JP3098909U - 手術顕微鏡用架台 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造公差によって引き起こされる架台のドリフトを簡単な手段によって阻止することができる架台を提供すること。
【解決手段】スタンド支柱と、少なくとも1つの旋回アームとを有すると共に、該旋回アームが回転軸受部を介して垂直回転軸の周りで回動可能に構成され、該垂直回転軸を調節するための傾動装置を有する手術顕微鏡用架台において、前記傾動装置(6)は、調節ハウジング(7)を有し、及び該調節ハウジング(7)は、前記垂直回転軸(5)に対して直角方向に配された傾動軸(8)の周りで傾動可能に構成される。
【選択図】 図2
【解決手段】スタンド支柱と、少なくとも1つの旋回アームとを有すると共に、該旋回アームが回転軸受部を介して垂直回転軸の周りで回動可能に構成され、該垂直回転軸を調節するための傾動装置を有する手術顕微鏡用架台において、前記傾動装置(6)は、調節ハウジング(7)を有し、及び該調節ハウジング(7)は、前記垂直回転軸(5)に対して直角方向に配された傾動軸(8)の周りで傾動可能に構成される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一般に手術顕微鏡用架台に関し、とりわけ、スタンド支柱と、少なくとも1つの旋回アームとを有すると共に、該旋回アームが回転軸受部を介して垂直回転軸の周りで回動可能に構成され、該垂直回転軸を調節するための傾動装置を有する手術顕微鏡用架台に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような種類の架台には、比較的重い顕微鏡を操作者ができるだけ抵抗なく滑らかに移動させることができるような状態に維持するという課題がある。この場合、連結装置又は支承(軸受)装置は、架台ないし架台アームを運動させる際に利用者にできるだけ抵抗が生じないようにするために、できるだけ抵抗がないように構成されるべきである。
【0003】
このような架台を起伏のある(不均一な)床面に配置したり、或いは架台の負荷を変化させることにより架台に回転モーメントが生じたりすると、架台の関連する運動可能な部分、とりわけ架台アームは、制動されない状態で、ドリフト挙動を示す。ここに、ドリフト挙動とは、回転軸の周りでの横方向(水平面内)の回動運動又は担持アーム(架台アーム)のそのような回動運動をしようとする傾向を意味するものとする。これは、利用者にとっては好ましいものではない。
【0004】
天井取付型架台の場合でも、ドリフトは生じうる。このことは、複数の水平な架台アームの1つにでもその強度に限界があることにより撓みが生じたり、このような架台アームに更に水平に配置されるアーム又は他の部材が旋回可能に固定される場合には、常に起こるものである。
【0005】
ある軸の周りでの架台アームのドリフトは、手術顕微鏡では、電磁的制動装置によって阻止される。しかしながら、架台ないし架台に配されている顕微鏡を移動するためにその制動作用を解除すると、架台の動かされた部分がドリフトする可能性があり、操作者は、それに応じて多大な労力を用いて、このドリフトを抑えなければならなくなる。
【0006】
電磁的制動装置を有する手術顕微鏡のための架台はDE 101 23 166 A1から既知である。制動作用を解除したときドリフト挙動を適正化するために、この架台では、各回転軸をそれぞれ大掛かりな機械装置によって自動的に垂直に維持しようとしている。
【0007】
【特許文献1】
ドイツ特許公開DE 10123166A1
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記の機械装置は、実用上有効であることが判明しているが、その製造は大掛かりなものにならざるを得ず、それに応じて価格も高くなってしまう。とりわけ、例えば眼科用の顕微鏡の架台の場合のように、その使用目的に応じて極く僅かな範囲でしか動かされ(旋回され)ないような手術顕微鏡用の架台の場合は、架台のドリフトレス状態に対する比較的小さい要求がある。
【0009】
この種の架台を組み立てる際にも、各個別構成部分の製造公差が小さいので、望ましくないドリフト挙動が起こり得る。このドリフト挙動を補償ないし最小にするために、組立時には、大掛かりな調節作業が必要となる。
【0010】
それゆえ、本考案の課題は、製造公差によって引き起こされる架台のドリフトを簡単な手段によって阻止することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案の一視点によれば、スタンド支柱と、少なくとも1つの旋回アームとを有すると共に、該旋回アームが回転軸受部(軸受支承部)を介して垂直回転軸の周りで回動可能に構成され、該垂直回転軸を調節するための傾動装置を有する手術顕微鏡用架台が提供される。この架台において、前記傾動装置は、調節ハウジングを有し、及び該調節ハウジングは、前記垂直回転軸に対して直角方向に配された傾動軸の周りで傾動可能に構成されることを特徴とする(形態1・基本構成)。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態を示すが、これらは従属請求項の対象でもある。
(2) 上記の架台において、前記調節ハウジングは、調節ハウジングから突出する角度調節部材と固定的に結合または形成されることができる(形態2)。
(3) 上記の架台において、前記調節ハウジングは、前記スタンド支柱の端部に配設されることができる(形態3)。
(4) 上記の架台において、前記調節ハウジングには、互いに対向して配置する2つの調節ネジが配されることができる(形態4)。
(5) 上記の架台において、前記2つの調節ネジは、前記垂直回転軸に対し平行に配されることができる(形態5)。
(6) 上記の架台において、前記2つの調節ネジの間に、前記角度調節部材が案内されることができる(形態6)。
(7) 上記の架台において、前記垂直回転軸は、前記傾動装置を介して、±2°まで調節可能に構成されることができる(形態7)。
(8) 上記の架台は、床上型架台又は天井取付型架台として構成されることができる(形態8)。
【0013】
本考案の特徴は、架台が、傾動装置を有する調節ハウジングを備え、該傾動装置によって、旋回アームのための回転軸が(鉛直方向ないし架台の縦方向に対する)その位置ないし配向に関し調節可能にされるということである。このような構成によって、旋回アームのドリフトが阻止される。
【0014】
本考案の他の一形態によれば、調節ハウジングは、調節ハウジングから突出する角度調節部材(短軸ないしピン状部材:Zapfen)によって固定的に結合されるか、又はかかる角度調節部材が調節ハウジングに(その一部として)直接形成されることができる。
【0015】
本考案の一展開形態によれば、調節ハウジングは、スタンド支柱の端部に又はスタンド支柱の内部に配設されることが可能である。
【0016】
本考案の更なる一形態によれば、調節ハウジングは、互いに向い合うよう配設される2つの調節ネジを有することが可能である。この2つの調節ネジの一方は、調節ネジとして構成され、他方は、カウンタネジ(対抗ネジ)として構成される。これによって、一旦形成された調節状態を維持することができる。
【0017】
本考案の一展開形態によれば、調節ネジは、垂直回転軸ないしスタンド支柱に対し平行に配することができる。
【0018】
本考案の更なる一形態によれば、角度調節部材を、2つの調節ネジの間に案内することができる。このため、角度調節部材を調節ネジによって昇降(上下動)させることができ、調節後、角度調節部材の状態(位置関係)、従って垂直回転軸の状態(位置関係)をカウンタネジによって固定(維持)することができる。
【0019】
本考案の一展開形態によれば、垂直回転軸は、傾動装置によって(鉛直方向ないし架台の縦方向に対し)±2°まで(傾斜するよう)調節可能に構成することができる。生じ得る製造公差を補償するには、この程度の小さい位置調節で十分である。
【0020】
本考案の更なる一形態によれば、架台は、床上型架台としても、天井取付型架台としても構成することができる。
【0021】
【実施例】
本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例は、考案の理解の容易化のためのものであって、本考案の技術的思想を逸脱しない範囲において当業者により実施可能な修正・変更等を排除することは意図しない。また、実用新案登録請求の範囲に付した図面参照符号も考案の理解の容易化のためのものに過ぎず、本考案を図示の態様に限定することも意図しない。なお、この点に関しては、特許出願等に変更等した場合において、補正・訂正後においても同様である。
【0022】
図1に、スタンド支柱2と旋回アーム3とを有する手術顕微鏡(不図示)のための架台1を示した。スタンド支柱2には、架台1全体を動かすための移動補助部材(ないし取手)11が配される。架台1を所定の空間内で自由に移動ないし配置させることを可能にする架台脚をスタンド支柱2に配設したり、或いは、所定の収容装置を介して、例えば手術室の天井にスタンド支柱2を取り付けることができる。
【0023】
スタンド支柱2は、垂直回転軸5を有し、旋回アーム3は、該垂直回転軸5の周りで運動可能に構成される。このような運動を行うため、スタンド支柱2は、回転軸受部(軸受支承部)4を備える。
【0024】
更に、スタンド支柱2は、傾動軸8を有する傾動装置6を備え、垂直回転軸5は、該傾動軸8によって調節可能に構成される。このような調節を行うため、傾動装置6は、角度調節部材9を備える。
【0025】
図2に、回転軸受部4の範囲における架台1の断面を示した。スタンド支柱2は、傾動軸8を有する調節ハウジング7を備える。調節ハウジング7は、スタンド支柱2の外周壁部に固定的に構成された軸受ブッシュ14に回動可能に挿通支承された傾動軸8によって、スタンド支柱2ないし垂直回転軸に対し所定角度範囲において傾動可能に構成される。調節ハウジング7は、旋回アーム3を垂直回転軸5の周りで回動可能に支承する回転軸受部4を担持する。旋回アーム3は、回転軸受部4を介して調節ハウジング7と結合する。図示の態様では、傾動軸8は、スタンド支柱2ないし調節ハウジング7の軸心に対し、軸心から偏心した位置に配され、中心にはケーブル通路12を許容できるよう構成される。
【0026】
調節ハウジング7は、調節ハウジング7の半径方向外方に突出して構成される角度調節部材9を備えると共に角度調節部材9と固定的に結合し、角度調節部材9は、孔13を介して、スタンド支柱2の内部からスタンド支柱2の外部へと突出するよう案内される。
【0027】
スタンド支柱2には、(特に垂直方向に)互いに向い合うように配設される2つの調節ネジ10a及び10bが配され、この2つの調節ネジ10a及び10bの間で、角度調節部材9が(特に垂直方向に関し)支承される。
【0028】
調節ネジ(固定ネジ)10bを回転することにより、調節ハウジング7は、傾動軸8の周りでわずかな角度だけ旋回(傾動)し、そのため垂直回転軸5と旋回アーム3は、(鉛直方向軸ないし架台の縦軸に対する)その位置(ないしなす角)が変化する。
【0029】
垂直回転軸5の位置を変化させた後、調節ネジ(固定ネジ)10bをこれに対向配置する調節ネジ(対抗ネジ)10aによって締め付けて止めることにより、垂直回転軸5の位置は固定される。
【0030】
図3に、調節ハウジング7と傾動軸8と角度調節部材9とを含む、図2の直線A−Aに関する傾動装置6の断面を示した。調節ハウジング7は、その図示中心部に、ワイヤ(ザイルないしケーブル)及び/又は導線を受容するためのケーブル通路(チャンネル)12が形成される。
【0031】
【考案の効果】
本考案の独立請求項1により、所定の課題として掲げた効果が上述の通り達成される。即ち、本考案の架台は、製造公差によって引き起こされる架台のドリフトを簡単な手段によって阻止することができる(基本構成)。
更に、従属請求項により、付加的な効果がそれぞれ達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】架台の一部。
【図2】架台のスタンド支柱と旋回アームの縦断面図。
【図3】図2の調節ハウジングの直線A−A断面図。
【符号の説明】
1 架台
2 スタンド支柱
3 旋回アーム
4 回転軸受部
5 垂直回転軸
6 傾動装置
7 調節ハウジング
8 傾動軸
9 角度調節部材
10a 調節ネジ
10b 調節ネジ
11 移動補助部材
12 ケーブル通路
13 孔
14 軸受ブッシュ
【考案の属する技術分野】
本考案は、一般に手術顕微鏡用架台に関し、とりわけ、スタンド支柱と、少なくとも1つの旋回アームとを有すると共に、該旋回アームが回転軸受部を介して垂直回転軸の周りで回動可能に構成され、該垂直回転軸を調節するための傾動装置を有する手術顕微鏡用架台に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような種類の架台には、比較的重い顕微鏡を操作者ができるだけ抵抗なく滑らかに移動させることができるような状態に維持するという課題がある。この場合、連結装置又は支承(軸受)装置は、架台ないし架台アームを運動させる際に利用者にできるだけ抵抗が生じないようにするために、できるだけ抵抗がないように構成されるべきである。
【0003】
このような架台を起伏のある(不均一な)床面に配置したり、或いは架台の負荷を変化させることにより架台に回転モーメントが生じたりすると、架台の関連する運動可能な部分、とりわけ架台アームは、制動されない状態で、ドリフト挙動を示す。ここに、ドリフト挙動とは、回転軸の周りでの横方向(水平面内)の回動運動又は担持アーム(架台アーム)のそのような回動運動をしようとする傾向を意味するものとする。これは、利用者にとっては好ましいものではない。
【0004】
天井取付型架台の場合でも、ドリフトは生じうる。このことは、複数の水平な架台アームの1つにでもその強度に限界があることにより撓みが生じたり、このような架台アームに更に水平に配置されるアーム又は他の部材が旋回可能に固定される場合には、常に起こるものである。
【0005】
ある軸の周りでの架台アームのドリフトは、手術顕微鏡では、電磁的制動装置によって阻止される。しかしながら、架台ないし架台に配されている顕微鏡を移動するためにその制動作用を解除すると、架台の動かされた部分がドリフトする可能性があり、操作者は、それに応じて多大な労力を用いて、このドリフトを抑えなければならなくなる。
【0006】
電磁的制動装置を有する手術顕微鏡のための架台はDE 101 23 166 A1から既知である。制動作用を解除したときドリフト挙動を適正化するために、この架台では、各回転軸をそれぞれ大掛かりな機械装置によって自動的に垂直に維持しようとしている。
【0007】
【特許文献1】
ドイツ特許公開DE 10123166A1
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記の機械装置は、実用上有効であることが判明しているが、その製造は大掛かりなものにならざるを得ず、それに応じて価格も高くなってしまう。とりわけ、例えば眼科用の顕微鏡の架台の場合のように、その使用目的に応じて極く僅かな範囲でしか動かされ(旋回され)ないような手術顕微鏡用の架台の場合は、架台のドリフトレス状態に対する比較的小さい要求がある。
【0009】
この種の架台を組み立てる際にも、各個別構成部分の製造公差が小さいので、望ましくないドリフト挙動が起こり得る。このドリフト挙動を補償ないし最小にするために、組立時には、大掛かりな調節作業が必要となる。
【0010】
それゆえ、本考案の課題は、製造公差によって引き起こされる架台のドリフトを簡単な手段によって阻止することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案の一視点によれば、スタンド支柱と、少なくとも1つの旋回アームとを有すると共に、該旋回アームが回転軸受部(軸受支承部)を介して垂直回転軸の周りで回動可能に構成され、該垂直回転軸を調節するための傾動装置を有する手術顕微鏡用架台が提供される。この架台において、前記傾動装置は、調節ハウジングを有し、及び該調節ハウジングは、前記垂直回転軸に対して直角方向に配された傾動軸の周りで傾動可能に構成されることを特徴とする(形態1・基本構成)。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態を示すが、これらは従属請求項の対象でもある。
(2) 上記の架台において、前記調節ハウジングは、調節ハウジングから突出する角度調節部材と固定的に結合または形成されることができる(形態2)。
(3) 上記の架台において、前記調節ハウジングは、前記スタンド支柱の端部に配設されることができる(形態3)。
(4) 上記の架台において、前記調節ハウジングには、互いに対向して配置する2つの調節ネジが配されることができる(形態4)。
(5) 上記の架台において、前記2つの調節ネジは、前記垂直回転軸に対し平行に配されることができる(形態5)。
(6) 上記の架台において、前記2つの調節ネジの間に、前記角度調節部材が案内されることができる(形態6)。
(7) 上記の架台において、前記垂直回転軸は、前記傾動装置を介して、±2°まで調節可能に構成されることができる(形態7)。
(8) 上記の架台は、床上型架台又は天井取付型架台として構成されることができる(形態8)。
【0013】
本考案の特徴は、架台が、傾動装置を有する調節ハウジングを備え、該傾動装置によって、旋回アームのための回転軸が(鉛直方向ないし架台の縦方向に対する)その位置ないし配向に関し調節可能にされるということである。このような構成によって、旋回アームのドリフトが阻止される。
【0014】
本考案の他の一形態によれば、調節ハウジングは、調節ハウジングから突出する角度調節部材(短軸ないしピン状部材:Zapfen)によって固定的に結合されるか、又はかかる角度調節部材が調節ハウジングに(その一部として)直接形成されることができる。
【0015】
本考案の一展開形態によれば、調節ハウジングは、スタンド支柱の端部に又はスタンド支柱の内部に配設されることが可能である。
【0016】
本考案の更なる一形態によれば、調節ハウジングは、互いに向い合うよう配設される2つの調節ネジを有することが可能である。この2つの調節ネジの一方は、調節ネジとして構成され、他方は、カウンタネジ(対抗ネジ)として構成される。これによって、一旦形成された調節状態を維持することができる。
【0017】
本考案の一展開形態によれば、調節ネジは、垂直回転軸ないしスタンド支柱に対し平行に配することができる。
【0018】
本考案の更なる一形態によれば、角度調節部材を、2つの調節ネジの間に案内することができる。このため、角度調節部材を調節ネジによって昇降(上下動)させることができ、調節後、角度調節部材の状態(位置関係)、従って垂直回転軸の状態(位置関係)をカウンタネジによって固定(維持)することができる。
【0019】
本考案の一展開形態によれば、垂直回転軸は、傾動装置によって(鉛直方向ないし架台の縦方向に対し)±2°まで(傾斜するよう)調節可能に構成することができる。生じ得る製造公差を補償するには、この程度の小さい位置調節で十分である。
【0020】
本考案の更なる一形態によれば、架台は、床上型架台としても、天井取付型架台としても構成することができる。
【0021】
【実施例】
本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例は、考案の理解の容易化のためのものであって、本考案の技術的思想を逸脱しない範囲において当業者により実施可能な修正・変更等を排除することは意図しない。また、実用新案登録請求の範囲に付した図面参照符号も考案の理解の容易化のためのものに過ぎず、本考案を図示の態様に限定することも意図しない。なお、この点に関しては、特許出願等に変更等した場合において、補正・訂正後においても同様である。
【0022】
図1に、スタンド支柱2と旋回アーム3とを有する手術顕微鏡(不図示)のための架台1を示した。スタンド支柱2には、架台1全体を動かすための移動補助部材(ないし取手)11が配される。架台1を所定の空間内で自由に移動ないし配置させることを可能にする架台脚をスタンド支柱2に配設したり、或いは、所定の収容装置を介して、例えば手術室の天井にスタンド支柱2を取り付けることができる。
【0023】
スタンド支柱2は、垂直回転軸5を有し、旋回アーム3は、該垂直回転軸5の周りで運動可能に構成される。このような運動を行うため、スタンド支柱2は、回転軸受部(軸受支承部)4を備える。
【0024】
更に、スタンド支柱2は、傾動軸8を有する傾動装置6を備え、垂直回転軸5は、該傾動軸8によって調節可能に構成される。このような調節を行うため、傾動装置6は、角度調節部材9を備える。
【0025】
図2に、回転軸受部4の範囲における架台1の断面を示した。スタンド支柱2は、傾動軸8を有する調節ハウジング7を備える。調節ハウジング7は、スタンド支柱2の外周壁部に固定的に構成された軸受ブッシュ14に回動可能に挿通支承された傾動軸8によって、スタンド支柱2ないし垂直回転軸に対し所定角度範囲において傾動可能に構成される。調節ハウジング7は、旋回アーム3を垂直回転軸5の周りで回動可能に支承する回転軸受部4を担持する。旋回アーム3は、回転軸受部4を介して調節ハウジング7と結合する。図示の態様では、傾動軸8は、スタンド支柱2ないし調節ハウジング7の軸心に対し、軸心から偏心した位置に配され、中心にはケーブル通路12を許容できるよう構成される。
【0026】
調節ハウジング7は、調節ハウジング7の半径方向外方に突出して構成される角度調節部材9を備えると共に角度調節部材9と固定的に結合し、角度調節部材9は、孔13を介して、スタンド支柱2の内部からスタンド支柱2の外部へと突出するよう案内される。
【0027】
スタンド支柱2には、(特に垂直方向に)互いに向い合うように配設される2つの調節ネジ10a及び10bが配され、この2つの調節ネジ10a及び10bの間で、角度調節部材9が(特に垂直方向に関し)支承される。
【0028】
調節ネジ(固定ネジ)10bを回転することにより、調節ハウジング7は、傾動軸8の周りでわずかな角度だけ旋回(傾動)し、そのため垂直回転軸5と旋回アーム3は、(鉛直方向軸ないし架台の縦軸に対する)その位置(ないしなす角)が変化する。
【0029】
垂直回転軸5の位置を変化させた後、調節ネジ(固定ネジ)10bをこれに対向配置する調節ネジ(対抗ネジ)10aによって締め付けて止めることにより、垂直回転軸5の位置は固定される。
【0030】
図3に、調節ハウジング7と傾動軸8と角度調節部材9とを含む、図2の直線A−Aに関する傾動装置6の断面を示した。調節ハウジング7は、その図示中心部に、ワイヤ(ザイルないしケーブル)及び/又は導線を受容するためのケーブル通路(チャンネル)12が形成される。
【0031】
【考案の効果】
本考案の独立請求項1により、所定の課題として掲げた効果が上述の通り達成される。即ち、本考案の架台は、製造公差によって引き起こされる架台のドリフトを簡単な手段によって阻止することができる(基本構成)。
更に、従属請求項により、付加的な効果がそれぞれ達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】架台の一部。
【図2】架台のスタンド支柱と旋回アームの縦断面図。
【図3】図2の調節ハウジングの直線A−A断面図。
【符号の説明】
1 架台
2 スタンド支柱
3 旋回アーム
4 回転軸受部
5 垂直回転軸
6 傾動装置
7 調節ハウジング
8 傾動軸
9 角度調節部材
10a 調節ネジ
10b 調節ネジ
11 移動補助部材
12 ケーブル通路
13 孔
14 軸受ブッシュ
Claims (8)
- スタンド支柱と、少なくとも1つの旋回アームとを有すると共に、該旋回アームが回転軸受部を介して垂直回転軸の周りで回動可能に構成され、該垂直回転軸を調節するための傾動装置を有する手術顕微鏡用架台であって、
前記傾動装置(6)は、調節ハウジング(7)を有し、及び該調節ハウジング(7)は、前記垂直回転軸(5)に対して直角方向に配された傾動軸(8)の周りで傾動可能に構成されること
を特徴とする架台。 - 前記調節ハウジング(7)は、調節ハウジングから突出して形成または固定的に結合される角度調節部材(9)を有すること
を特徴とする請求項1に記載の架台。 - 前記調節ハウジング(7)は、前記スタンド支柱(2)の端部に配設されること
を特徴とする請求項1又は2に記載の架台。 - 前記調節ハウジング(7)には、互いに対向して配置する2つの調節ネジ(10a;10b)が配されること
を特徴とする請求項3に記載の架台。 - 前記2つの調節ネジ(10a;10b)は、前記垂直回転軸(5)に対し平行に配されること
を特徴とする請求項4に記載の架台。 - 前記2つの調節ネジ(10a;10b)の間に、前記角度調節部材(9)が案内されること
を特徴とする請求項4又は5に記載の架台。 - 前記垂直回転軸(5)は、前記傾動装置(6)を介して、±2°まで調節可能に構成されること
を特徴とする請求項1〜6の一に記載の架台。 - 床上型架台又は天井取付型架台として構成されること
を特徴とする請求項1〜7の一に記載の架台。
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