JP3096014U - 広告用車輛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実物や模型等の立体的な広告物を荷台に載せ
て、移動しながら宣伝広告することができる広告用車輛
を提供する。 【解決手段】 車輛１０の荷台１に広告物２０を載せて
宣伝広告するようにした広告用車輛であって、車輛１０
の荷台１に設けた支柱２と、該支柱２に支持され前記荷
台１を覆う屋根３と、前記荷台１の外周に沿って前記屋
根２と前記荷台１の間に設けた開閉可能な遮蔽体４とか
らなり、前記荷台１に広告物２０を載せて前記遮蔽体４
を開くことにより、車輛１０の両側面、前面、後面のう
ち少なくとも３方向から広告物２０を視認可能にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車輛の荷台に広告物を載せて宣伝広告するようにした広告用車輛に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、広告装置を備えたトラック、バス、電車などの広告用車輛には、車体の 壁体に枠を設け、この枠の内側を窪ませて空間を設け、広告媒体を表示したシー トの縁を上記枠に固定して該シートを展張してあるとともに、このシートの内側 空間に光源を設けたものがある（例えば、特許文献１参照）。 また、車輛荷台上の前後、両側及び上部を覆う前面パネル、後面パネル、左右 ２面のサイドパネル及び天井パネルで囲繞される収納部を備え、前記各パネルを 展開し、前記荷台をステージとして使用するように構成したものもある（例えば 、特許文献２参照）。

【０００３】

【特許文献１】 特開２００１−２８７６００号公報

【特許文献２】 特開平８−１１９０２４号公報

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、特許文献１に記載の広告用車輛では、シートに広告媒体を表示してい るために広告媒体が写真や絵等の平面的なものに限られていた。また、特許文献 ２に記載の広告用車輛では、各パネルを展開し、荷台をステージとして使用する ためには車輛を停車させておかなければならず、移動しながら広告宣伝すること ができないという課題があった。 そこで、本考案は、実物や模型等の立体的な広告物を荷台に載せて、移動しな がら宣伝広告することができる広告用車輛を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、車輛の荷台に広告物を載せて宣伝広告 するようにした広告用車輛であって、車輛の荷台に設けた支柱と、該支柱に支持 され前記荷台を覆う屋根と、前記荷台の外周に沿って前記屋根と前記荷台の間に 設けた開閉可能な遮蔽体とからなり、前記荷台に広告物を載せて前記遮蔽体を開 くことにより、車輛の両側面、前面、後面のうち少なくとも３方向から広告物を 視認可能にした広告用車輛を提供するものである。 本考案によれば、車輛の荷台に実物や模型等の立体的な広告物を載せて、少な くとも３方向から広告物を視認可能にして移動しながら宣伝広告することができ ると共に、宣伝広告しない時は遮蔽体を閉じて広告物を風雨から遮ることができ る。

【０００６】 また、本考案は、前記遮蔽体が前記荷台の外周に沿って左右又は上下方向に開 閉するようにした請求項１に記載の広告用車輛を提供するものである。 本考案によれば、遮蔽体を開いて広告物を視認可能にした状態で広告用車輛を 移動させながら宣伝広告を行なうことができる。

【０００７】 また、本考案は、前記荷台又は／及び前記屋根に発光体を設けると共に、該発 光体の前面に半透明のカバー体を設けて広告物を照明するようにした請求項１又 は２に記載の広告用車輛を提供するものである。 本考案によれば、荷台又は／及び屋根に設けた発光体によって広告物を照明す るから、夜間においても昼間と同様に広告機能を発揮することができる。

【０００８】 また、本考案は、広告物が模型により構成してある請求項１乃至３のいずれか に記載の広告用車輛を提供するものである。 本考案によれば、実物の代わりに模型を荷台に載せて宣伝広告することができ る。

【０００９】 また、本考案は、前記模型がバルーンからなり、該バルーンの内部に発光体を 設けた請求項４に記載の広告用車輛を提供するものである。 本考案によれば、バルーン自体が発光するから広告物の視認性を向上させるこ とができる。

【００１０】 また、本考案は、前記荷台の側面、後面、又は前面に広告表示板を設けた請求 項１乃至５のいずれかに記載の広告用車輛を提供するものである。 本考案によれば、広告表示板に広告物に関する商号、商標、標章等の商品等表 示を表示することができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図示する実施例に基づいて説明する。 本考案に係る広告用車輛は、車輛１０の荷台１に広告物２０を載せて宣伝広告 するようにした広告用車輛であって、車輛１０の荷台１に設けた支柱２と、該支 柱２に支持され前記荷台１を覆う屋根３と、前記荷台１の外周に沿って前記屋根 ２と前記荷台１の間に設けた開閉可能な遮蔽体４とからなり、前記荷台１に広告 物２０を載せて前記遮蔽体４を開くことにより、車輛１０の両側面、前面、後面 のうち少なくとも３方向から広告物２０を視認可能に構成してある。

【００１２】 図示の実施例において、車輛１０はトラックであり、車輛１０の荷台１の両側 面及び後面に遮蔽体４を設けてある。この遮蔽体４を開くことにより、車輛１０ の両側面及び後面の３方向から広告物２０を視認することができるように構成し てある。車輛１０は、図示の実施例のようにトラックに限られず、貨車、被牽引 車等の荷台を有する車輛を使用することができる。

【００１３】 図示の実施例において、支柱２は、ステンレス製のパイプからなり、荷台１の 四隅に立設してある。屋根３は、４本の支柱２により支持され、屋根フレーム５ と、屋根フレーム５に被覆して設けた屋根シート６とからなる。 屋根シート６は、ポリエステル等の合成繊維に両側から軟質塩化ビニル樹脂等 の合成樹脂フィルムを貼り合わせたターポリンシートからなる。屋根シート６の 外周には屋根フレーム５の側面に沿って垂下させたフラット部７を設けてある。 図３に示すように、屋根フレーム５の上部には、支持部材１５を設けてあり、 この支持部材１５に発光体である蛍光灯１１を取り付けてある。また、屋根フレ ーム５の下側には、白色のターポリンシートからなるカバー体１２ａを設けてあ り、蛍光灯１１の照明を均一にして広告物２０を上側から照明することができる と共に、蛍光灯１１の照明が荷台１の外側に直接漏れないようにしてある。また 、屋根シート６には溶剤系インキで図柄等を印刷してあると共に、屋根４の外周 にはひだ飾り８を設けて装飾してあり、広告物の宣伝機能を高めるようにしてあ る。

【００１４】 荷台１は、床フレーム１６の上にベニヤ板１７を敷設してなり、荷台１に広告 物２０を載せて宣伝広告することができるようにしてある。荷台１の両端部には 溝部１３を設け、この溝部１３に蛍光灯１１を設けると共に、溝部１３の開口部 には白色半透明のポリカーボネート製のカバー体１２ｂを設けて、広告物２０を 下側から照明することができるように構成してある。また、溝部１３の車外側に は遮光板１８を設けてあり、蛍光灯１１の照明が荷台１の外側に直接漏れないよ うにしてある。 なお、カバー体１２ｂは、図示の実施例のようにポリカーボネートに限られず 、半透明の合成樹脂又はガラスにより構成することも可能である。

【００１５】 図示の実施例において、遮蔽体４は、合成樹脂製のビニールクロスからなり、 宣伝広告をしないときには遮蔽体４を閉じて広告物２０を風雨から遮ることがで きるようにしてある。図示しないが、屋根フレーム５の周囲には、カーテンレー ルを設けてあり、遮蔽体４をランナーによってカーテンレールに吊下げて、荷台 １の外周に沿って左右方向に開閉自在に設けてある。遮蔽体４は、両開きするこ とができるように設けてあり、紐又は帯等の留め具９により支柱２に留めて、荷 台１の両側面及び後面を開放して３方向から広告物２０を視認することができる ように構成してある。 なお、遮蔽体４は片開きに設けることもでき、また、上下方向に開閉するよう に設けることも可能である。

【００１６】 図示の実施例において、１４は広告表示板であり、荷台１の両側面、後面、及 び前面上部に設けてある。広告表示板１４には、広告物に関する商号、商標、標 章等の商品等表示を表示することができる。 なお、荷台１の前面上部には広告板１４を設けずに、遮蔽体４を設けて広告物 ２０を４方向から視認可能にすることもできる。

【００１７】 図２及び図３に示す実施例において、広告物はバルーン２１からなる模型によ り構成してある。バルーン２１は、透明又は半透明の合成樹脂からなり、エアー を注入して展張するようにしてある。バルーン２１の内部には、蛍光灯１２を設 けてあり、バルーン２１を内側から照明することができるようにしてある。 広告物としては、図１に示す実施例のように、荷台１に実物を載せる他、実物 の拡大模型や縮小模型を荷台１に載せて、宣伝広告をすることができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上の通り、本考案に係る広告用車輛によれば、車輛の荷台に広告物を載せて 宣伝広告するようにした広告用車輛であって、車輛の荷台に設けた支柱と、該支 柱に支持され前記荷台を覆う屋根と、前記荷台の外周に沿って前記屋根と前記荷 台の間に設けた開閉可能な遮蔽体とからなり、前記荷台に広告物を載せて前記遮 蔽体を開くことにより、車輛の両側面、前面、後面のうち少なくとも３方向から 広告物を視認可能にした構成を有することにより、車輛の荷台に実物や模型等の 立体的な広告物を載せて、少なくとも３方向から広告物を視認可能にして移動し ながら宣伝広告することができると共に、宣伝広告しない時は遮蔽体を閉じて広 告物を風雨から遮ることができる効果がある。

【００１９】 また、本考案は、前記遮蔽体が前記荷台の外周に沿って左右又は上下方向に開 閉するようにした請求項１に記載の構成を有することにより、遮蔽体を開いて広 告物を視認可能にした状態で広告用車輛を移動させながら宣伝広告を行なうこと ができる効果がある。

【００２０】 また、本考案は、前記荷台又は／及び前記屋根に発光体を設けると共に、該発 光体の前面に半透明のカバー体を設けて広告物を照明するようにした請求項１又 は２に記載の構成を有することにより、夜間においても昼間と同様に広告機能を 発揮することができる効果がある。

【００２１】 また、本考案は、広告物が模型により構成してある請求項１乃至３のいずれか に記載の構成を有することにより、実物の代わりに模型を荷台に載せて宣伝広告 することができる効果がある。

【００２２】 また、本考案は、前記模型がバルーンからなり、該バルーンの内部に発光体を 設けた請求項４に記載の構成を有することにより、バルーン自体を発光させて広 告物の視認性を向上させることができる効果がある。

【００２３】 また、本考案は、前記荷台の側面、後面、又は前面に広告表示板を設けた請求 項１乃至５のいずれかに記載の構成を有することにより、広告表示板に広告物に 関する商号、商標、標章等の商品等表示を表示することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案広告用車輛の一実施例を示す斜視図

【図２】 他の実施例を示す斜視図

【図３】 図２実施例の一部縦断背面図

【符号の説明】

１ 荷台 ２ 支柱 ３ 屋根 ４ 遮蔽体 ５ 屋根フレーム ６ 屋根シート ７ フラット部 ８ ひだ飾り ９ 留め具 １０ 車輛 １１ 蛍光灯 １２ａ，１２ｂ カバー体 １３ 溝部 １４ 広告表示板 １５ 支持部材 １６ 床フレーム １７ ベニヤ板 １８ 遮光板 ２０ 広告物 ２１ バルーン

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車輛の荷台に広告物を載せて宣伝広告す
   るようにした広告用車輛であって、車輛の荷台に設けた
   支柱と、該支柱に支持され前記荷台を覆う屋根と、前記
   荷台の外周に沿って前記屋根と前記荷台の間に設けた開
   閉可能な遮蔽体とからなり、前記荷台に広告物を載せて
   前記遮蔽体を開くことにより、車輛の両側面、前面、後
   面のうち少なくとも３方向から広告物を視認可能にした
   広告用車輛。
2. 【請求項２】 前記遮蔽体が前記荷台の外周に沿って左
   右又は上下方向に開閉するようにした請求項１に記載の
   広告用車輛。
3. 【請求項３】 前記荷台又は／及び前記屋根に発光体を
   設けると共に、該発光体の前面に半透明のカバー体を設
   けて広告物を照明するようにした請求項１又は２に記載
   の広告用車輛。
4. 【請求項４】 広告物が模型により構成してある請求項
   １乃至３のいずれかに記載の広告用車輛。
5. 【請求項５】 前記模型がバルーンからなり、該バルー
   ンの内部に発光体を設けた請求項４に記載の広告用車
   輛。
6. 【請求項６】 前記荷台の側面、後面、又は前面に広告
   表示板を設けた請求項１乃至５のいずれかに記載の広告
   用車輛。