JP3098549U - 節水具 - Google Patents
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Abstract
【課題】水洗トイレに流す水の量を少なくすると共に、トイレの汚染や悪臭を防止することができる節水具を提供すること。
【解決手段】取付手段102を用いてトイレ用タンクの内部に収納されている浮子の下方に取り付けることにより、水の水位に対する浮子の高さを相対的に高くすることにより、トイレに流す水を節約することができるようにした節水具100であって、節水具本体101の内部には、セラミック107及び浮力体110とが収納されており、貫通孔106を介して、トイレ用タンクの内部に溜められる水をセラミックと接するようにすることで、この水を活性化することができるようにしたことを特徴とする節水具100を提供する。
【選択図】 図2
【解決手段】取付手段102を用いてトイレ用タンクの内部に収納されている浮子の下方に取り付けることにより、水の水位に対する浮子の高さを相対的に高くすることにより、トイレに流す水を節約することができるようにした節水具100であって、節水具本体101の内部には、セラミック107及び浮力体110とが収納されており、貫通孔106を介して、トイレ用タンクの内部に溜められる水をセラミックと接するようにすることで、この水を活性化することができるようにしたことを特徴とする節水具100を提供する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は節水具に関し、特に、水洗トイレに使用される節水具に関する。
【0002】
【従来の技術】
水洗トイレに使用されている水供給システムとしては、トイレ用タンクの内部に収納され、トイレ用タンクの内部に溜められた水に浮く浮子と、トイレ用タンクへの水の供給路を開閉する開閉弁と、浮子と開閉弁とを連結する連結手段と、を備えるものが一般的に使用されており、この水供給システムでは、トイレ用タンクの内部に溜められた水により、この水に浮く浮子が所定の高さに達した場合に、開閉弁により水の供給路を閉じ、一方、浮子がこの高さよりも低い位置にある場合には、開閉弁により水の供給路を開くことで、トイレ用タンクの内部に溜められる水の量を均一に保つようにしている。
【0003】
このような浮子を利用した水供給システムを使用した水洗トイレにおいては、例えば、登録実用新案第3014454号公報に記載された節水具が使用されている。
【0004】
図4に表されているように、登録実用新案第3014454号公報に記載された節水具500は、トイレ用タンクの内部に収納されている浮子510の下部に、発泡樹脂ブロック、空気袋又は中空成型品により形成された節水具本体501をゴムバンド502で固定し、浮子510の下部に取り付けた状態で水の水面に浮くようにすることで、水の水位に対する浮子510の位置を相対的に高くなるようにし、トイレ用タンクの内部に溜められる水の量を相対的に少なくなるようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の節水具では、水洗トイレに流す水の量が少なくなるため、トイレに排出された排出物を充分に流すことができず、トイレや配水管等にこの排出物の残滓が付着し、トイレの汚染や悪臭の原因となることがあった。
【0006】
そこで、本考案は、水洗トイレに流す水の量を少なくすると共に、トイレの汚染や悪臭を防止することができる節水具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本考案は、トイレ用タンクの内部に収納され、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水に浮く浮子を備え、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水の水位により、前記浮子が所定の高さに達していない場合には、前記トイレ用タンクの内部に水を供給し、前記浮子が所定の高さに達した場合には、前記トイレ用タンクの内部への水の供給を止めることで前記トイレ用タンクの内部に所定の量の水を溜め、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水をトイレの便器に流すようにした水洗トイレに使用される節水具であって、前記節水具は、中空状の節水具本体と、前記節水具本体を前記浮子の下方に取り付ける取付手段と、からなり、前記取付手段を用いて前記浮子の下方に取り付けた際に、前記浮子の全体が水面よりも上方に位置した状態で、水面に浮くようにすることで、水の水位に対する前記浮子の高さを相対的に高くすることができるようになっており、前記節水具本体の内部には、水を活性化する物質と、比重が1よりも小さい浮力体と、が収納されており、前記節水具本体には、内部に水を通す貫通孔が形成されていることを特徴とする節水具を提供する。
【0008】
このように節水具本体の内部に水を活性化する物質を収納し、節水具本体にその内部に水を通す貫通孔を形成しておくことで、トイレ用タンクの内部に溜められる水が、この水を活性化する物質に接することで活性化される。
【0009】
そして、活性化された水を便器に流すことにより、便器や配管に付着した尿石や黒ずみ等を除去し、除菌を行い悪臭やぬめり等も取ることができるようになる。
【0010】
また、便器や配管に付着した尿石や黒ずみ等を除去することができることから、便器や配管の表面を平滑にしておくことができるようになり、便器に排出された排出物を少ない水で充分に流すことができるようになる。
【0011】
なお、本考案では、節水具本体の内部に浮力体を収納することにより、節水具本体に適切な浮力を与えるようにしている。
【0012】
ここで、浮力体としては、発泡樹脂や気体を封入した収納体を使用することができる。
【0013】
なお、本考案に使用する水を活性化する物質としては、水を活性化させることができるものであればどのようなものであってもよいが、例えば、粒状のセラミックを複数使用することで、水を活性化することが可能である。
【0014】
また、節水具本体には、取付手段を用いて浮子の下方に取り付けた際に、この浮子に向かって突出する脚部を形成しておくことで、浮子の全体を確実に水面の上に位置させることが可能となる。
【0015】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の一実施形態に係る節水具100の分解斜視図である。
【0016】
節水具100は、節水具本体101と、取付手段としての連結ベルト102と、により構成されている。
【0017】
節水具本体101は、ポリプロピレンかなり、半球状の第一の部材201Aと、半球状の第二の部材101Bと、を接着することにより、全体としてほぼ球形に形成されており、図2(節水具本体101の縦断面図)に表されているように、中空状に形成されており、第一の部材101Aと第二の部材101Bとの間に所定の内部空間111(図5参照)が生ずるようにされている。
【0018】
すなわち、半球状に湾曲するように形成された第一の部材110Aの開口縁110A−aと、半球状に湾曲するように形成された第二の部材110Bの開口縁110B−aと、を接着することにより、これらの部材110A、110Bの間に中空状の内部空間111を形成している。
【0019】
なお、第一の部材110Aの開口縁110A−aの直径と、半球状に形成された第二の部材110Bの開口縁110B−aの直径と、を同じにしておくことにより、これらは隙間なく接着することができるようになる。
【0020】
また、第一の部材110A及び第二の部材110Bの大きさ・形状については、後述するセラミック107及び浮力体210を収納することができる大きさ・形状を適時選択することができる。
【0021】
さらに、第二の部材110Bには、貫通孔106が形成されている。
【0022】
ここで、第二の部材101Bには、貫通孔106が複数形成されているため、この貫通孔106を通じて、水が活性化物質収納領域104に入り込むことができるようにされている。
【0023】
なお、貫通孔106の大きさ・形状については、第一の部材110A及び第二の部材110Bの間の内部空間111に入れられるセラミック107の大きさに応じて、このセラミック107が外部に出てしまうことがない程度の大きさ・形状に設ければよく、また、貫通孔106の数についてもセラミック107と水とを接触させる目的を達成することができる範囲で適時選択すればよい。
【0024】
ここで、部材110A、110Bとの間に形成された中空状の内部空間111には、セラミック107及び浮力体210が収納されている。
【0025】
この内部空間111に収納されるセラミック107については、水を活性化することができるものである限り、どのようなものであってもよいが、本実施形態では、アルミナ(酸化アルミニウム)を原料として形成されている。
【0026】
また、本実施形態では、セラミック107を球形に形成し、内部空間111に多数収納することにより、水との接触面積が大きくなるようにされている。
【0027】
浮力体110は、比重が1よりも小さい発泡樹脂により形成されており、この浮力体110が押しのけた水の体積に応じた浮力が得られるようになっている。
【0028】
ここで、この浮力体110の材質・形状・大きさについては、トイレ用タンク121(図3参照)の内部に収納されている浮子126(図3参照)の下部に取り付けて、水に浸した際に、浮子126(図3参照)の全体が水面よりも上方に位置する程度の浮力を生ずる範囲で適時選択することができる設計事項である。
【0029】
なお、この浮力体110により発生する浮力を大きくとり、水面からの浮子126(図3参照)の高さを高くとればとるほど、トイレ用タンク121(図3参照)に溜められる水の量を少なくすることができ、節水効果が高くなる。
【0030】
なお、本実施形態においては、連結ベルト102により節水具100を浮子126(図3参照)に取り付けた際に、浮子126(図3参照)に対向する第一の部材101の面101A−cに、浮子126(図3参照)に向かって凸となる四つの脚部105を設けることにより、トイレ用タンク121(図3参照)に溜められる水の水面からの浮子126(図3参照)の高さを高くとることができるようにしている。
【0031】
本実施形態においては、第一の部材101側に設けられている連結ベルト102を用いて節水具100を浮子126(図3参照)の下方に取り付け留ようにしている。
【0032】
連結ベルト102は、ゴムにより形成されたベルト部102aとポリプロピレンにより形成されたフック部102bとにより構成されている。
【0033】
ベルト部102aは、図3に表されているように、浮子126の長さ方向の周囲に巻き付けることができる程度の長さに形成されており、その両端には、浮子126の連結アーム127(図3参照)に引っ掛けることができるフック部102bがそれぞれに形成されている。
【0034】
そして、一方のフック部102bを連結アーム127に引っ掛け、ベルト部102aを浮子126の周囲に巻き、他方のフック部102bを再び連結アーム127に引っ掛けることにより、節水具100は浮子126に取り付けることができるようにされている。
【0035】
なお、連結ベルト102は、第一の本体101Aに設けられたレール108と、第一の本体101Aとの間にベルト部102aを通すことにより取り付けられているため、レール108から一方のフック部102bと他方のフック部102bまでの長さの比を自在に変えることができるようにされている。
【0036】
以上のように構成される節水具100の使用例を図3(トイレ用タンク121の内部構造を表す一部断面図)を用いて説明する。
【0037】
節水具100により、節水を実現することができる水洗トイレは、水道管120から供給される水をトイレ用タンク121に一旦溜め、一旦溜めた水を排出路122から便器に排出することにより、便器に水を流すことができるようにされており、水道管120から供給される水は、ボールタップ123内にある止水弁(ボールタップ123内にあるため図示せず)を開くことにより、放出管124から、トイレ用タンク121の上面に設けられている集水孔125を介して、トイレ用タンク121の内部に溜められるようにされている。
【0038】
ここで、止水弁は、連結アーム127を介して浮子126に連結されており、浮子126が所定の高さに達していない場合には、止水弁を開き、浮子126が所定の高さに達した場合には、止水弁を閉じることにより、トイレ用タンク121の内部への水の供給を止めることで、トイレ用タンク121の内部には、一定量の水が溜められるようにされている。
【0039】
そして、節水具100は、連結ベルト102で、浮子126の下方からこの浮子126に取り付けることにより、水の水位に対する浮子126の高さを、この節水具100を取り付けていない場合と比べて、相対的に高くなるようにしている。
【0040】
このため、節水具100を取り付けた場合には、この節水具100を取り付けない場合と比べて、トイレ用タンク121に溜められる水の水位が低くなり、このトイレ用タンク121に溜められる水の量が少なくなることで、便器に流す水の量を節約することができるようになる。
【0041】
なお、このように、便器に流す水の量を減らした場合でも、本実施形態に係る節水具100には、セラミック107が収納されているため、このセラミック107で便器に流す水が活性化され、便器を清潔に保つことができるようになる。
【0042】
ここで、本実施形態においては、浮力体110を発泡樹脂により構成したが、適切な浮力を得られる限りこのような発泡樹脂に限られず、例えば、ポリエチレン等で形成された密閉袋の中に空気、窒素、酸素又はヘリウム等を充填したものを用いることもできる。
【0043】
以上の記載した実施形態においては、節水具本体101をほぼ球形となるように形成したが、このような形状に限定されるわけではなく、例えば、直方体、立方体、円柱形その他の任意の形状を選択することができる。
【0044】
また、以上に記載した実施形態に係る節水具本体101は、ポリプロピレンにより形成したが、他の樹脂やステンレス等の金属により形成することもできる。
【0045】
また、以上に記載した実施形態におけるセラミックの大きさ・形状についても節水具本体101の内部に収納することができる限りにおいて、任意の大きさ・形状を採用することができる。
【0046】
さらに、以上に記載した実施形態では、取付手段として連結ベルト102を採用したが、節水具本体101を浮子126に取り付けることができる限り、どのような構成のものを採用することも可能であり、例えば、粘着テープや面ファスナーにより浮子126に取り付けることも可能であり、また、吸盤により浮子126に取り付けることも可能である。
【0047】
なお、以上に記載した実施形態においては、水を活性化する物質として、セラミックを使用したが、これに限られるわけではなく、例えば、磁石、トルマリン等水を活性化することができる物質であればどのような物質を使用することができる。
【0048】
【考案の効果】
以上のように本考案を構成したので、水洗トイレで使用されている浮子に取り付けることで、水洗トイレに流す水の量を少なくすると共に、トイレ用タンクに溜められている水を活性化することで、トイレの汚染や悪臭を防止することができる節水具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る節水具100の上方斜視図。
【図2】節水具本体101の縦断面図。
【図3】トイレ用タンク121の内部構造を表す一部断面図。
【図4】従来例を表す上方斜視図。
【符号の説明】
100 節水具
101 節水具本体
102 連結ベルト
106 貫通孔
107 セラミック
108 レール
110 浮力体
111 内部空間
121 トイレ用タンク
123 ボールタップ
126 浮子
127 連結アーム
【考案の属する技術分野】
本考案は節水具に関し、特に、水洗トイレに使用される節水具に関する。
【0002】
【従来の技術】
水洗トイレに使用されている水供給システムとしては、トイレ用タンクの内部に収納され、トイレ用タンクの内部に溜められた水に浮く浮子と、トイレ用タンクへの水の供給路を開閉する開閉弁と、浮子と開閉弁とを連結する連結手段と、を備えるものが一般的に使用されており、この水供給システムでは、トイレ用タンクの内部に溜められた水により、この水に浮く浮子が所定の高さに達した場合に、開閉弁により水の供給路を閉じ、一方、浮子がこの高さよりも低い位置にある場合には、開閉弁により水の供給路を開くことで、トイレ用タンクの内部に溜められる水の量を均一に保つようにしている。
【0003】
このような浮子を利用した水供給システムを使用した水洗トイレにおいては、例えば、登録実用新案第3014454号公報に記載された節水具が使用されている。
【0004】
図4に表されているように、登録実用新案第3014454号公報に記載された節水具500は、トイレ用タンクの内部に収納されている浮子510の下部に、発泡樹脂ブロック、空気袋又は中空成型品により形成された節水具本体501をゴムバンド502で固定し、浮子510の下部に取り付けた状態で水の水面に浮くようにすることで、水の水位に対する浮子510の位置を相対的に高くなるようにし、トイレ用タンクの内部に溜められる水の量を相対的に少なくなるようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の節水具では、水洗トイレに流す水の量が少なくなるため、トイレに排出された排出物を充分に流すことができず、トイレや配水管等にこの排出物の残滓が付着し、トイレの汚染や悪臭の原因となることがあった。
【0006】
そこで、本考案は、水洗トイレに流す水の量を少なくすると共に、トイレの汚染や悪臭を防止することができる節水具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本考案は、トイレ用タンクの内部に収納され、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水に浮く浮子を備え、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水の水位により、前記浮子が所定の高さに達していない場合には、前記トイレ用タンクの内部に水を供給し、前記浮子が所定の高さに達した場合には、前記トイレ用タンクの内部への水の供給を止めることで前記トイレ用タンクの内部に所定の量の水を溜め、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水をトイレの便器に流すようにした水洗トイレに使用される節水具であって、前記節水具は、中空状の節水具本体と、前記節水具本体を前記浮子の下方に取り付ける取付手段と、からなり、前記取付手段を用いて前記浮子の下方に取り付けた際に、前記浮子の全体が水面よりも上方に位置した状態で、水面に浮くようにすることで、水の水位に対する前記浮子の高さを相対的に高くすることができるようになっており、前記節水具本体の内部には、水を活性化する物質と、比重が1よりも小さい浮力体と、が収納されており、前記節水具本体には、内部に水を通す貫通孔が形成されていることを特徴とする節水具を提供する。
【0008】
このように節水具本体の内部に水を活性化する物質を収納し、節水具本体にその内部に水を通す貫通孔を形成しておくことで、トイレ用タンクの内部に溜められる水が、この水を活性化する物質に接することで活性化される。
【0009】
そして、活性化された水を便器に流すことにより、便器や配管に付着した尿石や黒ずみ等を除去し、除菌を行い悪臭やぬめり等も取ることができるようになる。
【0010】
また、便器や配管に付着した尿石や黒ずみ等を除去することができることから、便器や配管の表面を平滑にしておくことができるようになり、便器に排出された排出物を少ない水で充分に流すことができるようになる。
【0011】
なお、本考案では、節水具本体の内部に浮力体を収納することにより、節水具本体に適切な浮力を与えるようにしている。
【0012】
ここで、浮力体としては、発泡樹脂や気体を封入した収納体を使用することができる。
【0013】
なお、本考案に使用する水を活性化する物質としては、水を活性化させることができるものであればどのようなものであってもよいが、例えば、粒状のセラミックを複数使用することで、水を活性化することが可能である。
【0014】
また、節水具本体には、取付手段を用いて浮子の下方に取り付けた際に、この浮子に向かって突出する脚部を形成しておくことで、浮子の全体を確実に水面の上に位置させることが可能となる。
【0015】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の一実施形態に係る節水具100の分解斜視図である。
【0016】
節水具100は、節水具本体101と、取付手段としての連結ベルト102と、により構成されている。
【0017】
節水具本体101は、ポリプロピレンかなり、半球状の第一の部材201Aと、半球状の第二の部材101Bと、を接着することにより、全体としてほぼ球形に形成されており、図2(節水具本体101の縦断面図)に表されているように、中空状に形成されており、第一の部材101Aと第二の部材101Bとの間に所定の内部空間111(図5参照)が生ずるようにされている。
【0018】
すなわち、半球状に湾曲するように形成された第一の部材110Aの開口縁110A−aと、半球状に湾曲するように形成された第二の部材110Bの開口縁110B−aと、を接着することにより、これらの部材110A、110Bの間に中空状の内部空間111を形成している。
【0019】
なお、第一の部材110Aの開口縁110A−aの直径と、半球状に形成された第二の部材110Bの開口縁110B−aの直径と、を同じにしておくことにより、これらは隙間なく接着することができるようになる。
【0020】
また、第一の部材110A及び第二の部材110Bの大きさ・形状については、後述するセラミック107及び浮力体210を収納することができる大きさ・形状を適時選択することができる。
【0021】
さらに、第二の部材110Bには、貫通孔106が形成されている。
【0022】
ここで、第二の部材101Bには、貫通孔106が複数形成されているため、この貫通孔106を通じて、水が活性化物質収納領域104に入り込むことができるようにされている。
【0023】
なお、貫通孔106の大きさ・形状については、第一の部材110A及び第二の部材110Bの間の内部空間111に入れられるセラミック107の大きさに応じて、このセラミック107が外部に出てしまうことがない程度の大きさ・形状に設ければよく、また、貫通孔106の数についてもセラミック107と水とを接触させる目的を達成することができる範囲で適時選択すればよい。
【0024】
ここで、部材110A、110Bとの間に形成された中空状の内部空間111には、セラミック107及び浮力体210が収納されている。
【0025】
この内部空間111に収納されるセラミック107については、水を活性化することができるものである限り、どのようなものであってもよいが、本実施形態では、アルミナ(酸化アルミニウム)を原料として形成されている。
【0026】
また、本実施形態では、セラミック107を球形に形成し、内部空間111に多数収納することにより、水との接触面積が大きくなるようにされている。
【0027】
浮力体110は、比重が1よりも小さい発泡樹脂により形成されており、この浮力体110が押しのけた水の体積に応じた浮力が得られるようになっている。
【0028】
ここで、この浮力体110の材質・形状・大きさについては、トイレ用タンク121(図3参照)の内部に収納されている浮子126(図3参照)の下部に取り付けて、水に浸した際に、浮子126(図3参照)の全体が水面よりも上方に位置する程度の浮力を生ずる範囲で適時選択することができる設計事項である。
【0029】
なお、この浮力体110により発生する浮力を大きくとり、水面からの浮子126(図3参照)の高さを高くとればとるほど、トイレ用タンク121(図3参照)に溜められる水の量を少なくすることができ、節水効果が高くなる。
【0030】
なお、本実施形態においては、連結ベルト102により節水具100を浮子126(図3参照)に取り付けた際に、浮子126(図3参照)に対向する第一の部材101の面101A−cに、浮子126(図3参照)に向かって凸となる四つの脚部105を設けることにより、トイレ用タンク121(図3参照)に溜められる水の水面からの浮子126(図3参照)の高さを高くとることができるようにしている。
【0031】
本実施形態においては、第一の部材101側に設けられている連結ベルト102を用いて節水具100を浮子126(図3参照)の下方に取り付け留ようにしている。
【0032】
連結ベルト102は、ゴムにより形成されたベルト部102aとポリプロピレンにより形成されたフック部102bとにより構成されている。
【0033】
ベルト部102aは、図3に表されているように、浮子126の長さ方向の周囲に巻き付けることができる程度の長さに形成されており、その両端には、浮子126の連結アーム127(図3参照)に引っ掛けることができるフック部102bがそれぞれに形成されている。
【0034】
そして、一方のフック部102bを連結アーム127に引っ掛け、ベルト部102aを浮子126の周囲に巻き、他方のフック部102bを再び連結アーム127に引っ掛けることにより、節水具100は浮子126に取り付けることができるようにされている。
【0035】
なお、連結ベルト102は、第一の本体101Aに設けられたレール108と、第一の本体101Aとの間にベルト部102aを通すことにより取り付けられているため、レール108から一方のフック部102bと他方のフック部102bまでの長さの比を自在に変えることができるようにされている。
【0036】
以上のように構成される節水具100の使用例を図3(トイレ用タンク121の内部構造を表す一部断面図)を用いて説明する。
【0037】
節水具100により、節水を実現することができる水洗トイレは、水道管120から供給される水をトイレ用タンク121に一旦溜め、一旦溜めた水を排出路122から便器に排出することにより、便器に水を流すことができるようにされており、水道管120から供給される水は、ボールタップ123内にある止水弁(ボールタップ123内にあるため図示せず)を開くことにより、放出管124から、トイレ用タンク121の上面に設けられている集水孔125を介して、トイレ用タンク121の内部に溜められるようにされている。
【0038】
ここで、止水弁は、連結アーム127を介して浮子126に連結されており、浮子126が所定の高さに達していない場合には、止水弁を開き、浮子126が所定の高さに達した場合には、止水弁を閉じることにより、トイレ用タンク121の内部への水の供給を止めることで、トイレ用タンク121の内部には、一定量の水が溜められるようにされている。
【0039】
そして、節水具100は、連結ベルト102で、浮子126の下方からこの浮子126に取り付けることにより、水の水位に対する浮子126の高さを、この節水具100を取り付けていない場合と比べて、相対的に高くなるようにしている。
【0040】
このため、節水具100を取り付けた場合には、この節水具100を取り付けない場合と比べて、トイレ用タンク121に溜められる水の水位が低くなり、このトイレ用タンク121に溜められる水の量が少なくなることで、便器に流す水の量を節約することができるようになる。
【0041】
なお、このように、便器に流す水の量を減らした場合でも、本実施形態に係る節水具100には、セラミック107が収納されているため、このセラミック107で便器に流す水が活性化され、便器を清潔に保つことができるようになる。
【0042】
ここで、本実施形態においては、浮力体110を発泡樹脂により構成したが、適切な浮力を得られる限りこのような発泡樹脂に限られず、例えば、ポリエチレン等で形成された密閉袋の中に空気、窒素、酸素又はヘリウム等を充填したものを用いることもできる。
【0043】
以上の記載した実施形態においては、節水具本体101をほぼ球形となるように形成したが、このような形状に限定されるわけではなく、例えば、直方体、立方体、円柱形その他の任意の形状を選択することができる。
【0044】
また、以上に記載した実施形態に係る節水具本体101は、ポリプロピレンにより形成したが、他の樹脂やステンレス等の金属により形成することもできる。
【0045】
また、以上に記載した実施形態におけるセラミックの大きさ・形状についても節水具本体101の内部に収納することができる限りにおいて、任意の大きさ・形状を採用することができる。
【0046】
さらに、以上に記載した実施形態では、取付手段として連結ベルト102を採用したが、節水具本体101を浮子126に取り付けることができる限り、どのような構成のものを採用することも可能であり、例えば、粘着テープや面ファスナーにより浮子126に取り付けることも可能であり、また、吸盤により浮子126に取り付けることも可能である。
【0047】
なお、以上に記載した実施形態においては、水を活性化する物質として、セラミックを使用したが、これに限られるわけではなく、例えば、磁石、トルマリン等水を活性化することができる物質であればどのような物質を使用することができる。
【0048】
【考案の効果】
以上のように本考案を構成したので、水洗トイレで使用されている浮子に取り付けることで、水洗トイレに流す水の量を少なくすると共に、トイレ用タンクに溜められている水を活性化することで、トイレの汚染や悪臭を防止することができる節水具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る節水具100の上方斜視図。
【図2】節水具本体101の縦断面図。
【図3】トイレ用タンク121の内部構造を表す一部断面図。
【図4】従来例を表す上方斜視図。
【符号の説明】
100 節水具
101 節水具本体
102 連結ベルト
106 貫通孔
107 セラミック
108 レール
110 浮力体
111 内部空間
121 トイレ用タンク
123 ボールタップ
126 浮子
127 連結アーム
Claims (5)
- トイレ用タンクの内部に収納され、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水に浮く浮子を備え、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水の水位により、前記浮子が所定の高さに達していない場合には、前記トイレ用タンクの内部に水を供給し、前記浮子が所定の高さに達した場合には、前記トイレ用タンクの内部への水の供給を止めることで前記トイレ用タンクの内部に所定の量の水を溜め、前記トイレ用タンクの内部に溜められた水をトイレの便器に流すようにした水洗トイレに使用される節水具であって、
前記節水具は、中空状の節水具本体と、前記節水具本体を前記浮子の下方に取り付ける取付手段と、からなり、前記取付手段を用いて前記浮子の下方に取り付けた際に、前記浮子の全体が水面よりも上方に位置した状態で、水面に浮くようにすることで、水の水位に対する前記浮子の高さを相対的に高くすることができるようになっており、
前記節水具本体の内部には、水を活性化する物質と、比重が1よりも小さい浮力体と、が収納されており、
前記節水具本体には、内部に水を通す貫通孔が形成されていることを特徴とする節水具。 - 前記浮力体は、発泡樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の節水具。
- 前記浮力体は、気体を封入した収納体であることを特徴とする請求項1に記載の節水具。
- 水を活性化する前記物質は、複数の粒状のセラミックであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の節水具。
- 前記節水具本体には、前記取付手段を用いて前記浮子の下方に取り付けた際に、前記浮子に向かって突出する脚部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の節水具。
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