JP3098804U - 老人移動用手押し車 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作に便利な老人移動用手押し車の提供。
【解決手段】ハンドルロッド10の両側に枢接された回転シート6間に接合されたレバー7の引き上げにより回動する回転シートの延伸ワイヤ8が後足ロッド3下方のブレーキシートの一端に連接され、ブレーキシート300の両端にブレーキシュー302と係止ブロック303が、側辺にブレーキ調整ブロック9が設けられ、ブレーキ調整ブロックが外に回される時に回転シート中に係合し、レバーを引き上げる時、ワイヤがブレーキシートの一端を牽引し、ブレーキシートがブレーキシューにより後輪31を制動し減速制動機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックを回して回転シートに未係合とする時、ワイヤが下向きに移動し係止ブロックが後輪の係止溝311中に係合して制動固定の機能を達成し、並びにレバーを引き上げる時、ブレーキ調整ブロックもまた回転シート中に係合し、且つ自動的に減速制動状態に戻る。
【選択図】 図2
【解決手段】ハンドルロッド10の両側に枢接された回転シート6間に接合されたレバー7の引き上げにより回動する回転シートの延伸ワイヤ8が後足ロッド3下方のブレーキシートの一端に連接され、ブレーキシート300の両端にブレーキシュー302と係止ブロック303が、側辺にブレーキ調整ブロック9が設けられ、ブレーキ調整ブロックが外に回される時に回転シート中に係合し、レバーを引き上げる時、ワイヤがブレーキシートの一端を牽引し、ブレーキシートがブレーキシューにより後輪31を制動し減速制動機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックを回して回転シートに未係合とする時、ワイヤが下向きに移動し係止ブロックが後輪の係止溝311中に係合して制動固定の機能を達成し、並びにレバーを引き上げる時、ブレーキ調整ブロックもまた回転シート中に係合し、且つ自動的に減速制動状態に戻る。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一種の老人移動用手押し車に係り、特にレバー操作により減速制動、固定制動、或いは固定制動から減速制動状態への回復を制御できる老人移動用手押し車に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は周知の老人移動用手押し車を示し、それは減速制動の機能しか具備せず、ハンドルロッド10の上方両側に共同でレバー20が枢接され、後足ロッド30の下方にブレーキシート40が枢接され、ブレーキシート40が連接ロッド50で連接されて同期作動し、ブレーキシート40の前端にブレーキシュー401’が設けられ、且つ後足ロッド30とブレーキシュー401’間にバネ(図示せず)が連接され、且つレバー20の一側よりワイヤ60が延伸されて同側のブレーキシート40に連接され、レバー20が後ろ向きに回される時、ワイヤ60が引き上げられてブレーキシート40がそのブレーキシュー401’を以て後輪70表面に圧接され、減速制動機能を達成する。且つ手を離した之、バネの作用で無制動状態に回復する。このような周知の老人移動用手押し車の構造は、減速制動の機能しかなく、固定制動の装置がなく、このため実用性の改善が待たれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、減速制動と固定制動の機能を具備し、且つその操作手続きが簡易化され、市場での製品の競争力を高めることができる、一種の老人移動用手押し車を提供するものである。
【0004】
ゆえに、本考案の主要な目的は、減速制動と固定制動の機能を具えた老人移動用手押し車を提供することにあり、それは、その操作プロセスが減らされ、僅かにレバーを操作するだけで減速制動を達成でき、或いは固定制動状態時にレバーを制御するだけで固定制動状態から減速制動状態に自動変換でき、こうして製品の機能を増し、製品の市場での競争力を高めたものとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、逆U形のハンドルロッドの両側に回転シートが枢接され、回転シートの間にレバーが接合され、レバーの引き上げにより回転シートが回転し、且つ回転シートの一側より延伸されたワイヤが後足ロッド下方のブレーキシートの一端に連接され、二側のブレーキシートが後足ロッドの下方に枢設され、その間に連接ロッドが接合され、また、ブレーキシートの両端にブレーキシューと係止ブロックが設けられ、且つブレーキシュー端と後足ロッド間に第1バネが設けられ、並びにワイヤが係止ブロック端に連接され、このワイヤが延設された回転シートの側辺に別にブレーキ調整ブロックが枢接され、レバーが引き上げられる時、回転シートがワイヤを介してブレーキシートの係止ブロック端を引き上げ、ブレーキシートのブレーキシューにより後輪を制動して減速制動の機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックが回される時、ワイヤが下に移動することにより係止ブロックが後輪の係止溝中に係合して固定制動機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックは未だ回されない時に回転シート内に係合した状態を保持し、ブレーキ調整ブロックが回されて回転シート内より離脱する時、ワイヤが下向きに移動して係止ブロックが後輪の係止溝中に係合し、且つレバーが引き上げられた後、ブレーキ調整ブロックが回転シートに係合し、自動的に減速制動状態に回復し、レバーを操作するだけで減速制動或いは固定制動からの減速制動状態への変換が行なえるよう形成されたことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項2の考案は、請求項1記載の老人移動用手押し車において、ハンドルロッドが上段と下段が挿嵌されてなり、且つ上段と下段の間に伸縮調整機構が設けられ、ハンドルロッドの全体長さが調整可能とされ、また、回転シート及びブレーキ調整ブロックが上段部分に組み付けられたことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項3の考案は、請求項2記載の老人移動用手押し車において、ハンドルロッドの上段が二つのプラスチック製サイドロッドと一つの中央ロッドが組み合わされてなり、回転シート及びブレーキ調整ブロックがプラスチック製サイドロッドに組み付けられたことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項4の考案は、請求項3記載の老人移動用手押し車において、回転シート及びブレーキ調整ブロックがプラスチック製サイドロッドに枢接され、且つ回転シート側辺に円弧板が設けられ、該円弧板に長孔が設けられ、ブレーキ調整ブロックに長孔に対応する係止端が設けられ、且つブレーキ調整ブロックとプラスチック製サイドロッドの間に第2バネが設けられ、ブレーキ調整ブロックが未だ回されていない時、第2バネの弾力によりその係止端が回転シートの長孔中に係合した状態を保持し、且つブレーキ調整ブロックが外向きに回される時、回転シートが第1バネに駆動されて回転し、係止端が長孔より離れるが、ただし係止端は第2バネの弾力作用を受けて円弧板に当接した状態を保持し、レバーが引き上げられると、回転シートが反対方向に回転し、該係止端がこれにより長孔中に係合することを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項5の考案は、請求項3記載の老人移動用手押し車において、プラスチック製サイドロッドが中空ロッド体とされ、且つ下方に横向きに穿孔が設けられ、該穿孔内に嵌め輪が設けられ、該嵌め輪にハンドルロッドの下段が挿入され、嵌め輪の外側辺が押圧に供され、内側辺に貫通孔が設けられ、且つプラスチック製サイドロッドの穿孔の内側辺が側板で閉じられ、且つ側板に嵌め輪の貫通孔に向けて、第3バネに付勢された突出ブロックが設けられ、貫通孔が突出ブロックで塞がれ、また、ハンドルロッドの下段上方に複数の係止孔が設けられ、嵌め輪の外側辺が未押圧時に、突出ブロックが第3バネの作用を受けて下段の係止孔中に係合した状態を保持してプラスチック製サイドロッドを位置決めし、嵌め輪の外側辺が押圧される時、突出ブロックが内向きに押されて係止孔より離脱し、プラスチック製サイドロッドがハンドルロッドの上方において伸縮移動可能とされ、それ以上嵌め輪の外側辺が押されない時、突出ブロックが別の係止孔中に係合してプラスチック製サイドロッドの調整位置決めが達成されることを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項6の考案は、請求項1記載の老人移動用手押し車において、老人移動用手押し車のフレームが、ハンドルロッド、二つの前足ロッド、二つの後足ロッド、シートロッド、背もたれロッドを具え、ハンドルロッドと前足ロッド及び後足ロッドの上端が接合シートに接合され、且つハンドルロッドが接合シートを貫通し、また、前足ロッドと後足ロッド間が二つの連接ロッドで枢接され、且つハンドルロッドの底端が二つの連接ロッドの枢接部分に接合され、ハンドルロッドの上下昇降に二つの連接ロッド及び前足ロッド、後足ロッドが連動してフレームが折り畳み、展開可能とされ、背もたれロッドが二つの接合シートの間に固定され、接合シートの内側辺に、それぞれ対応するように、一対の前後に回動可能な係止ロッドが設けられ、係止ロッドの間が連接ロッドで接合され、連接ロッドと背もたれロッドの間に第4バネが設けられ、係止ロッドが回される時、第4バネにより回復し、ハンドルロッドの係止ロッド部分に横向きに固定ロッドが連接され、且つ係止ロッドの固定ロッドに対応する部分に係止凹部が設けられ、係止凹部の下方が斜面部とされ、ハンドルロッドが引き上げられて固定ロッドが斜面部を滑り係止凹部に係合する時、展開状態の位置決めが達成され、且つこのとき、連接ロッドと背もたれロッド間の第4バネが収縮状態を呈し、係止ロッドが後ろに回されて第4バネが伸張する時、固定ロッドが係止凹部と分離し、ハンドルロッドに伴い重力により共に下降し、ハンドルロッド底端が二つの連接ロッドを押動させて折り畳み状態となすことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。請求項7の考案は、請求項6記載の老人移動用手押し車において、接合シートの係止ロッド後側に回動可能な位置決めブロックが設けられ、係止ロッドが係止凹部により固定ロッドと係合位置決めされる時、位置決めブロックを係止ロッドに向けて回して係止ロッド後側に係止させることで、再び展開位置決めすることができることを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案は減速制動と固定制動の機能を共に具備させるため、ハンドルロッドの両側に枢接された回転シート間にレバーが接合され、レバーの引き上げにより回転シートが回動し、回転シートの延伸ワイヤが後足ロッド下方のブレーキシートの一端に連接された老人移動用手押し車において、ブレーキシートの一端にブレーキシューが、もう一端に係止ブロックが設けられ、該係止ブロックが後輪の係止溝中に係合することにより固定制動の機能が達成され、またワイヤが延設された回転シートの側辺にブレーキ調整ブロックが枢接され、固定制動の機能の達成の制御に供され、且つ該ブレーキ調整ブロックが同側の回転シートと作動上連動関係を有し、使用上の実用性と便利性を兼ね備えたものとされている。これにより、ブレーキ調整ブロックが同側の回転シート側辺に枢接され且つ未回動時には回転シート内に係合された状態を維持し、ブレーキ調整ブロックが回されてそれが未だ回転シートに係合しない時、ワイヤを下向きに移動させて係止ブロックを後輪の係止溝中に係合させ、固定制動の機能を達成し、且つレバーが引き上げられてブレーキ調整ブロックが自動的に回転シート内に係合すると、再度減速制動状態に戻り、これにより、操作プロセスを減らす目標を達成すると共に、老人移動用手押し車に減速制動と固定制動の機能を具備させる目標を達成する。
【0007】
【実施例】
図2は本考案の老人移動用手押し車を示し、老人移動用手押し車のフレームは、逆U形のハンドルロッド1、二つの前足ロッド2、二つの後足ロッド3、シートロッド4、背もたれロッド5を具えている。ハンドルロッド1と前足ロッド2及び後足ロッド3の上端は接合シート100に接合され、且つハンドルロッド1が接合シート100を貫通し、また、前足ロッド2と後足ロッド3間が二つの連接ロッド200で枢接され、且つハンドルロッド1の底端が二つの連接ロッド200の枢接部分に接合され、ハンドルロッド1の上下昇降に二つの連接ロッド200及び前足ロッド2、後足ロッド3が連動してフレームが折り畳み、展開可能とされ、また、前足ロッド2と後ろ足ロッド3の底端にそれぞれ前輪21、後輪31が結合され、シートロッド4は固定シート41により前足ロッド2の適当な高さ部分に接合され、背もたれロッド5は二つの接合シート100の間に固定されている。
【0008】
本考案はハンドルロッド1の両側に回転シート6が枢接され、回転シート6の間にレバー7が接合され、レバー7の引き上げにより回転シート6を回すことができ(図2、3、4参照)、且つ回転シート6の一側より延伸されたワイヤ8が後足ロッド3下方のブレーキシート300の一端に連接され、二側のブレーキシート300が後足ロッド3の下方に枢設され、その間に連接ロッド301が接合され、また、ブレーキシート300の両端にブレーキシュー302と係止ブロック303が設けられ、且つブレーキシュー302端と後足ロッド3間に第1バネs1が設けられ、並びにワイヤ8が係止ブロック303端に連接され、このワイヤ8が延設された回転シート6に別にブレーキ調整ブロック9が枢設され、且つブレーキ調整ブロック9は未だ回されない時に回転シート6内に係合している(図7参照)。レバー7が引き上げられる時、ワイヤ8がブレーキシート300の一端(係止ブロック303端)を引き上げ、これによりブレーキシート300がブレーキシュー302により後輪31の輪表面を制動し減速制動の機能を達成する(図5及び図9参照)。且つ、手を離した後、第1バネs1の作用により無制動状態(即ち図4、図7の状態)に戻り、且つブレーキ調整ブロック9を回してそれを回転シート6内に係合させない時(図6)、回転シート6は第1バネs1の作用により回転し、これによりワイヤ8が下向きに移動し、係止ブロック303がこれにより後輪31の係止溝311中に係合し、固定制動の機能を達成する(図6、図8参照)。並びにレバー7が引き上げられる時、回転シート6が再度回転し(ワイヤ8が下向きに移動する時の回転方向と反対)、ブレーキ調整ブロック9がこれにより再び回転シート6内に係合し、自動的に減速制動状態に戻る(図7)。これにより、減速制動と固定制動の機能を具備し、且つレバー7を制御するだけで減速制動を達成でき、或いは固定制動状態の時にレバー7を制御することにより減速制動状態に変換することができる。
【0009】
ハンドルロッド1は上段11と下段12が挿嵌されてなり、且つ上段11と下段12の間に伸縮調整機構が設けられ、ハンドルロッド1の全体長さが調整可能とされ、また、回転シート6及びブレーキ調整ブロック9は上段11部分に組み付けられ、これは図3に示されるようであり、ハンドルロッド1の上段11は二つのプラスチック製サイドロッド111と中央ロッド112が組み合わされてなり、回転シート6及びブレーキ調整ブロック9がプラスチック製サイドロッド111に組み付けられる。
【0010】
そのうち、回転シート6及びブレーキ調整ブロック9はプラスチック製サイドロッド111に枢接され、且つ回転シート6はワイヤ8の上端に連接されているほか、その側辺に円弧板61が設けられ、該円弧板61に長孔62が設けられ、ブレーキ調整ブロック9に長孔62に対応する係止端91が設けられ、且つブレーキ調整ブロック9とプラスチック製サイドロッド111の間に第2バネs2が設けられ(図3、図7参照)、ブレーキ調整ブロック9が未だ回されていない時、第2バネs2の弾力により係止端91が回転シート6の長孔62中に係合した状態を保持し、且つブレーキ調整ブロック9が外向きに回される時、回転シート6が第1バネs1に駆動されて回転し、係止端91が長孔62より離れるが、ただし係止端91は第2バネs2の弾力作用を受けて円弧板61に当接した状態を保持し(図8)、レバー7が引き上げられると、回転シート6が反対方向に回転し、係止端91がこれにより長孔62中に係合する。
【0011】
さらに、ハンドルロッド1の上段11と下段12の間の伸縮調整機構は図3、10に示されるように以下のような構造とされる。プラスチック製サイドロッド111は中空ロッド体とされ、且つ下方に横向きに穿孔113が設けられ、該穿孔113内に嵌め輪114が設けられ、該嵌め輪114にハンドルロッド1の下段12が挿入され、嵌め輪114の外側辺が押圧に供され、内側辺に貫通孔115が設けられ、且つプラスチック製サイドロッド111の穿孔113の内側辺が側板116で閉じられ、且つ側板116に嵌め輪114の貫通孔115に向けて、第3バネs3に付勢された突出ブロック117が設けられ、貫通孔115が突出ブロック117で塞がれ、また、ハンドルロッド1の下段12上方に複数の係止孔121が設けられ、嵌め輪114の外側辺が未押圧時に、突出ブロック117が第3バネs3の作用を受けて下段12の係止孔121中に係合した状態を保持して位置決めし(図10)、嵌め輪114の外側辺が押圧される時(図11)、突出ブロック117が内向きに押されて係止孔121より離脱し、プラスチック製サイドロッド111がハンドルロッド1の上方において伸縮移動可能とされ、それ以上嵌め輪114の外側辺が押されない時、突出ブロック117が別の係止孔121中に係合して調整位置決めが達成される。
【0012】
接合シート100の内側辺に、それぞれ対応するように、一対の前後に回動可能な係止ロッド400が設けられ(図2参照)、係止ロッド400の間が連接ロッド401で接合され、連接ロッド401と背もたれロッド5の間に第4バネs4が設けられ、係止ロッド400が回される時、第4バネs4により回復する。また、ハンドルロッド1の係止ロッド400部分に横向きに固定ロッド13が連接され、且つ係止ロッド400の固定ロッド13に対応する部分に係止凹部402が設けられ、係止凹部402の下方は斜面部403とされ、ハンドルロッド1が引き上げられて固定ロッド13が斜面部403を滑り係止凹部402に係合する時、展開状態の位置決めが達成され、且つこのとき、連接ロッド401と背もたれロッド5間の第4バネs4は収縮状態を呈し、係止ロッド400が後ろに回されて第4バネs4が伸張する時(図12、13)、固定ロッド13が係止凹部402と分離し、ハンドルロッド1に伴い重力により共に下降し、ハンドルロッド1底端が二つの連接ロッド200を押動させて折り畳み状態となし、且つ前足ロッド2、後足ロッド3が折り畳まれ、且つハンドルロッド1引き上げ後にまた展開することができる。このほか、接合シート100の係止ロッド400の後側にさらに回動可能な位置決めブロック500が設けられ、係止ロッド400が係止凹部402により固定ロッド13と係合位置決めされる時、位置決めブロック500を係止ロッド400に向けて回して係止ロッド400後側に係止させることで、再び展開位置決めすることができる(図4参照)。
【0013】
【考案の効果】
以上の構造組成及び実施例の説明に示されたように、本考案は減速制動機能を具備するだけでなく、固定制動の機能も具備し、実用性が増され、且つレバー7を回すだけで減速制動の機能を達成するか、或いは固定制動状態の時にレバー7を制御することにより減速制動状態に変換することができ、操作者の使用の便利性が増されている。また実際の必要により、ハンドルロッド1設計が伸縮式とされ、更に創意と実用性を具備するものとされ、さらにフレームの展開位置決めと解除が係止ロッド400を回して係止するか否かにより達成され、操作上、極めて簡単であり、総合して老人移動用手押し車の全体の実施の進歩性を増し、使用上の便利性を増している。
【0014】
総合すると、本考案は周知の同類の製品に対して革命的な改善を行なっており、且つその構造は新規性があり、使用に便利な実用性、及び産業上の利用価値を有する。ゆえに本考案は実用新案登録の要件を具備している。なお、以上の説明は本考案の実施例に係るものであって、本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知の老人移動用手押し車の立体図である。
【図2】本考案の斜視図である。
【図3】本考案のハンドルロッド部分の分解斜視図である。
【図4】本考案の無制動状態下での構造側面図である。
【図5】本考案の減速制動状態下での構造側面図である。
【図6】本考案の固定制動状態下での構造側面図である。
【図7】本考案の回転シート、ブレーキ調整ブロック部分の連続動作側面図である。
【図8】本考案の回転シート、ブレーキ調整ブロック部分の連続動作側面図である。
【図9】本考案の回転シート、ブレーキ調整ブロック部分の連続動作側面図である。
【図10】本考案のハンドルロッド伸縮調整構造の断面図である(係止時)。
【図11】本考案のハンドルロッド伸縮調整構造の断面図である(調整時)。
【図12】本考案の係止ロッド部分の側面動作参考図である。
【図13】本考案の折り畳み開始状態での側面図である。
【符号の説明】
10 ハンドルロッド 20 レバー
30 後足ロッド 40 ブレーキシート
401’ ブレーキシュー 50 連接ロッド
60 ワイヤ 70 後輪
1 ハンドルロッド 11 上段
111 プラスチック製サイドロッド 112 中央ロッド
113 穿孔 114 嵌め輪
115 貫通孔 116 側板
117 突出ブロック 12 下段
121 係止孔 13 固定ロッド
2 前足ロッド 21 前輪
3 後足ロッド 31 後輪
311 係止溝 4 シートロッド
41 固定シート 5 背もたれロッド
6 回転シート 61 円弧板
62 長孔 7 レバー
8 ワイヤ 9 ブレーキ調整ブロック
91 係止端 100 接合シート
200 連接ロッド 300 ブレーキシート
301 連接ロッド 302 ブレーキシュー
303 係止ブロック 400 係止ロッド
401 連接ロッド 402 係止凹部
403 斜面部 500 位置決めブロック
s1 第1バネ s2 第2バネ
s3 第3バネ s4 第4バネ
【考案の属する技術分野】
本考案は一種の老人移動用手押し車に係り、特にレバー操作により減速制動、固定制動、或いは固定制動から減速制動状態への回復を制御できる老人移動用手押し車に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は周知の老人移動用手押し車を示し、それは減速制動の機能しか具備せず、ハンドルロッド10の上方両側に共同でレバー20が枢接され、後足ロッド30の下方にブレーキシート40が枢接され、ブレーキシート40が連接ロッド50で連接されて同期作動し、ブレーキシート40の前端にブレーキシュー401’が設けられ、且つ後足ロッド30とブレーキシュー401’間にバネ(図示せず)が連接され、且つレバー20の一側よりワイヤ60が延伸されて同側のブレーキシート40に連接され、レバー20が後ろ向きに回される時、ワイヤ60が引き上げられてブレーキシート40がそのブレーキシュー401’を以て後輪70表面に圧接され、減速制動機能を達成する。且つ手を離した之、バネの作用で無制動状態に回復する。このような周知の老人移動用手押し車の構造は、減速制動の機能しかなく、固定制動の装置がなく、このため実用性の改善が待たれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、減速制動と固定制動の機能を具備し、且つその操作手続きが簡易化され、市場での製品の競争力を高めることができる、一種の老人移動用手押し車を提供するものである。
【0004】
ゆえに、本考案の主要な目的は、減速制動と固定制動の機能を具えた老人移動用手押し車を提供することにあり、それは、その操作プロセスが減らされ、僅かにレバーを操作するだけで減速制動を達成でき、或いは固定制動状態時にレバーを制御するだけで固定制動状態から減速制動状態に自動変換でき、こうして製品の機能を増し、製品の市場での競争力を高めたものとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、逆U形のハンドルロッドの両側に回転シートが枢接され、回転シートの間にレバーが接合され、レバーの引き上げにより回転シートが回転し、且つ回転シートの一側より延伸されたワイヤが後足ロッド下方のブレーキシートの一端に連接され、二側のブレーキシートが後足ロッドの下方に枢設され、その間に連接ロッドが接合され、また、ブレーキシートの両端にブレーキシューと係止ブロックが設けられ、且つブレーキシュー端と後足ロッド間に第1バネが設けられ、並びにワイヤが係止ブロック端に連接され、このワイヤが延設された回転シートの側辺に別にブレーキ調整ブロックが枢接され、レバーが引き上げられる時、回転シートがワイヤを介してブレーキシートの係止ブロック端を引き上げ、ブレーキシートのブレーキシューにより後輪を制動して減速制動の機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックが回される時、ワイヤが下に移動することにより係止ブロックが後輪の係止溝中に係合して固定制動機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックは未だ回されない時に回転シート内に係合した状態を保持し、ブレーキ調整ブロックが回されて回転シート内より離脱する時、ワイヤが下向きに移動して係止ブロックが後輪の係止溝中に係合し、且つレバーが引き上げられた後、ブレーキ調整ブロックが回転シートに係合し、自動的に減速制動状態に回復し、レバーを操作するだけで減速制動或いは固定制動からの減速制動状態への変換が行なえるよう形成されたことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項2の考案は、請求項1記載の老人移動用手押し車において、ハンドルロッドが上段と下段が挿嵌されてなり、且つ上段と下段の間に伸縮調整機構が設けられ、ハンドルロッドの全体長さが調整可能とされ、また、回転シート及びブレーキ調整ブロックが上段部分に組み付けられたことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項3の考案は、請求項2記載の老人移動用手押し車において、ハンドルロッドの上段が二つのプラスチック製サイドロッドと一つの中央ロッドが組み合わされてなり、回転シート及びブレーキ調整ブロックがプラスチック製サイドロッドに組み付けられたことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項4の考案は、請求項3記載の老人移動用手押し車において、回転シート及びブレーキ調整ブロックがプラスチック製サイドロッドに枢接され、且つ回転シート側辺に円弧板が設けられ、該円弧板に長孔が設けられ、ブレーキ調整ブロックに長孔に対応する係止端が設けられ、且つブレーキ調整ブロックとプラスチック製サイドロッドの間に第2バネが設けられ、ブレーキ調整ブロックが未だ回されていない時、第2バネの弾力によりその係止端が回転シートの長孔中に係合した状態を保持し、且つブレーキ調整ブロックが外向きに回される時、回転シートが第1バネに駆動されて回転し、係止端が長孔より離れるが、ただし係止端は第2バネの弾力作用を受けて円弧板に当接した状態を保持し、レバーが引き上げられると、回転シートが反対方向に回転し、該係止端がこれにより長孔中に係合することを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項5の考案は、請求項3記載の老人移動用手押し車において、プラスチック製サイドロッドが中空ロッド体とされ、且つ下方に横向きに穿孔が設けられ、該穿孔内に嵌め輪が設けられ、該嵌め輪にハンドルロッドの下段が挿入され、嵌め輪の外側辺が押圧に供され、内側辺に貫通孔が設けられ、且つプラスチック製サイドロッドの穿孔の内側辺が側板で閉じられ、且つ側板に嵌め輪の貫通孔に向けて、第3バネに付勢された突出ブロックが設けられ、貫通孔が突出ブロックで塞がれ、また、ハンドルロッドの下段上方に複数の係止孔が設けられ、嵌め輪の外側辺が未押圧時に、突出ブロックが第3バネの作用を受けて下段の係止孔中に係合した状態を保持してプラスチック製サイドロッドを位置決めし、嵌め輪の外側辺が押圧される時、突出ブロックが内向きに押されて係止孔より離脱し、プラスチック製サイドロッドがハンドルロッドの上方において伸縮移動可能とされ、それ以上嵌め輪の外側辺が押されない時、突出ブロックが別の係止孔中に係合してプラスチック製サイドロッドの調整位置決めが達成されることを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
請求項6の考案は、請求項1記載の老人移動用手押し車において、老人移動用手押し車のフレームが、ハンドルロッド、二つの前足ロッド、二つの後足ロッド、シートロッド、背もたれロッドを具え、ハンドルロッドと前足ロッド及び後足ロッドの上端が接合シートに接合され、且つハンドルロッドが接合シートを貫通し、また、前足ロッドと後足ロッド間が二つの連接ロッドで枢接され、且つハンドルロッドの底端が二つの連接ロッドの枢接部分に接合され、ハンドルロッドの上下昇降に二つの連接ロッド及び前足ロッド、後足ロッドが連動してフレームが折り畳み、展開可能とされ、背もたれロッドが二つの接合シートの間に固定され、接合シートの内側辺に、それぞれ対応するように、一対の前後に回動可能な係止ロッドが設けられ、係止ロッドの間が連接ロッドで接合され、連接ロッドと背もたれロッドの間に第4バネが設けられ、係止ロッドが回される時、第4バネにより回復し、ハンドルロッドの係止ロッド部分に横向きに固定ロッドが連接され、且つ係止ロッドの固定ロッドに対応する部分に係止凹部が設けられ、係止凹部の下方が斜面部とされ、ハンドルロッドが引き上げられて固定ロッドが斜面部を滑り係止凹部に係合する時、展開状態の位置決めが達成され、且つこのとき、連接ロッドと背もたれロッド間の第4バネが収縮状態を呈し、係止ロッドが後ろに回されて第4バネが伸張する時、固定ロッドが係止凹部と分離し、ハンドルロッドに伴い重力により共に下降し、ハンドルロッド底端が二つの連接ロッドを押動させて折り畳み状態となすことを特徴とする、老人移動用手押し車としている。請求項7の考案は、請求項6記載の老人移動用手押し車において、接合シートの係止ロッド後側に回動可能な位置決めブロックが設けられ、係止ロッドが係止凹部により固定ロッドと係合位置決めされる時、位置決めブロックを係止ロッドに向けて回して係止ロッド後側に係止させることで、再び展開位置決めすることができることを特徴とする、老人移動用手押し車としている。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案は減速制動と固定制動の機能を共に具備させるため、ハンドルロッドの両側に枢接された回転シート間にレバーが接合され、レバーの引き上げにより回転シートが回動し、回転シートの延伸ワイヤが後足ロッド下方のブレーキシートの一端に連接された老人移動用手押し車において、ブレーキシートの一端にブレーキシューが、もう一端に係止ブロックが設けられ、該係止ブロックが後輪の係止溝中に係合することにより固定制動の機能が達成され、またワイヤが延設された回転シートの側辺にブレーキ調整ブロックが枢接され、固定制動の機能の達成の制御に供され、且つ該ブレーキ調整ブロックが同側の回転シートと作動上連動関係を有し、使用上の実用性と便利性を兼ね備えたものとされている。これにより、ブレーキ調整ブロックが同側の回転シート側辺に枢接され且つ未回動時には回転シート内に係合された状態を維持し、ブレーキ調整ブロックが回されてそれが未だ回転シートに係合しない時、ワイヤを下向きに移動させて係止ブロックを後輪の係止溝中に係合させ、固定制動の機能を達成し、且つレバーが引き上げられてブレーキ調整ブロックが自動的に回転シート内に係合すると、再度減速制動状態に戻り、これにより、操作プロセスを減らす目標を達成すると共に、老人移動用手押し車に減速制動と固定制動の機能を具備させる目標を達成する。
【0007】
【実施例】
図2は本考案の老人移動用手押し車を示し、老人移動用手押し車のフレームは、逆U形のハンドルロッド1、二つの前足ロッド2、二つの後足ロッド3、シートロッド4、背もたれロッド5を具えている。ハンドルロッド1と前足ロッド2及び後足ロッド3の上端は接合シート100に接合され、且つハンドルロッド1が接合シート100を貫通し、また、前足ロッド2と後足ロッド3間が二つの連接ロッド200で枢接され、且つハンドルロッド1の底端が二つの連接ロッド200の枢接部分に接合され、ハンドルロッド1の上下昇降に二つの連接ロッド200及び前足ロッド2、後足ロッド3が連動してフレームが折り畳み、展開可能とされ、また、前足ロッド2と後ろ足ロッド3の底端にそれぞれ前輪21、後輪31が結合され、シートロッド4は固定シート41により前足ロッド2の適当な高さ部分に接合され、背もたれロッド5は二つの接合シート100の間に固定されている。
【0008】
本考案はハンドルロッド1の両側に回転シート6が枢接され、回転シート6の間にレバー7が接合され、レバー7の引き上げにより回転シート6を回すことができ(図2、3、4参照)、且つ回転シート6の一側より延伸されたワイヤ8が後足ロッド3下方のブレーキシート300の一端に連接され、二側のブレーキシート300が後足ロッド3の下方に枢設され、その間に連接ロッド301が接合され、また、ブレーキシート300の両端にブレーキシュー302と係止ブロック303が設けられ、且つブレーキシュー302端と後足ロッド3間に第1バネs1が設けられ、並びにワイヤ8が係止ブロック303端に連接され、このワイヤ8が延設された回転シート6に別にブレーキ調整ブロック9が枢設され、且つブレーキ調整ブロック9は未だ回されない時に回転シート6内に係合している(図7参照)。レバー7が引き上げられる時、ワイヤ8がブレーキシート300の一端(係止ブロック303端)を引き上げ、これによりブレーキシート300がブレーキシュー302により後輪31の輪表面を制動し減速制動の機能を達成する(図5及び図9参照)。且つ、手を離した後、第1バネs1の作用により無制動状態(即ち図4、図7の状態)に戻り、且つブレーキ調整ブロック9を回してそれを回転シート6内に係合させない時(図6)、回転シート6は第1バネs1の作用により回転し、これによりワイヤ8が下向きに移動し、係止ブロック303がこれにより後輪31の係止溝311中に係合し、固定制動の機能を達成する(図6、図8参照)。並びにレバー7が引き上げられる時、回転シート6が再度回転し(ワイヤ8が下向きに移動する時の回転方向と反対)、ブレーキ調整ブロック9がこれにより再び回転シート6内に係合し、自動的に減速制動状態に戻る(図7)。これにより、減速制動と固定制動の機能を具備し、且つレバー7を制御するだけで減速制動を達成でき、或いは固定制動状態の時にレバー7を制御することにより減速制動状態に変換することができる。
【0009】
ハンドルロッド1は上段11と下段12が挿嵌されてなり、且つ上段11と下段12の間に伸縮調整機構が設けられ、ハンドルロッド1の全体長さが調整可能とされ、また、回転シート6及びブレーキ調整ブロック9は上段11部分に組み付けられ、これは図3に示されるようであり、ハンドルロッド1の上段11は二つのプラスチック製サイドロッド111と中央ロッド112が組み合わされてなり、回転シート6及びブレーキ調整ブロック9がプラスチック製サイドロッド111に組み付けられる。
【0010】
そのうち、回転シート6及びブレーキ調整ブロック9はプラスチック製サイドロッド111に枢接され、且つ回転シート6はワイヤ8の上端に連接されているほか、その側辺に円弧板61が設けられ、該円弧板61に長孔62が設けられ、ブレーキ調整ブロック9に長孔62に対応する係止端91が設けられ、且つブレーキ調整ブロック9とプラスチック製サイドロッド111の間に第2バネs2が設けられ(図3、図7参照)、ブレーキ調整ブロック9が未だ回されていない時、第2バネs2の弾力により係止端91が回転シート6の長孔62中に係合した状態を保持し、且つブレーキ調整ブロック9が外向きに回される時、回転シート6が第1バネs1に駆動されて回転し、係止端91が長孔62より離れるが、ただし係止端91は第2バネs2の弾力作用を受けて円弧板61に当接した状態を保持し(図8)、レバー7が引き上げられると、回転シート6が反対方向に回転し、係止端91がこれにより長孔62中に係合する。
【0011】
さらに、ハンドルロッド1の上段11と下段12の間の伸縮調整機構は図3、10に示されるように以下のような構造とされる。プラスチック製サイドロッド111は中空ロッド体とされ、且つ下方に横向きに穿孔113が設けられ、該穿孔113内に嵌め輪114が設けられ、該嵌め輪114にハンドルロッド1の下段12が挿入され、嵌め輪114の外側辺が押圧に供され、内側辺に貫通孔115が設けられ、且つプラスチック製サイドロッド111の穿孔113の内側辺が側板116で閉じられ、且つ側板116に嵌め輪114の貫通孔115に向けて、第3バネs3に付勢された突出ブロック117が設けられ、貫通孔115が突出ブロック117で塞がれ、また、ハンドルロッド1の下段12上方に複数の係止孔121が設けられ、嵌め輪114の外側辺が未押圧時に、突出ブロック117が第3バネs3の作用を受けて下段12の係止孔121中に係合した状態を保持して位置決めし(図10)、嵌め輪114の外側辺が押圧される時(図11)、突出ブロック117が内向きに押されて係止孔121より離脱し、プラスチック製サイドロッド111がハンドルロッド1の上方において伸縮移動可能とされ、それ以上嵌め輪114の外側辺が押されない時、突出ブロック117が別の係止孔121中に係合して調整位置決めが達成される。
【0012】
接合シート100の内側辺に、それぞれ対応するように、一対の前後に回動可能な係止ロッド400が設けられ(図2参照)、係止ロッド400の間が連接ロッド401で接合され、連接ロッド401と背もたれロッド5の間に第4バネs4が設けられ、係止ロッド400が回される時、第4バネs4により回復する。また、ハンドルロッド1の係止ロッド400部分に横向きに固定ロッド13が連接され、且つ係止ロッド400の固定ロッド13に対応する部分に係止凹部402が設けられ、係止凹部402の下方は斜面部403とされ、ハンドルロッド1が引き上げられて固定ロッド13が斜面部403を滑り係止凹部402に係合する時、展開状態の位置決めが達成され、且つこのとき、連接ロッド401と背もたれロッド5間の第4バネs4は収縮状態を呈し、係止ロッド400が後ろに回されて第4バネs4が伸張する時(図12、13)、固定ロッド13が係止凹部402と分離し、ハンドルロッド1に伴い重力により共に下降し、ハンドルロッド1底端が二つの連接ロッド200を押動させて折り畳み状態となし、且つ前足ロッド2、後足ロッド3が折り畳まれ、且つハンドルロッド1引き上げ後にまた展開することができる。このほか、接合シート100の係止ロッド400の後側にさらに回動可能な位置決めブロック500が設けられ、係止ロッド400が係止凹部402により固定ロッド13と係合位置決めされる時、位置決めブロック500を係止ロッド400に向けて回して係止ロッド400後側に係止させることで、再び展開位置決めすることができる(図4参照)。
【0013】
【考案の効果】
以上の構造組成及び実施例の説明に示されたように、本考案は減速制動機能を具備するだけでなく、固定制動の機能も具備し、実用性が増され、且つレバー7を回すだけで減速制動の機能を達成するか、或いは固定制動状態の時にレバー7を制御することにより減速制動状態に変換することができ、操作者の使用の便利性が増されている。また実際の必要により、ハンドルロッド1設計が伸縮式とされ、更に創意と実用性を具備するものとされ、さらにフレームの展開位置決めと解除が係止ロッド400を回して係止するか否かにより達成され、操作上、極めて簡単であり、総合して老人移動用手押し車の全体の実施の進歩性を増し、使用上の便利性を増している。
【0014】
総合すると、本考案は周知の同類の製品に対して革命的な改善を行なっており、且つその構造は新規性があり、使用に便利な実用性、及び産業上の利用価値を有する。ゆえに本考案は実用新案登録の要件を具備している。なお、以上の説明は本考案の実施例に係るものであって、本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知の老人移動用手押し車の立体図である。
【図2】本考案の斜視図である。
【図3】本考案のハンドルロッド部分の分解斜視図である。
【図4】本考案の無制動状態下での構造側面図である。
【図5】本考案の減速制動状態下での構造側面図である。
【図6】本考案の固定制動状態下での構造側面図である。
【図7】本考案の回転シート、ブレーキ調整ブロック部分の連続動作側面図である。
【図8】本考案の回転シート、ブレーキ調整ブロック部分の連続動作側面図である。
【図9】本考案の回転シート、ブレーキ調整ブロック部分の連続動作側面図である。
【図10】本考案のハンドルロッド伸縮調整構造の断面図である(係止時)。
【図11】本考案のハンドルロッド伸縮調整構造の断面図である(調整時)。
【図12】本考案の係止ロッド部分の側面動作参考図である。
【図13】本考案の折り畳み開始状態での側面図である。
【符号の説明】
10 ハンドルロッド 20 レバー
30 後足ロッド 40 ブレーキシート
401’ ブレーキシュー 50 連接ロッド
60 ワイヤ 70 後輪
1 ハンドルロッド 11 上段
111 プラスチック製サイドロッド 112 中央ロッド
113 穿孔 114 嵌め輪
115 貫通孔 116 側板
117 突出ブロック 12 下段
121 係止孔 13 固定ロッド
2 前足ロッド 21 前輪
3 後足ロッド 31 後輪
311 係止溝 4 シートロッド
41 固定シート 5 背もたれロッド
6 回転シート 61 円弧板
62 長孔 7 レバー
8 ワイヤ 9 ブレーキ調整ブロック
91 係止端 100 接合シート
200 連接ロッド 300 ブレーキシート
301 連接ロッド 302 ブレーキシュー
303 係止ブロック 400 係止ロッド
401 連接ロッド 402 係止凹部
403 斜面部 500 位置決めブロック
s1 第1バネ s2 第2バネ
s3 第3バネ s4 第4バネ
Claims (7)
- 逆U形のハンドルロッドの両側に回転シートが枢接され、回転シートの間にレバーが接合され、レバーの引き上げにより回転シートが回転し、且つ回転シートの一側より延伸されたワイヤが後足ロッド下方のブレーキシートの一端に連接され、二側のブレーキシートが後足ロッドの下方に枢設され、その間に連接ロッドが接合され、また、ブレーキシートの両端にブレーキシューと係止ブロックが設けられ、且つブレーキシュー端と後足ロッド間に第1バネが設けられ、並びにワイヤが係止ブロック端に連接され、このワイヤが延設された回転シートの側辺に別にブレーキ調整ブロックが枢接され、レバーが引き上げられる時、回転シートがワイヤを介してブレーキシートの係止ブロック端を引き上げ、ブレーキシートのブレーキシューにより後輪を制動して減速制動の機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックが回される時、ワイヤが下に移動することにより係止ブロックが後輪の係止溝中に係合して固定制動機能を達成し、且つブレーキ調整ブロックは未だ回されない時に回転シート内に係合した状態を保持し、ブレーキ調整ブロックが回されて回転シート内より離脱する時、ワイヤが下向きに移動して係止ブロックが後輪の係止溝中に係合し、且つレバーが引き上げられた後、ブレーキ調整ブロックが回転シートに係合し、自動的に減速制動状態に回復し、レバーを操作するだけで減速制動或いは固定制動からの減速制動状態への変換が行なえるよう形成されたことを特徴とする、老人移動用手押し車。
- 請求項1記載の老人移動用手押し車において、ハンドルロッドが上段と下段が挿嵌されてなり、且つ上段と下段の間に伸縮調整機構が設けられ、ハンドルロッドの全体長さが調整可能とされ、また、回転シート及びブレーキ調整ブロックが上段部分に組み付けられたことを特徴とする、老人移動用手押し車。
- 請求項2記載の老人移動用手押し車において、ハンドルロッドの上段が二つのプラスチック製サイドロッドと一つの中央ロッドが組み合わされてなり、回転シート及びブレーキ調整ブロックがプラスチック製サイドロッドに組み付けられたことを特徴とする、老人移動用手押し車。
- 請求項3記載の老人移動用手押し車において、回転シート及びブレーキ調整ブロックがプラスチック製サイドロッドに枢接され、且つ回転シート側辺に円弧板が設けられ、該円弧板に長孔が設けられ、ブレーキ調整ブロックに長孔に対応する係止端が設けられ、且つブレーキ調整ブロックとプラスチック製サイドロッドの間に第2バネが設けられ、ブレーキ調整ブロックが未だ回されていない時、第2バネの弾力によりその係止端が回転シートの長孔中に係合した状態を保持し、且つブレーキ調整ブロックが外向きに回される時、回転シートが第1バネに駆動されて回転し、係止端が長孔より離れるが、ただし係止端は第2バネの弾力作用を受けて円弧板に当接した状態を保持し、レバーが引き上げられると、回転シートが反対方向に回転し、該係止端がこれにより長孔中に係合することを特徴とする、老人移動用手押し車。
- 請求項3記載の老人移動用手押し車において、プラスチック製サイドロッドが中空ロッド体とされ、且つ下方に横向きに穿孔が設けられ、該穿孔内に嵌め輪が設けられ、該嵌め輪にハンドルロッドの下段が挿入され、嵌め輪の外側辺が押圧に供され、内側辺に貫通孔が設けられ、且つプラスチック製サイドロッドの穿孔の内側辺が側板で閉じられ、且つ側板に嵌め輪の貫通孔に向けて、第3バネに付勢された突出ブロックが設けられ、貫通孔が突出ブロックで塞がれ、また、ハンドルロッドの下段上方に複数の係止孔が設けられ、嵌め輪の外側辺が未押圧時に、突出ブロックが第3バネの作用を受けて下段の係止孔中に係合した状態を保持してプラスチック製サイドロッドを位置決めし、嵌め輪の外側辺が押圧される時、突出ブロックが内向きに押されて係止孔より離脱し、プラスチック製サイドロッドがハンドルロッドの上方において伸縮移動可能とされ、それ以上嵌め輪の外側辺が押されない時、突出ブロックが別の係止孔中に係合してプラスチック製サイドロッドの調整位置決めが達成されることを特徴とする、老人移動用手押し車。
- 請求項1記載の老人移動用手押し車において、老人移動用手押し車のフレームが、ハンドルロッド、二つの前足ロッド、二つの後足ロッド、シートロッド、背もたれロッドを具え、ハンドルロッドと前足ロッド及び後足ロッドの上端が接合シートに接合され、且つハンドルロッドが接合シートを貫通し、また、前足ロッドと後足ロッド間が二つの連接ロッドで枢接され、且つハンドルロッドの底端が二つの連接ロッドの枢接部分に接合され、ハンドルロッドの上下昇降に二つの連接ロッド及び前足ロッド、後足ロッドが連動してフレームが折り畳み、展開可能とされ、背もたれロッドが二つの接合シートの間に固定され、接合シートの内側辺に、それぞれ対応するように、一対の前後に回動可能な係止ロッドが設けられ、係止ロッドの間が連接ロッドで接合され、連接ロッドと背もたれロッドの間に第4バネが設けられ、係止ロッドが回される時、第4バネにより回復し、ハンドルロッドの係止ロッド部分に横向きに固定ロッドが連接され、且つ係止ロッドの固定ロッドに対応する部分に係止凹部が設けられ、係止凹部の下方が斜面部とされ、ハンドルロッドが引き上げられて固定ロッドが斜面部を滑り係止凹部に係合する時、展開状態の位置決めが達成され、且つこのとき、連接ロッドと背もたれロッド間の第4バネが収縮状態を呈し、係止ロッドが後ろに回されて第4バネが伸張する時、固定ロッドが係止凹部と分離し、ハンドルロッドに伴い重力により共に下降し、ハンドルロッド底端が二つの連接ロッドを押動させて折り畳み状態となすことを特徴とする、老人移動用手押し車。
- 請求項6記載の老人移動用手押し車において、接合シートの係止ロッド後側に回動可能な位置決めブロックが設けられ、係止ロッドが係止凹部により固定ロッドと係合位置決めされる時、位置決めブロックを係止ロッドに向けて回して係止ロッド後側に係止させることで、再び展開位置決めすることができることを特徴とする、老人移動用手押し車。
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Cited By (1)
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CN112568666A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-03-30 | 朱志美 | 一种便于收取的美术画展展示架 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003003765U patent/JP3098804U/ja not_active Expired - Fee Related
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