JP3095379U - 採血用安全注射器 - Google Patents

採血用安全注射器

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JP3095379U JP2002008336U JP2002008336U JP3095379U JP 3095379 U JP3095379 U JP 3095379U JP 2002008336 U JP2002008336 U JP 2002008336U JP 2002008336 U JP2002008336 U JP 2002008336U JP 3095379 U JP3095379 U JP 3095379U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後にニードルをシリンダ内に収納でき、
またニードルを固定したニードルシートを簡易な操作で
取り外せる採血用安全注射器を提供する。 【解決手段】 中空の筒体であるシリンダ10にガイド
溝を形成し、該ガイド溝に位置決め傾斜溝を形成すると
ともに、該シリンダ10にニードルを固定した内スリー
ブ20を設け、該ガイド溝を介して該内スリーブ20に
連結する押圧板40をシリンダ10の外周面に設け、該
押圧板40によって内スリーブ20をシリンダ10内に
移動させるとともに、内スリーブ20に固定したニード
ルを押し出して取り外すことができるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、医療用の採血器に関し、特にニードルを具え、該ニードルをシリ ンダ内に収納できる採血用安全注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の病院などでは、患者から採血して血液の分析を行い、病気の原因となる 病原菌を解明したり、どのような病気なのか理解したり、もしくは人体の生理機 能が正常であるか否かを検査したりすることは、通常頻繁に行われる作業である 。但し、医療関係者などが採血器の使用後に、採血針にキャップを被せようとし て不注意から自分の手を刺して、致命的な病気に感染する可能性がある。よって 、採血用の器具の選択は、極めて重要である。
【0003】 また、採血器との筒状の本体と、採血針とは異なる材質によってなり、採血針 は尖頭状の物品であるため、廃棄された医療器材を回収する場合、採血器本体と 採血針とを分解して回収しなければならない。従来は手作業で採血針を回転させ て回収容器に回収していた。かかる作業の過程において、作業者は危険な状況に あり、採血針の処理によって病気に感染しやすくなるという問題が存在する。
【0004】 したがって、従来の採血器における使用後のキャップを被せる動作と、回収す る場合の採血針を取り外す作業の欠点を如何にして改善し、使用後にキャップを 被せて保護を与える必要がなく、回収時には容易に採血針を取り外せることので きる新規な採血器が望まれている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、使用後に簡易な操作で採血針をシリンダ内に収納して、使用者の 安全性を確保することができる採血用安全注射器を提供することを課題とする。
【0006】 また、この考案はニードルを固定したニードルシートを簡易な操作で取り外し てシリンダから分解することができ、安全に回収できる採血用安全注射器を提供 することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案者は従来の技術に見られる欠点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、 中空の筒体であるシリンダにガイド溝を形成し、該ガイド溝に位置決め傾斜溝を 形成するとともに、該シリンダにニードルを固定した内スリーブを設け、該ガイ ド溝を介して該内スリーブに連結する押圧板をリンジの外周面に設け、該押圧板 によって内スリーブをシリンダ内に移動させるとともに、内スリーブに固定した ニードルを押し出して取り外す構造によって課題を解決できる点に着眼し、かか る知見に基づいて本考案を完成させた。
【0008】 以下、この考案について具体的に説明する。 請求項1に記載の採血用安全注射器は、中空の筒体であって、上面に偏心させて 開口を形成し、かつ外周壁の側面に細長いガイド溝を形成し、該ガイド溝の前端 縁部に該ガイド溝に対して垂直の方向に適宜な長さの方向決めスライド溝を形成 し、該ガイド溝の適宜な位置には傾斜した位置決め傾斜溝を形成し、かつ該傾斜 した位置決め傾斜溝の幅を該ガイド溝の幅より広くしてなるシリンダと、 該シリンダ内に設けられ、上面にU字状の切欠き溝を形成するとともに、該切 欠き溝の一端から該切り欠溝を形成する方向に沿って、周縁に至る細長い開口を 形成してなる内スリーブと、 該内スリーブのU字状の切り欠き溝内に着脱自在設けられ、一端に突起状のニ ードル座を形成し、該ニードル座には軸方向にガイド孔を形成し、Z字状のニー ドルを挿通させて固定し、かつ該ニードルの下針先が該シリンダの水平面の中心 点に位置するように設け、さらに他端に係合部を形成してなるニードルシートと 、 プレート部とガイド桿とを一体に形成してなり、該内スリーブの細長い開口に摺 動自在に設けられ、かつ該ガイド桿の一端に係合部を形成してなる押圧板とよっ てなる。 上記採血用安全注射器は、シリンダの上面に偏心させて形成した開口に、該ニー ドル座が当止する当止板を形成する。また、上記採血用安全注射器は、シリンダ に形成した方向決めスライド溝に凸点を形成する。さらに、上記採血用安全注射 器は、シリンダのスライド溝に、該傾斜した位置決め傾斜溝の前方の位置に複数 の鋸刃状部が形成される。又更に、上記採血用安全注射器は、シリンダのスライ ド溝に、該傾斜した位置決め傾斜溝の後方の位置に係合部が形成される。更に股 、上記採血用安全注射器は、シリンダの後端部に、後端蓋体が設けられる。また 、上記採血用安全注射器は、シリンダの内壁の適宜な位置に少なくとも1以上の 凸点を設けるとともに、該内スリーブの外周面であって、該凸点に対応する位置 に該凸点が嵌入する凹溝を形成する。さらに、上記採血用安全注射器は、内スリ ーブの下縁部に、円周に沿って複数の下端縁切欠き溝を形成する。またさらに、 上記採血用安全注射器は、ニードルシートの長手方向の両側面に凸条が形成され 、該内スリーブのU字状の開口の内壁であって、該凸条に対応する位置にスライ ド溝が形成される。更に股、上記採血用安全注射器は、凸条上に少なくとも1以 上の凸点が形成される。また、上記採血用安全注射器は、ニードル座が、底面に 該ニードルが嵌入する溝を形成したニードル固定座を設けることを特徴とする。 さらに、上記採血用安全用注射器は、押圧板のガイド桿の長手方向の両側面に凸 条を形成し、該内スリーブの開口の内壁であって、該ガイド桿の凸条に対応する 位置に、該凸条が嵌入するガイド溝を形成する。又更に、上記採血用安全注射器 は、ニードル座上に、さらにニードルヘッドを設けてニードルを固定する。更に 股、上記採血用安全注射器は、シリンダ内に、上方開口部に弾性を有するプラグ を嵌め込んでなる真空採血カップを挿入する。
【0009】 請求項2に記載する採血用安全注射器は、中空の筒体であって、上面に偏心さ せて開口を形成し、かつ外周壁の側面に細長いガイド溝を形成し、該ガイド溝の 適宜な位置には傾斜した位置決め傾斜溝を形成し、かつ該傾斜した位置決め傾斜 溝の幅を該ガイド溝の幅より広くしてなるシリンダと、 該シリンダ内に設けられ、かつ該シリンダの開口に対応する位置に突起状のニ ードル座を形成し、該ニードル座には軸方向にガイド孔を形成し、Z字状のニー ドルを挿通させて固定するとともに、該ニードルの下針先が該シリンダの水平面 の中心点に位置するように設けてなるニードルシートと、 該シリンダの外周面に設けられ、該ガイド溝を介して該ニードルシートに連結す る押圧板とよってなる。また、上記採血用安全注射器は、シリンダのスライド溝 に、該傾斜した位置決め傾斜溝の前方の位置に複数の鋸刃状部が形成される。さ らに、上記採血用安全注射器は、内スリーブの下縁部に、円周に沿って複数の下 端縁切欠き溝を形成する。又更に、上記採血用安全注射器は、シリンダのスライ ド溝の該傾斜した位置決め傾斜溝の後方の位置に係合部が形成されるとともに、 該シリンダの後端部には、後端蓋体が設けられる。更に又、上記採血用安全注射 器は、ニードル座に、底面に該ニードルが嵌入する溝を形成したニードル固定座 を設ける。また、上記採血用安全注射器は、ニードル座上に、さらにニードルヘ ッドを設けてニードルを固定する。さらに、上記採血用安全注射器は、シリンダ 内に、上方開口部に弾性を有するプラグを嵌め込んでなる真空採血カップを挿入 する。
【0010】 請求項3に記載する採血用安全注射器は、中空の筒体であって、上面に偏心させ て開口を形成し、かつ外周壁の側面に細長いガイド溝を形成し、該ガイド溝の前 端縁部に該ガイド溝に対して垂直の方向に適宜な長さの方向決めスライド溝を形 成してなるシリンダと、 該シリンダ内に設けられ、上面にU字状の切欠き溝を形成するとともに、該切 欠き溝の一端から該切り欠溝を形成する方向に沿って、周縁に至る細長い開口を 形成してなる内スリーブと、 該内スリーブのU字状の切り欠き溝内に着脱自在設けられ、一端に突起状のニ ードル座を形成し、該ニードル座には軸方向にガイド孔を形成し、Z字状のニー ドルを挿通させて固定し、かつ該ニードルの下針先が該シリンダの水平面の中心 点に位置するように設け、さらに他端に係合部を形成してなるニードルシートと 、 プレート部とガイド桿とを一体に形成してなり、該内スリーブの細長い開口に摺 動自在に設けられ、かつ該ガイド桿の一端に係合部を形成してなる押圧板とよっ てなる。また、上記採血用安全注射器は、シリンダの上面に偏心させて形成した 開口に、該ニードル座が当止する当止板を形成する。さらに、採血用安全注射器 は、シリンダに形成した方向決めスライド溝に凸点を形成する。又更に、上記採 血用安全注射器は、シリンダの内壁の適宜な位置に少なくとも1以上の凸点を設 けるとともに、該内スリーブの外周面であって、該凸点に対応する位置に該凸点 が嵌入する凹溝を形成する。更に又、上記採血用安全注射器は、内スリーブの下 縁部には、円周に沿って複数の下端縁切欠き溝を形成する。また、上記採血用安 全注射器は、ニードルシートの長手方向の両側面に凸条が形成され、該内スリー ブのU字状の開口の内壁であって、該凸条に対応する位置にスライド溝が形成さ れる。さらに、上記採血用安全注射器は、凸条上に少なくとも1以上の凸点が形 成される。又更に、上記採血用安全注射器は、ニードル座に、底面に該ニードル が嵌入する溝を形成したニードル固定座を設ける。また、上記採血用安全注射器 は、押圧板のガイド桿の長手方向の両側面に凸条を形成し、該内スリーブの開口 の内壁であって、該ガイド桿の凸条に対応する位置に、該凸条が嵌入するガイド 溝を形成する。さらに、上記採血用安全注射器は、ニードル座上に、さらにニー ドルヘッドを設けてニードルを固定する。又更に、上記採血用安全注射器は、シ リンダ内に、上方開口部に弾性を有するプラグを嵌め込んでなる真空採血カップ を挿入する。
【0011】
【考案の実施の形態】
この考案は、ニードルを具え、該ニードルをシリンダ内に収納できる採血用安 全注射器を提供するものであって、中空の筒体であるシリンダにガイド溝を形成 し、該ガイド溝に位置決め傾斜溝を形成するとともに、該シリンダにニードルを 固定した内スリーブを設け、該ガイド溝を介して該内スリーブに連結する押圧板 をシリンダの外周面に設け、該押圧板によって内スリーブをシリンダ内に移動さ せるとともに、内スリーブに固定したニードルを押し出して取り外すことができ るように構成する。 かかる採血用安全注射器の構造と特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙 げ、図示を参照にして以下に詳述する。
【0012】
【実施例】
図1に、この考案による採血器の分解図を開示する。図面によれば、この考案 による採血器は、中空の筒体であるシリンダ(10)と、該シリンダ内に設けら れる内スリーブ(20)と、該内スリーブ(20)に着脱自在に設けるニードル シート(30)と、該内スリーブに摺動自在に設ける押圧板(40)とを具えて なる。 該内スリーブ(20)を該シリンダ(10)内に固定するために、シリンダ(1 0)の内壁の適宜な位置に突起部(19)を形成し、内スリーブ(20)の外周 面であって、該凸点に対応する位置に該突起部(19)が嵌入する凹溝(28) を形成する。
【0013】 また、該シリンダ(10)は、上面に偏心させて開口(12)を形成し、かつ 外周壁の側面に細長いガイド溝(14)を形成する。また、シリンダ(10)の 後端部には、採血を行う場合にシリンダ(10)を把持するための耳状にせり出 した凸縁(16)を形成する。
【0014】 該ガイド溝(14)の前端部には、ガイド溝(14)に対して垂直の方向に適 宜な長さの方向決めスライド溝(147)を形成する。また、シリンダ(10) の凸縁(16)を形成する一端においてガイド溝(14)上に傾斜した位置決め 傾斜溝(141)を形成する。また、ガイド溝(14)の該傾斜位置決め傾斜溝 (141)より前方の位置には複数の鋸刃状部(143)を形成するとともに、 該傾斜位置決め傾斜溝(141)より後方の位置には 係合部(145)を形成する。
【0015】 図2に、この考案による採血用注射器の内スリーブ(20)と、ニードルシー ト(30)と、押圧板(40)を開示する。図示によれば、内スリーブ(20) は中空に形成され、かつ直径を中空シリンダ(10)の内径よりやや短く形成し て中空シリンダ(10)内に設ける。また、内スリーブ(20)の円形の上面( 22)にはU字状の切欠き溝(24)を形成するとともに、該切欠き溝(24) の一端から該切り欠溝(24)を形成する方向に沿って、周縁に至る細長い開口 (26)を形成する。さらに、切欠き溝(24)と、細長い開口(26)の内壁 には、それぞれガイド溝(241)(261)を形成して、押圧板(40)を該 開口(26)に挿入した場合に固定できるようにする。さらに、内スリーブ(2 0)の下縁部には、適宜な弾性を具えさせるために、円周に沿って複数の下端縁 切欠き溝(29)を形成する。
【0016】 ニードルシート(30)は、内スリーブ(20)のU字状の切欠き溝(24) 内に設けるとともに、シリンダ(10)上面の偏心させて形成した開口(12) に対応する位置に突起状のニードル座(32)を形成し、該ニードル座(32) 上にニードルヘッド(31)を固定する。ニードル座(32)には軸方向にガイ ド孔(321)を形成し、Z字状のニードル(38)を挿通させて固定する。
【0017】 また、図3に開示するように、ニードルシート(30)の底面にはニードル(3 8)の下針先(381)が嵌入ニードル固定座(36)を設け、ニードル(38 )の下針先(381)を、シリンダ(10)の水平面の中心点に位置させる。さ らに、ニードルシート(30)の一端であって、押圧板(40)に接触する一端 には係合部(39)を形成するとともに、ニードルシート(30)の長手方向の 両側面には、内スリーブ(20)の切り欠き溝(24)の内壁に形成したガイド 溝(241)に嵌入する凸条(34)を形成するとともに、該凸条上の適宜な位 置に凸点(33)を形成する。
【0018】 押圧板(40)はプレート部(42)にガイド桿(44)が一体に形成されて なり、該ガイド桿(44)は、シリンダ(10)のガイド溝(14)とほぼ同一 の幅に形成されるとともに、ガイド桿(44)の長手方向の両側面には、内スリ ーブ(20)の開口(26)に形成したガイド溝(261)に嵌入する凸条(4 6)を形成する。また、ガイド桿(44)のニードルシート(30)に接触する 一端には係合部(48)を形成して、ニードルシート(30)の係合部(39) と係合させる。
【0019】 シリンダ(10)の内部であって、内スリーブ(20)の後方には真空採血カ ップ(50)を設ける。真空採血カップ(50)は、上方開口部に弾性を有する プラグ(52)が嵌め込まれる。また、該真空採血カップ(50)は市販されて いる周知の真空採血カップとする。
【0020】 図4にこの考案による採血用注射器を操作する場合の動作を開示する。図面に よれば、ニードルヘッド(31)の先端部が患者の血管に突き刺さり、血管内に 至ると、真空採血カップ(50)がシリンダ(10)内においてニードル(38 )の下針先(381)に向って移動し、下針先(381)が真空採血カップ(5 0)のプラグ(52)を突き破ると、真空採血カップ(50)内が真空状態であ るため、被採血者の血液が血管からガイド孔(321)と、ニードル(38)を 通過して真空採血カップ(50)内に収集されて採血の目的が達成される。
【0021】 図5から図7に、ニードルシート(30)をシリンダ(10)内に収納する動 作の説明を開示する。押圧板(40)のガイド桿(44)は、幅がシリンダ(1 0)のガイド溝(14)の幅と略同一であるため、採血が完了した後、押圧板( 40)を押動して内スリーブ(20)をシリンダ(10)の後端部に向かって移 動させることができる。押圧板(40)がシリンダ(10)のガイド溝(14) に沿って後端部に向かって移動し傾斜位置決め傾斜溝(141)に至ると、該傾 斜位置決め傾斜溝(141)が傾斜して形成されているため、内スリーブ(20 )が傾斜位置決め傾斜溝(141)に嵌入して傾斜してシリンダ(10)の後端 部に位置決めされるとともに、ニードルシート(30)に固定されたニードルヘ ッド(31)が傾斜して、ニードルヘッド(31)がシリンダ(10)内に収納 される。このため採血を行う医療関係者が誤って使用後の針で自分を刺す危険性 を解消することができる。
【0022】 該シリンダ(10)のガイド溝(14)は、傾斜位置決め傾斜溝(141)の 前部に複数の鋸刃状部(143)を形成するため、一旦傾斜位置決め傾斜溝(1 41)に嵌入した押圧板(40)が前方にスライドすることを防ぐことができる 。即ち、すでに後方に移動して傾斜し、位置決めされたニードルヘッド(31) がシリンダ(10)が外部に至ることを確実に防ぐことができる。
【0023】 シリンダ(10)の後端部には、採血用注射器の未使用時にニードルヘッド(3 1)の清潔な状態を保つために後端蓋体(18)を着脱自在に設ける。また、採 血が完了し、傾斜位置決め傾斜溝(141)に押圧板(40)を位置決めした後 、後端蓋体(18)を被せ、係合部(145)に係合させると、ニードルヘッド (31)がシリンダ(10)内に完全に、かつ確実に固定される。
【0024】 この考案による採血用注射器は、上述のとおり採血が完了した後、押圧板(4 0)を押動して傾斜位置決め傾斜溝(141)に位置決めし、ニードルヘッド( 31)を傾斜させてシリンダ(10)内に収納することができるが、日増しに重 要時されている環境保全の問題に鑑みて、この考案においては別途ニードルシー ト(30)とシリンダ(10)を簡易な操作で分解できるように構成した。
【0025】 図8、9、10に、ニードルシート(30)の取り外しの動作を開示する。押 圧板(40)とニードルシート(30)とは、押圧板の係合部(48)とニード ルシート(30)の係合部(39)とが係合し、かつ押圧板(10)とニードル シート(30)に形成した凸条(46)(34)が、内スリーブ(20)の開口 (26)と切り欠き溝(24)に形成したガイド溝(261)とにそれぞれ嵌入 して、ニードルシート(30)が内スリーブ(20)に安定して固定されるよう に構成した。これを分解する場合は、採血が終了した後、押圧板(40)を水平 方向に押動して内スリーブ(20)を時計回りの方向に回転させ、さらに押圧板 (40)のプレート部(42)を押し圧することによって、ニードルシート(3 0)を取り外し、ニードルシート(30)をニードルヘッド(31)とともに直 接回収用の容器に収納することができる。方向決めスライド溝(147)をガイ ド溝(14)の左側に形成してもよい。この場合、上述の操作の方向が逆方向に なる。
【0026】 シリンダ(10)の開口(12)には、当止板(123)を形成することによ って凹状開口部(121)が形成される。押圧板(40)がシリンダ(10)上 の方向決めスライド溝(147)の左側にある場合、ニードルシート(30)の ニードル座(32)の一端が該シリンダ(10)の開口(12)に係止した当止 板(123)に当止する。このため、押圧板(40)を水平方向に移動させる以 前の状態において、ニードルシート(30)を押し出して取り外すことができな い。また、シリンダ(10)の方向決めスライド溝(147)の適宜な位置に凸 点(149)を形成する。よって、押圧板(40)が水平方向に移動する場合は 、該凸点(149)の制限から開放されて始めて内スリーブ(20)を回転させ 、ニードルシート(30)をシリンダ(10)の開口(12)の凹状開口部(1 21)に移動させることができる。この状態において押圧板(40)を押し圧す るとニードルシート(30)の長手方向の側面に形成した凸点(33)による当 接が解除され、ニードルシート(30)を容易に取り外すことができる。
【0027】 以上はこの考案の好ましい実施例であって、この考案の実施の範囲を限定する ものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この考 案の精神の下においてなされ、かつこの考案に対して均等の効果を有するものは 、いずれもこの考案の実用新案請求の範囲に属するものとする。
【0028】
【考案の効果】
この考案による採血用注射器は、シリンダにガイド溝を形成し、該ガイド溝に 傾斜位置決め傾斜溝を傾斜した状態に形成し、採血した後のニードルヘッドをシ リンダ内に傾斜した状態で収納することができる。また、ガイド溝に鋸刃状部を 形成し、シリンダに収納したニードルヘッドが逆戻りしないようにするとともに 、該ガイド溝に形成した係合部と、後端蓋体とによって先端が尖ったニードルを 傾斜させて、安定した状態で完全に収納することができる。よって、医療関係者 が採血を行う場合の安全性を充分に確保することができる。
【0029】 また、この考案による採血用注射器は、シリンダに形成したガイド溝の前端部 に方向決めスライド溝を形成し、該方向決めスライド溝を利用して、押圧板を押 し圧する簡易な操作でニードルシートと、シリンダを分解することができる。よ って、従来の装置のようにニードルヘッドを手作業で引き抜く必要がなく、廃棄 、回収の作業の安全性を保つことができ、資源の分類回収を容易に行うことがで きる。
【0030】 また、この考案による採血用注射器は、ニードルヘッドとニードルシートが分 解できるように構成されるため、必要に応じて(例えば乳幼児に対して採血を行 う場合、大きさの異なるニードルヘッドに交換するだけでよく、サイズの異なる ニードルヘッドに合わせ、別途採血用注射器を製造する必要がない。さらに市販 の真空採血カップを採用することができるため、製造コストを低減させる効果を 具える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案による採血用注射器の分解図であ
る。
【図2】 図1に開示する採血用注射器の内スリーブ、
ニードルシート、及び押圧板を表わす斜視図である。
【図3】 図1に開示する採血用注射器の断面図であ
る。
【図4】 図1に開示する採血用注射器の使用状態を表
わす説明図である。
【図5】 図1に開示する採血用注射器のニードルシー
トを収納する動作を表わす説明図である。
【図6】 図1に開示する採血用注射器のニードルシー
トを収納する動作を表わす説明図である。
【図7】 図1に開示する採血用注射器のニードルシー
トを収納する動作を表わす説明図である。
【図8】 図1に開示する採血用安全注射器の平面図で
ある。
【図9】 図1に開示する採血用注射器において、ニー
ドルシートを取り外す動作の説明図である。
【図10】 図1に開示する採血用注射器において、ニ
ードルシートを取り外す動作の説明図である。
【符号の説明】
10 シリンダ 12 開口 121 凹状開口部 123 当止板 14 ガイド溝 141 傾斜位置決め傾斜溝 143 鋸刃状部 145 係合部 147 方向決めスライド溝 149 凸点 16 凸縁 18 後端蓋体 19 突起部 20 内スリーブ 22 上面 24 切欠き溝 241 ガイド溝 26 開口 261 ガイド溝 28 凹溝 29 下端縁切欠き溝 30 ニードルシート 31 ニードルヘッド 32 ニードル座 321 ガイド孔 33 凸点 34 凸条 36 ニードル固定座 38 ニードル 381 下針先 39 係合部 40 押圧板 42 プレート部 44 ガイド桿 46 凸条 48 係合部 50 真空採血カップ 52 プラグ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の筒体であって、上面に偏心させて
    開口を形成し、かつ外周壁の側面に細長いガイド溝を形
    成し、該ガイド溝の前端縁部に該ガイド溝に対して垂直
    の方向に適宜な長さの方向決めスライド溝を形成し、該
    ガイド溝の適宜な位置には傾斜した位置決め傾斜溝を形
    成し、かつ該傾斜した位置決め傾斜溝の幅を該ガイド溝
    の幅より広くしてなるシリンダと、 該シリンダ内に設けられ、上面にU字状の切欠き溝を形
    成するとともに、該切欠き溝の一端から該切り欠溝を形
    成する方向に沿って、周縁に至る細長い開口を形成して
    なる内スリーブと、 該内スリーブのU字状の切り欠き溝内に着脱自在設けら
    れ、一端に突起状のニードル座を形成し、該ニードル座
    には軸方向にガイド孔を形成し、Z字状のニードルを挿
    通させて固定し、かつ該ニードルの下針先が該シリンダ
    の水平面の中心点に位置するように設け、さらに他端に
    係合部を形成してなるニードルシートと、プレート部と
    ガイド桿とを一体に形成してなり、該内スリーブの細長
    い開口に摺動自在に設けられ、かつ該ガイド桿の一端に
    係合部を形成してなる押圧板とよってなることを特徴と
    する採血用安全注射器。
  2. 【請求項2】 中空の筒体であって、上面に偏心させて
    開口を形成し、かつ外周壁の側面に細長いガイド溝を形
    成し、該ガイド溝の適宜な位置には傾斜した位置決め傾
    斜溝を形成し、かつ該傾斜した位置決め傾斜溝の幅を該
    ガイド溝の幅より広くしてなるシリンダと、 該シリンダ内に設けられ、かつ該シリンダの開口に対応
    する位置に突起状のニードル座を形成し、該ニードル座
    には軸方向にガイド孔を形成し、Z字状のニードルを挿
    通させて固定するとともに、該ニードルの下針先が該シ
    リンダの水平面の中心点に位置するように設けてなるニ
    ードルシートと、該シリンダの外周面に設けられ、該ガ
    イド溝を介して該ニードルシートに連結する押圧板とよ
    ってなることを特徴とする採血用安全注射器。
  3. 【請求項3】 中空の筒体であって、上面に偏心させて
    開口を形成し、かつ外周壁の側面に細長いガイド溝を形
    成し、該ガイド溝の前端縁部に該ガイド溝に対して垂直
    の方向に適宜な長さの方向決めスライド溝を形成してな
    るシリンダと、 該シリンダ内に設けられ、上面にU字状の切欠き溝を形
    成するとともに、該切欠き溝の一端から該切り欠溝を形
    成する方向に沿って、周縁に至る細長い開口を形成して
    なる内スリーブと、 該内スリーブのU字状の切り欠き溝内に着脱自在設けら
    れ、一端に突起状のニードル座を形成し、該ニードル座
    には軸方向にガイド孔を形成し、Z字状のニードルを挿
    通させて固定し、かつ該ニードルの下針先が該シリンダ
    の水平面の中心点に位置するように設け、さらに他端に
    係合部を形成してなるニードルシートと、プレート部と
    ガイド桿とを一体に形成してなり、該内スリーブの細長
    い開口に摺動自在に設けられ、かつ該ガイド桿の一端に
    係合部を形成してなる押圧板とよってなることを特徴と
    する採血用安全注射器。
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