JP3095918U - 加熱用密閉容器 - Google Patents

加熱用密閉容器

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JP3095918U JP2003000709U JP2003000709U JP3095918U JP 3095918 U JP3095918 U JP 3095918U JP 2003000709 U JP2003000709 U JP 2003000709U JP 2003000709 U JP2003000709 U JP 2003000709U JP 3095918 U JP3095918 U JP 3095918U
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司郎 松浦
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松浦プラスチック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価にして収納性に優れた加熱用密閉容器1
0を提供する。 【構成】 蓋体18における閉塞面18aの周縁部には
開口部14の内周面に密着嵌合される嵌合部24が全周
に亘って形成され、蓋体18の側端部には側壁16bの
外面に係止される係止爪28が部分的に形成される。容
器本体16内に収容された加熱対象物12を電子レンジ
で加熱すると、容器本体16の内部圧力が上昇し、側壁
16bが外側へ押されて弾性変形される。これにより、
側壁16bと嵌合部24との間に隙間Aが生じ、この隙
間Aから空気や水蒸気が逃がされる。加熱後に加熱用密
閉容器10を冷却すると、空気や水蒸気の体積が縮小さ
れて容器本体16の内部が負圧となり、側壁16bが負
圧に吸引されて嵌合部24の側面に密着される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、電子レンジによる加熱調理が可能であり、加熱調理後は完全に密 閉することができる、加熱用密閉容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の加熱用密閉容器の一例が、特許第1649898号に開示されている。 この加熱用密閉容器は、蓋体の外周縁に形成されたパッキンケース部分を容器本 体の開口部端に被せ、蓋体に形成された逆止弁から容器内の空気や水蒸気を排出 するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】 特許第1649898号
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の加熱用密閉容器では、パッキンケース部分を容器本体の開口部端に被せ るようにしていたので、パッキンケース部分が容器本体の側壁外面から出っ張る こととなり、全体サイズが大きくなって収納棚等への収納性が損なわれるという 問題があった。また、蓋体に逆止弁を形成していたので、製造コストが高くなる という問題もあった。
【0005】 それゆえに、この考案の主たる目的は、安価にして収納性に優れた加熱用密閉 容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した考案は、「上端に開口部14を有する容器本体16と、開 口部14を閉塞する閉塞面18aを有する蓋体18とを備え、電子レンジによる マイクロ波加熱が可能な合成樹脂製の加熱用密閉容器10において、開口部14 は容器本体16の側壁16bによって構成され、閉塞面18aの周縁部には開口 部14の内周面に密着嵌合される嵌合部24が全周に亘って形成され、蓋体18 の側端部には側壁16bの外面に係止される係止爪28が部分的に形成されたこ とを特徴とする、加熱用密閉容器10」である。
【0007】 この考案では、蓋体18に形成された嵌合部24が開口部14の内周面に密着 嵌合され、蓋体18の側端部に形成された係止爪28が容器本体16における側 壁16bの外面に係止される。したがって、加熱用密閉容器10において側壁1 6bの外面から出っ張る部分は係止爪28だけとなる。
【0008】 この考案において、容器本体16内に収容された加熱対象物(食品等)12を 電子レンジで加熱すると、加熱された空気や水蒸気等によって容器本体16にお ける収容空間Sの圧力が上昇し、係止爪28が係止されていない部分においては 、側壁16bが外側へ向けて変形される。これにより、容器本体16の側壁16 bと蓋体18の嵌合部24との間に隙間Aが生じ、この隙間Aから空気や水蒸気 が逃がされる。一方、加熱後に加熱用密閉容器10を冷却すると、空気や水蒸気 の体積が縮小されて収容空間S内が負圧となり、容器本体16の側壁16bが負 圧に吸引されて嵌合部24の側面に密着される。
【0009】 請求項2に記載した考案は、請求項1に記載した考案において、「係止爪28 と対向する嵌合部24の側面には蓋側係止部26が形成され、側壁16bの内面 には蓋側係止部26に係合される本体側係止部20が形成された」ことを特徴と する。
【0010】 この考案では、蓋側係止部26と本体側係止部20とが係合されるので、蓋体 18が簡単に離脱することはない。また、蓋側係止部26と本体側係止部20と の係合構造は、側壁16bの内面側に設けられるので、全体サイズが大型化する こともない。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1〜図5を参照して、この考案が適用された加熱用密閉容器10は、電子レ ンジによる加熱調理が可能で、かつ、加熱後は完全密閉が可能なように工夫され たものあり、加熱対象物(食品等)12を出し入れするための開口部14を有す る容器本体16と、開口部14を閉塞する閉塞面18a(図4,図5)を有する 蓋体18とによって構成される。
【0012】 容器本体16は、図6〜図8に示すように、耐熱性,可撓性およびマイクロ波 透過性を有する合成樹脂(ポリプロピレン等)の射出成形等によって一体成形さ れるものであり、容器本体16の内部には、底板部16aと側壁16bとによっ て平面視略四角形の収容空間Sが確保される。側壁16bの肉厚は、特に限定さ れるものではないが、加熱対象物12の加熱に伴う熱や収容空間S内で発生した 水蒸気圧等によって弾性変形可能な範囲に設定される。
【0013】 そして、容器本体16の上端には、側壁16bによって開口部14が構成され 、開口部14の内周面すなわち側壁16bの内周面には、「本体側係止部」とし ての凸条20(図7)が全周に亘って形成される。さらに、容器本体16の底面 には、複数(この実施例では4つ)の突起状の脚部22が形成される。
【0014】 蓋体18は、図9〜図13に示すように、耐熱性,可撓性およびマイクロ波透 過性を有する合成樹脂(ポリプロピレン等)の射出成形等によって一体成形され る板状体であり、蓋体18の下面が容器本体16の開口部14を閉塞する閉塞面 18aとなる。蓋体18を平面視したときの形状およびサイズは、容器本体16 における側壁16bの外面から出っ張ることのないように、容器本体16を平面 視したときの形状およびサイズとほぼ同じにされる。
【0015】 そして、閉塞面18aの周縁部には、開口部14の内周面すなわち側壁16b の内周面に密着嵌合される嵌合部24が全周に亘って形成される。嵌合部24は 、略コ字状の断面を有する凸条であり、嵌合部24の側面には、凸条20に係合 される「蓋側係止部」としての条溝26(図12,図13)が全周に亘って形成 される。さらに、蓋体18の側端部には、容器本体16における側壁16bの外 面に係止される係止爪28が部分的に形成され、蓋体18の少なくとも1つのコ ーナー部には、把持部18bが形成される。
【0016】 係止爪28の形状は、側壁16bの外面から出っ張る部分が極力小さくなるよ うに、逆L字状の断面を有する線状に形成される。また、係止爪28の数および 形成位置は、収容空間S内で発生した水蒸気等の排出が可能で、かつ、蓋体18 が簡単に離脱しないように定められ、この実施例では、4つの係止爪28のそれ ぞれが蓋体18における各辺の中央部に形成される。
【0017】 つまり、係止爪28が係合された部分では、側壁16bの外側への変形が抑制 されるので、水蒸気等は専ら係止爪28が係合されていない部分から排出される ことになる。そのため、係止爪28は、蓋体18の側端部に部分的に形成されな ければならないが、係止爪28の数が少な過ぎる場合や、係止爪28の配置バラ ンスが悪い場合には、蓋体18が簡単に離脱してしまう。そこで、水蒸気等の排 出機能と蓋体18の離脱防止機能とを共に有効に発揮し得るように、係止爪28 の数および形成位置が慎重に定められる。
【0018】 加熱用密閉容器10を用いて加熱対象物12を加熱する際には、容器本体16 の収容空間S内に加熱対象物12が収容され(図1)、容器本体16の開口部1 4に蓋体18が装着される。つまり、容器本体16における開口部14の内周面 に蓋体18における嵌合部24が密着嵌合され、条溝26と凸条20とが係合さ れるとともに、係止爪28が側壁16bの外面に係止される。
【0019】 そして、電子レンジによる加熱が開始される。加熱用密閉容器10を透過した マイクロ波によって加熱対象物12が加熱されると、加熱対象物12から水蒸気 が発生するとともに収容空間S内の空気が加熱膨張され、容器本体16の内部圧 力が上昇する。そして、この圧力がある程度にまで高まると、図14〜図16に 示すように、容器本体16の側壁16b(係止爪28が係止されていない部分) が外側へ押されて隙間Aが形成され、この隙間Aから空気や水蒸気が逃がされる 。
【0020】 一方、加熱対象物12を冷却する際には、加熱用密閉容器10が外気または冷 蔵庫の中で冷却される。すると、収容空間S内の空気や水蒸気の体積が縮小され て収容空間S内が負圧となり、側壁16bが負圧に吸引されて嵌合部24の側面 に密着される。したがって、収容空間Sは、減圧状態で完全に密閉されることに なる。
【0021】 この実施例によれば、容器本体16の側壁16bを変形させることによって加 熱時の水蒸気等を逃がすようにしているので、逆止弁を設ける必要がなく、安価 に製造できる。
【0022】 そして、側壁16bの外面から出っ張る部分を極力小さくしているので、収納 棚等への収納性に優れる。また、加熱用密閉容器10をそれよりもサイズの大き い他の加熱用密閉容器10内に収納する場合には、容積の大きいものを収納する ことができる。
【0023】 また、加熱後に冷却した場合には、減圧状態で完全に密閉することができるの で、無菌状態での食品保存が可能であり、食品事故(食中毒等)を防止できる。
【0024】 さらに、容器本体16の凸条20と蓋体18の条溝26とを係合するとともに 、係止爪28を側壁16bの外面に係止するようにしているので、蓋体18が簡 単に離脱するのを防止できる。
【0025】 なお、容器本体16および蓋体18の平面視形状は、略四角形に限定されるも のではなく、たとえば図17に示すような円形でもよいし、図18に示すような 略三角形でもよい。これらの場合でも、係止爪28の数および形成位置は、水蒸 気等の排出機能と蓋体18の離脱防止機能とを有効に発揮し得るように定められ る。
【0026】 また、たとえば図19に示すように、蓋体18において互いに対向する係止爪 28を位置的にずらして形成してもよい。このように構成すると、複数の加熱用 密閉容器10を並べた際に、係止爪28どうしが干渉することがないので(図1 9)、収納棚等への収納性をより高めることができる。
【0027】 また、たとえば図20に示すように、嵌合部24の肉厚を厚くすることによっ て、嵌合部24における熱膨張および熱変形を抑制するとともに、嵌合部24の 強度を高めるようにしてもよい。このように構成すると、収容空間Sの内圧や熱 によって嵌合部24が外側へ変形されるのを防止できるので、嵌合部24と側壁 16bとの間に隙間Aを確実に確保でき、水蒸気等を十分に逃がすことができる 。
【0028】 さらに、上述の実施例では、「本体側係止部」として凸条20を形成し、「蓋 側係止部」として条溝26を形成しているが、これとは逆に、「本体側係止部」 として条溝を形成し、「蓋側係止部」として凸条を形成してもよい。
【0029】
【考案の効果】
この考案によれば、容器本体における側壁の外面から出っ張る部分を係止爪だ けにすることができるので、全体サイズを小型化でき、収納棚等への収納性を高 めることができる。また、水蒸気を逃がすための逆止弁を設ける必要がないので 、構造が簡単であり、安価に製造できる。
【0030】 さらに、加熱後に冷却する場合には、無菌状態で密閉できるので、細菌の繁殖 による食品事故(食中毒等)を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1実施例の平面図である。
【図3】図1実施例の正面図である。
【図4】図2におけるIV-IV線断面図である。
【図5】図2におけるV-V線断面図である。
【図6】容器本体の平面図である。
【図7】容器本体の正面図である。
【図8】容器本体の底面図である。
【図9】蓋体の平面図である。
【図10】蓋体の正面図である。
【図11】蓋体の底面図である。
【図12】図9におけるXII-XII線断面図である。
【図13】図9におけるXIII-XIII線断面図である。
【図14】図1実施例の使用状態(加熱)を示す図であ
る。
【図15】図14におけるXV-XV線断面図である。
【図16】図14におけるXVI-XVI線断面図である。
【図17】他の実施例(円形)を示す平面図である。
【図18】他の実施例(三角形)を示す平面図である。
【図19】係止爪の変形例(位置変更)を示す平面図で
ある。
【図20】嵌合部の変形例(厚肉)を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10… 加熱用密閉容器 14… 開口部 16… 容器本体 16b… 側壁 18… 蓋体 18a… 閉塞面 20… 凸条 22… 脚部 24… 嵌合部 26… 条溝 28… 係止爪

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に開口部を有する容器本体と、前記開
    口部を閉塞する閉塞面を有する蓋体とを備え、電子レン
    ジによるマイクロ波加熱が可能な合成樹脂製の加熱用密
    閉容器において、 前記開口部は前記容器本体の側壁によって構成され、前
    記閉塞面の周縁部には前記開口部の内周面に密着嵌合さ
    れる嵌合部が全周に亘って形成され、前記蓋体の側端部
    には前記側壁の外面に係止される係止爪が部分的に形成
    されたことを特徴とする、加熱用密閉容器。
  2. 【請求項2】前記係止爪と対向する前記嵌合部の側面に
    は蓋側係止部が形成され、前記側壁の内面には前記蓋側
    係止部に係合される本体側係止部が形成された、請求項
    1に記載の加熱用密閉容器。
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