JP3097225B2 - かな漢字変換装置 - Google Patents

かな漢字変換装置

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JP3097225B2
JP3097225B2 JP03271266A JP27126691A JP3097225B2 JP 3097225 B2 JP3097225 B2 JP 3097225B2 JP 03271266 A JP03271266 A JP 03271266A JP 27126691 A JP27126691 A JP 27126691A JP 3097225 B2 JP3097225 B2 JP 3097225B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本語ワードプロセッ
サ等のかな漢字変換処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のかな漢字変換装置は、特
開平3−142658号公報で開示されているように、
単語の読みに対する漢字等の表記を記憶した基本辞書に
基づいてかな漢字変換を行い、変換結果記憶部にかな漢
字変換結果を記憶し、そして、複数の単語列のパターン
とその書き換え情報とを一組の規則として格納したもの
を規則辞書とし、その規則辞書中の規則と一致した規則
が検索されたとき、前記かな漢字変換結果の内容を書き
換え、表示装置により表示するようにしたものであっ
た。このような一連の作用は、規則変換と称していた。
【0003】例えば、「きものをきていないで」と入力
した場合に、通常の変換では初回に、変換結果として
「着物を規定内で」が出力されるときがある。
【0004】次いで、規則辞書中の規則に基づいて、規
則変換を行うときに、規則辞書中に<U−着物:N><
U−を:N><D−きてい:着,て,い>なる規則が存
在すれば、「着物を規定内で」という誤変換を「着物を
着てい内で」と書き換えるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記規
則変換処理を行う場合に、変換結果が「着物を規定内
で」と誤変換されたときは、規則変換により書き換えら
れた部分は、「着物を着てい」と正しい変換結果となる
が、規則により書き換えられた部分の直後の変換結果
「内で」については誤変換のままで、なんら修正が行わ
れない。従って、「着物を着ていないで」と変換させた
いのにも関わらず、「着物を着てい内で」と誤変換が出
力されていた。
【0006】一方、「いえにすむとき」という文字列が
入力されたときは、基本辞書に基づいて通常のかな漢字
変換を行うと「澄む」が選択され、「家に澄む時」とい
う誤変換がなされる場合がある。この通常のかな漢字変
換において動詞「澄む」と名詞「時」の接続関係の可否
は、接続テーブルに基づいて正しいと判定されている。
また、<U−家:N><U−に:N><D−す:住><
MA5DAN>という規則によって規則変換を行うと、
「澄む」を「住む」と書き換え、「家に住む時」と規則
変換が行われる。尚、<MA5DAN>という項目は、
マ行5段活用形と一致することを表している。
【0007】ここで、書き換え候補の「住む」は「澄
む」と同じ動詞なので、名詞「時」との接続関係は正し
く、誤変換とならない。また、「すむ」の同音語は、
「澄む」、「住む」、「棲む」、「済む」の4つ以外に
はなく、総て動詞なので、かな漢字変換において「家に
澄む時」、「家に済む時」「家に棲む時」と誤変換され
ているとき、規則変換処理により「家に住む時」と書き
換えても、規則変換処理されていない単語「時」との接
続は誤りとはならない。
【0008】このように規則によっては、規則変換処理
された部分の直後単語、つまり規則変換処理を受けてい
ない単語が誤変換になる場合とそうならない場合があ
る。従って、規則変換処理を受けた部分の直後の単語の
接続の可否の判定や再変換処理を必要としないものもあ
る。このようなものにまで、規則変換後に接続関係の判
定処理や規則書き換え回復処理を行うと、処理速度の低
下のもとになる。
【0009】本発明では、上記問題点を解決するために
なされたものであり、規則書き換え処理によって、書き
換えられた部分とそうでない部分との接続が正しくない
とき、特定の規則変換結果のみに、その規則変換による
書き換えを元に戻す規則書き換え回復処理を行うことに
より、不必要な再変換の防止と、変換処理スピードを向
上させることができるかな漢字変換装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明のかな漢字変換装置は、かな読み文字列を入力
するための入力手段と、単語の読みに対する表記を記憶
した基本辞書と、その基本辞書の2単語間の接続関係を
記憶した接続テーブルと、前記基本辞書と前記接続テー
ブルとに基づいて、かな漢字変換を行うかな漢字変換手
段と、そのかな漢字変換手段による変換結果を記憶する
変換結果記憶手段と、前記基本辞書の複数の単語列のパ
ターンとその書き換え情報を持つ規則を記憶した規則辞
書と、前記変換結果記憶手段の内容について、前記規則
辞書から一致するパターンを持つ規則を検索する規則検
索手段と、その規則検索手段により一致した規則が検索
されたとき、検索された規則に一致した変換結果記憶手
段の内容を書き換える規則書き換え手段とをそなえてい
る。
【0011】そして、その規則書き換え手段によって書
き換えの行われた特定の変換結果のみに規則書き換え回
復処理を行うかどうかの情報を記憶した規則書き換え回
復情報記憶手段と、その規則書き換え回復情報記憶手段
に規則書き換え回復処理を行うと記憶された規則に基づ
いて、前記規則書き換え手段により規則書き換えが行わ
れるとき、前記接続テーブルに基づいて、前記規則書き
換え手段によって書き換えの行われた部分と書き換えの
行われていない部分とが正しくつながるかどうかを判定
する接続判定手段と、その接続判定手段により、単語ど
うしのつながりが正しくないと判定されたとき、前記規
則書き換え手段により書き換えられた内容を元に戻す規
則書き換え回復手段と、前記変換結果記憶手段の内容を
出力する出力手段とを備えている。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明のかな漢字変換装置
は、図1に示すように、入力手段から入力されたかな読
み文字列は、かな漢字変換手段にて、基本辞書及び接続
テーブルを参照しつつかな漢字変換される。その後、か
な漢字変換された結果が変換結果記憶手段に格納され、
規則検索手段により規則辞書中の規則の内で変換結果記
憶手段に一致する規則が検索される。
【0013】そして、その検索された規則の指示に従っ
て、変換結果記憶手段中の一致した部分の書き換えが行
われる。次いで、前記検索された規則が、規則書き換え
回復情報記憶手段に規則書き換え回復処理を行うと記憶
されている規則であるときは、接続判定手段は規則に従
って書き換えが行なわれた部分とその直後の部分とが接
続可能かどうかを接続テーブルに基づいて判定し、接続
不可の時には規則書き換え回復処理手段にて、規則変換
処理により書き換えられた部分を元の変換結果に回復す
る。その結果、変換結果記憶手段の内容をかな漢字文字
列にしたものが出力手段により表示される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0015】かな漢字変換装置全体の構成を図2を参照
して説明する。
【0016】かな漢字変換をする文字列を入力するため
のキーボード等の入力装置10は、装置全体を制御する
ための中央処理装置(CPU)12に接続されている。
記憶手段としてのRAM20はCPU12に接続され、
かな漢字変換された結果を記憶するための変換結果記憶
領域22と、入力されたかな読み文字列を記憶するため
の読み入力バッファ領域24と、変換結果記憶領域22
の内容をかな漢字文字列として記憶するための出力バッ
ファ領域26と、ポインタ情報を記録するワークエリア
28と、変換結果記憶領域22の記憶内容を規則書き換
えが行われる前に記憶する補助記憶領域29とを格納し
ている。
【0017】変換結果記憶領域22は、図3に示すよう
に、変換結果全体が単語単位で情報を付して記憶されて
おり、後述する基本辞書42中に記憶されているそれぞ
れの単語を識別するための固有の数値である単語ID2
2aと、単語の読み長22bと、単語の表記22cと、
同音語先頭ID22dと、同音語末尾ID22eとがデ
ータとして各単語ごとに記憶されている。
【0018】尚、同音語先頭ID22dは、入力装置1
0から入力された文字列(単語)と同音であり、基本辞
書42に記憶された単語ID42aの数値が最も小さい
ものを示すものである。また、同音語末尾ID22e
は、入力装置10から入力された文字列(単語)と同音
であり、基本辞書42に記憶された単語ID42aの数
値が最も大きいものを示すものである。
【0019】プログラムや辞書等を格納するROM30
はCPU12と接続され、プログラム部32と辞書部4
0とからなる。プログラム部32は、かな漢字変換プロ
グラム34と、規則検索プログラム36と、規則書き換
えプログラム38と,規則書き換え回復処理プログラム
39とを格納している。
【0020】尚、上記規則検索プログラム36と規則書
き換えプログラム38とにより行われる処理を規則変換
処理と呼ぶ。
【0021】辞書部40は、基本辞書42と、接続テー
ブル44と、規則辞書46とから構成されている。基本
辞書42は、図4に示すように、その単語の固有の識別
番号たる単語ID42aと、その単語の読み42bと、
その単語の漢字表記42cと、その単語の品詞42d
と、その単語の属するカテゴリーを表す意味コード42
eが記憶されている。
【0022】接続テーブル44は、単語の同士の接続関
係の可否を品詞情報により判断するためのデータを記憶
している。例えば、名詞と格助詞の接続は可能という情
報や動詞と格助詞の接続はできないという情報をテーブ
ルデータとして記憶している。
【0023】規則辞書46は、図5に示すように、規則
取り消しフラグ48と規則項目46a〜46dを記憶し
ている。一般に規則の項目は、<検索因子−単語パター
ン:書き換え情報>という形で書かれており、この項目
の組合せで一つの規則がつくられる仕組みになってい
る。検索因子とは、規則変換の書き換え方法の種類を示
すもので、U因子、D因子、Y因子、M因子があり、U
因子は変換結果記憶領域22に記憶されている単語につ
いての読み及び表記と完全一致を意味し、D因子は変換
結果記憶領域22に記憶されている単語についての読み
つまりその単語と同音で一致することを意味する。ま
た、Y因子は変換結果記憶領域22の中に記憶されてい
る1単語以上の単語列についての読みと一致することを
意味する。M因子は変換結果記憶領域22に記憶されて
いる単語の意味コードで一致することを意味する。単語
パターンとは、その規則項目を変換結果記憶領域22中
の項目に一致させる単語のことを示し、ここには単語の
読み又は表記又は意味コードが入る。
【0024】書き換え情報は、無変化マーカーN、削除
マーカーD、または単語列のいずれかであり、無変化マ
ーカーNが格納されているときは規則辞書46の項目に
一致した変換結果記憶領域22中の単語をそのままに
し、書き換えないことを表す。また、削除マーカーDが
格納されているときはその項目を削除することを表し、
単語列のときは規則辞書46の項目と一致した変換結果
記憶領域22中の単語をその単語列に書き換えることを
表している。ここでいう単語列とは、複数の単語(一つ
の単語だけでもよい)が規則辞書46に単語IDで記憶
されたものであり、この単語IDに基づいて基本辞書4
2を参照することにより、変換結果記憶領域22の単語
読み長22b、同音語先頭ID22c、同音語末尾ID
22d等の設定が可能である。尚、図5においては、理
解しやすいように単語IDの部分を数値ではなく、読
み、または表記で表している。
【0025】次に、このように構成されたかな漢字変換
装置の動作を図6のフローチャートを参照して説明す
る。
【0026】例えば、読み文字列「きものをきていない
で」が入力装置10より入力されると、そのかな文字コ
ードがRAM20の読み入力バッファ領域24に記憶さ
れる(S10)。その後、ROM30のかな漢字変換プ
ログラム34により基本辞書42と接続テーブル44に
基づいて、読み入力バッファ領域24に記憶されている
かな文字コードが漢字かな混じり文に変換され、変換結
果記憶領域22に単語ID等が記憶される。例えば、基
本辞書中から、単語「規定」と、単語「内」が選択さ
れ、漢字かな混じり文「着物を規定内で」と変換され
る。そして、その単語IDが変換結果記憶領域22に記
憶される(S12)。そして、ROM30の規則検索プ
ログラム36及び規則書き換えプログラム38により、
変換結果記憶領域22の内容と規則辞書46を参照して
規則変換処理が行われる(S14)。
【0027】次に、規則変換処理の具体的な処理につい
て図7、図8、図9のフローチャートを参照して説明す
る。
【0028】まず、前記変換結果記憶領域22に記憶し
た「着物を規定内で」の先頭の単語「着物」にポインタ
P1を設定し、ポインタP1のポインタ情報がRAM2
0のワークエリア28に記憶される(S30)。
【0029】次に、ポインタP1の指す単語と一致する
規則が規則辞書46中にあるか否かを検索する(S3
2)。図9に示す規則検索サブルーチンにおいては、ま
ず、ポインタP5を規則辞書46中の先頭の規則7−1
に設定し、ポインタ情報をワークエリア28に記録する
(S320)。次に、ポインタP6をポインタP5の指
す規則7−1の先頭の項目46aに設定し、ポインタ情
報がワークエリア28に記憶される(S322)。次い
で、ポインタP7をポインタP1の指す変換結果記憶領
域22中のかな漢字変換結果の先頭の単語「着物」に設
定する(S324)。
【0030】ここでは、ポインタP6の指す規則<U−
聞き耳:N>とポインタP7の指す変換結果記憶領域2
2中の単語「着物」とを比較する(326)。この場
合、規則と単語は一致せず(S326・NO)、ポイン
タP5の示す規則7−1が規則辞書46中で最後の規則
ではないので(S328・NO)、ポインタP5を次の
規則7−2に移動し、ポインタ情報がワークエリア28
に記憶され(S330)、S322に戻る。次に、ポイ
ンタP6をポインタP5の指す規則7−2の先頭の項目
47aに設定し、ポインタ情報がワークエリア28に記
憶される(S322)。次いで、ポインタP7をポイン
タP1の指す変換結果記憶領域22中のかな漢字変換結
果の先頭の単語「着物」に設定する(S324)。
【0031】ここでは、ポインタP6の指す規則項目<
U−着物:N>47aとポインタP7の指す変換結果記
憶領域22中の単語「着物」とを比較する(326)。
この場合、規則と単語は一致し(S326・YES)、
ポインタP6が末尾項目ではないので(S332・N
O)、ポインタP7を変換結果記憶領域22中に記憶さ
れている「着物」の次の単語「を」に移動し、ポインタ
P6も規則7−2中の次の項目<U−を:N>(47
b)に移動して、そのポインタ情報をワークエリア28
に記憶し(S334)、前記S326に戻る。
【0032】ここで、ポインタP6の指す規則項目<U
−を:N>47bとポインタP7の指す変換結果記憶領
域22中の単語「を」とを比較する(326)。この場
合、規則と単語は一致し(S326・YES)、ポイン
タP6が末尾項目ではないので(S332・NO)、ポ
インタP7を変換結果記憶領域22中に記憶されている
「を」の次の単語「規定」に移動し、ポインタP6も規
則7−2中の次の項目<D−きてい:着,て,い>(4
7c)に移動して、そのポインタ情報をワークエリア2
8に記憶し(S334)、前記S326に戻る。
【0033】ここで、ポインタP6の指す規則項目<D
−きてい:着,て,い>(47c)は、D因子が付され
ており、読みで一致を意味する。従って、ポインタP7
の示す単語「規定」と一致し(S326・YES)、ポ
インタP6の示す項目47cは末尾項目なので(S33
2・YES)、ワークエリア28に規則フラグONを記
憶し(S336)、図7に示すS34に進む。
【0034】尚、一致する規則が検索されないときは
(S326・NO)、ポインタP5の指す規則が規則辞
書中で最後の規則になるまで(S328・NO)、ポイ
ンタP5を次の規則へ順次移動し(S330)、一致す
る規則を検索する(S322〜S330)。ポインタP
5が示す規則が、規則辞書で最後の規則となったときは
(S328・YES)、一致する規則がなかったことを
示す規則フラグOFFをワークエリア28に記憶する
(S338)。
【0035】次に、図7、図8に示す規則書き換え処理
について説明する。
【0036】S32の規則検索処理においてワークエリ
ア28の規則フラグがONとなっているので(S34・
YES)、規則書き換えプログラム38による規則書き
換え処理に入る。まず、ポインタP2をポインタP1の
指す変換結果記憶領域22に記憶した単語列「着物を規
定内で」の先頭の単語「着物」に設定し、ポインタP2
のポインタ情報をワークエリア28に記憶する(S3
6)。次いで、ポインタP3をポインタP7が指す変換
結果記憶領域22に記憶した「着物を規定内で」という
単語列の内、規則に一致した部分の末尾の単語「規定」
に設定し、ポインタP3の情報をワークエリア28に記
憶する(S38)。続いて、ポインタP4を規則辞書4
6中のマッチした規則7−2の先頭項目に設定し、ポイ
ンタP4のポインタ情報をワークエリア28に記憶する
(S40)。
【0037】さらに、ポインタP2〜P3の示す変換結
果記憶領域22中の規則に一致した「着物を規定」とい
う単語列を補助記憶領域29に記憶させる(S42)。
【0038】規則辞書46中の規則7−2においてポイ
ンタP4の指す先頭項目<U−着物:N>(47a)は
無変化マーカーNが付与されている(S44・YES)
ので、書き換えずそのままにし、S46に進む。
【0039】もし、ポインタP4の指す項目46b中の
書き換え情報の場所に削除マーカーDが付与されている
ときは(S44・NO、S48・YES)、変換結果記
憶領域22のポインタP2の指す単語「着物」を削除し
(S50)、S46に進む。さらにポインタP4の指す
項目47a中の書き換え情報の場所に単語列があるとき
は(S44・NO、S48・NO、S52・YES)、
変換結果記憶領域22のポインタP2の指す単語「着
物」をその単語列と書き換え(S54)、S46に進
む。
【0040】S46においては、ポインタP2の指す単
語とポインタP3の指す単語が同じかどうか比較する。
つまり、ポインタP2示す単語とポインタP3の示す単
語が同じときは、ポインタP2が規則に一致した単語列
の最後の単語まで進んだことを意味する。この場合は、
ポインタP2の指す「着物」は変換結果記憶領域22に
記憶されている変換結果の最後の単語ではないので(S
46・NO)、単語ポインタP2を変換結果記憶領域2
2に記憶している次の単語「を」に移動し、ポインタP
4を規則7−2中の次の項目<U−を:N>(47b)
に移動すると共に(S56)、前記S44に戻る。
【0041】ここでは、ポインタP4の指す項目<U−
を:N>に無変化マーカーNがあるので(S44・YE
S)、書き換えずそのままにして、S46に進む。この
場合は、ポインタP2の指す「を」は変換結果記憶領域
22に記憶している変換結果の最後の単語ではないので
(S46・NO)、単語ポインタP2を次の単語「規
定」に移動し、ポインタP4を規則7−2中の次の項目
<D−きてい:着,て,い>(47c)に移動すると共
に(S56)、前記S44に戻る。
【0042】次いで、ポインタP4の指す項目<D−き
てい:着,て,い>の書き換え情報に単語列「着てい」
があるので(S44・NO、S48・NO、S52・Y
ES)、変換結果記憶領域22に記憶されているポイン
タP2の示す単語「規定」を「着てい」と書き換え(S
54)、前記S46に進む。
【0043】ここで、ポインタP2が指す単語が、変換
結果記憶領域22に記憶されている単語列の内、ポイン
タP3の示す規則に一致した部分の末尾の単語になって
おり、(S46・YES)、変換結果記憶領域22の記
憶内容に一致した規則7−2は、規則取り消しフラグが
ONを示す「1」となっているので(S58・YE
S)、規則書き換え回復処理に進む(S60)。
【0044】以下、規則書き換え回復処理について図1
0を参照して説明する。
【0045】ポインタP2は、前記規則変換処理によっ
て、変換結果記憶領域22に記憶されている「着物を着
てい内で」という単語列の内、規則に一致した「着物を
着てい」という部分の末尾の単語列「着てい」を示して
いる。ここで、ポインタP2が示す単語列「着てい」
は、変換結果記憶領域22に記憶されている単語列の内
で末尾の単語ではないので(S400・NO)、ポイン
タP8を変換結果記憶領域22に記憶されている単語列
の内で、ポインタP2の示す単語列「着てい」の直後の
単語「内」に設定し、ポインタ8のポインタ情報をワー
クエリア28に記憶する(S410)。次に、ポインタ
P2の示す単語列「着てい」とポインタP8の示す単語
「内」が接続可能か規則書き換え回復処理プログラム3
9により接続テーブル44を参照して判定する(S42
0)。
【0046】ここで、ポインタP2の示す単語列「着て
い」が、ポインタP8の示す単語「内」と接続可能では
ないので(S420・NO)、ポインタP1の示す変換
結果記憶領域22中の単語列の内の規則と一致した部分
の先頭の単語からポインタP2の示す規則に一致した末
尾の単語までを、補助記憶領域29に記憶した内容に書
き換え、規則書き換えプログラム38により書き換えら
れる前の状態に戻す(S430)。具体的には、規則変
換処理により「着物を着てい内で」と変換されたものを
「着物を規定内で」という元の変換結果に戻すものであ
る。
【0047】尚、S400においてポインタP2が変換
結果記憶領域22に記憶されている単語の内、末尾の単
語であったとき(S400・YES)、又は、S420
においてポインタP2の示す単語とポインタP8の示す
単語が接続可能であったとき(S420・YES)は、
規則書き換え回復処理(S430)を行わず、図8に示
すS62に進む。
【0048】ここで、ポインタP1が変換結果記憶領域
22に記憶されている単語列の末尾の単語になければ
(S62・NO)、ポインタP1を次の単語へ一つずつ
移動させ(S64)、再び同様の規則検索処理(S3
2)を規則検索プログラム36により行う。この場合
は、ポインタP1を変換結果記憶領域22に記憶された
文字列の二番目の単語「を」に移動する。そして、S3
2〜S64の処理を繰り返す。最後にポインタP1が変
換結果記憶領域22中の末尾の単語「で」となったとき
(S62・YES)、規則変換処理を終了する。そし
て、図6に示す、候補出力(S16)により変換結果
「着物を規定内で」を出力して終了する。
【0049】尚、ワークエリア27に記憶されている規
則フラグがOFFであるときは(S34・NO)、前記
S62に進む。ここで、ポインタP1が変換結果記憶領
域22中の記憶されている単語列の末尾の単語になけれ
ば(S62・NO)、ポインタP1を次の単語へ一つず
つ移動させ(S64)、再び前記同様の規則検索処理
(S32)を規則検索プログラム36により行う。この
場合は、ポインタP1を変換結果記憶領域22に記憶さ
れた文字列の二番目の単語「を」に移動する(S62・
NO、S64)。そして、S32〜S64の処理を繰り
返す。最後にポインタP1が変換結果記憶領域22中の
末尾の単語のとき(S62・YES)、規則変換処理を
終了する。そして、図6に示す、候補出力(S16)に
より変換結果「着物を規定内で」を出力して終了する。
【0050】以上説明したように、規則変換処理によっ
て規則に一致して書き換えが行われたとき、規則書き換
え回復フラグがONとなっている規則によって書き換え
られたものについてのみ、その書き換えが行われた部分
とその直後の書き換えの行われていない部分の接続の不
一致を判定することにより、接続が不一致であると判定
されたときには、規則変換回復処理プログラムにより規
則変換処理により「着物を着てい内で」と変換されたと
き、元の「着物を規定内で」という候補に戻すことによ
って、規則変換によるユーザーの意図しない変換を防止
することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のかな漢字変換装置は、規則変換処理を行ったもの
の内、特定のもののみ規則に一致して書き換えの行われ
た部分とその直後の書き換えの行われていない部分の接
続の可否を判定し、接続が正しくないと判定されたとき
は、規則変換処理を受ける前の形に戻す規則書き換え回
復処理を行うことにより、接続の不一致をさけ、かつ変
換スピード及び変換精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】本実施例によるかな漢字変換装置の制御部のブ
ロック図である。
【図3】本実施例の変換結果記憶領域の内容の概念図で
ある。
【図4】本実施例の基本辞書の内容の概念図である。
【図5】本実施例の規則辞書の内容の概念図である。
【図6】本実施例のかな漢字変換装置のフローチャート
である。
【図7】本実施例の規則変換のフローチャートである。
【図8】本実施例の規則変換のフローチャートである。
【図9】本実施例の規則検索サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図10】本実施例の規則書き換え回復処理サブルーチ
ンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 入力装置 12 CPU 20 RAM 22 変換結果記憶領域 24 読み入力バッファ領域 26 出力バッファ領域 28 ワークエリア 29 補助記録領域 30 ROMエリア 32 プログラム部 34 かな漢字変換プログラム 36 規則検索プログラム 38 規則書き換えプログラム 39 規則書き換え回復処理プログラム 40 辞書部 42 基本辞書 44 接続テーブル 46 規則辞書 50 出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 - 17/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かな読み文字列を入力するための入力手
    段と、 単語の読みに対する表記を記憶した基本辞書と、 その基本辞書の2単語間の接続関係を記憶した接続テー
    ブルと、 前記基本辞書と前記接続テーブルとに基づいて、かな漢
    字変換を行うかな漢字変換手段と、 そのかな漢字変換手段による変換結果を記憶する変換結
    果記憶手段と、 前記基本辞書の複数の単語列のパターンとその書き換え
    情報を持つ規則を記憶した規則辞書と、 前記変換結果記憶手段の内容について、前記規則辞書か
    ら一致するパターンを持つ規則を検索する規則検索手段
    と、 その規則検索手段により一致した規則が検索されたと
    き、検索された規則に一致した変換結果記憶手段の内容
    を書き換える規則書き換え手段と、 その規則書き換え手段によって書き換えの行われた特定
    の変換結果のみに規則書き換え回復処理を行うかどうか
    の情報を記憶した規則書き換え回復情報記憶手段と、 その規則書き換え回復情報記憶手段に規則書き換え回復
    処理を行うと記憶された規則に基づいて、前記規則書き
    換え手段により規則書き換えが行われるとき、前記接続
    テーブルに基づいて、前記規則書き換え手段によって書
    き換えの行われた部分と書き換えの行われていない部分
    とが正しくつながるかどうかを判定する接続判定手段
    と、 その接続判定手段により、単語どうしのつながりが正し
    くないと判定されたとき、前記規則書き換え手段により
    書き換えられた内容を元に戻す規則書き換え回復手段
    と、 前記変換結果記憶手段の内容を出力する出力手段とを備
    えることを特徴とするかな漢字変換装置。
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