JP3095191U - 現金自動預け払い機または現金自動支払機に内蔵する威嚇装置 - Google Patents

現金自動預け払い機または現金自動支払機に内蔵する威嚇装置

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JP3095191U JP2003000092U JP2003000092U JP3095191U JP 3095191 U JP3095191 U JP 3095191U JP 2003000092 U JP2003000092 U JP 2003000092U JP 2003000092 U JP2003000092 U JP 2003000092U JP 3095191 U JP3095191 U JP 3095191U
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敏一 山田
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竹中エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ショベルカーやブルドーザーなどの重機を使っ
てCD・ATMコーナー内のCD機やATM機を、機器
ごと取り外し、そのままトラックに乗せて運び去るとい
った、強引な現金強奪手口に対抗する。 【解決手段】蓄電池により作動するブザー、ベル、サイ
レン、発煙手段、投光機、フラッシュライト等の威嚇手
段を、蓄電池とともに頑丈で小型化の板金ケース内に収
納し、その板金ケースに収納された威嚇装置を、CD機
やATM機の内部に設置するようにした。CD機やAT
M機が、CD・ATMコーナーから、機器ごと取り外さ
れたときに切断される導線などにより発生する、b接点
信号入力を受け付け威嚇手段が作動する。一旦作動した
威嚇手段は、蓄電池の容量がなくなるまで作動し続ける
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【考案の属する技術分野】 本考案は、現金自動支払機(CD)や現金自動預け払い機(ATM)を設置した 、いわゆるCD・ATMコーナーの警報装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 CD・ATMコーナーは、多額の現金を扱うものであり、基本的に無人で運用さ れるものであるため、防犯システムは完備されている。利用者が、ATM機など に近づいたときや、現金を引き出そうとするときなどに連動して、監視カメラが 作動し、その映像を録画したりすることはもちろんのこと、営業終了後には、予 め設置した各種センサーが、CD・ATMコーナー内への賊の侵入、CD機、A TM機の扉の、賊によるこじあけや、破壊などを検出し、警備センターに電話回 線等を通じて送信するようになっており、このような基本的な防犯システムは、 すべてのCD・ATMコーナーに備え付けられている。CD・ATMコーナー内 のセンサーが作動してから、警備員や警察官が駆けつけるまでの短い時間内に、 現金を盗み出すといった手口に対抗して、ATM機の扉のこじあけをしにくくし たり、CD・ATMコーナーの内外に設置するブザーやサイレンなどの威嚇用警 報装置を強化したりしている。特開平7−220135号には、このような機器 の破壊行為を遅延させるための方策の一例が示されている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 最近では、工事現場から盗み出したショベルカーやブルドーザーなどの重機を、 トラックに乗せて、屋外のCD・ATMコーナーのところまで運び、その重機を 使ってCD・ATMコーナー内のCD機やATM機を、機器ごと取り外し、その ままトラックに乗せて運び去るといった、強引な手口が多くなっており、従来の 防犯システムでは、対応ができない状態となっている。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本考案は、蓄電池により作動するブザー、ベル、サイレン、発煙手段、投光機、 フラッシュライト等の威嚇手段を、蓄電池とともに頑丈で小型の板金ケース内に 収納し、その板金ケースに収納された威嚇装置を、CD機やATM機の内部に設 置するようにした。CD機やATM機が、CD・ATMコーナーから、機器ごと 取り外されたときに切断される導線などにより発生する、b接点信号入力を受け 付け威嚇手段が作動する。一旦作動した威嚇手段は、蓄電池の容量がなくなるま で作動し続けるようにした。 【0005】 【考案の実施の形態】 図1は、本考案の現金自動預け払い機または現金自動支払機に内蔵する威嚇装置 の構成を示すブロック図である。1は入力部、2は制御部、3は充電部、4は蓄 電池、5は警報部である。これらの構成部は、高さ、幅、奥行きのうち、ひとつ の長さを他の長さより極端に短く形成した略ボックス状の板金ケース(図示省略 )内に収納されている。6は、充電部3に接続され、ケース外に導出される電源 線である。7は、入力部1に接続され、ケース外に導出される導線である。 【0006】 本考案の威嚇装置の板金ケースは、CD機や、ATM機の機器内部の空きスペー スに収まるように、薄型の略ボックス形状をしている。電源線6は、商用電源( AC100V)や、直流電源(DC12V)などと接続するためのものであり、 蓄電池4を、充電するための電源供給用として機能する。充電用の電源は、威嚇 装置の蓄電池を、常に満充電の状態に保つことができればよく、商用電源等特定 のものに限定されるものではない。制御部2は、充電部3をコントロールし、蓄 電池4の電池容量が、低下しないようにしている。 【0007】 導線7は、入力部1から、ケース外に導出され、CD機やATM機の内部を通っ て、CD機やATM機の外まで導出される。入力部1は、通常の防犯システムと 同様に、異常発生時に回路がオープンとなるような接点入力形態(1b接点、ブ レーク接点ともいう)であり、導線7の末端に、CD機やATM機が、据え付け 部から取り外されたときに、回路が断路状態となる検知部をセットしておく。 【0008】 本考案の威嚇装置を内蔵したATM機を設置したCD・ATMコーナーに、重機 を用いて盗みを働こうとする賊が押し入ったとする。CD・ATMコーナーを重 機で破壊した瞬間に、従来のセンサーが作動し、警備センター等に、侵入発生を 知らせる信号が送られる。同時に、CD・ATMコーナーの内外に設置されたベ ルやサイレン等の警報装置が鳴り出す。重機がさらに破壊を続けると、CD・A TMコーナー全体への電源供給が止まり、警報システムは、内蔵された非常用電 源による動作に切り替わり警報装置は鳴り続ける。しかし、ベルやサイレン等の 警報装置が破壊されるか、それらへの配線が切断されるかして、警報音は停止し てしまう。 【0009】 次に、ATM機を、据え付け部から取り外すと、導線7の末端の検知部が作動し 、入力部1が、回路が断路状態になったことを検出する。すると、本考案の威嚇 装置内の制御部2が、警報部5を作動させる。警報部5が、大音量を発生するサ イレンである場合には、そのサイレン音を発するATM機をそのまま運び去ると 、賊自身の逃走経路がわかってしまうことになるので、賊は、その場でそのサイ レン音を停止させようとする。制御部2は、一旦警報部5を作動させた後は、た とえ導線7を短絡させて、入力部1への信号入力を停止させても、蓄電池4の容 量がなくなるまで警報部5を作動させるように制御するので、サイレン音は、簡 単には止めることはできない。結局、賊は、ATM機をその場で、破壊しなくて はならなくなる。 【0010】 もともと、重機を用いたATM機強奪の手口は、警報装置が作動してから、警備 員や警察官が駆けつけるまでの数分間に、ATM機ごと持ち去り、人目に付かな い場所でゆっくりATM機から現金を取り出し、そのまま逃げ去るといったもの であり、犯行現場で、ATM機を壊すといった時間的余裕は見ていない。従って 、賊は、通報を受けた警備員などとの遭遇をおそれて、そのまま何も盗らずに逃 げ去る可能性が高くなる。 【0011】 警報部5を構成する威嚇手段としては、サイレンや、ベル、ブザーといった発音 体以外に、発煙筒などの発煙手段や投光機、フラッシュライトなどの発光手段を 用いても効果的である。またそれらの威嚇手段を組み合わせて用いてもよい。導 線7は、CD機やATM機の外部まで導出しなくても、据え付け部から取り外し 行為を検出する検知部(振動検知器など)を接続し、CD機やATM機の内部に 設置してもよい。警報部5の作動を、入力部1からの信号の他に、充電部3への 電源供給が絶たれたことを検出して、その信号によりおこなわせてもよい。 【0012】 【考案の効果】 本考案の現金自動預け払い機または現金自動支払機に内蔵する威嚇装置は、薄型 の略ボックス状の板金ケース内に、威嚇装置を蓄電池とともに内蔵した小型の威 嚇装置であるため、どのようなCD機、ATM機であっても後から内蔵させるこ とができる。威嚇装置を、CD機、ATM機に内蔵させることにより、犯人がそ の威嚇装置を、その場で停止させなければならない状況を作り出すことができ、 その結果、現金を盗むという最終目的を達するまでの時間を、引き延ばすことが できるので、犯人逮捕、あるいは、犯行を未遂に終わらせる可能性を増加させる ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の現金自動預け払い機または現金自動支
払機に内蔵する威嚇装置の構成を示すブロック図であ
る。 【符号の説明】 1・・・入力部 2・・・制御部 3・・・充電部 4・・・蓄電池 5・・・警報部 6・・・電源線 7・・・導線

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】高さ、幅、奥行きのうち、ひとつの長さを
    他の長さより極端に短く形成した略ボックス状の板金ケ
    ースに、ブザー、ベル、サイレン、発煙手段、投光機、
    フラッシュライトのうちのひとつ以上の威嚇手段により
    構成された警報部と、蓄電池と、充電部と、制御部と、
    入力部とを内蔵し、前記制御部は、前記充電部に接続さ
    れ、ケース外に導出された電源線から供給される、商用
    電源などの電源供給を受けて、前記蓄電池を満充電状態
    となるよう制御し、前記入力部に接続され、ケース外に
    導出された導線が、断路状態になったこと、あるいは、
    前記電源線が、断路状態になったことを検出したとき
    に、前記警報部を、前記蓄電池の容量がなくなるまで連
    続して駆動させるよう制御するものであることを特徴と
    する現金自動預け払い機または現金自動支払機に内蔵す
    る威嚇装置。
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