むように、かつ、一の前記紙片Aのヒンジ部31と他の前記紙片Bのヒンジ部31が反対側に位置するように、複数の前記紙片A、Bを交互に積載して紙片束3を形成し、該紙片束3を前記紙片収納箱2に収納したうえで前記紙片束3の最上部に位置する紙片Aの端部34が前記収納箱2の一部表面21に重なるよう前記収納箱2の取出し口22から露出させた構造を有する。
【選択図】 図3
【解決手段】収納箱2の表面に開口した取出し口22から紙片Aを1枚づつ取り出す紙片ディスペンサー1であって、紙片Aは、本片部32と、ヒンジ部31で折返しされた折返し片部33を有する紙片であり、一の該紙片Aの本片部32と折返し片部33との間に他の前記紙片Bの本片部32を挟むように、かつ、一の前記紙片Aのヒンジ部31と他の前記紙片Bのヒンジ部31が反対側に位置するように、複数の前記紙片A、Bを交互に積載して紙片束3を形成し、該紙片束3を前記紙片収納箱2に収納したうえで前記紙片束3の最上部に位置する紙片Aの端部34が前記収納箱2の一部表面21に重なるよう前記収納箱2の取出し口22から露出させた構造を有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は収納箱から紙片を一枚づつ取り出す紙片ディスペンサーに関し、特に、紙片を引き出す毎に次の紙片の端部を取出し口から露出させて紙片の引出しを容易にした紙片ディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、商品販促用に商品の案内や使い方やクーポン券などを印刷した紙片を収納箱に入れ、これを売り場や展示ブースなどに置いて顧客に情報提供やディスカウントサービスを行う宣伝広告方法が用いられるようになっている。
【0003】
この宣伝広告方法に用いられる紙片ディスペンサーとしては、例えば実用新案3071585号公報に記載された付箋紙収納容器や特許第2687913号に記載された付箋紙収納容器などがある。これら付箋紙収納器は、いずれも供給する紙片として、裏面端部に接着剤が塗布された付箋紙を用いており、接着剤の塗布位置を両端で互い違いに異ならせたものを積層し、付箋紙束としたものを収納容器に入れて使用するものである。
【0004】
これらの紙片ディスペンサーによれば、使用者が取り出し口から一端が露出している最初の付箋紙をつまんで引き出すことによって、他端の裏面で接着剤により繋がった次の付箋紙の一端がいっしょに引っ張られ、取出し口から引き出されることとなる。そして、使用者が最初の付箋紙をさらに引っ張って次の付箋紙と分離させることにより、次の付箋紙の一端が取出し口から露出することになり、次の付箋紙の取出し準備が完了される。
【0005】
このような付箋紙収納容器にあっては、付箋紙を一枚づつ取り出す毎に、次の付箋紙の端部が取出し口から露出することになり、付箋紙の取出し作業を簡単に行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
実用新案3071585号公報
【特許文献2】
特許第2687913号公報
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの紙片ディスペンサーの構造では、付箋紙専用のディスペンサーであって、紙片をその裏面に接着剤を塗布した付箋紙としなければ使用することができない。付箋紙を用いる構造は、通常の紙片に比べてコストがかかるという欠点があり、上記構造においては、特に付箋紙の接着剤は裏面の一方の端部に交互に塗布しなければならないため、製造工程が複雑となり、より高価なものとなってしまうという問題があった。
【0008】
また、付箋紙に塗布する接着剤の接着強度も調整が難しく、これを強くしすぎると、次の付箋紙から分離させる際に、これを必要以上に引っ張ってしまい、次の付箋紙が変形してしまう惧れが生じてしまう。また、反対に付箋紙の接着強度を弱くしすぎると、次の付箋紙の端部を取出し口から引き出す前に収納容器内で分離してしまい、次の付箋紙の取出し準備ができなくなってしまうという問題も生じる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本件考案は、接着剤が塗布された付箋紙を使うことなく、通常の紙片によって紙片を取り出す毎に次の紙片の取出し準備がなされる紙片ディスペンサーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本件考案にかかる紙片ディスペンサーは、収納箱の表面に開口した取出し口から紙片を1枚づつ取り出す構造であって、前記紙片は本片部と、ヒンジ部で折返しされた折返し片部を有する紙片であり、一の該紙片の本片部と折返し片部との間に他の前記紙片の本片部を挟むように、かつ、一の前記紙片のヒンジ部と他の前記紙片のヒンジ部が反対側に位置するように、複数の前記紙片を交互に積載して紙片束を形成する。そして、該紙片束を前記紙片収納箱に収納したうえで前記紙片束の最上部に位置する紙片の端部が前記収納箱の一部表面に重なるよう前記収納箱の取出し口から露出させるものである。
【0011】
また、前記紙片の本片部と折返し部は同形である紙片ディスペンサーとすることで、二つ折りのパンフレットタイプの紙片を提供することもできる。さらに、前記収納箱内において、前記紙束の下に付勢手段を配置し、該紙束を前記収納箱の取出し口側に押圧することで、取り出す紙片に続いて一端が引っ張られる次の紙片を押えることができ、紙片の円滑な分離を促進することができる。
【0012】
さらに、前記取出し口の両側には、互いに対向する方向を示す印が印刷が施され、前記取出し口から露出した前記紙片が何れか一方の前記印を隠すことで、他方の前記印により前記紙片の引出し方向を使用者に示すことができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
(第一実施形態)
次に、上記した本考案の実施形態を図面を用いて説明する。本件考案実施の形態の紙片ディスペンサーの一実施形態を図1から図3に示す。
【0014】
先ず図1及び図2を用いて、本実施形態の紙片ディスペンサーの構成を説明する。本実施形態の紙片ディスペンサー1はスーパーマーケットやコンビニエンスストアの売り場に置かれ、広告用紙片を顧客に提供する販売促進アイテムであって、紙製の箱体2と、この箱体2内に収納される紙片束3と、さらにこの紙片束3に対する付勢手段となる紙製の支持体4とから構成される。
【0015】
箱体2は、印刷により加飾された紙製シートを折って組み立てたものであり、上面21の略中央に、上面幅方向に横断し、所定の幅を有する取出し口22を形成している。後述する紙片A、B、…の端部がこの取出し口22から露出する。
【0016】
箱体2の上面21には、取出し口22の両側には、それぞれ紙片A、B、…の引出し方向を示し、互いに対向する矢印23a、23bがそれぞれ印刷されている。後述するように、紙片束3の最上部の紙片Aは、その端部34が箱体2の取出し口22から露出し、この紙片Aの端部が一方の矢印23aを隠すために、他方の矢印23bが紙片Aの引出し方向を使用者に示すこととなる。
【0017】
紙片束3は、複数の紙片A、B、…を積載したものであり、それぞれの紙片A、B、…は、中央のヒンジ部31で本片部32と折返し片部33とを二つ折りにしている。本片部32と折返し片部33とは同形であって見開き型のパンフレットとなり、これが商品説明書やクーポン券となるように表裏に印刷が施されている。折り畳まれた状態の紙片A、B、…は、箱体2の上面21と略同じ平面形状を有する。
【0018】
かかる紙片A、B、…は、一の紙片Aの折返し片部33が次の紙片Bの本片部32と折返し片部33との間に挟まれるように、かつ、ヒンジ部31が反対端側に位置するように、順次、互い違いに配置されて積層されている。そして、紙片束3の最上端の紙片Aは、本片部32の端部34が箱体2の取出し口22から露出し、使用者がこれを容易に引き出せる構造となっている。
【0019】
支持体4は、同様に厚手の紙製シートを折り畳んで形成したものであって、紙片束3を載置させる台部41と、この台部41の両端から下方に延長される一対の脚片42、42を有する。この台部41は箱体2の上面21と略同じ平面形状を有する。
【0020】
支持体4の脚片42は、折り線42aにより内側に凸となる「くの字」状に折り曲げられており、その長さは箱体2内に残留する紙片が一枚になっても、これを取出し口22側へ軽く押圧するように設定されている。
【0021】
次に、箱体2から紙片A、B、…を引き出す際の本実施形態の紙片ディスペンサー1の作動について図3を用いて説明する。まず、図3(a)に示すように、初期段階では、紙片束3最上部にある紙片Aの端部34が箱体2の取出し口22から露出する。
【0022】
この状態にあっては、紙片Aの端部34が箱体2の上面21に印刷された一方の矢印23aを覆うことで、使用者に対して他方の矢印23bのみ表示され、紙片Aの引出し方向が示される。紙片A、B、…の端部34は、交互に反対方向に取出し口22から露出し、この端部34が交互に一方の矢印23a、23bを覆うために、交互に異なる紙片A、B、…の取出し方向を使用者に教示することができる。
【0023】
次に、図3(b)に示すように、使用者が矢印23bに示す方向に紙片Aの端部34を引っ張ると、ヒンジ部31が取出し口22の縁を乗り越え、紙片Aの本片部32が引き出される。この際、紙片Aの本片部32と折返し片部33との間に挟まれている紙片Bの本片部32がいっしょに外へ引き出される。
【0024】
そして、図3(c)に示すように、紙片Aをさらに引っ張ると、ヒンジ31が開いて、折返し片部33が紙片Bの本片部32と折返し片部33から抜け出し、箱体2から取り出される。同時に、次に取り出されるべき紙片Bは、その本片部32の端部34が箱体2の取出し口22から露出して、取出しスタンバイ状態となる。
【0025】
この状態にあっては、露出した紙片Bの本片部32の端部が矢印23bを覆い、使用者には他方の矢印23aが示されて、紙片Bの引出し方向を教示する。また、支持台4が紙片束3を最後の紙片まで箱体2の内壁側に押圧するため、取出し口34から露出する紙片A、B、…の端部34が箱体2の上面21から浮き上がってしまうことを防止することができる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態の紙片ディスペンサー1によっては、箱体2の取出し口22から紙片Aの端部34を保持して取り出すことにより、次の紙片Bの端部34を自動的に取出し口22から露出させることができる。特に紙片A、B、…は接着剤を塗布した付箋紙のような特殊な用紙ではなく、通常の紙片を用いることができるため、製造コストを低く押えることができる。
【0027】
なお、これら実施形態の紙片ディスペンサー1は、箱体2の裏面に両面テープを取り付け、これをレジ台の上面や、陳列棚側面の壁面に取り付けるなどして、使用することができる。
【0028】
(第2実施形態)
本考案の第ニ実施形態を図4を用いて説明する。第一実施形態と同一の構成は同じ符号を付して説明を省略する。
【0029】
本実施形態は、紙片A、B、…の折返し片部35を本片部32に比べて小さくしており、紙片A、B、…の全体の面積を小さくすることができる。本実施形態の構造は、紙片A、B、…に記載する情報が少なくて良い場合など紙片Aの材料費や印刷コストを押える場合に有効である。
【0030】
なお、これら本件考案の紙片ディスペンサーは広告用紙片の頒布用装置として説明したが、他に紙片の内側にプライズを印刷したスピードクジの頒布装置や、単なる事務用メモ用紙の頒布装置としても使用することができるのは勿論であって、広く応用されるものである。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したように、本件考案によれば、接着剤が塗布された付箋紙のような特殊な紙片を使うことなく、通常の紙片によって紙片を取り出す毎に次の紙片の取出し準備がなされる紙片ディスペンサーを提供することができ、また、製造コストを低く押えた紙片ディスペンサーとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第一実施形態の紙片ディスペンサーの斜視図である。
【図2】同紙片ディスペンサーの幅方向断面図である。
【図3】同紙片ディスペンサーの紙片取り出し作業を示す説明図である。
【図4】本考案に係る第二実施形態の紙片ディスペンサーの長さ方向断面図である。
【符号の説明】
1 … 紙片ディスペンサー
2 … 箱体
22 … 取出し口
23a、23b … 矢印
3 … 紙片束
A、B、C、D … 紙片
31 … ヒンジ部
32 … 本片部
33、35 … 折返し片部
34 … 紙片の端部
4 … 支持台(付勢手段)
【考案の属する技術分野】
本考案は収納箱から紙片を一枚づつ取り出す紙片ディスペンサーに関し、特に、紙片を引き出す毎に次の紙片の端部を取出し口から露出させて紙片の引出しを容易にした紙片ディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、商品販促用に商品の案内や使い方やクーポン券などを印刷した紙片を収納箱に入れ、これを売り場や展示ブースなどに置いて顧客に情報提供やディスカウントサービスを行う宣伝広告方法が用いられるようになっている。
【0003】
この宣伝広告方法に用いられる紙片ディスペンサーとしては、例えば実用新案3071585号公報に記載された付箋紙収納容器や特許第2687913号に記載された付箋紙収納容器などがある。これら付箋紙収納器は、いずれも供給する紙片として、裏面端部に接着剤が塗布された付箋紙を用いており、接着剤の塗布位置を両端で互い違いに異ならせたものを積層し、付箋紙束としたものを収納容器に入れて使用するものである。
【0004】
これらの紙片ディスペンサーによれば、使用者が取り出し口から一端が露出している最初の付箋紙をつまんで引き出すことによって、他端の裏面で接着剤により繋がった次の付箋紙の一端がいっしょに引っ張られ、取出し口から引き出されることとなる。そして、使用者が最初の付箋紙をさらに引っ張って次の付箋紙と分離させることにより、次の付箋紙の一端が取出し口から露出することになり、次の付箋紙の取出し準備が完了される。
【0005】
このような付箋紙収納容器にあっては、付箋紙を一枚づつ取り出す毎に、次の付箋紙の端部が取出し口から露出することになり、付箋紙の取出し作業を簡単に行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
実用新案3071585号公報
【特許文献2】
特許第2687913号公報
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの紙片ディスペンサーの構造では、付箋紙専用のディスペンサーであって、紙片をその裏面に接着剤を塗布した付箋紙としなければ使用することができない。付箋紙を用いる構造は、通常の紙片に比べてコストがかかるという欠点があり、上記構造においては、特に付箋紙の接着剤は裏面の一方の端部に交互に塗布しなければならないため、製造工程が複雑となり、より高価なものとなってしまうという問題があった。
【0008】
また、付箋紙に塗布する接着剤の接着強度も調整が難しく、これを強くしすぎると、次の付箋紙から分離させる際に、これを必要以上に引っ張ってしまい、次の付箋紙が変形してしまう惧れが生じてしまう。また、反対に付箋紙の接着強度を弱くしすぎると、次の付箋紙の端部を取出し口から引き出す前に収納容器内で分離してしまい、次の付箋紙の取出し準備ができなくなってしまうという問題も生じる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本件考案は、接着剤が塗布された付箋紙を使うことなく、通常の紙片によって紙片を取り出す毎に次の紙片の取出し準備がなされる紙片ディスペンサーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本件考案にかかる紙片ディスペンサーは、収納箱の表面に開口した取出し口から紙片を1枚づつ取り出す構造であって、前記紙片は本片部と、ヒンジ部で折返しされた折返し片部を有する紙片であり、一の該紙片の本片部と折返し片部との間に他の前記紙片の本片部を挟むように、かつ、一の前記紙片のヒンジ部と他の前記紙片のヒンジ部が反対側に位置するように、複数の前記紙片を交互に積載して紙片束を形成する。そして、該紙片束を前記紙片収納箱に収納したうえで前記紙片束の最上部に位置する紙片の端部が前記収納箱の一部表面に重なるよう前記収納箱の取出し口から露出させるものである。
【0011】
また、前記紙片の本片部と折返し部は同形である紙片ディスペンサーとすることで、二つ折りのパンフレットタイプの紙片を提供することもできる。さらに、前記収納箱内において、前記紙束の下に付勢手段を配置し、該紙束を前記収納箱の取出し口側に押圧することで、取り出す紙片に続いて一端が引っ張られる次の紙片を押えることができ、紙片の円滑な分離を促進することができる。
【0012】
さらに、前記取出し口の両側には、互いに対向する方向を示す印が印刷が施され、前記取出し口から露出した前記紙片が何れか一方の前記印を隠すことで、他方の前記印により前記紙片の引出し方向を使用者に示すことができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
(第一実施形態)
次に、上記した本考案の実施形態を図面を用いて説明する。本件考案実施の形態の紙片ディスペンサーの一実施形態を図1から図3に示す。
【0014】
先ず図1及び図2を用いて、本実施形態の紙片ディスペンサーの構成を説明する。本実施形態の紙片ディスペンサー1はスーパーマーケットやコンビニエンスストアの売り場に置かれ、広告用紙片を顧客に提供する販売促進アイテムであって、紙製の箱体2と、この箱体2内に収納される紙片束3と、さらにこの紙片束3に対する付勢手段となる紙製の支持体4とから構成される。
【0015】
箱体2は、印刷により加飾された紙製シートを折って組み立てたものであり、上面21の略中央に、上面幅方向に横断し、所定の幅を有する取出し口22を形成している。後述する紙片A、B、…の端部がこの取出し口22から露出する。
【0016】
箱体2の上面21には、取出し口22の両側には、それぞれ紙片A、B、…の引出し方向を示し、互いに対向する矢印23a、23bがそれぞれ印刷されている。後述するように、紙片束3の最上部の紙片Aは、その端部34が箱体2の取出し口22から露出し、この紙片Aの端部が一方の矢印23aを隠すために、他方の矢印23bが紙片Aの引出し方向を使用者に示すこととなる。
【0017】
紙片束3は、複数の紙片A、B、…を積載したものであり、それぞれの紙片A、B、…は、中央のヒンジ部31で本片部32と折返し片部33とを二つ折りにしている。本片部32と折返し片部33とは同形であって見開き型のパンフレットとなり、これが商品説明書やクーポン券となるように表裏に印刷が施されている。折り畳まれた状態の紙片A、B、…は、箱体2の上面21と略同じ平面形状を有する。
【0018】
かかる紙片A、B、…は、一の紙片Aの折返し片部33が次の紙片Bの本片部32と折返し片部33との間に挟まれるように、かつ、ヒンジ部31が反対端側に位置するように、順次、互い違いに配置されて積層されている。そして、紙片束3の最上端の紙片Aは、本片部32の端部34が箱体2の取出し口22から露出し、使用者がこれを容易に引き出せる構造となっている。
【0019】
支持体4は、同様に厚手の紙製シートを折り畳んで形成したものであって、紙片束3を載置させる台部41と、この台部41の両端から下方に延長される一対の脚片42、42を有する。この台部41は箱体2の上面21と略同じ平面形状を有する。
【0020】
支持体4の脚片42は、折り線42aにより内側に凸となる「くの字」状に折り曲げられており、その長さは箱体2内に残留する紙片が一枚になっても、これを取出し口22側へ軽く押圧するように設定されている。
【0021】
次に、箱体2から紙片A、B、…を引き出す際の本実施形態の紙片ディスペンサー1の作動について図3を用いて説明する。まず、図3(a)に示すように、初期段階では、紙片束3最上部にある紙片Aの端部34が箱体2の取出し口22から露出する。
【0022】
この状態にあっては、紙片Aの端部34が箱体2の上面21に印刷された一方の矢印23aを覆うことで、使用者に対して他方の矢印23bのみ表示され、紙片Aの引出し方向が示される。紙片A、B、…の端部34は、交互に反対方向に取出し口22から露出し、この端部34が交互に一方の矢印23a、23bを覆うために、交互に異なる紙片A、B、…の取出し方向を使用者に教示することができる。
【0023】
次に、図3(b)に示すように、使用者が矢印23bに示す方向に紙片Aの端部34を引っ張ると、ヒンジ部31が取出し口22の縁を乗り越え、紙片Aの本片部32が引き出される。この際、紙片Aの本片部32と折返し片部33との間に挟まれている紙片Bの本片部32がいっしょに外へ引き出される。
【0024】
そして、図3(c)に示すように、紙片Aをさらに引っ張ると、ヒンジ31が開いて、折返し片部33が紙片Bの本片部32と折返し片部33から抜け出し、箱体2から取り出される。同時に、次に取り出されるべき紙片Bは、その本片部32の端部34が箱体2の取出し口22から露出して、取出しスタンバイ状態となる。
【0025】
この状態にあっては、露出した紙片Bの本片部32の端部が矢印23bを覆い、使用者には他方の矢印23aが示されて、紙片Bの引出し方向を教示する。また、支持台4が紙片束3を最後の紙片まで箱体2の内壁側に押圧するため、取出し口34から露出する紙片A、B、…の端部34が箱体2の上面21から浮き上がってしまうことを防止することができる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態の紙片ディスペンサー1によっては、箱体2の取出し口22から紙片Aの端部34を保持して取り出すことにより、次の紙片Bの端部34を自動的に取出し口22から露出させることができる。特に紙片A、B、…は接着剤を塗布した付箋紙のような特殊な用紙ではなく、通常の紙片を用いることができるため、製造コストを低く押えることができる。
【0027】
なお、これら実施形態の紙片ディスペンサー1は、箱体2の裏面に両面テープを取り付け、これをレジ台の上面や、陳列棚側面の壁面に取り付けるなどして、使用することができる。
【0028】
(第2実施形態)
本考案の第ニ実施形態を図4を用いて説明する。第一実施形態と同一の構成は同じ符号を付して説明を省略する。
【0029】
本実施形態は、紙片A、B、…の折返し片部35を本片部32に比べて小さくしており、紙片A、B、…の全体の面積を小さくすることができる。本実施形態の構造は、紙片A、B、…に記載する情報が少なくて良い場合など紙片Aの材料費や印刷コストを押える場合に有効である。
【0030】
なお、これら本件考案の紙片ディスペンサーは広告用紙片の頒布用装置として説明したが、他に紙片の内側にプライズを印刷したスピードクジの頒布装置や、単なる事務用メモ用紙の頒布装置としても使用することができるのは勿論であって、広く応用されるものである。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したように、本件考案によれば、接着剤が塗布された付箋紙のような特殊な紙片を使うことなく、通常の紙片によって紙片を取り出す毎に次の紙片の取出し準備がなされる紙片ディスペンサーを提供することができ、また、製造コストを低く押えた紙片ディスペンサーとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第一実施形態の紙片ディスペンサーの斜視図である。
【図2】同紙片ディスペンサーの幅方向断面図である。
【図3】同紙片ディスペンサーの紙片取り出し作業を示す説明図である。
【図4】本考案に係る第二実施形態の紙片ディスペンサーの長さ方向断面図である。
【符号の説明】
1 … 紙片ディスペンサー
2 … 箱体
22 … 取出し口
23a、23b … 矢印
3 … 紙片束
A、B、C、D … 紙片
31 … ヒンジ部
32 … 本片部
33、35 … 折返し片部
34 … 紙片の端部
4 … 支持台(付勢手段)
Claims (4)
- 収納箱の表面に開口した取出し口から紙片を1枚づつ取り出す紙片ディスペンサーであって、
前記紙片は、本片部と、ヒンジ部で折返しされた折返し片部を有する紙片であり、一の該紙片の本片部と折返し片部との間に他の前記紙片の本片部を挟むように、かつ、一の前記紙片のヒンジ部と他の前記紙片のヒンジ部が反対側に位置するように、複数の前記紙片を交互に積載して紙片束を形成し、該紙片束を前記紙片収納箱に収納したうえで前記紙片束の最上部に位置する紙片の端部が前記収納箱の一部表面に重なるよう前記収納箱の取出し口から露出させたことを特徴とする紙片ディスペンサー。 - 請求項1記載の紙片ディスペンサーであって、
前記紙片の本片部と折返し部は同形であることを特徴とする紙片ディスペンサー。 - 請求項1または2記載の紙片ディスペンサーであって、
前記収納箱内において、前記紙束の下に付勢手段を配置し、該紙束を前記収納箱の取出し口側に押圧することを特徴とする紙片ディスペンサー。 - 請求項1乃至3のいずれか記載の紙片ディスペンサーであって、
前記取出し口の両側には、互いに対向する方向を示す印が印刷が施され、前記取出し口から露出した前記紙片が何れか一方の前記印を隠すことで、他方の前記印により前記紙片の引出し方向を使用者に示すことを特徴とする紙片ディスペンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003928U JP3098980U (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 紙片ディスペンサー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003003928U JP3098980U (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 紙片ディスペンサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3098980U true JP3098980U (ja) | 2004-03-18 |
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ID=43252719
Family Applications (1)
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JP2003003928U Expired - Lifetime JP3098980U (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 紙片ディスペンサー |
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JP (1) | JP3098980U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011025952A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Teikoku Seiyaku Co Ltd | 内装箱構造体 |
-
2003
- 2003-07-01 JP JP2003003928U patent/JP3098980U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2011025952A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Teikoku Seiyaku Co Ltd | 内装箱構造体 |
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