JP3096936U - 食品生地の吐出装置 - Google Patents

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JP3096936U JP2003001824U JP2003001824U JP3096936U JP 3096936 U JP3096936 U JP 3096936U JP 2003001824 U JP2003001824 U JP 2003001824U JP 2003001824 U JP2003001824 U JP 2003001824U JP 3096936 U JP3096936 U JP 3096936U
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倉沢 一吉
小野口 和良
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Abstract

【課題】従来技術は、製品の皮回りを変更するために、生産中の機械を一度停止して吐出装置のノズル部分を取外し、隙間設定を行なった後 再度機械に取り付けて製品生産を再開していたので、装置の分解組立に時間が掛かってしまい、製品の生産性が低くなることがあった。
【解決手段】吐出装置のアウタノズルを食品材料の吐出方向と直角方向に移動可能に設け、製品の生産中でも製品の皮回りを調整することができるようにしたので、機械の停止再稼働、装置の分解組立に掛かる時間が不要になり、生産性の向上が計れるる。
さらに、調整ネジによりアウタノズルの移動量を調整できるようにしたので、隙間調整を細かく行なうことで、製品の皮回りを細かく調整できるので、不良品の発生を抑えることができる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、内包材と外皮材からなる菓子、パン、饅頭等の食品を製造する装置に関するものであって、特に内包材と外皮材からなる棒状食品を重合ノズルより吐出し切断装置により包被切断して製品を製造するに当たり、内包材の回りの各部位の外皮材の厚さを自在に調整可能とすることにより製品の皮回りを任意に調整することができ、さらには皮回りの均一な製品をつくることができる食品生地の吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内包材の回りに外皮材を有する棒状食品を包被切断し、饅頭やあんパン等を製造する装置は包あん機として一般に知られている。
この装置を用いて製品を製造するに当たり、あんパンや中華万のように内包材と外皮材の比率がさほど変わらない製品や、内包材より外皮材の比率が多い製品の場合には、包被切断される棒状食品の外皮材の厚さが多少不均一になっても、包被切断された製品の外皮が厚いので、外皮材の皮回りの厚さの差、即ち内包材に対する外皮材の偏心の度合いが問題になることはない。
【0003】
しかし、内包材に対する外皮材の比率の小さい製品である例えば吹雪饅頭等では、包被切断される棒状食品の外皮材が薄いので、外皮材の皮回りの厚さの差があると製品は不良品になってしまう。
したがって、吐出される棒状食品の内包材の回りを外皮材が均等に覆うように吐出する吐出装置がが望まれている。
そこで実用新案登録第3056557号では、内包材を吐出するインナノズルに対してあらかじめ偏心量を設定したアウタノズルを組み付けてインナノズルとアウタノズルの隙間を調整することにより、均一な皮回りの棒状食品を吐出するようにした。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第3056557号公報(第1頁、第3〜4図)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術では、吐出装置の重合ノズルから棒状食品が吐出される時に内包材の回りを覆う外皮材の吐出量が偏在してしまい、吐出された棒状食品の皮回りが悪くなり、外皮材の一部が薄くなることがあった。
これに対処する為、予め偏心させたアウタノズルを重合ノズルに組み付けることにより、インナノズルとアウタノズルの隙間を調整して外皮材の皮回りを均一にしていたが、その都度装置を停止して隙間の調整をする必要があった。
つまり、アウタノズルの偏心量や偏心の位相を決定するにあたり、まず棒状食品を吐出し、外皮材の吐出量の少ない部分や、外皮材の吐出の偏り程度を確認し、装置を停止させた後アウタノズルを重合ノズルから取り外し、偏心量と偏心方向を設定してアウタノズルを重合ノズルに取り付けて包あん装置を稼働して本生産に移行していた。
そのため、本生産に至るまでには、内包材に対して外皮材がどの程度偏心しているのか、どの方向に偏心しているのかを確認することが必要であり、その間に生じる材料のロスや、アウタノズルを重合ノズルから取り外す手間、取り付ける手間、アウタノズルの偏心量、偏心方向を設定する手間が掛かかり、生産性を上げることができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記した従来技術の問題点を解決しようとするものであり、外皮材を吐出するアウタノズルの内側に内包材を吐出するインナノズルを有する棒状食品の吐出装置において、アウタノズルを食品材料の吐出方向と直角方向に移動可能に設けて、アウタノズルとインナノズルの隙間を自在に調整可能として外皮材の皮回りの均一な製品を製造するものであり、さらに調整ネジによりアウタノズルを移動させることにより製品の生産中でもアウタノズルとインナノズルの隙間を自在に調整することができるものであり、さらには調整ネジをスライド可能に設けることにより内包材に対する外皮材の皮回りの調整を安易に行うことができるものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案を図1乃至図5に示す実施例に基づき説明する。
包あん機1には外皮材F1を供給する外皮材供給部5と、内包材F2を供給する内包材供給部7がフレーム3に設けられ、外皮材供給部5より送られた外皮材F1と内包材供給部7より送られた内包材F2を二重の棒状食品Fとして吐出する吐出装置として重合ノズル9を設けている。重合ノズル9の吐出口43下方に切断装置11を設けている。さらに、切断装置11の下方にはコンベア装置15を設けている。
【0008】
包あん機1の外皮材供給部5、内包材供給部7、重合ノズル9、切断装置11は周知の構成を使用している。即ち、包あん機1の外皮材供給部5のホッパーに外皮材F1を収容し、内包材供給部7のホッパーに内包材F2を収容する。外皮材供給部5、内包材供給部7には周知の食品材料の送り機構であるスクリュー機構(図示省略)により食品材料を重合ノズル9に供給するようにしている。
【0009】
また、重合ノズル9は、直径の異なるパイプ状部材を同心円状に設けて二重構造とし、この二重構造の中央を内包材の通路とし、二重のパイプ間の円環状部分を外皮材の通路としている。このような周知の構成によって、複数の食品材料が重合ノズル9から吐出されたときには内包材F2を外皮材F1が覆った棒状食品Fとして成形吐出されるものである。
【0010】
また、切断装置11はシャッター機構によるものを採用しており、例えば、特許第3016246号明細書に記載の包被切断装置を使用するものである。つまり、前記重合ノズル9の下方に、隣接する二つの面を摺動面とするシャッター三つ以上を、互いに隣接するシャッターの摺動面が結合部材によって摺接するようにして組合せる。シャッターの各々に設けた長孔に回動軸を装嵌して回動することによって、隣接するシャッターの摺動面が摺接した状態でシャッターが回動して、中央が開閉するようになるものである。
【0011】
このように外皮材F1、内包材F2は、それぞれ外皮材供給部5、内包材供給部7から重合ノズル9に送られ、重合ノズル9で棒状食品Fとして吐出され切断装置11で製品17に包被切断さる。そして、製品17は切断装置11下方のコンベア装置15により搬送される。
【0012】
図2は重合ノズル9の縦断面図を示している。内包材供給部7より供給される内包材F2はインナノズル21より吐出され、外皮材供給部5より供給される外皮材F1はインナノズル21とアウタノズル23の隙間から吐出される。インナノズル21から吐出された内包材F2の回りを外皮材F1で覆った棒状食品Fはアウタノズル23の吐出口43から吐出される。
【0013】
図2、図3においてアウタノズル23の外側にはガイドリング25が装嵌されており、ガイドリング25とともにアウタノズル23を食品材料の吐出方向、図2では図面左右方向に移動可能としている。ガイドリング25には、ガイド溝41が設けてあり、ガイド溝41に調整ネジ33の段付き部37が係合する。調整ネジ33はノズルフランジ29のネジ穴49に螺合しており、調整ネジ33を回転させると調整ネジ33はノズルフランジ29内でネジ軸方向に移動する。
調整ネジ33をネジ軸方向、図2では図面左右方向に移動させると調整ネジ33の段付部37とガイドリング25のガイド溝41を介してガイドリング25がネジ軸方向に移動し、アウタノズル23も食品材料の吐出方向と直角方向に移動する。すなわち、調整ネジ33を回転させると、アウタノズル23が移動するものである。
調整ネジ33にはロックナット35のネジ穴36が螺合しており、ロックナット35で調整ネジ33を固定することで、アウタノズル25の位置を固定できる。調整ネジ33の段付部37と係合するガイドリング25のガイド溝41は調整ネジ33のネジ軸方向には遊びがなく、それ以外の方向には、遊びをもたせている。
【0014】
アウタノズル23、ガイドリング25の外周には、サポートリング27があり、図3、図4に示されるようにインナノズル21とアウタノズル23の偏心量がゼロの場合にはサポートリング27とガイドリング25の周囲に設けた隙間45は均等になっている。
また、ガイドリング25の高さおよびアウタリング23がガイドリング25に装嵌する部分は、サポートリング27の内壁部分の高さより僅かに低くなっているので、サポートリング27をセットリング31で締め上げてもアウタノズル23、ガイドリング25は締め上げられず自在に食品材料の吐出方向と直角方向に動くことができる。
すなわち、調整ネジ33を動かすことによりガイドリング25、アウタノズル23を食品材料の吐出方向と直角方向に自在に動かすことができ、インナノズル21とアウタノズル25の偏心量、偏心方向を自在に変えることができる。
【0015】
また、サポートリング27には調整ネジ33が干渉しないように図4に示されるように溝部39を設けている。
本考案の実施例では、調整ネジ33の先端部分が係合するアウタノズル23側を図3、図4に見られるように切り欠いているが、この一部分だけでなくアウタノズル23の全周を段付状に加工してもよいものである。
【0016】
一般にインナノズル21とアウタノズル23は、同心円状に設けられるが、インナノズル21とアウタノズル23の隙間が小さい場合や、外皮材F1の流動性が悪い場合には、吐出される棒状食品Fの外皮材F1部分が不均一になり、外皮材F1が吐出されない場所ができることがある。そこで、調整ネジ33を回してアウタノズル23を食品材料の吐出方向と直角方向に移動させ、外皮材F1の吐出量が少ない場所のインナノズル21とアウタノズル23の隙間を調整し、外皮材F1が吐出されるように隙間を大きくすればよいのである。
【0017】
図5は図2に示された重合ノズル9のA−A断面図であり、インナノズル21と、アウタノズル23の偏心量、偏心方向の変化を示したものである。
図5(a)は右側の調整ネジ33Rを回して調整ネジ33Rを矢印方向に引いた状態を示している。アウタノズル23は調整ネジ33Rにより矢印方向に引かれたのでインナノズル21に対して偏心して大きい隙間L1と小さい隙間L2ができる。このL1、L2で示される隙間は、外皮材F1の通路である。このときの偏心方向は調整ネジ33Rの矢印方向になる。
図5(b)は左側の調整ネジ33Lを回して調整ネジ33Lを矢印方向に引いた状態を示している。アウタノズル23は調整ネジ33Lにより矢印方向に引かれたのでインナノズル21に対して偏心して大きい隙間L1と小さい隙間L2ができる。このときの偏心方向は調整ネジ33Lの矢印方向になる。
図5(c)は右側の調整ネジ33Rと左側の調整ネジ33Lを回して調整ネジ33Rと調整ネジ33Lを矢印方向に押した状態を示している。アウタノズル23は調整ネジ33Rと調整ネジ33Lにより矢印方向に押されたのでインナノズル21に対して偏心して大きい隙間L1と小さい隙間L2ができる。このときの偏心方向は図面上向き方向であり、調整ネジ33Rと調整ネジ33Lの中間の方向になる。
【0018】
このように調整ネジ33を回すことによりアウタノズル23のインナノズル21に対する偏心量、偏心方向を自在に設定することができる。さらにアウタノズル23を移動させる調整ネジ33をロックナット35で固定できるようにしたのでアウタノズル23の移動量を、調整ネジ33で細かく調整した後、ロックナット35で調整ネジ33を固定できるのでアウタノズル23を設定した偏心量、偏心方向で固定できる。
【0019】
また、アウタノズル23を移動可能に設けたためにアウタノズル23とメタル47の隙間やアウタノズル23とサポートリング27の隙間に外皮材F1が侵入する場合があるが、このような場合にはアウタノズル23とメタル47またはアウタノズル23とサポートリング27の間またはその両方にOリング等のシール部材を設けることで外皮材F1の侵入を阻止できる。
【0020】
その他の実施例として、図6乃至図8に基づき説明する。
図6は重合ノズル9の縦断面図を示しており、外皮材供給部5より供給された外皮材F1と、内包材供給部7より供給された内包材F2が棒状食品Fとなって吐出されるものである。内包材供給部7より供給された内包材F2はインナノズル51より吐出され、外皮材供給部5より供給された外皮材F1はインナノズル51とアウタノズル53の隙間から吐出される。インナノズル51から吐出された内包材F2の回りを外皮材F1で覆った棒状食品Fはアウタノズル53の吐出口73から吐出される。
【0021】
図6に示すように調整ネジ63のネジ軸方向にはアウタノズル53と偏心リング57の間に隙間75がありガイドリング55を食品材料の吐出方向と直角方向、図6で図面左右方向に移動させるとアウタノズル53も同様に移動する。移動範囲は図面からも分かる通り隙間75で示した部分になる。
ガイドリング55には、ガイド溝71が設けてあり、ガイド溝71に調整ネジ63の段付き部67が係合する。調整ネジ63は偏心リング57のネジ穴69に螺合しており、調整ネジ63を回転させるとノズルフランジ59内でネジ軸方向に移動する。調整ネジ63がネジ軸方向、図6では図面左右方向に移動すると調整ネジ63の段付部67とガイドリング55のガイド溝71を介してガイドリング55がネジ軸方向に移動し、アウタノズル53も食品材料の吐出方向と直角方向に移動する。すなわち、調整ネジ63を回転させると、アウタノズル53が移動するものである。
調整ネジ63にはロックナット65のネジ穴66が螺合しており、ロックナット65で調整ネジ63を固定してアウタノズル55の位置を固定できる。
【0022】
アウタノズル53のフランジ部分はセットリング61とメタル47によった挟まれており、アウタノズル53のフランジ部分の高さはセットリング61を締め上げても僅かな隙間ができるように設けられている。そのため、ノズルフランジ59でセットリング61を締め上げてもアウタノズル53、ガイドリング55は締め上げられずに食品材料の吐出方向と直角方向に自在に動くことができる。つまり、調整ネジ63を動かすとガイドリング55、アウタノズル53を食品材料の吐出方向と直角方向、図6においては図面左右方向に動かすことができる。
【0023】
図7において、ノズルフランジ59の内周に偏心リング57の外周を嵌入してセットする。ノズルフランジ59の内周の中心Rはノズルフランジ59の外周(外径)中心(インナノズル51の吐出心Pと一致する)より図面下側にずれている。さらに、ノズルフランジ59の内周に嵌入された偏心リング57の内周は長円形状の長穴56である。長穴56の長径の中心Q(ノズルフランジ59の外周の中心であり、インナノズル51の吐出心Pと一致する)の位置は、偏心リング57の外周(外径)の中心S(ノズルフランジ59の内周の中心Rと一致する)より図面上側にずれている。
ここで、ノズルフランジ59の内周の中心Rと重合ノズル9の吐出中心すなわちインナノズル51の吐出心Pとの偏心量と、偏心リング57の外周(外径)の中心Sと偏心リング57の長穴の中心Qとの偏心量が等しくなるように設定してあり、その向きが逆方向になっている。そのため、偏心リング57の内周の長穴の中心Qの位置は重合ノズル9の中心であるインナノズル51の吐出心Pと等しくなり、アウタノズル53の吐出心Oを偏心リング57の内周の長穴の中心Qに合わせると、インナノズル51の吐出心Pすなわち重合ノズル9の中心位置とアウタノズル53の吐出心Oの位置が合致する。
【0024】
アウタノズル53に装嵌されたガイドリング55は偏心リング57の内周の長穴56に沿って移動可能に設けてあり、図7では図面上方向と下方向に移動することができる。図面からも分かるように移動可能範囲は隙間75で示した部分となり、インナノズル51とアウタノズル53の偏心量がゼロの場合にはガイドリング55の上下の隙間75は均等になっている。
【0025】
調整ネジ63はノズルフランジ59に設けられた切り欠き部79にスライドガイド77を介して偏心リング57のネジ穴69と螺合しているので、前にも説明したように、調整ネジ63を回転させるとアウタノズル53を移動できる。図7においては図面上下方向に移動することになる。
また、偏心リング57はノズルフランジ59の内周の中心R(偏心リング57の外周(外径)の中心S)を中心に回動するので、調整ネジ63を偏心リング57の外周(外径)の中心Sを中心としてスライドさせると偏心リング57もそれと共に回動する。
このとき偏心リング57の外周(外径)の中心Sは、重合ノズル9の中心であるインナノズル51の吐出心Pに対してずれているので、偏心リング57が回動するとアウタノズル53の吐出心Oは偏心リング57の外周(外径)の中心Sを中心として揺動する。
【0026】
以上のことから調整ネジ63はネジ軸方向への動きと、偏心リング57の外周(外径)の中心Sを中心とした揺動をするので、アウタノズル53の吐出心Oの位置を偏心リング57の外周(外径)の中心Sを中心とした扇型の範囲内に自在に設定することが可能になる。このことは、インナノズル51とアウタノズル55の偏心量、偏心方向を自在に変えられることを意味する。
【0027】
一般にインナノズル51とアウタノズル53は、同心円状に設けられるが、インナノズル51とアウタノズル53の隙間が小さい場合や、外皮材F1の流動性が悪い場合には、吐出される棒状食品Fの外皮材F1部分が不均一になり、外皮材F1が吐出されない場所ができることがある。そこで、調整ネジ63を回してアウタノズル53を食品材料の吐出方向と直角方向に移動させ、吐出されなかった場所の外皮材F1を吐出させるため、外皮材F1の吐出量が少ない場所のインナノズル51とアウタノズル53の隙間を調整し、外皮材F1が吐出されるように隙間を大きくすればよいのである。
【0028】
図8は図6に示された重合ノズル9のC−C断面図であり、インナノズル51と、アウタノズル53の隙間の偏心量、偏心方向の変化を示したものである。
図8(a)は調整ネジ63を回して調整ネジ63を矢印方向に引いた状態を示している。アウタノズル53は調整ネジ63により矢印方向に引かれてインナノズル51に対して偏心して大きい隙間L1と小さい隙間L2ができる。また、ガイドリング55と偏心リング57の隙間75は調整ネジ63の反対側にできる。このときの偏心方向は矢印方向になる。
図8(b)は調整ネジ63を矢印方向にスライドさせた状態を示している。アウタノズル53は調整ネジ63により偏心リング57の外周(外径)の中心Sを中心として移動してインナノズル51に対して偏心して大きい隙間L1と小さい隙間L2ができる。このときの偏心方向はほぼ水平方向となり、調整ネジ63をスライドさせた方向と反対方向に大きい隙間L1ができる。
図8(c)は調整ネジ63を矢印の方向にスライドさせ、かつ矢印の方向に押し込んだ状態を示している。アウタノズル53は調整ネジ63により偏心リング57の外周(外径)の中心S中心として移動し、かつ調整ネジ63により矢印方向へ押されてインナノズル51に対して偏心して大きい隙間L1と小さい隙間L2ができる。このときの偏心方向は図面上左45°上方向となる。
【0029】
このように調整ネジ63を回したり、スライドさせることによりアウタノズル53のインナノズル51に対する偏心量、偏心方向を自在に設定することができる。さらにアウタノズル53を移動させる調整ネジ63をロックナット65で固定できるようにしたので、アウタノズル53の移動量を調整ネジ63で細かく調整した後、ロックナット65で調整ネジ63を固定できるのでアウタノズル53の位置を設定した偏心量、偏心方向に固定できる。
【0030】
また、アウタノズル53を移動可能に設けたためにアウタノズル53とメタル47の隙間やアウタノズル53とセットリング61の隙間に外皮材が侵入する場合があるが、このような場合にはアウタノズル53とメタル47またはアウタノズル53とセットリング61の間またはその両方にOリング等のシール部材を設けることで外皮材の侵入を阻止できる。
【0031】
上記の例とは逆に製品の外皮材の一部を薄くした製品を作ることもできる。この場合、予め製品の筋状に薄くする部分でインナノズル21とアウタノズル23の隙間を小さく設定すると隙間が小さい場所で外皮材F1が重合ノズル9から吐出されにくくなり、棒状食品Fは外皮材F1が薄くなって吐出されることになる。この棒状食品Fを包被切断することにより一部分の外皮材を薄くした製品を生産することができるのである。
【0032】
【考案の効果】
以上のごとき説明にて理解されるように、製品の生産中でも吐出装置の重合ノズルから吐出される棒状食品の皮回りを任意に調整できるので、製品の皮回りを最適に調整でき、皮回りの均一な製品を製造できるものである。
さらに、アウタノズルの移動量を調整ネジで設定するので、隙間調整を細かく行うことができ、製品の皮回りの調整を細かくできるものである。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る包あん機の概略的な正面説明図である。
【図2】本考案の実施の形態に係る重合ノズル9の図3B−Bの縦断面図である。
【図3】本考案の実施の形態に係る重合ノズル9の図2A−Aの横断面図である。
【図4】本考案の実施の形態に係るアウタノズル23の調整部分の斜視説明図であり、ガイドリング25とサポートリング27の間に均等な隙間45があるところを示すものである。
【図5】本考案の作動図を示し、(a)は、右側の調整ネジ33Rを矢印方向に引いてインナノズル21とアウタノズル23が偏心した状態を示すものであり、(b)は、左側の調整ネジ33Lを矢印方向に引いてインナノズル21とアウタノズル23が偏心した状態を示すものであり、(c)は、右側の調整ネジ33Rと左側の調整ネジ33Lを矢印方向押してインナノズル21とアウタノズル23が図面上上方向に偏心した状態を示すものである。
【図6】本考案の別の実施の形態に係る重合ノズル9の図7D−Dの縦断面図である。
【図7】本考案の別の実施の形態に係る重合ノズル9の図6C−Cの横断面図である。
【図8】本考案の作動図を示し、(a)は、調整ネジ63を矢印方向に引いてインナノズル51とアウタノズル53が偏心した状態を示すものであり、(b)は、調整ネジ33を矢印方向にスライドさせてインナノズル51とアウタノズル53が偏心した状態を示すものであり、(c)は、調整ネジ33を矢印方向にスライドさせかつ、矢印方向に押してインナノズル21とアウタノズル23が偏心した状態を示すものである。
【符号の簡単な説明】
1   包あん機
3   フレーム
5   外皮材供給部
7   内包材供給部
9   重合ノズル
11  包被切断装置
13  シャッタ
15  コンベア装置
17  製品
21  インナノズル
23  アウタノズル
25  ガイドリング
27  サポートリング
29  ノズルフランジ
31  セットリング
33  調整ネジ
35  ロックナット
36  ネジ穴
37  段付き部
39  溝部
41  ガイド溝
43  吐出口
45  隙間
47  メタル
49  ネジ穴
51  インナノズル
53  アウタノズル
55  ガイドリング
56  偏心リングの内周の長穴
57  偏心リング
59  ノズルフランジ
61  セットリング
63  調整ネジ
65  ロックナット
66  ネジ穴
67  段付き部
69  ネジ穴
71  ガイド溝
73  吐出口
75  隙間
77  スライドガイド
79  切り欠き部
F   棒状食品
F1  外皮材
F2  内包材
L1  外皮材が通る隙間(大きい隙間)
L2  外皮材が通る隙間(小さい隙間)
O   アウタノズルの吐出心
P   インナノズルの吐出心
Q   偏心リングの内周の長穴の長径の中心
R   ノズルフランジの内周の中心
S   偏心リングの外周(外径)の中心

Claims (3)

  1. 重合ノズルにアウタノズルを設け、アウタノズルの内側にインナノズルを設けた棒状食品の吐出装置において、重合ノズルハウジングにアウタノズルを棒状食品の吐出方向と直角方向に移動可能に設け、アウタノズルとインナノズルの隙間を自在に調整可能としたことを特徴とする棒状食品の吐出装置。
  2. 請求項1の考案において、調整ネジによりアウタノズルを移動させることを特徴とする棒状食品の吐出装置。
  3. 請求項2の考案において、調整ネジをスライド可能に設けたことを特徴とする棒状食品の吐出装置。
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