JP3098902U - ヒーター線入り積層体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置において、簡単で安価に実施できる構造で、設置における配置の自由度を向上できる構造を提供する。
【解決手段】ヒーター線入り積層マット1において、電源ケーブル4を接続したヒーター線3をインサート成形した積層体のマット本体2の積層方向の一方の面(裏面)側で電源ケーブル4をマット本体2から引き出す引き出し部に、電源ケーブル4を通す溝2cが形成される。溝2cはT字形でマット本体2の長方形の長辺に沿った一方向と短辺に沿った一方向との2方向に分岐している。この溝2cの分岐部分のそれぞれに択一的に電源ケーブル4を通すことにより、電源ケーブル4のマット本体2からの引き出し方向を直交する2方向に設定することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ヒーター線入り積層マット1において、電源ケーブル4を接続したヒーター線3をインサート成形した積層体のマット本体2の積層方向の一方の面(裏面)側で電源ケーブル4をマット本体2から引き出す引き出し部に、電源ケーブル4を通す溝2cが形成される。溝2cはT字形でマット本体2の長方形の長辺に沿った一方向と短辺に沿った一方向との2方向に分岐している。この溝2cの分岐部分のそれぞれに択一的に電源ケーブル4を通すことにより、電源ケーブル4のマット本体2からの引き出し方向を直交する2方向に設定することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のヒーター線入り積層体装置として、ヒーター線をインサート成形した積層体が柔軟なマットとして構成されたヒーター線入り積層マットが知られている。図5(a),(b)に示すように、従来のヒーター線入り積層マット1では、積層体であるマット本体2が例えば長方形に形成され、そのマット本体2にインサートされた不図示のヒーター線に接続された電源ケーブル4がマット本体2から引き出されているが、電源ケーブル4の引き出し方向は一方向(ここではマット本体2の長方形の長辺に沿った一方向)のみに固定されていた。なお符号4aは電源ケーブル4の先端に連結されたプラグである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように電源ケーブル4の引き出し方向が一方向のみに固定されていると、積層マット1の設置における配置の自由度が制限されてしまうという欠点があった。
【0004】
例えば、3枚の積層マット1を隙間なく並べて設置しようとする場合、図6に示すように、マット本体2の長辺の方向に沿って並べようとすると、2枚の積層マット1の電源ケーブル4が隣りの積層マット1のマット本体2に当たってしまい、隙間なく並べることができない。また、図7(a)に示すように、マット本体2の短辺に沿って並べれば、隙間なく並べることができるが、その場合でも、図7(b)のように各積層マット1の電源ケーブル4の引き出し方向側に障害物12があると、電源ケーブル4が当たってしまうので、設置できない。
【0005】
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、この種のヒーター線入り積層体装置において、簡単で安価に実施できる構造で、設置における配置の自由度を向上することができる構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案によれば、
電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置において、
前記積層体の積層方向の一方の面側で前記電源ケーブルを積層体から引き出す引き出し部に、電源ケーブルを通す溝として複数方向に分岐する溝が形成され、この溝の分岐部分のそれぞれに択一的に電源ケーブルを通すことにより、電源ケーブルの積層体からの引き出し方向を複数方向に設定できるようにした構造を採用した。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図を参照して本考案の実施の形態を説明する。ここでは、先述したヒーター線入り積層マットにおける実施形態を説明する。
【0008】
図1は、実施形態のヒーター線入り積層マット1の構造を示す裏面側から見た斜視図である。積層マット1のマット本体2は、それぞれゴムチップ材又はプラスチックからなる表側の積層材2aと裏側の積層材2bを一体に積層した積層体であり、長方形に形成されている。
【0009】
マット本体2には、加熱用のヒーター線3がインサート成形されている。ループをなすヒーター線3の両端に電源ケーブル4が接続されており、ここではマット本体2の裏面側で図中手前側の角部近傍から引き出されている。電源ケーブル4の先端にはプラグ4aが連結されている。
【0010】
マット本体2の電源ケーブル4を引き出す引き出し部(上記裏面側の角部近傍部分)には、電源ケーブル4を通す溝2cが形成されている。この溝2cは略T字形に形成されており、マット本体2の長方形の長辺に沿った一方向と短辺に沿った一方向との2方向、すなわち直交する2方向に分岐している。電源ケーブル4の溝2cに通される部分には、電源ケーブル4を保護するための保護バネ5が巻装されている。保護バネ5は、脱落しないように、基端部(図中左端部)がマット本体2に埋め込まれている。
【0011】
以上のような積層マット1は、金型として図2に示す下型8と上型9を用いて積層成形により形成される。下型8には、寸法、形状が積層マット1に対応する長方形の枠8aが形成され、その1箇所に電源ケーブル4を引き出すための溝8bが形成されている。上型9は寸法、形状が積層マット1に対応する長方形の平板状に形成されている。
【0012】
成形時には、まず図1中の表側の積層材2aとなるゴムチップ材又はプラスチックの積層材料(成形材料)を下型8の枠8a内に入れ、所定の厚さで均一にならす。
【0013】
次に、保護バネ5を巻装した電源ケーブル4を接続したヒーター線3を枠8a内の表側の積層材料上の所定位置にセットする。ただし、その前に、電源ケーブル4の溝2cに通される部分(保護バネ5の基端部以外の大部分が巻装される部分)の下側にバリア金具7を取り付け、上側に治具6を被せておき、その部分を溝2cに対応する位置にセットする。これは、溝2cを形成するとともに、電源ケーブル4の溝2cに通される部分に積層材料が付着しないようにするためである。治具6とバリア金具7は溝2cに対応した略T字形に形成され、互いに着脱可能に嵌合するものとする。なお、電源ケーブル4の保護バネ5より先の部分は溝8bを通して枠8aの外に出す。
【0014】
次に、裏側の積層材2bとなる積層材料を下型8の枠8a内に入れ、所定の厚さで均一にならす。
【0015】
次に、上型9を枠8a内の積層材料上に被せ、全体を加熱圧縮加工機に入れ、加熱圧縮して積層成形する。そして成形が完了したら、上型9を外し、さらに治具6を外して枠8a内から成形品すなわち積層マット1を取り出す。なお、図1に詳しく図示していないが、バリア金具7がマット本体2の溝2Cの底側にインサートされて残る。
【0016】
以上のようにして図1の積層マット1を作製することができる。この積層マット1によれば、図1のように、電源ケーブル4の引き出し部分で保護バネ5を巻装した部分を溝2cでマット本体2の長方形の長辺に沿った方向の分岐部分に通すことにより、電源ケーブル4を前記の長辺に沿った図中で右方向に引き出すことができる。また、電源ケーブル4の保護バネ5を巻装した部分を直角に曲げて溝2cでマット本体2の短辺に沿った方向の分岐部分に通すことにより、電源ケーブル4を前記の短辺に沿った図中で手前方向に引き出すことができる。さらに電源ケーブル4を溝2cからマット本体2の裏面に垂直な図中で上方向に曲げて出すことにより、図中で上方向にも引き出すことができる。
【0017】
そして、図3に示すように複数枚の積層マット1をマット本体2の長辺に沿った方向に隙間なく並べて設置したい場合、電源ケーブル4をマット本体2の短辺に沿った方向に引き出せば、隣りのマット本体2に当たらず、隙間なく並べることができる。
【0018】
また、図7(a)に示すように複数枚の積層マット1をマット本体2の短辺に沿った方向に隙間なく並べて設置したい場合、電源ケーブル4をマット本体2の長辺に沿った方向に引き出せば、隣りのマット本体2に当たらず、隙間なく並べることができる。
【0019】
また、図4(a)に示すように複数枚の積層マット1をマット本体2の長辺に沿った方向に隙間なく並べたい場合で電源ケーブル4の引き出し部側に障害物10がある場合は、図4(b)に示すように電源ケーブル4をマット本体2の裏面に垂直な下方向で床11側に引き出すことにより、障害物10を避けて支障なく配置できる。
【0020】
このように、本実施形態の積層マット1によれば、従来例に比べて設置における配置の自由度を著しく向上することができる。
【0021】
なお、本実施形態では、マット本体2の溝2cは、略T字形で、マット本体2の長方形の長辺に沿った一方向と短辺に沿った一方向との2方向に分岐しているものとしたが、例えば略十字形として3方向に分岐するものとしてもよく、それ以上の数の方向に分岐するものとしてもよい。
【0022】
また、以上では積層マットにおける実施形態を説明したが、積層体がマット以外のパネル状ないしブロック状などに構成されるヒーター線入り積層体装置にも本考案を適用できることは勿論であり、積層体の形状が長方形に限らないことも勿論である。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置において、前記積層体の積層方向の一方の面側で前記電源ケーブルを積層体から引き出す引き出し部に、電源ケーブルを通す溝として複数方向に分岐する溝が形成され、この溝の分岐部分のそれぞれに択一的に電源ケーブルを通すことにより、電源ケーブルの積層体からの引き出し方向を複数方向に設定できるようにしたので、簡単で安価に実施できる構造により、設置における配置の自由度を著しく向上することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態によるヒーター線入り積層マットの構造を示す裏面側から見た斜視図である。
【図2】同積層マットの成形方法を説明する斜視図である。
【図3】同積層マットの設置例を示す平面図である。
【図4】同積層マットの他の設置例を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
【図5】従来のヒーター線入り積層マットの平面図(a)及び側面図(b)である。
【図6】同積層マットの配置における問題点を示す平面図である。
【図7】同積層マットの他の配置における問題点を示すもので、障害物がない場合の平面図(a)と障害物がある場合の平面図(b)である。
【符号の説明】
1 ヒーター線入り積層マット
2 マット本体
2a,2b 積層材
2c 溝
3 ヒーター線
4 電源ケーブル
5 保護バネ
6 治具
7 バリア金具
8 下型
9 上型
【考案の属する技術分野】
本考案は、電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のヒーター線入り積層体装置として、ヒーター線をインサート成形した積層体が柔軟なマットとして構成されたヒーター線入り積層マットが知られている。図5(a),(b)に示すように、従来のヒーター線入り積層マット1では、積層体であるマット本体2が例えば長方形に形成され、そのマット本体2にインサートされた不図示のヒーター線に接続された電源ケーブル4がマット本体2から引き出されているが、電源ケーブル4の引き出し方向は一方向(ここではマット本体2の長方形の長辺に沿った一方向)のみに固定されていた。なお符号4aは電源ケーブル4の先端に連結されたプラグである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように電源ケーブル4の引き出し方向が一方向のみに固定されていると、積層マット1の設置における配置の自由度が制限されてしまうという欠点があった。
【0004】
例えば、3枚の積層マット1を隙間なく並べて設置しようとする場合、図6に示すように、マット本体2の長辺の方向に沿って並べようとすると、2枚の積層マット1の電源ケーブル4が隣りの積層マット1のマット本体2に当たってしまい、隙間なく並べることができない。また、図7(a)に示すように、マット本体2の短辺に沿って並べれば、隙間なく並べることができるが、その場合でも、図7(b)のように各積層マット1の電源ケーブル4の引き出し方向側に障害物12があると、電源ケーブル4が当たってしまうので、設置できない。
【0005】
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、この種のヒーター線入り積層体装置において、簡単で安価に実施できる構造で、設置における配置の自由度を向上することができる構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案によれば、
電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置において、
前記積層体の積層方向の一方の面側で前記電源ケーブルを積層体から引き出す引き出し部に、電源ケーブルを通す溝として複数方向に分岐する溝が形成され、この溝の分岐部分のそれぞれに択一的に電源ケーブルを通すことにより、電源ケーブルの積層体からの引き出し方向を複数方向に設定できるようにした構造を採用した。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図を参照して本考案の実施の形態を説明する。ここでは、先述したヒーター線入り積層マットにおける実施形態を説明する。
【0008】
図1は、実施形態のヒーター線入り積層マット1の構造を示す裏面側から見た斜視図である。積層マット1のマット本体2は、それぞれゴムチップ材又はプラスチックからなる表側の積層材2aと裏側の積層材2bを一体に積層した積層体であり、長方形に形成されている。
【0009】
マット本体2には、加熱用のヒーター線3がインサート成形されている。ループをなすヒーター線3の両端に電源ケーブル4が接続されており、ここではマット本体2の裏面側で図中手前側の角部近傍から引き出されている。電源ケーブル4の先端にはプラグ4aが連結されている。
【0010】
マット本体2の電源ケーブル4を引き出す引き出し部(上記裏面側の角部近傍部分)には、電源ケーブル4を通す溝2cが形成されている。この溝2cは略T字形に形成されており、マット本体2の長方形の長辺に沿った一方向と短辺に沿った一方向との2方向、すなわち直交する2方向に分岐している。電源ケーブル4の溝2cに通される部分には、電源ケーブル4を保護するための保護バネ5が巻装されている。保護バネ5は、脱落しないように、基端部(図中左端部)がマット本体2に埋め込まれている。
【0011】
以上のような積層マット1は、金型として図2に示す下型8と上型9を用いて積層成形により形成される。下型8には、寸法、形状が積層マット1に対応する長方形の枠8aが形成され、その1箇所に電源ケーブル4を引き出すための溝8bが形成されている。上型9は寸法、形状が積層マット1に対応する長方形の平板状に形成されている。
【0012】
成形時には、まず図1中の表側の積層材2aとなるゴムチップ材又はプラスチックの積層材料(成形材料)を下型8の枠8a内に入れ、所定の厚さで均一にならす。
【0013】
次に、保護バネ5を巻装した電源ケーブル4を接続したヒーター線3を枠8a内の表側の積層材料上の所定位置にセットする。ただし、その前に、電源ケーブル4の溝2cに通される部分(保護バネ5の基端部以外の大部分が巻装される部分)の下側にバリア金具7を取り付け、上側に治具6を被せておき、その部分を溝2cに対応する位置にセットする。これは、溝2cを形成するとともに、電源ケーブル4の溝2cに通される部分に積層材料が付着しないようにするためである。治具6とバリア金具7は溝2cに対応した略T字形に形成され、互いに着脱可能に嵌合するものとする。なお、電源ケーブル4の保護バネ5より先の部分は溝8bを通して枠8aの外に出す。
【0014】
次に、裏側の積層材2bとなる積層材料を下型8の枠8a内に入れ、所定の厚さで均一にならす。
【0015】
次に、上型9を枠8a内の積層材料上に被せ、全体を加熱圧縮加工機に入れ、加熱圧縮して積層成形する。そして成形が完了したら、上型9を外し、さらに治具6を外して枠8a内から成形品すなわち積層マット1を取り出す。なお、図1に詳しく図示していないが、バリア金具7がマット本体2の溝2Cの底側にインサートされて残る。
【0016】
以上のようにして図1の積層マット1を作製することができる。この積層マット1によれば、図1のように、電源ケーブル4の引き出し部分で保護バネ5を巻装した部分を溝2cでマット本体2の長方形の長辺に沿った方向の分岐部分に通すことにより、電源ケーブル4を前記の長辺に沿った図中で右方向に引き出すことができる。また、電源ケーブル4の保護バネ5を巻装した部分を直角に曲げて溝2cでマット本体2の短辺に沿った方向の分岐部分に通すことにより、電源ケーブル4を前記の短辺に沿った図中で手前方向に引き出すことができる。さらに電源ケーブル4を溝2cからマット本体2の裏面に垂直な図中で上方向に曲げて出すことにより、図中で上方向にも引き出すことができる。
【0017】
そして、図3に示すように複数枚の積層マット1をマット本体2の長辺に沿った方向に隙間なく並べて設置したい場合、電源ケーブル4をマット本体2の短辺に沿った方向に引き出せば、隣りのマット本体2に当たらず、隙間なく並べることができる。
【0018】
また、図7(a)に示すように複数枚の積層マット1をマット本体2の短辺に沿った方向に隙間なく並べて設置したい場合、電源ケーブル4をマット本体2の長辺に沿った方向に引き出せば、隣りのマット本体2に当たらず、隙間なく並べることができる。
【0019】
また、図4(a)に示すように複数枚の積層マット1をマット本体2の長辺に沿った方向に隙間なく並べたい場合で電源ケーブル4の引き出し部側に障害物10がある場合は、図4(b)に示すように電源ケーブル4をマット本体2の裏面に垂直な下方向で床11側に引き出すことにより、障害物10を避けて支障なく配置できる。
【0020】
このように、本実施形態の積層マット1によれば、従来例に比べて設置における配置の自由度を著しく向上することができる。
【0021】
なお、本実施形態では、マット本体2の溝2cは、略T字形で、マット本体2の長方形の長辺に沿った一方向と短辺に沿った一方向との2方向に分岐しているものとしたが、例えば略十字形として3方向に分岐するものとしてもよく、それ以上の数の方向に分岐するものとしてもよい。
【0022】
また、以上では積層マットにおける実施形態を説明したが、積層体がマット以外のパネル状ないしブロック状などに構成されるヒーター線入り積層体装置にも本考案を適用できることは勿論であり、積層体の形状が長方形に限らないことも勿論である。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置において、前記積層体の積層方向の一方の面側で前記電源ケーブルを積層体から引き出す引き出し部に、電源ケーブルを通す溝として複数方向に分岐する溝が形成され、この溝の分岐部分のそれぞれに択一的に電源ケーブルを通すことにより、電源ケーブルの積層体からの引き出し方向を複数方向に設定できるようにしたので、簡単で安価に実施できる構造により、設置における配置の自由度を著しく向上することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態によるヒーター線入り積層マットの構造を示す裏面側から見た斜視図である。
【図2】同積層マットの成形方法を説明する斜視図である。
【図3】同積層マットの設置例を示す平面図である。
【図4】同積層マットの他の設置例を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
【図5】従来のヒーター線入り積層マットの平面図(a)及び側面図(b)である。
【図6】同積層マットの配置における問題点を示す平面図である。
【図7】同積層マットの他の配置における問題点を示すもので、障害物がない場合の平面図(a)と障害物がある場合の平面図(b)である。
【符号の説明】
1 ヒーター線入り積層マット
2 マット本体
2a,2b 積層材
2c 溝
3 ヒーター線
4 電源ケーブル
5 保護バネ
6 治具
7 バリア金具
8 下型
9 上型
Claims (2)
- 電源ケーブルを接続したヒーター線を積層体にインサート成形してなるヒーター線入り積層体装置において、
前記積層体の積層方向の一方の面側で前記電源ケーブルを積層体から引き出す引き出し部に、電源ケーブルを通す溝として複数方向に分岐する溝が形成され、この溝の分岐部分のそれぞれに択一的に電源ケーブルを通すことにより、電源ケーブルの積層体からの引き出し方向を複数方向に設定できるようにしたことを特徴とするヒーター線入り積層体装置。 - 前記積層体は略長方形に形成され、前記溝は略T字形に形成されて前記長方形の長辺に沿った一方向と短辺に沿った一方向との2方向に分岐していることを特徴とする請求項1に記載のヒーター線入り積層体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003844U JP3098902U (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | ヒーター線入り積層体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003844U JP3098902U (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | ヒーター線入り積層体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3098902U true JP3098902U (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=43252645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003003844U Expired - Lifetime JP3098902U (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | ヒーター線入り積層体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098902U (ja) |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003003844U patent/JP3098902U/ja not_active Expired - Lifetime
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