JP3097301U - 高周波電子ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能であると共に、その判別の容易な高周波電子ユニットを提供する。
【解決手段】本考案の高周波電子ユニットは、一面に電子部品が搭載された回路基板2と、この回路基板2の一面に環状に形成された接地ランド部3と、下端部が接地ランド部3に半田付けされた箱形のカバー1とを備え、接地ランド部3上には、半田が付着しない1個、或いは複数個の絶縁膜6が設けられ、カバー1の下縁1cが絶縁膜6上に位置した状態で、カバー1の下端部が接地ランド部3に半田付けされたため、絶縁膜6上に位置する下縁1cは、半田が付着せず、露出した状態となっており、これによって、回路基板2からのカバー1の浮き上がり状態が側面板側から目視でき、目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】本考案の高周波電子ユニットは、一面に電子部品が搭載された回路基板2と、この回路基板2の一面に環状に形成された接地ランド部3と、下端部が接地ランド部3に半田付けされた箱形のカバー1とを備え、接地ランド部3上には、半田が付着しない1個、或いは複数個の絶縁膜6が設けられ、カバー1の下縁1cが絶縁膜6上に位置した状態で、カバー1の下端部が接地ランド部3に半田付けされたため、絶縁膜6上に位置する下縁1cは、半田が付着せず、露出した状態となっており、これによって、回路基板2からのカバー1の浮き上がり状態が側面板側から目視でき、目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は自動料金徴収システム(ETC)、携帯電話機の送受信ユニットやテレビチューナ等に使用して好適な高周波電子ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波電子ユニットの図面を説明すると、図3は従来の高周波電子ユニットの正面図、図4は従来の高周波電子ユニットの分解斜視図で、次に、従来の高周波電子ユニットの構成を図3,図4に基づいて説明すると、金属板からなる箱形のカバー51は、四角形状の上面板51aと、この上面板51aの四辺から下方に折り曲げられた四つの側面板51bを有する。
【0003】
プリント基板からなる四角形状の回路基板52は、複数個の孔52aと、一面側の側部に沿って環状に設けられた接地ランド部53を有すると共に、一面側に搭載された電子部品(図示せず)によって、所望の高周波の電子回路が形成されている。
【0004】
そして、カバー51は、電子部品を覆った状態で、側面板51bの下縁51cが接地ランド部53上に載置され、側面板51bの下端部の全周が接地ランド部53に半田54付けされている。
【0005】
また、回路基板52の他面側には、シールド部材55と、このシールド部材55を覆うように筺体56が配置され、このシールド部材55と筺体56がネジ57によって回路基板52に取り付けられている。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
このような従来の高周波電子ユニットは、側面板1bの下縁51cを含む下端部の全周が接地ランド部53に半田54付けされているため、側面板51bの下縁51cの全周が半田54で覆われて、側面板1bの下縁1cが側方から目視できない。
【0007】
このため、側面板1bは、半田54付け作業時の環境等によって、所定の位置に半田付けできず、回路基板52から上方に浮いたものが往々にして生産されるが、目視によって良否(良品と不良品)の判別ができない。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−222877号公報
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
従来の高周波電子ユニットは、側面板1bの下縁51cを含む下端部の全周が接地ランド部53に半田54付けされているため、側面板51bの下縁51cの全周が半田54で覆われて、側面板1bの下縁1cが側方から目視できず、このため、目視によって良否(良品と不良品)の判別ができないという問題がある。
【0010】
そこで、本考案は目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能であると共に、その判別の容易な高周波電子ユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、一面に電子部品が搭載された回路基板と、この回路基板の一面に環状に形成された接地ランド部と、前記電子部品を覆った状態で、下端部が前記接地ランド部に半田付けされた箱形のカバーとを備え、前記接地ランド部上には、半田が付着しない1個、或いは複数個の絶縁膜が設けられ、前記カバーの下縁が前記絶縁膜上に位置した状態で、前記カバーの前記下端部が前記接地ランド部に半田付けされた構成とした。
【0012】
また、第2の解決手段として、前記絶縁膜が半田レジスト膜で形成された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記絶縁膜は、前記接地ランド部の幅部を横切って設けられた構成とした。
【0013】
また、第4の解決手段として、前記カバーは、四角形状の上面板と、この上面板の四辺から下方に折り曲がった側面板とで構成され、前記側面板の前記下縁が前記絶縁膜上に位置した状態で、前記側面板の前記下端部が前記接地ランド部に半田付けされた構成とした。
【0014】
また、第5の解決手段として、前記側面板には、前記回路基板の孔に挿入される脚部が設けられ、前記脚部の近傍に位置する前記下縁が前記絶縁膜上に位置した構成とした。
また、第6の解決手段として、前記脚部の根本に位置する前記側面板には、切り欠き部が設けられ、前記切り欠き部と隣接する前記下縁が前記絶縁膜上に位置した構成とした。
【0015】
また、第7の解決手段として、少なくとも1個の前記絶縁膜が互いに対向する前記側面板側、或いは四つの前記側面板側のそれぞれに位置して設けられた構成とした。
また、第8の解決手段として、前記接地ランド部の幅部は、高周波回路の周波数の1/16波長以下の幅寸法で形成された構成とした。
【0016】
【考案の実施の形態】
本考案の高周波電子ユニットの図面を説明すると、図1は本考案の高周波電子ユニットの正面図、図2は本考案の高周波電子ユニットの分解斜視図である。
【0017】
次に、本考案の高周波電子ユニットの構成を図1,図2に基づいて説明すると、金属板からなる箱形のカバー1は、四角形状の上面板1aと、この上面板1aの四辺から下方に折り曲げられた四つの側面板1bと、この側面板1bの下縁1cから下方に延びた複数個の脚部1dと、脚部1dの根本の両側に位置する側面板1bに設けられた切り欠き部1eを有する。
【0018】
なお、脚部1dは、互いに対向する側面板1bに設けても良く、また、脚部1dは、必要に応じて無くしても良い。
【0019】
プリント基板からなる四角形状の回路基板2は、脚部1dに対応して設けられた複数個の孔2aと、一面側に設けられた四角形状の環状(リング状)からなる接地ランド部3を有すると共に、種々の電子部品4が一面側に形成された配線パターン5に搭載されて、所望の高周波の電子回路が形成されている。
【0020】
また、帯状の絶縁膜6は、半田が付着しない半田レジスト膜等からなり、この絶縁膜6は、孔2aの近傍の接地ランド部3上において、接地ランド部3の幅部Aを横切った状態で、回路基板2の一面側に形成されている。
そして、絶縁膜6を半田レジスト膜で形成すると、配線パターン5上への半田レジスト膜の形成と同時に、接地ランド部3上に絶縁膜6を形成できて、生産性が良くなる。
【0021】
この実施例における絶縁膜6は、接地ランド部3の四角形状のそれぞれの辺、即ち、四角形状の回路基板2のそれぞれの辺に対応して設けられているが、絶縁膜6は、回路基板2の対向する辺、或いは、回路基板2の一つの辺に設けても良く、また、絶縁膜6は、1個、或いは複数個設けても良い。
【0022】
そして、カバー1は、電子部品4を覆うと共に、脚部1dを孔2aに挿通した状態で、側面板1bの下縁1cが接地ランド部3上に載置され、脚部1dを含む側面板1bの下端部のほぼ全周が接地ランド部3に半田7付けされる。
【0023】
この時、絶縁膜6上に位置する下縁1cは、半田7が付着せず、露出した状態となっており、これによって、回路基板2からのカバー1の浮き上がり状態が側面板1b側から目視でき、目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能となる。
【0024】
また、カバー1が取り付けられた時、切り欠き部1eに隣接する下縁1cが絶縁膜6上に位置した状態となっており、その結果、切り欠き部1eによって下縁1cの端部が目視でき、下縁1cの状態が一層目視でき易くなる。
【0025】
なお、切り欠き部1eを無くして、脚部1dの近傍に位置する下縁1cが絶縁膜6上に位置するようにしても良く、この場合、目視による検査時、目視によって検査する位置が明確となって、検査作業がやり易くなる。
また、脚部1dの近傍以外の箇所の下縁1cが絶縁膜6上に位置するようにしても良い。
【0026】
このような構成によって、自動料金徴収システム(ETC)等に使用される本考案の高周波電子ユニットが形成され、例えば、自動料金徴収システム(ETC)における高周波電子ユニットの高周波回路では、周波数が5.8GHzとなっている。
【0027】
そして、絶縁膜6の幅部Bの幅寸法によっては高周波の漏れが生じ、この高周波の漏れによって、外部への影響が生じることが判明し、そこで、種々の実験をした結果、絶縁膜6の幅部Bの幅寸法は、高周波回路の周波数の1/16波長以下にすると、高周波の漏れによる外部への影響が極めて少ないことが判明した。
【0028】
例えば、自動料金徴収システム(ETC)における高周波電子ユニットの高周波回路では、絶縁膜6の幅部Bの幅寸法が3mm以下にすると、高周波の漏れによる外部への影響が極めて少ないという実験結果が得られた。
【0029】
【考案の効果】
本考案の高周波電子ユニットは、一面に電子部品が搭載された回路基板と、この回路基板の一面に環状に形成された接地ランド部と、電子部品を覆った状態で、下端部が接地ランド部に半田付けされた箱形のカバーとを備え、接地ランド部上には、半田が付着しない1個、或いは複数個の絶縁膜が設けられ、カバーの下縁が絶縁膜上に位置した状態で、カバーの下端部が接地ランド部に半田付けされたため、絶縁膜上に位置する下縁は、半田が付着せず、露出した状態となっており、これによって、回路基板からのカバーの浮き上がり状態が側面板側から目視でき、目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能となる。
【0030】
また、絶縁膜が半田レジスト膜で形成されたため、配線パターン上への半田レジスト膜の形成と同時に、接地ランド部上に絶縁膜を形成できて、生産性の良好なものが得られる。
【0031】
また、絶縁膜は、接地ランド部の幅部を横切って設けられたため、接地ランド部の端面が絶縁膜で覆われ、従って、絶縁膜上での側面板の下端部への半田の付着を確実に防止できる。
【0032】
また、カバーは、四角形状の上面板と、この上面板の四辺から下方に折り曲がった側面板とで構成され、側面板の下縁が絶縁膜上に位置した状態で、側面板の下端部が接地ランド部に半田付けされたため、カバーは、四方から目視できて、目視による良否(良品と不良品)の判別が確実にできる。
【0033】
また、側面板には、回路基板の孔に挿入される脚部が設けられ、脚部の近傍に位置する下縁が絶縁膜上に位置したため、目視による検査時、目視によって検査する位置が明確となって、検査作業がやり易くなる。
【0034】
また、脚部の根本に位置する側面板には、切り欠き部が設けられ、切り欠き部と隣接する下縁が絶縁膜上に位置したため、切り欠き部によって下縁の端部が目視でき、下縁の状態が一層目視でき易くなる。
【0035】
また、少なくとも1個の絶縁膜が互いに対向する側面板側、或いは四つの側面板側のそれぞれに位置して設けられたため、カバーは、二方、或いは四方から目視できて、目視による良否(良品と不良品)の判別が確実にできる。
【0036】
また、接地ランド部の幅部は、高周波回路の周波数の1/16波長以下の幅寸法で形成されたため、高周波の漏れによる外部への影響が極めて少ないものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の高周波電子ユニットの正面図。
【図2】本考案の高周波電子ユニットの分解斜視図。
【図3】従来の高周波電子ユニットの正面図。
【図4】従来の高周波電子ユニットの分解斜視図。
【符号の説明】
1 カバー
1a 上面板
1b 側面板
1c 下縁
1d 脚部
1e 切り欠き部
2 回路基板
2a 孔
3 接地ランド部
4 電子部品
5 配線パターン
6 絶縁膜
7 半田
A 接地ランド部の幅部
B 絶縁膜の幅部
【考案の属する技術分野】
本考案は自動料金徴収システム(ETC)、携帯電話機の送受信ユニットやテレビチューナ等に使用して好適な高周波電子ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波電子ユニットの図面を説明すると、図3は従来の高周波電子ユニットの正面図、図4は従来の高周波電子ユニットの分解斜視図で、次に、従来の高周波電子ユニットの構成を図3,図4に基づいて説明すると、金属板からなる箱形のカバー51は、四角形状の上面板51aと、この上面板51aの四辺から下方に折り曲げられた四つの側面板51bを有する。
【0003】
プリント基板からなる四角形状の回路基板52は、複数個の孔52aと、一面側の側部に沿って環状に設けられた接地ランド部53を有すると共に、一面側に搭載された電子部品(図示せず)によって、所望の高周波の電子回路が形成されている。
【0004】
そして、カバー51は、電子部品を覆った状態で、側面板51bの下縁51cが接地ランド部53上に載置され、側面板51bの下端部の全周が接地ランド部53に半田54付けされている。
【0005】
また、回路基板52の他面側には、シールド部材55と、このシールド部材55を覆うように筺体56が配置され、このシールド部材55と筺体56がネジ57によって回路基板52に取り付けられている。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
このような従来の高周波電子ユニットは、側面板1bの下縁51cを含む下端部の全周が接地ランド部53に半田54付けされているため、側面板51bの下縁51cの全周が半田54で覆われて、側面板1bの下縁1cが側方から目視できない。
【0007】
このため、側面板1bは、半田54付け作業時の環境等によって、所定の位置に半田付けできず、回路基板52から上方に浮いたものが往々にして生産されるが、目視によって良否(良品と不良品)の判別ができない。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−222877号公報
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
従来の高周波電子ユニットは、側面板1bの下縁51cを含む下端部の全周が接地ランド部53に半田54付けされているため、側面板51bの下縁51cの全周が半田54で覆われて、側面板1bの下縁1cが側方から目視できず、このため、目視によって良否(良品と不良品)の判別ができないという問題がある。
【0010】
そこで、本考案は目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能であると共に、その判別の容易な高周波電子ユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、一面に電子部品が搭載された回路基板と、この回路基板の一面に環状に形成された接地ランド部と、前記電子部品を覆った状態で、下端部が前記接地ランド部に半田付けされた箱形のカバーとを備え、前記接地ランド部上には、半田が付着しない1個、或いは複数個の絶縁膜が設けられ、前記カバーの下縁が前記絶縁膜上に位置した状態で、前記カバーの前記下端部が前記接地ランド部に半田付けされた構成とした。
【0012】
また、第2の解決手段として、前記絶縁膜が半田レジスト膜で形成された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記絶縁膜は、前記接地ランド部の幅部を横切って設けられた構成とした。
【0013】
また、第4の解決手段として、前記カバーは、四角形状の上面板と、この上面板の四辺から下方に折り曲がった側面板とで構成され、前記側面板の前記下縁が前記絶縁膜上に位置した状態で、前記側面板の前記下端部が前記接地ランド部に半田付けされた構成とした。
【0014】
また、第5の解決手段として、前記側面板には、前記回路基板の孔に挿入される脚部が設けられ、前記脚部の近傍に位置する前記下縁が前記絶縁膜上に位置した構成とした。
また、第6の解決手段として、前記脚部の根本に位置する前記側面板には、切り欠き部が設けられ、前記切り欠き部と隣接する前記下縁が前記絶縁膜上に位置した構成とした。
【0015】
また、第7の解決手段として、少なくとも1個の前記絶縁膜が互いに対向する前記側面板側、或いは四つの前記側面板側のそれぞれに位置して設けられた構成とした。
また、第8の解決手段として、前記接地ランド部の幅部は、高周波回路の周波数の1/16波長以下の幅寸法で形成された構成とした。
【0016】
【考案の実施の形態】
本考案の高周波電子ユニットの図面を説明すると、図1は本考案の高周波電子ユニットの正面図、図2は本考案の高周波電子ユニットの分解斜視図である。
【0017】
次に、本考案の高周波電子ユニットの構成を図1,図2に基づいて説明すると、金属板からなる箱形のカバー1は、四角形状の上面板1aと、この上面板1aの四辺から下方に折り曲げられた四つの側面板1bと、この側面板1bの下縁1cから下方に延びた複数個の脚部1dと、脚部1dの根本の両側に位置する側面板1bに設けられた切り欠き部1eを有する。
【0018】
なお、脚部1dは、互いに対向する側面板1bに設けても良く、また、脚部1dは、必要に応じて無くしても良い。
【0019】
プリント基板からなる四角形状の回路基板2は、脚部1dに対応して設けられた複数個の孔2aと、一面側に設けられた四角形状の環状(リング状)からなる接地ランド部3を有すると共に、種々の電子部品4が一面側に形成された配線パターン5に搭載されて、所望の高周波の電子回路が形成されている。
【0020】
また、帯状の絶縁膜6は、半田が付着しない半田レジスト膜等からなり、この絶縁膜6は、孔2aの近傍の接地ランド部3上において、接地ランド部3の幅部Aを横切った状態で、回路基板2の一面側に形成されている。
そして、絶縁膜6を半田レジスト膜で形成すると、配線パターン5上への半田レジスト膜の形成と同時に、接地ランド部3上に絶縁膜6を形成できて、生産性が良くなる。
【0021】
この実施例における絶縁膜6は、接地ランド部3の四角形状のそれぞれの辺、即ち、四角形状の回路基板2のそれぞれの辺に対応して設けられているが、絶縁膜6は、回路基板2の対向する辺、或いは、回路基板2の一つの辺に設けても良く、また、絶縁膜6は、1個、或いは複数個設けても良い。
【0022】
そして、カバー1は、電子部品4を覆うと共に、脚部1dを孔2aに挿通した状態で、側面板1bの下縁1cが接地ランド部3上に載置され、脚部1dを含む側面板1bの下端部のほぼ全周が接地ランド部3に半田7付けされる。
【0023】
この時、絶縁膜6上に位置する下縁1cは、半田7が付着せず、露出した状態となっており、これによって、回路基板2からのカバー1の浮き上がり状態が側面板1b側から目視でき、目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能となる。
【0024】
また、カバー1が取り付けられた時、切り欠き部1eに隣接する下縁1cが絶縁膜6上に位置した状態となっており、その結果、切り欠き部1eによって下縁1cの端部が目視でき、下縁1cの状態が一層目視でき易くなる。
【0025】
なお、切り欠き部1eを無くして、脚部1dの近傍に位置する下縁1cが絶縁膜6上に位置するようにしても良く、この場合、目視による検査時、目視によって検査する位置が明確となって、検査作業がやり易くなる。
また、脚部1dの近傍以外の箇所の下縁1cが絶縁膜6上に位置するようにしても良い。
【0026】
このような構成によって、自動料金徴収システム(ETC)等に使用される本考案の高周波電子ユニットが形成され、例えば、自動料金徴収システム(ETC)における高周波電子ユニットの高周波回路では、周波数が5.8GHzとなっている。
【0027】
そして、絶縁膜6の幅部Bの幅寸法によっては高周波の漏れが生じ、この高周波の漏れによって、外部への影響が生じることが判明し、そこで、種々の実験をした結果、絶縁膜6の幅部Bの幅寸法は、高周波回路の周波数の1/16波長以下にすると、高周波の漏れによる外部への影響が極めて少ないことが判明した。
【0028】
例えば、自動料金徴収システム(ETC)における高周波電子ユニットの高周波回路では、絶縁膜6の幅部Bの幅寸法が3mm以下にすると、高周波の漏れによる外部への影響が極めて少ないという実験結果が得られた。
【0029】
【考案の効果】
本考案の高周波電子ユニットは、一面に電子部品が搭載された回路基板と、この回路基板の一面に環状に形成された接地ランド部と、電子部品を覆った状態で、下端部が接地ランド部に半田付けされた箱形のカバーとを備え、接地ランド部上には、半田が付着しない1個、或いは複数個の絶縁膜が設けられ、カバーの下縁が絶縁膜上に位置した状態で、カバーの下端部が接地ランド部に半田付けされたため、絶縁膜上に位置する下縁は、半田が付着せず、露出した状態となっており、これによって、回路基板からのカバーの浮き上がり状態が側面板側から目視でき、目視によって良否(良品と不良品)の判別が可能となる。
【0030】
また、絶縁膜が半田レジスト膜で形成されたため、配線パターン上への半田レジスト膜の形成と同時に、接地ランド部上に絶縁膜を形成できて、生産性の良好なものが得られる。
【0031】
また、絶縁膜は、接地ランド部の幅部を横切って設けられたため、接地ランド部の端面が絶縁膜で覆われ、従って、絶縁膜上での側面板の下端部への半田の付着を確実に防止できる。
【0032】
また、カバーは、四角形状の上面板と、この上面板の四辺から下方に折り曲がった側面板とで構成され、側面板の下縁が絶縁膜上に位置した状態で、側面板の下端部が接地ランド部に半田付けされたため、カバーは、四方から目視できて、目視による良否(良品と不良品)の判別が確実にできる。
【0033】
また、側面板には、回路基板の孔に挿入される脚部が設けられ、脚部の近傍に位置する下縁が絶縁膜上に位置したため、目視による検査時、目視によって検査する位置が明確となって、検査作業がやり易くなる。
【0034】
また、脚部の根本に位置する側面板には、切り欠き部が設けられ、切り欠き部と隣接する下縁が絶縁膜上に位置したため、切り欠き部によって下縁の端部が目視でき、下縁の状態が一層目視でき易くなる。
【0035】
また、少なくとも1個の絶縁膜が互いに対向する側面板側、或いは四つの側面板側のそれぞれに位置して設けられたため、カバーは、二方、或いは四方から目視できて、目視による良否(良品と不良品)の判別が確実にできる。
【0036】
また、接地ランド部の幅部は、高周波回路の周波数の1/16波長以下の幅寸法で形成されたため、高周波の漏れによる外部への影響が極めて少ないものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の高周波電子ユニットの正面図。
【図2】本考案の高周波電子ユニットの分解斜視図。
【図3】従来の高周波電子ユニットの正面図。
【図4】従来の高周波電子ユニットの分解斜視図。
【符号の説明】
1 カバー
1a 上面板
1b 側面板
1c 下縁
1d 脚部
1e 切り欠き部
2 回路基板
2a 孔
3 接地ランド部
4 電子部品
5 配線パターン
6 絶縁膜
7 半田
A 接地ランド部の幅部
B 絶縁膜の幅部
Claims (8)
- 一面に電子部品が搭載された回路基板と、この回路基板の一面に環状に形成された接地ランド部と、前記電子部品を覆った状態で、下端部が前記接地ランド部に半田付けされた箱形のカバーとを備え、前記接地ランド部上には、半田が付着しない1個、或いは複数個の絶縁膜が設けられ、前記カバーの下縁が前記絶縁膜上に位置した状態で、前記カバーの前記下端部が前記接地ランド部に半田付けされたことを特徴とする高周波電子ユニット。
- 前記絶縁膜が半田レジスト膜で形成されたことを特徴とする請求項1記載の高周波電子ユニット。
- 前記絶縁膜は、前記接地ランド部の幅部を横切って設けられたことを特徴とする請求項1、又は2記載の高周波電子ユニット。
- 前記カバーは、四角形状の上面板と、この上面板の四辺から下方に折り曲がった側面板とで構成され、前記側面板の前記下縁が前記絶縁膜上に位置した状態で、前記側面板の前記下端部が前記接地ランド部に半田付けされたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の高周波電子ユニット。
- 前記側面板には、前記回路基板の孔に挿入される脚部が設けられ、前記脚部の近傍に位置する前記下縁が前記絶縁膜上に位置したことを特徴とする請求項4記載の高周波電子ユニット。
- 前記脚部の根本に位置する前記側面板には、切り欠き部が設けられ、前記切り欠き部と隣接する前記下縁が前記絶縁膜上に位置したことを特徴とする請求項5記載の高周波電子ユニット。
- 少なくとも1個の前記絶縁膜が互いに対向する前記側面板側、或いは四つの前記側面板側のそれぞれに位置して設けられたことを特徴とする請求項4から6の何れかに記載の高周波電子ユニット。
- 前記接地ランド部の幅部は、高周波回路の周波数の1/16波長以下の幅寸法で形成されたことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の高周波電子ユニット。
Priority Applications (1)
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JP2003002209U JP3097301U (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 高周波電子ユニット |
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