JP3098206U - 牽引装置 - Google Patents

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金井 潤一
谷川 勝美
竹内 好郎
宮田 武
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HOKUETSU INDUSTRIES CO., LTD.
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Abstract

【課題】比較的簡単な操作により、ドローバーを牽引位置及び収納位置間で擺動させることができ、また、牽引位置においてドローバーを確実に固定することのできる構成を備えた牽引装置を提供する。
【解決手段】ドローバー31の基端部31b側に、軸孔312及びこれと平行を成す挿孔313を備え前記基端部31bを設け、軸孔312を介して擺動機構34にこれを擺動可能に軸支する。
この擺動機構34の支持板341には、牽引位置にあるドローバー31の前記挿孔313の位置に対応して係止孔348が設けてあり、係止孔348と挿孔313とを固定軸345で同時に貫通すると共に、この固定軸345の挿入方向後端部に設けられた固定プレート347の係止孔347a内に支持板341の側面に設けられた係合突起341aを挿入すると共にスナップピン38で止め、固定軸345の脱落を防止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、車輪、その他の走行に必要な装備を備えた牽引対象の牽引に使用される牽引装置に関し、より詳細には、この牽引装置に設けられたドローバーを収納時等において折り畳み可能とした牽引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一例としてエンジン駆動型圧縮機やエンジン駆動型発電機等の可搬式作業機には、牽引車両による牽引を可能とするために車輪やドローバー等の牽引に必要な装備を備えた型式のもの(以下「トレーラー型」という。)がある(特許文献1の図2〜図4他)。
【0003】
このトレーラー型の可搬式作業機10にあっては、エンジン等の駆動源や圧縮機本体又は発電機、その他、この可搬式作業機10が所望の作用を発揮するに必要な機器を載置するフレーム12に、アクスル23や車輪24等の走行を可能とする走行装置20と、この可搬式作業機10の走行方向先端側において前述のフレーム12に牽引のための牽引装置30として、ドローバー31を例えば溶着等により取り付けて、このドローバー31を介して牽引車両に連結することにより、可搬式作業機10を牽引により走行可能としている。
【0004】
このように形成されたトレーラー型の可搬式作業機10にあっては、前述のようにしてドローバー31が取り付けられている分、可搬式作業機10の全長が長くなるために、収納や設置に際しては比較的広いスペースを必要とするものとなっている。
【0005】
このような問題を解消するために、図4(A)及び図4(B)に示すように、ドローバー31の基端部31bを支軸343により擺動可能に軸支する擺動機構34を設け、この擺動機構34を可搬式作業機10の前述のフレーム12等に固着することにより、牽引時には、このドローバー31を走行方向前方に展開した状態と成し、収納時には、このドローバー31の自由端(一端31a)が上方を向くように折り畳むことにより〔図4(B)参照〕可搬式作業機10の設置や収納スペースを減少させることができるように構成した牽引装置30がある。
【0006】
この考案の先行技術文献情報としては次のものがある。
【0007】
【特許文献1】特開2001−289056号公報(図2−図4)
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述のようにドローバー31を折り畳み可能とした牽引装置30を備えた可搬式作業機10にあっては、牽引がされていない状態にあるとき、ドローバー31を折り畳むことにより可搬式作業機10の全長を減少させることができ、これにより設置スペースや収納スペースを減少させることができるものとなっている。
【0009】
しかし、前述のように、フレーム12の左右両側に車輪24を備えた2輪のトレーラー型可搬式作業機10にあっては、通常、V字型、Y字型、U字型等、二ヶ所においてフレーム12に取り付けられるドローバー31が使用されているために、これを折り畳み可能とするためには、この取付部分のそれぞれに、ドローバー31を擺動可能とするための前述の擺動機構34を設ける必要がある。
【0010】
また、ドローバー31は少なくとも牽引時に擺動しないようにその位置が固定されている必要があり、前述の擺動機構34は、牽引位置にあるドローバー31が擺動しないように固定するための構成をそれぞれ設ける必要がある。
【0011】
そのため、このように構成された牽引装置30にあっては、部品点数が増加して組み立ての際の工程数が増加して組立作業が煩雑となる。
【0012】
さらに、前述のように牽引位置にあるドローバー31を固定するための構成を、擺動機構34のそれぞれが備えているために、牽引位置にあるドローバー31を収納位置に折り畳むためには、それぞれの擺動機構34を操作して固定された状態にあるドローバー31を擺動し得る状態とした上で、ドローバー31を擺動させて折り畳む必要があり、その作業が煩雑である。
【0013】
特に、ドローバーの位置を固定する構成としては、一例として図5に示すように、係止板341’に形成された係止孔348’と、ドローバー31に形成された挿孔313とに、共通の固定軸345を挿入してドローバー31を固定するものが考えられるが、単に孔(348’,313)内に挿入されただけの固定軸345は、牽引による走行時の振動等により脱落するおそれがある。そのため、これを防止するために固定軸345の先端に雄ねじを切っておき、前述の挿孔313より突出した固定軸345の先端にナット39を螺合して抜け止めを行うと共に、このナット39が緩んで脱落等することを防止するために、固定軸345の先端にその直径方向に貫通する貫通孔を設け、この貫通孔内にスナップピン38’を挿入することで、ナット39に緩みが生じた場合であってもこれが脱落等することを防止することが考えられる。
【0014】
このように、固定軸345の抜け止めを多段的に行うだけでなく、その着脱が煩雑な作業を伴うものを採用する場合には、ドローバー31を折り畳む毎にスナップピン38’の取り外し、ナット39の取り外しを行って、固定軸345を引き抜き、ドローバーの位置を変更した後、再度固定軸345を差し込み、ナット39を螺合し、スナップピン38’を取り付ける作業を、ドローバー31の基端部31bにそれぞれ設けられた擺動機構34において行う必要があり、この作業は極めて煩雑である。
【0015】
そこで、本考案の目的は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、比較的簡単な操作により、ドローバーを牽引位置及び収納位置間で擺動させることができ、また、ドローバーが牽引位置にあるとき、ドローバーが擺動しないようにこれを固定する固定軸の抜け止めを確実に行うことができると共に、その取り外し等の作業を極めて簡単に行うことができる牽引装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の牽引装置30は、ドローバー31と、このドローバー31の基端部31bを擺動可能に軸支する擺動機構34から成り、前記擺動機構34を例えば走行装置20を備えた可搬式作業機10等の牽引対象に取り付けて、前記ドローバー31を牽引対象の走行方向前方に展開された牽引位置と、その自由端(一端31a)が上方を向いた収納位置間で擺動可能とした牽引装置30において、
前記ドローバー31は、単一の基端部31bを備え、該基端部31b側においてその長さ方向に対して直交方向を成す軸孔312と、該軸孔312とその軸線を平行方向と成す挿孔313を備え、
前記擺動機構34は、垂直方向に立設された支持板341,341と、前記支持板341,341に対して水平方向に配設され、前記ドローバー31の前記軸孔312を貫通する支軸343を備えると共に、
前記牽引位置にある前記ドローバー31の前記挿孔313の位置に対応して、前記支持板341,341に係止孔348を設け、該係止孔348と、前記ドローバー31に形成された前記挿孔313とを同時に貫通する固定軸345により前記ドローバー31を前記牽引位置において擺動を規制すると共に、
前記固定軸345の挿入方向後端部に、該固定軸345の軸線方向に対して直交方向に突設された連結部材(図示の例では「固定プレート347」)を設けると共に、該連結部材を前記支持板341の側面に固定可能としたことを特徴とする(請求項1)。
【0017】
前述の構成の牽引装置において、前記ドローバー31が前記収納位置にあるとき、該ドローバー31の前記挿孔313の下端が前記支持板341の上端と略同一の高さとなるように前記支持板341を形成し、前記固定軸345を前記ドローバー31の挿孔313に挿入することにより、ドローバー31の前記牽引位置側への擺動を規制するものとしても良い(請求項2)。
【0018】
前述の固定軸345に設けられた連結部材がその肉厚を貫通する係止孔347aを備えた板状(固定プレート347)に形成されていると共に、前記支持板341の側面に係合突起341aを設け、前記固定軸345の挿入時、前記連結部材(固定プレート347)の前記係止孔347a内に前記係合突起341aを挿入すると共に、前記係合突起341aに前記連結部材(固定プレート347)を抜き取り不能と成す固定具(スナップピン38)を取り付ける構成とすることもできる(請求項3)。
【0019】
この場合、前記支持板341に形成された前記係合突起341aが、前記ドローバー31の収納位置における前記挿孔313の中心からの距離と、前記ドローバー31の牽引位置における前記挿孔313の中心からの距離のいずれをも等距離の位置に設けるものとすれば好適である(請求項4)。
【0020】
【考案の実施の形態】
つぎに、本考案の実施形態について添付図面を参照しながら以下説明する。
【0021】
〔牽引装置〕
ドローバーを折り畳み可能とした本考案の牽引装置30は、図1に示すようにその一端31aが図示せざる牽引車両等に連結されるドローバー31と、前記ドローバー31の他端(基端部31b)を擺動可能に軸支すると共に、牽引時及び収納時において、ドローバー31が擺動しないようにその位置を固定する手段を備えた擺動機構34を備えており、牽引対象である例えばエンジン駆動型圧縮機等の可搬式作業機10の例えばフレーム12に前述の擺動機構34を固着すると共に、ドローバー31の一端31aを牽引車両等に設けられた連結装置に連結することにより、牽引車両とエンジン駆動型圧縮機等の牽引対象間を連結してこれを牽引可能とするものである。
【0022】
〔ドローバー〕
本考案の牽引装置30に設けられている前述のドローバー31は、従来この種のドローバーとして使用されていた、V字型、Y字型、U字型等の二股に分岐されたドローバーとは異なり、図2に示すように一の棒状の部材により構成された単一の基端部31bを備えており、その一端31aに図示せざる牽引車両等に設けられた連結装置との連結を可能とする連結部、図示の例では取付環311を備えていると共に、他端である基端部31bに後述の擺動機構34に設けられた支軸343に軸支される、ドローバー31の長さ方向に対して直交方向に設けられた軸孔312を備え、この軸孔312を介してドローバー31を擺動機構34に軸支することにより、この軸支位置を中心として擺動可能に構成されている。
【0023】
また、ドローバー31の基端部31b側には、ドローバー31を所定の擺動角度で固定するために固定軸345が挿入される挿孔313が、その軸線方向を前述の軸孔312の軸線方向と平行に設けられており、本実施形態にあっては、ドローバー31の基端部31b側であって、牽引位置においてドローバー31の下面を成す平坦面よりブラケット314を突出し、このブラケット314に円筒状部材315を取り付けて、この円筒状部材315内に固定軸345の挿孔313が形成されている。
【0024】
〔擺動機構〕
前述のように形成されたドローバー31は、牽引対象である例えばエンジン駆動型圧縮機のフレーム12に取り付けられる擺動機構34に擺動可能に軸支され、牽引車両と牽引対象間を連結可能となっている。
【0025】
この擺動機構34は、図1及び図2に示すように垂直方向に平行に配置された2枚の支持板341と、この二枚の支持板341間に架設された支軸343を備えており、ドローバー31の基端部31bをこの2枚の支持板341間に配置すると共に、前述の支軸343をこのドローバー31の基端部31bに設けられた軸孔312内に挿入することにより、ドローバー31がこの支持板341間に擺動可能に取り付けられている。なお、前記支軸343は支持板341を貫通し、前記支持板341から支軸343が抜けないようピンなどにより抜け止めが成されている。
【0026】
なお、前記支持板341は二枚に限定されず、図示しないが例えば支持板341を一枚垂直方向に配置すると共に、この支持板341に対して前記支軸343を水平に支持し、前記ドローバー31の基端部31bに設けられた軸孔312に前記支軸343を挿入することにより、ドローバー31を擺動可能に取り付けることもできる。
【0027】
図1及び図2に示す実施形態にあっては、支持板341の底辺間に架設された底板342と、支持板341の牽引対象に対する取り付け側の一辺間に架設された背面板344を備えている。
【0028】
この牽引位置30において、ドローバー31に設けられた前述の固定軸345の挿孔313に対応する位置の支持板341には、固定軸345を挿入可能な開孔が、この固定軸を支持する支持孔348として設けられており、この支持孔348によって、前述のドローバー31に設けられた固定軸の挿孔313に対して固定軸345が挿入可能であると共に、この固定軸345の挿入によりドローバー31は擺動することがでぎず、牽引位置に固定される。
【0029】
また、前述の支持板341は、ドローバー31がその一端31aを上方に向けた収納位置にあるとき、ドローバー31に設けられた前述の挿孔313の下端が支持板341の上端と略同一の高さとなるようにその高さが調整されており、この位置において固定軸の挿孔313内に固定軸345を挿入すると、固定軸の挿孔313の開口端より突出した固定軸345が支持板341の上端と係合してドローバー31は一端31aを水平方向に向けた牽引位置に向かって擺動することができなくなっている。
【0030】
なお、収納位置においてドローバー31の擺動を規制する構成は、前述の構成に代え、例えば支持板341の高さを、収納位置においてドローバー31の挿孔313を覆う高さに調整しておき、固定軸の挿孔313の形成位置に対応して、支持板341に牽引位置と同様の支持孔(図示せず)を設けても良く、図示の構成に限定されない。
【0031】
前述のドローバー31を所定の位置に固定する固定軸345は、前述の支持板341に形成された係止孔348間を貫通する長さを有すると共に、このようにして係止孔348に挿入されたとき、軸線方向に移動しないようにその位置が固定されており、挿入方向の後端より直交方向に突出した連結部材(図示の例では固定プレート347)を支持板341の側面に固定してこの軸線方向の移動が防止されている。
【0032】
図示の実施形態にあっては、この連結部材である固定プレート347を支持板341の側面に係止する構成として、固定プレート347の突出方向先端側に位置してその肉厚を貫通する係止孔347aを設け、この係止孔347a内に挿入可能な係合突起341aを前述の支持板341の側面より突出すると共に、固定プレート347の係止孔347a内に挿入された係合突起341aをこの係止孔347aより抜き取り不能と成す固定具であるスナップピン38をこの係合突起341aに設けられたピン孔p内に挿入することで、固定プレート347が支持板341の側面に固定されている。
【0033】
この係合突起341aは、好ましくは牽引位置におけるドローバー31の前記固定軸の挿孔313の中心位置と、前記収納位置におけるドローバー31の前記固定軸の挿孔313の中心位置のいずれからも等距離の位置にこれを形成する。
【0034】
このように係合突起341aの形成位置を、牽引、収納いずれの位置におけるドローバー31の挿孔313の中心と同一の位置に形成することにより、いずれの位置におけるドローバー31の挿孔313に固定軸345を挿入した場合であってもこの固定プレート347の係止孔347a内に係合突起341aを挿入することができる。
【0035】
なお、ドローバー31の挿孔313の中心から係合突起341a迄の距離が、ドローバー31が牽引、収納のいずれの位置にあるかにより変化する場合には、固定プレート347の長さ方向に、それぞれの距離に対応する位置にそれぞれ係止孔(347a)を形成し、いずれの位置においてドローバー31の挿孔313に固定軸345を挿入するかにより、係合突起341aを挿入する固定プレート347の係止孔を選択するように構成しても良い。
【0036】
なお、固定軸345の挿入方向後端において突出するT字状の部材は、固定軸345の挿入、抜き取りに際して把持されるハンドル346である。
【0037】
〔動作説明〕
以上のように構成された本考案の牽引装置30の動作について説明する。なお、以下の説明では、ドローバー31がその一端31aを上方に向けた収納位置にある状態を初期状態とし、これを、ドローバーの一端31aを水平方向に向けた牽引位置に展開する手順について説明する。
【0038】
図3は、ドローバー31が前述の収納位置にある状態を示しており、この状態において、ドローバー31に設けられた挿孔313は、その下端を支持板341の上端と略同一高さとした状態にある。
【0039】
そして、この挿孔313には、固定軸345が挿入され、ドローバー31の挿孔313の両端開口より突出した固定軸345が、支持板341の上端に係止されてドローバー31が図3中反時計回りの方向に擺動することが規制されている。
【0040】
そして、この固定軸345の挿入方向後端において、固定軸345の軸線方向に対して直交方向に突出する固定プレート347の係止孔347aには、支持板341の側面より突出した係合突起341aが挿入されており、この係合突起341aのピン孔pには、スナップピン38が挿入されて固定軸345がその軸線方向に移動することができないようなっている。
【0041】
このような収納状態にある牽引装置30のドローバー31を、牽引位置に展開する場合には、先ず、支持板341の側面より突出する前述の係合突起341aのピン孔pに挿入されているスナップピン38をこのピン孔pより抜き取る。これにより、係合突起341aより固定プレート347を抜き取ることが可能となり、従って、固定軸345を軸線方向に移動させることが可能となる。
【0042】
このようにして、固定軸345を抜き取り可能とした状態において、一方の手でドローバー31を僅かに図3中時計回りに擺動させるようにこれを持ち上げると、固定軸345の外周に対して支持板341上端及び固定軸の挿孔313内壁を圧接する押圧力が減少し、この状態において他方の手でハンドル346を把持して固定軸345を引くと、固定軸345を容易に挿孔313より抜き取ることができる。
【0043】
このようにして、固定軸345の抜き取りが完了すると、ドローバー31は支軸343を中心として図3中反時計回り方向に擺動することが可能となり、ドローバー31を水平方向に向けた牽引位置まで擺動させて、この位置において固定するために、一方の手でドローバー31を支え、他方の手で一旦抜き取られた前述の固定軸345によって支持板341に設けられた係止孔348と、ドローバー31に設けられた固定軸の挿孔313とを同時に貫通し、ドローバー31の位置をこの牽引位置において固定する。
【0044】
この、固定軸345の挿入に際しては、ドローバー31の一端31a側を持ち上げる等して、係止孔348と固定軸の挿孔313との位置合わせをすれば、固定軸345は、これを係止孔348及び挿孔313のいずれに対しても容易に挿入することができる。
【0045】
このようにして、固定軸345の挿入を行う際、この固定軸345の挿入方向後端部に設けられている固定プレート347の位置を調整して、固定軸345の挿入完了時、この固定プレート347に設けられている係止孔347a内に、支持板341の側面に突設された係合突起341aが挿入されるように調整する。
【0046】
そして、固定プレート347の係止孔347a内に挿入され、係止孔347aより突出した係合突起341aに設けられたピン孔p内に、スナップピン38を挿入すると、このスナップピン38の挿入により係合突起341aから固定プレート347を抜き取ることができなくなり、固定軸345は、前記固定プレート347が前記支持板341に当接することにより挿入方向方向への移動を制限されると共に、前記固定プレート347が係合突起341aとの係合により支持板341の側面に固定されることにより、その軸線方向へ移動できずに係止孔348及びドローバー31の固定軸挿孔313より抜け落ちることがなく、牽引による走行時等において振動が発生した場合であっても固定軸345が脱落等することを好適に防止することができる。
【0047】
また、前記固定軸345の挿入方向後方側の面で固定軸345の抜き差しと、固定プレート347と支持板341との固定を行うことができることから、一方の手でドローバー31を支えた状態で他方の手のみで操作が可能となり、ドローバー31の持ち替えや体の入れ替えをしないことから操作が簡単である。
【0048】
以上のようにして牽引位置に固定されたドローバー31を折り畳む際には、同様にして固定軸345の抜き取りを行い、前述とは逆の手順でドローバー31を擺動、固定することにより、その収納を行うことができる。
【0049】
【考案の効果】
以上説明した本考案の構成により、比較的簡単な操作により、ドローバーを牽引位置及び収納位置間で擺動させることができ、また、ドローバーが牽引位置にあるとき、ドローバーが擺動しないようにこれを固定する固定軸の抜け止めを確実に行うことができると共に、その取り外し等の作業を極めて簡単に行うことができる牽引装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の牽引装置の斜視図。
【図2】本考案の牽引装置の分解斜視図。
【図3】擺動機構の拡大側面図。
【図4】従来の牽引装置を備えた可搬式作業機であり、(A)は平面図、(B)は側面図。
【図5】従来のドローバーを牽引位置で固定する構造を示す概略図。
【符号の説明】
10 可搬式作業機
12 フレーム
14 ボンネット
20 走行装置
23 アクスル
24 車輪
30 牽引装置
31 ドローバー
31a 一端(ドローバーの)
31b 基端部(ドローバーの)
311 連結環
312 軸孔
313 挿孔(固定軸345の)
314 ブラケット
315 円筒状部材
34 擺動機構
341 支持板
342 底板
343 支軸
344 背面板
345 固定軸
346 ハンドル
347 固定プレート(連結板)
348 支持孔
38 スナップピン
39 ナット

Claims (4)

  1. ドローバーと、このドローバーの基端部を擺動可能に軸支する擺動機構から成り、前記擺動機構を牽引対象の走行方向前方に展開された牽引位置と、その自由端が上方を向いた収納位置間で擺動可能とした牽引装置において、
    前記ドローバーは、単一の基端部を備え、該基端部側においてその長さ方向に対して直交方向を成す軸孔と、該軸孔とその軸線を平行方向と成す挿孔を備え、前記擺動機構は、垂直方向に立設された支持板と、前記支持板に対して水平方向に配設され、前記ドローバーの前記軸孔を貫通する支軸を備えると共に、
    前記牽引位置にある前記ドローバーの前記挿孔の位置に対応して、前記支持板に係止孔を設け、該係止孔と、前記ドローバーに形成された前記挿孔とを同時に貫通する固定軸により前記ドローバーを前記牽引位置において擺動を規制すると共に、
    前記固定軸の挿入方向後端部に、該固定軸の軸線方向に対して直交方向に突設された連結部材を設けると共に、該連結部材を前記支持板の側面に固定可能としたことを特徴とする牽引装置。
  2. 前記ドローバーが前記収納位置にあるとき、該ドローバーの前記挿孔の下端が前記支持板の上端と略同一の高さとなるように前記支持板を形成し、前記固定軸を前記ドローバーの挿孔に挿入することにより、ドローバーの前記牽引位置側への擺動を規制可能としたことを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  3. 前述の固定軸に設けられた連結部材がその肉厚を貫通する係止孔を備えた板状に形成されていると共に、前記支持板の側面に係合突起を設け、前記固定軸の挿入時、前記連結部材の前記係止孔内に前記係合突起を挿入すると共に、前記係合突起に前記連結部材を抜き取り不能と成す固定具を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の牽引装置。
  4. 前記支持板に形成された前記係合突起が、前記ドローバーの収納位置における前記挿孔の中心からの距離と、前記ドローバーの牽引位置における前記挿孔の中心からの距離がいずれも等距離となる位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載の牽引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200015991A (ko) * 2018-08-06 2020-02-14 주식회사 씨티인터내셔널 견인프레임 절첩 기능을 가진 카라반용 견인 시스템
JP2021175660A (ja) * 2020-04-27 2021-11-04 株式会社備後研究所 車両、及び船舶

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