JP3098468U - コネクタの端子成形構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタの端子成形構造の影響。
【解決手段】コネクタの樹脂体に相互に対応するよう上下二列の挿入孔が配設されて複数の上列端子と複数の下列端子の挿入に供され、上列端子と下列端子が上材料帯と下材料帯がZ形に直接加圧加工されて材料帯の連接部分近くが傾斜するよう折り曲げられて長さを有し、該Z形の上折り曲げ部分近くがある角度に折り曲げられ、さらにZ形の下折り曲げ部分近くが左向き或いは右向きに垂直に折り曲げられて小さいZ形を呈するものとされ、該端子の該コネクタの樹脂体への挿入の制圧点とされ、並びに該端子のはんだ付け部分にはんだ溝が設けられ、端子が簡単にプリント基板にはんだ付けされ、また上列端子と下列端子が同一水平面に形成され、上材料帯と下材料帯がコネクタの挿入孔に併せて挿入される。
【選択図】 図8
【解決手段】コネクタの樹脂体に相互に対応するよう上下二列の挿入孔が配設されて複数の上列端子と複数の下列端子の挿入に供され、上列端子と下列端子が上材料帯と下材料帯がZ形に直接加圧加工されて材料帯の連接部分近くが傾斜するよう折り曲げられて長さを有し、該Z形の上折り曲げ部分近くがある角度に折り曲げられ、さらにZ形の下折り曲げ部分近くが左向き或いは右向きに垂直に折り曲げられて小さいZ形を呈するものとされ、該端子の該コネクタの樹脂体への挿入の制圧点とされ、並びに該端子のはんだ付け部分にはんだ溝が設けられ、端子が簡単にプリント基板にはんだ付けされ、また上列端子と下列端子が同一水平面に形成され、上材料帯と下材料帯がコネクタの挿入孔に併せて挿入される。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一種のコネクタの端子成形構造に係り、特に相互に対応するよう上下二列に配列されたコネクタ端子とされて、快速に成形製作されると共にコネクタ樹脂体の挿入孔内に挿入され組み付けられる端子成形構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にノートブック型コンピュータ、パームトップ型コンピュータ及び携帯電話、PDA、ディジタルカメラ、ディジタルビデオカメラ、ゲーム機、コンピュータ周辺機器等の現代化電子製品のほとんどは、データを保存するためのメモリカード、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)(Compact Flash;CF)カード、セキュアディジタル(Secured Digital;SD)カード、スマートメディア(登録商標)(Smart Media(登録商標);SM)カード、PCMCIAカード或いはメモリースティック(Memory Stick;MS)カード等を使用し、このようなメモリカードの種類は非常に多く、いずれもコネクタを使用して電子製品と連接しなければ使用できない。図1はこのような周知のコネクタの局部構造図である。
【0003】
この周知のコネクタは、コネクタ樹脂体100に相互に対応するよう上下2列に配列された挿入孔101、102を具え、並びにそれぞれ複数の上列端子201と複数の下列端子202の挿入に供され、並びにこれらの端子の係止歯2−3が挿入孔101、102中に係止され、該上列端子201、下列端子202は外向きに延伸され、並びに折り曲げられて異なる長さのZ形204に形成され、且つ上列端子と下列端子は交叉するよう左右に折り曲げられて位置がずらされ、これにより上列端子と下列端子が同一水平基準面上に位置づけられ、電気ソルダリングによりプリント基板300の電気接点301に連接され、これは図2に示されるとおりであり、図2はコネクタ局部断面図であり端子のプリント基板への連接を示している。
【0004】
図3に示されるように、周知のコネクタの上列端子201或いは下列端子202はそれぞれ長板片状の材料帯200を加圧加工し、加圧加工完成後に材料帯200の端子を切断してなる。それから上列端子201及び下列端子202はそれぞれコネクタ樹脂体100の挿入孔101、102中に挿入されるが、一回に同時に上列端子201、下列端子202を挿入することはできず、このため製作及び組立のプロセス上、相当に面倒で不便である。ゆえに生産速度が下がり、製造コストが増加し、このため市場での競争性が低くなった。
【0005】
また、周知のコネクタの端子は、そのZ形に折り曲げられた構造のために端子と端子の間の距離205が相当に大きく、端子加圧加工の過程で、端子と端子の間の距離205の増加により多くの廃材を出し、材料コストの増加をもたらす。且つこの端子のZ形折り曲げは傾斜度或いは円弧角度を具えた折り曲げであり、端子をコネクタ樹脂体100内に挿入する施力のための適当な制圧点がなく、ゆえに端子が折れ曲がったり切断されて廃棄せざるを得なくなることがある。
【0006】
このため、端子と端子の間の距離205を短縮して廃材の発生を減らすために改良された周知のコネクタ端子は図4に示されるようである。この端子201は加圧成形されて端子210の上方211の材料帯200との連接の長さが増加され、さらに機器で折り曲げられてZ形212とされ、これは図5に示されるようである。しかしこのような改良された端子210は材料帯200と切断された後、プリント基板300にはんだ付けされる時、その裸銅金属の切断面213がはんだをつかみにくく、ソルダポイントの接触不良を形成しやすい。また、このような改良された端子210は機器を用いてZ形212に折り曲げられるが、その端子金属の弾性により各端子の折り曲げ角度がそれぞれやや異なり、高さが一致しない状態が形成され、このような改良された端子210はプリント基板300へのはんだ付けが容易でない。
【0007】
さらに、全てのコネクタ端子の接触接触ピン214はいずれも加圧成形され、接触ピン214の左右両側面は裁断されて平面215が形成され、上辺と下辺は円弧面216とされ、断面が楕円状とされ、図3に示されるように、端子201、202は円弧面216が左右両側に位置し、平面が上下辺に位置するため、メモリカードを挿入する時、周知の端子201、202の接触ピン214は平面215を以てメモリカードの3本の挟持片220に接触するが、端子の接触ピン214の加圧切断の平面が平坦でないために図6に示されるようにこの三本の挟持片220との接触状態が不安定となる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、周知のコネクタの端子には多くの欠点があり、且つ多くの面で改良が望まれている。ゆえに、本考案は現在のコネクタ端子の有する欠点に対して、新規なコネクタの端子成形構造を提供することを目的とする。それは、端子と端子の間の距離を縮減して廃材を減らすことができ、且つ端子のZ形末端折り曲げ部分をさらに加圧加工して垂直の小さいZ形を形成し、端子のコネクタ挿入時の制圧点となし、並びに端子のプリント基板とのはんだ付け部分にはんだつかみ溝を設け、該端子のプリント基板へのはんだ付けを容易とし、これにより周知の端子の欠点を解決するものとする。本考案は以下の技術手段によりこの目的を解決する。
【0009】
本考案の主要な技術特徴は、一種のコネクタの端子成形構造を提供することにあり、それは、コネクタ樹脂体に形成された相互に対応する上下二列の挿入孔に挿入される端子の成形構造とされ、上材料帯に加圧成形された複数の上列端子と、下材料帯に加圧成形された複数の下列端子とを具え、該上列端子のZ形の中段の長さが下列端子のZ形の中段の長さより長く、並びに下列端子と上列端子が相互に接近し、上列端子と下列端子の材料帯に接近する連接部分が傾斜するよう折り曲げられて長さを有し、上列端子の傾斜長さが下列端子の傾斜長さより短く、上列端子と下列端子のZ形の上折り曲げ部分に近いところが下向きに折り曲げられ、上列端子と下列端子が該材料帯に対して下向きに垂直とされ、上列端子と下列端子のZ形の下折り曲げ部分に近いところが左向き或いは右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形が形成され、上列端子と下列端子が同一垂直基準平面に位置する上下二列の端子を形成し、これによりコネクタ樹脂体の上下2列の挿入孔中に挿入されて、上列端子と下列端子がいずれも同一水平基準面に位置し、上下の配列端が同時に併せてコネクタの挿入孔に挿入される機能が達成される。
【0010】
本考案の次の特徴は、上述のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子のZ形の中段長さが上列端子が下列端子より長く、上列端子と下列端子が一方が高く一方が低い落差距離を形成し、並びに左向き或いは右向きに折り曲げられて垂直な小Z形を形成し、上列端子と下列端子が同一垂直基準平面に形成され、この上列端子と下列端子が同時にコネクタ樹脂体の挿入孔に同時に併せて組み付けられる機能が達成されることにある。
【0011】
本考案のもう一つの技術特徴は、上述のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の小さいZ形垂直折り曲げ部分が、端子をコネクタ樹脂体の挿入孔に挿入する制圧点とされ得るほか、端子をコネクタ樹脂体の挿入孔に挿入する最終ストッパ点とされ得ることにある。
【0012】
本考案のさらに別の技術特徴は、上述のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子に形成されたはんだ付け用のピンに、端子底面においてはんだつかみ溝が形成され、並びにはんだ付け前に先にはんだをつかみ、端子のプリント基板へのはんだ付けを容易とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、コネクタの端子成形構造において、該コネクタの端子成形構造は、コネクタ樹脂体に形成された相互に対応する上下二列の挿入孔に挿入される端子の成形構造とされて、上材料帯と下材料帯を具え、
該上材料帯に加圧加工により形成されたZ形の複数の上列端子が形成され、該下材料帯に加圧加工により形成されたZ形の複数の下列端子が形成され、上列端子と下列端子の上方がはんだ付け用のピンとされ、下方が接触ピンとされ、
該上列端子と下列端子の材料帯に接近する連接部分が、傾斜長さを以て、ある角度に折り曲げられ、且つZ形の上折り曲げ部分に接近する部分が下向きに、ある角度を以て折り曲げられ、これにより上列端子と下列端子が下向きに該上材料帯、下材料帯に垂直とされ、並びにZ形の下折り曲げ部分に接近する部分が左向き或いは右向きに折り曲げられて小さいZ形が形成され、
該上列端子のZ形の中段の長さが下列端子のZ形の中段の長さより長く、且つ上列端子の傾斜長さが下列端子の傾斜長さより短く、これにより上列端子と下列端子が併せてコネクタ樹脂体の上下二列の挿入孔に挿入可能とされ、且つ上列端子と下列端子の接触ピンが同一垂直基準平面を形成し、挿入孔に挿入された後に、Z形の上折り曲げ部分に接近する部分の前で材料帯との連接が切断されることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項2の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の左或いは右側体にあって、小さいZ形の下方部分に、圧入プラットフォームが形成されて、上列端子と下列端子のコネクタ樹脂体の挿入孔への挿入の制圧点とされることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項3の考案は、請求項2記載のコネクタの端子成形構造において、圧入プラットフォームの別の側辺下方に小折り曲げ部分が形成され、上列端子、下列端子のコネクタ樹脂体の挿入孔への挿入の最終ストッパ点とされることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項4の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子のZ形が左向きに傾斜する正Z形とされるか、右向きに傾斜する逆Z形とされたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項5の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子の中段長さが下列端子のZ形の中段長さより長く、これにより上列端子と下列端子が一方が高く一方が低い落差距離を形成することを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項6の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が下列端子の傾斜長さより短い長さを以てある角度に折り曲げられ、上列端子と下列端子のZ形の上折り曲げ部分がいずれも同一水平基準平面に位置づけられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項7の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の材料帯との連接部分近くの傾斜折り曲げ部分が、右向きに傾斜するか或いは左向きに傾斜するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項8の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の形成する一方が高く一方が低い落差距離が、コネクタ樹脂体の上列の挿入孔と下列の挿入孔の距離に近いことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項9の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が左向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられ、下列端子が右向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項10の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が右向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられ、下列端子が左向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項11の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子に形成されたはんだ付け用のピンにあって、プリント基板との接近面にはんだつかみ溝が形成され、はんだ付け前にはんだをつかむのに供され、はんだつかみ溝の中間部分が切断されて上材料帯と下材料帯との連接が切断されて裸銅材料の面積が減らされ、プリント基板とのはんだ付けに供されることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項12の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、接触ピンが円弧面を以てメモリカードの電気挟持片と接触することを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
【0014】
【考案の実施の形態】
図7は本考案を運用したコネクタの半製品斜視図である。本考案によるコネクタ1は、コネクタ樹脂体10を具え、該コネクタ樹脂体10に相互に対応する上下2列の複数の挿入孔11、12が設けられて、上下2列の対応する複数の端子20の挿入に供される。本考案はこの端子20の成形構造設計に関する。本考案により、端子20の製造と組み付けが快速となり容易となり、且つ多くの周知の欠点を解決できる。本考案のコネクタの端子20の成形構造は以下のようである。
【0015】
図8は本考案の端子と材料帯の連接を示す斜視図である。図9から図11は本考案の端子成形過程の平面図である。本考案のコネクタの端子20は、上材料帯21と下材料帯22を具え、該上材料帯21に複数のZ形に折り曲げられた上列端子23が加圧加工され、下材料帯22に複数のZ形に折り曲げられた下列端子24が加圧加工されている。並びに上列端子23、下列端子24の左或いは右側に少なくとも一つの係止歯25が形成され、また小さいZ形の下方部分に圧入プラットフォーム26が形成され、該圧入プラットフォーム26は上列端子23、下列端子24をコネクタ樹脂体10の挿入孔11、12に挿入する制圧点とされる。
【0016】
且つ該上列端子23のZ形の中段の長さAは下列端子24のZ形の中段長さA’より長く、上列端子23、下列端子24のZ形の折り曲げは右向きに傾斜した正Z形とされるか、或いは左向きに傾斜した逆Z字形とされうる。図9から図11の実施例では右向きに傾斜した正Z形に折り曲げられている。
【0017】
図12はコネクタの上列端子と下列端子の局部透視の側面図である。上列端子23、下列端子24の上材料帯21、下材料帯22に接近する連接部分Bは、傾斜長さCを以て右向きに傾斜するよう角度を以て折り曲げられるか、或いは左向きに傾斜するよう角度を以て折り曲げられ(図では右向きに傾斜するよう折り曲げられている)、且つ上列端子23の傾斜長さCは下列端子24の傾斜長さC’より短く、これにより上列端子23、下列端子24のZ形の上折り曲げ部分Dいずれも同一水平基準平面Iに位置づけられる。さらに上列端子23、下列端子24のZ字形の上折り曲げ部分D近くが角度Eを以て下向きに折り曲げられ、上列端子23、下列端子24が下向きに該上材料帯21、下材料帯22に垂直とされる。
【0018】
該上列端子23のZ形の中段長さAは下列端子24のZ形の中段長さA’より長く、上列端子23、下列端子24が高部の落差距離F及び低部の落差距離F’を形成し、且つ一方が高く一方が低い落差距離が上列の挿入孔11、下列の挿入孔12の距離に近く、これにより上列端子23と下列端子24が同時に併せてコネクタ樹脂体10の上下の挿入孔11、12に挿入される。
【0019】
図1から図13に示されるのは、コネクタと上列端子、下列端子の局部断面の平面図である。、上列端子23、下列端子24のZ形の下折り曲げ部分Gに近いところがそれぞれ左向き或いは右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27が形成され、上列端子23、下列端子24が同一垂直基準平面Hの上下2列の端子を形成するものとされている。該上列端子23は左向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成し、下列端子24が右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成するものとされるか、或いは該上列端子23が右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成し、下列端子24が左向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成するものとされうる。
【0020】
本考案により大量にコネクタ1が製造される時は、まず上材料帯21、下材料帯22が相互に接近させられ、さらに機台に設けられた冶具で上列端子23と下列端子24がコネクタ樹脂体10の挿入孔11、12中に併せて圧入され、該圧入プラットフォーム26が該上列端子23と下列端子24のコネクタ樹脂体10への挿入の制圧点とされ、該圧入プラットフォーム26の別の側辺下方に小折り曲げ部28が加圧加工され、上列端子23、下列端子24のコネクタ樹脂体10の挿入孔11、12への挿入の最終ストッパ点とされる。
【0021】
最後に上材料帯21、下材料帯22と上列端子23、下列端子24との連接部分BとZ形の上折り曲げ部分Dの間が一斉に切断されて、上列端子23と下列端子24が上材料帯と下材料帯より切り離され、上列端子23と下列端子24に同一水平基準面Iに位置するはんだ付け用のピンが形成され、これは図14に示されるとおりである。該上列端子23、下列端子24に形成されたピンは、プリント基板300の電気接点301にはんだ付けされる。
【0022】
このほか、図15は本考案の端子のピンの局部拡大図である。コネクタ1の端子20はいずれも裸銅金属材料とされ、並びにプリント基板300上にはんだ付けしにくい。ゆえに本考案では端子20の底面にはんだつかみ溝29を加圧加工し、且つこのはんだつかみ溝29の中間部分を以て端子20と材料帯の連接が切断される。本考案はさきにはんだつかみ溝29中にはんだをつかませて、裸銅金属の面積Jを減らし、はんだ付け面積Kを増加させ、さらにプリント基板300にはんだ付けし、これにより端子20のピンのプリント基板300へのはんだ付けを行ないやすくしている。
【0023】
また図16は本考案のピンの断面図である。本考案の上列端子と下列端子の下方部分の接触ピン30はメモリカードへの挿入に供されて、メモリカードの3本の電気挟持片220と電気的に接触する。その接触を良好とするため、本考案の接触ピン30の裁断面は加圧加工により円弧面31とされ、接触ピン30周囲がいずれも円弧面31とされてメモリカードの3本の電気挟持片220に接触する。
【0024】
【考案の効果】
本考案は以上に記載の技術により周知の技術とは異なる設計を提供し、全体の使用価値を高めており、またそれはその出願前に頒布された刊行物に記載がなくまた公開使用されておらず、ゆえに実用新案登録の要件を具備している。なお、以上の説明は、本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知のコネクタの局部構造図である。
【図2】周知のコネクタの端子のプリント基板との連接を示す局部断面図である。
【図3】周知のコネクタの端子の材料帯との連接を示す平面図である。
【図4】周知の改良されたコネクタ端子の材料帯との連接を示す平面図である。
【図5】周知の改良された端子のZ形折り曲げを示す側面図である。
【図6】周知の改良された端子のピンの断面図である。
【図7】本考案を運用したコネクタの半製品斜視図である。
【図8】本考案の端子と材料帯の連接を示す斜視図である。
【図9】本考案の端子の成形過程を示す平面図である。
【図10】本考案の端子の成形過程を示す平面図である。
【図11】本考案の端子の成形過程を示す平面図である。
【図12】本考案を運用したコネクタの局部透視側面図である。
【図13】本考案を運用したコネクタの局部断面平面図である。
【図14】本考案を運用したコネクタの製品の斜視図である。
【図15】本考案の端子のはんだ付け用のピンの局部拡大図である。
【図16】本考案の端子の接触を示す断面図である。
【符号の説明】
100 コネクタ樹脂体 101 挿入孔
102 挿入孔 200 材料帯
201 上列端子 202 下列端子
203 係止歯 204 Z形
205 端子の距離 210 端子
211 上方 212 Z形
213 切断面 214 接触ピン
215 平面 216 円弧面
300 プリント基板 301 電気接点
1 コネクタ 10 コネクタ樹脂体
11 挿入孔 12 挿入孔
20 端子 21 上材料帯
22 下材料帯 23 上列端子
24 下列端子 25 係止歯
26 圧入プラットフォーム 27 小さいZ形
28 小折り曲げ部 29 はんだつかみ溝
30 接触ピン 31 円弧面
【考案の属する技術分野】
本考案は一種のコネクタの端子成形構造に係り、特に相互に対応するよう上下二列に配列されたコネクタ端子とされて、快速に成形製作されると共にコネクタ樹脂体の挿入孔内に挿入され組み付けられる端子成形構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にノートブック型コンピュータ、パームトップ型コンピュータ及び携帯電話、PDA、ディジタルカメラ、ディジタルビデオカメラ、ゲーム機、コンピュータ周辺機器等の現代化電子製品のほとんどは、データを保存するためのメモリカード、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)(Compact Flash;CF)カード、セキュアディジタル(Secured Digital;SD)カード、スマートメディア(登録商標)(Smart Media(登録商標);SM)カード、PCMCIAカード或いはメモリースティック(Memory Stick;MS)カード等を使用し、このようなメモリカードの種類は非常に多く、いずれもコネクタを使用して電子製品と連接しなければ使用できない。図1はこのような周知のコネクタの局部構造図である。
【0003】
この周知のコネクタは、コネクタ樹脂体100に相互に対応するよう上下2列に配列された挿入孔101、102を具え、並びにそれぞれ複数の上列端子201と複数の下列端子202の挿入に供され、並びにこれらの端子の係止歯2−3が挿入孔101、102中に係止され、該上列端子201、下列端子202は外向きに延伸され、並びに折り曲げられて異なる長さのZ形204に形成され、且つ上列端子と下列端子は交叉するよう左右に折り曲げられて位置がずらされ、これにより上列端子と下列端子が同一水平基準面上に位置づけられ、電気ソルダリングによりプリント基板300の電気接点301に連接され、これは図2に示されるとおりであり、図2はコネクタ局部断面図であり端子のプリント基板への連接を示している。
【0004】
図3に示されるように、周知のコネクタの上列端子201或いは下列端子202はそれぞれ長板片状の材料帯200を加圧加工し、加圧加工完成後に材料帯200の端子を切断してなる。それから上列端子201及び下列端子202はそれぞれコネクタ樹脂体100の挿入孔101、102中に挿入されるが、一回に同時に上列端子201、下列端子202を挿入することはできず、このため製作及び組立のプロセス上、相当に面倒で不便である。ゆえに生産速度が下がり、製造コストが増加し、このため市場での競争性が低くなった。
【0005】
また、周知のコネクタの端子は、そのZ形に折り曲げられた構造のために端子と端子の間の距離205が相当に大きく、端子加圧加工の過程で、端子と端子の間の距離205の増加により多くの廃材を出し、材料コストの増加をもたらす。且つこの端子のZ形折り曲げは傾斜度或いは円弧角度を具えた折り曲げであり、端子をコネクタ樹脂体100内に挿入する施力のための適当な制圧点がなく、ゆえに端子が折れ曲がったり切断されて廃棄せざるを得なくなることがある。
【0006】
このため、端子と端子の間の距離205を短縮して廃材の発生を減らすために改良された周知のコネクタ端子は図4に示されるようである。この端子201は加圧成形されて端子210の上方211の材料帯200との連接の長さが増加され、さらに機器で折り曲げられてZ形212とされ、これは図5に示されるようである。しかしこのような改良された端子210は材料帯200と切断された後、プリント基板300にはんだ付けされる時、その裸銅金属の切断面213がはんだをつかみにくく、ソルダポイントの接触不良を形成しやすい。また、このような改良された端子210は機器を用いてZ形212に折り曲げられるが、その端子金属の弾性により各端子の折り曲げ角度がそれぞれやや異なり、高さが一致しない状態が形成され、このような改良された端子210はプリント基板300へのはんだ付けが容易でない。
【0007】
さらに、全てのコネクタ端子の接触接触ピン214はいずれも加圧成形され、接触ピン214の左右両側面は裁断されて平面215が形成され、上辺と下辺は円弧面216とされ、断面が楕円状とされ、図3に示されるように、端子201、202は円弧面216が左右両側に位置し、平面が上下辺に位置するため、メモリカードを挿入する時、周知の端子201、202の接触ピン214は平面215を以てメモリカードの3本の挟持片220に接触するが、端子の接触ピン214の加圧切断の平面が平坦でないために図6に示されるようにこの三本の挟持片220との接触状態が不安定となる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、周知のコネクタの端子には多くの欠点があり、且つ多くの面で改良が望まれている。ゆえに、本考案は現在のコネクタ端子の有する欠点に対して、新規なコネクタの端子成形構造を提供することを目的とする。それは、端子と端子の間の距離を縮減して廃材を減らすことができ、且つ端子のZ形末端折り曲げ部分をさらに加圧加工して垂直の小さいZ形を形成し、端子のコネクタ挿入時の制圧点となし、並びに端子のプリント基板とのはんだ付け部分にはんだつかみ溝を設け、該端子のプリント基板へのはんだ付けを容易とし、これにより周知の端子の欠点を解決するものとする。本考案は以下の技術手段によりこの目的を解決する。
【0009】
本考案の主要な技術特徴は、一種のコネクタの端子成形構造を提供することにあり、それは、コネクタ樹脂体に形成された相互に対応する上下二列の挿入孔に挿入される端子の成形構造とされ、上材料帯に加圧成形された複数の上列端子と、下材料帯に加圧成形された複数の下列端子とを具え、該上列端子のZ形の中段の長さが下列端子のZ形の中段の長さより長く、並びに下列端子と上列端子が相互に接近し、上列端子と下列端子の材料帯に接近する連接部分が傾斜するよう折り曲げられて長さを有し、上列端子の傾斜長さが下列端子の傾斜長さより短く、上列端子と下列端子のZ形の上折り曲げ部分に近いところが下向きに折り曲げられ、上列端子と下列端子が該材料帯に対して下向きに垂直とされ、上列端子と下列端子のZ形の下折り曲げ部分に近いところが左向き或いは右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形が形成され、上列端子と下列端子が同一垂直基準平面に位置する上下二列の端子を形成し、これによりコネクタ樹脂体の上下2列の挿入孔中に挿入されて、上列端子と下列端子がいずれも同一水平基準面に位置し、上下の配列端が同時に併せてコネクタの挿入孔に挿入される機能が達成される。
【0010】
本考案の次の特徴は、上述のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子のZ形の中段長さが上列端子が下列端子より長く、上列端子と下列端子が一方が高く一方が低い落差距離を形成し、並びに左向き或いは右向きに折り曲げられて垂直な小Z形を形成し、上列端子と下列端子が同一垂直基準平面に形成され、この上列端子と下列端子が同時にコネクタ樹脂体の挿入孔に同時に併せて組み付けられる機能が達成されることにある。
【0011】
本考案のもう一つの技術特徴は、上述のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の小さいZ形垂直折り曲げ部分が、端子をコネクタ樹脂体の挿入孔に挿入する制圧点とされ得るほか、端子をコネクタ樹脂体の挿入孔に挿入する最終ストッパ点とされ得ることにある。
【0012】
本考案のさらに別の技術特徴は、上述のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子に形成されたはんだ付け用のピンに、端子底面においてはんだつかみ溝が形成され、並びにはんだ付け前に先にはんだをつかみ、端子のプリント基板へのはんだ付けを容易とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、コネクタの端子成形構造において、該コネクタの端子成形構造は、コネクタ樹脂体に形成された相互に対応する上下二列の挿入孔に挿入される端子の成形構造とされて、上材料帯と下材料帯を具え、
該上材料帯に加圧加工により形成されたZ形の複数の上列端子が形成され、該下材料帯に加圧加工により形成されたZ形の複数の下列端子が形成され、上列端子と下列端子の上方がはんだ付け用のピンとされ、下方が接触ピンとされ、
該上列端子と下列端子の材料帯に接近する連接部分が、傾斜長さを以て、ある角度に折り曲げられ、且つZ形の上折り曲げ部分に接近する部分が下向きに、ある角度を以て折り曲げられ、これにより上列端子と下列端子が下向きに該上材料帯、下材料帯に垂直とされ、並びにZ形の下折り曲げ部分に接近する部分が左向き或いは右向きに折り曲げられて小さいZ形が形成され、
該上列端子のZ形の中段の長さが下列端子のZ形の中段の長さより長く、且つ上列端子の傾斜長さが下列端子の傾斜長さより短く、これにより上列端子と下列端子が併せてコネクタ樹脂体の上下二列の挿入孔に挿入可能とされ、且つ上列端子と下列端子の接触ピンが同一垂直基準平面を形成し、挿入孔に挿入された後に、Z形の上折り曲げ部分に接近する部分の前で材料帯との連接が切断されることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項2の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の左或いは右側体にあって、小さいZ形の下方部分に、圧入プラットフォームが形成されて、上列端子と下列端子のコネクタ樹脂体の挿入孔への挿入の制圧点とされることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項3の考案は、請求項2記載のコネクタの端子成形構造において、圧入プラットフォームの別の側辺下方に小折り曲げ部分が形成され、上列端子、下列端子のコネクタ樹脂体の挿入孔への挿入の最終ストッパ点とされることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項4の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子のZ形が左向きに傾斜する正Z形とされるか、右向きに傾斜する逆Z形とされたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項5の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子の中段長さが下列端子のZ形の中段長さより長く、これにより上列端子と下列端子が一方が高く一方が低い落差距離を形成することを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項6の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が下列端子の傾斜長さより短い長さを以てある角度に折り曲げられ、上列端子と下列端子のZ形の上折り曲げ部分がいずれも同一水平基準平面に位置づけられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項7の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の材料帯との連接部分近くの傾斜折り曲げ部分が、右向きに傾斜するか或いは左向きに傾斜するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項8の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の形成する一方が高く一方が低い落差距離が、コネクタ樹脂体の上列の挿入孔と下列の挿入孔の距離に近いことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項9の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が左向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられ、下列端子が右向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項10の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が右向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられ、下列端子が左向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項11の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子に形成されたはんだ付け用のピンにあって、プリント基板との接近面にはんだつかみ溝が形成され、はんだ付け前にはんだをつかむのに供され、はんだつかみ溝の中間部分が切断されて上材料帯と下材料帯との連接が切断されて裸銅材料の面積が減らされ、プリント基板とのはんだ付けに供されることを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
請求項12の考案は、請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、接触ピンが円弧面を以てメモリカードの電気挟持片と接触することを特徴とする、コネクタの端子成形構造としている。
【0014】
【考案の実施の形態】
図7は本考案を運用したコネクタの半製品斜視図である。本考案によるコネクタ1は、コネクタ樹脂体10を具え、該コネクタ樹脂体10に相互に対応する上下2列の複数の挿入孔11、12が設けられて、上下2列の対応する複数の端子20の挿入に供される。本考案はこの端子20の成形構造設計に関する。本考案により、端子20の製造と組み付けが快速となり容易となり、且つ多くの周知の欠点を解決できる。本考案のコネクタの端子20の成形構造は以下のようである。
【0015】
図8は本考案の端子と材料帯の連接を示す斜視図である。図9から図11は本考案の端子成形過程の平面図である。本考案のコネクタの端子20は、上材料帯21と下材料帯22を具え、該上材料帯21に複数のZ形に折り曲げられた上列端子23が加圧加工され、下材料帯22に複数のZ形に折り曲げられた下列端子24が加圧加工されている。並びに上列端子23、下列端子24の左或いは右側に少なくとも一つの係止歯25が形成され、また小さいZ形の下方部分に圧入プラットフォーム26が形成され、該圧入プラットフォーム26は上列端子23、下列端子24をコネクタ樹脂体10の挿入孔11、12に挿入する制圧点とされる。
【0016】
且つ該上列端子23のZ形の中段の長さAは下列端子24のZ形の中段長さA’より長く、上列端子23、下列端子24のZ形の折り曲げは右向きに傾斜した正Z形とされるか、或いは左向きに傾斜した逆Z字形とされうる。図9から図11の実施例では右向きに傾斜した正Z形に折り曲げられている。
【0017】
図12はコネクタの上列端子と下列端子の局部透視の側面図である。上列端子23、下列端子24の上材料帯21、下材料帯22に接近する連接部分Bは、傾斜長さCを以て右向きに傾斜するよう角度を以て折り曲げられるか、或いは左向きに傾斜するよう角度を以て折り曲げられ(図では右向きに傾斜するよう折り曲げられている)、且つ上列端子23の傾斜長さCは下列端子24の傾斜長さC’より短く、これにより上列端子23、下列端子24のZ形の上折り曲げ部分Dいずれも同一水平基準平面Iに位置づけられる。さらに上列端子23、下列端子24のZ字形の上折り曲げ部分D近くが角度Eを以て下向きに折り曲げられ、上列端子23、下列端子24が下向きに該上材料帯21、下材料帯22に垂直とされる。
【0018】
該上列端子23のZ形の中段長さAは下列端子24のZ形の中段長さA’より長く、上列端子23、下列端子24が高部の落差距離F及び低部の落差距離F’を形成し、且つ一方が高く一方が低い落差距離が上列の挿入孔11、下列の挿入孔12の距離に近く、これにより上列端子23と下列端子24が同時に併せてコネクタ樹脂体10の上下の挿入孔11、12に挿入される。
【0019】
図1から図13に示されるのは、コネクタと上列端子、下列端子の局部断面の平面図である。、上列端子23、下列端子24のZ形の下折り曲げ部分Gに近いところがそれぞれ左向き或いは右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27が形成され、上列端子23、下列端子24が同一垂直基準平面Hの上下2列の端子を形成するものとされている。該上列端子23は左向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成し、下列端子24が右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成するものとされるか、或いは該上列端子23が右向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成し、下列端子24が左向きに折り曲げられて垂直な小さいZ形27を形成するものとされうる。
【0020】
本考案により大量にコネクタ1が製造される時は、まず上材料帯21、下材料帯22が相互に接近させられ、さらに機台に設けられた冶具で上列端子23と下列端子24がコネクタ樹脂体10の挿入孔11、12中に併せて圧入され、該圧入プラットフォーム26が該上列端子23と下列端子24のコネクタ樹脂体10への挿入の制圧点とされ、該圧入プラットフォーム26の別の側辺下方に小折り曲げ部28が加圧加工され、上列端子23、下列端子24のコネクタ樹脂体10の挿入孔11、12への挿入の最終ストッパ点とされる。
【0021】
最後に上材料帯21、下材料帯22と上列端子23、下列端子24との連接部分BとZ形の上折り曲げ部分Dの間が一斉に切断されて、上列端子23と下列端子24が上材料帯と下材料帯より切り離され、上列端子23と下列端子24に同一水平基準面Iに位置するはんだ付け用のピンが形成され、これは図14に示されるとおりである。該上列端子23、下列端子24に形成されたピンは、プリント基板300の電気接点301にはんだ付けされる。
【0022】
このほか、図15は本考案の端子のピンの局部拡大図である。コネクタ1の端子20はいずれも裸銅金属材料とされ、並びにプリント基板300上にはんだ付けしにくい。ゆえに本考案では端子20の底面にはんだつかみ溝29を加圧加工し、且つこのはんだつかみ溝29の中間部分を以て端子20と材料帯の連接が切断される。本考案はさきにはんだつかみ溝29中にはんだをつかませて、裸銅金属の面積Jを減らし、はんだ付け面積Kを増加させ、さらにプリント基板300にはんだ付けし、これにより端子20のピンのプリント基板300へのはんだ付けを行ないやすくしている。
【0023】
また図16は本考案のピンの断面図である。本考案の上列端子と下列端子の下方部分の接触ピン30はメモリカードへの挿入に供されて、メモリカードの3本の電気挟持片220と電気的に接触する。その接触を良好とするため、本考案の接触ピン30の裁断面は加圧加工により円弧面31とされ、接触ピン30周囲がいずれも円弧面31とされてメモリカードの3本の電気挟持片220に接触する。
【0024】
【考案の効果】
本考案は以上に記載の技術により周知の技術とは異なる設計を提供し、全体の使用価値を高めており、またそれはその出願前に頒布された刊行物に記載がなくまた公開使用されておらず、ゆえに実用新案登録の要件を具備している。なお、以上の説明は、本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知のコネクタの局部構造図である。
【図2】周知のコネクタの端子のプリント基板との連接を示す局部断面図である。
【図3】周知のコネクタの端子の材料帯との連接を示す平面図である。
【図4】周知の改良されたコネクタ端子の材料帯との連接を示す平面図である。
【図5】周知の改良された端子のZ形折り曲げを示す側面図である。
【図6】周知の改良された端子のピンの断面図である。
【図7】本考案を運用したコネクタの半製品斜視図である。
【図8】本考案の端子と材料帯の連接を示す斜視図である。
【図9】本考案の端子の成形過程を示す平面図である。
【図10】本考案の端子の成形過程を示す平面図である。
【図11】本考案の端子の成形過程を示す平面図である。
【図12】本考案を運用したコネクタの局部透視側面図である。
【図13】本考案を運用したコネクタの局部断面平面図である。
【図14】本考案を運用したコネクタの製品の斜視図である。
【図15】本考案の端子のはんだ付け用のピンの局部拡大図である。
【図16】本考案の端子の接触を示す断面図である。
【符号の説明】
100 コネクタ樹脂体 101 挿入孔
102 挿入孔 200 材料帯
201 上列端子 202 下列端子
203 係止歯 204 Z形
205 端子の距離 210 端子
211 上方 212 Z形
213 切断面 214 接触ピン
215 平面 216 円弧面
300 プリント基板 301 電気接点
1 コネクタ 10 コネクタ樹脂体
11 挿入孔 12 挿入孔
20 端子 21 上材料帯
22 下材料帯 23 上列端子
24 下列端子 25 係止歯
26 圧入プラットフォーム 27 小さいZ形
28 小折り曲げ部 29 はんだつかみ溝
30 接触ピン 31 円弧面
Claims (12)
- コネクタの端子成形構造において、該コネクタの端子成形構造は、コネクタ樹脂体に形成された相互に対応する上下二列の挿入孔に挿入される端子の成形構造とされて、上材料帯と下材料帯を具え、
該上材料帯に加圧加工により形成されたZ形の複数の上列端子が形成され、該下材料帯に加圧加工により形成されたZ形の複数の下列端子が形成され、上列端子と下列端子の上方がはんだ付け用のピンとされ、下方が接触ピンとされ、
該上列端子と下列端子の材料帯に接近する連接部分が、傾斜長さを以て、ある角度に折り曲げられ、且つZ形の上折り曲げ部分に接近する部分が下向きに、ある角度を以て折り曲げられ、これにより上列端子と下列端子が下向きに該上材料帯、下材料帯に垂直とされ、並びにZ形の下折り曲げ部分に接近する部分が左向き或いは右向きに折り曲げられて小さいZ形が形成され、
該上列端子のZ形の中段の長さが下列端子のZ形の中段の長さより長く、且つ上列端子の傾斜長さが下列端子の傾斜長さより短く、これにより上列端子と下列端子が併せてコネクタ樹脂体の上下二列の挿入孔に挿入可能とされ、且つ上列端子と下列端子の接触ピンが同一垂直基準平面を形成し、挿入孔に挿入された後に、Z形の上折り曲げ部分に接近する部分の前で材料帯との連接が切断されることを特徴とする、コネクタの端子成形構造。 - 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の左或いは右側体にあって、小さいZ形の下方部分に、圧入プラットフォームが形成されて、上列端子と下列端子のコネクタ樹脂体の挿入孔への挿入の制圧点とされることを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項2記載のコネクタの端子成形構造において、圧入プラットフォームの別の側辺下方に小折り曲げ部分が形成され、上列端子、下列端子のコネクタ樹脂体の挿入孔への挿入の最終ストッパ点とされることを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子のZ形が左向きに傾斜する正Z形とされるか、右向きに傾斜する逆Z形とされたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子の中段長さが下列端子のZ形の中段長さより長く、これにより上列端子と下列端子が一方が高く一方が低い落差距離を形成することを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が下列端子の傾斜長さより短い長さを以てある角度に折り曲げられ、上列端子と下列端子のZ形の上折り曲げ部分がいずれも同一水平基準平面に位置づけられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の材料帯との連接部分近くの傾斜折り曲げ部分が、右向きに傾斜するか或いは左向きに傾斜するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子の形成する一方が高く一方が低い落差距離が、コネクタ樹脂体の上列の挿入孔と下列の挿入孔の距離に近いことを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が左向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられ、下列端子が右向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子が右向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられ、下列端子が左向きに小さいZ形を呈するよう折り曲げられたことを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、上列端子と下列端子に形成されたはんだ付け用のピンにあって、プリント基板との接近面にはんだつかみ溝が形成され、はんだ付け前にはんだをつかむのに供され、はんだつかみ溝の中間部分が切断されて上材料帯と下材料帯との連接が切断されて裸銅材料の面積が減らされ、プリント基板とのはんだ付けに供されることを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
- 請求項1記載のコネクタの端子成形構造において、接触ピンが円弧面を以てメモリカードの電気挟持片と接触することを特徴とする、コネクタの端子成形構造。
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