JP3098227U - 折畳み式卓球台 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右の天板の拡開・折畳み作業を容易に行え、作業時の安全性にも優れ、老人や子供、身障者などでも容易に取り扱うことができる折畳み式卓球台を提供する。
【解決手段】天板1,1’が内側支持脚5,5’と外側支持脚15,15’で水平に支持される拡開状態ではガスダンパー7,7’が収縮しており、この状態から天板1,1’を折畳み方向へ回動させるとガスダンパー7,7’が伸張作動して両天板の回動を付勢し該付勢力により、両天板がその表面側を向い合せにして立ち上がると共に内側支持脚5,5’と外側支持脚15,15’がその天板1,1’裏面に沿って立ち上がる折畳み状態に変形するので、該折畳みに要する労力を大幅に軽減し得る。折畳み状態にある両天板1,1’を拡開方向へ回動させると、各天板重量によりガスダンパー7,7’が収縮作動して拡開状態に変形するが、ガスダンパーの弾発力が各天板の重量を受けてその負荷を緩衝し、拡開作業の安全性を大幅に向上し得ると共に拡開時の音を低減することができる。
【選択図】 図13

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は折畳み式卓球台に関し、詳しくは、左右の天板を、その表面側が向い合せになるよう立ち上げた折畳み状態(収納状態)と、両天板が左右八本の内外の支持脚で支持されてほぼ水平に展開する拡開状態(使用状態)とに変形可能に形成された内折れタイプの折畳み式卓球台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種卓球台として、左右の天板と、該両天板の前端側になる突合せ縁の下面に設けた内折れ式の蝶番と、下端にキャスターを有し上端側を各天板裏面に枢着される左右の内側支持脚と、上端側を各天板裏面に枢着される左右の外側支持脚と、各支持脚と蝶番の間に配設される連結杆と、左右の支持脚にわたって架設されるつなぎ杆などを備え、前記連結杆の内端側を蝶番適所に枢着すると共に、同連結杆の中途部を支持脚の中高部位に枢着して、左右天板が内外八本の各支持脚により水平に支持される拡開状態(使用状態)と、左右天板がその表面側を向い合せにして立ち上がると共に内外八本の各支持脚がその天板裏面に沿って立ち上がるよう折畳まれる折畳み状態(収納状態)とに変形自在に形成した内折り式のものが知られている。
このような内折りタイプの折畳み式卓球台は、上記拡開状態において各支持脚により天板を水平に支持して使用に供する一方、収納時は上記折畳み状態に折り畳んで収納スペースを縮小し得るようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
処で、上述したような従来の折畳み式卓球台によれば、左右の天板が重量物であることから、折畳みの際には両天板の後端を一定の位置まで押し上げると、蝶番、支持脚、連結杆などのリンク機能が働いて急速に両天板がほぼ垂直に立ち上がるようになっており、また、拡開の際には左右天板の後端を一定の位置まで押し下げると、同様にリンク機能が働いて急速に両天板が拡がるようになっており、迅速な拡開・折畳みを可能にする点では優れるものの、取り扱いに際し十分な注意を払う必要があった。
加えて、夫々の天板が重量物であるため、上記拡開・折畳みの際には左右の天板の後端側に1人づつ作業者が立ち、各作業者が一定位置まで天板を押し上げたり押し下げたりするためにかなりの労力を要するばかりか、一方の作業者のほうが力が強く片方の天板の押し上げ、押し下げに勢いがついてしまった場合、その勢いで天板が他方側へ倒れる虞れがあるので、殊更慎重な作業を必要とするばかりか、老人や子供などが取り扱うのは困難であるという問題があった。
【0004】
本考案はこのような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、左右の天板の拡開・折畳み作業を1人の作業者でも容易に行えると共に、作業時の安全性にも優れ、老人や子供、身障者などであっても容易に取り扱うことができる折畳み式の卓球台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本考案の請求項1は、左右の天板1,1’と、該両天板前端1a,1a’の突合せ縁裏面に設けた内折れ式の蝶番2,2’と、下端にキャスター3,3’を有し上端側を各天板裏面に枢着4,4’される左右の内側支持脚5,5’と、上端側を各天板裏面に枢着14,14’される左右の外側支持脚15,15’と、前記各蝶番2,2’と外側支持脚15,15’の間に配設される連結杆16,16’,各々の天板における左右の内側支持脚にわたって架設されるつなぎ杆9,9’,各連結杆16,16’中間部から各天板裏面の後部にわたって配設される回動杆10,10’からなるリンク杆機構6,6’とを備え、
前記連結杆16,16’前端を蝶番2,2’下部に枢着11,11’すると共に、同連結杆中間部に回動杆10,10’前端を枢着12,12’し、且つ回動杆10,10’の後端部を天板裏面に対し摺動可能に枢着13,13’して、
左右の天板1,1’が内外の支持脚5,5’、15,15’により水平に支持される拡開状態と、左右天板1,1’が蝶番2,2’を支点に回動しその表面側を向い合せにして立ち上がると共に内外の支持脚5,5’、15,15’がその天板裏面に沿って立ち上がるよう内折れ式に折畳まれる折畳み状態とに変形自在に形成した折畳み式卓球台であって、
左右天板1,1’の裏面側に、これら天板の折畳み方向への回動を付勢するガスダンパー7,7’を設け、各ガスダンパー7,7’が、各天板1,1’における左右側面の何れか一方で且つ両天板1,1’において異なる側面に位置するよう配置されており、各ガスダンパー7,7’の後端を天板裏面における支持脚5,5’上端近傍に枢着17,17’すると共に、各ガスダンパー7,7’の伸縮ロッド18,18’の先端部を、連結杆16,16’前端に枢着11,11’して、これらガスダンパーにより、前記天板1,1’の折畳み動作の補助と該天板1,1’拡開時の緩衝を行うよう形成すると共に、
左右天板1,1’を折畳んだ際の各天板1,1’の表面側の密着を防止するショックアブソーバ80,80’を備えたことを特徴とする。
【0006】
このように形成した場合、左右の天板が内外の八本の支持脚により水平に支持される拡開状態にあってはガスダンパーの伸縮ロッドが収縮状態にあり、この状態から左右天板を折畳み方向へ回動させると、ガスダンパーの伸縮ロッドが伸張して両天板の折畳み方向への回動を付勢し、該付勢力により、両天板がその表面側を向い合せにして立ち上がると共に前記内外の支持脚がその天板裏面に沿って立ち上がるよう折畳まれる折畳み状態に変形する。よって、ガスダンパーにおける伸縮ロッドの弾発力を任意に調整することで、前記折畳み作動時における左右天板の折畳み方向への回動スピードを適宜に設定することが出来、両天板の折畳みに要する労力を大幅に軽減することができる。また、折畳み状態にある両天板を拡開方向へ回動させると、各天板の重量によりガスダンパーの伸縮ロッドが収縮して両天板の拡開がなされるが、このとき、各天板が自身の重みで拡開方向へ急速に回動しようとしても、ガスダンパーの収縮負荷(弾発力)がこれを緩衝し、拡開作業時の安全性を向上することができる。該拡開時における左右天板の拡開方向への回動スピードは、ガスダンパーにおける伸縮ロッドの弾発力(収縮力)を任意に調整することで適宜に設定可能であることは言うまでもない。
従って、天板の折畳み、拡開に要する労力を大幅に軽減し得ると共に、取り扱いの安全性を大幅に向上することが出来る。
【0007】
また、ガスダンパー7,7’を、各天板1,1’における左右側面の何れか一方で且つ両天板1,1’において異なる側面に位置するよう配置し、各ガスダンパー7,7’の後端を天板裏面における支持脚5,5’上端近傍に枢着17,17’すると共に、各ガスダンパー7,7’の伸縮ロッド18,18’の先端部を、連結杆16,16’前端に枢着11,11’したので、ガスダンパーの数を最小限としながら、左右天板の折畳み動作の補助と両天板拡開時の緩衝を確実に行うことができる。
【0008】
ところで、本考案に係る折畳み式卓球台は、ガスダンパーによる付勢力を利用して容易に折畳み可能であり、従来は二人がかりで行っていた折畳み作業を一人で行うことも可能になる。この場合作業者は、左右天板の前端突合せ縁の側方に立って両天板を折畳み方向へ回動操作するようになるが、左右天板が折畳まれた際に両天板が密着して作業者が指を挟んでしまう可能性が残るので、左右天板を折畳んだ際の各天板の表面側の密着を防止するショックアブソーバを備えている。
【0009】
また、本考案に係る折畳み式卓球台は、左右の天板が内外の左右八本の支持脚で支持されるので、例えば公式試合等でも使用される所謂通常仕様の卓球台として提供することができる。
【0010】
左右天板が折畳み状態又は拡開状態にある時に誤ってガスダンパーが伸張又は収縮し、卓球台使用中に左右天板が折り畳まれてしまったり運搬中に左右天板が拡開するような虞れを無くすために、請求項2記載されるような構成の、左右天板の折畳み状態、拡開状態を解除可能にロックするロック機構を備えることが好ましい。
【0011】
卓球台を設置する床面との関係などで、拡開状態にある左右天板の水平度に狂いが生じる可能性があるので、左右天板を拡開した際の各天板の水平度を調整する調整機構を備え、左右天板の水平度を補正し得るようにすることが好ましい。
【0012】
本考案に係る折畳み式卓球台は、請求項3記載のように、相互に回動自在に枢着20される左右の回動板21,21’からなり、各回動板21,21’は、上部に前側枢着部22,22’と後側枢着部23,23’を、下部に下側枢着部24,24’を有し、左右天板1,1’各々の左右側縁裏面に設けた補強桟30,30’の前端1a,1a’寄りに設けたガイド溝31,31’に後側枢着部23,23’を摺動自在に枢着32,32’する一方、前側枢着部22,22’は、上記突合せ縁を跨いで他方の天板における補強桟30,30’の前端1a,1a’寄りに枢着33,33’し、且つ下側枢着部24,24’を、リンク杆機構6,6’における連結杆16,16’の前端に枢着11,11’してなる蝶番を好ましく用いることができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る折畳み式卓球台の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
本考案に係る折畳み式卓球台は、内外の支持脚5,5’,15,15’により左右の天板1,1’を支持する所謂通常タイプ(八本脚タイプ)のものであるが、説明の都合上、まず、バリアフリータイプ(四本脚タイプ)の折畳み式卓球台について説明する。
図1〜図4には、本考案の技術範疇には属さない、所謂バリアフリータイプの折畳み式卓球台を参考例として示し、該卓球台Aは、左右の天板1,1’、内折れ式の蝶番2,2’、キャスター3,3’を有する左右の支持脚5,5’、前記蝶番2,2’と支持脚5,5’の間に配設されるリンク杆機構6,6’、ガスダンパー7,7’などを備えてなり、左右の天板1,1’が支持脚5,5’により水平に支持される拡開状態と、左右天板1,1’がその表面側を向い合せにして立ち上がると共に支持脚5,5’がその天板裏面に沿って立ち上がるよう内折れ式に折畳まれる折畳み状態とに変形自在に形成されている。
【0014】
すなわち、左右の天板1,1’は、両天板1,1’の突合せ縁となる各天板の前端1a,1a’を跨ぐよう天板裏面に設けた蝶番2,2’により、内折り方向へ回動自在に連結されている。該蝶番2,2’は図5〜図7に拡大して示すように、相互に回動自在に枢着20される左右の回動板21,21’からなっている。
各回動板21,21’は、上部に前側枢着部22,22’と後側枢着部23,23’を、下部に下側枢着部24,24’を有し、左右天板1,1’各々の左右側縁裏面に設けた補強桟30,30’の前端1a,1a’寄りに設けたガイド溝31,31’に後側枢着部23,23’を摺動且つ回動自在に枢着32,32’する一方、前側枢着部22,22’は、上記突合せ縁を跨いで他方の天板における補強桟30,30’の前端1a,1a’寄りに回動自在に枢着33,33’され、且つ下側枢着部24,24’はリンク杆機構6,6’における連結部8,8’又は16,16’の前端に回動自在に枢着11,11’されている。
【0015】
リンク杆機構6,6’は、前記各蝶番2,2’と支持脚5,5’の間に配設される連結杆8,8’と、天板1,1’における左右支持脚5,5、5’,5’にわたって架設されるつなぎ杆9,9’と、各連結杆8,8’後端から各天板裏面の後部にわたって配設される回動杆10,10’などを備える。連結杆8,8’前端は蝶番2,2’の下部枢着部に回動自在に枢着11,11’され、同連結杆後端には回動杆10,10’前端が回動自在に枢着12,12’されている。天板1,1’後端側の裏面には、ガイド溝35,35’を有するプレート36,36’を固定し、回動杆10,10’の後端がそのガイド溝35,35’に対し摺動且つ回動可能に枢着13,13’されている。
【0016】
支持脚5,5’は下端にキャスター3,3’を有し、上端側を各天板1,1’の裏面に回動自在に枢着4,4’するもので、夫々の天板1,1’において左右両側に配されると共に、その左右支持脚5,5、5’,5’にわたって架設されるつなぎ杆9,9’により相互に連結されている。
左右の支持脚5,5’は図示の如く、天板の前端1a,1a’寄りに設けられ、これにより天板1,1’の後端寄り下方に車椅子等が移動可能な空間が確保され、車椅子を使用する身障者等でも使用可能な卓球台を構成している。
【0017】
ガスダンパー7,7’は、各天板1,1’における左右何れか一方の側面で且つ両天板1,1’において異なる側面に位置するように配設されている。又各ガスダンパー7,7’は、その後部を上記補強桟30,30’における支持脚5,5’の上端近傍に回動自在に枢着17,17’すると共に、その伸縮ロッド18,18’の先端部を連結杆8,8’前端に回動自在に枢着11,11’して、天板1,1’とリンク杆機構6,6’にわたって配設され、伸縮ロッド18,18’の伸張により天板1,1’の折畳み方向への回動を付勢し、伸縮ロッド18,18’の収縮により天板1,1’拡開時の荷重負担を緩衝するように設置されている。
【0018】
尚、ガスダンパー7,7’の弾発力が大きい場合は、左右の天板1,1’を折り畳む際の押上げ力が小さくて済むが、同弾発力が大きすぎると、左右天板1,1’を拡開する際に大きな押し下げ力を要するので、同弾発力は、前記折畳みと拡開の双方を容易に行い得る程度な適宜弾発力に設定することは言うまでもない。また該弾発力を適宜に設定することで、左右天板1,1’を拡開方向へ回動させた際の天板1,1’の荷重をガスダンパー7,7’で緩衝し、左右天板1,1’拡開時の衝撃を緩和することが可能になる。
【0019】
また、この卓球台Aは、左右天板1,1’の折畳み状態,拡開状態を解除可能にロックするロック機構50,50’、左右天板1,1’の拡開状態(使用状態)において各天板1,1’の水平度を調整する調整機構60,60’、左右天板1,1’を折畳んだ際の各天板1,1’の表面側の密着を防止するショックアブソーバ80,80’などを備えている。
【0020】
ロック機構50,50’は図8,図9に示すように、ガイド溝35に摺動自在に挿入される回動枠10,10’の枢着軸51の外端側に該枢着軸51を回動操作する摘み52を設けると共に、枢着軸51内端側に設けたネジ部に螺合するナット部材53を備え、摘み52を締め方向へ回動操作し該摘み52とナット部材53でプレート36を挟持することで枢着軸51の摺動を不能として左右天板1,1’の折畳み状態,拡開状態をロックする一方、摘み52を緩み方向へ回動操作し該摘み52とナット部材53による前記プレート36の挟持を解除することで枢着軸51の摺動を自在として左右天板1,1’の折畳み作動,拡開作動を可能とするよう形成されている。
【0021】
調整機構60,60’は図8,図9に示すように、上記プレート36の外端に、回動杆10,10’の端部に接離する螺軸61を回動杆10,10’に対し螺動進退自在に配置すると共に、該螺軸61を回動操作する摘み62を設け、該摘み62の正方向への回動操作で螺軸61が回動杆10,10’を押すことで回動杆10,10’後端が上昇して左右天板1,1’角部が押し上げられる(図9(ロ)参照)一方、摘み62の逆方向への回動操作で螺軸61が回動杆10,10’から離れることで回動杆10,10’後端と共に左右天板1,1’角部が下降する(図9(ハ)参照)よう形成されている。
【0022】
ショックアブソーバ80,80’は、左右支持脚5,5’の内側に設けた弾発スプリングなどのダンパー部材で、左右天板1,1’を折畳んだ際にこれらショックアブソーバ80,80’が天板1,1’裏面に当接して、該折畳み時における両天板1,1’の表面側の密着を防止するよう形成されている。
【0023】
以上のように構成したこの折畳み式卓球台Aの使用方法を説明すれば、使用時においては図1に示すように、左右の天板1,1’が支持脚5,5’で水平に支持される拡開状態にあり、この時、ガスダンパー7,7’は収縮状態にあると共に、夫々のロック機構50,50’において摘み52を締め方向へ回動操作し枢着軸51の摺動(回動杆10,10’の回動)を不能としてガスダンパー7,7’の伸張作動を防止し、拡開状態をロックしてある。またこの時、設置床面Bとの関係で左右天板1,1’の水平度に狂いが生じている場合は、左右天板1,1’の各角部における任意の調整機構60,60’において、摘み62を正逆何れかの方向へ回動操作し螺軸61の螺動進退により天板1,1’の角部を上昇又は下降させて水平度を調整する。
【0024】
卓球台Aを収納する場合は、夫々のロック機構50,50’において摘み52を緩み方向へ回動操作し枢着軸51の摺動(回動杆10,10’の回動)を自在としてガスダンパー7,7’の伸張を可能とし前記拡開状態のロックを解除した後、左右の天板1,1’を折畳み方向へ僅かに押し上げれば、ガスダンパー7,7’のロッド18,18’が伸張しその付勢力により両天板1,1’が折畳み方向へ回動し、該両天板1,1’がその表面側を向い合せにして立ち上がると共に、支持脚5,5’がその天板1,1’裏面に沿って立ち上がるよう折畳まれる(図2〜図3参照)。該折畳み作業は、1人の作業者が左右天板1,1’の突合せ縁の側方に立って両天板1,1’を折畳み方向へ回動操作することで可能である。またこのとき、ショックアブソーバ80,80’が天板1,1’裏面に当接して該折畳み時における両天板1,1’の表面側の密着を防止し、前記作業者が両天板1,1’で指を挟まれる恐れなく折畳み作業を行うことができる。
該折畳み終了後、夫々のロック機構50,50’において摘み52を締め方向へ回動操作し枢着軸51の摺動を不能としてガスダンパー7,7’の収縮作動を防止し、折畳み状態をロックする。
【0025】
図3に示す折畳み状態から拡開状態に戻す場合は、夫々のロック機構50,50’において摘み52を緩み方向へ回動操作し前記折畳み状態のロックを解除した後、左右の天板1,1’を拡開方向へ所定量押し下げれば、各天板1,1’の荷重でガスダンパー7,7’のロッド18,18’が収縮すると共に自重により両天板1,1’が回動して支持脚5,5’で水平に支持される拡開状態に復帰する。このとき、ガスダンパー7,7’の弾発力で天板1,1’の落下荷重を受けて、天板1,1’の回動が緩やかになされ、天板1,1’拡開時の衝撃を緩衝して、作業の安全性を確保すると共に拡開時の音を低減することができる。
【0026】
図10〜図13には、本考案の実施形態の一例として、公式試合用として或いは健常者などが使用する所謂通常タイプの折畳み式卓球台A’を示す。この卓球台A’は、図1〜図9で説明した卓球台Aに外側支持脚15,15’を付加すると共に、前述の調整機構60,60’に代えて調整機構70,70’を設けたもので、それ以外の構成要素は前述の卓球台Aと同一であるため、図中に上記と同一の符号を付すなどして重複する説明、図示を一部省略し、相違点のみ以下に述べる。
【0027】
すなわち、本例の卓球台A’は、前述の支持脚5,5’を内側支持脚5,5’とすると共に、天板1,1’の後端寄りに外側支持脚15,15’を備えており、該外側支持脚15,15’は、下端に調整機構70,70’を有し上端側を各天板裏面に回動自在に枢着14,14’したもので、これら内外の支持脚5,5’、15,15’を備えることで公式試合用或いは健常者などが使用する所謂通常タイプ(八本脚タイプ)の折畳み式卓球台を構成するものである。
【0028】
該卓球台A’においては、上述した連結杆8,8’に代えて、各蝶番2,2’と外側支持脚15,15’の間に配設される連結杆16,16’を備え、回動杆10,10’は各連結杆16,16’中間部から各天板裏面の後部にわたって配設されている。また、連結杆16,16’前端を蝶番2,2’下部に回動自在に枢着11,11’すると共に、同連結杆中間部に回動杆10,10’前端を回動自在に枢着12,12’し、且つ回動杆10,10’の後端部を天板裏面に対し回動且つ摺動可能に枢着13,13’し、連結杆16,16’後端を外側支持脚15,15’に回動自在に枢着19,19’して、左右の天板1,1’が内外の支持脚5,5’、15,15’により水平に支持される拡開状態と、左右天板1,1’が蝶番2,2’を支点に回動しその表面側を向い合せにして立ち上がると共に内外の支持脚5,5’、15,15’がその天板裏面に沿って立ち上がるよう内折れ式に折畳まれる折畳み状態とに変形自在に形成されている。
【0029】
本例における調整機構70,70’は、夫々の外側支持脚15,15’の下端に螺合させた螺軸71,71’下端にアジャスタ脚72,72’を取り付けてなり、該アジャスタ脚72,72’の正方向への回動操作で該アジャスタ脚72,72’が上昇して左右天板1,1’角部が押し上げられる一方、アジャスタ脚72,72’の逆方向への回動操作で該アジャスタ脚72,72’が下降して左右天板1,1’角部が下降するよう形成されている。
【0030】
以上の構成になる本例の折畳み式卓球台A’の使用方法は基本的には前述の卓球台Aと同様であるが、使用時においては図10に示すように、左右の天板1,1’が内外の支持脚5,5、15,15’で水平に支持される拡開状態にあり、この時、ガスダンパー7,7’は収縮状態にあると共に、夫々のロック機構50,50’でガスダンパー7,7’の伸張作動を防止し、該拡開状態をロックしてある。またこの時、設置床面Bとの関係で左右天板1,1’の水平度に狂いが生じている場合は、左右天板1,1’の各角部における任意の調整機構70,70’において、アジャスター脚72,72’を正逆何れかの方向へ回動操作し天板1,1’の角部を上昇又は下降させて水平度を調整する。
【0031】
卓球台A’を収納する場合は、夫々のロック機構50,50’において摘み52を緩み方向へ回動操作しガスダンパー7,7’の伸張を可能として拡開状態のロックを解除した後、左右の天板1,1’を折畳み方向へ僅かに押し上げれば、ガスダンパー7,7’のロッド18,18’が伸張しその付勢力により両天板1,1’が折畳み方向へ回動し、該両天板1,1’がその表面側を向い合せにして立ち上がると共に、内外の支持脚5,5’、15,15’がその天板1,1’裏面に沿って立ち上がるよう折畳まれる(図11〜図12参照)。該折畳み作業も、1人の作業者が左右天板1,1’の突合せ縁の側方に立って両天板1,1’を折畳み方向へ回動操作することで可能である。またこのとき、ショックアブソーバ80,80’が該折畳み時における両天板1,1’の表面側の密着を防止し、前記作業者が両天板1,1’で指を挟まれる恐れなく折畳み作業を行うことができる。
該折畳み終了後、夫々のロック機構50,50’において摘み52を締め方向へ回動操作しガスダンパー7,7’の収縮作動を防止し、折畳み状態をロックする。
【0032】
図12に示す折畳み状態から拡開状態に戻す場合は、夫々のロック機構50,50’を操作し前記折畳み状態のロックを解除した後、左右の天板1,1’を拡開方向へ所定量押し下げれば、各天板1,1’の荷重でガスダンパー7,7’のロッド18,18’が収縮すると共に自重により両天板1,1’が回動して内外の支持脚5,5’、15,15’で水平に支持される拡開状態に復帰する。このとき、ガスダンパー7,7’の弾発力で天板1,1’の落下荷重を受けて、天板1,1’の回動が緩やかになされ、天板1,1’拡開時の衝撃を緩衝して、作業の安全性を確保すると共に拡開時の音を低減することができる。
【0033】
以上、本考案に係る所謂通常タイプ(八本脚タイプ)の折畳み式卓球台の実施形態の一例と、参考例としての所謂バリアフリータイプの折畳み式卓球台を図面を参照して説明したが、本考案は図示例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の各請求項に記載される技術的思想の範疇において、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0034】
【考案の効果】
本考案に係る折畳み式卓球台は以上説明したように構成したので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】
(請求項1)
ガスダンパーの弾発力によって、左右天板の折り畳み方向への回動動作を補助すると共に、折畳み状態にある左右天板を拡開する際の荷重負荷を緩衝し、且つ該拡開時の落下衝撃音を低減することが出来るので、卓球台の収納,設置作業が容易、迅速且つ安全で静かに行えるようになり、特に子供や老人、身障者などの取り扱いにも考慮され、さらにガスダンパーを用いることで、1人の作業者が左右天板の突合せ縁付近の側方に立って周囲を見渡しながら、左右天板の折畳み,拡開作業を行うことができるようになり、卓球台周囲に障害物や人が存在しないか確認した上で作業が行える。
また、ガスダンパーの数を最小限としながら、左右天板の折畳み動作の補助と両天板拡開時の緩衝を行うことができるので、部品点数の削減や組み立てに係る労力、コストを低減し得るなどの効果を奏する。
また、ショックアブソーバにより左右天板を折畳んだ際の各天板の表面側の密着を防止して、折畳み作業の安全性をさらに向上することができる。
従って、収納時,使用時の取り扱い性に優れ且つ安全性が高く、公式試合等でも使用可能な、所謂通常仕様の新規な折畳み式卓球台を提供し得た。
【0036】
(請求項2)
請求項1の効果に加え、卓球台使用中や、折畳み状態での運搬中,収納中などに誤ってガスダンパーが作動し、意に反して左右天板が折畳まれたり開いたりする虞れがなく、取り扱いの安全性をさらに向上することができる。
【0037】
(請求項3)
天板裏面に設けた補強桟を利用して左右天板を内折れ式に回動自在に連結する蝶番を提供でき、従来の蝶番に比べ部品点数が削減されると共に天板への取り付けが簡易化された蝶番による内折れタイプの折畳み式卓球台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例としてのバリアフリータイプの卓球台を示す拡開状態(使用状態)の側面図。
【図2】図1における拡開又は折畳みの途中状態を示す側面図。
【図3】図1における折畳み状態(収納状態)を示す側面図。
【図4】図2の斜視図。
【図5】図1における蝶番部分の拡大図。
【図6】図2における蝶番部分の拡大図。
【図7】図3における蝶番部分の拡大図。
【図8】拡開状態におけるロック機構、調整機構部分の拡大斜視図。
【図9】拡開状態におけるロック機構、調整機構部分の拡大図で、調整機構による調整手順を表す。
【図10】本考案に係る通常タイプの折畳み式卓球台の実施形態の一例を示す拡開状態(使用状態)の側面図。
【図11】図10における拡開又は折畳みの途中状態を示す側面図。
【図12】図10における折畳み状態(収納状態)を示す側面図。
【図13】図11の斜視図。
【符号の説明】
1,1’:天板
1a,1a’:天板前端
2,2’:蝶番
3,3’:キャスター
5,5’、15,15’:支持脚
6,6’:リンク杆機構
7,7’:ガスダンパー
16,16’:連結杆
9,9’:つなぎ杆
10,10’:回動杆
18,18’:伸縮ロッド
12,12’:伸縮ロッド
21,21’:回動板
22,22’:前側枢着部
23,23’:後側枢着部
24,24’:下側枢着部
30,30’:補強桟
50:ロック機構
70,70’:調整機構
80,80’:ショックアブソーバ

Claims (3)

  1. 左右の天板1,1’と、該両天板前端1a,1a’の突合せ縁裏面に設けた内折れ式の蝶番2,2’と、下端にキャスター3,3’を有し上端側を各天板裏面に枢着4,4’される左右の内側支持脚5,5’と、上端側を各天板裏面に枢着14,14’される左右の外側支持脚15,15’と、前記各蝶番2,2’と外側支持脚15,15’の間に配設される連結杆16,16’,各々の天板における左右の内側支持脚にわたって架設されるつなぎ杆9,9’,各連結杆16,16’中間部から各天板裏面の後部にわたって配設される回動杆10,10’からなるリンク杆機構6,6’とを備え、
    前記連結杆16,16’前端を蝶番2,2’下部に枢着11,11’すると共に、同連結杆中間部に回動杆10,10’前端を枢着12,12’し、且つ回動杆10,10’の後端部を天板裏面に対し摺動可能に枢着13,13’して、
    左右の天板1,1’が内外の支持脚5,5’、15,15’により水平に支持される拡開状態と、左右天板1,1’が蝶番2,2’を支点に回動しその表面側を向い合せにして立ち上がると共に内外の支持脚5,5’、15,15’がその天板裏面に沿って立ち上がるよう内折れ式に折畳まれる折畳み状態とに変形自在に形成した折畳み式卓球台であって、
    左右天板1,1’の裏面側に、これら天板の折畳み方向への回動を付勢するガスダンパー7,7’を設け、各ガスダンパー7,7’が、各天板1,1’における左右側面の何れか一方で且つ両天板1,1’において異なる側面に位置するよう配置されており、各ガスダンパー7,7’の後端を天板裏面における支持脚5,5’上端近傍に枢着17,17’すると共に、各ガスダンパー7,7’の伸縮ロッド18,18’の先端部を、連結杆16,16’前端に枢着11,11’して、これらガスダンパーにより、前記天板1,1’の折畳み動作の補助と該天板1,1’拡開時の緩衝を行うよう形成すると共に、
    左右天板1,1’を折畳んだ際の各天板1,1’の表面側の密着を防止するショックアブソーバ80,80’を備えたことを特徴とする折畳み式卓球台。
  2. 左右天板1,1’の折畳み状態、拡開状態を解除可能にロックするロック機構50,50’を備え、該ロック機構50,50’は、天板1,1’後端側の裏面にガイド溝35,35’を有するプレート36,36’を固定し、回動杆10,10’の後端をそのガイド溝35,35’に対し摺動且つ回動可能に枢着13,13’し、ガイド溝35,35’に摺動自在に挿入される回動枠10,10’の枢着軸51の外端側に該枢着軸51を回動操作する摘み52を設けると共に、枢着軸51内端側に設けたネジ部に螺合するナット部材53を備え、摘み52を締め方向へ回動操作し該摘み52とナット部材53でプレート36を挟持することで枢着軸51の摺動を不能として左右天板1,1’の折畳み状態,拡開状態をロックする一方、摘み52を緩み方向へ回動操作し該摘み52とナット部材53による前記プレート36の挟持を解除することで枢着軸51の摺動を自在として左右天板1,1’の折畳み作動,拡開作動を可能とするよう形成されていることを特徴とする請求項1記載の折畳み式卓球台。
  3. 上記各蝶番2,2’が、相互に回動自在に枢着20される左右の回動板21,21’からなり、各回動板21,21’は、上部に前側枢着部22,22’と後側枢着部23,23’を、下部に下側枢着部24,24’を有し、左右天板1,1’各々の左右側縁裏面に設けた補強桟30,30’の前端1a,1a’寄りに設けたガイド溝31,31’に後側枢着部23,23’を摺動自在に枢着32,32’する一方、前側枢着部22,22’は、上記突合せ縁を跨いで他方の天板における補強桟30,30’の前端1a,1a’寄りに枢着33,33’し、且つ下側枢着部24,24’を、リンク杆機構6,6’における連結杆16,16’の前端に枢着11,11’してなることを特徴とする請求項1又は2記載の折畳み式卓球台。
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