JP3097545U - 包装用箱 - Google Patents

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上田 泰行
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上田印刷紙器株式会社
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Abstract

【課題】折曲側板の後側板への接着作業、後側板の左右側板への接着作業を機械により行うことを可能とする包装用容器の提供。
【解決手段】後側板11の上端縁に折曲側板12を折目線を介して連設し、後側板11の左右端縁に後側板折曲舌片13b・13aを折目線を介してそれぞれ連設する。折曲側板12を後側板11と重合するように容器内側へ略180°折り曲げて接着固定し、後側板11を立設し、当該後側板11の左右端縁に折目線を介してそれぞれ連設した後側板折曲舌片13b・13aをそれぞれ容器内側へ略90°折り曲げ、左側板15bおよび右側板15aを立設する際に、後側板折曲舌片13bを左側板15bに、後側板折曲舌片13aを右側板15aにそれぞれ接着固定する作業を、機械により迅速かつ正確に行うことができる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主に、サンドイッチや、とんかつや、お好み焼きや、その他の食品や、その他の適宜商品(例えば、菓子や、ギフト商品等)等を収納できるようにした包装用箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品等を収納できるようにしたものとしては、例えば、特許文献1にみられるような、左右側板を立設し、これら左右側板の前端縁に折目線を介してそれぞれ連設された折曲舌片を箱内側へ略90°折曲げ、前側板を立設し、その上端縁に折目線を介して折曲側板を連設し、この折曲側板の下端縁には嵌合舌片を連設し、前記各折曲舌片を挟みこむように前記折曲側板を箱内側へ略180°折り曲げるとともに、折曲側板に連設した嵌合舌片を底板嵌合溝に嵌合することにより固定する収納箱や、折曲側板と底板に嵌合舌片と底板嵌合溝をそれぞれ設けることにより左右側板の各折曲舌片と前側板および折曲側板を固定するのではなく、嵌合舌片が連設されていない折曲側板を左右側板の各折曲舌片を挟みこむように容器内側へ略180°折り曲げる際に、左右側板の各折曲舌片と前側板および折曲側板とを接着により固定する収納箱があった。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第1451550号
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前述の、折曲側板に連設した嵌合舌片を底板嵌合溝に嵌合することにより固定する収納箱においては、折曲舌片が折目線を介して左右の側板にそれぞれ連設されているため、当該部分の組立てについては、機械によって行うことができず、手作業で行う必要があり、箱が撓んだ際には底板嵌合溝から嵌合舌片が外れ、箱が分解してしまうという欠点があった。また、前述の、嵌合舌片が連設されていない折曲側板を各折曲舌片を挟みこむように容器内側へ略180°折り曲げる際に、左右各側板の折曲舌片と前側板および折曲側板を接着により固定する収納箱においては、折曲舌片が折目線を介して左右の側板にそれぞれ連設されているため、当該部分の組立てについては、いわゆる機械貼りを行うことができず、接着を手作業で行う必要があるため、のり又は接着剤がはみ出て箱の美感を損ねたり、接着位置が正確、均一でないために箱によっては組立てた際に撓みが生じるといった欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、上述した不都合な点に鑑み、折曲舌片を後側板の左右端縁へそれぞれ連設し、当該折曲舌片の左右側板への接着作業を機械によって行うことを可能とすることにより、箱の美感を損ねることなく当該接着作業を迅速かつ正確に完了することができ、人件費をかけずに低コスト化が図れる包装用箱を提供することを課題として案出されたものである。
【0006】
前記課題を解決するために、本考案は、底板と、右側板と、左側板と、前側板と、後側板と、蓋板とを備えた包装用箱において、後側板の上端縁に折目線を介して折曲側板を連設し、この折曲側板を箱内側へと略180°折り曲げ、この折曲側板の裏面を後側板の裏面と接着し、この後側板を上方へ略90°折り曲げ、後側板の左右端縁に折目線を介して後側板折曲舌片をそれぞれ連設し、これらの後側板折曲舌片を箱内側へと略90°折り曲げ、左右側板を立設し、前記後側板折曲舌片を前記左右側板に接着した。
さらに、右側板の上端縁に折目線を介して右側板中蓋を立設し、左側板の上端縁に折目線を介して左側板中蓋を立設し、前側板の上端縁に折目線を介して蓋板を連設し、蓋板の後端縁に折目線を介して嵌合舌片を連設し、左側板の前端縁に折目線を介して左側板折込片を立設し、前側板の左端縁に折目線を介して前側板折込片を立設し、当該左側板折込片と前側板折込片とを折込線を介して連結し、右側板の前端縁に折目線を介して右側板折込片を立設し、前側板の右端縁に折目線を介して前側板折込片を立設し、当該右側板折込片と前側板折込片とを折込線を介して連結した。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明すると次の通りである。
図において示す符号1は包装用箱の底板であり、底板1の前端縁には折目線を介して符号3の前側板が、底板1の後端縁には折目線を介して符号11の後側板が、底板1の左端縁には折目線を介して符号15bの左側板が、底板1の右端縁には折目線を介して符号15aの右側板がそれぞれ連設されている。前側板3の上端縁には折目線を介して符号2の蓋板が連設され、蓋板2の後端縁には折目線を介して符号21の嵌合舌片が連設されている。左側板15bの上端縁には折目線を介して符号14bの左側板中蓋が連設され、右側板15aの上端縁には折目線を介して符号14aの右側板中蓋が連設されている。前側板3の左端縁には折目線を介して符号31bの前側板折込片が、前側板3の右端縁には折目線を介して符号31aの前側板折込片がそれぞれ連設され、左側板15bの前端縁には折目線を介して符号16bの左側板折込片が、右側板15aの前端縁には折目線を介して符号16aの右側板折込片がそれぞれ連設されている。前側板折込片31bと左側板折込片16bとは折込線を介して連結されており、前側板折込片31aと右側板折込片16aとは折込線を介して連結されている。
後側板11の上端縁には折目線を介して符号12の折曲側板が、後側板11の左端縁には折目線を介して符号13bの後側板折曲舌片が、後側板11の右端縁には折目線を介して符号13aの後側板折曲舌片がそれぞれ連設されている。
【0008】
本考案においては、折曲側板12を後側板11と重合するように箱内側へ略180°折り曲げた際に、折曲側板12又は後側板11の裏面に塗布されるのり又は接着剤により折曲側板12が後側板11と接着固定され、折曲側板12が接着固定された後側板11を立設し、当該後側板11の左右端縁に折目線を介してそれぞれ連設された後側板折曲舌片13b・13aをそれぞれ箱内側へ略90°折り曲げ、左側板15bおよび右側板15aを立設する際に、後側板折曲舌片13bの表面に塗布されるのり又は接着剤により後側板折曲舌片13bが左側板15bと接着固定され、後側板折曲舌片13aの表面に塗布されるのり又は接着剤により後側板折曲舌片13aが右側板15aと接着固定される。そして本考案によれば、上記箱の組立て、接着作業の全てを機械化することが可能となるため、当該組立て、接着作業を迅速かつ正確に行え、作業能率を向上できるようになるとともに、人件費をかけずに低コスト化を図ることができるようになる。また、のり又は接着剤がはみ出るようなことがなくなり、接着位置が正確、均一となるよう箱が組立てられ、箱自体に撓みが生じるといったこともなく、箱の美感を損ねることもない。
【0009】
以上のように組み立てられた本考案に係る包装用箱は、左側板15bの上端縁に折目線を介して左側板中蓋14bを立設し、右側板15aの上端縁に折目線を介して右側板中蓋14aを立設したことにより、これらの左右側板が無い場合に比べ、重ねた際の安定度が高くなる。そして、当該箱に内容物を収納する作業をする際には、前記左右側板があるために内容物が左右に飛び出すのを防止することができる。そして、右側板中蓋14aまたは左側板中蓋14bの表面には、符号17の表示部を設けることができる。表示部17は、宣伝・広告等のためのスペースとして利用することができる。
【0010】
また本考案に係る包装用箱は、前側板3を立設しない状態で、図3のように重ねることができるため、当該箱に内容物を収納し蓋を閉める作業をする際に、収納前の箱を置くスペースを広くとらずに済み、また、流れ作業の中で、内容物を箱に収納する作業を担当する場合には、ほとんど移動をせずに当該作業を行うことができる。さらに、当該箱は前側板3を立設しない状態で内容物の収納作業を行うことができるため、前側板が立設された状態でないと当該収納作業ができない箱に比べ、内容物を迅速かつ容易に箱内に収納することができる。
【0011】
右側板中蓋14aと左側板中蓋14bのそれぞれの高さは、右側板中蓋14aと左側板中蓋14bの高さを合わせた距離が、底板1の左端縁から右端縁までの距離のうち最長のものより長く、かつ右側板中蓋14aと左側板中蓋14bのそれぞれの高さが、底板1の左端縁から右端縁までの距離よりも短かければよい。
【0012】
さらに、右側板中蓋14a又は左側板中蓋14bの一方の上端縁が、他方の中蓋の上端縁と重合することにより箱の上方を塞ぎ、嵌合舌片21が、折曲側板12と、右側板中蓋14aおよび左側板中蓋14bの後端縁との間に嵌め込まれることにより、右側板中蓋14aと左側板中蓋14bに蓋板2が重畳して箱内を閉塞することとなるため、箱に衝撃が加わっても蓋が開きにくく、堅牢であり、内容物の破片や油等の流動物が蓋板2と右側板中蓋14a又は左側板中蓋14bとの隙間からこぼれたり漏れたりするのを防止することができるので衛生的である。
【0013】
【考案の効果】
前述のごとく構成した本考案によれば、折曲側板12を後側板11と重合するように容器内側へ略180°折り曲げて接着固定する作業、折曲側板12が接着固定された後側板11を上方へ略90°折り曲げ、当該後側板11の左右端縁に折目線を介してそれぞれ連設された後側板折曲舌片13b・13aをそれぞれ箱内側へ略90°折り曲げ、左側板15bおよび右側板15aを上方へ略90°折り曲げる際に、後側板折曲舌片13bを左側板15bに、後側板折曲舌片13aを右側板15aにそれぞれ接着固定する作業を機械化することが可能となる。すなわち、箱の組立て、接着作業を迅速かつ正確に行え、作業能率を向上できるようになるとともに、人件費をかけずに低コスト化を図ることができるようになる。また、のり又は接着剤がはみ出るようなことがなくなり、接着位置が正確、均一となるよう箱が組立てられ、箱自体に撓みが生じるといったこともなく、箱の美感を損ねることもない。
【0014】
また、前側板3を立設しない状態で、図3のように重ねることができ、左側板の上端縁に折目線を介して左側板中蓋を立設し、右側板の上端縁に折目線を介して右側板中蓋を立設したことにより、これらの左右側板が無い場合に比べ、重ねた際の安定度が高くなる。そして、当該箱に内容物を収納する作業をする際には、前記左右側板があるために内容物が左右に飛び出すのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す平面展開図である。
【図2】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の実施例を積み重ねた状態を示す縦断側面図である。
【図4】本考案の実施例を示す一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1   底板
11  後側板
12  折曲側板
13a,13b 後側板折曲舌片
14a 右側板中蓋
14b 左側板中蓋
15a 右側板
15b 左側板
16a 右側板折込片
16b 左側板折込片
17  表示部
2   蓋板
21  嵌合舌片
3   前側板
31a,31b 前側板折込片

Claims (2)

  1. 底板と、右側板と、左側板と、前側板と、後側板と、蓋板とを備えた包装用箱であって、後側板の上端縁に折目線を介して折曲側板を連設し、この折曲側板を箱内側へと略180°折り曲げ、この折曲側板の裏面と後側板の裏面とを接着し、後側板の左右端縁に折目線を介して後側板折曲舌片をそれぞれ連設し、この後側板を上方へ略90°折り曲げ、前記後側板折曲舌片を箱内側へと略90°折り曲げ、左右側板を上方へ略90°折り曲げ、前記後側板折曲舌片を前記左右側板の裏面に接着したことを特徴とする包装用箱。
  2. 右側板の上端縁に折目線を介して右側板中蓋を立設し、左側板の上端縁に折目線を介して左側板中蓋を立設し、前側板の上端縁に折目線を介して蓋板を連設し、蓋板の後端縁に折目線を介して嵌合舌片を連設し、左側板の前端縁に折目線を介して左側板折込片を立設し、前側板の左端縁に折目線を介して前側板折込片を立設し、当該左側板折込片と前側板折込片とを折込線を介して連結し、右側板の前端縁に折目線を介して右側板折込片を立設し、前側板の右端縁に折目線を介して前側板折込片を立設し、当該右側板折込片と前側板折込片とを折込線を介して連結した請求項1に記載の包装用箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010036941A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 L'oreal Sa 包装用箱

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