JP3096350U - バンパー保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンパー保護用に用いるシートの取り出し及
び収納が共に容易なバンパー保護装置の提供。 【解決手段】 柔軟で緩衝性を有するシート２、前記シ
ートの収納ケース４、収納ケース４内にあって前記シー
ト２を巻き取りかつ前記シート２を巻き取る方向に附勢
される軸５とからなり、自動車後部の荷室内にリアバン
パーに近接して取り付けられてなる。 【効果】 使用時にはシート２を引き出してバンパー７
に架けるだけ、収納時にはシート２をバンパー７より高
い位置に引き揚げて把持力をゆるめるだけという簡単な
操作ですみ、取り出し及び収納が共に容易とすることが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、自動車後部の荷室内に荷物を出し入れするときにバンパーが傷つか ないように保護するためのバンパー保護装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】 自動車後部の荷室開口部は５０〜７０ｃｍの高さがある。そのため、大型の荷 物や重量物を荷室内にを出し入れするとき、荷物を開口部の縁に載せなければな らないなどバンパーや荷室開口縁を傷つけるおそれがある。一般に荷室開口縁に はこのような損傷を避けるため荷室開口縁には保護部材が取り付けられているが 、バンパーには保護部材を取り付けていない。かかる保護部材は外観を損ねるか らである。 【０００３】 そこで、毛布のような柔軟で緩衝性を有するシートで荷室の開口部縁からバン パーを覆ってこのような損傷を避けるようにしている。 【０００４】 【考案が解決しようとする課題】 柔軟で緩衝性を有するシートを用いるためには、柔軟で緩衝性を有するシート を常備しておく必要がある。そして、使用する際に取り出して拡げ、使用後に折 り畳んで荷室内に収納する必要がある。この作業は屋外で行うため、柔軟で緩衝 性を有するシートに砂などが付着する。砂などが付着したまま荷室内に収納する と荷室が汚れるから、付着した砂を落とすか、砂などが付着しないように折り畳 むようにしている。いずれにしてもこのような作業は面倒である。 本考案は、バンパー保護用に用いるシートの取り出し及び収納が共に容易なバ ンパー保護装置を提供する。 【０００５】 【課題を解決するための手段】 本考案は、柔軟で緩衝性を有するシート２、前記シートの収納ケース４、収納 ケース４内にあって前記シート２を巻き取りかつ前記シート２を巻き取る方向に 附勢される軸５とからなり、自動車後部の荷室内にリアバンパーに近接して取り 付けられてなるバンパー保護装置である。 【０００６】 本考案によれば、シート２は収納ケース４内に巻き取られて収納されており、 これを引き出して荷室の開口部縁からバンパーを覆い、使用後にケース４内に巻 き取り収納すればよく、取り出し及び収納が共に容易である。また、荷室内もす っきりさせることができる。 【０００７】 【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施の形態について説明するが、本考案の主旨を超えない限り これに制限されるものではない。 【０００８】 図１は、本考案の一実施形態を示す斜視図であり、（ａ）は全体を、（ｂ）は 軸５を若干引き出した要部の各斜視図である。 【０００９】 シート２としては、柔軟である程度のクッション性を有するもので丈夫であれ ばよく、例えばゴムや厚手の布などが好ましく使用される。 また、裏側（使用時にバンパー７に接する側）は、バンパーに擦過傷を付けな いため、起毛した布など、特に柔軟な材料を複合しておくのが好ましい。 【００１０】 シート２の内端は、軸５に固定され、この軸５に巻き取られてケース４内に収 納されるようにされる。 軸５はベース３に支承され、かつ、コイルばね６によって、時計方向に回転す るように附勢されている。従って、外力が負荷されない状態にすることにより、 格別の操作をすることなく、シート２を軸５に巻き取らせることができる。 かかる観点から、コイルばねのばね力は４．５〜５Ｎ（＝０．４６〜０．５１ ｋｇｆ）程度とするのが好ましい。 【００１１】 軸５及び収納ケース４は一体とされ、図２に示されるように、荷室８内におい て、バンパー７に近接して設けられたかつカバー１内によって荷室空間から隔離 されて設置されたベース３に支承される。カバー１は本考案装置が荷室内に露出 しないようにしておさまりをよくするほか、加速時又は減速時の荷物移動による 損傷から装置を保護する。 【００１２】 次に本考案になる装置の使用方法を説明する。 図２に示すように、シート２を収納ケース４から引き出して使用する。図示の ように上に適宜の長さにシート２を引き出し、バンパーを覆うようにして垂下さ せる。そうすると、シート２の自重及びシート２裏面と荷室開口縁の保護部材と の摩擦力とが作用し、軸５に作用しているばね力に対抗するから、シート２が収 納ケース４内に巻き取られることはなく安定する。 【００１３】 この状態で荷物の積み降ろし作業を行う。そして、作業終了後は、シート２を バンパーより高い位置に持ち上げると、シート２の自重及びシート２裏面と荷室 開口縁の保護部材との摩擦力の両方が解除されるから、把持力をゆるめることに より、シート２は収納ケース４内に自動的に巻き取られる。 【００１４】 【考案の効果】 本考案によれば、使用時にはシート２を引き出してバンパー７に架けるだけ、 収納時にはシート２をバンパー７より高い位置に引き揚げて把持力をゆるめるだ けという簡単な操作ですみ、取り出し及び収納が共に容易とすることができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案の一実施例を示し、（ａ）は装置全体の
斜視図、（ｂ）は要部斜視図である。 【図２】本考案の一実施例に関し、取り付け状態及び使
用状態を説明するための斜視図である。 【符号の説明】 １：カバー ２：シート ３：ベース ４：収納ケース ５：軸 ６：コイルばね ７：バンパー ８：荷室

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 柔軟で緩衝性を有するシート、前記シー
   トの収納ケース、収納ケース内にあって前記シートを巻
   き取りかつ前記シートを巻き取る方向に附勢される軸と
   からなり、自動車後部の荷室内にリアバンパーに近接し
   て取り付けられてなるバンパー保護装置。