JP3095750U - 物品収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単に同一種類の物品群を単に収納するだけで
なく、サイズの異なる別の種類の物品群をも同一の収納
箱に内部に余分な空間をつくることなく最適に収納する
ことができる内寸を有する物品収納箱を提供する。 【解決手段】 一つの物品収納箱で、複数の同一サイズ
の第一物品群を同じ方向に収納することと、前記物品群
とはサイズの異なる複数の同一サイズの第二物品群を前
記方向とは異なる他の同じ方向に収納することのどちら
か一方を選択した場合に、収納箱の内部に余分な空間を
つくることなく最適に物品を収納可能な内寸を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一つの物品収納箱で異なるサイズを有する２種類の物品群を最適に 収納できる内寸を有する物品収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の物品収納箱は、一つの収納箱に一種類の物品群を収納するものと多種類 の物品群を収納する収納箱がある。一つの収納箱に一つの種類の物品群を収納す るために構成されたものは、その専用ケースとして様々な機能を設けた収納箱が ある。例えば写真用として写真のサイズに合う内寸を有する写真等収納ケースは 、写真用として保管のみでなく、スタンドとしても機能できるよう構成されたも のがある。

【０００３】 また、一つの収納箱に多種類の物品群を収納するためのものは、例えば葉書、 写真、カード類などを収納したものがある。また、一つの収納ケース内に別の透 明な複数の収納袋体に多様な物品群を収容したものを装着させて収容する収納ケ ースがある。

【０００４】 前者は、一物品群のサイズと収納箱の内寸とに、無駄な余白をつくることなく 略一致させることができる物品収納箱を有することができる一方で、その他の種 類の物品群には適応できない。

【０００５】 また、後者は、一つの収納箱に多種類の物品群を収納することができるが、収 容する多種類の全ての物品群のサイズが入るようにするため、収容する物品群の 最大サイズに合わせて一つの収納袋を構成しており、そのため最小サイズの物品 群においては収納袋内において余白が大きく形成されてしまい、収納する間にず れたりするため取り扱いづらくなり、また美観を損なう。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の目的は単に同一種類の物品群を単に収納するだけでなく、サ イズの異なる別の種類の物品群をも同一の収納箱に内部に余分な空間をつくるこ となく最適に収納することができる内寸を有する物品収納箱を提供することにあ る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために本考案に係る物品収納箱は、一つの物品収納箱で 、複数の同一サイズの第一物品群を同じ方向に収納することと、前記物品群とは サイズの異なる複数の同一サイズの第二物品群を前記方向とは異なる他の同じ方 向に収納することのどちらか一方を選択した場合に、収納箱の内部に余分な空間 をつくることなく最適に物品を収納可能な内寸を有する。

【０００８】 また、物品収納箱は、前記物品収納箱の内寸の横幅を第一物品群の横幅と一致 させ、且つ前記物品収納箱の内寸の奥行きを第二物品群の横幅と一致させること ができる。

【０００９】 また、物品群が主に葉書サイズと写真サイズである物品収納箱である。

【００１０】 更に、物品群収納箱は、一辺に突出される検索用見出しを設けた仕切紙であっ て、当該仕切紙の左右の端部を切り離し可能にミシン目を設け、複数の同一サイ ズの物品群を同じ方向に収納することと、前記物品群とはサイズの異なる複数の 同一サイズの他物品群を前記方向とは異なる他の同じ方向に収納することのどち らを選択した場合にも、最適な仕切ができる仕切紙を備える。

【００１１】

【作用】

本考案によれば、この物品収納箱の内寸の横幅Ｗを第一物品群の横幅と一致さ せ、且つ前記物品収納箱の内寸の奥行きＤを第二物品群の横幅と一致させること により、一つの物品収納箱で２種類の物品群のうち、どちらか一方を選択して収 納したときに無駄な隙間をつくること無く最適に収納できる。

【００１２】 また、一辺に突出される検索用見出しを有する仕切紙の両端部を切り離すこと ができるようミシン目４６ａ、４６ｂを形成し、前記２種類の物品群のいずれか を選択して収納した場合においても、場合に応じてミシン目から端部を切取るこ とにより、余白なく前記物品群を仕切ることができる。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の一実施の形態について添付の図１〜図４により説明する。

【００１４】 図１は、本考案による物品収納箱１の蓋２が開いた状態を示す斜視図である。 この物品収納箱１は、材質には限定されないが、好適には厚紙製で形成されてお り、正面部６、背面部１０、左右の側面部８，４と底面部（図示しない）で構成 された四角状箱体に、背面部１０と連接して開閉可能な蓋２を有する。

【００１５】 また、物品収納箱の厚さは、求める強度や使用する材質などによっても異なる が、本実施例においては、約１．５ｍｍの厚さを有している。

【００１６】 更に、本考案により最も主要な点である物品収納箱の内寸として正面からみた 場合の幅Ｗ、奥行Ｄ、高さＨにおいて、幅Ｗは定型の葉書サイズにおける横幅２ ０にほぼ一致し、奥行Ｄは一般的な写真サイズ、例えばＬ判における横幅２４に ほぼ一致するよう構成され、これによって写真及び葉書が物品収納箱に無駄な隙 間をつくること無く収納することができる。また、正面部６の外側表面上に表題 等記入可能な見出し部５を設けており、整理整頓し易いよう構成される。

【００１７】 この葉書及び写真が物品収納箱１に収納される様子を図２に示す。この実施例 の左側の図においては、横幅２０がほぼ１４８〜１４８．５ｍｍ、縦幅２２がほ ぼ１００ｍｍである定型の葉書を使用した例を示す。また、右側の図においては 、横幅２４がほぼ１２７ｍｍ、縦幅２６がほぼ８９ｍｍである一般的なサイズＬ 判の写真を使用した例を示す。

【００１８】 図のように、葉書の横幅２０が物品収納箱１の幅Ｗとほぼ一致させることによ り複数の葉書をほぼ隙間無く、単に蓋２を開けて同じ方向に入れるのみで容易に 整然と美しく収納することが可能である。また、同じ一つの物品収納箱１におい て、写真の横幅２４を物品収納箱１の奥行Ｄとほぼ一致させることにより複数の 写真をほぼ隙間無く、単に蓋２を開けて葉書とは別の方向にて入れるのみで容易 に整然と美しく収納することが可能である。すなわち、本実施例による物品収納 箱１の内寸は、上記の寸法とほぼ同様であり、ここでは具体的には幅Ｗがほぼ１ ６０ｍｍ、奥行Ｄがほぼ１３５ｍｍで構成される。また、高さＨは、収納物の高 さに若干余裕をもたせた寸法であればよく、蓋２が正面部６、左右側面部８，４ 、背面部１０と接するように閉じられても収納された物品群により邪魔されるこ とはない。ここでは具体的にはほぼ１２０ｍｍである。この内寸は、葉書及び写 真の組み合わせにより決定されているが、これに限定されることなく、他のサイ ズを有する別の物品群、例えばＣＤ，ビデオ，カセット，本，その他の定型のサ イズを有する物品群における収納可能な組合せにより決定することが可能である 。

【００１９】 また、図３は、本考案の物品収納箱１の別の実施形態を示している。例えば（ ａ）は、蓋２８が取外し可能な形態の物品収納箱３０を示す。ここでも、物品収 納箱３０の内寸は、図１と同様に形成される。また（ｂ）は、物品収納箱が引出 し型の形態であり、この例では、一側面部が開口された外箱３４から引出し可能 に形成された上面が開口された内箱３２により構成されている。この例における 内箱は、図１の物品収納箱と同様な内寸を有し、幅Ｗがほぼ一つの物品群のサイ ズ、ここでは葉書の横幅２０とほぼ一致し、奥行Ｄが別の種類の物品群のサイズ 、ここでは写真の横幅２４と一致させて形成される。また、引出す方向の表面上 、ここでは側面部に取手３６を設けることができる。また、（ｃ）は、図１の物 品収納箱１の長方形の左右側面部８，４において、正面側が一部切断された略五 角形状側面部４０を形成し、また図１の物品収納箱１の長方形の正面部６におい て収納側方向を一部切断させて開口部をさらに大きく形成した蓋無しの物品収納 箱３８を示す。この例においても、図１の物品収納箱と同様な内寸を有する。こ のように構成することで、写真及び葉書を物品収納箱に無駄な隙間をつくること 無く収納させることができる。なお、外形は図３に限定されるものではなく同一 内寸であれば他の形状であっても本考案の範囲内にある。

【００２０】 図４は、本考案の物品収納箱の複数の仕切り紙４２ａ〜４２ｄの平面図である 。この例では、本考案の仕切り紙４２ａ〜４２ｄは一辺に矩形状に突出された検 索用見出し４８を左側から右側にそれぞれずらして設けており、物品収納箱から 容易に複数の物品を検索できるよう差込み可能に形成される。また各仕切り紙４ ２ａ〜４２ｄの左右端部４４ｂ，４４ａには切り離し可能にミシン目４６ｂ，４ ６ａが各々設けられており、左右両端部とも幅はほぼ同じである。各仕切り紙４ ２ａ〜４２ｄの左右端部４４ｂ，４４ａを含めた横幅は、物品収納箱１の内寸の 横幅Ｗとほぼ一致させて形成されている。そのため、この仕切り紙を切り離さな いままの状態で一つの物品群、ここでは複数の葉書を一つの方向、正面部６と平 行な方向に仕切ることが可能である。

【００２１】 また、各仕切り紙４２ａ〜４２ｄの高さは、矩形状に突出された検索用見出し ４８を含めて更に若干の余裕をもたせた物品収納箱の高さＨより、余裕分のみ低 く設定されており、蓋２の開閉に支障無く、且つ物品群の高さよりも見出し４８ の分だけ高いため検索し易く形成される。

【００２２】 更に、各仕切り紙４２ａ〜４２ｄの左右端部４４ｂ，４４ａをミシン目４６ｂ ，４６ａに沿って切り離した状態の各仕切り紙の横幅は物品収納箱１の内寸の奥 行きＤとほぼ一致させて形成されており、同一の仕切り紙において、ミシン目に 沿って左右端部４４ｂ，４４ａを切り離せば、サイズの異なる別の複数の物品群 、ここでは複数の写真を別の方向、側面部８と平行な方向にて仕切ることが可能 である。この仕切り紙４２ａ〜４２ｄに図のように左右端部４４ｂ，４４ａにお いて、切り離した場合に同じ幅となるようミシン目４６ｂ，４６ａを設けて、切 り離す前の幅は物品収納箱の幅Ｗとほぼ一致し、両端を切り離した幅が物品収納 箱の奥行Ｄとほぼ一致するよう構成することによって、一つの物品収納箱におい て、複数の同一サイズの物品群を同じ方向に収納することと、前記物品群とはサ イズの異なる複数の同一サイズの他物品群を前記方向とは異なる他の同じ方向に 収納することのどちらを選択した場合においても、同じ仕切り紙を使用すること が可能であり、且つ最適に仕切ることが可能となる。

【００２３】 更に、矩形状に突出された検索用見出し４８は、ミシン目４６ｂ，４６ａによ り左右端部４４ｂ，４４ａが切り離された仕切り紙４２ａ〜４２ｄの一辺上に形 成されており、複数の仕切り紙を複数の物品群に差込んだ際に、端から端まで偏 らず、中心から対称的に整然と矩形が配置される。このように、片端のみをミシ ン目として形成せず、両端において、同じ幅の端部を形成し、且つ物品群の幅を 考慮してミシン目を形成することにより、一つの仕切り紙で２種類の物品群を仕 切ることが可能であり、且つ仕切り紙を差込んだ際に左右対称に見出しが設けら れるため、機能的であり、且つ見た目も美しくすることができる。

【００２４】

【考案の効果】

本考案によれば、一つの物品収納箱で、２種類の物品群のどちらも、最適に収 納できる。また一つの仕切り紙で、収納する物品群に合わせて仕切りができる。

【提出日】平成１５年３月７日（２００３．３．７）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために本考案に係る物品収納箱は、正面部、背面部、左 右の側面部と底面部で構成された四角状箱体からなる 一つの物品収納箱で、複数 の同一サイズの第一物品群を同じ方向に収納することと、前記物品群とはサイズ の異なる複数の同一サイズの第二物品群を前記方向とは異なる他の同じ方向に収 納することのどちらか一方を選択した場合に、収納箱の内部に余分な空間をつく ることなく最適に物品を収納可能な内寸を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案に係る物品収納箱の斜視図である。

【図２】本考案に係る物品収納箱の使用例の斜視図であ
る。

【図３】（ａ）は本考案に係る物品収納箱において蓋が
取外しできる型の概要図であり、（ｂ）は本考案に係る
物品収納箱において引出し型の概要図であり、（ｃ）は
本考案に係る物品収納箱において蓋が無く部分的に切断
された側面及び前面を有する型の概要図である。

【図４】本願考案に係る物品収納箱の仕切り紙の平面図
である。

【符号の説明】

１ 物品収納箱 ２ 蓋 ４ 右側面部 ５ 見出し部 ６ 正面部 ８ 左側面部 １０ 背面部 Ｗ 幅 Ｄ 奥行 Ｈ 高さ ２０ 葉書の横幅 ２２ 葉書の縦幅 ２４ 写真の横幅 ２６ 写真の縦幅 ２８ 蓋 ３０ 物品収納箱 ３２ 内箱 ３４ 外箱 ３６ 取手 ３８ 物品収納箱 ４０ 略五角形状側面部 ４２ａ〜４２ｄ 仕切り紙 ４４ａ 右端部 ４４ｂ 左端部 ４６ａ，４６ｂ ミシン目 ４８ 検索用見出し

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【手続補正書】

【提出日】平成１５年３月７日（２００３．３．７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの物品収納箱で、複数の同一サイズ
   の第一物品群を同じ方向に収納することと、前記物品群
   とはサイズの異なる複数の同一サイズの第二物品群を前
   記方向とは異なる他の同じ方向に収納することのどちら
   か一方を選択した場合に、収納箱の内部に余分な空間を
   つくることなく最適に物品を収納可能な内寸を有する物
   品収納箱。
2. 【請求項２】 前記物品収納箱の内寸の横幅を第一物品
   群の横幅と略一致させ、且つ前記物品収納箱の内寸の奥
   行きを第二物品群の横幅と略一致させる請求項１記載の
   物品収納箱。
3. 【請求項３】 物品群が葉書サイズと写真サイズである
   請求項１または２に記載の物品収納箱。
4. 【請求項４】 一辺に突出される検索用見出しを設けた
   仕切紙であって、当該仕切紙の左右の端部を切り離し可
   能にミシン目を設け、複数の同一サイズの第一物品群を
   同じ方向に収納することと、前記物品群とはサイズの異
   なる複数の同一サイズの第二物品群を前記方向とは異な
   る他の同じ方向に収納することのどちらを選択した場合
   にも、最適な仕切ができる仕切紙を備えた請求項１乃至
   ３のいずれかに記載の物品収納箱。